JP6692456B2 - プロペラファン及び空気調和装置の室外機 - Google Patents

プロペラファン及び空気調和装置の室外機 Download PDF

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Description

本発明は、ボス部の外周に配置された翼を備えたプロペラファン及び空気調和装置の室外機に関するものである。
特許文献1には、軸流ファンが記載されている。この軸流ファンは、ハブと、ハブに取り付けられた複数枚の羽根とを有している。羽根の形状は、前縁輪郭線、後縁輪郭線、チップ輪郭線及びハブ輪郭線で規定されている。前縁輪郭線又は後縁輪郭線は、周方向に凸状に形成されている。
特開2004−332674号公報
例えば、後縁輪郭線が周方向に凸状に形成される構成では、羽根の径方向における後縁部の一部が空気の流れに沿って延長される。これにより、翼面上での空気の流れを制御できるため、羽根の径方向で負荷分布を調整することができる。しかしながら、特許文献1の軸流ファンでは、後縁部の延長された部分に他の領域の空気の流れが引き込まれる。このため、羽根に沿った空気の流れには、損失となる径方向成分が生じてしまう。したがって、軸流ファンの効率が低下してしまうという課題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、効率を向上させることができるプロペラファン及び空気調和装置の室外機を提供することを目的とする。
本発明に係るプロペラファンは、回転軸上に配置されたボス部と、前記ボス部の外周に配置され、前縁及び後縁を有する翼と、を備え、前記翼は、前記前縁を含む前方翼面部と、前記前方翼面部よりも前記後縁側に位置し前記後縁を含む後方翼面部と、を有しており、前記後方翼面部は、前記後縁の一部を含む第1翼面部と、前記後縁の他の一部を含む第2翼面部と、を有しており、前記第1翼面部は、前記第1翼面部を通る前記翼の周方向断面において、前記前方翼面部の翼形状が前記後縁側に延長された翼形状を有しており、前記第2翼面部は、前記第2翼面部を通る前記翼の周方向断面において、前記前方翼面部の翼形状が前記後縁側に延長された翼形状よりも前記翼の圧力面側に突出した翼形状を有しており、前記第1翼面部と前記第2翼面部との間には側面部が設けられており、前記側面部は、前記前縁側に位置する第1頂点と、前記後縁側に位置し、前記第1翼面部に隣接する第2頂点と、前記後縁側に位置し、前記第2翼面部に隣接する第3頂点と、を有しており、前記第1頂点と前記回転軸との距離は、前記第2頂点と前記回転軸との距離よりも長く、前記第3頂点と前記回転軸との距離よりも短いものである。
本発明に係る空気調和装置の室外機は、上記のプロペラファンを備えたものである。
本発明によれば、翼に沿った空気の流れに径方向成分が生じるのを抑制できるため、プロペラファンの効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1の比較例に係るプロペラファンの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係るプロペラファンの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係るプロペラファンの概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係るプロペラファンの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態3に係るプロペラファンの概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係るプロペラファンを回転軸に沿って上流側から見た構成を示す図である。 本発明の実施の形態4に係るプロペラファンの概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態5に係るプロペラファンを回転軸に沿って上流側から見た構成を示す図である。 本発明の実施の形態5の変形例に係るプロペラファンを回転軸に沿って上流側から見た構成を示す図である。 本発明の実施の形態6に係るプロペラファンの概略構成の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態6に係るプロペラファンの概略構成の他の例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態7に係る空気調和装置の室外機の概略構成を示す模式的な断面図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係るプロペラファンについて説明する。