JP4638666B2 - 除湿機能つき収納戸棚 - Google Patents

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本発明は、食器類が湿気るのを防止できるようにした、除湿機能つきの収納戸棚に関する。
例えば、病院などのように大勢の病人が集まる場所、新生児や高齢者などのように抵抗力の弱い人達の集まる場所、あるいは病人などに限らず不特定の人が集まるような場所では、食器類は常に衛生的な状態に維持しておくことが食中毒防止策などの上で重要であり、そのためには、洗浄した食器類は迅速に乾燥し、しかも常に乾燥状態に維持することが望ましい。
実開平5−20636 号公報に記載のように、複数の区画に仕切った収納戸棚において、各仕切り壁に通気口を開けると共に、一連のキャビネットの一端側には気流導入口を設け、他端部には気流排出口を設けた構造が提案されている。このような構造によると、カビやゴキブリの発生あるいは悪臭を防ぎ、快適で衛生的な台所環境を提供できる。
実開平5−20636
しかしながら、このように流し台の下の醤油びんなどの調味料を保管するキャビネットなどには清浄で低湿度の空気を流通させる構造にしたとしても、直接飲食物を入れたり盛ったりする食器類を保管する食器棚などには清浄空気が循環しないため、前記のように抵抗力の弱い人達や不特定の人達の集まる場所における収納戸棚としては所期の目的を達成できない。
レストランやホテル、学校給食施設などにおいても、大量の食器類を扱うが、このような場所においても、使用する食器類を常に清浄にかつ低湿度の状態に維持できることが衛生管理の上で望ましい。
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、飲食物を入れたり盛ったりする食器類を保管する収納戸棚において、洗った後の食器類を常に清浄かつ低湿度の状態に維持可能とすることにある。
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、洗浄した後の食器類を置いて水切り乾燥する水切り棚と、
除湿機から吹き出した清浄で低湿度の空気が収納戸棚内を一巡して来て多湿空気となり前記除湿機に吸い込まれる循環空気流の下流側に設けた乾燥用食器棚とが、
開閉構造の仕切り壁を挟んで隣接しており、この仕切り壁を開けた状態で、前記水切り棚上の食器入れを前記乾燥用食器棚中にスライド移動させるためのスライド手段を、前記の水切り棚と乾燥用食器棚とに渡って設けてあることを特徴とする食器収納戸棚である。前記の食器入れは、通気可能な網状がよく、カゴ状でもよい。
このように、水切り棚上の食器入れを乾燥用食器棚中にスライド移動させるためのスライド手段を設けてあるため、水切り棚である程度水切りしてから、隣接する乾燥用食器棚中に食器入れをスライドさせて、食器入れ中の食器を循環空気で除湿乾燥できる。従って、水切り棚上の食器入れをそのまま乾燥用食器棚中にスライド移動できる。
仕切り壁を閉じた通常時は、食器収納戸棚の内部を清浄で低湿度の空気が循環しているが、洗浄後の食器類を乾燥させるときだけ、仕切り壁を一時的に開放し、食器入れを乾燥用食器棚側にスライド移動してから、仕切り壁を閉じて、通常の状態に戻すので、その後は、食器収納戸棚の循環空気によって、乾燥用食器棚中で、食器入れ中の食器を除湿乾燥できる。
その結果、食器入れ単位に水切りした後、隣接する乾燥用食器棚上にスライドして循環空気で乾燥した後、任意の保管用の食器棚に移す、という作業を繰り返すことによって、大量の食器類を能率的に洗浄保管できる。しかも、乾燥用食器棚は、除湿空気流の下流側に設けてあり、乾燥した後は、この空気流の上流側の食器棚に移して保管できるので、循環空気の上流側が湿気るのを効果的に防止できる。
請求項2は、前記水切り棚上に置いた食器入れは、前後方向に皿を立てた状態において、前記スライド手段の上で90度回転して、皿の向きを左右方向に変換してから、前記の乾燥用食器棚中にスライド可能な構造としたことを特徴とする請求項1に記載の食器収納戸棚である。
