JP6214591B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、前面開口部を有する加熱庫と、前面開口部を開閉自在に閉塞する扉とを備えた加熱調理器に関する。特に、本発明は、扉の上縁に樹脂製の上縁部材が設けられた加熱調理器に関する。
グリル庫やオーブン庫等の加熱庫と、加熱庫の前面開口部を開閉自在に閉塞する扉とを備えた加熱調理器では、調理中あるいは調理終了直後に扉を開放すると、扉の上縁が輻射熱や加熱庫内からの熱気に晒されて熱くなる。そのため、使用者の手が扉の上縁に触れても安全なように樹脂製の上縁部材が設けられる場合がある。(例えば、特許文献1及び2)。
上記加熱調理器において、調理時に扉の裏面が前面開口部を形成する加熱庫の前壁に当接し、前面開口部が完全に扉で閉塞されていれば、上縁部材が輻射熱や加熱庫内の熱気に晒されることはない。また、扉が前面パネルよりも前方に大きく突出していれば、使用者は扉の開状態を直ちに認識できる。
しかしながら、不注意や経時劣化により扉が完全に閉じられていない状態(以下、「半開き状態」という)となって扉の裏面と加熱庫の前壁との間に僅かな隙間が形成されているにも関わらず、誤って調理が行われる場合がある。上記のような扉の半開き状態になると、加熱庫の前壁上部には扉の裏面上部が対向しているため、扉の上縁に設けた樹脂製の上縁部材が輻射熱や漏洩する熱気に晒され、損傷を受けやすくなる。特に、加熱庫の上方に配設される天板の前縁が扉の上縁の上方に位置して前方に迫り出している加熱調理器では、上方から扉の開閉状態が確認できないため、使用者が扉の半開き状態に気づき難い。また、天板の前縁が前方に迫り出している場合、天板の前縁下面と扉の上縁との間を通って加熱調理器の手前に漏洩した熱気が流れるため、上縁部材がより損傷を受けやすくなるだけでなく、天板の前縁が高温になる虞もある。
扉が半開き状態となったときの熱気の漏洩を抑えるために扉の裏面上部から加熱庫内に向かって後方に延びる遮熱片を設けることも提案されている(例えば、特許文献3)。しかしながら、このような扉の閉塞時に加熱庫内に収容される状態となる遮熱片を設けても、加熱庫の前壁や上縁部材は遮熱片よりも上方に位置するため、扉が半開き状態になったときに高温に加熱される加熱庫の前壁等からの輻射熱に晒されて、上縁部材が損傷しやすい。また、扉の開放時には遮熱片が後方に突出した状態となるため、焼網や調理用のグリルプレートが取り出し難いという問題がある。
特開2009−257597号公報 特開2014−48007号公報 特開平5−113225号公報
本発明は上記課題を解決するものであり、本発明の目的は、扉が半開き状態となった場合に扉の上縁に設けられた樹脂製の上縁部材の損傷を防止することにある。
本発明は、
前面開口部を有する加熱庫と、
加熱庫の前面開口部を開閉自在に閉塞する扉と、
扉の上縁に沿って設けられた樹脂製の上縁部材と、を備える加熱調理器であって、
扉が半開き状態となって扉の裏面上部と前面開口部を形成する加熱庫の前壁上部との間に隙間が形成されたとき、加熱庫内から漏洩する熱気を上方にガイドするように、上縁部材の後端と加熱庫の前壁上部との間で立設する立設片を少なくとも有するガイド部材が設けられている加熱調理器である。
上記加熱調理器によれば、扉が半開き状態となったときに扉の上縁に設けられた樹脂製の上縁部材の後端と加熱庫の前面開口部を形成する前壁上部との間には立設片が立設しているから、上縁部材への輻射熱を立設片によって遮ることができる。また、立設片は加熱庫内から漏洩する熱気を上方にガイドするように設けられているから、扉が半開き状態となったときに前面開口部の上部域から上昇する熱気は立設片に沿って上方に流れる。これにより、上縁部材が輻射熱や漏洩する熱気に晒され難くなるから、扉が半開き状態となっても上縁部材の損傷が抑えられる。
上記加熱調理器において、好ましくは、
ガイド部材は、立設片の上端から後方に延びる延設片を有し、
延設片は、加熱庫内から漏洩する熱気が上方に通過する通気孔を有する。