図1は、本実施の形態に係るプロペラファンの概略構成を示す斜視図である。図2は、本実施の形態に係るプロペラファンの概略構成を示す断面図である。図2における(a)、(b)及び(c)は、図1のA−A断面、B−B断面及びC−C断面をそれぞれ示している。図3における(a)及び(b)は、図1のD−D断面及びE−E断面をそれぞれ示している。D−D断面及びE−E断面は、翼20の周方向断面である。なお、図1〜図3を含む以下の図面では、各構成部材の相対的な寸法の関係や形状等が実際のものとは異なる場合がある。
図1〜図3に示すように、プロペラファンは、ボス部10と、ボス部10の外周に配置された翼20と、を備えた羽根車50を有している。また、プロペラファンは、羽根車50を回転させるモータ(図1〜図3では図示せず)を有している。
ボス部10は、羽根車50の回転軸11上に配置されている。ボス部10は、モータの駆動により、回転軸11を中心として回転方向12に回転するように設けられている。本例では、ボス部10の外周には、複数の翼20が周方向に等間隔で設けられている。図1では1つの翼20のみを示しているが、複数の翼20は例えば全て同様の構成を有している。
翼20は、前縁21、後縁22及び外周縁23を有している。前縁21は、羽根車50が回転方向12に回転するときに翼20の前方に位置する縁部である。後縁22は、羽根車50が回転方向12に回転するときに翼20の後方に位置する縁部である。外周縁23は、翼20の外周に位置し、前縁21の外周端と後縁22の外周端との間に設けられた縁部である。
また、翼20は、圧力面31と負圧面32とを有している。圧力面31は、羽根車50が回転方向12に回転したときに圧力が上昇する表面である。負圧面32は、圧力面31の裏面側に位置し、羽根車50が回転方向12に回転したときに圧力が低下する表面である。図1中では、翼20の奥側の表面が圧力面31であり、翼20の手前側の表面が負圧面32である。
さらに、翼20は、前縁21を含む前方翼面部40と、前方翼面部40よりも後縁22側に位置し、後縁22を含む後方翼面部と、を有している。後方翼面部は、後縁22の第1部分22aを含む翼面部41(第1翼面部の一例)と、後縁22のうち第1部分22aよりも外周縁23側に位置する第2部分22bを含む翼面部42(第2翼面部の一例)と、を有している。翼面部41は、翼20のうち最も内周側に位置しており、ボス部10に隣接している。翼面部42は、翼20のうち最も外周側に位置しており、外周縁23の一部を含んでいる。翼面部42は、翼面部41に対して圧力面31側(プロペラファンによる送風空気の流れにおいて下流側)に突出している。すなわち、翼面部42は、圧力面31側では翼面部41に対して凸状に形成されており、負圧面32側では翼面部41に対して凹状に形成されている。
図3(a)に示すように、翼面部41は、翼面部41を通る翼20の周方向断面において、前方翼面部40の翼形状が後縁22側に延長された翼形状を有している。すなわち、翼面部41は、同周方向断面において、前方翼面部40の翼形状が後縁22側に延長された仮想の翼形状と重なった翼形状を有している。
図3(b)に示すように、翼面部42は、翼面部42を通る翼20の周方向断面において、前方翼面部40の翼形状が後縁22側に延長された仮想の翼形状42aよりも圧力面31側に突出した翼形状を有している。前方翼面部40と翼面部42との間では、圧力面31及び負圧面32のいずれもが連続的かつ滑らかに接続されている。
また、翼20は、翼面部41と翼面部42との間に段差を形成する第1側面部61を有している。図1では、第1側面部61にハッチングを付している。第1側面部61は、翼面部41と翼面部42との間に配置されている。第1側面部61は、翼面部41及び翼面部42の双方に対して傾斜している。第1側面部61は、概ね翼20の周方向に沿って形成されている。第1側面部61によって、翼面部41に対する翼面部42の突出状態が形成されている。
