JP4595154B2 - プロペラファン及び該ファンを備えた空気調和機 - Google Patents

プロペラファン及び該ファンを備えた空気調和機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
本願発明は、プロペラファンに関し、さらに詳しくはプロペラファンの翼形状に関するものである。
【従来の技術】
【0003】
図14及び図15には、例えば空気調和機の室外機に適用される従来一般的なプロペラファンX0を示している。このプロペラファンX0は、ボス32の周囲に複数枚の翼33,33,・・を放射状に取り付けてなる羽根車31と、該羽根車31の外周側にこれを囲繞するように配置されたベルマウス34とを備え、該ベルマウス34によって上記羽根車31はその軸方向において低圧側(吸込側)と高圧側(吹出側)とに仕切られている。そして、このベルマウス34の軸方向寸法は、上記羽根車31の略半分程度とされ、該羽根車31の翼33,33,・・の前縁側外周寄り部分が上記ベルマウス34から低圧側に延出されている。かかる構造をもつプロペラファンX0における空気の吸込領域は、上記翼33における上記ベルマウス34から低圧側に延出している部分(換言すれば、ベルマウス34に囲繞されていない部分であって、具体的には、翼33の前縁33a(点A〜点Bの範囲)と、翼33の外周縁3cのうちの前縁側最外周点(点B)から上記ベルマウス34に囲繞される境界となる囲繞境界点(点C)の範囲の両者であり、これら各領域からそれぞれ空気が吸い込まれる。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来のプロペラファンX0においては、図14及び図15に示すように、上記翼33の外周縁33cの径寸法がその全域(点Bから点E(後縁側最外周点)の範囲)において一定に設定されているため、上記羽根車31が回転したとき、前縁33a部分は回転方向と角度をもつことから、前縁33aが空気を横切って吸い込むことになる(図14の空気流A0を参照)。
【0005】
ところが、翼33の外周縁33c側においてはその全域において翼半径が一定であることから、該外周縁33cと回転方向とが平行となり、空気を横切って吸い込むような形態とはならない。このため、翼33の外周縁33cの一部(上記点B〜点Cの範囲)が吸込領域であるにも拘わらず、ここからの空気の吸込量は比較的少なく、プロペラファンX0全体としての風量アップという点において改善の余地がある。
【0006】
そこで本願発明は、翼の外周縁部分からの空気吸込作用を促進させることで風量アップを図るようにしたプロペラファン及び該プロペラファンを備えた空気調和機を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
【0008】
本願の第1の発明では、放射状に複数の翼3,3,・・を備えた羽根車1の外周側をベルマウス4により囲繞して高圧側と低圧側とに仕切るとともに該翼3の前縁側外周寄り部位を低圧側に延出させてなるプロペラファンにおいて、上記翼3の外周縁3cにおける前縁側最外周点Bから上記ベルマウス4への囲繞境界点Cまでの範囲の翼半径を該前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cに向けて連続的に増加させたことを特徴としている。
【0009】
本願の第2の発明では、上記第1の発明にかかるプロペラファンにおいて、上記翼3の外周縁3cにおける上記囲繞境界点Cから囲繞中央点Dまでの範囲ではその翼半径を該囲繞境界点Cから囲繞中央点Dに向けて連続的に減少させるとともに、該後縁側最外周点Eにおける翼半径を上記囲繞境界点Cのそれよりも小さくしたことを特徴としている。
【0010】
本願の第3の発明では、上記第2の発明にかかるプロペラファンにおいて、上記囲繞境界点Cにおける翼半径を上記ベルマウス4の最内径よりも大きくするとともに、上記囲繞境界点Cから上記後縁側最外周点Eまでの範囲において上記ベルマウス4の内周面との間隔を一定に設定したことを特徴としている。
【0011】
本願の第4の発明では、上記第2の発明にかかるプロペラファンにおいて、上記囲繞境界点Cにおける翼半径を上記ベルマウス4の最内径よりも小さくしたことを特徴としている。
【0012】
本願の第5の発明では、上記第1の発明にかかるプロペラファンにおいて、上記翼3における外周縁3cの上記囲繞境界点Cから囲繞中央点Dまでの範囲ではその翼半径を該囲繞境界点Cから囲繞中央点Dに向けて連続的に減少させ、該囲繞中央点Dから後縁側最外周点Eの範囲ではその翼半径を該囲繞中央点Dから後縁側最外周点Eに向けて連続的に増加させるとともに、上記囲繞境界点Cの翼半径を上記後縁側最外周点Eの翼半径よりも小さくしたことを特徴としている。
【0013】
本願の第6の発明では、上記第5の発明にかかるプロペラファンにおいて、上記囲繞境界点Cにおける翼半径を上記ベルマウス4の最内径よりも大きくするとともに、上記囲繞境界点Cから上記後縁側最外周点Eまでの範囲において上記ベルマウス4の内周面との間隔を一定に設定したことを特徴としている。
【0014】
本願の第7の発明では、上記第5の発明にかかるプロペラファンにおいて、上記囲繞境界点Cにおける翼半径を上記ベルマウス4の最内径よりも小さくしたことを特徴としている。
【0015】
本願の第8の発明では、上記第1の発明にかかるプロペラファンにおいて、上記囲繞境界点Cから上記後縁側最外周点Eの範囲においてはその翼半径を同一としたことを特徴としている。
【0016】
本願の第9の発明では、上記第1,第2,第3,第4,第5,第6,第7又は第8の発明にかかるプロペラファンにおいて、上記翼3の外周縁3cの断面形状を、上記前縁側最外周点Bから上記囲繞境界点Cの範囲では圧力面3dと負圧面3eに跨がって延びる略半円形状とし、上記囲繞境界点Cから上記後縁側最外周点Eの範囲では圧力面3d側のみを円弧状にカットした形状としたことを特徴としている。