従って、図2のように水切り棚6上に前後方向に皿dを立てた場合は、食器入れを矢印a7(図4)のように90度回転して、左右方向に向きを変えてから、乾燥用食器棚中にスライド移動する。その結果、他の任意の食器棚に移動した後の食器入れ中の食器類は、低湿度空気の流れと平行方向になるので、空気流を遮る恐れは無い。
請求項3は、前記の水切り棚の下側に、布巾類が入る隙間を隔てて布巾載せを設け、しかも前後方向にスライド可能な構造としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の食器収納戸棚である。
従って、図2のように、水切り棚6の下側に、布巾類が入る隙間Gを隔てて布巾載せ12を設け、しかも紙面と直角方向にスライド可能にしてあるため、布巾載せ12を引き出して布巾13などを載せた状態で押し込めば、水切り棚6の真下に布巾13を敷いた状態になるので、皿dなどの食器類から流れ落ちる水滴を布巾13で吸い取ることができる。そして、多量の水滴が流れ落ちない状態になってから、低湿度の空気が循環する乾燥用食器棚7d中に移動するのが望ましい。
請求項4は、前記循環空気流の流れを促進するための送風ファンを循環空気流を通過させる食器棚中に設置してあることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の食器収納戸棚である。
このように、循環空気流の流れを促進するための送風ファンを循環空気流を通過させる食器棚中に設置してあるため、各食器棚や流し台下部のキャビネットなどの隅々まで確実に清浄で低湿度の空気を循環させることが可能となる。
請求項5は、前記水切り棚の下側のキャビネットの左側の除湿機棚に前記除湿機が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかの項に記載の食器収納戸棚である。
段落「0027」「0028」に記載のように、図1、図2の循環空気流は流し台1の下側のキャビネット5中を矢印a5方向に流れて、最終的には除湿機8の吸い込み口8bから除湿機8中に吸い込まれる。また、除湿機8から吹き出した清浄で低湿度の空気が収納戸棚の内部を循環することによって、各食器棚7…や流し台1の下側のキャビネット5の内部が常時清浄で低湿度の状態に維持される。
請求項6は、前記の水切り棚が、流し台の上側に配設されていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかの項に記載の食器収納戸棚である。
従って、図2の流し台1の上に熱湯の入った容器を準備したり、コンロ台3上で湯を沸かしながら、洗浄後の食器類を食器カゴ10ごと熱湯中に入れて熱湯消毒してから、前記の水切り棚6の上に置いて、乾燥用食器棚7d中にスライド移動すると、より衛生的となる。
請求項7は、洗浄後の食器類を置いて水切り乾燥する水切り棚と、
除湿機から吹き出した清浄で低湿度の空気が収納戸棚内を一巡して来て多湿空気となり前記除湿機に吸い込まれる循環空気流の下流側に設けた乾燥用食器棚とが、
開閉構造の仕切り壁を挟んで隣接しており、この仕切り壁を開けた状態で、前記水切り棚上の食器入れを前記乾燥用食器棚中にスライド移動させるためのスライド手段を、前記の水切り棚と乾燥用食器棚とに渡って設けてある構造を用いて、
洗浄後の食器類を乾燥させるときは、前記仕切り壁を一時的に開放し、水切り棚上の食器入れを前記スライド手段の上でスライドさせて隣接する乾燥用食器棚中に移動させてから、前記仕切り壁を閉じて通常の状態に戻し、収納戸棚内の前記循環空気流によって前記乾燥用食器棚中で、食器入れ中の食器を除湿乾燥させることを特徴とする食器収納戸棚を用いた食器類の乾燥方法である。
このように、洗浄後の食器類を乾燥させるときは、仕切り壁を一時的に開放し、水切り棚上の食器入れを前記スライド手段の上でスライドさせて隣接する乾燥用食器棚中に移動させてから、前記仕切り壁を閉じて通常の状態に戻し、収納戸棚内の前記循環空気流によって前記乾燥用食器棚中で、食器入れ中の食器を除湿乾燥させることができる。
