JP2006175152A - キャビネット - Google Patents

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Abstract

【課題】
キャビネットの底部空間内に換気ファンを配置してキャビネット内を換気することにより、内部の清潔感を向上させる等して内部空間の有効活用を図り得るキャビネットを提供する。
【解決手段】
上面開口部にシンクやボウルが配置され内部後方側にシンクやボウルの排水口等に接続された給排水管が配置されたキャビネットにおいて、キャビネットの底部空間に下部通気孔を設け該空間内に換気ファンを配置すると共に、該キャビネットの前面上部に上部通気孔を設け、換気ファンを作動させることによりキャビネット内を換気することを特徴とする。前記換気ファンは、キャビネットの底部空間を形成する台輪内に配置され、台輪の前板に下部通気孔が設けられたり、キャビネットの蹴込み板後方に形成される底部空間内に配置され、蹴込み板に下部通気孔が設けられる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、キッチンや洗面化粧台等において、上面開口部にシンクやボウル等が配置されるキャビネットに関する。
従来、キッチンのシンクキャビネットや洗面化粧台は、その内部後方側に、シンク底面やボウル底面の排水口に接続された排水管や、シンク等の後方上面の水栓に接続された給水管がむき出し状態で配置され、このシンクキャビネット等の内部の底板上には、キッチンで使用される洗剤等が収納されて使用されているのが一般的である。なお、この種のキャビネットとしては、例えば特許文献1に開示されている。
特開2003−299531号公報
しかしながら、このようなキャビネットにおいては、その内部後方側に排水管や給水管等がむき出し状態で配置されているため、該キャビネット内の湿度が室内より高くなる場合があり、また給排水管が直接視認されて、キャビネット内があまり衛生的でないというイメージを受け易く、例えば鍋、ボール、ざる、フライパン、まな板等の調理器具や食品、キッチンタオル等の収納に抵抗感がある。その結果、比較的使い勝手が良く大きな収納空間が得られるにも係わらず、キャビネット内に洗剤類等を収納するに留まっているのが実情であり、キャビネットの内部空間を有効活用することが難しい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、キャビネットの底部空間内に換気ファンを配置してキャビネット内を換気することにより、内部の清潔感を向上させる等して内部空間の有効活用を図り得るキャビネットを提供することにある。
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、上面開口部にシンクやボウルが配置され内部後方側に前記シンクやボウルの排水口等に接続された給排水管が配置されたキャビネットにおいて、前記キャビネットの底部空間に下部通気孔を設け該空間内に換気ファンを配置すると共に、前記キャビネットの前面上部に上部通気孔を設け、前記換気ファンを作動させることによりキャビネット内を換気することを特徴とする。
そして、前記換気ファンは、請求項2に記載の発明のように、キャビネットの底部空間の前方側に配置されその前方に前記下部通気孔が設けられていることが好ましい。また、前記換気ファンは、請求項3に記載の発明のように、キャビネットの底部空間を形成する台輪内に配置され、該台輪の前板に前記下部通気孔が設けられていたり、あるいは請求項4に記載の発明のように、キャビネットの蹴込み板後方に形成される底部空間内に配置され、蹴込み板に前記下部通気孔が設けられていることが好ましい。
さらに、前記キャビネットは、請求項5に記載の発明のように、換気ファンの後方側に整流板を備えることが好ましく、また、請求項6に記載の発明のように、前記換気ファンが配置された少なくとも一つのキャビネットと、前記換気ファンが配置されない少なくとも一つのキャビネットとが併設され、該換気ファンが配置されたキャビネットと換気ファンが配置されないキャビネットとが換気ダクトで連通されていることが好ましい。
