JP2004073316A - 流し台 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トッププレート2の適所を刳り貫いた組込み孔5に、縦長筒状または縦長箱状の外囲体6の上端縁61またはその近傍を連結、一体化し、該外囲体6の上端側開口には、調理用具類Kを夫々個別に挿入可能とする複数個の差込口81の形成された覆い板8を着脱自在に組み合わせ、同外囲体6の下端側には、着脱自在とした水受け容器7を装着するか、底面65に排水孔66を設けてなるものとした流し台である。
【選択図】 図1
Description
【発明の目的】
この発明は、流し台の構造に関するものであり、特にワンルームマンション等に代表されるような、極めてコンパクトなスペースの中に設置されることとなる流し台にあって、調理には欠かせない包丁やまな板、調理用鋏等といった各種調理用具類が、効率的に整理可能であって、しかも取出し、使用も安全且つ便利なものとなるようにした新規な構造からなる流し台を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
生活水準のレベルアップと科学技術の進展に伴って、住環境の整備は格段に進み、単に見た目の美しさだけではなく、機能性を十分に吟味、検討して質的にも向上したものが提供され、ユーザーの希望がかなりの程度にまで満たされる恵まれた時代を迎えており、例えば日常生活を送る上で極めて重要な住環境の一つである台所を見てみても、システムキッチン化していく傾向が強く、居住スタイルに併せた合理的な構造、形式のものに変貌しつつあって、調理に必要となる様々な要素を有機的に繋がるように工夫が凝らされるようになり、流し台の場合等は、従来からのシンクを形成しただけの簡単な構造のものから、シンク、調理作業台等となるトッププレート、ガス台、ガスオーブン、米・野菜等の副食材・調味料等の保管用ストッカー等が整然と組み合わされ、さらに最近では生ゴミ処理装置までも一体的に組み込んで利便性を高めるようにしたものも用意され、ユーザーは、これら豊富な設備の中から要求に合致する最適なものを選択、使用できるようになっている。
【0003】
このように整備されることとなった流し台において、調理に必要な包丁、まな板、調理用鋏、杓子等の調理用具類を収納する手段も様々で、従前からの最も簡単な構造からなる流し台であれば、例えば包丁差しやまな板立てのように、各調理用具類を専用に収納・保管するようにした構造のものを個別に求め、ユーザーの使い勝手で適所に置いて使用するのが一般的であったものの、改良を加えられた流し台の場合には、最も初期のものでも、流し台のキャビネット扉の内面に包丁差し等を付設し、扉を閉じることによってシンク下等の空間部に収納されてしまうようにした工夫がなされており、その後も様々な改良、提案が続き、例えば、調理用具類を上面から差込んで収納した引き出しを、シンクの下やトッププレートの下といった流し台の空いている空間に嵌まるように組み込み、使用に際して該引き出しをその都度前方に引き出して使用する構造からなるものや、流し台には付設せず、別個の箱体として用意し、それを流し台に隣接して設置可能となるようにしたもの、あるいは、特開平11−76136号「乾燥・消臭・設置機能付き調理用具収納箱及びこの収納箱を備えたシステムキッチン構造」発明のように、流し台の一部として乾燥・消臭・設置機能の付いた調理用具収納箱を組み込むようにしたものもある。
【0004】
しかし、これら従前から提案のあるもので、流し台とは別個に包丁差しやまな板立てを使用して収納・保管するようにしたものでは、それなりの保管スペースを必要とするだけではなく、使用時には利便性から流し台の上や流し台近傍に立て掛けたりすることとなってスペースを占拠しまい、コンパクトな収納・整理が困難になると共に、流し台上での転倒による安全上の問題も生じてしまうといった不都合を伴うものであったし、また、キャビネット扉の内面に付設するようにした構造のものでは、利用できるスペースに自ずと制約があって、それなりの大きなスペースを要するまな板等の収納には適さず、さらに、引き出し式の調理用具収納箱を流し台に組み込むようにした構造のものでは、使用・収納の度毎に引き出しの開閉を要する不便さ・煩わしさがあり、この引き出しを箱体にしたり、特開平11−76136号発明のもののように、別個に設置するタイプのものでは、どうしても調理する場所から遠くなる不便さが避けられないだけではなく、また、前記した流し台組込み式のもの同様、引き出しを開閉しなければならない不便と、狭い限られたスペースでの採用ができない等といった欠点を有するものであった。
