JP5222247B2 - 調理台装置 - Google Patents

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本発明は、ニースペースを備えた調理台装置に関する。
従来から、ニースペースを備えた調理台装置として特許文献1、特許文献2等が知られている。
上記特許文献1、特許文献2に示された従来例は、調理台の上面の中央部が調理面となり、調理台の上面の上記調理面の一側方に発熱体を備えたコンロを配設し、調理台にコンロの下方と調理面の下方とにわたってニースペースを形成しており、椅子に座った使用者が、膝を上記ニースペースの手前側の開口からニースペース内に入れることで、上記椅子に座った使用者が調理面及びコンロの発熱体に近づくことができる構成としている。
ところが、上記従来例は、調理台上面の上記コンロの手前側にはコンロ手前調理面が設けてなく、コンロに設けた発熱体の前端と調理台の前端との間の寸法が短く、このため、椅子に座った使用者がコンロの手前に身体を位置させて膝をコンロの下方のニースペースに入れた姿勢でコンロ調理作業を行おうとすると、椅子に座った使用者の上半身から発熱体までの距離が短すぎて、肘を後ろに引いた窮屈な姿勢でコンロを利用した調理作業(以下単にコンロ調理作業と称する)を行わなければならない。また、フライパンを使用する場合、フライパンの柄が調理台の前端から飛び出すので、椅子に座った使用者は上半身を調理台の前端部から離して作業しなければならず、椅子に座ってのフライパンの調理作業がし難い。
また、椅子に座った使用者がコンロの下方のニースペースに膝を入れて上半身を調理台の前端部に近づけた姿勢では、椅子に座った使用者の上半身が発熱体の上方に近づき、上半身に熱気を受けやすいという問題もある。
このように、上記従来例にあっては、コンロ下方にニースペースが設けてあるが、椅子に座った使用者がコンロの手前に身体を位置させて膝をコンロ下方のニースペースに入れた姿勢でコンロ調理作業を楽な姿勢で快適に行うことができなかった。
このため、上記従来例において、椅子に座った使用者は、コンロの側方に位置する調理面の手前に身体を位置させ、膝を調理面の下方のニースペースに入れた姿勢、つまり、身体がコンロと対面しない姿勢でコンロ調理作業を行うことになるが、この場合、側方に位置するコンロ上に鍋やフライパン等の被加熱体を載置したり降ろしたりする作業や、被加熱体内の被調理物の調理作業を行わなければならないため、コンロ調理作業がし難いという問題があり、また、コンロ調理作業をする際、使用者のコンロ側に近い方の腕がコンロの発熱体に載置した被加熱体上方を横切るように移動し、腕が熱気に曝されたり、発熱体上の被加熱体に触れたりするおそれがある。
このように、従来例にあっては、椅子に座った使用者が、コンロの手前側で膝をニースペースに入れた姿勢で、コンロ手前のスペースを有効に使いながら楽な姿勢で容易にコンロ調理作業を行うことはできなかった。
特開2007−319571号公報 特開2003−180460号公報
本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発明したもので、椅子に座った使用者が、コンロの手前側で膝をニースペースに入れた姿勢で、コンロ手前のコンロ手前調理面を有効に使いながら楽な姿勢で容易にコンロ調理作業を行うことができる調理台装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような構成になっている。
本発明の調理台装置は、調理台1上面のコンロ4の操作側にコンロ手前調理面5を設け、コンロ4の発熱体3を調理台1の奥方に配置すると共に、コンロ4下方にニースペース7を形成して成ることを特徴とする。
このような構成とすることで、使用者Mが椅子17に座ってコンロ4の手前側で膝をニースペース7に入れて、コンロに近づいた姿勢で、コンロ調理作業を楽に行うことができる。特に、コンロ4の発熱体3にフライパンを載せても柄が調理台1前端より飛び出さず、椅子17に座った使用者Mの上半身を調理台1に近づけてコンロ調理作業ができ、また、椅子17に座った使用者Mの肘や腕をコンロ手前調理面5上又はコンロ手前調理面5の上方空間に位置させて無理のない楽な姿勢でコンロ調理作業が行える。更に、コンロ4手前のコンロ手前調理面5を利用して、コンロ調理作業に関連した味付けや味見などの作業、あるいは、コンロ手前調理面5を利用して食器への盛り付けをしたり、コンロ4上の鍋やフライパンを移動したりでき、椅子17に座っての調理作業の利便性が向上する。