本発明の請求項1に記載の発明によれば、キャビネットの底部空間に下部通気孔を設け底部空間内に換気ファンが配置されると共に、このキャビネットの前面上部に上部通気孔が設けられるため、キャビネットの底部に形成されるデッドスペース(底部空間)を利用して換気ファンを配置できて、キャビネットの内部空間の容積を減少させることなく、換気ファンと上下の通気孔によりキャビネット内を換気してそのじめじめ感を解消でき、シンクやボウル等の下方の内部空間を洗剤類等に限らず調理器具や食品等の収納空間として有効活用することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、換気ファンがキャビネットの底部空間の前方側に配置されその前方に下部通気孔が設けられているため、底部の前方側に設けた換気ファンの作動により、例えばキャビネットの下部前板に設けた下部通気孔からキャビネット外の空気を吸引して前面上部の上部通気孔からキャビネット外に排出できて、キャビネット内の換気を効率良く行うことができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、換気ファンがキャビネットの底部空間を形成する台輪内に配置され、この台輪の前板に下部通気孔が設けられているため、換気ファンを台輪内の底部空間内に簡単に配置できて、台輪の有効利用が図れると共に、台輪上に各種形態のキャビネットを載置できてその汎用性を向上させることができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、換気ファンがキャビネットの蹴込み板後方に形成される底部空間内に配置され、蹴込み板に下部通気孔が設けられているため、換気ファンを蹴込み板後方の底部空間内に簡単に配置できて、該空間の有効利用を図ることができる。
さらに、請求項5に記載の発明によれば、請求項1ないし4に記載の発明の効果に加え、キャビネットがその換気ファンの後方側に整流板を有するため、換気ファンから送られる空気をキャビネット内に良好に流通させることができて、キャビネット内の換気効率を一層向上させることができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、請求項1ないし5に記載の発明の効果に加え、換気ファンが配置された少なくとも一つのキャビネットと、換気ファンが配置されない少なくとも一つのキャビネットとが併設され、換気ファンが配置されたキャビネットと換気ファンが配置されないキャビネットとが換気ダクトで連通されているため、複数台併設されたキャビネットのうち、例えば換気を最も必要とするキャビネットに換気ファンを配置することができて、所定のキャビネット内を換気できると共に、キャビネット全体としての換気ファンの消費電力を低減させて省エネ化に優れたキャビネットを得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図6は、本発明に係わるキャビネットを使用したシステムキッチンの一実施形態を示し、図1がその正面図、図2が台輪の斜視図、図3が台輪の平面図、図4がシンクキャビネットの縦断面図、図5が調理台キャビネットの縦断面図、図6が上部通気孔の変形例を示す縦断面図である。
図1において、システムキッチン1は、上面にシンク8が配置され下部に引き出し5が配設されたシンクキャビネット2と、このシンクキャビネット2の左側に配置され上下の引き出し6a、6bが配設された調理台キャビネット3と、この調理台キャビネット3の左側に配置されコンロ9と引き出し7が配設されたコンロキャビネット4等を備えている。そして、幅方向に連設された各キャビネット2〜4の上面には、例えば1枚物で形成されたカウンター10が配置されると共に、各キャビネット2〜4の底部は1台の台輪11上に載置されている。
この台輪11は、図2及び図3に示すように、連設された各キャビネット2〜4の底面形状と合致する平面視矩形状に形成された底板11aと、この底板11aの外周端部に立設された前板11b、後板11c及び左右の側板11dとで、内部に上面が開口した底部空間12を有する如く形成されている。また、この台輪11の前板11bは、例えばその全体(もしくは外周部を除く部分等の一部)がパンチング板で形成されて多数の下部通気孔13が形成され、この前板11bの直後方の前記底部空間12内に換気ファン14が配置されている。この換気ファン14は、クロスフローファンの回転軸にファンモータ14aが連結されることにより形成されて、台輪11の左右の側板11d間に取付板15等を介して取り付けられている。