【0005】
このように、流し台における調理用具類を収納する手段は、その作業内容からして、シンク部分や平坦面等に引けを取らない程に、流し台として必須の要素の一つであるにも拘わらず、意外にも従前までの流し台では等閑にされるか、極めて不合理な扱いを受けたままとなってきていたことが明らかになった上、最近流行しているワンルームマンション等に代表されるような極端にコンパクトなスペースの中に設置することを条件とした流し台の注文に応える必要から、包丁やまな板、調理用鋏等の調理用具類の収納、取出し、整頓に都合が良く、使用に際しては利便性および安全性が保証されるような流し台の実現化ができないものかとの判断から、逸早くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験を繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造からなる流し台を完成することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
【0006】
【発明の構成】
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の流し台は、基本的に次のような構成から成り立っている。 即ち、シンク部分を除くトッププレートの適所を刳り貫いて組込み孔にした上、該組込み孔に、縦長筒状または縦長箱状の外囲体を、その上端縁またはその近傍でトッププレートに水密状に連結、一体化してなるものとする一方、当該外囲体の上端側開口には、包丁やまな板、調理用鋏等調理用具類の一種または多種を夫々個別に挿入可能とする一個または複数個の差込口の形成された覆い板が着脱自在に組み合わされると共に、同外囲体の下端側には、着脱自在とした水受け容器が装着されるか、排水孔が設けられるかしてなる構成を要旨とする流し台である。
【0007】
この基本的な構成からなる流し台には、シンク部分を除くトッププレートの適所を刳り貫いて組込み孔にした上、該組込み孔に、縦長筒状の外囲体を、その上端縁またはその近傍でトッププレートに水密状に連結、一体化してなるものとする一方、当該外囲体の上端側開口には、包丁やまな板、調理用鋏等調理用具類の一種または多種を夫々個別に挿入可能とする一個または複数個の差込口の形成された覆い板が着脱自在に組み合わされると共に、同外囲体の下端側には、前方引出し式で着脱自在となるようにした水受け容器が装着されてなる構成の流し台が包含されている。
【0008】
同様に、シンク部分を除くトッププレートの適所を刳り貫いて組込み孔にした上、該組込み孔に、縦長箱状の外囲体を、その上端縁またはその近傍でトッププレートに水密状に連結、一体化してなるものとする一方、当該外囲体の上端側開口には、包丁やまな板、調理用鋏等調理用具類の一種または多種を夫々個別に挿入可能とする一個または複数個の差込口の形成された覆い板が着脱自在に組み合わされると共に、同外囲体の底面が排水孔に向けた傾斜面に形成された上、該排水孔には、排水パイプに延びるようにして排水ホースが接続されてなる構成の流し台も包含する。
【0009】
組込み孔は、流し台のトッププレートであって、シンク形成部分や流し台骨格部分の配置に支障のない箇所が適宜選択されて刳り貫き状に形成するようにし、後述する調理用具を収納するための縦長筒状または縦長箱状の外囲体を挿入配置してその上端縁をトッププレートに連結、支持する機能を果たすものであり、当然外囲体の平断面形よりも大きい形状(必ずしも外囲体の平断面形に相似形である必要はない。)であって、外囲体上端縁との間で双方が連結、一体化されるよう、連結可能な構造の上端縁を形成し、両者間にパッキングやシール材を介して嵌合または巻き締め等の手段で一体化するか、溶接手段によって一体化されるようにしたものに形成されていなければならず、予め工場生産段階に、該組込み孔に外囲体を挿入、一体化してなるものとする外、流し台を台所等に設置する段階に、外囲体を挿入、一体化するようにしたものとすることもでき、その場合には、組込み孔と外囲体上端縁とが、現場における双方の連結、一体化が可能な構造のものに形成されていなければならないことは言うまでもなく、外囲体が連結、一体化された後は、外囲体とトッププレートとの間は水密状となって漏水が防止されていなければならない。
【0010】