請求項1によると、仕切り壁を開ければ、水切り棚上の食器入れをそのまま乾燥用食器棚中にスライド移動でき、スライド移動後は、仕切り壁を閉じて、通常の状態に戻すので、その後は、食器収納戸棚の循環空気によって、乾燥用食器棚中で、食器入れ中の食器を除湿乾燥できる。
また、乾燥用食器棚は、除湿空気流の下流側に設けてあり、乾燥した後は、この空気流の上流側の食器棚に移して保管できるので、循環空気の上流側が湿気るのを効果的に防止できる。
請求項2のように、食器入れを90度回転して、左右方向に向きを変えてから、乾燥用食器棚中にスライド移動するため、他の任意の食器棚に移動した後の食器入れ中の食器類は、低湿度空気の流れと平行方向になるので、空気流を遮る恐れは無い。
請求項3のように、水切り棚6の下側に布巾載せ12を設け、布巾13などを載せた状態で押し込めば、水切り棚6の真下に布巾13を敷いた状態になるので、食器類から流れ落ちる水滴を布巾13で吸い取ることができる。
請求項4のように、循環空気流の流れを促進するための送風ファンを循環空気流を通過させる食器棚中に設置してあるため、各食器棚や流し台下部のキャビネットなどの隅々まで確実に清浄で低湿度の空気を循環させることが可能となる。
請求項5記載の構成によると、図1、図2のように、循環空気流は流し台1の下側のキャビネット5中を矢印a5方向に流れて、最終的には除湿機8の吸い込み口8bから除湿機8中に吸い込まれる。また、除湿機8から吹き出した清浄で低湿度の空気が収納戸棚の内部を循環することによって、各食器棚7…や流し台1の下側のキャビネット5の内部が常時清浄で低湿度の状態に維持される。
請求項6のように、前記の水切り棚が、流し台の上側に配設されているため、洗浄後の食器類を食器カゴ10ごと熱湯中に入れて熱湯消毒してから、水切り棚6の上に置いて、乾燥用食器棚7d中にスライド移動すると、より衛生的となる。
請求項7によると、洗浄後の食器類を乾燥させるときは、仕切り壁を一時的に開放し、水切り棚上の食器入れを前記スライド手段の上でスライドさせて隣接する乾燥用食器棚中に移動させてから、前記仕切り壁を閉じて通常の状態に戻し、収納戸棚内の前記循環空気流によって前記乾燥用食器棚中で、食器入れ中の食器を除湿乾燥させることができる。
次に本発明による除湿機能つき収納戸棚が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1は本発明による除湿機能つき収納戸棚の全容を示す斜視図であり、図2は図1のA−A断面図、図3は図2のB−B断面図である。この実施形態では、中央の戸棚Cと左側の戸棚Lと右側の戸棚Rからなっており、それぞれ上下方向に5段になっている。
そして、中央の戸棚Cは、流し台1とその左側の調理台2と右側のコンロ台3とを有している。これらの下側の空間は、仕切り壁4によって複数のキャビネット5…に仕切られている。流し台1の上側には、洗浄後の食器類を置く水切り棚6を設置してある。この水切り棚6は、洗浄直後の皿や茶碗などの食器類を一時的に置いて、水切りする棚であり、詳細は図2や図4に示す。この水切り棚6の上側には、通常の食器棚7が3段形成してある。なお、作業の邪魔にならないように、手前1/2〜1/3程度をカットして、後側のみを水切り棚6として残した形状にすることも可能である。同様な理由で、水切り棚6の真上の、上から3段目の食器棚71の底部7aも鎖線の位置で前側を切除した構成にすることもできる。
左の戸棚Lは、最も下側の段には、空気清浄機能つきの除湿機8を内蔵してある。この除湿機8は、その上側の吹き出し口8aから、浄化されかつ除湿された低湿度の空気が上向きに吹き出し、右側の吸い込み口8bからは、本収納戸棚内を一巡して来た多湿の空気を吸い込むようになっている。こうして吸い込んだ多湿の空気は、除湿機8の内部で除湿し、しかも浄化されてから、上側の吹き出し口8aから上側の食器棚7…に向けて吹き出される。除湿機8の入っている棚78の上側の4段の棚7…は、流し台1の上側の食器棚7…と同様に通常の食器棚7…になっている。また、流し台1の右側の戸棚Rは、全体で5段になっているが、全部通常の食器棚7…になっている。