この時、換気ファン14は、所定長さのクロスフローファン14aを軸方向に複数台(図では4台)連設することによって構成されるが、例えば長さの長い1台のクロスフローファンを使用することも勿論可能であるし、クロスフローファンを複数台連設する場合には、複数台連設されたクロスフローファンの回転軸の両側にファンモータ14aをそれぞれ連結することも可能である。また、換気ファン14としては、クロスフローファンの他にシロッコファン等の他の適宜のファンを使用することができる。なお、換気ファン14のファンモータ14aは、そのケーブルがシンクキャビネット2の前面上部の鏡板2cに取り付けられた操作盤16(図1参照)に接続されており、この操作盤16の換気スイッチがオン操作されることにより、予め設定された所定回転数で所定方向に回転するようになっている。
前記シンクキャビネット2は、図4に示すように、背面板2aと、前面上部に配置された前板2b及び鏡板2cと、その一部(図3の二点鎖線で示す部分)がパンチング板17で形成された底板2dと、図示しない左右の側板等で構成され、このシンクキャビネット2の上面開口部には前記シンク8が配置され、前板2b下方の開口部には前記引き出し5が引き出し可能に配設されている。また、シンクキャビネット2内の後部には、シンク8の底面8aに設けられた排水口としての排水装置18に接続された排水管、あるいはシンク8の後方上面の水栓19(図1参照)に接続された図示しない給水管(以下、これらを給排水管20という)が、例えば上下方向に指向して配置されている。
さらに、シンクキャビネット2内の後方側には、給排水管20の前方に整流板21が配置されており、この整流板21により給排水管20の略垂直部が隠蔽されるようになっている。なお、図4の二点鎖線で示すように、整流板21の上端に連続する状態でシンク8の底面8a前部にかけて斜めの整流板22を配置して、排水装置18やシンク8の底面8aを隠蔽する構成とすることもでき、このようにすれば、シンクキャビネット2内の後方側や上部側が整流板21、22で隠蔽されて該キャビネット2内の見栄えの向上が図れると共に、両整流板21、22の整流機能により後述する如く換気ファン14からの空気の流通を促進できることになる。
また、シンクキャビネット2に引き出し可能に配設された前記引き出し5は、例えばそれぞれパンチング板で形成された底板、背板及び側板等で形成された収納部5aと、この収納部5aの前面側に固定され表面が鏡面仕上げされた把手を有する扉5b等で形成され、その側板外面に設けたガイドを、シンクキャビネット2の側板内面に設けたガイドレール(いずれも図示せず)に係合させることにより、シンクキャビネット2内に出し入れ可能に配設されている。この引き出し5の構造は、前記他のキャビネット3、4の各引き出し6a、6b、7についても同様である。なお、シンクキャビネット2の引き出し5内には、例えば金属棒を溶接すること等により格子の箱状に形成された網籠23が必要に応じて出し入れ可能に配置されている。
そして、このシンクキャビネット2の鏡板2cの下部には、所定幅の長尺状のパンチング板24が固定されており、このパンチング板24には多数の上部通気孔24a(図1参照)が形成されている。この上部通気孔24aから換気ファン14の作動でシンクキャビネット2内の空気が外部(シンクキャビネット2外に)排出されるようになっている。なお、この上部通気孔24aを形成するパンチング板24は、鏡板2c下部への固定に限らず、引き出し5の扉5b上端部に固定することも可能である。
また、前記調理台キャビネット3は、図5に示すように、背面板3aと、その一部(図3の二点鎖線で示す部分)がパンチング板で形成された底板3bと、図示しない左右の側板等で構成され、この調理台キャビネット3の上面開口部には前記カウンター10が配置されると共に、前面開口部には上下二段の引き出し6a、6bが引き出し可能に配設されている。また、この調理台キャビネット3の上部の引き出し6a下部もしくは下部の引き出し6b上部には、シンクキャビネット2と同様に多数の上部通気孔24aを有するパンチング板24が固定されると共に、調理台キャビネット3内の後部には、カウンター10の裏面と底板3bの上面との間に緩やかな凹面を有する整流板25が配置されている。
なお、この調理台キャビネット3の場合には、上部通気孔24aを形成するパンチング板24を、図6に示すように、キャビネット3の前桁3cか上部の引き出し6aの扉上端部に固定して、図1の二点鎖線で示すようにキャビネット3の最上部に上部通気孔24aを設ける構成としても良い。この図6に示す上部通気孔24aの構造は、他のキャビネット3、4についても適用することができる。
