JP4600536B2 - 換気装置付き厨房装置 - Google Patents
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Description
換気装置は、油煙などを捕集する天蓋部と、捕集した油煙などを吸引し外部に排気する送風部とを備えており、天蓋部は、こんろ付き調理台のこんろを覆うように設けられるため、前方に大きく張り出すように設けられていた。
このように天蓋部が前方に張り出すように設けられた換気装置付き厨房装置としては、下記特許文献1が挙げられる。
その一方で、調理により発生する油煙などを確実に捕集し、効率的に排気する換気装置を備えたものでありながら、意匠性の観点からも天蓋部の張り出しを抑え、すっきりしたデザインのものが求められていた。
ここで用いられるこんろとしては、例えば電磁誘導調理器を好ましく用いることができるが、その他の加熱調理器であってもよい。調理作業スペースは、料理を盛り付ける皿を置く場所、或いは、鍋等の調理道具を仮置きする場所などとして使用される。
また上記天蓋部の上方且つ上記送風部以外の空間には、収納部が設けられており、この収納部の扉体の前面は上記天蓋部の前端位置と面一となるように構成されているものとしてもよい。或いは、収納部の扉体の前面に設けられる把手の前縁と上記天蓋部の前端位置とを略同一に位置するよう構成したものとしてもよい。
更に上記天蓋部の正面視高さは、吊戸棚の把手の正面視高さ寸法に合わせて構成したものとしてもよい。
また天蓋部の張り出しが抑制されるので、すっきりとしたデザインとなって意匠性に優れたものとすることができ、換気装置付き厨房装置の上方空間に広がりが生まれ開放感を持たせることができる。
また、少なくとも発熱体の外周は天蓋部によって覆われた状態となっているので、油煙などを確実に補集することができる。
図1は本発明の一実施形態(第一実施形態)に係る換気装置付き厨房装置を説明するための概略側面図、図2は同換気装置付き厨房装置の全体斜視図、図3は同換気装置付き厨房装置の概略平面図、図4は本発明の別の実施形態(第二実施形態)の換気装置付き厨房装置を説明するための概略側面図、図5は図4に示す換気装置付き厨房装置の全体斜視図、図6は図4に示す換気装置付き厨房装置の概略平面図、図7は図4に示す換気装置付き厨房装置の変形例を示す概略平面図である。
ここに示す換気装置付き厨房装置1Aは、床面に、こんろ付き調理台2を含み複数の調理台キャビネットを一列に並べた配置とし、壁面には、収納部3及び吊戸棚5とを設置し、こんろ2の上方には天蓋部41と送風部42とを備えた換気装置4が配置されている。
こんろ付き調理台2の上面は、他の調理台上を含んでカウンター20が設けられており、カウンター20には、こんろ21と、シンク部24が設けられている。
カウンター20の下方は、扉式或いは引出し式の収納部を並設して構成し、調理器具や調味料などが収納できるようになっている。
カウンター20の上面手前側には、料理を盛り付ける皿を置く場所、或いは、鍋等の調理道具を仮置きする場所などとして使用される調理作業スペースSが設けられ、その奥方には、上記こんろ21が配置されている。
ここでは発熱体22が平行に3口並んだ電磁調理器を図示しているが、2口等であってもよい。
天蓋部41は、発熱体22の外周を鉛直上方から覆うように設けられており、天蓋部41の幅方向の寸法W(図3参照)は、プレート部23の幅方向の寸法と略一致するよう構成されている。
天蓋部41の上方且つ送風部42以外の空間には、収納部3が設けられており、換気装置4の前面は幕板43が配設されている。また換気装置4の側方(図2)には、収納部3に隣接して吊戸棚5が設けられている。
収納部3及び吊戸棚5の前面には開閉可能に構成された扉体30、50が設けられている。扉体30、50の前面下端側にはそれぞれ把手31、51が突設されている。
ここでは、天蓋部41の前端位置41aが発熱体22の前端22aと略一致する例を示しているが、これに限定されず、平面視においてこんろ21の前端位置、すなわちプレート部23の前端位置23aよりも後退し発熱体22の前端22aに近接するよう配置されるものでもよい。
また天蓋部41の張り出しが抑制されるので、図2に示すようにすっきりとしたデザインとなり、意匠性に優れたものとすることができ、換気装置付き厨房装置1Aの上方空間に広がりが生まれ、開放感を持たせることができる。
更に発熱体22の外周は天蓋部41によって覆われた状態とできるので、油煙などを確実に補集することができる。
また、作業スペースSを設けることで、フライパンの柄がカウンター20の前縁より手前に突出することがなく、調理作業性もより良いものになる。
尚、本実施形態は図示していないが、後記するL字配置の吊戸棚6を備えた場合にも適用可能であることはいうまでもなく、同様の効果を奏するものとすることができる。
この実施形態に示す換気装置付き厨房装置1Bは、天蓋部41の前端位置41aが収納部3の把手31の前縁31aと略同一に位置するよう構成されている例を示している。
このように、天蓋部41の前端位置41aを収納部3の扉体30の前面に突出して設けられる把手31の前縁31aと略同一に位置するようにすれば、図4に示すように成人の手指の長さ分程度(およそ100mm程度)奥方に扉体30の前面が位置することになる。
