JP5111425B2 - 厨房装置 - Google Patents
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Description
このような厨房装置における前記キャビネットの前面は、引出しの前板や扉で塞がれており、引出し或いは扉の開閉が無い限り物品収納空間は閉塞された状態となるため、フライパンの油臭や調味料の臭いなど、収納物の臭気がこもってしまうことが問題となる。また、物品収納空間内が強制的に換気されていない、すなわち庫内を貫流する空気流が存在しない場合は、コンロ使用時に生じる熱や、生乾きの調理器具などが収納された際に生じる湿気が物品収納空間に充満してしまうことになり、物品保管場所としての性能は劣るものとなる。
これによれば、カバーで給排水管などが隠蔽されて物品収納空間内に清潔感が得られるとともに物品収納空間内をファン及びヒータによって換気し乾燥することができるので、物品収納空間内が湿気で充満してしまうことがないとされている。
このものによれば、前記送風手段により前記コンロ下通気流路に送られた空気は、前記コンロ下通気流路を通る間に前記コンロ本体部の廃熱によって暖められ、暖気となって前記暖気供給口から前記物品収納空間内に送られる。これにより、前記物品収納空間内の湿気等は暖気により乾燥される。したがって、例えば物品収納空間内に生乾きの調理器具などが収納されたとしても、暖気によって乾燥させることができる。その結果、物品収納空間内の空気環境は向上する。
しかも本発明では、暖気を送るために別途ヒータなど備え付けることなく、コンロ廃熱を利用して物品収納空間内を乾燥させているため、部品点数を無用に増やすことがなく、コストメリットが大きいという利点がある。
これによれば、前記隔壁とコンロ本体部との間に設けた空隙、並びに、該隔壁に設けた開口部を利用して、前記コンロ下通気流路と前記暖気供給口とを構成しているので、格別の専用部材を用いなくとも、前記コンロに対して前記隔壁を前記空隙が形成されるよう配置すると共に、この隔壁に開口部を形成加工するという簡易な工程で本発明にかかる構成が実現できるという利点がある。
これによれば、前記冷気供給口を通じて前記物品収納空間の外から空気を取り込み、それを暖めてから前記物品収納空間内に送り込み、さらに前記庫内空気排気口から前記物品収納空間の外へ排出することができるので、コンロの廃熱を利用して物品収納空間を乾燥させるだけでなく換気を行うこともできる。したがって、前記物品収納空間内は湿気等がこもることなく、暖気により良好に乾燥、換気され、さらに空気環境が向上する。
このようにすることで、前記物品収納空間内に上から下への暖気貫流が生じることとなる。すなわち、暖気が物品収納空間内の上方に偏在することなく、上から下へと暖気が流れ、物品収納空間内全域を万遍なく貫流して前記収納物品を乾燥した後に、排出されることとなる。したがって、前記物品収納空間の内部全体をより好適に換気することができる。
さらにこの場合、前記前記庫内空気排気口を調理台の蹴込み部に設けていれば、前記庫内空気排気口の存在を目立たなくすることができる。
さらにこの好ましい形態では、前記暖気供給口と前記庫内空気排気口とは前記物品収納空間における対角位置に設けられているのが好ましい。ここで対角位置とは、前記物品収納空間を前後方向の鉛直な面で切断したときに略矩形形状となる断面での対角位置、或いは、前記物品収納空間の略直方体(立方体を含む)となる内部空間形状の対角位置を意味する。
これによれば、コンロ下通気流路と暖気供給口の距離が比較的大きくなるため、暖気が前記物品収納空間内全体を長い距離に亘り貫流することになるので、物品収納空間内の暖気の循環効率を向上させることができる。
このものにあっては、他の物品収納空間から空気を取り込むので、当該他の物品収納空間に関しても換気することが可能となる。
これによれば、前記作業スペースの下方空間を前記送風手段の設置場所とし効率的に活用することができる。また前記作業スペースの下方に前記送風手段があり、前期コンロの廃熱が前記作業スペース側にいかないようにすることもできる。
