JP2008253518A - キャビネット - Google Patents

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Abstract

【課題】引出体がキャビネットに収納された状態でも該引出体の内部の換気が行われるとともに、キャビネットの外観体裁を損ねることのないキャビネットを提供すること。
【解決手段】上面が開口する略箱状に形成された引出体6b、6cが、キャビネットの本体の内部に収納された収納位置と該収納位置から前記本体の外方に向けて引出された引出位置との間で前後方向に移動自在に設けられたキャビネットであって、前記引出体6cの底面には、該引出体の内部空間と外部空間とを連通するための連通部14が形成されているとともに、前記キャビネットの前面における該引出体6cの下方が該引出体6cの前面11よりも奥側に配置されており、該引出体6cが前記収納位置に収納された状態において前記連通部14が外部空間に露呈されるようになっている。
【選択図】図4

Description

本発明は、上面が開口する略箱状に形成された引出体が、キャビネットの本体の内部に収納された収納位置と該収納位置から前記本体の外方に向けて引出された引出位置との間で前後方向に移動自在に設けられたキャビネットに関する。
従来、この種のキャビネットとしては、例えば、システムキッチンの下方に引出収納部(引出体)を上下2段連設されて設けられ、上方の引出収納部の上方に設けられたシンクを前方から覆う幕板にキャビネットの内部と外部との間で連通する第1通気孔が形成されており、更に、下方の引出収納部のフロントパネル両端に取り付けられたサイドキャップに下方の引出収納部の内部と外部との間で連通する第2通気孔が形成されて、第1通気孔と第2通気孔により引出収納部内に空気の流れを発生させて結露の発生を回避しており、引出収納部内が衛生的な環境を維持できるようにしているもの等がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平2004−290506号公報(第3頁、第2図)
しかしながら、特許文献1に記載のキャビネットにあっては、第2通気孔は引出収納部がキャビネット内に収納されているときは隣り合う引出収納部に遮られて十分な空気の流れが得られず、十分な空気の流れを得ようとすれば引出収納部を前方に移動させなければならないという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、引出体がキャビネットに収納された状態でも該引出体の内部の換気が行われるとともに、キャビネットの外観体裁を損ねることのないキャビネットを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のキャビネットは、
上面が開口する略箱状に形成された引出体が、キャビネットの本体の内部に収納された収納位置と該収納位置から前記本体の外方に向けて引出された引出位置との間で前後方向に移動自在に設けられたキャビネットであって、
前記引出体の底面には、該引出体の内部空間と外部空間とを連通するための連通部が形成されているとともに、前記キャビネットの前面における該引出体の下方が該引出体の前面よりも奥側に配置されており、該引出体が前記収納位置に収納された状態において前記連通部が外部空間に露呈されるようになっていることを特徴とする。
この特徴によれば、引出体が収納位置に収納された状態において、連通部が外部空間に露呈されることで、引出体の内部と外部空間とが確実に連通するため、収納状態においても引出体の内部の換気が行われる。また、連通部が引出体の底面に形成されることで、連通部を介してゴミ等が進入しにくいばかりか、外方から見えにくいため外観体裁を損ねることがない。
本発明の請求項2に記載のキャビネットは、請求項1に記載のキャビネットであって、
前記引出体は、床面から所定高さに形成されたケコミ部の上方に配置され、前記連通部は、該引出体が前記収納位置に収納された状態において前記ケコミ部内に露呈されるようになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、連通部を外部に露呈させるためにキャビネットの構造を変えたりすることなく、ケコミ部を利用することで連通部を簡単に外部に露呈させることができる。
本発明の請求項3に記載のキャビネットは、請求項1または2に記載のキャビネットであって、
前記連通部は、前記引出体の前面板の裏面近傍に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、引出体が収納された状態において、キャビネットの正面に大きな段差を形成することなく、連通部を露呈させることができる。キャビネットの内部の収納スペースを削減しなくて済む。
本発明の請求項4に記載のキャビネットは、請求項1ないし3のいずれかに記載のキャビネットであって、
