JP6377172B2 - プロペラファン、プロペラファン装置および空気調和装置用室外機 - Google Patents

プロペラファン、プロペラファン装置および空気調和装置用室外機 Download PDF

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Description

本発明は、プロペラファン、プロペラファン装置および空気調和装置用室外機に関するものである。
従来のプロペラファン形状としては、特許文献1に開示のプロペラファン形状を挙げることができる。このプロペラファンでは、翼根元部から翼中間部に至るまで翼取付角βが徐々に減少し、その翼中間部から翼先端部にかけて翼取付角βは増加するものとなっている。これは、翼先端部の翼取付角βを大きくし、翼先端部の軸流速度を上げることにより、先端部の空気の乱れを改善し、低騒音化を図っているためである。また、翼根元部での翼取付角βを大きくしているのは、風量を大きくとるためのものである。
特許第2590514号(第7頁 図9)
上記の特許文献1に示す技術では、ファンの下流の風速分布を均一化できていないため、局所的に風速の高い領域ができ、ファンの下流にグリル等の構造物がある場合、騒音が増大するという問題があった。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、低騒音なプロペラファンを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明のプロペラファンは、ボスと、前記ボスに固定された翼とを備え、前記翼は、前縁の一部が、正圧面側へ突出している形状か、または、後縁の一部が、負圧面側へ突出している形状を有しており、突出の径方向の中心は、回転中心線から翼半径の半分の径方向位置よりも、径方向外側に位置している。
同目的を達成するための本発明のプロペラファン装置は、上述の本発明のプロペラファンと、ベルマウスと、ファングリルとを備え、前記ベルマウスは、平面的にみて、前記プロペラファンの送風方向の下流側の部分を包囲し、前記プロペラファンの送風方向の上流側の部分は、平面的にみて、前記ベルマウスの外にあり、前記ファングリルは、前記プロペラファンの送風方向の下流に配置されている。
さらに、同目的を達成するための本発明の空気調和装置用室外機は、上述の本発明のプロペラファンを搭載する。
本発明によれば、低騒音なプロペラファンを提供することができる。
本発明の実施の形態1の空気調和装置用室外機の正面図である。 本発明の実施の形態1の空気調和装置用室外機の内部構成を平面的に示す図である。 本発明の実施の形態1のプロペラファンの斜視図である。 比較例のプロペラファンの吹き出し風速分布を示す図である。 本発明のプロペラファンの吹き出し風速分布を示す図である。 本発明のプロペラファンの吹き出し風速分布を示すグラフである。 本発明の実施の形態2および3に関し、プロペラファンおよびその周辺部を平面的に示す図である。 本発明の実施の形態4のプロペラファンの斜視図である。 本発明の実施の形態4のプロペラファンのL/Rtと基準化風速の最大値のグラフである。
以下、本発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。なお、明細書の全文および図面において共通することとして、図中、同一符号は、同一又は対応部分を示すものとする。また、複数枚有する翼に関する符号は、代表の1枚にのみ付すものとする。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の空気調和装置用室外機の正面図である。図2は、本発明の実施の形態1の空気調和装置用室外機の内部構成を平面的に示す図である。図3は、本発明の実施の形態1のプロペラファンの斜視図である。
図1〜図3に示すように、空気調和装置用室外機100は、ケース51を有している。ケース51は、左右一対の側面51a,51c、前面51b、背面51d、上面51e並びに底面51fを有する筐体として構成されている。側面51a及び背面51dは、外部から空気を吸い込む(矢印A参照)ために開口部分を有している。また、前面51bにおいては、外部に空気を吹き出す(矢印A参照)ための開口部分としての吹出口が形成されている。吹出口は、格子状のファングリル4で覆われている。
空気調和装置用室外機100のケース51内には、プロペラファン1、ファンモータ(駆動源)61、ベルマウス3、熱交換器68が収容されている。一例である、プロペラファン1は、プロペラファン1よりも背面51d側に配置されたファンモータ61と接続されており、そのファンモータ61の駆動力によって回転される。