これらによれば、前記調理台のキャビネットに引出し或いは棚体を有するものであっても、前記通気部のおかげで引出し内或いは棚体に載置された収納物品の周囲を前記暖気が通過し、収納物品の臭気(フライパンなどの油臭、調味料の臭いなど)がこもってしまうことを防ぐことができ、生乾きで収納された収納物品を乾燥することもできる。
また、前記物品収納空間以外の空間からの空気を前記送風手段に送り込むための冷気供給口と、前記調理台の内外に連通して前記物品収納空間の空気を前記調理台外へ排出するための庫内空気排気口とが設けておけば、前記物品収納空間内は暖気による乾燥に加えて換気も行うこともでき、さらに物品収納空間内の空気環境は向上する。
なお、以下の実施形態において指す前後方向は、厨房装置の正面(引出し操作の可能な側)に、対面した使用者を基準に手前側を前、奥側を後とし、その前後方向に直交する方向を左右方向として説明する。また図中に示す矢印は空気流れを示しており、実線で示す矢印はコンロの廃熱で暖められた暖気を示し、一点鎖線の矢印はコンロの廃熱を受けることなく流れる空気の流れを示している。
まずは第1の実施形態に係る厨房装置1について図1〜図3を参照しながら説明する。
第1の実施形態に係る厨房装置1では、図1及び図2に示すように、調理台3の上面にコンロ20が組み込まれている。調理台3はフロア上に設置されるキャビネット本体10の上にカウンター2を載置して構成されている。
キャビネット本体10(キャビネット)は、左右に配された側板30と、背面側に設けられた背板31とを備えて構成され、その上部にカウンター2が載置されることにより、前方に開口する箱状とされている。キャビネット本体10の上部領域はカウンター2の前記開口部から組み込まれたコンロ20の本体部(コンロ本体部21)を収容するコンロ収容空間12となっている。またキャビネット本体10には、その前面から物品収納空間S内に前後方向にスライド自在に構成された複数の引出し5が設けられている。
図1の厨房装置1は、床面に載置され、壁面11の入隅部に設置された例であり、片側の側板30と背板31がそれぞれの壁面11と接するように設置されている。また引出し5は上段2個、下段2個の計4個設けられており、カウンター2の直下前面には幕板51が設けられている。下段の引出し5は上段の引出し5より若干後退して設けられ、これにより蹴込み部が形成されている。
なお引出し5の構成は図例の4個に限定されるものではなく、幕板51が設けられた場所は引出しや魚焼きグリルなどを配設することもできる。また下段の引出し5を蹴込み部としなくても特に差し支えない。さらに、調理台3の収納構造は、スライド自在の引出し式収納に限定されず後記する扉式(図5参照)であってもよい。
キャビネット本体10内には、後記するコンロ収容空間12の下方に位置しコンロ収容空間12とは区画されて設けられた物品収納空間Sを備えており、物品収納空間Sの下部領域、すなわち、壁面11側に配置された下段の引出し5の前板50には、庫内空気排気口4が形成されている。
図例の庫内空気排気口4は横長の方形に形成された開口部に複数の水平材を備えた格子状枠体を嵌め入れたものを示しているが、これに限定されるものではない。
排気用開口13には、通気蓋部材14が着脱自在に嵌め込まれている。これら通気蓋部材14は、図2に示すように、上記排気用開口13と同様、細長状とされ、多数の通気用の貫通孔が開設されている。また、これら通気蓋部材14は、排気用開口13に嵌め込まれた状態で、その上面がカウンター2の上面と略面一となるよう形成されている。
なお、カウンター2、コンロ操作部6の構成は図例に限定されず、例えば上述のような作業スペースがなく、カウンター2の上面にコンロ操作部6が構成されたものであってもよい。
コンロ収容空間12に組込まれたコンロ本体部21内には、使用中に熱くなるコンロ20内部を空冷するためにコンロ冷却用通気路26に空気を送る冷却用ファン27が設けられている(図3参照)。
離隔板33は、カウンター2の直下前面には設けられる幕板51の中間の高さ位置に配設され、コンロ本体部21のボディ底部と離隔板33との間にできる空間(空隙)をコンロ下通気流路8としている。コンロ下通気流路8は、このようにコンロ20の少なくとも底部に沿うようにして物品収納空間Sとは区画され、コンロ20使用時生じる廃熱によって暖められた暖気を物品収納空間Sに送るために設けられている。