第1側面部61は、三角形状の形状を有している。第1側面部61は、当該第1側面部61の前縁21側に位置する第1頂点61aと、当該第1側面部61の後縁22側であって負圧面32側に位置し、翼面部41に隣接する第2頂点61bと、当該第1側面部61の後縁22側であって圧力面31側に位置し、翼面部42に隣接する第3頂点61cと、を有している。第1頂点61aは、翼20の周方向において前縁21と後縁22との間に位置している。これにより、翼20のうち第1頂点61aよりも前縁21側の領域では段差が形成されず、翼20のうち第1頂点61aよりも後縁22側の領域では翼面部41と翼面部42との間に段差が形成される。翼面部41と翼面部42との間の段差は、後縁22に近づくほど大きくなる。本例の第1側面部61は、回転軸11と平行な平面状の形状を有しているが、第1側面部61は、曲面状(例えば、回転軸11を中心とした円筒面状)の形状を有していてもよい。
本実施の形態によって得られる効果について説明する。図4は、本実施の形態の比較例に係るプロペラファンの概略構成を示す斜視図である。図4に示すプロペラファンでは、後縁22の一部(例えば、径方向中央部)に、空気の流れに沿って延長された延長部70が形成されている。このような構成では、矢印102で示すように、延長部70の形成された領域に空気の流れを集中させることにより、翼20の負荷分布を調整することができる。しかしながら、延長部70は径方向でなだらかに形成されているため、延長部70には、矢印101、103で示すように、延長部70の形成領域以外の領域を流れる空気を引き込む作用が生じる。これにより、翼20に沿った空気の流れには、ファンの損失となる径方向成分が生じてしまう。
これに対し、図1に示すような本実施の形態に係るプロペラファンの構成では、翼面部41と翼面部42との間を段差によって区切ることができる。これにより、径方向への空気の誘引を防ぐことができるため、矢印104、105、106で示すように、空気の流れに径方向成分が生じるのを抑制することができる。したがって、プロペラファンの効率を向上させることができる。
また、プロペラファンは、外周側ほど効率良く仕事をする。本実施の形態に係るプロペラファンでは、翼20で最も外周側に位置する翼面部42が圧力面31側に突出している。これにより、本実施の形態に係るプロペラファンでは、空気の流れに径方向成分が生じるのを抑制しつつ、外周側の翼面部での仕事量を増大させることができる。したがって、翼20の径方向で設計を細分化できるとともに、プロペラファンの効率をさらに向上させることができる。また、プロペラファンの効率を向上させることにより、所定風量を得るために必要な回転数を減少させることができるため、プロペラファンの騒音を低減することができる。
以上説明したように、本実施の形態に係るプロペラファンは、回転軸11上に配置されたボス部10と、ボス部10の外周に配置され、前縁21及び後縁22を有する翼20と、を備えている。翼20は、前縁21を含む前方翼面部40と、前方翼面部40よりも後縁22側に位置し後縁22を含む後方翼面部と、を有している。後方翼面部は、後縁22の第1部分22aを含む翼面部41(第1翼面部の一例)と、後縁22の第2部分22bを含む翼面部42(第2翼面部の一例)と、を有している。翼面部41は、翼面部41を通る翼20の周方向断面において、前方翼面部40の翼形状が後縁22側に延長された翼形状を有している。翼面部42は、翼面部42を通る翼20の周方向断面において、前方翼面部40の翼形状が後縁22側に延長された翼形状よりも翼20の圧力面31側に突出した翼形状を有している。
この構成によれば、翼面部41と翼面部42との間を段差によって区切ることができる。これにより、径方向への空気の誘引を防ぐことができるため、空気の流れに径方向成分が生じるのを抑制することができる。したがって、プロペラファンの効率を向上させることができる。また、この構成によれば、翼面部42が翼20の圧力面31側に突出しているため、翼面部42での仕事量を増大させることができる。
また、本実施の形態に係るプロペラファンにおいて、翼面部42は、翼面部41よりも外周側に位置している。この構成によれば、外周側の翼面部42での仕事量を増大させることができるため、プロペラファンの効率をさらに向上させることができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係るプロペラファンについて説明する。図5は、本実施の形態に係るプロペラファンの概略構成を示す斜視図である。図6は、本実施の形態に係るプロペラファンの概略構成を示す断面図である。図6における(a)、(b)及び(c)は、図5のA−A断面、B−B断面及びC−C断面をそれぞれ示している。なお、実施の形態1と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図5及び図6に示すように、翼20は、前方翼面部40と後方翼面部とを有している。後方翼面部は、後縁22の第1部分22aを含む翼面部41(第2翼面部の一例)と、後縁22のうち第1部分22aよりも外周縁23側に位置する第2部分22bを含む翼面部42(第1翼面部の一例)と、を有している。翼面部41は、翼20のうち最も内周側に位置しており、ボス部10に隣接している。翼面部42は、翼20のうち最も外周側に位置しており、外周縁23の一部を含んでいる。翼面部41は、翼面部42に対して圧力面31側(プロペラファンによる送風空気の流れにおいて下流側)に突出している。すなわち、翼面部41は、圧力面31側では翼面部42に対して凸状に形成されており、負圧面32側では翼面部42に対して凹状に形成されている。