外囲体は、上記組込み孔下方に位置する流し台内部空間を、その他の流し台内部空間から区切ってしまい、その区切られた空間内に所定の姿勢で包丁、まな板、調理用鋏等の調理用具を収納する機能を果たすと共に、下端側は、それら調理用具から滴り落ちる水滴を直接貯留するか、受け容器を装着して間接的に貯留するかする機能と、その上端は、後述する構造からなる覆い板を着脱自在な状態に載置可能とするようにした機能とを夫々果たすものであり、全体形は、縦長筒状(上下端が開口状)または縦長箱状(上端が開口状、下端が閉鎖状)のものであって、包丁、まな板、調理用鋏等の調理用具を収納するに足る長さを有し、それら調理用具を適宜間隔、配置で縦方向あるいは適宜傾斜状とした縦方向に収める上で都合の良い平断面、例えば矩形状、その他の多角形状、楕円状、円形状のものとなるよう、プラスチックやステンレス鋼板等の耐水性、耐食性素材によって形成する。
【0011】
水受け容器は、上記外囲体の下端側に組み込まれ、当該外囲体内に縦置き状に収容した調理用具から滴り落ちる水滴を貯留し、必要な段階に外囲体下端側から離脱して貯留水を廃棄することができるようにする機能を果たすものであり、後述する実施例において取り上げてあるように、外囲体下端側に略水平状に組み込まれ、外囲体下端側を閉鎖してしまうようになることから、該水受け容器を組み込むようにする外囲体にあっては、原則として底板を省略した縦長筒状のもので足り(したがって、必要があれば底板を省略しない縦長箱状のものにするのは自由である。)、流し台の前面扉を開けて露にした状態で外囲体下端から手前側に引き出し、外囲体から外して内部に溜まった水を排出し、再び元の状態となるよう外囲体下端に差し込み、使用されるように形成されるものである。
【0012】
この水受け容器を採用しない場合には、上記外囲体の下端を底板で閉鎖した縦長箱状の外囲体としなければならず、調理用具から滴り落ちる水滴を直接その底板で閉鎖した外囲体下端側に貯留するようにする必要があり、貯留水は、自然に外囲体外に排出されるよう、当該底板適所に排水口を形成した上、排水ホースで流し台排水口に誘導するか、別途用意したバケツ等の容器に誘導するようにする必要があり、その際、排水口へ貯留水が集中するようにして底板上に水が止まることがないようにするため、底板全体が水垂れ勾配を付けた傾斜状配置となるようにするか、浅いロート状の底板とするかし、最下点になる箇所の底板に排水口を設けるようにしたものとしなければならない。
【0013】
一方、覆い板は、前記した外囲体の上端開口部分に隠蔽状且つ脱着自在に組み合わされ、当該外囲体内に主要部(包丁や調理用鋏にあっては刃部または把持部の一部を含む刃部であり、まな板は、取っ手付きのものであれば、当該取っ手側の一部を除いた大部分、取っ手のないものであれば、長手方向何れか一方の一部分を除いた大部分)を収容することとなる調理用具を整然と並べ置くことができるよう機能すると共に、包丁や調理用鋏にあってはその把持部までが入り込んでしまうことがないよう、ストッパーとしても機能するものであり、各調理用具の挿入部分に相応するようにした差込口が効率的な配置で形成されたものとしなければならず、外囲体の上端開口部分に安定して嵌合状となる構造に形成されるてなるものにすると共に、必要とする段階には外囲体上端開口部分から離脱してそれ自体の洗浄と外囲体内部の洗浄、更には、後述の殺菌灯を採用するようにしたものの当該殺菌灯の取付け、取外しとが可能になるようにしたものに形成する必要がある。
【0014】
なお、該覆い板差込口は、夫々真下方向または適宜傾斜角度を付けた方向に向け、適宜長さで差込み対象とする調理用具類の姿勢を制御し得るよう、例えば覆い板に相当の厚さを有するものを採用し、差込口自体の孔の方向によって規制するか、覆い板に厚さがないとき等には、差込口の下に鞘杆を付設し、調理用具類の差し込み姿勢がそれら差込口自体あるいは鞘杆で垂直または最適傾斜角度に保持され、相互が接触して干渉し合うことがないようにしたり、差し込み、取り出しがし易くなるようにしてなるものとすることができる外、この覆い板の機能を補助、安定させるために、覆い板から所定下方位置となる外囲体内部には、差し込んだ調理用具類の主要部分が接触することがないよう機能したり、それら調理用具類個々が取出し、差込みに都合の良い角度に傾斜した姿勢を維持できるよう、主要部の一部に当接して姿勢を所定角度に規制するようにした機能を果たし得るものとして、当該覆い板の対応する差込口との関係を考慮した当り杆が横設されてなるものとすることもできる。
【0015】