また、調理台1の少なくともコンロ4を配設した部分の奥の上方に、手前側に出し入れ用開口部8を形成した物品収納部9を設け、出し入れ用開口部8を開閉自在とする扉11を設け、該扉11の開状態で扉11が手前側に突出しないように構成することが好ましい。
このような構成とすることで、使用者Mが椅子17に座ってニースペース7に膝を入れた状態で、手を伸ばすことで奥の物品収納部9内への物品の出し入れが容易にでき、奥の物品収納部9への収納性が向上する。また、扉11の開成時に、扉11が手前側に突出した状態のままになることがなく、コンロ4上方あるいは調理面2上の作業に邪魔にならない。
また、調理台1の少なくともコンロ4を配設した部分の奥の上方に、手前側に内容物の出し入れ用開口部8を形成した電気機器10を設けることが好ましい。
このような構成とすることで、使用者Mが椅子17に座ってニースペース7に膝を入れた状態のまま、奥の方に手を伸ばすことで、奥に配置した電気機器10内への内容物の出し入れ、電気機器10の操作等の電気機器10を用いた作業ができ、椅子17に座っての作業利便性が向上する。
また、コンロ4の操作部6を囲むようにもたれバー15を設けることが好ましい。
このような構成とすることで、使用者Mが調理台1側に上半身を近づけても操作部6に当らず、身体が不用意に操作部6に当って操作部6が誤動作するおそれがなく、また、身体をもたれバー15でサポートすることができて、楽な姿勢でコンロ調理作業ができる。
また、調理台1上面に複数の発熱体3を左右方向に並列配置したコンロ4を配置し、複数の発熱体3のうち調理面2から離た方の発熱体3の手前に対応した調理台1上面又は前面にコンロ4の操作部6を設けることが好ましい。
このような構成とすることで、椅子17に座った調理台1に上記コンロ4の下方と調理面2の下方とにわたるニースペース7に膝を入れてコンロ調理作業をする際、操作部6が側方に位置することになって、操作部6が邪魔にならない。
また、コンロ4の廃気口4aをコンロ4の左右方向の一端側に設けることが好ましい。
このような構成とすることで、奥の物品収納部9又は電気機器10に腕を伸ばしてアクセスする際、腕が高温あるいは油煙を含むコンロ4の廃気に曝されず、不快がなく且つ安全であり、また、廃気が奥の物品収納部9又は電気機器10側に流れないようにできる。
また、コンロ4に面積の異なる複数の発熱体3を左右方向に並列配置し、該並列配置した複数の発熱体3の後端を調理台1の前縁と平行な仮想線L上に揃え又は略揃えることが好ましい。
このような構成とすることで、面積の小さい発熱体3の前端から調理台1の前端までの長さを長く確保でき、発熱体3の手前の活用スペースが拡がり、作業性がより向上する。また、コンロ手前調理面5をコンロ4側方に設けられた調理面2と連続させることで、調理面2と、これに連続して前記の構成により拡がったコンロ手前調理面5を併せて、調理作業面が拡がり、作業性はより向上する。
また、コンロ4に電気熱源発熱体と、燃焼バーナ式発熱体3bとを左右方向に並列配置し、コンロ4の電気熱源発熱体を配置した部分の下方をニースペース7とすると共に、燃焼バーナ式発熱体3bを配置した部分の下方にキャビネット14を配置することが好ましい。
このような構成とすることで、椅子17に座った使用者Mが、電気熱源発熱体を配置した部分の下方をニースペース7に膝を入れて上半身を調理台1に近づけても、直火のない電気熱源発熱体に近づくため安全であり、燃焼バーナ式発熱体3b側には下方にキャビネット14があるため、椅子17に座った使用者Mが膝を入れることができず、椅子17に座った使用者Mが直火から遠ざかり安全である。
本発明は、上記のように、調理台上面のコンロの操作側にコンロ手前調理面を設け、コンロの発熱体を調理台の奥方に配置すると共に、コンロ下方にニースペースを形成しているので、椅子に座った使用者が、コンロの手前側で膝をニースペースに入れ、コンロに近づいた姿勢で、コンロ調理作業を楽に快適に行うことができる。また、フライパン等の柄が調理台の前端から突出せず、椅子に座った使用者の手元が使いやすい作業環境を提供することができる。