そして天蓋部41の前端位置41aは第一実施形態のものより若干前方に突出していることにはなるが、その突出量D(図4参照)を100mm以下とすれば、調理作業スペースSでの調理作業性を害することがないものとすることができる。ここで突出量Dが100mmより大きい場合は、把手31に手が届きにくいものとなるとともに、調理作業性を低下させることとなり好ましくない。
これによれば、フライパンや鍋などを発熱体22に置く位置が多少手前にずれた場合でも油煙などの補集を確実に行うことができる。
ここでは天蓋部41の前端位置41aが平面視において把手31(把手51)の前端と一致させてプレート部23の前端位置23aと発熱体22の前端22aとの間に配置される例を示しているが、これに限定されず、天蓋部41の前端位置41aがプレート部23の前端位置23aよりも後退した位置で発熱体22の前端22aに近接するよう配置されるものであれば把手31(把手51)の前端と一致していないものであってもよい。また天蓋部41の前端位置41aが収納部3の扉体30及び吊戸棚5における扉体50の把手31、51の前縁31a、51aと一致するよう構成されている例を示しているが、これに限定されず、吊戸棚5の扉体50における把手51の前縁51aが、天蓋部41の前端位置41aより突出して構成されたものとしてもよい。
吊戸棚6は前方向に開く扉体60を備えており、図6に示すように扉体60の自由端60aが入隅P側に配置されている。
すなわち、天蓋部41の前端位置41aの張り出しが抑制されて構成されているので、従来のように天蓋部が張り出して設けられて換気装置付き厨房装置の場合には採用できなかった位置に扉体60を設けることができる。
図7に示すように扉体60の回動端60bが入隅P側に配置された場合でも、天蓋部41の前端位置41aや前方角部41bが扉体60の開閉は支障なくおこなえる。
ここで、扉体60の下端部の高さ位置を収納部3の扉体30の下端部の高さ位置と一致させれば、扉体60の開閉は、天蓋部41の上方で回動開閉することになり、天蓋部41の前端位置41aが扉体60の開閉に干渉することを防止できる。
また扉体30、50、60に設けられる把手31、51、61は前方に突出したものを示しているが、これに限定されず、扉体50等の下端側で幅方向に直線的に延び、且つ把手の前縁が扉体の前面と略一致する断面視彫り込み形態のライン型把手としてもよい。
この場合、天蓋部41の正面視高さを前記のライン型把手の正面視高さと略合わせることにより、厨房装置1A、1Bの意匠性が、極めて優れたものとなる。
更に天蓋部41の横方向の長さWに関しても、天蓋部41が全ての発熱体22の外周を覆うように構成されるものであればよい。
2 こんろ付き調理台
20 カウンター
21 こんろ
22 発熱体
22a 発熱体の前端
23 プレート部
23a プレート部の前端位置
3 収納部
30 扉体
31 把手
4 換気装置
41 天蓋部
41a 天蓋部の前端位置
42 送風部
5 吊戸棚
50 扉体
51 把手
S 調理作業スペース
Claims (6)
- こんろを備えたこんろ付き調理台と、該こんろの上方に配置され、天蓋部と送風部とを有した換気装置とを備えた換気装置付き厨房装置であって、
上記こんろは、その横幅方向にて一列に並んだ複数の発熱体を備えており、
上記こんろ付き調理台の天板の上面手前側に調理作業スペースが設けられ、その奥方には、上記こんろが配置されるとともに、
上記こんろの発熱体の外周を鉛直上方から覆うように設けられた上記天蓋部の前端位置が、平面視において上記こんろの前端位置よりも後退し上記発熱体の前端に近接するよう配置されていることを特徴とする換気装置付き厨房装置。 - 請求項1において、
上記換気装置の側方には、吊戸棚が隣接して設けられており、平面視においてこの吊戸棚の扉体の前面は上記天蓋部の前端位置と面一となるよう構成されていることを特徴とする換気装置付き厨房装置。 - 請求項1において、
上記換気装置の側方には、吊戸棚が隣接して設けられており、平面視においてこの吊戸棚の扉体の前面に設けられる把手の前縁は上記天蓋部の前端位置と略同一に位置するよう構成されていることを特徴とする換気装置付き厨房装置。 - 請求項1又は請求項2において、
上記天蓋部の上方且つ上記送風部以外の空間には、収納部が設けられており、平面視においてこの収納部の扉体の前面は上記天蓋部の前端位置と面一となるように構成されていることを特徴とする換気装置付き厨房装置。 - 請求項1又は請求項3において、
上記天蓋部の上方且つ上記送風部以外の空間には、収納部が設けられており、平面視においてこの収納部の扉体の前面に設けられる把手の前縁は上記天蓋部の前端位置と略同一に位置するよう構成されていることを特徴とする換気装置付き厨房装置。 - 請求項1から5のいずれか1項において、
上記天蓋部の正面視高さは、吊戸棚の把手の正面視高さ寸法に合わせて構成したことを特徴とする換気装置付き厨房装置。
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