また、必要に応じ、覆い板の裏面か、あるいは覆い板よりも下方となる外囲体内部であって、差し込んだ調理用具類の少なくとも主要部分全体を満遍なく照射可能とする適宜内周壁部分に、公知の殺菌灯(殺菌灯と同等かそれ以上の殺菌効果を有する装置、例えば高周波発生装置やオゾン発生装置、殺菌ガス発生装置等も包含される)を配設し、不使用時に覆い板差込口に差し込んだ調理用具類が自動的あるいは選択的に殺菌、消毒できるようにしたものとしてもよい。
【0016】
更にまた、この覆い板は、前述のように、外囲体の上端側開口に着脱自在に嵌合、組み合わせ可能とすることから、使用する調理用具類を変更したり、取り揃える種類や配置を変更したりする必要を生じたときには、それらに応じた差込口の用意されてなる新たな覆い板を選択、装着しさえすれば、容易にその要望に応えることが可能なものとなる。 以下、図面に示す代表的な幾つかの実施例を取り上げ、上記したこの発明の構成がより明確なものとなるようにしていくこととする。
【0017】
【実施例1】
この事例の流し台1は、図1に示すように、トッププレート2の右側にシンク4が配され、同左側に作業用の平坦面3が設けられていて、該平坦面3上において包丁やまな板を使用し、調理することになるタイプのものであって、平坦面3の右上隅の一部分を刳り貫いて組込み孔5を形成し、この組込み孔5に上方から外囲体6を装着、一体化するようにした、この発明の基本的構成を具備してなるものの最も代表的な流し台の一実施例を示すものである。
【0018】
外囲体6は、ステンレス板を屈曲、溶接して縦長角筒状に形成した上、その上端縁前周を外側に折曲して所定幅の上端縁61にすると共に、同下方側には、四周壁の中の手前側、即ち流し台1の地袋扉11,11に面した周壁を切り欠いて装着口62とし、該装着口62に隣接する左右周壁下端縁を相対向状に内側に折曲してガイドレール63,63としたものとすることにより、水受け容器7の装着スペース64を形成してあり、該外囲体6を前記組込み孔4の上方から略垂直状に差し込んで当該上端縁61裏面が組込み孔4周囲のトッププレート2上に載置状となるようにした上、それら上端縁61の周縁をトッププレート2に溶接して一体化し、両者が水密状に連結されており、また、装着口62からは、装着スペース64に挿入可能な形状の箱型形状とした水受け容器7が、ガイドレール63,63に添って前後方向出し入れ自在に挿入される。 なお、この実施例のように水受け容器7を採用する事例において、外囲体6は必ずしも縦長角筒状のものに限定されている訳ではなく、後述実施例のように縦長箱状のもの(但し、底板は水平状のもの)とすることも勿論である。
【0019】
前記のようにしてトッププレート2に水密状に一体化された外囲体6の上端側開口には、ステンレス等の金属板、樹脂、木材等を単独または適宜組み合せ、積層加工してなり、包丁K1.K1,…や、まな板K2、調理用鋏K3等の調理用具類Kを、夫々個別に挿入可能とする差込口81,81,…が効率的な配置に形成されてなる覆い板8が着脱自在に載置、組み合わされると共に、該覆い板8差込口81,81,…への調理用具類Kの挿入、収納に支障を来すことのない覆い板8裏面には、図示の如く、紫外線ランプ等の殺菌灯9を取り付けてなるものとしてある。 図中、9は殺菌灯器具、92は電線コードであり、該電線コード92は、図示しないタイマー、リモコン、センサー等を組み込んだ回路に形成してあり、調理用具類Kの出し入れに連動して所定時間、殺菌灯91が自動または手動切り替え自在に点灯・消灯が制御できるようにしてある。
【0020】
また、この覆い板8の差込口81,81,…は、真下方向ばかりでなく、各調理用具類の取り出しや収納が便利で安全に行えるように、適当な傾斜角度を付けて差し込む調理用具類を傾斜した姿勢に制御し得るように形成したものとすることもでき、例えば、図3の要部縦断面図に示すように、適宜傾斜させた別体の鞘体82を各差込口81裏面側に取着して一体化してなるものとしたり、図示にはしていないが、その鞘杆82に相当する部分を差込口81,81,…の縁から下方に向けてプレス打ち出し成型によって一体形成してなるものにすることもできる。
【0021】
【実施例2】
この実施例では、前記実施例1における縦長角筒状の外囲体に替え、図2に示すように、縦長箱状の外囲体6を採用し、その底面65に排水孔66を形成して各種調理用器具類Kから滴り落ちた水滴を、前記実施例1のように水受け容器7に貯留するのではなく、外囲体底面65伝いに排水孔66に誘導した上、排水ホース71によって自然に図示しない配水管その他適所に放出できるようにしてしまい、外囲体6内ができるだけ湿潤な状態にならないようにしたこの発明に包含される他の実施例を示すものである。