さらに、前記コンロキャビネット4も、調理台キャビネット3と略同様に、その一部(図3の二点鎖線で示す部分)がパンチング板で形成された底板等を有して形成されており、図1に示すように、その上部にコンロ9が配置されると共に、その下部に引き出し7が引き出し可能に配設されている。このコンロキャビネット4も、鏡板の下部もしくは引き出し7の上端部に上部通気孔24aを有するパンチング板24が固定されている。
そして、各キャビネット2〜4に設けられるパンチング板24は、図1に示すように、その幅寸法が同一に設定されると共に、各キャビネット2〜4に対する高さが同一位置に設定されている。これにより、各キャビネット2〜4が台輪11上に載置された状態のシステムキッチン1を正面視した際に、台輪11のパンチング板からなる前板11bと各キャビネット2〜4の引き出し5、6b、7上部のパンチング板24とにより、横方向に上下2列のパンチング板が平行状態で位置することになる。
次に、このように構成されたシステムキッチン1の使用方法の一例について説明する。先ず、シンクキャビネット2の場合は、図4に示すように、引き出し5の収納部5a内にセットされている網籠23の中に、例えば鍋、フライパン、ボール等の調理器具を収納し、この状態でシンクキャビネット2の前面上部の操作盤16の換気スイッチをオンさせると、換気ファン14のファンモータ14aが回転してクロスフローファンが矢印イ方向に回転する。このファンモータ14aの回転で、台輪11の前板11bの下部通気孔13からシンクキャビネット2外の空気が該台輪11の底部空間12内に矢印ロの如く吸引される。
そして、この下部通気孔13から底部空間12内に吸引された空気は、矢印ハの如く後方側に流れると共にシンクキャビネット2の底板2dのパンチング板17の通気孔から上方に流れる。この空気は、整流板21の前面に沿って上方に流れると共にシンク8の底面8aに沿って前方に流れて、矢印ニの如くシンクキャビネット2の鏡板2c下部に設けたパンチング板24の上部通気孔24aから前方であるシンクキャビネット2外に排出される。
これにより、下部通気孔13から台輪11内に吸引された空気がシンクキャビネット2内を流通して上部通気口24aから排出、つまりシンクキャビネット2内が換気されて、該キャビネット2内のじめじめ感等を解消できると共に、通気性を有する網籠23内の調理器具に清潔感を維持できることになる。この換気時に、シンクキャビネット2の底板2d、引き出し5の収納部5a、網籠23等が通気性を有すると共に、シンクキャビネット2の後部に整流板21が設けられていることから、換気ファン14の回転により吸引された空気がシンクキャビネット2内を良好に流通することになる。
一方、調理台キャビネット3内の換気は、図5に示すように、換気ファン14の矢印イ方向への回転により、前板11bの下部通気孔13から台輪11内に矢印ロの如く吸引された空気が、調理台キャビネット3の底板3bのパンチング板17の通気孔から矢印ハの如く上方に流れ、これが整流板25に沿って上方に流れて、パンチング板24の上部通気孔24aから矢印ニの如く外部に排出されることによって行われる。また、コンロキャビネット4の場合も、この調理台キャビネット3と略同様にして、キャビネット4内が換気されることになる。
そして、この例では、各キャビネット2〜4に対して1台の換気ファン14が配置されていることから、操作盤16の換気スイッチをオン操作することにより、全てのキャビネット2〜4内が換気されると共に、各キャビネット2〜4内の換気の停止は、操作盤16の換気スイッチのオフ操作によりファンモータ14aが停止することによって行われる。この場合、換気ファン14の停止は、換気スイッチのオフ操作に限らず、例えば操作盤16に設けたタイマーにより自動的に行ったり、引き出し5の開放時にこれを検知して自動的に行う構成とすることも勿論可能である。
なお、以上の例において、図4の二点鎖線で示すように、台輪11内に形成される底部空間12の後方側に傾斜した整流板26を配置して、換気ファン14から送られる空気を上方であるシンクキャビネット2内に一層良好に流通させるように構成することもできる。また、換気ファン14を各キャビネット2〜4毎に分割して設ける構成にすることもでき、この場合には、台輪14の底部空間12内に図3の二点鎖線で示すように、各キャビネット2〜4の側板に対応した位置に仕切板27を設け、この仕切板27間や仕切板27と側板11dとで形成される底部空間12内に換気ファン14をそれぞれ配置することにより、各キャビネット2〜4にそれぞれ対応した換気ファン14で当該キャビネット2〜4内を換気したり、換気が必要となる例えばシンクキャビネット2に対応した台輪12部分にのみ換気ファン14を配置して、該シンクキャビネット2のみを換気する構成とすることもできる。