前記引出体の底面に、幅方向に延びる凹溝が形成され、該凹溝内に前記連通部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、引出体の内部に収納された物品により連通部が塞がれることを回避できるため、換気作用の低減を防止できる。
本発明の請求項5に記載のキャビネとは、請求項1ないし4のいずれかに記載のキャビネットであって、
前記引出体が前記収納位置に収納された状態において前記連通部を被覆するメッシュ状のフィルターを備えることを特徴としている。
この特徴によれば、ゴミや虫等の連通部からの進入を確実に防止できる。
本発明の請求項6に記載のキャビネットは、請求項1ないし5のいずれかに記載のキャビネットであって、
前記引出体は、上下方向に複数配置されており、該複数配置された引出体のうち最下段に配置された引出体に形成された連通部が、該引出体が前記収納位置に収納された状態において外部空間に露呈されるようになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、各段の引出体の連通部を外部に露呈させることなく、キャビネットの内部空間を外部と連通させることができる。
本発明の請求項7に記載のキャビネットは、請求項1ないし6のいずれかに記載のキャビネットであって、
前記引出体の前面板下部が該引出体の前面板上部よりも奥側に配置され、該引出体の前面板下部にケコミ部が凹設されるとともに、該ケコミ部を構成する引出体の前面板上部と前面板下部との間に前記連通部が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、引出体の前面板下部にケコミ部が形成される場合でも、該ケコミ部を構成する引出体の前面板上部と前面板下部との間に連通部が設けられることで、引出体が収納位置に収納された状態においても連通部が外部空間に露呈され、引出体の内部と外部空間とが確実に連通される。
本発明に係るキャビネットを実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例1としてのシステムキッチンの全体像を示す斜視図であり、図2は、図1のシステムキッチンに収納された引出体を示す背面斜視図であり、図3は、図1におけるシステムキッチンのA−A縦断面図であり、図4は、図1におけるシステムキッチンのB−B縦断面図である。尚、以下、図3および図4の紙面左側をシステムキッチンの正面側として説明する。
図1の符号1は、本発明の適用された本実施例におけるキャビネットとしてのシステムキッチンである。このシステムキッチン1について説明すると、システムキッチン1の上部右側には使用者が食器等を洗うのに使用するシンク部2が設けられており、上部中央はシステムキッチン1上での作業スペース3、上部左側は調理を行うためのコンロ部4が設けられている。
システムキッチン1の下部には、収納物を収納可能な収納空間5が設けられており、この収納空間5内には、上段と下段に別れて食材や食器等の収納物を収納可能な引出体6a〜6d、7a〜7cが引出し自在に収納されている。具体的には、収納空間5の上段に引出体6a〜6dが配置され、その下段に引出体7a,7b,7cが収納されている。
以下、この収納空間5に収納された引出体6a〜6d、7a〜7cのうち、システムキッチン1の正面から見て右側に配置される引出体6a,7aについて説明する。
尚、引出体6a,7aがシステムキッチン1の収納空間5内に取り付けられている状態において、引出体6a,7aの右側とは、使用者がシステムキッチン1の正面側に立って右側のことであり、引出体6a,7aの左側とは、使用者がシステムキッチン1の正面側に立って左側のことであり、引出体6a,7aの背面側とは、システムキッチン1を挟んで正面側と対向する側のことであるものとする。
図2及び図3に示すように、下段の引出体7aは、底板8と、この底板8の左右両端に取り付けられる一対の側板9,9と、これら底板8と側板9,9の後端に取り付けられる後板10と、これら底板8と側板9,9の前端に取り付けられる前板11とを備え、上方に開口する略四角箱状に形成されている。また、前板11正面には把手12が取り付けられており、この把手12を使用者が掴むことで前後移動可能となっている。
上段の引出体6aは、引出体7aと略同一に上方に開口する箱状に構成されているが、引出体6a底面前端部である前板11裏面と底板8の前端との間に、左右幅方向に延びる連通部14が形成されている。該連通部14は、前板11、側板9,9、底板8とで囲まれた矩形状の連通口であり、後述する貫通孔18を有する板材17にて閉塞されている。また、前板11上端部には使用者が掴んで引出体6aを前後移動させる把手13が取り付けられており、この把手13には、外部空間と引出体6a内とを連通する通風孔15が幅方向に向けて所定間隔おきに複数形成されている。