【0022】
図2の斜視図には、前記実施例1と同様にして、トッププレート2の右側にシンク4、同左側に作業用の平坦面3が設けられていて、該平坦面3の右上隅の一部分に形成された組込み孔5に装着する外囲体6だけを示してあり、この図面からも容易に把握できるとおり、縦長箱状、即ち底面65を有する構造の外囲体6であって、実施例1に示した縦長筒状の外囲体5と同様に、上端縁全周には上端縁61が形成される一方、その底面65は排水孔66に向け、約10度程度の緩い傾斜面に形成されると共に、当該排水孔66には排水管(図示せず)に延びるようにした排水ホース71が接続されており、このようにして構成されたこの実施例の外囲体6も、実施例1と同様に、トッププレート2に設けてある組込み孔5に水密状に接続、一体化するものとし、その上端側開口に、覆い板8を着脱自在に組み合わせるようにしたものである。
【0023】
なお、この実施例では、外囲体6の底面65の構造を、排水孔66に向けて緩い勾配で一方方向に傾斜させた片流れ式のものとした事例によるものとしている(したがって、排水孔66の位置が最も低い側部に規制される)が、排水孔66を、排水に都合が良くなる外囲体底面65の任意箇所に選定し、この排水孔に向かって底面65各部を傾斜させるようにした、言わば漏斗状のものに形成しても差し支えはない。
【0024】
【作用】
この発明の流し台1は、シンク4を除くトッププレート2の適所に縦長筒状,または縦長箱状の外囲体6を配し、それら何れかの構造からなる外囲体6の上端側開口に、各種調理用具類Kの差込口81,81,…の形成された覆い板8を着脱自在に組み合わせてなるものとして提供されものであり、建造物の台所配置平面に応じた位置に従来どおり設置すると共に、外囲体6が、上記実施例2の如く縦長箱状のもので、排水孔66から排水ホース71を引き出さなければならない構造のものでは、別途用意した排水ホース71の一端を排水孔66に接続した上、他端を、シンクの排水処理の一部として適宜箇所の配水管(図示せず)に繋がるようにして据え付けを完了する。
【0025】
こうして据え付けられた流し台1を、通常使用するには、従前までのように、各種調理用具類Kに応じ、例えばそれが包丁類K1であれば、シンク4の前面下方に設けられ、シンクトラップ点検用を兼用する収納扉の内側に予め用意された包丁差しに立て差しとし、まな板であれば、個々人が別途用意したまな板立てをトッププレート2の何処か作業の邪魔にならない隅に置き、それに立て掛ける等々、各調理用具類K毎に別々の手段で、しかも使用者の使い勝手に応じた別々の場所に整理しておいて、調理内容に応じた調理用具を、その都度整理してあった場所から、それなりの煩わしさも我慢しながら取出して使用するのではなく、流し台1の通常使用であまり邪魔にならない箇所であって、しかも無駄になっていた空間を選択して予め各種調理用具類Kが一まとめに整理されるようにした状態での使用が可能になる。
【0026】
こうして流し台1の特定の箇所に一まとめに整理された各種調理用具類Kは、使用後に水で濡れたままとなっていても、それらから滴る水は、外囲体6の下方に用意された水受け容器7に溜められ、適宜段階で排水処理するか、排水ホース71によって自然排水される結果、各種調理用具類Kを納めた外囲体6内は常に乾燥あるいはそれに近い状態に維持され、錆やカビ類の発生が抑制されて衛生的な状態での使用ができるようにするものであり、特に内部に殺菌灯器具を内蔵するようにしたものでは、その作用を確実に保証することとなる。
【0027】
また、各種調理用具類Kの納め方についても、単に垂直に釣り下げ状とするだけではなく、予め傾斜状に差込み、支持できるよう鞘体82その他の手段を覆い板8の差込口81,81,…内側に施してなるものとすることにより、一まとめにしただけでも十分調理効率が高められるようになるこの発明の流し台1が、各種調理用具類Kの納め方、取出し方を大幅に改善してより一層調理効率を高める働きをすることになる。
【0028】
このように、コンパクトで衛生的であり、しかも使い勝手の良い流し台1となることから、極端なスペース効率が求められるワンルームマンションに代表されるようなかなり面積の制限された居住施設に採用されることとなった場合には、上記した作用は殊更有効なものとなり、その結果、台所としてのスペース効率や利便性、室内デザイン等といった機能にも好影響を及ぼし、惹いては居住者に物理的、心理的両面で居住性を高めるよう作用することになる。