更に、コンロ手前調理面とコンロ側方つまりシンク側方の調理面とが一体的に構成してニースペースを設けることで、水作業、食材料理道具を用いる作業、加熱調理作業、後片付け作業のすべてにおいて、ほぼ定位置に座った姿勢のまま、調理面上での上半身の姿勢を変えるだけの少ない動線移動で行え、快適な厨房を提供できる。
本発明の一実施形態の斜視図である。 同上の平面図である。 同上の調理台のコンロを配置した部分の奥の上方に配置した物品収納部と、発熱体と、操作部との位置関係を示す断面図である。 同上の調理台のコンロを配設した部分の奥の上方に配置した電気機器と、発熱体との位置関係を示す断面図である。 本発明の更に他の実施形態の斜視図である。 同上の廃気の流を示す断面図である。 同上のもたれバーと操作部の位置関係を示す断面図である。 本発明の更に他の実施形態の斜視図である。 同上の平面図である。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
図1乃至図3には本発明の一実施形態が示している。
調理台1は左右両側のキャビネット14の上にカウンター16を設けて構成し、カウンター16の下方の上記左右両側のキャビネット14間がニースペース7となっている。
調理台1上面を構成するカウンター16には調理面2、コンロ4、シンク18を設けており、添付図面の実施形態では、カウンター16の左右方向の中央部が調理面2となり、該調理面2の一側方にコンロ4を配設し、調理面2の他側方にシンク18を配設している。
コンロ4は、電磁誘導加熱調理機器、あるいはその他の電気、ガス熱源の加熱調理機器である。コンロ4は、薄箱状をした本体部の上面にコンロ天板19を設けて主体が構成してあり、カウンター16に設けた開口部にコンロ4の主体部を嵌め付けて組み込むと共に、カウンター16部分にコンロ4のコンロ天板19を露出させている。コンロ天板19には複数の発熱体3を左右方向に並列配置している。
カウンター16のコンロ4を設けた部分の手前側の部位はコンロ手前調理面5となっており、コンロ4はこのコンロ手前調理面5の奥側に位置している。
このコンロ4の手前のコンロ手前調理面5は側方に隣接する調理面2の手前側の部分と左右方向に連続しており、このコンロ手前調理面5と調理面2とが合わされて調理作業のスペースが拡大され、特に、コンロ調理作業の作業性がよくなる。
左右両側のキャビネット14のうち、一方のキャビネット14がコンロ4の左右方向における調理面2から遠い方の片側の下方に位置し、他方のキャビネット14がシンク18の左右方向における調理面2から遠い方の片側の下方に位置している。
したがって、実施形態では、カウンター16の下方に形成されるニースペース7は、調理面2の下方と、コンロ4の左右方向における調理面2側に近い方の片側の下方と、シンク18の左右方向における調理面2に近い方の片側の下方とにわたって形成される。
ここで、ニースペース7は、調理台2におけるカウンター16の下方位置において、使用者が椅子17等に座った座位姿勢にて、少なくとも膝から大腿部の中ほどまでが収まる高さ及び奥行きを有する空所として形成されていることが望まれる。そのため、例えば、ニースペース7天面の高さは、一般的な使用者の体格を考慮すると床上500mm以上でカウンター16下面より下になるように設定されると良い。また、ニースペース7の奥行きについても、使用者が座位姿勢で膝をニースペース7内に差し入れてコンロ4奥まで手が届くような作業を行うことの利便性を考慮すると、例えば、カウンター16の前端から500mm以上後退したものとして設定されるのが好ましい。
調理台1の手前側にコンロ4の操作部6を設けており、図1乃至図3に示す実施形態では、コンロ4の操作部6をカウンター16の前面に設け、コンロ4手前のコンロ手前調理面5を全面的に作業スペースとして使うことができるようにしている。
操作部6は左右長さがコンロ4の左右長さより短く、図1、図2に示す実施形態では上記コンロ4の調理面2から遠い方の片側に対応したカウンター16の前面に突設してあり、図2のように椅子17に座った使用者Mが膝をニースペース7のコンロ4下方に入れて上半身をカウンター16のコンロ4を設けた部分に近づけても、操作部6が側方に位置して操作部6が邪魔にならず、また、身体が操作部6に誤って触れて誤操作を行うことがない。