上記加熱調理器によれば、ガイド部材は立設片の上端から後方に延びる延設片を有しており、延設片は熱気が通過する通気孔を有しているから、立設片に沿って上昇する熱気を延設片によって滞留させることなく上方に流すことができる。
上記ガイド部材が立設片、及び延設片を有する加熱調理器は、好ましくは、
上方開口部を有し、内部に加熱庫が収容されたケーシングと、
ケーシングの上方開口部を覆う天板と、を備え、
前面開口部を扉で閉塞したときに天板の前縁下面の少なくとも一部は、上縁部材の上方に位置しており、
ガイド部材は、延設片の後端から上方に延び、ケーシングの前枠に連結される連結片と、連結片の上端から前方に延び、天板の前縁下面に添設される天板保護片とを有する。
前面開口部が扉で閉塞されたときにケーシングの上方開口部を覆う天板の前縁下面が上縁部材の上方に位置して前方に迫り出していると、扉が半開き状態となったときに加熱庫内から漏洩する熱気が上縁部材と接触しやすくなるだけでなく、天板の前縁も加熱されやすくなる。
しかしながら、上記加熱調理器によれば、扉が半開き状態となったときに上縁部材の後端と加熱庫の前壁上部との間には立設片が立設しているから、立設片に沿って上昇する熱気は延設片に設けられた通気孔を通り、天板の前縁下面と上縁部材の上面との間の空間の上方を通って加熱調理器の前方に流れる。これにより、天板の前縁下面よりも下方に位置する上縁部材と熱気との接触が抑えられる。また、延設片の通気孔を通過した熱気が上記空間の上方を流れても、天板の前縁下面には天板保護片が添設されているから、天板の前縁が高温になることも抑えられる。さらに、ガイド部材が連結片によってケーシングの前枠に連結されており、扉を開放してもガイド部材は前方に移動しないから、焼網等の調理具を取り出すときにガイド部材が邪魔になることもない。そして、扉が半開き状態になるとガイド部材が加熱されるが、この状態で扉を開放しても、ガイド部材は加熱庫側に位置するから、高温のガイド部材に使用者の手が触れることも防止できる。
上記ガイド部材が立設片、延設片、連結片、及び天板保護片を有する加熱調理器において、好ましくは、
ガイド部材は、天板保護片の左右方向の少なくともいずれか一方の端部から下方に延びる側片を有する。
上記加熱調理器によれば、天板保護片の左右方向両端の少なくともいずれか一方の端部から下方に延びる側片が設けられているから、加熱庫内から漏洩する熱気が左右方向に広がって上昇しても、加熱庫の前壁の左右方向周縁に設けられた部材の損傷を防止できる。
以上のように、本発明によれば、扉の上縁に樹脂製の上縁部材が設けられた加熱調理器において、扉が半開き状態となった場合でも、ガイド部材によって上縁部材が輻射熱や加熱庫内から漏洩する熱気に晒され難くなるから、上縁部材の損傷を抑えることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の一例を示す概略斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の一例を示す要部概略断面図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の扉の一例を示す概略分解斜視図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の一例を示す要部概略断面斜視図であり、(a)は、前面開口部が扉で閉塞された状態を、(b)は、扉の半開き状態を示す。 図5は、本発明の実施の形態に係るガイド部材の一例を示す概略斜視図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器にガイド部材を取り付ける状態の一例を示す概略分解斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本実施の形態に係る加熱調理器について具体的に説明する。