さらに、換気ファン14を各キャビネット2〜4にそれぞれ対応して配置する場合は、各換気ファン14の能力(回転数等)を、例えばシンクキャビネット2の換気能力を他のキャビネット3、4の換気能力より高く設定する等して、各キャビネット2〜4の使用目的に対応するように設定することもできるし、各換気ファン14の作動を操作盤16の操作により個別に制御したり、例えばシンクキャビネット2の換気ファン14の作動時間を他の換気ファン14より長く設定する等、各キャビネット2〜4に応じた制御とすることもできる。
このように、上記実施形態のシステムチッキン1にあっては、各キャビネット2〜4の下部通気孔13を有する台輪11の底部空間12内に換気ファン14が配置されると共に、各キャビネット2〜4の前面上部にパンチング板24で形成された上部通気孔24aが設けられているため、換気ファン14を作動させることにより、換気ファン14と上下の通気孔13、24aで各キャビネット2〜4内を換気してそのじめじめ感を解消でき、シンク8下方等の各キャビネット2〜4内の空間を、洗剤類等に限らず調理器具や食品等の収納空間として有効活用することができる。
特に、各キャビネット2〜4の上下に通気孔13、24aがそれぞれ設けられていることから、床面上の湿度の低い室内空気を各キャビネット2〜4の下部通気孔13から台輪11内に吸引して上方に向けて流通させ、この空気を各キャビネット2〜4の上部通気孔24aから所定高さ位置に排出できて、各キャビネット2〜4内を良好に換気することができる。この時、シンクキャビネット2の場合は、整流板21やシンク8の底面8a等により空気を良好に流通させることができ、また、調理台キャビネット3等のように整流板25が配置された場合は、この整流板25で空気を良好に流通させることができて、各キャビネット2〜4内の換気を効率的に行うことができる。
また、シンクキャビネット2内のシンク8の排水装置18に接続された給排水管20の前面側が整流板21で覆われるため、引き出し5を引き出した際に、シンクキャビネット2内に給排水管20等が露出して使用者に視認されることがなくなり、シンクキャビネット2内に清潔感のあるイメージを得ることができると共に、この清潔感と前述した湿気の解消により、従来じめじめ感がありその多くがデッドスペースとなっていたシンクキャビネット2内のシンク8下方の空間を、調理器具等の収納空間として一層有効活用することができる。
さらに、各キャビネット2〜4の底部を形成する台輪11の従来デットスベースとなっていた底部空間12内に、換気ファン14が配置されて台輪11の前板11bに下部通気孔13が設けられているため、各キャビネット2〜4の底部に形成される台輪11内のデッドスペースを利用して、各キャビネット2〜4の内部空間の容積を減少させることなく、換気ファン14を簡単に配置することができる。その結果、例えば既存の製品等に容易に対応することができると共に、台輪11上に各種形態のキャビネット2〜4を載置できて、台輪11を有する各種形態のキャビネット2〜4に容易に対応してその汎用性を向上させることができる。
またさらに、シンクキャビネット2の後方側に整流板21(あるいは整流板22)が配置されているため、整流機能を有する整流板21等を給排水管20の前方を覆うカバーとして機能させることができて、整流板21等を有効利用することができる。また、各キャビネット2〜4の上下の通気孔13、24aがパンチング板により形成されているため、通気孔13、24aの形成を簡単に行うことができると共に、各キャビネット2〜4の上下のパンチング板が横方向に一直線上に配置されているため、これらのパンチング板に意匠的なアクセントが得られて、システムキッチン1のデザイン性を高めることもできる。