離隔板33の上面且つコンロ本体部21の通気口24手前側にはファン(送風手段)7が設置されており、このファン7によって調理台3外から幕板51の上端などの隙間を通じて流入してくる空気をコンロ下通気流路8に送風することができる。
ファン7の設置位置は図例の位置に限定されるものではないが、図2に示すようにコンロ操作部6が設けられていない上述の作業スペースの下方におけるコンロ本体部21と調理台3の前面の幕板51との間の空間にファン7を配置すれば、コンロ20手前側の空間を有効に利用することができる。また作業スペースの下方空間をファン7の設置場所として効率的に活用させることができ、作業スペースの下方にファン7があることで、コンロ20の廃熱が作業スペースの下方空間にはいかないので、作業スペースとするカウンター2の上面を暖まるのを防止し、生ものなどの調理に影響を与えにくいものとすることもできる。
ここでファン7として本例ではクロスフローファンを示したが、コンロ下通気流路8に送風し暖気供給口80側へ空気を送り込むことができるものであれば、その形状やファンの種類などは特に限定されない。
ファン7の駆動タイミングも特に限定されるものではないが、冷却用ファン27と同様にコンロ20の加熱運転と連動して制御されるようにするとよい。また冷却用ファン27と独立して駆動し、常時ファン7を駆動させるようにすることもできる。
このように暖気供給口80と庫内空気排気口4とが物品収納空間Sにおいて対角位置となる位置に形成されたものとすれば、コンロ下通気流路8を通じコンロ廃熱で暖められた暖気が、暖気供給口80から排気された後、物品収納空間Sに収納された収納物品の周囲を十分に通過し物品収納空間内全体を長い距離に亘り貫流した後に庫内空気排気口4から排気されるので、乾燥効率を向上させることができる。この空気の流れについては後に説明する。
通気部53は庫内空気排気口4と同様に底板52に開口部を形成し、複数の水平材を備えた格子状の枠体が嵌め入れられて構成される。
このように通気部53が設けられているので、引出し5に収納された収納物品の周囲を暖気供給口80から排気された暖気が通過し、収納物品の臭気(フライパンなどの油臭、調味料の臭いなど)がこもってしまうことを防ぐことができ、生乾きで引出し5に収納された収納物品を乾燥することができる。
なお、通気部53の構成は図例に限定されるものではなく、適所に通気開口を設けたものとしてもよいし、形成される場所も底板52に限定されず例えば側板54であってもよい。また図示していないが、底板52及び側板54が網状に構成されたものとしてもよい。
このように邪魔板59が引出し5の奥側に設けられていることにより、引出し5奥側からの暖気の短絡を防止することができる。すなわち、暖気供給口80から排気され、引出し5の奥側に流れ込もうとする暖気を邪魔板59に当てて、引出し5内を通じるように導き、上段の引出し5の奥側を流れて引出し5内の収納物品にあたることなく、庫内空気排気口4から排気されてしまうことを防ぐことができる。
なお、邪魔板59は図例のものに限定されず、引出し5奥側の暖気の短絡を防止できる構成であればよい。
また庫内空気排気口4が壁面11に配置された下段の引出し5の前板50に形成され、且つ庫内空気排気口4と暖気供給口80とは、物品収納空間Sにおいて対角位置となるよう形成されている。
これによれば、暖気供給口80から排気された暖気が、引出し5の収納物品の周囲を十分に通過することなく、短絡的に調理台3外へ排気されることを防ぐことができる。すなわち、コンロ下通気流路8コンロ下通気流路8を通じて暖まった暖気が暖気供給口80から排気され蛇行しながら、物品収納空間S内の上方に偏在することなく上から下へと流れ、物品収納空間S内全域を万遍なく貫流して引出し5の収納物品を乾燥した後に庫内空気排気口4から貫流した空気を排気することができるのである。また庫内空気排気口4が壁面11側に配置された下段の引出し5の前板50に形成されているので、暖気排出が使用者にとって不快にならないものとすることができる。