【0017】
本願の第10の発明では、ケーシング10内に熱交換器7とプロペラファンX1〜X5とを収容してなる空気調和機において、上記プロペラファンX1〜X5として、上記第1,第2,第3,第4,第5,第6,第7,第8又は第9の発明にかかるプロペラファンを備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0018】
本願発明ではかかる構成とすることにより次のような効果が得られる。
【0019】
(イ) 本願の第1の発明にかかるプロペラファンによれば、放射状に複数の翼3,3,・・を備えた羽根車1の外周側をベルマウス4により囲繞して高圧側と低圧側とに仕切るとともに該翼3の前縁側外周寄り部位を低圧側に延出させてなるプロペラファンにおいて、上記翼3の外周縁3cにおける前縁側最外周点Bから上記ベルマウス4への囲繞境界点Cまでの範囲の翼半径を該前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cに向けて連続的に増加させているので、該前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの範囲においては上記外周縁3cが羽根車1の回転方向に角度をもつことになり、該外周縁3cが空気流を横切って吸い込むこととなり、例えば従来のように上記前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの範囲が羽根車1の回転方向と平行である場合に比して、該範囲からの空気の吸込作用が促進され吸込空気量の増加することで、プロペラファン全体としての風量アップが実現されるものである。
【0020】
(ロ) 本願の第2の発明にかかるプロペラファンによれば、上記(イ)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記翼3の外周縁3cにおける上記囲繞境界点Cから囲繞中央点Dまでの範囲ではその翼半径を該囲繞境界点Cから囲繞中央点Dに向けて連続的に減少させるとともに、該後縁側最外周点Eにおける翼半径を上記囲繞境界点Cのそれよりも小さくしているので、上記囲繞境界点Cから上記後縁側最外周点Eまでの範囲における外周縁3cの形状が、高圧側が比較的低静圧である場合における空気の求心流れ、即ち、上記ベルマウス4の吸込側から上記羽根車1の軸心寄りに向けて流れる空気の流線に沿ったものとなり、低静圧仕様のプロペラファンとして好適なものとなる。
【0021】
(ハ) 本願の第3の発明にかかるプロペラファンによれば、上記(ロ)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記囲繞境界点Cにおける翼半径を上記ベルマウス4の最内径よりも大きくするとともに、上記囲繞境界点Cから上記後縁側最外周点Eまでの範囲において上記ベルマウス4の内周面との間隔を一定に設定しているので、上記羽根車1の高圧側と低圧側との間のシール性が良好に維持され、翼3の外周縁3cとベルマウス4の内周面との間の隙間を通って高圧側から低圧側へ流れる漏れ流れによる空力性能の劣化が可及的に抑制されるとともに、該漏れ流れの乱れを抑制して送風騒音を低減できるものである。
【0022】
(ニ) 本願の第4の発明にかかるプロペラファンによれば、上記(ロ)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記囲繞境界点Cにおける翼半径を上記ベルマウス4の最内径よりも小さくしているので、上記ベルマウス4内を上記羽根車1が挿通可能であり、従って、上記羽根車1の組み付けに際しては、上記ベルマウス4を固定したまま該ベルマウス4の軸方向両側の何れ側からでも上記羽根車1を組み付けることができ、プロペラファンの組付作業性が向上することになる。
【0023】
(ホ) 本願の第5の発明にかかるプロペラファンによれば、上記(イ)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記翼3の外周縁3cにおける上記囲繞境界点Cから囲繞中央点Dまでの範囲の翼半径を該囲繞境界点Cから囲繞中央点Dに向けて連続的に減少させ、該囲繞中央点Dから後縁側最外周点Eの範囲ではその翼半径を該囲繞中央点Dから後縁側最外周点Eに向けて連続的に増加させるとともに、上記囲繞境界点Cの翼半径を上記後縁側最外周点Eの翼半径よりも小さくしているので、上記囲繞境界点Cから上記後縁側最外周点Eまでの範囲における外周縁3cの形状が、高圧側が比較的高静圧である場合における空気の拡散流れ、即ち、上記ベルマウス4の吸込側から吹出側に向けて該ベルマウス4の内周面に沿って径方向外側へ拡大しながら流れる空気の流線に沿ったものとなり、高静圧仕様のプロペラファンとして好適なものとなる。
【0024】
(ヘ) 本願の第6の発明にかかるプロペラファンによれば、上記(ホ)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記囲繞境界点Cにおける翼半径を上記ベルマウス4の最内径よりも大きくするとともに、上記囲繞境界点Cから上記後縁側最外周点Eまでの範囲において上記ベルマウス4の内周面との間隔を一定に設定しているので、上記羽根車1の高圧側と低圧側との間のシール性が良好に維持され、翼3の外周縁3cとベルマウス4の内周面との間の隙間を通って高圧側から低圧側へ流れる漏れ流れによる空力性能の劣化が可及的に抑制されるとともに、該漏れ流れの乱れを抑制して送風騒音を低減できるものである。
【0025】