引出体6aの前後幅寸法は、特に図3に示されるように、引出体7aの前後幅寸法よりも長寸に形成されているため、引出体6a,7aが収納空間5内に収納された状態において、下段の引出体7aの前板11がその上段の引出体6aの前板11よりもシステムキッチン1の奥側(収納位置側(内側))となるように配置される。つまり、キャビネットとしてのシステムキッチン1の正面を構成する引出体7aの前板11の前面は、同じくシステムキッチン1の正面を構成する引出体6aの前板11の前面下方に位置している。すなわち、引出体6aの前板11の前面下方に位置する引出体7aの前板11の前面は、引出体6aの前板11の前面よりも奥側に配置されており、これにより引出体6aの底面に設けられた連通部14が外部空間に対して露呈されるようになっている。
このように、引出体6a,7aが収納空間5内における収納位置に収納された状態において、上段の引出体6aの底面に形成された連通部14の下面が下方に向けて開放されて外部空間に露呈されることで、引出体6aの内部と外部空間とが確実に連通するため、収納状態においても引出体6aの内部の換気が行われる。また、連通部14が引出体6aの底面に形成されることで、連通部14が下向きに開放されるため、連通部14を介してゴミ等が進入しにくいばかりか、外方から見えにくいため外観体裁を損ねることがない。
また、収納状態において、引出体7aの前板11が引出体6aの前板11よりもシステムキッチン1の奥側となるように配置されることで、システムキッチン1の正面下方にはケコミ部16が形成されることになる。このケコミ部16は、システムキッチン1の使用者の脚の膝までが入る程度の高さに形成されているため、よりシステムキッチン1の正面に近づいて作業を行うことができるようになっている。
更に、引出体6a,7aが収納空間5内に収納された状態において、このケコミ部16上方には引出体6aが配置されており、引出体6aの前端部に形成された連通部14がケコミ部16内に露呈される、つまり、ケコミ部16を形成するための段部を利用して連通部14が露呈させることで、連通部14を外部に露呈させるために、ケコミ部16とは別に段部等を形成するためにシステムキッチン1の構造を変えたりすることなく、ケコミ部16を利用して連通部14を簡単に外部に露呈させることができる。
尚、連通部14は前板11の裏面近傍、つまり引出体6aの前側に形成されていることにより、引出体6a,7aが収納された状態において、システムキッチン1の正面に大きな段差を形成することなく、つまりケコミ部16の奥行き寸法を極端に大きくすることなく、連通部14を露呈させることができるとともに、システムキッチン1内の収納空間5を削減しなくて済む。
また、連通部14には、板体17がその前後端を前板11裏面と底板8正面とに螺着されることで、これら前板11裏面と底板8正面とを連結するように、かつ、その間に形成された連通部14を閉塞するように取り付けられており、連通部14上にも収納物を載置可能とされているとともに、収納物の落下が防止されている。また、この板体17の収納物が載置される面には、幅方向に延びる貫通孔18が複数形成されており、これら複数の貫通孔18により連通部14が構成されている。
尚、貫通孔18は、引出体6a内に収納される収納物が連通部14から落下しない程度の大きさであることが好ましく、内部空間と外部空間とを連通可能とするものであれば、その数量、形状、大きさ等は特に問わない。
板体17は、引出体6aの底板8下方にまで屈曲して延出されており、その下部には、板体17と前板11背面間に連通部14を閉塞(被覆)するようにカセット体19が取り付けられている。このカセット体19には、通気性のメッシュ状のフィルター20が装着されており、このフィルター20によりゴミや虫等の引出体6aの下方からの進入を確実に防ぐことができる。
尚、カセット体19は取り外し可能となっており、定期的にカセット体19内のフィルター20もしくはカセット体19自体を交換することで、清潔に引出体6a内にゴミや虫等の侵入を防ぐことができる。また、該フィルター20に、防虫剤等を予め含浸させて防虫作用を向上するようにしてもよい。さらに、引出体6aの把手13に形成された通風孔15にこのフィルター20を取り付けることで、上方からも引出体6a内にゴミや虫等の進入を防ぐようにしてもよい。
以上の構成により、図3に示すように、引出体6a,7aが収納空間5に収納された状態において、引出体6aの内部において把手13に形成された通風孔15と連通部14間に黒矢印にて示す向き、もしくは逆の向きに空気の流れが発生し、換気が行われやすくなる。これにより、例えば引出体6a内に根菜類等を収納した場合でも、通風孔15と連通部14間の空気の流れにより常に換気されている状態が続くので、引出体6a内に臭いが篭ったりすることがなくなる。
また、下段の引出体7aの内部も、収納位置において収納空間5を介して上段の引出体6aの内部に連通しているため、上段の引出体6aの内部のみならず、下段の引出体7aの内部の換気も連通部14を介して行われることになる。
また、引出体6aの上方に配置されるシンク部2の使用時に冷水や熱湯を使用したことにより収納空間5上方に設けられている配管21より結露等が発生した場合であっても、常に換気されている状態が続くので、引出体6a内にカビが発生することもなく清潔に保たれる。