図1は、本実施の形態に係るグリルを備えた据え置き型のガスコンロの概略斜視図であり、図2は、ガスコンロの前方部分を示す要部概略断面図である。ガスコンロは、機器本体を構成するコンロ本体1と、天板100とを有している。コンロ本体1は、外郭を構成するケーシング10と、ケーシング10内に配置された複数のコンロ2及びグリル3と、ケーシング10の前面に配置されたグリル庫(加熱庫)30の前面開口部31を開閉自在に閉塞するグリル扉6と、その左右の前面パネル11とを備える。ケーシング10は、前面、後面、両側面、及び底面を有し、上方開口部(図2及び図6参照)110を有する有底箱形状に形成されており、各前面パネル11には、コンロバーナ20用及びグリルバーナ32,33用の操作盤12が設けられている。なお、本明細書では、グリル扉6とグリル庫30の後壁とが対向する方向を前後方向とし、前後方向に対して横方向に直交するグリル庫30の幅方向を左右方向、前後方向に対して縦方向に直交するグリル庫30の高さ方向を上下方向という。
ケーシング10の上方開口部110を被覆する天板100は、天板本体101と、天板本体101の周縁に装着された天板枠体102とを有している。天板100の前縁は、断面視でグリル扉6の上縁に設けられた上縁部材5の前端より僅かに前方に位置している。従って、前面開口部31をグリル扉6で閉塞した場合、天板100の前縁下面は上縁部材5の上方に位置する。
グリル庫30は、ケーシング10の前面から内部後方へ向かって延設されており、天井壁35、底壁36、左右の側壁37、前面開口部31を形成する前壁38、及び図示しない後壁を有している。従って、調理具や調理物の出し入れ口となる前面開口部31は、ケーシング10の前面に開設されている。前面開口部31を形成するグリル庫30の前壁38は、一枚の鋼板を曲げ加工及び抜き加工して略矩形枠状に形成されたもので、前壁38には、後述するグリル扉6の裏面を構成する裏板62の周囲が当接する。グリル庫30内には、調理物を加熱する加熱手段としてグリルバーナ32,33が配設されている。
図1〜図3に示すように、グリル扉6は、鋼板製の前板61及び裏板62と、前板61の下方に設けられる耐熱樹脂製の前パネル部63とを有しており、前板61と裏板62とが連結されて形成されるグリル扉6の上縁には、ポリエチレンテレフタレート樹脂やポリフェニレンサルファイド樹脂等の硬質合成樹脂からなる上縁部材5が設けられている。
前板61は、中央部に窓部610が開口する略矩形状に形成されており、窓部610には、グリル庫30の内部が視認可能なようにガラス板611が嵌挿されている。裏板62は、略矩形状の裏板本体620と、グリル扉6の左右枠を形成するために裏板本体620の左右方向両端から前板61に向かって前方に延びる左右枠体623と、裏板本体620の上端から前板61に向かって前方に延びる上枠体624とを有しており、前板61よりも下方に大きく形成されている。
裏板本体620には、上部に前方に膨出する凹部621が形成されており、凹部621の前板61の窓部610と対向する位置には開口部622が形成されている。また、裏板本体620は、凹部621を除いて略面一に形成されている。従って、グリル扉6を後方に押し込み、裏板本体620の上下左右の周囲がグリル庫30の前壁38に当接することにより、前面開口部31が閉塞される。裏板本体620の下部の左右方向両端近傍には、前パネル部63と固定するための固定孔627が開設されており、裏板本体620の下方中央部には、結合板64(図2参照)がグリル庫30内に向かって後方に延びている。結合板64には、図示しない焼網や、グリルプレート201、汁受け皿202を支持するための支持枠200が係止される。上枠体624は、左右方向両端に上縁部材5を固定するための前板61に向かって前方に延びる下固定部625を有しており、左右の下固定部625間は、後方に切欠かれた形状に形成されている。さらに、下固定部625には、上縁部材5を裏板62に固定するための螺子等の固定部材628が挿入される下固定孔626が開設されている。
