JP2006191996A - キャビネット - Google Patents

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典之 坂下
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Abstract

【課題】
キャビネットの扉の開閉動作を利用してキャビネット内を換気できて、キャビネット自体の構成の簡素化と収納用の空間の有効利用が図れるキャビネットを提供する。
【解決手段】
前面開口部に扉が開閉可能に設けられ、内部に略密閉された収納用の空間が形成されたキャビネットにおいて、キャビネットに、空間の内外に連通する通気孔と、扉を前面開口部に対して閉めた際に、その圧力によって空間内の空気の通気孔から外部への排出を促進する換気促進手段と、を設けたことを特徴とする。前記換気促進手段は、空間内の空気を通気孔に誘導し得る整流板で構成されたり、あるいは引き出しに設けた弁で構成される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、キッチンや洗面化粧台、各種ストッカー等のように、前面開口部に開閉扉を有し内部に収納用の空間が形成されたキャビネットに関する。
従来、この種のキャビネットとしては、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。このうち、特許文献1に開示のシステムキッチンのキャビネットは、複数の引き出しが設けられると共に、足下収納引き出しに、乾燥物を出し入れ可能に収納しかつ気密性を有する除湿室を形成するケーシングと、このケーシングに取り付けられ除湿室の湿度を調整する除湿手段からなる除湿ユニットを取り付けたものである。また、特許文献2に開示の乾物保存用のキャビネットは、キャビネット内部の空気を外部に排気する排気手段と、外部の空気をキャビネット内部に取り入れる吸気口に装着されて該吸気口から流入する空気を加熱する加熱手段とを設けるようにしたものである。
特開2003−299531号公報 実開平5−17489号公報
しかしながら、このようなキャビネットにおいては、キャビネット内部の除湿や換気を、電源によって作動する除湿機や加熱機等を使用して行うため、キャビネット内部に電源配線が必要になって、配線構造やキャビネット自体の構造が複雑化すると共に、キャビネット内部に除湿機等の設置スペースが必要となり、キャビネット内部の空間を収納空間として効率的に使用することが難しいという問題点を有している。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、キャビネットの扉の開閉動作を利用してキャビネット内を換気できて、キャビネット自体の構成の簡素化と収納用の空間の有効利用が図れるキャビネットを提供することにある。
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、前面開口部に板状の扉が開閉可能に設けられ、内部に略密閉された収納用の空間が形成されたキャビネットにおいて、前記キャビネットに前記空間の内外に連通する通気孔を設け、前記扉を前面開口部に対して閉めた際に、その圧力によって空間内の空気を前記通気孔から外部に排出することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前面開口部に扉が開閉可能に設けられ、内部に略密閉された収納用の空間が形成されたキャビネットにおいて、前記キャビネットに、前記空間の内外に連通する通気孔と、前記扉を前面開口部に対して閉めた際に、その圧力によって空間内の空気の前記通気孔から外部への排出を促進する換気促進手段と、を設けたことを特徴とする。
そして、前記換気促進手段は、請求項3に記載の発明のように、空間内の空気を前記通気孔に誘導し得る整流板であったり、請求項4に記載の発明のように、引き出しに設けた弁であることが好ましい。
また、請求項5に記載の発明は、前記キャビネットが支柱を組み合わせた格子状に形成され、その所定の格子状の枠内に前記扉と収納空間が設けられていることを特徴とする。