(ト) 本願の第7の発明にかかるプロペラファンによれば、上記(ホ)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記囲繞境界点Cにおける翼半径を上記ベルマウス4の最内径よりも小さくしているので、上記ベルマウス4内を上記羽根車1が挿通可能であり、従って、上記羽根車1の組み付けに際しては、上記ベルマウス4を固定したまま該ベルマウス4の軸方向両側の何れ側からでも上記羽根車1を組み付けることができ、プロペラファンの組付作業性が向上することになる。
【0026】
(チ) 本願の第8の発明にかかるプロペラファンによれば、上記(イ)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記囲繞境界点Cから上記後縁側最外周点Eの範囲においてはその翼半径を同一としているので、上記囲繞境界点Cから上記後縁側最外周点Eまでの範囲における外周縁3cの形状が、高圧側が中静圧である場合における空気の軸流流れ、即ち、上記ベルマウス4の吸込側から吹出側に向けて羽根車1の軸心に平行に近い状態で流れる空気の流線に沿ったものとなり、中静圧仕様のプロペラファンとして好適なものとなる。
【0027】
(リ) 本願の第9の発明にかかるプロペラファンによれば、上記(イ),(ロ),(ハ),(ニ),(ホ),(ヘ),(ト)又は(チ)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記翼3の外周縁3cの断面形状を、上記前縁側最外周点Bから上記囲繞境界点Cの範囲では圧力面3dと負圧面3eに跨がって延びる略半円形状とし、上記囲繞境界点Cから上記後縁側最外周点Eの範囲では圧力面3d側のみを円弧状にカットした形状としているので、上記前縁側最外周点Bから上記囲繞境界点Cの範囲では翼3の外周縁3cへの流入空気の乱れが抑制され、翼表面での空気の剥離が可及的に防止されることで空力性能の低下抑制と送風騒音の低減とが図れ、また上記囲繞境界点Cから上記後縁側最外周点Eの範囲では上記ベルマウス4の内周面との間を高圧側から低圧側に向かって流れる漏れ流れの乱れが可及的に抑制され空力性能の低下が抑制されることになる。
【0028】
(ヌ) 本願の第10の発明にかかる空気調和機によれば、ケーシング10内に熱交換器7とプロペラファンX1〜X5とを収容してなる空気調和機において、上記プロペラファンX1〜X5として、上記第1,第2,第3,第4,第5,第6,第7,第8又は第9の発明にかかるプロペラファンを備えているので、該プロペラファンの特性、即ち、翼3の外周縁3cからの空気吸込作用の促進効果によって吹出空気の風量増大が実現され、特に上記プロペラファンにおける風量アップがその吸込側における翼3の径寸法の増大によって実現されるものであることから、例えばプロペラファンの吹出側の径寸法を従来と同一に設定したまま、その吸込側において上記翼3の径寸法を、その周囲に位置する熱交換器とか仕切板等の部材と干渉しない範囲で拡大設定することで、空気調和機のコンパクト性を維持しつつその吹出風量を増大させて空調能力を高めることが可能となるものである。
【発明の実施の形態】
【0029】
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0030】
第1の実施形態
図1及び図2には、本願発明の第1の実施形態にかかるプロペラファンX1を示している。このプロペラファンX1は、次述する羽根車1とベルマウス4とを備えて構成される。
【0031】
上記羽根車1は、ボス2の外周に複数枚(この実施形態では三枚)の翼3を放射状に取り付けて構成される。即ち、翼3は、図1に示すように、その前縁3a(点A〜点Bの範囲)が径方向外方に向かうに従って回転方向(矢印R方向)前方へ変位する前進翼で構成され、上記ボス2に対して所定の取付角をもって取り付けられている(図2を参照)。
【0032】
上記ベルマウス4は、上記羽根車1の軸方向高さの半分程度の軸長をもつ環状体であって、円弧状の断面形状を有している。そして、このベルマウス4は、上記羽根車1の外周縁3c(点B〜点Eの範囲)の外側に、その吹出側端4aが羽根車軸方向において上記翼3の後縁3b(点E〜点Fの範囲)と略同一位置となるようにして配置されている。このベルマウス4の配置によって上記羽根車1の軸方向両側の空間は、上記前縁3a寄りの低圧側(吸込側)と後縁3b寄りの高圧側(吹出側)とに仕切られるとともに、上記羽根車1はその軸方向全長のうち、後縁3b寄りの略1/2の範囲が上記ベルマウス4によって囲繞され、前縁3a寄りの略1/2の範囲は低圧側へ延出した状態となっている。
【0033】
以上が上記プロペラファンX1の基本形態であるが、さらにこの実施形態のプロペラファンX1においては、本願の請求項1,2,4及び9に記載の発明を適用して、上記翼3の形状、及び該翼3とベルマウス4との相対位置をそれぞれ設定している。
【0034】
先ず、上記翼3の外周縁3cの形状については次の通りである。
【0035】
即ち、上記翼3の外周縁3c上に五つの点、即ち、前縁3aの最外周に位置する前縁側最外周点Bと、上記ベルマウス4の吸込側端4bに対応する囲繞境界点Cと、該ベルマウス4の軸方向略中央に位置する囲繞中央点Dと、後縁3bの最外周に位置する後縁側最外周点Eとを設定する。
【0036】
そして、先ず、上記ベルマウス4から低圧側へ延出している前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの範囲においては、翼半径(ボス2の軸心から外周縁3cまでの径方向距離)を該前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cに向かって連続的に増加させて、該前縁側最外周点Bの翼半径「Rb」と囲繞境界点Cの翼半径「Rc」との間に「Rb<Rc」なる関係をもたせている。また、囲繞境界点Cから後縁側最外周点Eの範囲においては、翼半径を該囲繞境界点Cから後縁側最外周点Eに向かって連続的に減少させて、該囲繞境界点Cの翼半径「Rc」と囲繞中央点Dの翼半径「Rd」と後縁側最外周点Eの翼半径「Re」との間に「Rc>Rd>Re」なる関係をもたせている。さらに、上記翼3の外周縁3cの断面形状を、上記前縁側最外周点Bから上記囲繞境界点Cの範囲では、図3に示すように、圧力面3dと負圧面3eに跨がって延びる略半円形状とし、上記囲繞境界点Cから上記後縁側最外周点Eの範囲では、図4に示すように、圧力面3d側のみを円弧状にカットした形状としている。