【0029】
【効果】
以上のとおりの構成からなるこの発明の流し台は、そのトッププレートの通常使用であまり邪魔にならない箇所であって、しかもこれまで無駄になっていた空間を予め選択し、従前までであれば各種調理用具類Kがバラバラに取り扱われていたものを一まとめに整理されるようにし、しかも、整理、収納している間の水分処理を円滑なものにすると共に、それら水分による錆やカビ類等の発生原因を極力抑制して衛生的な取扱いができるようにすることから、一般向けの流し台としては勿論のこと、特に極端なスペース効率が求められるワンルームマンション等、面積の制限された居住施設用の流し台として大いに役立つものになるという秀れた効果を発揮するものになる。
【0030】
また、この流し台では、各種調理用具類が、一まとめとなってトッププレート所定箇所に設けた覆い板差込口から、その柄や握り手、取っ手を常に突出状にして整理された状態となるため、調理に際し、通常使用している居住者にとっても、その取出し、収納に全く煩わしさを感じさせることなく、極めて手際の良い作業を進めることができるようになるのは勿論のこと、通常あまり台所に立つことのない同居者や訪問者が流し台を使用するときには、尚更その威力を発揮して各種調理用具類を思いのままに使用し、元通りに確実に収納できるようにするという具合に、流し台における各種調理用具類の取扱い性の面でも、かっての流し台には期待することができなかった大きな利点を発揮することができるものとなる。
【0031】
この取扱い状の特徴は、差込口より内側に鞘体を組み込む等して傾斜角度を持たせ、その姿勢を制御可能とした構成からなるものにおいて更に顕著なものとなる上、覆い板が外囲体上端に着脱自在に組み合わされるようにした構成を採用してあることから、必要を生じたときに極めて簡単に外囲体内部の掃除を可能にするものとなって、元々衛生的な使用を可能としてはいるものの、より一層清潔な状態に各種調理用具類を整理、整頓しておくことが可能になる上に、長年使用している間に調理用具の変更や廃棄の必要が生じて各種調理用具類の種類、形状等を変えざるを得なくなったとしても、新たな用具に適合する差込口の形成された覆い板に取り替えることによって簡単に対応可能にするという、極めて実用的な効果も得ることができるものとなる。
【0032】
特に、実施例に取り上げたこの発明の流し台1の場合には、上記した特徴に加え、実施例1のものでは、外囲体6の下端側に、前方引き出し式で着脱自在とする水受け容器7が装着されてなるものとしてその中に雫を直接受けて処分できるようにし、また、実施例2のものは、底面65を排水孔66に向かって傾斜面に形成して集水し、当該排水孔66に接続した排水ホース71から自然に排水処理されてしまうようにしてあって、外囲体6内部ができるだけ湿潤状態にならないよう配慮されると共に、外囲体6内部には、覆い板8の裏面を利用して簡単に殺菌灯91の交換を可能にするようにした殺菌灯器具9が排されていて、双方の相乗効果でカビ類その他の雑菌の繁殖を抑制可能にしたり、図3に示したもののように、それら実施例に取り上げた覆い板8の差込口81,81,…の中、必要な調理器具(例えば、包丁K1や鋏K2)用とする差込口81,81,…の裏側に、夫々鞘体82,82,…を付設してそれら調理器具の取出し、収納をし易くする等の構成が極めて簡便に採用可能にするという極めて実用的な効果が得られるものとなっている。
【0033】
叙述の如く、この発明の流し台は、その新規な構成によって普く所期の目的を達成可能にするものであり、しかも、従前からの流し台の基本的な構成をそのまま維持し、シンクの周辺で適切な箇所を所定範囲だけ刳り貫き、組み込み可能にすることから、製造も容易であって比較的安価なものとしての提供もかのうにすることから、通常使用の流し台としては勿論のこと、特にワンルームマンション用の流し台として最適なものとされ、より一層の質の向上を求めて止まない建築業界に適した設備となるだけではなく、居住者にとってはこれまでになく使用性に秀れたものとなって、夫々高い評価がなされ、広範に渡って採用、普及していくものになることが予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の流し台を代表的する幾つかの実施例を示したものである。
【図1】流し台の要部を示す分解斜視図である。
【図2】外囲体の他の実施例を示す斜視図である。