上縁部材5は、グリル扉6の上縁の左右方向全幅に渡って設けられており、前板61の上縁前面に配置される前面部51と、前面部51の上端から後方に向かって延びる覆い部52とが一体成形された断面視略L字形状を有している。また、覆い部52は、左右方向両端に上縁部材5をグリル扉6に固定するための上固定部521を有している。上固定部521は、既述した上枠体624の下固定部625の後端、すなわち裏板本体620の上端まで延びており、左右の上固定部521間は、前方に切欠かれた形状に形成されている。さらに、上固定部521には、上縁部材5を裏板62に固定するための固定部材628が挿入される上固定孔522が開設されている。
図4に示すように、上縁部材5は、左右の上固定部521間で上縁部材5の後端が裏板62の上縁を形成する上枠体624の後端よりも前方に位置し、それぞれ切欠かれた上縁部材5の後端と上枠体624の前端との間には隙間が形成されるようにグリル扉6に固定されている。従って、グリル扉6が半開き状態となり、グリル庫30内の熱気が前面開口部31の左右方向中央から漏洩してグリル扉6の裏板本体620の上部中央が高温に加熱されても、裏板本体620から上縁部材5への伝熱を抑えることができる。
図2及び図3に戻って、前パネル部63は、グリル扉6の前面下方を構成するパネル部本体630と、パネル部本体630の左右方向両端から後方に延びるパネル部枠体631と、パネル部本体630の下端から後方に延びるパネル部下枠632とを有している。図2に示すように、パネル部本体630の下方は前方に膨出するとともに、その下面は下方に開放して、把持部635が形成されている。従って、使用者がグリル扉6の前方下方から前パネル部63に手を挿入してグリル扉6を前後方向に移動させることにより、結合板64に係止された支持枠200が前後動して、支持枠200に支持されているグリルプレート201等の調理具がグリル庫30に出し入れされる。
図示しないが、パネル部本体630の裏面上方には、前板61を下方から保持する保持枠が形成されており、裏面の左右方向両端近傍には、裏板62を取り付けるための取り付け部633が形成されている。
図2及び図4(a)に示すように、グリル扉6の裏面上部を構成する裏板本体620の上部は、前面開口部31がグリル扉6で閉塞されたときに前面開口部31の上部周縁の前壁38上部と当接し、グリル庫30内からの熱気の漏洩を防止している。また、裏板62の上縁は、前壁38の上端よりも下方に位置するように設けられており、裏板62の上縁と前壁38の上端との間には段差が形成されるように配置されている。そして、上縁部材5は、左右方向両端に形成された上固定部521間が前方に切欠かれており、左右方向両端を除いて裏板62の上縁後端よりも前方に上縁部材5の後端が位置しているため、グリル扉6を後方に移動させてグリル扉6の裏面を構成する裏板本体620とグリル庫30の前壁38とが近接すると、上縁部材5の後端と前壁38上部と上枠体624の上面との間に左右方向に延びる凹部が形成される。この凹部に、後述するガイド部材7の立設片71が収容される。
図6に示すように、ケーシング10の前枠15の上辺部は左右方向に直線状に延びており、前枠15の上辺部の下方にグリル庫30の前壁38が配置されている。また、前枠15の上辺部には、下方に開放する略コ字形状に形成された鋼板製の連結部材16が上方から跨嵌されており、図示しないが、連結部材16の後端はグリル庫30の上方を覆うように設けられた遮熱板に固定されている。さらに、前枠15の上辺部の前面に隣接配置される連結部材16の前片には、後述するガイド部材7をケーシング10に連結するための被係止部として機能する環状片160が左右方向両端近傍と中央の3箇所形成されている。さらに、環状片160の左右方向外方には、ガイド部材7と連結するための中連結孔161が形成されており、前枠15の中連結孔161に対向する位置には図示しない後連結孔が開設されている。なお、連結部材16を設けることなく、ケーシング10の前枠15に直接、被係止部や連結孔が設けられてもよい。