各食器棚7…(すなわち左右の上側4段と中央の上側2段)の底部7aは、通気可能なように有孔状態になっていて、単一又は複数の孔を有している。また、左右隣接する食器棚7…間の側壁7bも有孔状態になっている。なおhは、有孔状態の底部や側壁の孔を示している。このように有孔状態になっているため、各食器棚7…の底部7aや側壁7bを空気が矢印a1…矢印a5のように通過できる。すなわち、除湿機8から吹き出した清浄空気は矢印a1のように上向きに流れて、最上段の食器棚7まで上昇する。
こうして、左側の戸棚の食器棚7…中を上昇して来た清浄空気は、矢印a2のように右向きに流れて側壁7bを通過し、中央の戸棚の食器棚7…に流れ込む。そして、中央の戸棚Cの食器棚7…を通過して、次の右側の側壁7bを矢印a3のように右に通過して、右側の戸棚Rの食器棚7…に流れ込む。こうして、流れ込んだ清浄空気は、底部7aを下向きに通過して、矢印a4のように、下側の食器棚7…に下降する。その結果、右下の食器棚7まで下降すると、今度は矢印a5のように左向きに向きを変えて、流し台1の下側のキャビネット5中を矢印a5方向に流れて、最終的には除湿機8の吸い込み口8bから除湿機8中に吸い込まれる。
したがって、複数の食器棚7…と流し台1の下部のキャビネット5との間の有孔状態の側壁4、7bや底部7aを清浄な空気が流通するため、除湿機8から吹き出した清浄で低湿度の空気が収納戸棚の内部を循環することによって、各食器棚7…や流し台1の下側のキャビネット5の内部が常時清浄で低湿度の状態に維持される。なお、図示例の側壁4、7bや底部7aは網目状になっているが、通気可能であればよい。したがって、無数の孔の開いたパンチングメタル状でもよいし、1個又は数個の窓孔の空いた状態でもよい。
図3からも明らかなように、各食器棚7…や流し台1の下側のキャビネット5などが、外部から遮断されるように、正面側は開閉式のガラス窓9や扉9aで密閉されている。したがって、このガラス窓9や扉9aを閉じている間は、外部の空気が収納戸棚の各食器棚7…や流し台1の下側のキャビネット5などの中に流れ込んで来て、除湿機8でせっかく浄化除湿された環境が湿気たり汚染されるような恐れは無い。
fは送風ファンであり、図の左上のファンfは矢印a1→矢印a2方向の流れを形成するためであり、右上のファンfは矢印a3→矢印a4方向の流れを形成するため、右下のファンfは矢印a4→矢印a5方向の流れを形成するためである。これらのファンfの作用により、矢印a1→a2→a3→a4→a5の方向の循環空気流を円滑に発生させて、すべての食器棚7…やキャビネット5の内部を円滑かつ確実に除湿浄化できる。
洗浄した後の食器類を水切り乾燥する水切り棚6は、図1、図2のように、収納戸棚の密閉領域の外側すなわち流し台1の上側に設けて、(1).ある程度水切りしてから、通常の任意の食器棚7に食器類を移し変えて、循環空気で湿気を除去し乾燥することができるが、(2).外部の水切り棚6上に置いた食器類を、隣接する食器棚7中に移動して乾燥することもできる。あるいは、(3).最初から、通常の食器棚7と同様の密閉領域の中で水切り乾燥することもできる。
図4は、前記(2).のように、収納戸棚の密閉領域の外側の水切り棚6上である程度水切りしてから、隣接する食器棚7dに食器類を移して、循環空気で除湿乾燥する構造である。この場合は、水切り棚6上の食器カゴ10を、そのまま水切り棚6上から右の食器棚7d上にスライド移動できるように、スライド手段(レール)11を設ける。また、水切り棚6上と食器棚7dとの間の仕切り壁7cを、食器スライド時のみ矢印a6のように前後方向に移動して開放可能とする。
その結果、通常は仕切り壁7cが閉じているため、収納戸棚の内部を清浄で低湿度の空気が循環しているが、洗浄後の食器類を乾燥させるときだけ、仕切り壁7cを一時的に開放する。そして、水切り棚6上の食器カゴ10を、スライド手段11の上でスライドさせて、仕切り壁7cを通過させ、隣接する右側の食器棚7d側に移動させる。そして、仕切り壁7cを閉じて、通常の状態に戻す。その後は、収納戸棚内の循環空気によって、食器棚7d中で、食器カゴ10中の食器dを除湿乾燥させる。