なお、操作部6をカウンター16の前面に設けるに当たり、操作部6をカウンター16の前面の直下において、使用位置と格納位置で自由に出没する機構を用いてもよく、この場合は、コンロ4を使用しない場合における椅子17に着座した姿勢での干渉物を少なくでき、外観もよい。
ニースペース7には椅子17が出し入れ自在となっている。図1に示すように、椅子17は、椅子本体部22の上面部に座部20を設けると共に下端部にキャスター21を設け、また、椅子本体部22の正面側に化粧板23を設けて構成してあり、該化粧板23はキャビネット14に設けた引き出し30の前面パネルや扉等と同じ表面仕上げをして外観を統一している。
上記構成の調理台装置は、ニースペース7を設けてあるので、椅子17に座って調理作業を行う場合と、椅子17に座らず立って調理作業を行う場合のいずれにも対応できる。
以下、上記椅子17に座って調理作業を行う場合につき説明する。
使用者Mが椅子17に座って膝をニースペース7に入れ、椅子17に座った使用者Mの上半身をカウンター16の前端部に近づけて、調理面2での調理作業、コンロ4を用いてのコンロ調理作業、シンク18を用いての水作業を行う。
この場合、椅子17に座った使用者Mは、上半身が調理面2を向くようにニースペース7に膝を入れたり、あるいは、上半身の少なくとも一部がコンロ4を向くようにニースペース7に膝を入れたり、あるいは、上半身の少なくとも一部がシンク18を向くようにニースペース7に膝を入れたりして、上記各種作業を行うことができる。
椅子17に座った使用者Mが、主としてコンロ調理作業を行う場合は、上記のように上半身の少なくとも一部がコンロ4を向くようにニースペース7に膝を入れて作業するが、この場合、調理台1上面のコンロ4の手前側にコンロ手前調理面5を設けているので、図3に示すように、コンロ4の発熱体3にフライパン30を載せても柄31が調理台1前端より飛び出さず、椅子17に座った使用者Mの上半身を調理台1の前端部に近づけてコンロ調理作業ができる。
また、コンロ調理作業の際にコンロ4手前のコンロ手前調理面5上又は上方に椅子17に座った使用者Mの肘や腕を位置させてコンロ調理作業を行うことができ、肘を後ろに引いた窮屈な姿勢を取ることなく、楽な姿勢で椅子17に座ってのコンロ調理作業ができる。
しかも、椅子17に座ってコンロ調理作業を行う際、コンロ4手前のコンロ手前調理面5を利用して、味付けのための調味料や、味見用の皿、スプーン等を置いて、コンロ調理作業に関連した味付けや味見などの作業を行うことができる。また、このコンロ4の手前から側方にコンロ手前調理面5及び調理面2が連続するので、コンロ手前調理面5と調理面2とが合わされて調理作業のスペースが拡大され、特に、椅子17に座ってのコンロ調理作業において、該コンロ4手前のコンロ手前調理面5及びコンロ4側方の調理面2を利用して食器への盛り付けを行ったり、コンロ4の手前及び側方とコンロ4との間で鍋やフライパン等の被加熱体の移動ができ、椅子17に座ってのコンロ調理作業が短い作業動線でスムーズに行える。
ここで、コンロ4に複数の発熱体3を左右方向に並列配置するに当たり、図1、図2のように、面積の大きい発熱体3Aと、面積の小さい発熱体3Bとを並列配置し、該並列配置した面積の異なる発熱体3A、3Bの後端を調理台1の前縁と平行な仮想線L上に揃え又は略揃えるのが好ましい。この場合、調理面2に近い方に面積の小さい方の発熱体3Bを位置させる。
面積の小さい方の発熱体3Bの前端とコンロ天板19の前端との間の前後長さを拡げることができ、且つ、このコンロ天板19の面積の小さい方の発熱体3Bの手間の上記広くなった領域と側方の調理面2を連続できる。
この結果、面積の小さい発熱体3Bの前端からカウンター16の前端までの長さ(つまりコンロ4の手前側に形成するコンロ手前調理面5の前後長さを合わせた長さ)を長く確保でき、発熱体3の手前の活用スペースが拡がると共に、側方の調理面2との連続した調理作業面がより一層拡がり、作業性、特に、椅子17に座っての作業性が向上する。
また、コンロ天板19における面積の小さい発熱体3Bの手前スペースの前後長さが長くなるので、この部分に鍋を一時的に仮置きしたり、食材調理材を一時的に仮置きするための仮置きスペースとすることも可能となって、より一層利便性が向上する。