熱交換器68は、側面51aと背面51dとの近傍に配置されており、それら側面51aと背面51dとに沿うように平面視、略L字状に延びている。
プロペラファン1の径方向外側には、ベルマウス3が配置されている。ベルマウス3は、プロペラファン1の回転方向に沿ってループ状(リング状)をなしている。
なお、図2および図3における、矢印Aは、空気の流れを例示しているが、あくまでも、説明上の図示であり、実際の流れを正確に示しているものではない。
プロペラファン1は、ボス1aと、複数の翼2とを備えている。一例であるが、本実施の形態1では、プロペラファン1は、3つの翼2を備えている。
ボス1aは、プロペラファン1における中心部を占めている。換言すれば、プロペラファン1の回転中心線RCが、ボス1aを通っている。ボス1aの形状は、特に限定されるものではないが、例えば、円柱状や錐体状に構成することができる。
3つの翼2はそれぞれ、ボス1aの外周面に固定されている。翼2は、平面的にみて、部分的に、ベルマウス3に包囲されている。すなわち、それぞれの翼2の下流部は、平面的にみて、ベルマウス3で包囲されたベルマウス3の内側の領域内に入っており、それぞれの翼2の上流部は、平面的にみて、ベルマウス3で包囲されたベルマウス3の内側の領域の外に出ている。つまり、それぞれの翼2の上流部は、ベルマウス3の上流端(入口端)よりも、上流側に位置している。また、ファングリル4は、プロペラファン1の下流に配置されている。
本発明として、特に限定するものではないが、本実施の形態1では、3つの翼2は、同じ形状を有しているので、以下、一つの翼2について説明する。本発明の翼としては、半径方向の内周端23から外周端24に至る間に、前縁21の一部が、正圧面2a側へ突出している形状か、または、後縁22の一部が、負圧面2b側へ突出している形状かの、少なくとも一方の形状を有している。別の言い方をすると、翼2は、半径方向の最内周から最外周に至る間に、局部的に、前縁21が正圧面2a側へ突出している形状か、または、局所的に、後縁22が、負圧面2b側へ突出している形状かの、少なくとも一方の形状を有している。図示例の翼2は、前縁21の一部が、正圧面2a側へ突出している形状と、後縁22の一部が、負圧面2b側へ突出している形状との、両方の形状を有している。また、別の記述態様によれば、回転中心線RCの延びる方向でみた送風方向(図3に矢印Aで例示の方向)に関して、上述した前縁21の一部の突出は、送風方向の下流側への突出であり、上述した後縁22の一部の突出は、送風方向の上流側への突出である。
後述する図5に示すように、回転中心線RCから翼2の外周端24までの半径を翼半径Rtとしたとき、前縁21の突出の径方向の中心28および後縁22の突出の径方向の中心28は、回転中心線RCから0.5Rtの径方向位置よりも、径方向外側に位置しており、すなわち、回転中心線RCから翼半径の半分の径方向位置よりも、径方向外側に位置している。なお、前縁21の突出の径方向の中心28および後縁22の突出の径方向の中心28は、突出の開始半径位置(突出における径方向の最も内側の位置)26と、突出の終了半径位置(突出における径方向の最も外側の位置)27との間の、径方向でいうところの中央の位置を指すものとする。
また、上述した前縁21の一部21aの突出から始まる部分的な前縁側突出エリア31、および、上述した後縁22の一部22aの突出から始まる部分的な後縁側突出エリア32は、共に、回転軌跡の前後方向に延びている。
また、前縁21の一部21aの突出から始まる部分的な前縁側突出エリア31の突出高さは、前縁21で最大であり、後縁22に向け徐々に減少する。同様に、後縁22の一部22aの突出から始まる部分的な後縁側突出エリア32の突出高さは、後縁22で最大であり、前縁21に向け徐々に減少する。つまり、前縁21の一部21aの突出から始まる部分的な前縁側突出エリア31は、正圧面2aにおいて、後縁22に至ることなく消失しており、後縁22の一部22aの突出から始まる部分的な後縁側突出エリア32は、負圧面2bにおいて、前縁21に至ることなく消失している。
また、前縁21の一部21aの突出から始まる部分的な前縁側突出エリア31および後縁22の一部22aの突出から始まる部分的な後縁側突出エリア32を通る半径位置において回転中心線RCを中心とした弧状に延びる断面ラインVで切断した弧状断面を、さらに、平面へ展開した仮想面上では、前縁21(21a)から後縁22(22a)をつなぐ翼面の曲線は、略円弧形状をなしている。
上記のような構成により得られる効果について、図4〜図6を用いて説明する。図4は、比較例のプロペラファンの吹き出し風速分布を示す図である。図5は、本発明のプロペラファンの吹き出し風速分布を示す図である。図6は、本発明のプロペラファンの吹き出し風速分布を示すグラフである。