水切り棚6に洗浄した後の皿dなどを立てる場合は、作業者から見て前後方向に立てるのが、作業上便利であるが、そのままの向きで各食器棚7dに入れた場合、矢印a2、a5方向の循環空気流を遮る向きになる。したがって、洗浄乾燥後の皿dなどを各食器棚7に置く場合は、皿などの向きを循環空気流の向きと一致させることが望ましい。
そのため、図2のように水切り棚6上に前後方向に皿dを立てた場合は、食器カゴ10を矢印a7のように90度回転して、左右方向に向きを変えてから、右側の食器棚7d中にスライドするのが好ましい。そして、この右側の食器棚7d中で完全に乾燥したら、そのままの姿勢で食器カゴ10を他の任意の食器棚7に移動して、次の洗浄後の食器の乾燥に備えることができる。また、他の任意の食器棚7に移動した後の食器カゴ10中の食器類dは、前記のように、低湿度空気の流れと平行方向になるので、空気流を遮る恐れは無い。
結局、洗浄した食器類を食器カゴ10に入れて水切り棚6上に置き、水切りした後、食器カゴ10単位に、隣接する乾燥用の食器棚7d上にスライドして乾燥した後、任意の保管用の食器棚7に移す、という作業を繰り返すことによって、大量の食器類を能率的に洗浄保管できる。なお、乾燥用の食器棚7dは、矢印a1、a2、a3、a4方向の空気流の下流側に設けてあり、乾燥した後は、この空気流の上流側の食器棚7に移して保管するので、循環空気の上流側が湿気るのを効果的に防止できる。水切り後の食器カゴ10を流し台1の下側のキャビネット5…に移動して乾燥することもできるが、食器カゴ10を移動するために立ったり座ったりする必要があり、作業が容易でない。
このように、食器カゴ10に食器類を入れた状態で、洗浄後の乾燥や保管などを行なうと、多数の食器類を扱うのに便利である。また、使用する際も、食器棚7中の食器カゴ10単位にを取り出して、一旦調理台2上や近くのテーブルなどの上に置いてから、食器カゴ10中から食器類を1枚ずつ取り出して使用することもできる。したがって、調理台2は、調理に使用しない場合は、食器類操作台と呼ぶこともできる。なお、コンロ台3も、コンロ類を置かずに、食器類操作台として用いることもできる。
また、図2のように、水切り棚6の下側に、布巾類が入る隙間Gを隔てて布巾載せ12を設け、しかも紙面と直角方向にスライド可能にしておくのが好ましい。そして、布巾載せ12を引き出して布巾13などを載せた状態で押し込めば、水切り棚6の真下に布巾13を敷いた状態になるので、皿dなどの食器類から流れ落ちる水滴を布巾13で吸い取ることができる。そして、多量の水滴が流れ落ちない状態になってから、低湿度の空気が循環する食器棚7d中に移動するのが望ましい。
流し台1の上に熱湯の入った容器を準備したり、コンロ台3上で湯を沸かしながら、洗浄後の食器類を食器カゴ10ごと熱湯中に入れて熱湯消毒してから、図4の水切り棚6の上において、右側の食器棚7d中にスライド移動すると、より衛生的となる。なお、スライドレール11は、図1の水切り棚6のように後寄りにずらして配置してもよい。
以上の収納戸棚構造体は、底板14と天板15と左右の側壁16と背板17とによって、建物などから独立した構造になっているが、建物の壁部などに直接一体的に固定された構造にすることもできる。前面のガラス窓9は、各食器棚7ごとに設けてあるが、中央戸棚C、左側戸棚L、右側戸棚Rごとの大型ガラス窓にしてもよい。なお、収納戸棚構造体全体の各方向の寸法や各食器棚7の左右、奥行き、高さ方向の寸法などは任意である。
以上のように、本発明の収納戸棚を用いると、洗浄後の食器類は迅速に水切りして、低湿度の循環空気で除湿乾燥できる。そして、引き続いて低湿度の状態に維持できるので、食器類が湿気たりして、不衛生となるおそれがない。流し台1の下側や最も下の段の食器棚7に調味料などを置いたために、こぼれた調味料などで不衛生となったりすることも防止できる。したがって、新生児や高齢者などのように抵抗力の弱い人達の集まる場所、病院などのように大勢の病人が集まる場所、病人などに限らず不特定の人が集まるレストランやホテル、学校給食室などのような場所で、沢山の食器類を常に衛生的な状態に維持管理しておく必要がある場合に有効である。