【0037】
このように、上記翼3の外周縁3cの形状を設定することで次のような作用効果が得られる。
【0038】
即ち、上記羽根車1において、上記翼3の外周縁3cのうち、前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの範囲における翼半径を、該前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cに向かって連続的に増加させて、該前縁側最外周点Bの翼半径「Rb」と囲繞境界点Cの翼半径「Rc」との間に「Rb<Rc」なる関係をもたせたことで、図1に示すように、該前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの範囲においては上記外周縁3cが羽根車1の回転方向に角度をもつことになる。この結果、同図において空気流A2で示すように、上記外周縁3cの前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの部分が空気流を横切って吸い込むこととなり、例えば従来のように上記前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの範囲が羽根車1の回転方向と平行である場合に比して、該範囲からの空気の吸込作用が促進され吸込空気量の増加することで、プロペラファンX1全体としての風量アップが実現される。
【0039】
また、この場合、囲繞境界点Cから後縁側最外周点Eの範囲においては、翼半径を該囲繞境界点Cから後縁側最外周点Eに向かって連続的に減少させて、該囲繞境界点Cの翼半径「Rc」と囲繞中央点Dの翼半径「Rd」と後縁側最外周点Eの翼半径「Re」との間に「Rc>Rd>Re」なる関係をもたせたことで、上記囲繞境界点Cから上記後縁側最外周点Eまでの範囲における外周縁3cの形状が、高圧側が比較的低静圧である場合における空気の求心流れ、即ち、上記ベルマウス4の吸込側から上記羽根車1の軸心寄りに向けて流れる空気の流線に沿ったものとなり、低静圧仕様のプロペラファンとして好適なものとなる。
【0040】
さらに、上記翼3の外周縁3cのうち、上記前縁側最外周点Bから上記囲繞境界点Cの範囲における該外周縁3cの断面形状を、該翼3の圧力面3dと負圧面3eとに跨がって延びる略半円形状とすることで、該範囲内においては上記翼3の外周縁3cへの流入空気の乱れが抑制され、翼表面での空気の剥離が可及的に防止されることで空力性能の低下抑制と送風騒音の低減とが図れるものである。
【0041】
また、上記囲繞境界点Cから上記後縁側最外周点Eの範囲における外周縁3cの断面形状を、該翼3の圧力面3d側のみを円弧状にカットした形状とすることで、上記ベルマウス4の内周面との間を高圧側から低圧側に向かって流れる漏れ流れの乱れが可及的に抑制され、これによって空力性能の低下が抑制されることになる。
【0042】
次に、上記翼3の外周縁3cとベルマウス4との相対位置については、上記囲繞境界点Cの翼半径「Rc」と上記ベルマウス4の最内径「Ro」との間に、「Rc<Ro」なる関係をもたせている。かかる設定とすることで、上記ベルマウス4内を上記羽根車1が挿通可能となる。この結果、上記羽根車1の組み付けに際しては、上記ベルマウス4を固定したまま該ベルマウス4の軸方向両側の何れ側からでも上記羽根車1を組み付けることができ、例えば、上記ベルマウス4に対する上記羽根車1の組み付けに方向性がある場合に比して、その組付作業性が向上することになる。
【0043】
第2の実施形態
図5及び図6には、本願発明の第2の実施形態にかかるプロペラファンX2を示している。このプロペラファンX2は、上記第1の実施形態にかかるプロペラファンX1と基本形態を同じにするものであって、これと異なる点は、上記翼3の外周縁3cの形状と、該外周縁3cと上記ベルマウス4との相対位置である。従って、以下においては、これら相違点についてのみ詳述し、それ以外の構成等については上記第1の実施形態における該当説明を援用する。
【0044】
この実施形態の羽根車1においては、本願の請求項1,2,3及び9に記載の発明を適用して、上記翼3の形状及び該翼3とベルマウス4との相対位置をそれぞれ設定している。
【0045】
先ず、上記翼3の外周縁3cの形状については次の通りである。
【0046】
即ち、上記翼3の外周縁3c上に五つの点、即ち、前縁3aの最外周に位置する前縁側最外周点Bと、上記ベルマウス4の吸込側端4bに対応する囲繞境界点Cと、該ベルマウス4の軸方向略中央に位置する囲繞中央点Dと、後縁3bの最外周に位置する後縁側最外周点Eとを設定する。
【0047】
そして、先ず、上記ベルマウス4から低圧側へ延出している前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの範囲においては、翼半径(ボス2の軸心から外周縁3cまでの径方向距離)を該前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cに向かって連続的に増加させて、該前縁側最外周点Bの翼半径「Rb」と囲繞境界点Cの翼半径「Rc」との間に「Rb<Rc」なる関係をもたせている。また、囲繞境界点Cから後縁側最外周点Eの範囲においては、翼半径を該囲繞境界点Cから後縁側最外周点Eに向かって連続的に減少させて、該囲繞境界点Cの翼半径「Rc」と囲繞中央点Dの翼半径「Rd」と後縁側最外周点Eの翼半径「Re」との間に「Rc>Rd>Re」なる関係をもたせている。
【0048】