次に、引出体6b,6c,7bについて説明すると、図4に示すように、収納空間5の上段に収納された引出体6b,6cは引出体6aと略同一構成であるが、最上段の引出体6bには連通部14’は設けられているものの、カセット体19は取り付けられていないとともに、該連通部14’は外部空間と直接連通されておらず、つまり外部に露呈されておらず、その下方の引出体6cの内部に連通されている。よって、引出体6bの通風孔15からの空気は引出体6bの連通部14’を通過してその下方の引出体6cの連通部14を介して抜けるようにして収納空間5内に収納されている。
また、最下段の引出体7bは引出体7aと略同一構成であって、前板11の上端からは、前方に突出した上板22が連設されている。この上板22は、引出体6b,6c,7bが収納空間5内に収納された状態において引出体6cの連通部14を閉塞する長さにまで形成されており、その下方空間がケコミ部16に形成されている。
更に、上板22には上下方向に貫通する通気孔23が形成されており、この通気孔23を通して通風孔15,15からの空気の流れが黒矢印で示すように形成されて引出体6b,6c,7b内を常に換気されている状態とすることができる。つまり、この通気孔23は連通部14の一部を構成している。尚、通気孔23にはフィルター20が取り付けられ、引出体6b,6c内へのゴミや虫等の進入を防いでいる。
このように、上下方向に複数の引出体6b,6c,7bが配置されている場合には、複数段配置された引出体6b,6c,7bのうち、引出体6b,6c,7bが収納空間5内の収納位置に収納された状態において、引出体の前板11が上方の引出体の前板11よりも奥側に配置される引出体7bを除く引出体6b,6cのうち最下段に配置された引出体6cに形成された連通部14が、引出体6b,6c,7bが収納空間5内に収納された状態において外部空間に露呈されるようになっていれば、各段の引出体それぞれに連通部を設け、かつ、下方の引出体7bの前板11をその上方の引出体に設けた連通部よりも奥側に配置して、各段の引出体6b,6cの連通部14を外部に露呈させることなく、システムキッチン1の内部空間を外部と連通させることができる。
このようにすることで、システムキッチン1の正面に、各段の引出体に設けた連通部をそれぞれ外部に露呈させるための段部が複数形成されることがないので、システムキッチン1の構造が複雑化することがないとともに、システムキッチン1の正面の外観体裁が損なわれることがない。
次に、実施例2に係るキャビネットにつき、図5を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成は、同一の符号を付すことでその説明は省略する。図5は、実施例2としてのシステムキッチンを示す縦断面図である。
図5に示すように、収納空間5には引出体6a’,7aが収納されている。引出体6a’の前板11背面と底板8前端に螺着されて取り付けられる板体17’は幅方向に延びる凹溝24に形成されており、この凹溝24の底面には連通部14と連通する貫通孔18が複数形成されている。
このように、引出体6a’の内部に収納された収納物が、板体17’に形成された貫通孔18を塞ぐことにより貫通孔18が塞がれることを、板体17’に凹溝24を形成すること、つまり、底板8の底面よりも低位置となる凹溝24の底面に貫通孔18を形成することで回避することができるため、換気作用の低減を防止することができる。
また、凹溝24を利用して、前板11背面と凹溝24後部にかけて濡れた俎板25等を立て掛けることができるため、換気作用により俎板25を乾燥させることができる。
次に、実施例3に係るキャビネットにつき、図6を参照して説明する。尚、前記実施例に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一の符号を付すことでその説明は省略する。図6は、実施例3としてのシステムキッチンを示す縦断面図である。
図6に示すように、システムキッチン1の収納空間5には複数段の引出体6a’’が上下方向に収納されており、最下段の引出体6a’’の底面に形成された連通部14がケコミ部16’に露呈してそれぞれの引出体6a’’の内部を換気可能となっている。ケコミ部16’は、引出体6a’’の前板11よりもシステムキッチン1の奥側となるようにケコミ板26が配置されることで、システムキッチン1の正面下方に形成されており、その高さは使用者の足首程度までの高さに形成されている。
このように、連通部14が設けられた引出体6a’’の下方には、前記実施例1,2にて説明したように、必ずしも引出体が配置されていなくてもよい。すなわち、システムキッチン1の正面(前面)における連通部が設けられた引出体の下方が、システムキッチン1の本体正面(前面)の一部を構成するケコミ板26等の固定板の前面にて構成されていてもよい。
また、最下段の引出体6a’’の底面に形成された連通部14がケコミ部16’に露呈されていることで、ケコミ部16’の高さを従来の高さに形成することでより外方から連通部14を見えにくくすることができる。