なお、庫内空気排気口4及び冷気供給口9の形成位置や構成などは図例に限定されるものではない。例えば冷気供給口9は幕板51に庫内空気排気口4のような開口を形成したものとしてもよい。また庫内空気排気口4の変形例については、図6を参照しながら、後に説明する。
冷気供給口9から流入した調理台3外の空気は、コンロ下通気流路8側或いはコンロ本体部21の通気口24側へ流れる。コンロ下通気流路8側に流入した空気は、ファン7によってキャビネット本体10奥側の暖気供給口80側へと送られる。このとき、コンロ下通気流路8を流れる空気は、コンロ20使用時のコンロ廃熱によって暖められ暖気となる。すなわち、コンロ20を使用時には、コンロ本体部21内の内部機器などの温度が上昇し熱くなるため、コンロ本体部21のボディの温度も上昇する。上述の冷却用ファン27によってコンロ本体部21は空冷されるが、このときに生じるコンロ廃熱がコンロ本体部21のボディを介してコンロ下通気流路8内に伝わり、コンロ本体部21の底側ボディの下方にある空気が通じるとき、コンロ廃熱によってその空気が暖められるのである。そしてコンロ廃熱によって暖められた暖気は、ファン7の送風を受けながら暖気供給口80へと送られ、暖気供給口80から蛇行して物品収納空間S内に流入する。物品収納空間S内に流入した空気は、邪魔板59によって引出し5の奥側に流れることなく、引出し5内へと導かれ、収納物品にあたって収納物品を乾燥する。暖気は上段の引出し5に形成された通気部53を通じて、上から下へ流れ、下段の引出し5内の収納物品を乾燥する。こうして物品収納空間S内を万遍なく貫流した後、庫内空気排気口4から暖気が調理台3外へと排気される。
よって物品収納空間S内は、暖気によって乾燥状態することができ、例えば物品収納空間S内に生乾きの調理器具などが収納されても、この暖気によって乾燥させることができる。またコンロ廃熱を利用した暖気にて物品収納空間S内を乾燥させるだけでなく、冷気供給口9及び庫内空気排気口4を通じて物品収納空間S内の換気も行うことができるので、物品収納空間S内の空気環境を向上させることができる。しかも、コンロ20の廃熱を利用して暖気を生成しているので、暖気を作るために別途ヒータなど備え付けることもなく、比較的簡便な構成で物品収納空間Sの乾燥と換気を実現している。
ここに示す例は、庫内空気排気口4の構成の変形例であって、その他の構成、効果は上述と共通であるので、共通する部分の説明は省略する。
図4に示す例は、キャビネット本体10の底板32の前方位置を後退させ、下段の引出し5における前板50の裏面50aとの間に隙間を形成し、これを庫内空気排気口4とした例である。
よって物品収納空間Sの底部領域に形成された庫内空気排気口4から物品収納空間S内を通じた暖気が排気されるように上段の引出し5だけでなく下段の引出し5の底板52にも通気部53が形成されている。
次に第2の実施形態に係る厨房装置1Aについて図5〜図8を参照しながら説明する。
上述の実施形態と共通する箇所には共通の符号を付し、共通する箇所の構成及び効果などの説明は省略する。
ここに示す実施形態は、調理台3のキャビネット本体10内に、内部の収納空間を左右に区画する区画板38が設けられた例であり、区画板38で区画された壁面11側の空間(図5では正面向かって左側)を第一の物品収納空間、他方の空間を第二の物品収納空間とする。ここでは前記第一の物品収納空間を暖気室、前記第二の物品収納空間を常温室として説明する。
(暖気室の構成)
まずは図6を参照しながら、区画された暖気室について説明する。
図6は図5のY−Y線断面図であり、コンロ下通気流路8やファン7など基本的な構成は上述の第1の実施形態と同様であるが、常温室内の空気をファン7に送るための冷気供給口9として連通開口部38aが設けられている点で第1の実施形態とは異なる。
キャビネット本体10の前方開口を閉塞する扉57は兆番57bによって開閉自在に構成され、キャビネット本体10内には物品収納空間Sを仕切る棚体58a、58bが上下2段に設けられており、棚体58a、58bの上に調理器具や調味料などを整理して収納しておくことができる。また棚体58a、58bには物品収納空間S内の空気を流通させるための通気部53が設けられている。そして上段の棚体58bが取り付けられる高さ位置はダボ58cの取り付け位置によって調整することができる。