このように、上記翼3の外周縁3cの形状を設定することで次のような作用効果が得られる。
【0049】
即ち、上記羽根車1において、上記翼3の外周縁3cのうち、前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの範囲における翼半径を、該前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cに向かって連続的に増加させて、該前縁側最外周点Bの翼半径「Rb」と囲繞境界点Cの翼半径「Rc」との間に「Rb<Rc」なる関係をもたせたことで、図5に示すように、該前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの範囲においては上記外周縁3cが羽根車1の回転方向に角度をもつことになる。この結果、同図において空気流A2で示すように、上記外周縁3cの前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの部分が空気流を横切って吸い込むこととなり、例えば従来のように上記前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの範囲が羽根車1の回転方向と平行である場合に比して、該範囲からの空気の吸込作用が促進され吸込空気量の増加することで、プロペラファンX2全体としての風量アップが実現される。
【0050】
また、この場合、囲繞境界点Cから後縁側最外周点Eの範囲においては、翼半径を該囲繞境界点Cから後縁側最外周点Eに向かって連続的に減少させて、該囲繞境界点Cの翼半径「Rc」と囲繞中央点Dの翼半径「Rd」と後縁側最外周点Eの翼半径「Re」との間に「Rc>Rd>Re」なる関係をもたせたことで、上記囲繞境界点Cから上記後縁側最外周点Eまでの範囲における外周縁3cの形状が、高圧側が比較的低静圧である場合における空気の求心流れ、即ち、上記ベルマウス4の吸込側から上記羽根車1の軸心寄りに向けて流れる空気の流線に沿ったものとなり、低静圧仕様のプロペラファンとして好適なものとなる。
【0051】
次に、上記翼3の外周縁3cとベルマウス4との相対位置については、上記囲繞境界点Cにおける翼半径「Rc」を上記ベルマウス4の最内径「Ro」よりも大きくするとともに、上記囲繞境界点Cから上記後縁側最外周点Eまでの範囲において上記ベルマウス4の内周面との間隔を一定に設定している。
【0052】
かかる設定とすることで、上記羽根車1の高圧側と低圧側との間のシール性が良好に維持され、翼3の外周縁3cとベルマウス4の内周面との間の隙間を通って高圧側から低圧側へ流れる漏れ流れによる空力性能の劣化が可及的に抑制されるとともに、該漏れ流れの乱れを抑制して送風騒音を低減できるものである。
【0053】
尚、上記翼3の外周縁3cの断面形状の設定については上記第1の実施形態の場合と同様である。
【0054】
第3の実施形態
図7及び図8には、本願発明の第3の実施形態にかかるプロペラファンX3を示している。このプロペラファンX3は、上記第1の実施形態にかかるプロペラファンX1と基本形態を同じにするものであって、これと異なる点は、上記翼3の外周縁3cの形状である。従って、以下においては、これら相違点についてのみ詳述し、それ以外の構成等については上記第1の実施形態における該当説明を援用する。
【0055】
この実施形態の羽根車1においては、本願の請求項1及び8に記載の発明を適用して、上記翼3の形状を設定している。
【0056】
即ち、上記翼3の外周縁3c上に五つの点、即ち、前縁3aの最外周に位置する前縁側最外周点Bと、上記ベルマウス4の吸込側端4bに対応する囲繞境界点Cと、該ベルマウス4の軸方向略中央に位置する囲繞中央点Dと、後縁3bの最外周に位置する後縁側最外周点Eとを設定する。
【0057】
そして、先ず、上記ベルマウス4から低圧側へ延出している前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの範囲においては、翼半径(ボス2の軸心から外周縁3cまでの径方向距離)を該前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cに向かって連続的に増加させて、該前縁側最外周点Bの翼半径「Rb」と囲繞境界点Cの翼半径「Rc」との間に「Rb<Rc」なる関係をもたせている。また、囲繞境界点Cから後縁側最外周点Eの範囲においては、その翼半径を上記囲繞境界点Cにおける翼半径「Rc」と同一としている。
【0058】
このように、上記翼3の外周縁3cの形状を設定することで次のような作用効果が得られる。
【0059】
即ち、上記羽根車1において、上記翼3の外周縁3cのうち、前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの範囲における翼半径を、該前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cに向かって連続的に増加させて、該前縁側最外周点Bの翼半径「Rb」と囲繞境界点Cの翼半径「Rc」との間に「Rb<Rc」なる関係をもたせたことで、図7に示すように、該前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの範囲においては上記外周縁3cが羽根車1の回転方向に角度をもつことになる。この結果、同図において空気流A2で示すように、上記外周縁3cの前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの部分が空気流を横切って吸い込むこととなり、例えば従来のように上記前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの範囲が羽根車1の回転方向と平行である場合に比して、該範囲からの空気の吸込作用が促進され吸込空気量の増加することで、プロペラファンX3全体としての風量アップが実現される。