本発明の請求項1または2に記載の発明によれば、キャビネットの所定位置に収納用の空間の内外に連通する通気孔を設け、扉を前面開口部に対して閉めた際に、その圧力によって空間内の空気を通気孔から外部に排出するため、専用の換気装置等を使用することなくキャビネット内の空間の換気を扉の閉止操作で行うことができ、キャビネット自体の構成を簡素化できると共に、キャビネットの空間をそのまま収納用の空間として使用できて、その有効利用を図ることができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、換気促進手段が空間内の空気を通気孔に誘導し得る整流板であるため、扉の閉止操作によって得られる空気を、キャビネット内の整流板により通気孔方向に良好に流通させることができて、キャビネット内の換気効率に一層高めることができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、換気促進手段が引き出しに設けた弁であるため、キャビネットの前面開口部に対して引き出しを閉止操作するだけで、通気孔から内部の空気を排出できて、キャビネット内の換気効率を一層高めることができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項1ないし4に記載の発明の効果に加え、キャビネットが支柱を組み合わせた格子状に形成され、その所定の格子状の枠内に扉と空間が設けられるため、例えば移動可能なキャビネットを構成できると共に、その所定位置に扉の閉止操作によって換気される収納用の空間を簡単に設置することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明に係わるキャビネットを使用したシステムキッチンの一実施形態を示し、図1がその正面図、図2がそのシンクキャビネットの縦断面図、図3が調理台キャビネットの縦断面図である。
図1において、システムキッチン1は、上面にシンク10が配置されその下部に上下の引き出し5、6が配設されたシンクキャビネット2と、このシンクキャビネット2の左側に配置され上下の引き出し7、8が配設された調理台キャビネット3と、この調理台キャビネット3の左側に配置されコンロ11と引き出し9が配設されたコンロキャビネット4等を備えている。そして、幅方向に連設された各キャビネット2〜4の上面には、例えば1枚物で形成されたカウンター12が配置されている。
前記シンクキャビネット2は、図2に示すように、左右の側板(図示せず)、背面板2a、前面上部に配置された前板2b及び鏡板2c、底板2d及び高さ方向の後方所定高さ位置に配置された中間底板2e等で構成されている。そして、このシンクキャビネット2の前記鏡板2cの下部には、所定幅の長尺状のパンチング板13が固定されており、このパンチング板13には多数の通気孔13aが形成されている。
また、シンクキャビネット2の内部の空間14後方には、シンク10の底面10aの排水装置15に接続された排水管やシンク10の後方上面の水栓16(図1参照)に接続された給水管等の各種配管(以下、これらを給排水管17という)が、例えば上下方向に指向して配置されている。この給排水管17は、その前方の空間14内に配置され例えば上下方向に三分割された換気促進手段としての整流板18で覆われることにより、隠蔽されて前方から視認されず、かつ整流板18の前面によって後述するように空間14内の空気の流れが促進されるようになっている。
また、シンクキャビネット2の前記下部の引き出し6は、扉6aと、この扉6aの前面下部で扉6aより奥側に配置されその外周端部を除く略全域に多数の通気孔20が穿設されたパンチング板からなる蹴込み板6bと、扉6aの下部裏面に取り付けられパンチング板等からなる底板、背板及び側板等で箱状に形成された通気性を有する収納部6c等で形成されている。そして、収納部6cの側板外面に設けたガイド(図示せず)を、シンクキャビネット2の側板内面に設けたガイドレール(図示せず)に係合させることにより、引き出し6が空間14内に出し入れ可能に配設されている。