なお、ここでは、下段の引出し5の前板50に庫内空気排気口4を形成している例を示しているが、この庫内空気排気口4の構成はこれに限定されず、図4のように底板32の前方位置を後退させる例が適用可能である。また棚体58a、58bの構成も図例に限定されず、棚体58a、58bが網状に構成することもできる。さらに棚体58a、58bを2段以上で構成してもよい。
次に図7を参照しながら、区画された常温室について説明する。
図7は図5のZ−Z線断面図であり、主に上述の暖気室と異なる点について説明する。
コンロ収容空間12に組み込まれたコンロ本体部21を構成するボディの下方外面は断熱材37で覆われ、断熱材37の下側には少し空間を空けてコンロ収容空間12と物品収納空間Sとを区画する離隔板36が設けられている。この離隔板36は暖気室の離隔版33よりも少し上位に水平配置されている。断熱材37の前方端部位置には縦仕切板34が設けられている。
この離隔板36、縦仕切板34、及びコンロ本体部21下面に形成される小空気層と、コンロ本体部21の下方外面に設けられた断熱材37とによって、コンロ本体部21内の内部機器などから発せられるコンロ廃熱がコンロ本体部21を通じて物品収納空間S側に伝わることを遮断する断熱空間を形成している。
コンロ本体部21には、手前側に通気口24及び後部側に排気口25が設けられ、コンロ本体部21内の通気口24近傍に冷却用27が設けられ、コンロ冷却用通気路26が形成されている点は暖気室側と同様である。
なお、断熱材37が設けられる場所は図例に限定されるものではないが、図例のように冷却用ファン27から離れ、温度が高くなるコンロ本体部21のボディを包み込むように設ける必要がある。
換気連通路仕切板35はキャビネット本体10の背板31との間に隙間が形成されるように設けられ、該隙間が換気用通気流路8Aの入口80Aとなる。この換気用通気流路8Aの入口80Aは後記する空気取込部4Aとは物品収納空間Sにおいて対角位置となるよう物品収納空間Sに開口して設けられる。
このように換気用通気流路8Aの入口80aと空気取込部4Aとが物品収納空間Sにおいて対角位置となる位置に形成されたものとすれば、空気取込部4から取り込まれた空気が物品収納空間Sの手前側のみを貫流して排気されてしまうことがなく、物品収納空間S内を十分に貫流した後、入口80を通じて換気用通気流路8へ空気が流入し、その後、給気口36Aを介して暖気室側或いは、コンロ冷却用通気路26を介して調理台3外へ排気される。この空気の流れについては後に説明する。
なお、空気取込部4Aの図例に限定されるものではなく、庫内空気排気口4のように横長の方形に形成された開口部に複数の水平材を備えた格子状枠体を嵌め入れたものとしてもよい。
その他、スライド自在の引出し5を備えた点、空気取込部4Aからの空気を通じさせるために底板52に設けられた通気部53の構造は図2の例と同様である。
なお、ここでも通気部53の構成は図例に限定されるものではなく、適所に通気開口を設けたものとしてもよいし、形成される場所も底板52に限定されず例えば側板54であってもよい。また底板52及び側板54が網状に構成されたものとしてもよい。
こうして常温室側では、空気取込部4から調理台3外の空気を取り込み、第二の物品収納空間S内を貫流した後、暖気室へと空気を排出するので、常温室側の第二の物品収納空間S内の換気を行うことができ、空気環境の向上を図ることができる。
またこの実施形態においても暖気室が入隅部側に設けられ、壁面11側の下方から庫内空気排気口4を通じて暖気が排気されるので、使用者にとって排気される暖気が不快にならない。
なお、第2の実施形態では、第二の物品収納空間Sが第一の物品収納空間Sと隣接した例を示したが、これに限らず、例えばコンロ20を組み込んだキャビネットから少し離れた他の物品収納空間と通気路で繋いで冷気供給口9と接続するようにしても良い。
また以上の実施形態では、デザイン性及び使用者の作業利便性等の観点から、手前側に作業スペースを形成するようにコンロ20を配置し、該コンロ20のトッププレート22に、3口の発熱体23を並列配置させたものを例示しているが、このような態様に限られず、例えば、発熱体23の数は1口や2口、或いは4口以上を有するものも使用可能であり、また発熱体23の配置も並列、三角形、四角形など特に限定されるものではない。