【図3】覆い板の要部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 流し台
2 トッププレート
3 平坦面
4 シンク
5 組込み孔
6 外囲体
61 同 上端縁
62 同 装着孔
63 同 ガイドレール
64 同 装着スペース
65 同 底面
66 同 排水孔
7 水受け容器
71 排水ホース
8 覆い板
81 同 差込口
82 同 鞘体
9 殺菌灯器具
91 同 殺菌灯
92 同 電線コード
K 調理用器具類
K1 同 包丁
K2 同 まな板
K3 同 鋏
Claims (6)
- シンク部分を除くトッププレートの適所を刳り貫いて組込み孔にした上、該組込み孔に、縦長筒状または縦長箱状の外囲体を、その上端縁またはその近傍でトッププレートに水密状に連結、一体化してなるものとする一方、当該外囲体の上端側開口には、包丁やまな板、調理用鋏等調理用具類の一種または多種を夫々個別に挿入可能とする一個または複数個の差込口の形成された覆い板が着脱自在に組み合わされると共に、同外囲体の下端側には、着脱自在とした水受け容器が装着されるか、排水孔が設けられるかしたものとしてなることを特徴とする流し台。
- シンク部分を除くトッププレートの適所を刳り貫いて組込み孔にした上、該組込み孔に、縦長筒状または縦長箱状の外囲体を、その上端縁またはその近傍でトッププレートに水密状に連結、一体化してなるものとする一方、当該外囲体の上端側開口には、包丁やまな板、調理用鋏等調理用具類の一種または多種を夫々個別に挿入可能とする一個または複数個の差込口の形成された覆い板が着脱自在に組み合わされると共に、同外囲体の下端側には、前方引出し式で着脱自在となるようにした水受け容器が装着されてなるものとしたことを特徴とする流し台。
- シンク部分を除くトッププレートの適所を刳り貫いて組込み孔にした上、該組込み孔に、縦長箱状の外囲体を、その上端縁またはその近傍でトッププレートに水密状に連結、一体化してなるものとする一方、当該外囲体の上端側開口には、包丁やまな板、調理用鋏等調理用具類の一種または多種を夫々個別に挿入可能とする一個または複数個の差込口の形成された覆い板が着脱自在に組み合わされると共に、同外囲体の底面が排水孔に向けた傾斜面に形成された上、該排水孔には、排水パイプに延びるようにして排水ホースが接続されてなるものとしてなることを特徴とする流し台。
- 覆い板差込口への調理用具類の差し込みに支障を来さない覆い板裏面または外囲体内適所には、殺菌灯が付設されてなるものとした、請求項1ないし3何れか記載の流し台。
- 覆い板差込口は、夫々真下方向または適宜傾斜角度を付けた方向に向け、適宜長さで差込み対象とする調理用具類の姿勢を制御し得るようにした鞘杆が一体成型されてなるものとした、請求項1ないし4何れか記載の流し台。
- 覆い板から適宜下方位置となる外囲体内適所であって各差込口に対応した箇所には、差込み対象とする調理用具類の姿勢を制御し得るようにした当り杆が横設されてなるものとした、請求項1ないし4何れか記載 の流し台。
Priority Applications (1)
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Cited By (2)
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-
2002
- 2002-08-12 JP JP2002234810A patent/JP2004073316A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB2493126A (en) * | 2011-05-24 | 2013-01-30 | Matthew James Edward Erlichman | Knife cleaning apparatus |
GB2493126B (en) * | 2011-05-24 | 2013-10-30 | Matthew James Edward Erlichman | Knife cleaning apparatus |
NL2009867A (en) * | 2012-05-24 | 2013-11-26 | Matthew James Edward Erlichman | Knife cleaning apparatus. |
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