図7及び図8は、本発明に係わるキャビネットのそれぞれ他の実施形態を示している。以下、上記実施形態と同一部位には、同一符号を付して説明する。先ず、図7に示す実施形態のキャビネット30の特徴は、その底部に前記台輪11ではなく蹴込み板31を設けた点にある。この蹴込み板31は、例えば上下二段配設された引き出し32a、32bのうち、下部の引き出し32b下端にその扉33より所定寸法奥側に位置してキャビネット30の左右の側板に取り付けられている。そして、この蹴込み板31自体の全部もしくは一部がパンチング板で形成されてキャビネット30の下部に多数の前記下部通気孔13が設けられると共に、蹴込み板31の後方に形成される底部空間12内で蹴込み板31の直後方に前記換気ファン14が配置されている。
これにより、換気ファン14の作動で底部空間12内にキッチン内の空気が吸引されると共に、この吸引された空気が矢印ハ、ニの如くキャビネット30内を流れて、鏡板2cの下部に設けられたパンチング板24の上部通気孔24aから排出され、キャビネット30内が換気されるようになっている。この実施形態のキャビネット30においても、キャビネット30の蹴込み板31後方で従来デッドスペースとなっていた底部空間12内に換気ファン14を配置できて、その有効利用が図れると共に、換気ファン14によりキャビネット30内を換気できて、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、図8に示す実施形態のキャビネットの特徴は、システムキッチン1の各キャビネット2〜4を例えば蹴込み板31をそれぞれ有する形状とし、シンクキャビネット2の底部空間12内に排気用の換気ファン14を配置し、このシンクキャビネット2と上下に三段の引き出し6a〜6cを有する調理台キャビネット3の隣接する側壁下部、及び調理台キャビネット3とコンロキャビネット4の隣接する側壁下部を連結ダクト35a、35bで連通させた点にある。また、シンクキャビネット2の蹴込み板31のみをパンチング板で形成し、シンクキャビネット2の引き出し5上端部にパンチング板24を設けると共に、調理台キャビネット3の最上部の引き出し6a上端部と、コンロキャビネット4の引き出し7上端部に前記パンチング板24を設ける。なお、この場合の換気ファン14としては、例えば360度方向からの吸引が可能なターボファンが好適に使用されるが、シロッコファンやクロスフローファン等を所定方向に配置して使用することも勿論可能である。
そして、この構成の場合、換気ファン14がシンクキャビネット2の蹴込み板31の後方で排気方向に回転することにより、各キャビネット2〜4のパンチング板24で形成された上部通気孔24aが吸引孔として作用し、キッチン内の空気が各キャビネット2〜3内に吸引され、この空気が各キャビネット2〜4内を流れて、排気孔として機能するシンクキャビネット2の蹴込み板31の下部通気孔13から排出されることになる。この時、シンクキャビネット2内に吸引された空気は、矢印ホの如くシンクキャビネット2の蹴込み板31から直接排出され、調理台キャビネット3とコンロキャビネット4内に吸引された空気は、矢印ヘ、トの如く連結ダクト35a、35bを介して流れて、シンクキャビネット2の蹴込み板31の下部通気孔13から排出されることになる。
この実施形態においても、換気ファン14の作動で各キャビネット2〜3内を換気できて、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、この実施形態の場合には、換気を最も必要とするシンクキャビネット2に換気ファン14を配置して該キャビネット2内の換気能力を十分に高め、換気がさほど必要でない他のキャビネット3、4内の換気能力を所定値に抑えることができ、各キャビネット2〜4の効率的な換気が可能となって省エネ化が図れると共に、所望のキャビネット2〜4に換気ファン14を取り付けることができて、設置コストの低減化が図れる等の作用効果を奏することができる。
また、この実施形態の場合は、例えば連結ダクト25a、25bに開閉制御可能な図示しないダンパーを設け、必要とするキャビネット2〜4をより一層効率的に換気するようにしても良いし、蹴込み板31を有するキャビネットに限らず、前述したように台輪11を仕切板27で仕切ったキャビネットの場合にも適用することができる。
なお、上記各実施形態においては、換気ファン14をキャビネットの底部を形成する台輪11の前板11bや蹴込み板31の直後方(すなわち底部空間12の前方側)に配置したが、本発明はこれに限定されず、例えば前板11bや蹴込み板31から所定寸法後方側に配置する等、必要とする換気能力に応じて底部空間12内の適宜位置に配置することができる。また、上記実施形態におけるシステムキッチン1の組み合わせ形態、各キャビネット自体の形状、引き出しの個数や形状、台輪11の形状、各整流板の形状及び配置位置等も一例であって、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜の構成を採用することができる。