比較例として、上述の前縁側突出エリア31および後縁側突出エリア32のどちらも持たない翼2’のみを備えたプロペラファンの吹き出し風速分布は、図4に示すように、翼2’の外周端24の近傍で極大となるような風速分布を示す。翼2の内周端23から外周端24に向かって次第に風速が大きくなるのは、翼2’の外周側ほど翼2の運動速度が大きくなり、翼2の仕事量が増加するためであり、最も外周端24の近傍で風速が低下するのは、翼2’の外周端24では翼2とベルマウス3の隙間からの漏れがある事や、翼2の送風方向の上流側の一部がベルマウス3から突出しているので元々の仕事量が少ない事による。
こうした比較例のプロペラファンにおいては、プロペラファンからの吹き出し気流が、プロペラファンの下流に設置されたファングリル4を通過すると、騒音を発生するが、一般にファングリル4を気流が通過する際の騒音は、流速の6乗に比例して増大することから、プロペラファンからの吹き出し風速分布に極大部があると、大きな騒音源になってしまう。
これに対して、本発明の実施の形態1のプロペラファン1の吹き出し風速分布は、前述のように構成されていることにより、プロペラファン1からの吹き出し風速分布が極大となる領域の旋回方向の速度成分を減少させて、翼2の仕事量を効果的に減少させるとともに、相対的に翼2の内周端23の仕事を増加させることができる。このため、図5に示すように、翼2の半径方向にわたって、より均一な吹き出し風速分布を実現でき、プロペラファン1の下流に設置されたファングリル4を通過する際に発生する騒音を低減し、プロペラファンを低騒音化できる。
また、前述したように、前縁21の一部21aの突出から始まる部分的な前縁側突出エリア31および後縁22の一部22aの突出から始まる部分的な後縁側突出エリア32を通る半径位置において回転中心線RCを中心とした弧状に延びる断面ラインVで切断した弧状断面を、さらに、平面へ展開した仮想面上において、前縁21(21a)から後縁22(22a)をつなぐ翼面の曲線が、略円弧形状をなしていることにより、流れは翼面に滑らかに沿うこととなり、これによっても、騒音源となる渦の発生を効果的に抑制でき、さらにプロペラファンの低騒音化を進めることとなっている。
また、図6では、吹き出し風速分布の比較に関し、比較例のプロペラファンと本発明の実施の形態1のプロペラファン1とを比較している。比較例のプロペラファンでは、半径比0.8付近に、風速の明らかな極大部がみられるが、本発明の実施の形態1のプロペラファンでは、半径比0.8付近の風速が、比較例のプロペラファンの場合よりも、減少しており、半径比0.6以下の翼の内周側の領域での風速が、比較例のプロペラファンの場合よりも、増加している。つまり、本発明の実施の形態1のプロペラファンでは、比較例のプロペラファンの場合のような風速の明らかな極大部は見られず、比較例のプロペラファンの場合よりも風速分布が均一化されていることが分かる。なお、半径比とは、翼半径Rt(プロペラファンの半径)を1としたときの、翼上の半径位置の比率であり、基準化風速とは、比較例のプロペラファンの吹き出し風速分布の最大値を1として基準化した風速を示す。
以上に説明したように本実施の形態1によれば、低騒音なプロペラファンおよび空気調和装置用室外機を提供することができる。
実施の形態2.
次に、図7に基づき、本発明の実施の形態2について説明する。図7は、本発明の実施の形態2に関する、プロペラファンおよびその周辺部を平面的に示す図である。なお、本実施の形態2は、以下に示す説明以外の内容については、上述した実施の形態1と同様であるものとする。
図7に示すように、本発明の実施の形態2のプロペラファンでは、前縁21の突出および後縁22の突出に関し、最大突出半径位置25が、突出の開始半径位置26と突出の終了半径位置27との中央である突出の径方向の中心28の径方向位置よりも、径方向の外側に位置している。
このような構成により得られる効果について説明する。図6に示したとおり、プロペラファン1の吹き出し風速分布の変化の勾配は、風速分布の極大部よりも内周側では比較的小さく、風速分布の極大部よりも外周側では比較的大きくなっていることが分かる。これに対して、本実施の形態2のような構成にすることにより、前縁21の突出の勾配の変化および後縁22の突出の勾配の変化が、風速分布の変化の勾配と、よりよく一致するため、プロペラファンからの吹き出し風速分布をより一層均一化でき、プロペラファンの下流に設置されたグリルを通過する際に発生する騒音を低減し、プロペラファンを低騒音化できる。
実施の形態3.