ところで、調理台1は少なくともコンロ4を配設した部分の奥行き寸法を50〜60cmとするのが好ましい。この50〜60cmは、成人が腕を前に水平に伸ばした姿勢での胸元から手までの寸法である。
これにより椅子17に座った使用者Mがニースペース7のコンロ4下方の部分に膝を入れて上半身をカウンター16の前端部に近づけてコンロ調理作業を可能とする姿勢において、手を伸ばすことで、調理台1の奥の収納部や調理台上方の吊戸棚(図示せず)に手を伸ばして届くようにできる。
図1、図3には調理台1上面の少なくともコンロ4を設けた部分の奥に立ち壁12を設け(実施形態では立ち壁12を調理台1の上面の後端の全長に沿って設けている)、該立ち壁12に手前側に出し入れ用開口部8を設けた物品収納部9を設けており、椅子17に座った使用者Mが膝をニースペース7に入れた状態で、手を伸ばすことで出し入れ用開口部8から物品収納部9内に物品の出し入れが容易にできるようにしている。
この物品収納部9の出し入れ用開口部8には扉11を設けており、この扉11は開閉に当たって左右方向に移動するような構成となっていて、扉11が手前側に飛び出して邪魔にならないようになっている。
なお、扉11が手前側に飛び出さない点では、左右方向の移動、上下方向の移動いずれでもよいが、扉11を左右方向に移動する操作は着座姿勢でスムーズに行えるのに対し、上下上げ下げ扉は着座姿勢では力が入り難いので、左右方向に移動する扉11を設ける方が好ましい。
図1に示す実施形態では調理台1上面の奥の立ち壁12に更に手前側に内容物の出し入れ用開口部8を形成した電気機器10を組み込み配置した例を示している。
該電気機器10としては、例えば、食器乾燥機、食器洗浄機、あるいは、電子レンジ、オーブン、トースタ等の加熱調理機器等を挙げることができる。図1に示す実施形態では食器乾燥機の例が示してある。
本実施形態においては、椅子17に座った使用者Mが膝をニースペース7に入れた状態で、手を伸ばすことで出し入れ用開口部8から電気機器10の内部に調理道具や食材を出し入れしたり、電気機器10の操作を行うことができる。
電気機器10の出し入れ用開口部8には扉11が設けてあるが、該扉11は開いた状態で前方に突出して発熱体3の上方を覆わないようになっていて、安全性を確保し、また、コンロ調理作業を含む調理作業の邪魔にならないようにしている。図1に示す実施形態では、扉11を上下に移動させる場合の一例を示しており、この実施形態では、電気機器10の扉11を開く場合、図1の破線に示すように一旦上方に回動して開いた後に、電気機器10の庫内奥方に格納するようになっている。扉11を閉じるには上記とは逆に扉11を手前に引出し、次に、下方に回動することで閉じる。
扉11が開成時に、手前に突出したままにならないようにするに当たり、例えば、平行リンク機構を用いたアップステーによる回動跳ね上げ式によるもの等、あるいは、上下方向あるいは左右方向に開閉動作する幕やシャッターによるもの等、開閉機構は、様々な種類が選択されて支障はない。
また、扉11の開成時に、扉11が各キャビネットもしくは機器の内部に存置するタイプのものは、手前空間を占領しないだけではなく、左右に隣接する物品取出し空間を占領することがなく、また、椅子17に座っての作業時、立位作業時、あるいは、対面からの作業時においても、開成された扉11が障害物となることがなく、より快適である。
なお、図1に示す実施形態においては、調理台1上面の少なくともコンロ4を設けた部分の奥の上方に、前方に出し入れ用開口部8を設けた物品収納部9と電気機器10を並設した例(実施形態では立ち壁12に物品収納部9と電気機器10を並設している)を示したが、調理台1上面の少なくともコンロ4を設けた部分の奥の上方に、前方に出し入れ用開口部8を設けた物品収納部9のみを設けてもよく、あるいは、前方に出し入れ用開口部8を設けた電気機器10のみを設けてもよい。
上記のように、調理台1の奥の上方に物品収納部9又は電気機器10を設けるものにおいて、図1、図2のようにコンロ4の廃気口4aをコンロ4の左右方向の一端側(実施形態では調理面2から離れている方の端側)に設けることが好ましい。