また、ケコミ板26の上端からは、引出体6a’’が収納位置に収納された状態において連通部14に連通する通気孔23が形成された上板22が前向きに連設されており、該通気孔23を介して連通部14が外部空間に露呈されるようになっている。また、該通気孔23には、上述したフィルター20が連通部14の下面を被覆するように設けられており、ゴミや虫等の進入が防止されている。このようにフィルター20は、前記実施例1,2のように連通部14に設けられていなくてもよく、上板22等のシステムキッチン1の本体側に設けられていてもよい。
次に、実施例4に係るキャビネットにつき、図7を参照して説明する。尚、前記実施例に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一の符号を付すことでその説明は省略する。図7は、実施例4としてのシステムキッチンを示す縦断面図である。
図7に示すように、システムキッチン1の収納空間5には複数段の引出体6a’’が上下方向に収納されており、最下段には引出体6a’’が取り付けられている。また、前記実施例1,2においては、複数段の引出体が収納空間5内の収納位置に収納された状態において、最下段の引出体の前板11がその上方の引出体の前板11よりも奥側(収納位置側)に配置されることにより、システムキッチン1の正面下部にケコミ部が形成されるようになっていたが、本実施例4のシステムキッチン1にあっては、最下段に配置された引出体6a’’の前板11の下部が奥側に向けて凹設されることにより該前板11の前面下部にケコミ部16’が形成されている。
具体的には、前板11における下部11bが上部11aよりも奥側に配置されてケコミ板の一部を構成しており、これら上部11aの下端と下部11bの上端との間に連通部14が設けられている。すなわち、システムキッチン1の前面を構成する引出体6a’’の下方である下部11bが、該引出体6a’’の前面である上部11aよりも奥側に配置されていることで、該引出体6a’’が収納位置に収納された状態において連通部14が外部空間に露呈されるようになっている。
また、連通部14の上方には、貫通孔18が複数形成された板体17が設けられており、この連通部14の上方に配置された板体17は、その後方に配置される底板8よりも高い位置に配置されていることで、引出体6a’’の底面における前部に段部が形成されている。すなわち、この引出体6a’’の底面は、連通部14の上方を覆う板体17の上面と底板8の上面とにより構成されている。
また、上部11aの下端と下部11bの上下方向の略中央位置とを連結する上板22は、ケコミ部16’の上面を構成しており、該上板22に形成された通気孔23はフィルター20により閉塞されている。
このように、ケコミ部16’が引出体6a’’の前板11の下部に形成されている場合でも、連通部14は引出体6a’’の底面の一部(板体17の上面)に形成されていることになる、つまり外部空間に対して下向きに開放されるため、引出体6a’’が収納位置に収納された状態において連通部14を介してゴミ等が進入しにくいばかりか、連通部14が外方から見えにくいので外観体裁を損ねることがない。
次に、実施例5に係るキャビネットにつき、図7を参照して説明する。尚、前記実施例に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一の符号を付すことでその説明は省略する。図8は、実施例5としてのシステムキッチンを示す縦断面図である。
図8に示すように、システムキッチン1の収納空間5には引出体6aと引出体7aとが上下方向に収納されており、上段の引出体6aの底面には連通部14が形成されており、両引出体6a,7aが収納位置に収納された状態において、連通部14が外部空間に露呈されるようになっている。
連通部14の下方には、連通部14の下方を閉塞するようにフィルター20’が設けられている。フィルター20’は、特に詳細な図示はしないが、その周囲をアルミやステンレス等の金属材からなるフレーム枠に張設されており、該フレーム枠の左右端部に連設された取付片27を、システムキッチン1の本体における引出体6a,7aの左右側に配設される左右側板に取り付けることで、システムキッチン1の本体側に固設されている。
また、フィルター20’のフレーム枠前端からは、収納位置に収納された上段の引出体6aの前板11背面下部が当接される上当接片29aが上向きに屈曲形成されているとともに、フレーム枠後端からは、収納位置に収納された下段の引出体7aの前板11背面上部が当接される下当接片29bが下向きに屈曲形成されている。
このように、連通部14を閉塞するフィルター20’がフレーム枠を介してシステムキッチン1の本体側に固設されていることで、引出体6aが収納位置に収納された状態において、該引出体6aの連通部14に対する位置関係が変わることがないため、連通部14を確実に閉塞することができる。