次に、図6および図7に基づき、本発明の実施の形態3について説明する。図7は、本発明の実施の形態3に関する、プロペラファンおよびその周辺部を平面的に示す図である。なお、本実施の形態3は、以下に示す説明以外の内容については、上述した実施の形態1または2と同様であるものとする。
図7に示すように、本発明の実施の形態3のプロペラファンでは、上記実施の形態2と同様、前縁21の突出および後縁22の突出に関し、最大突出半径位置25が、突出の開始半径位置26と突出の終了半径位置27との中央である突出の径方向の中心28の径方向位置よりも、径方向の外側に位置している。
上記に加えて、本発明の実施の形態3のプロペラファンでは、前縁21の突出および後縁22の突出に関し、最大突出半径位置25が、吹き出し風速分布の極大部と略一致する位置に設けられている。すなわち、最大突出半径位置25の位置の設定において、前縁にも後縁にも突出が設けられていない条件だけが異なる翼に関して、吹き出し風速分布を得て、その吹き出し風速分布の極大となる位置に、最大突出半径位置25を設定する。具体的には、図6に関して前述したように、比較例のプロペラファンの吹き出し風速分布は、半径比0.8(回転中心線RCから0.8Rtの径方向位置)付近に風速分布の極大部があることから、前縁21の突出および後縁22の突出に関し、最大突出半径位置25は、回転中心線RCから0.8Rtの径方向位置に設けられている。
上記のような構成によれば次のような利点が得られる。すなわち、翼2の前縁21の突出および後縁22の突出に関する最大突出半径位置25において、最も風速を低減することができるので、その最も風速を低減する位置を、プロペラファン1の吹き出し風速分布の極大部と略一致させることで、プロペラファン1の吹き出し風速分布をより一層、均一化でき、プロペラファン1の下流に設置されたファングリル4を通過する際に発生する騒音を低減し、プロペラファンを低騒音化できる。
実施の形態4.
次に、図8および図9に基づき、本発明の実施の形態4について説明する。図8は、本発明の実施の形態4のプロペラファンの斜視図である。図9は、本発明の実施の形態4のプロペラファンのL/Rtと基準化風速の最大値のグラフである。なお、本実施の形態4は、以下に示す説明以外の内容については、上述した実施の形態1〜3の何れか一つと同様であるものとする。
図8に示すように、本発明の実施の形態4のプロペラファンでは、翼2の前縁21の突出および後縁22の突出に関する最大突出半径位置25の突出高さLは、L/Rt<0.1を満たすように、設定されている。
上記のような構成により得られる効果につき、図9を用いて説明する。図9に示すように、L/Rt<0.1の範囲では、L/Rtが大きくなるにつれ基準化風速の最大値が低減するが、L/Rt≧0.1の範囲では、基準化風速の最大値が一定となる傾向を示している。ここで、上記のように前縁21の一部を正圧面2a側へ突出させたり、後縁22の一部を負圧面2b側へ突出させたりすると、当該突出部分の翼面が回転中心線RCに対して垂直な面(直交する面)に近づくことになり、翼面を流れる気流の相対速度が上昇してしまうことにより、騒音の悪化要因となる可能性がある。特に、L/Rt≧0.1においては、基準化風速の最大値が一定となるため、この騒音悪化要因が支配的となり、十分な騒音低減効果が発揮されない恐れがある。これに対して、本実施の形態4では、上記のようにL/Rt<0.1を満たすように、突出を設けるので、そのような騒音の悪化を回避することができ、プロペラファンのより一層の低騒音化を進めることができる。
以上、好ましい実施の形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の改変態様を採り得ることは自明である。
上述した実施の形態では、プロペラファンを、空気調和装置用室外機に組み入れた態様として説明しているが、本発明のプロペラファンは、これに限定されるものではない。本発明は、上述したプロペラファンと、ベルマウスと、ファングリルとを備えたプロペラファン装置として実施することができる。ベルマウスは、平面的にみて、プロペラファンの送風方向の下流側の部分を包囲し、プロペラファンの送風方向の上流側の部分は、平面的にみて、ベルマウスの外にあり、ファングリルは、プロペラファンの送風方向の下流に配置されている。そして、このようなプロペラファン装置を、熱交換器と組み合わせて実施した態様の一つが、先に説明してきた空気調和装置用室外機としての実施の形態である。よって、他の例を挙げると、本発明のプロペラファン装置は、冷凍装置等の空気調和装置以外の冷凍サイクル装置(圧縮機、凝縮器、膨張装置および蒸発器を少なくとも含む冷凍回路を備えた装置)に用いることができ、さらに、熱交換要素の具備を条件としない、換気装置、送風装置、ドライヤとして実施することも可能である。
また、本発明を実施するための最良の形態として、上記に説明した例では、翼の枚数が3枚である場合を図示しているが、本発明は、3枚以外の翼枚数の構成として実施することも可能であり、かかる構成においても、上記の優れた作用効果が得られる。