さらにカウンター2は、人造大理石からなるものとしたが、これに限られず、ステンレス製や木製カウンター等としてもよい。
そして、以上の実施形態では厨房装置1としてコンロ付調理台を示しているが、図1の2点鎖線で示すように流し台などが連なって構成されたいわゆるシステムキッチンにも適用可能であることは言うまでもない。
20 コンロ
21 コンロ本体部
3 調理台
4 庫内空気排気口
5 引出し
7 ファン(送風手段)
8 コンロ下通気流路
80 暖気供給口
9 冷気供給口
10 キャビネット本体(キャビネット)
S 物品収納空間
Claims (11)
- 調理台の上面に組み込まれ、コンロ本体部が調理台内に突出するよう配置されたコンロと、
前記コンロの組み込み位置よりも下方に設けられた物品収納空間と、
前記コンロ本体部の少なくとも底部に沿うようにして前記物品収納空間とは区画され、その内部の空気が前記コンロ本体部の廃熱によって暖められるよう形成されたコンロ下通気流路と、
前記コンロ下通気流路に送風するための送風手段と、
前記コンロ下通気流路の下流側に前記物品収納空間に連通するよう開口形成され、前記コンロ下通気流路内で暖まった空気を前記物品収納空間に送るための暖気供給口と、
を備えたことを特徴とする厨房装置。 - 請求項1において、
前記調理台内における前記物品収納空間の上方位置には前記コンロ本体部を収容するコンロ収容空間が前記物品収納空間とは隔壁により区画されて設けられており、
前記隔壁とコンロ本体部との間には通気可能な空隙が形成されて該空隙が前記コンロ下通気流路として機能し、
前記隔壁には、コンロ収容空間と物品収納空間とを連通させる開口部が前記暖気供給口として形成されていることを特徴とする厨房装置。 - 請求項1又は2において、
前記物品収納空間以外の空間からの空気を前記送風手段に送り込むための冷気供給口と、前記調理台の内外に連通して前記物品収納空間の空気を前記調理台外へ排出するための庫内空気排気口とが設けられていることを特徴とする厨房装置。 - 請求項3において、
前記暖気供給口は前記物品収納空間の上部領域に開口し、
前記庫内空気排気口は、前記物品収納空間の下部領域に設けられていることを特徴とする厨房装置。 - 請求項4において、
前記庫内空気排気口は、前記調理台の蹴込み部に設けられていることを特徴とする厨房装置。 - 請求項3〜5のいずれか1項において、
前記暖気供給口と前記庫内空気排気口とは平面視において前記コンロを挟んで対向する位置に設けられていることを特徴とする厨房装置。 - 請求項3〜6のいずれか1項において、
前記暖気供給口と前記庫内空気排気口とは前記物品収納空間における対角位置に設けられていることを特徴とする厨房装置。 - 請求項3〜7のいずれか1項において、
前記冷気供給口は、当該厨房装置において前記物品収納空間とは独立して区画された他の物品収納空間に連通し、当該他の物品収納空間の空気を前記送風手段に送り込むよう形成されていることを特徴とする厨房装置。 - 請求項1〜請求項8のいずれか1項において、
前記調理台のキャビネットの上面にはカウンターが載置され、
前記コンロは前記カウンターの後方に後退した位置に配置されており、
前記カウンターの上面において前記カウンター前端と前記コンロのトッププレート前端との間に作業スペースが形成され、
前記作業スペースの下方における前記コンロ本体と前記調理台前面との間の空間に前記送風手段が設けられたことを特徴とする厨房装置。 - 請求項1〜請求項9のいずれか1項において、
前記調理台のキャビネットには前後方向にスライド自在に構成された引出しを備えており、
前記引出しには前記物品収納空間内の空気を流通させるための通気部が設けられていることを特徴とする厨房装置。 - 請求項1〜請求項8のいずれか1項において、
前記調理台のキャビネットには、開閉自在に構成された扉と前記物品収納空間を仕切る棚体とを備えており、前記棚体には前記物品収納空間内の空気を流通させるための通気部が設けられたことを特徴とする厨房装置。
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