翼面部41は、翼面部41を通る翼20の周方向断面において、前方翼面部40の翼形状が後縁22側に延長された仮想の翼形状よりも圧力面31側に突出した翼形状を有している。すなわち、翼面部41は、図3(b)に示した実施の形態1の翼面部42と同様の翼形状を有している。一方、翼面部42は、翼面部42を通る翼20の周方向断面において、前方翼面部40の翼形状が後縁22側に延長された翼形状を有している。すなわち、翼面部42は、図3(a)に示した実施の形態1の翼面部41と同様の翼形状を有している。
また、翼20は、翼面部41と翼面部42との間に段差を形成する第1側面部61を有している。図5では、第1側面部61にハッチングを付している。第1側面部61は、翼面部41と翼面部42との間に配置されている。第1側面部61は、翼面部41及び翼面部42の双方に対して傾斜している。第1側面部61は、概ね翼20の周方向に沿って形成されている。第1側面部61によって、翼面部42に対する翼面部41の突出状態が形成されている。
第1側面部61は、三角形状の形状を有している。第1側面部61は、当該第1側面部61の前縁21側に位置する第1頂点61aと、当該第1側面部61の後縁22側であって圧力面31側に位置し、翼面部41に隣接する第2頂点61bと、当該第1側面部61の後縁22側であって負圧面32側に位置し、翼面部42に隣接する第3頂点61cと、を有している。第1頂点61aは、翼20の周方向において前縁21と後縁22との間に位置している。これにより、翼20のうち第1頂点61aよりも前縁21側の領域では段差が形成されず、翼20のうち第1頂点61aよりも後縁22側の領域では翼面部41と翼面部42との間に段差が形成される。翼面部41と翼面部42との間の段差は、後縁22に近づくほど大きくなる。本例の第1側面部61は、回転軸11と平行な平面状の形状を有しているが、第1側面部61は、曲面状(例えば、回転軸11を中心とした円筒面状)の形状を有していてもよい。
本実施の形態によって得られる効果について説明する。本実施の形態に係るプロペラファンの構成では、翼面部41と翼面部42との間を段差によって区切ることができる。これにより、径方向への空気の誘引を防ぐことができるため、矢印104、105、106で示すように、空気の流れに径方向成分が生じるのを抑制することができる。したがって、プロペラファンの効率を向上させることができる。
また、プロペラファンの下流側には、吹出グリル(例えば、図15を用いて後述する吹出グリル130)等が配置される場合がある。プロペラファンの回転により吹き出される空気の風速は、プロペラファンの外周側ほど大きくなる傾向にある。このような風速分布が形成されている場合、プロペラファンの外周側から吹き出される風速の大きい空気が吹出グリルに衝突することにより、騒音が増大してしまうことがある。これに対し、本実施の形態に係るプロペラファンでは、翼20で最も内周側に位置する翼面部41が圧力面31側に突出している。したがって、本実施の形態では、プロペラファンの内周側から吹き出される空気の風速を増大させることができる。すなわち、本実施の形態では、プロペラファンの径方向における風速分布をより均一にすることができるため、プロペラファンの外周側から吹き出される空気の風速を相対的に低下させることができる。したがって、空気が吹出グリルに衝突する際の騒音を低減することができるため、プロペラファンの騒音を低減することができる。