また、前記上部の引き出し5は、表面が鏡面仕上げされた扉5aと、パンチング板等で形成された通気性を有する収納部5c等で形成され、下部の引き出し6と同様に、シンクキャビネット2内の空間14に出し入れ可能に配設されている。そして、上下の引き出し5、6をシンクキャビネット2内の後方側に共に押し込んだ際に、両扉5a、6aによって、シンクキャビネット2の前面開口部が閉塞されて内部に略密閉された収納用の前記空間14が形成されるようになっている。なお、上部の引き出し5の収納部5c内には、二点鎖線で示すように、金属棒を溶接することにより形成された網籠21が、必要に応じて出し入れ可能に配置されるようになっており、この点は、各引き出し7〜9についても同様である。
前記調理台キャビネット3は、図3に示すように、左右の側板(図示せず)、背面板3a、底板3b、前桁3c等で構成され、この調理台キャビネット3の上面開口部には前記カウンター12が配置されると共に、前面開口部には、扉7aと収納部7cを有する上部の引き出し7と、扉8aと蹴込み板8b及び収納部8cを有する下部の引き出し8とが引き出し可能に配設されている。そして、この調理台キャビネット3の上部の引き出し7の扉7a下端部もしくは下部の引き出し8の扉8a上端部には、シンクキャビネット2と同様の多数の通気孔13aを有するパンチング板13が固定されると共に、下部の引き出し8の蹴込み板8bもパンチング板で形成されて多数の通気孔20が形成されている。
また、調理台キャビネット3内の略密閉された空間14の後部には、カウンター12の裏面と底板3bの後端上面との間に緩やかな凹面を有する換気促進手段としての整流板19が配置されている。なお、この調理台キャビネット3の場合には、前記パンチング板13を、図1の二点鎖線で示すように、キャビネット3の前桁3cかあるいは上部の引き出し7の扉7a上端部に固定して、調理台キャビネット3の最上部に通気孔13aを設ける構成としても良い。
また、前記コンロキャビネット4も、調理台キャビネット3と略同様に、図1に示すように、前板4a、図示しない左右の側板、背面板、底板等で構成され、前板4a下部の前面開口部に扉9aと蹴込み板9b等を有する引き出し9が引き出し可能に配設されている。そして、前板4aの下端部(もしくは引き出し9の扉9a上端部)には、多数の通気孔13aが形成されたパンチング板13が固定されると共に、引き出し9の蹴込み板9bもパンチング板で形成されて多数の通気孔20が形成されている。また、コンロキャビネット4内の空間14(図示せず)後方にも、調理台キャビネット3と略同様の換気促進手段としての整流板19(図示せず)が配置されている。
そして、各キャビネット2〜4に設けられるパンチング板13は、図1に示すように、その幅寸法が同一に設定されると共に、各キャビネット2〜4に対する高さが同一位置に設定されている。これにより、各キャビネット2〜4からなるシステムキッチン1を正面視した際に、各引き出し6、8、9の蹴込み板6b、8b、9bのパンチング板と、各キャビネット2〜4の引き出し5、8、9上端部のパンチング板13とにより、横方向に上下2列のパンチング板が平行状態で位置していることになる。
次に、このように構成されたシステムキッチン1の使用方法の一例について説明する。先ず、シンクキャビネット2の場合は、図2に示すように、下部の引き出し6を閉じた状態で、上部の引き出し5の収納部5c内にセットされている網籠21の中に例えば鍋、フライパン、ボール等の調理器具を収納する。そして、この状態で上部の引き出し5を矢印イの如くシンクキャビネット2内に押し込むと、該引き出し5の扉5aの後方への移動による圧力で、空間14内の空気が後方の整流板18側に押されると共に、この整流板18の前面に沿って矢印ハ、ニの如く上方もしくは下方に流れて、パンチング板13の通気孔13aもしくは引き出し6の蹴込み板6bの通気孔20から矢印ホ、ヘの如くシンクキャビネット2外に排出される。
これにより、シンクキャビネット2内の湿った空気が、上部の引き出し5の押し込み操作、つまり扉5aの閉止操作で排出されて空間14内が換気され、この換気によって、シンクキャビネット2内のじめじめ感等を解消できると共に、通気性を有する網籠21内の調理器具に清潔感を維持できることになる。なお、シンクキャビネット2内の空気の換気量は、引き出し5、6の扉5a、6aの面積や扉5a、6aの閉止速度に略比例することから、予め実験等によって扉5a、6aの面積等を設定することが好ましい。