このようにコンロ4の廃気口4aをコンロ4の左右方向の一端側に設けることで、奥の物品収納部9又は電気機器10に腕を伸ばしてアクセスする際、腕が上記廃気口4aの直上方を横切ることがなく、伸ばした腕が廃気口4aから出る高温の廃気に曝されず、不快がなく且つ安全であり、また、廃気が奥の物品収納部9又は電気機器10側に流れないようにできて、廃気による物品収納部9内に収納した収納物あるいは電気機器10への悪影響を回避できる。
図5乃至図7には本発明の他の実施形態が示してある。本実施形態においては、図5、図6に示すように調理台1上面のコンロ4を設けた部分の奥の立面である立ち壁12に換気吸引口13を設けた例を示している。
立ち壁12にはファン25を有する換気装置26が内装してあり、該換気装置26のフード27を立ち壁12の前面に露出するように設け、この立ち壁12の前面に設けたフード27に換気吸引口13を形成している。
ファン25を運転することで、発熱体3を用いたコンロ調理作業を行った際に発生する熱気、蒸気等を熱気や蒸気等の発生源に近い距離で発生源より奥の方に吸引して廃気することになり、この結果、使用者Mが椅子17に座っての利用でも上半身側に蒸気や油煙が行かず、上半身が熱くならず、汚れることもない。
また、調理台1上面のコンロ4と奥の立ち壁12の換気吸引口13とが近いので吸引性能が良い。
なお、図5に示すように、立ち壁12に、換気装置26を内装するコンロ4を設けた部分の奥に対応する立ち壁部分12aと、その側方のコンロ4の奥に対応しない立ち壁部分12bとを設け、上記立ち壁部分12bにキッチン側あるいは対面側からの収納部としてもよく、また、この部分を建築物の壁としてもよい。
なお、上記各例では換気吸引口13を設ける調理台1上面のコンロ4を設けた部分の奥の立面を立ち壁12(システムキッチンのキャビネットにより構成した立ち壁、あるいは、建築物の壁で構成した立ち壁)の前面で構成した例を示したが、必ずしもこれら立ち壁12である必要はなく、換気装置機器の前面が立ち面であってもよい。
図5、図7に示す実施形態では、操作部6を、コンロ4の調理面2に近い方の片側に対応したカウンター16の前面に突設しているが、操作部6の前方及び側方をもたれバー15で囲っていて、使用者Mが調理台1の前端部に上半身を近づけても操作部6に当らないようにし、また、椅子17に座った座位、立位の各使用者Mの身体をもたれバー15でサポートすると共に上半身がコンロ4に近づき過ぎるのを防止するようになっている。特に、椅子17に使用者Mが座って、上半身をカウンター16の前端部に近づけても、身体が不用意に操作部6に当って操作部6が誤動作したり、コンロ4に近づき過ぎたりするおそれがなく、またもたれバー15で身体をサポートするため、椅子17に座っての作業が楽に行える。
なお、もたれバー15の機能として椅子17に座った座位、立位姿勢ともに上半身を支持すること、上半身がコンロ4に近づき過ぎるのを防止する機能もあることにより、操作部6そのものの剛性を高め、常時突出した形態で形成し、且つ、操作面に不用意に身体や衣服が触れてコンロ4の運転を阻害しないように、操作面の周囲に僅かに突出する土手状の囲いを設けて形成してもよい。
また、図8、図9には本発明の他の実施形態が示してある。本実施形態においては、コンロ4に電気熱源発熱体としての電磁誘導式加熱発熱体3aと、燃焼バーナ式発熱体3bを左右方向に並列配置した例が示してある。
本実施形態においては、調理面2に近い方の発熱体3として電磁誘導式加熱発熱体3aを配置し、調理面2から離れた方の発熱体3として燃焼バーナ式発熱体3bを配置している。
上記コンロ4の電磁誘導式加熱発熱体3aを配置した部分の下方が調理面2の下方と連続するニースペース7となっており、燃焼バーナ式発熱体3bを配置した部分の下方はニースペース7とならずにキャビネット14を配置している。
本実施形態においては、椅子17に座った使用者Mが、電磁誘導式加熱発熱体3aを配置した部分の下方をニースペース7に膝を入れて上半身を調理台1に近づけても、直火のない電磁誘導式加熱発熱体3aに近づくため安全にコンロ調理作業ができる。
一方、燃焼バーナ式発熱体3b側には下方にキャビネット14があるため、椅子17に座った使用者Mが膝を入れることができず、椅子17に座った使用者Mが直火から遠ざかることになり、椅子17に座ってのコンロ調理作業の安全性が担保される。