以上説明したように、本実施の形態に係るプロペラファンにおいて、翼面部41(第2翼面部の一例)は、翼面部42(第1翼面部の一例)よりも内周側に位置している。この構成によれば、プロペラファンの内周側から吹き出される空気の風速を増大させることができ、プロペラファンの径方向における風速分布をより均一にすることができるため、プロペラファンの騒音を低減することができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係るプロペラファンについて説明する。図7は、本実施の形態に係るプロペラファンの概略構成を示す斜視図である。図8は、本実施の形態に係るプロペラファンの概略構成を示す断面図である。図8は、図7のA−A断面を示している。なお、実施の形態1と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7及び図8に示すように、翼20は、前方翼面部40と後方翼面部とを有している。後方翼面部は、後縁22の第1部分22aを含む翼面部41(第1翼面部の一例)と、後縁22のうち第1部分22aよりも外周縁23側に位置する第2部分22bを含む翼面部42(第2翼面部の一例)と、後縁22のうち第2部分22bよりも外周縁23側に位置する第3部分22cを含む翼面部43(第1翼面部の一例)と、を有している。翼面部41は、翼20のうち最も内周側に位置しており、ボス部10に隣接している。翼面部43は、翼20のうち最も外周側に位置しており、外周縁23の一部を含んでいる。翼面部42は、翼面部41と翼面部43との間に位置しており、例えば翼20の径方向中央部を含んでいる。翼面部42は、翼面部41及び翼面部43に対して圧力面31側に突出している。すなわち、翼面部42は、圧力面31側では翼面部41及び翼面部43に対して凸状に形成されており、負圧面32側では翼面部41及び翼面部43に対して凹状に形成されている。
翼面部41は、翼面部41を通る翼20の周方向断面において、前方翼面部40の翼形状が後縁22側に延長された翼形状を有している。同様に、翼面部43は、翼面部43を通る翼20の周方向断面において、前方翼面部40の翼形状が後縁22側に延長された翼形状を有している。すなわち、翼面部41及び翼面部43は、図3(a)に示した実施の形態1の翼面部41と同様の翼形状を有している。一方、翼面部42は、翼面部42を通る翼20の周方向断面において、前方翼面部40の翼形状が後縁22側に延長された仮想の翼形状よりも圧力面31側に突出した翼形状を有している。すなわち、翼面部42は、図3(b)に示した実施の形態1の翼面部42と同様の翼形状を有している。
また、翼20は、翼面部41と翼面部42との間に段差を形成する第1側面部61と、翼面部42と翼面部43との間に段差を形成する第2側面部62と、を有している。図7では、第1側面部61及び第2側面部62にハッチングを付している。第1側面部61は、翼面部41と翼面部42との間に配置されている。第1側面部61は、翼面部41及び翼面部42の双方に対して傾斜している。第2側面部62は、翼面部42と翼面部43との間に配置されている。第2側面部62は、翼面部42及び翼面部43の双方に対して傾斜している。第1側面部61及び第2側面部62のそれぞれは、互いに交差しないように概ね翼20の周方向に沿って形成されている。第1側面部61及び第2側面部62によって、翼面部41及び翼面部43に対する翼面部42の突出状態が形成されている。
第1側面部61は、三角形状の形状を有し、例えば平面状に形成されている。第1側面部61は、当該第1側面部61の前縁21側に位置する第1頂点61aと、当該第1側面部61の後縁22側であって負圧面32側に位置し、翼面部41に隣接する第2頂点61bと、当該第1側面部61の後縁22側であって圧力面31側に位置し、翼面部42に隣接する第3頂点61cと、を有している。第1頂点61aは、翼20の周方向において前縁21と後縁22との間に位置している。本例の第1側面部61は、回転軸11と平行な平面状の形状を有しているが、第1側面部61は、曲面状(例えば、回転軸11を中心とした円筒面状)の形状を有していてもよい。
第2側面部62は、三角形状の形状を有し、例えば平面状に形成されている。第2側面部62は、当該第2側面部62の前縁21側に位置する第4頂点62aと、当該第2側面部62の後縁22側であって圧力面31側に位置し、翼面部42に隣接する第5頂点62bと、当該第2側面部62の後縁22側であって負圧面32側に位置し、翼面部43に隣接する第6頂点62cと、を有している。第4頂点62aは、翼20の周方向において前縁21と後縁22との間に位置している。本例の第2側面部62は、回転軸11と平行な平面状の形状を有しているが、第2側面部62は、曲面状(例えば、回転軸11を中心とした円筒面状)の形状を有していてもよい。
これにより、翼20のうち第1頂点61a及び第4頂点62aよりも前縁21側の領域では段差が形成されず、翼20のうち第1頂点61a及び第4頂点62aよりも後縁22側の領域では、翼面部41と翼面部42との間に段差が形成されるとともに、翼面部42と翼面部43との間に段差が形成される。翼面部41と翼面部42との間の段差、及び翼面部42と翼面部43との間の段差は、後縁22に近づくほど大きくなる。翼面部42は、第1頂点61a及び第4頂点62aを起点として、翼面部41及び翼面部43に対して相対的に圧力面31側に傾斜している。