本発明の収納戸棚は、食器類の保管に限らず、例えば乾物類を乾燥状態に保管する場合にも、空気流の上流側の食器棚7に置くだけで目的を達成できる。また、任意の食器棚に、木炭類やハーブ、消臭手段、脱臭手段、殺菌手段、防カビ手段又は害虫忌避手段などを内蔵しておくことも有効である。
以上のように、本発明の収納戸棚によると、食器類を常に低湿度で清浄な環境に保管でき、衛生的となるので、この収納戸棚の普及により、収納戸棚の製造や販売に関連する産業界の活性化が期待できる。
本発明による除湿機能つき収納戸棚の全容を示す斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 水切り棚の詳細を示す水平断面図である。
C 中央の戸棚
L 左側の戸棚
R 右側の戸棚
1 流し台
2 調理台
3 コンロ台
4 仕切り壁
5 キャビネット
6 水切り棚
7 食器棚
7a 底部
7b 側壁
7c 仕切り壁
7d 食器棚
78 除湿機棚
8 除湿機
8a 吹き出し口
8b 吸い込み口
Ti タイマー
9 ガラス窓
9a 扉
f 送風ファン
10 食器カゴ
d 皿
11 スライドレール

Claims (7)

  1. 洗浄した後の食器類を置いて水切り乾燥する水切り棚と、
    除湿機から吹き出した清浄で低湿度の空気が収納戸棚内を一巡して来て多湿空気となり前記除湿機に吸い込まれる循環空気流の下流側に設けた乾燥用食器棚とが、
    開閉構造の仕切り壁を挟んで隣接しており、この仕切り壁を開けた状態で、前記水切り棚上の食器入れを前記乾燥用食器棚中にスライド移動させるためのスライド手段を、前記の水切り棚と乾燥用食器棚とに渡って設けてあることを特徴とする食器収納戸棚。
  2. 前記水切り棚上に置いた食器入れは、前後方向に皿を立てた状態において、前記スライド手段の上で90度回転して、皿の向きを左右方向に変換してから、前記の乾燥用食器棚中にスライド可能な構造としたことを特徴とする請求項1に記載の食器収納戸棚。
  3. 前記水切り棚の下側に、布巾類が入る隙間を隔てて布巾載せを設け、しかも前後方向にスライド可能な構造としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の食器収納戸棚。
  4. 前記循環空気流の流れを促進するための送風ファンを循環空気流を通過させる食器棚中に設置してあることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の食器収納戸棚。
  5. 前記水切り棚の下側のキャビネットの左側の除湿機棚に前記除湿機が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかの項に記載の食器収納戸棚。
  6. 前記の水切り棚が、流し台の上側に配設されていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかの項に記載の食器収納戸棚。
  7. 洗浄後の食器類を置いて水切り乾燥する水切り棚と、
    除湿機から吹き出した清浄で低湿度の空気が収納戸棚内を一巡して来て多湿空気となり前記除湿機に吸い込まれる循環空気流の下流側に設けた乾燥用食器棚とが、
    開閉構造の仕切り壁を挟んで隣接しており、この仕切り壁を開けた状態で、前記水切り棚上の食器入れを前記乾燥用食器棚中にスライド移動させるためのスライド手段を、前記の水切り棚と乾燥用食器棚とに渡って設けてある構造を用いて、
    洗浄後の食器類を乾燥させるときは、前記仕切り壁を一時的に開放し、水切り棚上の食器入れを前記スライド手段の上でスライドさせて隣接する乾燥用食器棚中に移動させてから、前記仕切り壁を閉じて通常の状態に戻し、収納戸棚内の前記循環空気流によって前記乾燥用食器棚中で、食器入れ中の食器を除湿乾燥させることを特徴とする食器収納戸棚を用いた食器類の乾燥方法。
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