本発明は、システムキッチンの各種キャビネットに限らず、例えば単体の各種キャビネットにも適用できるし、あるいはボウルを有する洗面化粧台等の各種キャビネットにも適用できる。
本発明に係わるキャビネットを使用したシステムキッチンの一実施形態を示す正面図 同その台輪の斜視図 同台輪の平面図 同シンクキャビネットの縦断面図 同調理台キャビネットの縦断面図 同上部通気孔の変形例を示す縦断面図 本発明に係わるキャビネットの他の実施形態を示す図4と同様の縦断面図 本発明に係わるキャビネットのさらに他の実施形態を示す正面図
符号の説明
1・・・システムキッチン、2・・・シンクキャビネット、2d・・・底板、3・・・調理台キャビネット、3b・・・底板、4・・・コンロキャビネット、8・・・シンク、10・・・カウンター、11・・・台輪、11a・・・底板、11b・・・前板、11c・・・後板、11d・・・側板、13・・・下部通気孔、14・・・換気ファン、14a・・・ファンモータ、17・・・パンチング板、21、22・・・整流板、24・・・パンチング板、24a・・・上部通気孔、25、26・・・整流板、27・・・仕切板、30・・・キャビネット、30a・・・底板、31・・・蹴込み板、35a、35b・・・連結ダクト。

Claims (6)

  1. 上面開口部にシンクやボウルが配置され内部後方側に前記シンクやボウルの排水口等に接続された給排水管が配置されたキャビネットにおいて、
    前記キャビネットの底部空間に下部通気孔を設け該空間内に換気ファンを配置すると共に、前記キャビネットの前面上部に上部通気孔を設け、前記換気ファンを作動させることによりキャビネット内を換気することを特徴とするキャビネット。
  2. 前記換気ファンは、キャビネットの前記底部空間の前方側に配置されその前方に前記下部通気孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のキャビネット。
  3. 前記換気ファンは、キャビネットの底部空間を形成する台輪内に配置され、該台輪の前板に前記下部通気孔が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のキャビネット。
  4. 前記換気ファンは、キャビネットの蹴込み板後方に形成される底部空間内に配置され、蹴込み板に前記下部通気孔が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のキャビネット。
  5. 前記キャビネットは、換気ファンの後方側に整流板を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のキャビネット。
  6. 前記換気ファンが配置された少なくとも一つのキャビネットと、前記換気ファンが配置されない少なくとも一つのキャビネットとが併設され、該換気ファンが配置されたキャビネットと換気ファンが配置されないキャビネットとが換気ダクトで連通されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のキャビネット。
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AU2008100599B4 (en) * 2008-06-27 2008-08-07 Peter R. Norton-Baker Pty Ltd Ventilation of undersink chillers
JP2008253518A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Sun Wave Ind Co Ltd キャビネット
CN113331602A (zh) * 2021-05-25 2021-09-03 余泽慧 一种全屋定制智能橱柜
CN113397324A (zh) * 2021-06-29 2021-09-17 余泽慧 一种安全智能橱柜

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