なお、本実施の形態では、翼面部42のみが圧力面31側に突出しているが、2つ以上の翼面部が圧力面31側に突出していてもよい。例えば、翼20が、後縁22に沿って内周側から順に第1翼面部、第2翼面部、第3翼面部、第4翼面部及び第5翼面部を有している場合、第2翼面部及び第4翼面部が第1翼面部、第3翼面部及び第5翼面部に対して圧力面31側に突出していてもよい。
以上説明したように、本実施の形態に係るプロペラファンは、回転軸11上に配置されたボス部10と、ボス部10の外周に配置され、前縁21、後縁22及び外周縁23を有する翼20と、を備えている。翼20は、前縁21を含む前方翼面部40と、前方翼面部40よりも後縁22側に位置し後縁22を含む後方翼面部と、を有している。後方翼面部は、後縁22の第1部分22aを含む翼面部41(第1翼面部の一例)と、後縁22のうち第1部分22aよりも外周縁23側に位置する第2部分22bを含む翼面部42(第2翼面部の一例)と、後縁22のうち第2部分22bよりも外周縁23側に位置する第3部分22cを含む翼面部43(第1翼面部の一例)と、を有している。翼面部42は、翼面部41及び翼面部43に対して翼20の圧力面31側に突出しており、翼面部42の突出は、翼面部41と翼面部42との間に設けられた第1側面部61と、翼面部42と翼面部43との間に設けられた第2側面部62と、によって形成されている。
この構成によれば、翼面部41と翼面部42との間、及び翼面部42と翼面部43との間をそれぞれ段差によって区切ることができる。これにより、径方向への空気の誘引を防ぐことができるため、矢印104、105、106で示すように、空気の流れに径方向成分が生じるのを抑制することができる。したがって、プロペラファンの効率を向上させることができる。また、段差によって区切られた範囲内で負荷調整をすることにより、翼20の径方向で設計を細分化できるとともに、プロペラファンの効率をさらに向上させることができる。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係るプロペラファンについて説明する。図9は、本実施の形態に係るプロペラファンを回転軸に沿って上流側から見た構成を示す図である。図10は、本実施の形態に係るプロペラファンの概略構成を示す断面図である。図10は、図9のA−A断面を示している。なお、実施の形態1と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図9及び図10に示すように、翼面部42(第2翼面部の一例)は、翼面部41(第1翼面部の一例)に対して圧力面31側に突出している。すなわち、翼面部42は、圧力面31側では翼面部41に対して凸状に形成されており、負圧面32側では翼面部41に対して凹状に形成されている。
翼面部41は、翼面部41を通る翼20の周方向断面において、前方翼面部40の翼形状が後縁22側に延長された翼形状を有している。すなわち、翼面部41は、図3(a)に示した実施の形態1の翼面部41と同様の翼形状を有している。翼面部42は、翼面部42を通る翼20の周方向断面において、前方翼面部40の翼形状が後縁22側に延長された仮想の翼形状よりも圧力面31側に突出した翼形状を有している。すなわち、翼面部42は、図3(b)に示した実施の形態1の翼面部42と同様の翼形状を有している。
翼面部41と翼面部42との間には、第1側面部61が形成されている。図9では、第1側面部61にハッチングを付している。第1側面部61は、三角形状の形状を有している。第1側面部61は、当該第1側面部61の前縁21側に位置する第1頂点61aと、当該第1側面部61の後縁22側であって負圧面32側に位置し、翼面部41に隣接する第2頂点61bと、当該第1側面部61の後縁22側であって圧力面31側に位置し、翼面部42に隣接する第3頂点61cと、を有している。
第1側面部61は、下記の条件1及び2の少なくとも一方を満たすように形成されている。第1側面部61は、下記の条件1及び2の双方を満たすように形成されるのが望ましい。
条件1:第2頂点61bと回転軸11との距離が第1頂点61aと回転軸11との距離よりも短い。すなわち、第2頂点61bは、回転軸11を中心として第1頂点61aを通る第1仮想円筒面C1の内側に位置する。