【0060】
また、この場合、上記囲繞境界点Cから後縁側最外周点Eの範囲においては、その翼半径を上記囲繞境界点Cにおける翼半径「Rc」と略同一としたことで、該囲繞境界点Cから上記後縁側最外周点Eまでの範囲における外周縁3cの形状が、高圧側が中静圧である場合における空気の軸流流れ、即ち、上記ベルマウス4の吸込側から吹出側に向けて羽根車1の軸心に平行に近い状態で流れる空気の流線に沿ったものとなることから、中静圧仕様のプロペラファンとして好適なものである。
【0061】
尚、上記翼3の外周縁3cの断面形状の設定については上記第1の実施形態の場合と同様である。
【0062】
第4の実施形態
図9及び図10には、本願発明の第4の実施形態にかかるプロペラファンX4を示している。このプロペラファンX4は、上記第1の実施形態にかかるプロペラファンX1と基本形態を同じにするものであって、これと異なる点は、上記翼3の外周縁3cの形状と、該外周縁3cと上記ベルマウス4との相対位置である。従って、以下においては、これら相違点についてのみ詳述し、それ以外の構成等については上記第1の実施形態における該当説明を援用する。
【0063】
この実施形態の羽根車1においては、本願の請求項1,5,7及び9に記載の発明を適用して、上記翼3の形状及び該翼3とベルマウス4との相対位置をそれぞれ設定している。
【0064】
先ず、上記翼3の外周縁3cの形状については次の通りである。
【0065】
即ち、上記翼3の外周縁3c上に五つの点、即ち、前縁3aの最外周に位置する前縁側最外周点Bと、上記ベルマウス4の吸込側端4bに対応する囲繞境界点Cと、該ベルマウス4の軸方向略中央に位置する囲繞中央点Dと、後縁3bの最外周に位置する後縁側最外周点Eとを設定する。
【0066】
そして、先ず、上記ベルマウス4から低圧側へ延出している前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの範囲においては、翼半径(ボス2の軸心から外周縁3cまでの径方向距離)を該前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cに向かって連続的に増加させて、該前縁側最外周点Bの翼半径「Rb」と囲繞境界点Cの翼半径「Rc」との間に「Rb<Rc」なる関係をもたせている。
【0067】
また、上記囲繞境界点Cから囲繞中央点Dまでの範囲においては翼半径を該囲繞境界点Cから囲繞中央点Dに向けて連続的に減少させて該囲繞境界点Cの翼半径「Rc」と囲繞中央点Dの翼半径「Rd」との間に「Rc>Rd」なる関係をもたせるとともに、該囲繞中央点Dから後縁側最外周点Eの範囲においてはその翼半径を該囲繞中央点Dから後縁側最外周点Eに向けて連続的に増加させて該囲繞中央点Dの翼半径「Rd」と後縁側最外周点Eの翼半径「Re」との間に「Rd<Re」なる関係をもたせている。さらに、上記囲繞境界点Cの翼半径「Rc」と上記後縁側最外周点Eの翼半径「Re」との間には、「Rc>Re」の関係をもたせている。即ち、囲繞境界点Cの翼半径「Rc」と囲繞中央点Dの翼半径「Rd」と後縁側最外周点Eの翼半径「Re」の三者間に「Rd<Rc<Re」の関係を持たせている。
【0068】
このように、上記翼3の外周縁3cの形状を設定することで次のような作用効果が得られる。
【0069】
即ち、上記羽根車1において、上記翼3の外周縁3cのうち、前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの範囲における翼半径を、該前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cに向かって連続的に増加させて、該前縁側最外周点Bの翼半径「Rb」と囲繞境界点Cの翼半径「Rc」との間に「Rb<Rc」なる関係をもたせたことで、図9に示すように、該前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの範囲においては上記外周縁3cが羽根車1の回転方向に角度をもつことになる。この結果、同図において空気流A2で示すように、上記外周縁3cの前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの部分が空気流を横切って吸い込むこととなり、例えば従来のように上記前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの範囲が羽根車1の回転方向と平行である場合に比して、該範囲からの空気の吸込作用が促進され吸込空気量の増加することで、プロペラファンX4全体としての風量アップが実現される。
【0070】
また、上記囲繞境界点Cの翼半径「Rc」と囲繞中央点Dの翼半径「Rd」と後縁側最外周点Eの翼半径「Re」の三者間に「Rd<Rc<Re」の関係を持たせているので、該囲繞境界点Cから後縁側最外周点Eまでの範囲における外周縁3cの形状が、高圧側が比較的高静圧である場合における空気の拡散流れ、即ち、上記ベルマウス4の吸込側から吹出側に向けて該ベルマウス4の内周面に沿って径方向外側へ拡大しながら流れる空気の流線に沿ったものとなり、高静圧仕様のプロペラファンとして好適なものとなる。
【0071】
次に、上記翼3の外周縁3cとベルマウス4との相対位置については、上記囲繞境界点Cにおける翼半径「Rc」を上記ベルマウス4の最内径「Ro」よりも小さくしているので、上記ベルマウス4内を上記羽根車1が挿通可能であり、従って、上記羽根車1の組み付けに際しては、上記ベルマウス4を固定したまま該ベルマウス4の軸方向両側の何れ側からでも上記羽根車1を組み付けることができ、プロペラファンの組付作業性が向上することになる。
【0072】
尚、上記翼3の外周縁3cの断面形状の設定については上記第1の実施形態の場合と同様である。