また一方、上部の引き出し5を閉じた状態で下部引き出し6を閉じた際にも、上部の引き出し5と同様に、蹴込み板6bの通気孔20やパンチング板13の通気孔13aから内部の湿った空気が排出されて、シンクキャビネット2内が換気されることになる。この時、下部の引き出し6の蹴込み板31自体がパンチング板による通気孔20を有することから、引き出し6を閉じた際の換気効率を向上させるために、蹴込み板31の通気孔20を扉6aの閉止操作に連動させて開閉させる、すなわち、扉6aの閉止操作を検知して通気孔20を閉止状態とする開閉機構を設けることが好ましい。
この開閉機構の具体例としては、図示はしないが、例えば通気孔20にスライド式の開閉弁を設け、扉6aの把手に手を振れたり把手を手で握ってこれが電気的に検知された際(あるいは引き出し扉6の後方への移動を検知した際)に、開閉弁に連結されたモータを正転させて開閉弁を閉じて通気孔20を閉塞し、把手から手を離した際(あるいは引き出し6の停止を検知した際)に、モータを逆転させて開閉弁を開いて通気孔20を開放するように構成することができる。また、他の例としては、例えば引き出し6が閉止操作されて、引き出し6の収納箱6cの背板裏面等に設けた係合部と整流板18に設けた係合部とが係合した際に通気孔20を開放させ、それ以外の時は通気孔20を閉塞させる構成とする等、引き出し6の閉止操作に応じて通気孔20を電気的もしくは機械的に開閉させる適宜の構成を採用することができる。
一方、調理台キャビネット3やコンロキャビネット4の場合も、図3に示すように、例えば上部の引き出し7を閉じた状態で、下部の引き出し8(コンロキャビネット4の場合は引き出し9)を引き出した状態から矢印イの如く閉止操作すると、扉8aの移動により調理台キャビネット3の空間14内に矢印ハ、ニの如く空気が流れて、上下の通気孔13a、20から矢印ホ、ヘの如く外部に排出されて、該キャビネット3内が換気されることになる。この調理台キャビネット3の場合は、空間14の後方側に換気促進手段としての曲面状の整流板19が設けられていることから、この整流板19の前面で引き出し7、8の閉止操作による空気を上方や下方に良好に流して、換気を促進できることになる。
なお、以上の説明においては、各キャビネット2〜4が蹴込み板6b、8b、9bを有する形態に形成したが、本発明のキャビネットはこれに限定されず、例えば各キャビネット2〜4を台輪上に載置する形態のキャビネットにも適用でき、この場合は、台輪の前板をパンチング板で形成して、このパンチング板の多数の通気孔20と前記通気孔13aから内部の湿った空気を外部に排出するように構成すれば良い。
このように、上記実施形態のシステムチッキン1にあっては、キャビネット2〜4の各引き出し5、8、9の扉5a、8a、9a上端部や蹴込み板5b、8b、9bにキャビネット2〜4の内外にそれぞれ連通する通気孔13a、20を設け、各引き出し5〜9の扉5a〜9aを前面開口部に対して押し込んだ(閉止操作した)際に、その圧力によって空間14内の空気を通気孔13a、20から外部に排出するため、専用の換気装置等を使用することなくキャビネット2〜4内の換気を扉5a〜9aの閉止操作で行うことができる。その結果、電源配線等が不要となりキャビネット2〜4自体の構成を簡素にできると共に、例えばシンクキャビネット2内の空間14を、洗剤類等に限らず調理器具や食品等の収納空間として有効利用することができる。
また、扉5a〜9aが、裏面側に通気性を有する収納部が設けられた引き出し5〜9の前面に設けられた扉で形成されるため、キャビネット2〜4の前面開口部に対して引き出し5〜9を押し込み操作するだけで、キャビネット2〜4内を簡単に換気することができ、操作性に優れたシステムキッチン1を得ることができる。さらに、キャビネット2〜4の空間14の後方内部に換気促進手段としての整流板18、19が配置されているため、空気を各キャビネット2〜4内の整流板18、19により通気孔13a、20方向に良好に流通させることができて、各キャビネット2〜4内の換気効率を一層高めることができる。