さらに、フィルター20’の一部である上当接片29aや下当接片29bが、引出体6a,7aが収納位置に収納された状態においてそれぞれの前板11の背面に当接する、つまり面接触するようになっていることで、フィルター20’と各引出体6a,7aの前板11との隙間が確実に閉塞され、これによりフィルター20’と各引出体6a,7aの前板11との隙間からの虫やゴミ等の進入が効果的に防止される。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
例えば、前記実施例では、連通部14はケコミ部16,16’に露呈するように設けられていたが、ケコミ部16,16’とは別個に設けた段部を利用して外部空間に露呈されるようにしてもよい。
また、連通部14は、引出体が収納位置に収納された状態で外部空間に直接露呈するものに限定されるものではなく、上記フィルター20等を介して外部空間に間接的に露呈されるものであってもよい。
また、前記実施例では、連通部14は引出体6a〜6dの左右幅方向にわたり形成されていたが、左右幅方向の一部にのみ形成されていてもよい。
また、前記実施例では、連通部14は、引出体の底面の一部を構成する貫通孔18等を有する板体17により閉塞されていたが、底板8に直接貫通孔等を形成し、該貫通孔を連通部として構成してもよい。
さらに、例えば底板8全体をパンチングメタル等の金属板等にて構成し、収納位置においてその一部が外部空間に露呈されるようにしてもよい。つまり、収納位置において連通部の少なくとも一部が外部空間に露呈されるようになっていればよい。
また、前記実施例では、システムキッチン1の正面に設けられた引出体6a、6b、6dに連通部14が適用された例を記載したが、システムキッチン1の左右側面や背面等の前面に設けた引出体に適用してもよい。
本発明の実施例1としてのシステムキッチンの全体像を示す斜視図である。 図1のシステムキッチンに収納された引出体を示す背面斜視図である。 図1におけるシステムキッチンのA−A縦断面図である。 図1におけるシステムキッチンのB−B縦断面図である。 実施例2としてのシステムキッチンを示す縦断面図である。 実施例3としてのシステムキッチンを示す縦断面図である。 実施例4としてのシステムキッチンを示す縦断面図である。 実施例5としてのシステムキッチンを示す縦断面図である。
符号の説明
1 システムキッチン(キャビネット)
5 収納空間
6a,6a’,6a’’ 引出体
6b,6c,6d 引出体
7a,7b,7c 引出体
8 底板
11 前板
14 連通部
15 通風孔
16,16’ ケコミ部
17,17’ 板体
18 貫通孔(連通部)
19 カセット体
20,20’ フィルター
22 上板
23 通気孔
24 凹溝
26 ケコミ板

Claims (7)

  1. 上面が開口する略箱状に形成された引出体が、キャビネットの本体の内部に収納された収納位置と該収納位置から前記本体の外方に向けて引出された引出位置との間で前後方向に移動自在に設けられたキャビネットであって、
    前記引出体の底面には、該引出体の内部空間と外部空間とを連通するための連通部が形成されているとともに、前記キャビネットの前面における該引出体の下方が該引出体の前面よりも奥側に配置されており、該引出体が前記収納位置に収納された状態において前記連通部が外部空間に露呈されるようになっていることを特徴とするキャビネット。
  2. 前記引出体は、床面から所定高さに形成されたケコミ部の上方に配置され、前記連通部は、該引出体が前記収納位置に収納された状態において前記ケコミ部内に露呈されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のキャビネット。
  3. 前記連通部は、前記引出体の前面板の裏面近傍に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のキャビネット。
  4. 前記引出体の底面に、幅方向に延びる凹溝が形成され、該凹溝内に前記連通部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のキャビネット。
  5. 前記引出体が前記収納位置に収納された状態において前記連通部を被覆するメッシュ状のフィルターを備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のキャビネット。
  6. 前記引出体は、上下方向に複数配置されており、該複数配置された引出体のうち最下段に配置された引出体に形成された連通部が、該引出体が前記収納位置に収納された状態において外部空間に露呈されるようになっていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のキャビネット。
  7. 前記引出体の前面板下部が該引出体の前面板上部よりも奥側に配置され、該引出体の前面板下部にケコミ部が凹設されるとともに、該ケコミ部を構成する引出体の前面板上部と前面板下部との間に前記連通部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のキャビネット。
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