【0073】
第5の実施形態
図11及び図12には、本願発明の第5の実施形態にかかるプロペラファンX5を示している。このプロペラファンX5は、上記第1の実施形態にかかるプロペラファンX1と基本形態を同じにするものであって、これと異なる点は、上記翼3の外周縁3cの形状と、該外周縁3cと上記ベルマウス4との相対位置である。従って、以下においては、これら相違点についてのみ詳述し、それ以外の構成等については上記第1の実施形態における該当説明を援用する。
【0074】
この実施形態の羽根車1においては、本願の請求項1,5,6及び9に記載の発明を適用して、上記翼3の形状及び該翼3とベルマウス4との相対位置をそれぞれ設定している。
【0075】
先ず、上記翼3の外周縁3cの形状については次の通りである。
【0076】
即ち、上記翼3の外周縁3c上に五つの点、即ち、前縁3aの最外周に位置する前縁側最外周点Bと、上記ベルマウス4の吸込側端4bに対応する囲繞境界点Cと、該ベルマウス4の軸方向略中央に位置する囲繞中央点Dと、後縁3bの最外周に位置する後縁側最外周点Eとを設定する。
【0077】
そして、先ず、上記ベルマウス4から低圧側へ延出している前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの範囲においては、翼半径(ボス2の軸心から外周縁3cまでの径方向距離)を該前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cに向かって連続的に増加させて、該前縁側最外周点Bの翼半径「Rb」と囲繞境界点Cの翼半径「Rc」との間に「Rb<Rc」なる関係をもたせている。
【0078】
また、上記囲繞境界点Cから囲繞中央点Dまでの範囲においては翼半径を該囲繞境界点Cから囲繞中央点Dに向けて連続的に減少させて該囲繞境界点Cの翼半径「Rc」と囲繞中央点Dの翼半径「Rd」との間に「Rc>Rd」なる関係をもたせるとともに、該囲繞中央点Dから後縁側最外周点Eの範囲においてはその翼半径を該囲繞中央点Dから後縁側最外周点Eに向けて連続的に増加させて該囲繞中央点Dの翼半径「Rd」と後縁側最外周点Eの翼半径「Re」との間に「Rd<Re」なる関係をもたせている。さらに、上記囲繞境界点Cの翼半径「Rc」と上記後縁側最外周点Eの翼半径「Re」との間には、「Rc>Re」の関係をもたせている。即ち、囲繞境界点Cの翼半径「Rc」と囲繞中央点Dの翼半径「Rd」と後縁側最外周点Eの翼半径「Re」の三者間に「Rd<Rc<Re」の関係を持たせている。
【0079】
このように、上記翼3の外周縁3cの形状を設定することで次のような作用効果が得られる。
【0080】
即ち、上記羽根車1において、上記翼3の外周縁3cのうち、前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの範囲における翼半径を、該前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cに向かって連続的に増加させて、該前縁側最外周点Bの翼半径「Rb」と囲繞境界点Cの翼半径「Rc」との間に「Rb<Rc」なる関係をもたせたことで、図9に示すように、該前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの範囲においては上記外周縁3cが羽根車1の回転方向に角度をもつことになる。この結果、同図において空気流A2で示すように、上記外周縁3cの前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの部分が空気流を横切って吸い込むこととなり、例えば従来のように上記前縁側最外周点Bから囲繞境界点Cまでの範囲が羽根車1の回転方向と平行である場合に比して、該範囲からの空気の吸込作用が促進され吸込空気量の増加することで、プロペラファンX5全体としての風量アップが実現される。
【0081】
また、上記囲繞境界点Cの翼半径「Rc」と囲繞中央点Dの翼半径「Rd」と後縁側最外周点Eの翼半径「Re」の三者間に「Rd<Rc<Re」の関係を持たせているので、該囲繞境界点Cから後縁側最外周点Eまでの範囲における外周縁3cの形状が、高圧側が比較的高静圧である場合における空気の拡散流れ、即ち、上記ベルマウス4の吸込側から吹出側に向けて該ベルマウス4の内周面に沿って径方向外側へ拡大しながら流れる空気の流線に沿ったものとなり、高静圧仕様のプロペラファンとして好適なものとなる。
【0082】
次に、上記翼3の外周縁3cとベルマウス4との相対位置については、上記囲繞境界点Cにおける翼半径「Rc」を上記ベルマウス4の最内径「Ro」よりも大きくするとともに、上記囲繞境界点Cから上記後縁側最外周点Eまでの範囲において上記ベルマウス4の内周面との間隔を一定に設定している。
【0083】
かかる設定とすることで、上記羽根車1の高圧側と低圧側との間のシール性が良好に維持され、翼3の外周縁3cとベルマウス4の内周面との間の隙間を通って高圧側から低圧側へ流れる漏れ流れによる空力性能の劣化が可及的に抑制されるとともに、該漏れ流れの乱れを抑制して送風騒音を低減できるものである。
【0084】
尚、上記翼3の外周縁3cの断面形状の設定については上記第1の実施形態の場合と同様である。
【0085】
第6の実施形態
図13には、本願発明にかかる空気調和機の一例として、上記第1の実施形態にかかるプロペラファンX1を備えたセパレート型の空気調和機における室外機Zを示している。この室外機Zは、矩形箱状形態をもち且つその一側面に吹出口14を、該一側面に対向する側面とこれに直交する側面の双方に吸込口13を跨がって形成したケーシング10内を、仕切壁6によって通風路11と機械室12とに区画し、該通風路11内にはモータ5により回転駆動される上記プロペラファンX1を上記吹出口14に臨んで、また略L字状に折曲形成された熱交換器7を上記吹出口14に臨んで、それぞれ配置する一方、上記機械室12には圧縮機8を配置して構成される。