また、シンクキャビネット2内のシンク10の排水装置15に接続された給排水管17の前面側が整流板18で覆われるため、引き出し5、6を引き出した際に、シンクキャビネット2内に給排水管17等が露出して使用者に視認されることがなくなり、シンクキャビネット2内に清潔感のあるイメージを得ることができると共に、整流板18をカバーとしても有効利用することができる。また、各キャビネット2〜4の上下の通気孔13a、20がパンチング板により形成されているため、通気孔13a、20の形成を簡単に行うことができると共に、各キャビネット2〜4の上下のパンチング板が横方向に一直線上に配置されているため、これらのパンチング板に意匠的なアクセントが得られて、システムキッチン1のデザイン性を高めることもできる。
図4と図5及び図6は、本発明に係わるキャビネットのそれぞれ他の実施形態を示している。以下、上記実施形態と同一部位には、同一符号を付して説明する。先ず、図4に示すキャビネットの特徴は、例えば前記シンクキャビネット2において、引き出し5の収納部5cの背板後方と例えば前記整流板18との間に蛇腹22で形成された送風空間23を形成し、この送風空間23の前端側を弁24a(換気促進手段)により引き出し5の通気性(もしくは非通気性)の収納部5c内に連通させ、送風空間23の後端側を弁24b(換気促進手段)を介してシンクキャビネット2の前記空間14内の後方所定位置に連通させた点にある。
そして、図4(a)に示す引き出し5を引き出した状態においては、蛇腹22が延びてシンクキャビネット2外の空気が矢印トの如く引き出し5の収納部5c及び弁24aを介して送風空間23内に吸引される状態となり、この状態で引き出し5を後方側に押し込むと、図4(b)に示すように蛇腹22が圧縮されて送風空間23内の空気が弁24bを介してシンクキャビネット2の空間14内に矢印チの如く排出されることになる。この送風空間23から排出される空気により、シンクキャビネット2の空間14内の湿った空気が通気孔13a等からシンクキャビネット2外に排出されて、該キャビネット2内が換気されることになる。
また、図5及び図6に示すキャビネット25の特徴は、キャビネット25自体をアルミやステンレス等の金属パイプからなる支柱25aを溶接等して格子状に形成した点にある。そして、このキャビネット25の一端側にシンク10を配置すると共に、キャビネット25の他端側に、背面板26a、底板26b、側板26c及びカウンター12で略密閉された収納用の空間26を形成し、この空間26内に引き出し27を引き出し可能に配設する。この時、引き出し27は扉27aと通気性を有する収納部27bとで形成し、扉27aの上端部に通気孔13aを有するパンチング板13を配置すると共に、前記底板26bを通気孔20(図示せず)を有するパンチング板で形成する。
この実施形態のキャビネット25によれば、引き出し27をキャビネット25の空間26内に矢印イの如く押し込むことにより、空間26内の湿った空気がパンチング板13の通気孔13aや底板26bの通気孔20から矢印ホ、ヘの如く外部に排出されて空間26内が換気され、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、空間26がその底板26bによってキッチンの床面上に連通しているため、床面上の暖かい空気が上昇して底板26bから空間26内に入り、パンチング板13の通気孔13aから空間26外に排出される、いわゆる自然換気が可能になると共に、キャビネット25が支柱25aにより格子状に形成されているため、キャビネット25自体を軽量化してその移動や設置が簡単に行えたり、斬新なデザインのキャビネット25が得られるという作用効果を奏することもできる。
この実施形態の場合には、空間26の背面板26aの前面を平滑面とすることで換気促進手段を構成することができるが、背面板26aの直前に換気促進手段としての前記整流板19等を別途設けるようにしても良い。また、この実施形態の場合は、図5及び図6の二点鎖線aで示すように、扉27aの下端部に通気孔28aを有するパンチング板28を配置し、底板26bを板体で形成することにより、引き出し27の押し込み操作により、扉27aの上下のパンチング板13、28の通気孔13a、28aから内部の空気を排出するように構成することもできる。