図4及び図5に示すように、ガイド部材7は、上下方向に延びる横長の立設片71と、立設片71の上端から後方に延び、下方からの熱気を通過させるための通気孔720を有する延設片72と、延設片72の後端から上方に延び、連結部材16によりケーシング10の前枠15に連結される連結片73と、連結片73の上端から前方に延び、天板100の前縁下面に添設される天板保護片74と、天板保護片74の左右方向両端から下方に垂下する側片75とを有しており、一枚の鋼板を曲げ加工及び抜き加工することにより形成されている。また、立設片71、延設片72、連結片73、及び天板保護片74は、左右方向で前壁38と略同一幅で形成されている。なお、各構成片は、略平坦面を有するとともに、隣接する構成片と直交する態様で連設しているが、グリル扉6の裏面、グリル庫30の前壁38、連結部材16等の形状に応じて、湾曲面や隣接する構成片から傾斜して連設されてもよい。また、ガイド部材7は、複数の構成片に分割されてもよい。
立設片71は、左右方向両端で上方に切欠かれており、上端が延設片72の前端に連設している。従って、グリル扉6を後方に移動させてグリル扉6の裏面を構成する裏板本体620の周囲とグリル庫30の前壁38とが近接すると、前方に切欠かれた上縁部材5の後端とグリル庫30の前壁38上部との間で立設片71が立設するように配置される。また、立設片71は、上記のようにグリル扉6の裏面とグリル庫30の前壁38とが近接すると、下端がグリル扉6の裏板62の上縁よりも僅かに上方であって、グリル扉6の裏板62の上縁後端よりも前方に位置し、上端がグリル庫30の前壁38の上端より上方に位置するように形成されている。従って、立設片71は、左右方向両端を除いて断面視で上端が上縁部材5の後端上面よりも上方に位置し、下端がそれよりも下方に位置する。また、グリル庫30の前壁38の上端は、グリル扉6の裏板62の上縁よりも上方に位置するため、立設片71の下端は、前壁38の上端よりも下方に位置している。これにより、グリル扉6が半開き状態になると、漏洩する熱気は立設片71にガイドされ、立設片71と前壁38上部との間を通って上方に流れやすくなる。なお、立設片71の上端は、漏洩する熱気が集中しやすい少なくとも左右方向中央において上縁部材5の後端の上面よりも上方に位置すればよいが、上縁部材5より上方に熱気がガイドされるよう、好ましくは天板保護片74の下面と上縁部材5の上面との間に形成される空間の高さの1/3以上の位置に配置される。
延設片72は、立設片71の上端からケーシング10の前枠15に向かって後方に水平に延びており、連結片73の下端に連設している。また、延設片72には、複数の通気孔720が開設されている。さらに、延設片72は、前後方向で立設片71と前壁38上部との間に所定幅(例えば、2mm)の隙間が形成される長さに設けられている。これにより、グリル扉6が半開き状態となったときに下方から上昇する熱気は、立設片71、延設片72、及び前壁38で囲まれた空間に滞留することなく、通気孔720を通って上方に流れる。
連結片73は、延設片72の後端から天板本体101の下面に向かって上方に延びており、上端が天板保護片74の後端に連設している。また、連結片73は、既述した連結部材16の環状片160に係止される係止部として機能する係止片730が左右方向両端近傍と中央の3箇所に形成されている。さらに、係止片730の左右方向外方には、前連結孔731が開設されている。この前連結孔731は、連結部材16の環状片160に連結片73の係止片730を係止すると、連結部材16の中連結孔161及びケーシング10の前枠15の後連結孔と連通する。従って、連結片73側から螺子等の連結手段78を各連結孔に挿入させて固定することにより、ガイド部材7がケーシング10に固定される。
連結片73は、下端がグリル庫30の前壁38よりも上方に位置し、上端が連結部材16の上面と略同一面を形成して天板本体101の下面よりも下方に位置している。従って、グリル扉6が半開き状態となったときに延設片72の通気孔720を通過して上方に流れる熱気は、後方に流れることなく、前方の天板100の前縁下面と上縁部材5の上面との間に形成される空間の上方を通ってガスコンロの手前に流れる。これにより、上縁部材5が高温の熱気に晒され難くなる。