条件2:第3頂点61cと回転軸11との距離が第1頂点61aと回転軸11との距離よりも長い。すなわち、第3頂点61cは、第1仮想円筒面C1の外側に位置する。
以上説明したように、本実施の形態に係るプロペラファンは、回転軸11上に配置されたボス部10と、ボス部10の外周に配置され、前縁21、後縁22及び外周縁23を有する翼20と、を備えている。翼20は、前縁21を含む前方翼面部40と、前方翼面部40よりも後縁22側に位置し後縁22を含む後方翼面部と、を有している。後方翼面部は、後縁22の第1部分22aを含む翼面部41と、後縁22のうち第1部分22aよりも外周縁23側に位置する第2部分22bを含む翼面部42と、を有している。翼面部41又は翼面部42の一方は、翼面部41又は翼面部42の他方に対して翼20の圧力面31側に突出している。翼面部41又は翼面部42の一方の突出は、翼面部41と翼面部42との間に設けられた第1側面部61によって形成されている。第1側面部61は、前縁21側に位置する第1頂点61aと、後縁22側に位置し、翼面部41に隣接する第2頂点61bと、後縁22側に位置し、翼面部42に隣接する第3頂点61cと、を有している。第1頂点61aと回転軸11との距離は、第2頂点61bと回転軸11との距離よりも長く、第3頂点61cと回転軸11との距離よりも短い。
本実施の形態によれば、互いに風速が異なる翼面部41と翼面部42との間隔を、第1頂点61aから後縁22側に向かって徐々に広げることができる。これにより、径方向への空気の誘引をより抑制することができる。
本実施の形態は、図7及び図8に示した第3の実施の形態の構成に適用することもできる。その場合、第1側面部61は、上記の条件1及び2の少なくとも一方を満たすように形成される。第1側面部61は、条件1及び2の双方を満たすように形成されるのが望ましい。一方、第2側面部62は、以下の条件3及び4の少なくとも一方を満たすように形成される。第2側面部62は、条件3及び4の双方を満たすように形成されるのが望ましい。
条件3:第5頂点62bと回転軸11との距離が第4頂点62aと回転軸11との距離よりも短い。すなわち、第5頂点62bは、回転軸11を中心として第4頂点62aを通る不図示の第2仮想円筒面の内側に位置する。
条件4:第6頂点62cと回転軸11との距離が第4頂点62aと回転軸11との距離よりも長い。すなわち、第6頂点62cは、上記第2仮想円筒面の外側に位置する。
実施の形態5.
本発明の実施の形態5に係るプロペラファンについて説明する。図11は、本実施の形態に係るプロペラファンを回転軸に沿って上流側から見た構成を示す図である。なお、実施の形態1と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図11に示すように、翼面部41(第1翼面部の一例)と第1側面部61とは、第1頂点61a及び第2頂点61bを通る第1境界線63aを介して隣接している。翼面部42(第2翼面部の一例)と第1側面部61とは、第1頂点61a及び第3頂点61cを通る第2境界線63bを介して隣接している。第1境界線63a及び第2境界線63bの少なくとも一方は曲線である。本例では、第1境界線63aは、翼面部41側に凸となる曲線であり、第2境界線63bは、翼面部42側に凸となる曲線である。第1境界線63a及び第2境界線63bはいずれも、第1仮想円筒面C1と、回転軸11と第1頂点61aとを含む第1仮想平面P1と、を超えないように設けられている。
以上説明したように、本実施の形態に係るプロペラファンでは、翼面部41と第1側面部61とは、第1頂点61a及び第2頂点61bを通る第1境界線63aを介して隣接している。翼面部42と第1側面部61とは、第1頂点61a及び第3頂点61cを通る第2境界線63bを介して隣接している。第1境界線63a及び第2境界線63bのそれぞれは、回転軸11を中心として第1頂点61aを通る第1仮想円筒面C1と、回転軸11と第1頂点61aとを含む第1仮想平面P1と、を超えないように設けられている。
本実施の形態によれば、互いに風速が異なる翼面部41と翼面部42との間隔を、実施の形態4よりもさらに広くすることができる。これにより、径方向への空気の誘引をより抑制することができる。