ところで、上記各実施形態においては、各引き出しの扉を平板状に形成したが、例えば図2の二点鎖線で示すように、扉5aの裏面の外周端部に、後方側に所定寸法突出した板体を固定することで囲い29を設けるようにしても良い。このように構成すれば、扉5aを閉止操作した際に、扉5a裏面の囲い29内の空気を、その側方への逃げを防止した状態で後方側に効率的に押し込むことができて空間14内の換気効率を一層高めることができる。
また、上記各実施形態においては、各引き出しの前面に設けられる扉の閉止操作によって各キャビネット2〜4内を換気したが、本発明はこれに限定されず、例えば各キャビネット2〜4の前面開口部に開閉可能に設けられた片開きや両開きの扉であっても適用できる。この場合のパンチング板は、扉の開放端部に対して反対側となるヒンジ側に配置することが好ましい。このように、本発明に係わるキャビネットは、上記各実施形態のそれぞれに限定されるものではなく、例えば図4に示す構造を調理台キャビネットやコンロキャビネットの各引き出しに適用する等、引き出しの数や扉の大きさ等に応じて効率的な換気作用が得られるように、各実施形態の全部や一部を適宜に組み合わせることができる。
本発明は、システムキッチンの各種キャビネットに限らず、例えばキッチンの単体キャビネットにも適用できるし、あるいは下部に収納用の空間を有する洗面化粧台、あるいは各種物品を収納・保管するストッカーや収納庫等のキャビネットにも適用できる。
本発明に係わるキャビネットを使用したシステムキッチンの一実施形態を示す正面図 同そのシンクキャビネットの縦断面図 同調理台キャビネットの縦断面図 本発明に係わるキャビネットの他の実施形態を示す構成図 本発明に係わるキャビネットのさらに他の実施形態を示す斜視図 同その縦断面図
符号の説明
1・・・システムキッチン、2・・・シンクキャビネット、3・・・調理台キャビネット、4・・・コンロキャビネット、5〜9・・・引き出し、5a〜9a・・・扉、6b、8b、9b・・・蹴込み板、5c、6c、7c、8c・・・収納部、10・・・シンク、12・・・カウンター、13・・・パンチング板、13a・・・通気孔、14・・・空間、18、19・・・整流板、20・・・通気孔、22・・・蛇腹、23・・・送風空間、24a、24b・・・弁、25・・・キャビネット、25a・・・支柱、26・・空間、26a・・・背面板、26b・・・底板、27・・・引き出し、27a・・・扉、27c・・・収納部、28・・・パンチング板、28a・・・通気孔、29・・・囲い。

Claims (5)

  1. 前面開口部に扉が開閉可能に設けられ、内部に略密閉された収納用の空間が形成されたキャビネットにおいて、
    前記キャビネットに前記空間の内外に連通する通気孔を設け、前記扉を前面開口部に対して閉めた際に、その圧力によって空間内の空気を前記通気孔から外部に排出することを特徴とするキャビネット。
  2. 前面開口部に扉が開閉可能に設けられ、内部に略密閉された収納用の空間が形成されたキャビネットにおいて、
    前記キャビネットに、前記空間の内外に連通する通気孔と、前記扉を前面開口部に対して閉めた際に、その圧力によって空間内の空気の前記通気孔から外部への排出を促進する換気促進手段と、を設けたことを特徴とするキャビネット。
  3. 前記換気促進手段は、空間内の空気を前記通気孔に誘導し得る整流板であることを特徴とする請求項2に記載のキャビネット。
  4. 前記換気促進手段は、引き出しに設けた弁であることを特徴とする請求項2に記載のキャビネット。
  5. 前記キャビネットが支柱を組み合わせた格子状に形成され、その所定の格子状の枠内に前記扉と収納空間が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のキャビネット。
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