【0086】
この室外機Zにおいては、プロペラファンとして、上記第1の実施形態にかかるプロペラファンX1を備えたことで、該プロペラファンX1の特性、即ち、翼3の外周縁3cからの空気吸込作用の促進効果によって吹出空気の風量増大が実現されるものであり、特に該プロペラファンX1における風量アップがその吸込側における翼3の径寸法の増大によって実現されるものであることから、例えば該プロペラファンX1の吹出側の径寸法を従来と同一に設定したまま、その吸込側において上記翼3の径寸法を、その周囲に位置する上記熱交換器7とか仕切板6等の部材と干渉しない範囲で拡大設定することで、室外機Zのコンパクト性を維持しつつその吹出風量を増大させて空調能力を高めることが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の第1の実施形態にかかるプロペラファンの正面図である。
【図2】 図1のII−II要部矢視図である。
【図3】 図1のIII−III要部拡大断面図である。
【図4】 図1のIV−IV要部拡大断面図である。
【図5】 本願発明の第2の実施形態にかかるプロペラファンの正面図である。
【図6】 図5のVI−VI要部矢視図である。
【図7】 本願発明の第3の実施形態にかかるプロペラファンの正面図である。
【図8】 図7のVIII−VIII要部矢視図である。
【図9】 本願発明の第4の実施形態にかかるプロペラファンの正面図である。
【図10】 図9のX−X要部矢視図である。
【図11】 本願発明の第5の実施形態にかかるプロペラファンの正面図である。
【図12】 図11のXII−XII要部矢視図である。
【図13】 本願発明にかかる空気調和機の横断面図である。
【図14】 従来のプロペラファンの正面図である。
【図15】 図14のXV−XV要部矢視図である。
【符号の説明】
1は羽根車、2はボス、3は翼、3aは前縁、3bは後縁、3cは外周縁、4はベルマウス、5はモータ、6は仕切壁、7は熱交換器、8は圧縮機、10はケーシング、11は通風路、12は機械室、13は吸込口、14は吹出口、Bは前縁側最外周点、Cは囲繞境界点、Dは囲繞中央点、Eは後縁側最外周点、X1〜X5はプロペラファン、Zは空気調和機(室外機)である。

Claims (10)

  1. 放射状に複数の翼(3),(3),・・を備えた羽根車(1)の外周側をベルマウス(4)により囲繞して高圧側と低圧側とに仕切るとともに該翼(3)の前縁側外周寄り部位を低圧側に延出させてなるプロペラファンであって、
    上記翼(3)の外周縁(3c)における前縁側最外周点(B)から上記ベルマウス(4)への囲繞境界点(C)までの範囲の翼半径を該前縁側最外周点(B)から囲繞境界点(C)に向けて連続的に増加させたことを特徴とするプロペラファン。
  2. 請求項1において、
    上記翼(3)の外周縁(3c)における上記囲繞境界点(C)から囲繞中央点(D)までの範囲ではその翼半径を該囲繞境界点(C)から囲繞中央点(D)に向けて連続的に減少させるとともに、該後縁側最外周点(E)における翼半径を上記囲繞境界点(C)のそれよりも小さくしたことを特徴とするプロペラファン。
  3. 請求項2において、
    上記囲繞境界点(C)における翼半径を上記ベルマウス(4)の最内径よりも大きくするとともに、上記囲繞境界点(C)から上記後縁側最外周点(E)までの範囲において上記ベルマウス(4)の内周面との間隔を一定に設定したことを特徴とするプロペラファン。
  4. 請求項2において、
    上記囲繞境界点(C)における翼半径を上記ベルマウス(4)の最内径よりも小さくしたことを特徴とするプロペラファン。
  5. 請求項1において、
    上記翼(3)の外周縁(3c)における上記囲繞境界点(C)から囲繞中央点(D)までの範囲ではその翼半径を該囲繞境界点(C)から囲繞中央点(D)に向けて連続的に減少させ、該囲繞中央点(D)から後縁側最外周点(E)の範囲ではその翼半径を該囲繞中央点(D)から後縁側最外周点(E)に向けて連続的に増加させるとともに、上記囲繞境界点(C)の翼半径を上記後縁側最外周点(E)の翼半径よりも小さくしたことを特徴とするプロペラファン。
  6. 請求項5において、
    上記囲繞境界点(C)における翼半径を上記ベルマウス(4)の最内径よりも大きくするとともに、上記囲繞境界点(C)から上記後縁側最外周点(E)までの範囲において上記ベルマウス(4)の内周面との間隔を一定に設定したことを特徴とするプロペラファン。
  7. 請求項5において、
    上記囲繞境界点(C)における翼半径を上記ベルマウス(4)の最内径よりも小さくしたことを特徴とするプロペラファン。
  8. 請求項1において、
    上記囲繞境界点(C)から上記後縁側最外周点(E)の範囲においてはその翼半径を同一としたことを特徴とするプロペラファン。
  9. 請求項1,2,3,4,5,6,7又は8において、
    上記翼(3)の外周縁(3c)の断面形状を、上記前縁側最外周点(B)から上記囲繞境界点(C)の範囲では圧力面(3d)と負圧面(3e)に跨がって延びる略半円形状とし、上記囲繞境界点(C)から上記後縁側最外周点(E)の範囲では圧力面(3d)側のみを円弧状にカットした形状としたことを特徴とするプロペラファン。
  10. ケーシング(10)内に熱交換器(7)とプロペラファン(X1〜X5)とを収容してなる空気調和機であって、
    上記プロペラファン(X1〜X5)として、請求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9に記載のプロペラファンを備えたことを特徴とする空気調和機。
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