また、上述した実施の形態では、翼が、前縁の一部が正圧面側へ突出している形状と、後縁の一部が負圧面側へ突出している形状との両方を備えている態様を例示していたが、この態様は、本発明のあくまでも一例であり、本発明に関する翼は、前縁に上記の突出を有する一方、後縁に上記の突出を有しない形態であってもよく、あるいは、本発明に関する翼は、後縁に上記の突出を有する一方、前縁に上記の突出を有しない形態であってもよい。
1 プロペラファン、1a ボス、2 翼、2a 正圧面、2b 負圧面、3 ベルマウス、4 ファングリル、21 前縁、22 後縁、24 外周端、25 最大突出半径位置、28 突出の径方向の中心、100 空気調和装置用室外機。

Claims (11)

  1. ボスと、
    前記ボスに固定された翼とを備え、
    前記翼は、前縁の一部が、正圧面側へ突出している形状か、または、後縁の一部が、負圧面側へ突出している形状を有しており、
    突出の径方向の中心は、回転中心線から翼半径の半分の径方向位置よりも、径方向外側に位置しており、
    突出の最大突出半径位置は、突出の径方向の中心の径方向位置よりも、径方向の外側に位置している、
    プロペラファン。
  2. 前記最大突出半径位置は、吹き出し風速分布の極大部と一致する位置に設けられている、
    請求項1のプロペラファン。
  3. 回転中心線から前記翼の外周端までの半径を翼半径Rtとしたとき、
    突出の最大突出半径位置の突出高さLは、L/Rt<0.1を満たすように、設定されている、
    請求項1または2のプロペラファン。
  4. 請求項1〜3の何れか一項のプロペラファンと、ベルマウスと、ファングリルとを備え、
    前記ベルマウスは、平面的にみて、前記プロペラファンの送風方向の下流側の部分を包囲し、
    前記プロペラファンの送風方向の上流側の部分は、平面的にみて、前記ベルマウスの外にあり、
    前記ファングリルは、前記プロペラファンの送風方向の下流に配置されている、
    プロペラファン装置。
  5. 請求項1〜3の何れか一項のプロペラファンを搭載した、
    空気調和装置用室外機。
  6. ボスと、
    前記ボスに固定された翼とを備え、
    前記翼は、前縁の一部が、正圧面側へ突出しており、且つ、後縁の一部が、負圧面側へ突出している、形状を有しており、
    突出の径方向の中心は、回転中心線から翼半径の半分の径方向位置よりも、径方向外側に位置しており、
    回転中心線から前記翼の外周端までの半径を翼半径Rtとしたとき、
    突出の最大突出半径位置の突出高さLは、L/Rt<0.1を満たすように、設定されており、
    前記前縁の一部の突出から始まる部分的な前縁側突出エリアの突出高さは、前記前縁で最大であり、前記後縁に向け徐々に減少し、
    前記後縁の一部の突出から始まる部分的な後縁側突出エリアの突出高さは、前記後縁で最大であり、前記前縁に向けて徐々に減少する
    プロペラファン。
  7. 突出の最大突出半径位置は、突出の径方向の中心の径方向位置よりも、径方向の外側に位置している、
    請求項6のプロペラファン。
  8. ボスと、
    前記ボスに固定された翼とを備え、
    前記翼は、前縁の一部が、正圧面側へ突出しており、且つ、後縁の一部が、負圧面側へ突出している、形状を有しており、
    突出の径方向の中心は、回転中心線から翼半径の半分の径方向位置よりも、径方向外側に位置しており、
    回転中心線から前記翼の外周端までの半径を翼半径Rtとしたとき、
    突出の最大突出半径位置の突出高さLは、L/Rt<0.1を満たすように、設定されており、
    突出の最大突出半径位置は、突出の径方向の中心の径方向位置よりも、径方向の外側に位置している、
    プロペラファン。
  9. 前記最大突出半径位置は、吹き出し風速分布の極大部と一致する位置に設けられている、
    請求項7または請求項8のプロペラファン。
  10. 請求項6〜の何れか一項のプロペラファンと、ベルマウスと、ファングリルとを備え、
    前記ベルマウスは、平面的にみて、前記プロペラファンの送風方向の下流側の部分を包囲し、
    前記プロペラファンの送風方向の上流側の部分は、平面的にみて、前記ベルマウスの外にあり、
    前記ファングリルは、前記プロペラファンの送風方向の下流に配置されている、
    プロペラファン装置。
  11. 請求項6〜の何れか一項のプロペラファンを搭載した、
    空気調和装置用室外機。
JP2016557365A 2014-11-04 2014-11-04 プロペラファン、プロペラファン装置および空気調和装置用室外機 Active JP6377172B2 (ja)

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