天板保護片74は、連結片73の上端から天板枠体102の後面に向かって前方に水平に延びている。天板保護片74の上面と天板100の前縁下面との間及び天板保護片74の前端と天板枠体102の後面との間にはそれぞれ、一定の隙間が形成されており、従って天板保護片74は天板100と直接、当接しない構造となっている。そして、天板100の前縁はグリル扉6の上縁に設けられた上縁部材5よりも前方に位置しているため、グリル扉6の裏面とグリル庫30の前壁38とが近接すると、天板100の前縁下面に添設された天板保護片74の下面は上縁部材5の上面と対向し、天板保護片74の下面と上縁部材5の上面との間には一定の空間が形成される。
側片75は、天板保護片74の左右方向両端から下方に向かって垂下しており、各側片75はそれぞれ、前壁38の左右方向周縁に位置する前面パネル11の横枠13(図6参照)上部近傍に配置されている。なお、グリル庫30が設けられる位置によって、側片75はいずれか一方のみが設けられてもよい。
既述したように、視認できる程度にまでグリル扉6が前方に引き出されている場合、使用者はグリル扉6の閉め忘れを容易に判断することができる。また、グリル扉6がグリル庫30から離れるに従って上縁部材5は輻射熱や熱気に晒され難くなり、外部の空気によっても冷却されるため、調理中や調理終了直後にグリル扉6を開放しても、上縁部材5の損傷は少ない。これに対し、グリル扉6が半開き状態になってグリル扉6の裏面上部とグリル庫30の前壁38上部との間に僅かな隙間が生じると、調理中に加熱された前壁38やグリル扉6の裏面からの輻射熱、さらには前面開口部31の上部域から上昇する熱気に上縁部材5が晒されて、上縁部材5が損傷しやすい。特に、グリル扉6の裏面とグリル庫30の前壁38とが近接したときに天板100の前縁が上縁部材5の上方に位置する場合、グリル扉6の半開き状態が認識され難いだけでなく、天板100の前縁下面と上縁部材5の上面との間を通って漏洩した熱気が手前に流れるため、上縁部材5が損傷を受けやすくなる。
しかしながら、本実施の形態によれば、図4(b)に示すように、グリル扉6が半開き状態となったときに上縁部材5の後端とグリル庫30の前壁38との間には横長の立設片71が立設しているから、高温に加熱されている前壁38やグリル扉6の裏面から上縁部材5への輻射熱を立設片71によって遮ることができる。また、立設片71は、グリル扉6の上縁には当接していないから、調理中、加熱されたグリル扉6の裏面の熱が立設片71に直接、伝熱するのも防止できるだけでなく、立設片71からの輻射熱も抑えられる。さらに、グリル扉6が半開き状態となったときにグリル庫30内から漏洩する熱気はグリル扉6の裏面上部とグリル庫30の前壁38上部との間を通って上昇するが、上縁部材5よりも後方に立設片71が位置するから、熱気は立設片71に邪魔されて上方にガイドされ、上縁部材5が設けられている天板100の前縁下面と上縁部材5の上面との間に形成される空間の下方に流れ難くなる。これにより、前面開口部31から漏洩した直後の高温の熱気に上縁部材5が晒され難くなる。
また、立設片71から後方に延びる延設片72は、グリル扉6が半開き状態となってグリル扉6の裏面上部とグリル庫30の前壁38上部との間に隙間が形成されたときに前記隙間の上方に位置するが、延設片72は熱気を通過させる通気孔720を有しているため、立設片71にガイドされて上昇する熱気は延設片72の下方に滞留することなく、通気孔720を通って上方に流れる。これにより、天板保護片74の下面と上縁部材5の上面との間に形成される空間の上方に熱気を導くことができる。そして、延設片72の通気孔720を通ってガイド部材7より前方に流れる熱気は、天板100の前縁下面に添設された天板保護片74の下面と上縁部材5の上面との間に形成される空間の上方を流れるから、上記空間の下方に位置する上縁部材5と高温の熱気との接触が抑えられる。従って、本実施の形態によれば、グリル扉6が半開き状態となっても輻射熱やグリル庫30内から漏洩する熱気による樹脂製の上縁部材5の損傷を低減することができる。