また、この図8、図9に示す実施形態では、調理台1をコンロ4操作側を内隅とする平面視でへ字状又はL字状に屈曲した形状とし、平面視へ字状又はL字状の中央部に調理面2を設け、平面視へ字状又はL字状の片側にコンロ4を設けると共に他の片側にシンク18を設けている。
この実施形態においては、椅子17に座った使用者Mが調理面2に対面させて膝をニースペース7内に入れて上半身を平面視へ字状又はL字状の中央部に対面する姿勢を取ることで、コンロ4、シンク18のいずれにも近くなり、椅子17に座った使用者Mの手を伸ばして作業する範囲にコンロ4、シンク18が位置し、調理面2における調理作業、コンロ調理作業、コンロ手前調理面5での調理作業、シンク18における水作業が短い動線で行える。また、この場合、椅子17に座って上半身を少しコンロ4側、シンク18側に向けるだけで、上半身を捻らなくても、楽な姿勢でコンロ調理作業、シンク18における水作業ができる。
なお、図8、図9に示す実施形態においては、魚や機器等の加熱庫29がニースペース7以外の部分に配置されており、発熱による安全性を高めると共に、加熱庫29からの油煙等の廃気が側方の廃棄口4aから廃出されるので、椅子17に座っての作業にとって好適である。
1 調理台
2 調理面
3 発熱体
3a 電気熱源発熱体
3b 燃焼バーナ式発熱体
4 コンロ
5 コンロ手前調理面
6 操作部
7 ニースペース
8 出し入れ用開口部
9 物品収納部
10 電気機器
11 扉
13 換気吸引口
14 キャビネット
15 もたれバー
16 カウンター

Claims (7)

  1. 調理台上面のコンロの操作側にコンロ手前調理面を設け、コンロの発熱体を調理台の奥方に配置すると共に、コンロ下方にニースペースを形成し、調理台の少なくともコンロを配設した部分の奥の上方に、手前側に出し入れ用開口部を形成した物品収納部を設け、出し入れ用開口部を開閉自在とする扉を設け、該扉の開状態で扉が手前側に突出しないように構成してあることを特徴とする調理台装置。
  2. 調理台上面のコンロの操作側にコンロ手前調理面を設け、コンロの発熱体を調理台の奥方に配置すると共に、コンロ下方にニースペースを形成し、調理台の少なくともコンロを配設した部分の奥の上方に、手前側に内容物の出し入れ用開口部を形成した電気機器を設けて成ることを特徴とする調理台装置。
  3. 調理台上面のコンロの操作側にコンロ手前調理面を設け、コンロの発熱体を調理台の奥方に配置すると共に、コンロ下方にニースペースを形成し、調理台上面のカウンターの前面にコンロの操作部が配設してあり、コンロの操作部を囲むようにもたれバーを設けて成ることを特徴とする調理台装置。
  4. 調理台上面のコンロの操作側にコンロ手前調理面を設け、コンロの発熱体を調理台の奥方に配置すると共に、コンロ下方にニースペースを形成し、調理台上面に複数の発熱体を左右方向に並列配置したコンロを配置し、複数の発熱体のうち調理面から離れた方の発熱体の手前に対応した調理台上面又は前面にコンロの操作部を設けて成ることを特徴とする調理台装置。
  5. 調理台上面のコンロの操作側にコンロ手前調理面を設け、コンロの発熱体を調理台の奥方に配置すると共に、コンロ下方にニースペースを形成し、コンロの廃気口をコンロの左右方向の一端側に設けて成ることを特徴とする調理台装置。
  6. 調理台上面のコンロの操作側にコンロ手前調理面を設け、コンロの発熱体を調理台の奥方に配置すると共に、コンロ下方にニースペースを形成し、コンロに面積の異なる複数の発熱体を左右方向に並列配置し、該並列配置した複数の発熱体の後端を調理台の前縁と平行な仮想線上に揃え又は略揃えて成ることを特徴とする調理台装置。
  7. 調理台上面のコンロの操作側にコンロ手前調理面を設け、コンロの発熱体を調理台の奥方に配置すると共に、コンロ下方にニースペースを形成し、コンロに電気熱源発熱体と、燃焼バーナ式発熱体とを左右方向に並列配置し、コンロの電気熱源発熱体を配置した部分の下方をニースペースとすると共に、燃焼バーナ式発熱体を配置した部分の下方にキャビネットを配置して成ることを特徴とする調理台装置
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