また、天板100の前縁下面には天板保護片74が添設されているから、天板100の前縁が高温になることも抑えられる。さらに、ガイド部材7が連結片73によってケーシング10の前枠15に連結されており、グリル扉6を開放してもガイド部材7は前方に移動しないから、焼網やグリルプレート201等の調理具を取り出すときにガイド部材7が邪魔になることもない。
また、グリル扉6が半開き状態になるとガイド部材7が加熱されるが、この状態でグリル扉6を開放しても、ガイド部材7はグリル庫30側に位置するから、高温のガイド部材7に使用者の手が触れることも防止できる。
さらに、天板保護片74の左右方向両端には、下方に延びる側片75が設けられているから、延設片72の通気孔720を通過して上方に流れる熱気が左右に広がっても、グリル庫30の前壁38の左右方向周縁に形成された前面パネル11の横枠13の損傷も抑えることができる。
(その他の実施の形態)
(1)上記実施の形態では、グリル庫を有する加熱調理器が用いられているが、オーブン庫を有する加熱調理器であってもよい。
(2)上記実施の形態では、天板は、天板の前縁が上縁部材の前端よりも前方となるように設けられているが、天板は、天板の前縁が上縁部材の前端よりも後方となるように設けられてもよい。このような加熱調理器であれば、天板の前縁下面と上縁部材との対向する面積が小さくなるから、扉が半開き状態となったときに加熱庫内から漏洩する熱気が上方に逃げやすくなり、上縁部材の損傷をより抑えることができる。
(3)上記実施の形態では、ガイド部材は、ケーシングの前枠と連結するために立設片から連設された延設片や連結片を有しているが、立設片のみが扉の上縁に連結されてもよい。このようなガイド部材であっても、扉が半開き状態となったときに立設片が上縁部材の後端と加熱庫の前壁との間に位置するため、上記と同様に、輻射熱や漏洩する熱気による上縁部材の損傷を抑えることができる。ただし、扉の上縁に立設片を連結した場合、扉を大きく開放したときに立設片が扉の上縁から突出するため、調理具の出し入れの邪魔になりやすい。このため、ガイド部材は、好ましくは、天板の裏面またはケーシングの前枠に連結され、より好ましくは、天板の前縁の加熱を抑えるためにケーシングの前枠に連結される。
(4)上記実施の形態では、引き出し式の扉が設けられているが、回動式の扉が設けられてもよい。
5 上縁部材
6 扉
7 ガイド部材
71 立設片
72 延設片
720 通気孔
73 連結片
74 天板保護片
75 側片
10 ケーシング
110 上方開口部
16 前枠
30 加熱庫
31 前面開口部
38 前壁

Claims (4)

  1. 前面開口部を有する加熱庫と、
    加熱庫の前面開口部を開閉自在に閉塞する扉と、
    扉の上縁に沿って設けられた樹脂製の上縁部材と、を備える加熱調理器であって、
    扉が半開き状態となって扉の裏面上部と前面開口部を形成する加熱庫の前壁上部との間に隙間が形成されたとき、加熱庫内から漏洩する熱気を上方にガイドするように、上縁部材の後端と加熱庫の前壁上部との間で立設する立設片を少なくとも有するガイド部材が設けられている加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    ガイド部材は、立設片の上端から後方に延びる延設片を有し、
    延設片は、加熱庫内から漏洩する熱気が上方に通過する通気孔を有する加熱調理器。
  3. 請求項2に記載の加熱調理器は、さらに、
    上方開口部を有し、内部に加熱庫が収容されたケーシングと、
    ケーシングの上方開口部を覆う天板と、を備え、
    前面開口部を扉で閉塞したときに天板の前縁下面の少なくとも一部は、上縁部材の上方に位置しており、
    ガイド部材は、延設片の後端から上方に延び、ケーシングの前枠に連結される連結片と、連結片の上端から前方に延び、天板の前縁下面に添設される天板保護片とを有する加熱調理器。
  4. 請求項3に記載の加熱調理器において、
    ガイド部材は、天板保護片の左右方向の少なくともいずれか一方の端部から下方に延びる側片を有する加熱調理器。
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