本実施の形態は、図7及び図8に示した第3の実施の形態の構成に適用することもできる。その場合、第1側面部61は、上記実施の形態4の条件1及び2の少なくとも一方(例えば、双方)を満たすように形成され、第2側面部62は、上記実施の形態4の条件3及び4の少なくとも一方(例えば、双方)を満たすように形成される。第1頂点61a及び第2頂点61bを通る第1境界線63aは、翼面部41側に凸となる曲線であり、第1頂点61a及び第3頂点61cを通る第2境界線63bは、翼面部42側に凸となる曲線である。第1境界線63a及び第2境界線63bはいずれも、第1仮想円筒面C1と、回転軸11と第1頂点61aとを含む第1仮想平面P1と、を超えないように設けられる。翼面部42と第2側面部62とは、第4頂点62a及び第5頂点62bを通る第3境界線を介して隣接している。翼面部43と第2側面部62とは、第4頂点62a及び第6頂点62cを通る第4境界線を介して隣接している。第3境界線は、翼面部42側に凸となる曲線であり、第4境界線は、翼面部43側に凸となる曲線である。第3境界線及び第4境界線はいずれも、回転軸11を中心として第4頂点62aを通る第2仮想円筒面と、回転軸11と第4頂点62aとを含む第2仮想平面と、を超えないように設けられる。
図12は、本実施の形態の変形例に係るプロペラファンを回転軸に沿って上流側から見た構成を示す図である。図12に示すように、本例では、第1境界線63a及び第2境界線63bの双方は、第1側面部61側に凸となる曲線である。第1境界線63a及び第2境界線63bはいずれも、第1仮想円筒面C1と、回転軸11と第1頂点61aとを含む第1仮想平面P1と、を超えないように設けられている。
本変形例によれば、プロペラファンの回転数が比較的速い場合などに、翼面部41に沿う空気の流れと、翼面部42に沿う空気の流れとを、徐々に離すことができる。
本変形例も同様に、図7及び図8に示した第3の実施の形態の構成に適用することができる。
実施の形態6.
本発明の実施の形態6に係るプロペラファンについて説明する。本実施の形態に係るプロペラファンは、実施の形態1〜5に係るプロペラファンの第1側面部61及び第2側面部62の一部又は全体に切欠きが形成された構成を有している。図13は、本実施の形態に係るプロペラファンの概略構成の一例を示す斜視図である。図13に示す例では、図7及び図8に示した第3の実施の形態と同様の構成において、第1側面部61の全体に切欠き81が形成され、第2側面部62の全体に切欠き82が形成されている。すなわち、翼面部41(第1翼面部の一例)と翼面部42(第2翼面部の一例)との間には、切欠き81が形成されている。翼面部42と翼面部43(第1翼面部の一例)との間には、切欠き82が形成されている。切欠き81、82のそれぞれは、例えば、翼20が後縁22側から三角形状に切り欠かれた形状を有している。なお、実施の形態1と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
空気は粘性を有するため、翼20の周囲の空気は翼面に沿って流れる。このため、第1側面部61及び第2側面部62の一部又は全体に切欠き81、82が形成されていても、翼面部41と翼面部42との間、及び翼面部42と翼面部43との間をそれぞれ段差によって区切ることができる。これにより、径方向への空気の誘引を防ぐことができる。
図14は、本実施の形態に係るプロペラファンの概略構成の他の例を示す斜視図である。図14に示すように、切欠き81、82の切欠き幅が広い場合、切欠き81、82に隣接する各翼面部の端部では、圧力面31側と負圧面32側との間の圧力差によって縦渦83が発生する。これにより、風速の速い負圧面32側の空気の流れが切欠き81、82を介して圧力面31側に抜けようとするのを縦渦83によって防ぐことができる。したがって、翼20の翼面部毎に、より独立した設計を行うことができる。
実施の形態7.
本発明の実施の形態7に係る空気調和装置の室外機について説明する。図15は、本実施の形態に係る空気調和装置の室外機の概略構成を示す模式的な断面図である。図15中の下方は室外機の正面側を表しており、図15中の上方は室外機の背面側を表している。図15に示すように、空気調和装置の室外機は、箱形形状の筐体110を備えている。筐体110の背面及び一方の側面には、外部から筐体110の内部に空気を流入させる通風孔115が形成されている。筐体110の前面には、筐体110の内部から外部に空気を流出させる開口部116と、筐体110の内部の空気を開口部116に案内する円筒状のベルマウス117と、が形成されている。筐体110の前面には、開口部116を覆うように吹出グリル130が取り付けられている。
筐体110の内部は、仕切板111によって機械室113とファン室112とに仕切られている。機械室113には、圧縮機114、冷媒配管及び電気品箱等が収容されている。ファン室112には、実施の形態1〜6のいずれかに係るプロペラファン120と、空気の流れにおいてプロペラファン120の上流側に配置される熱交換器121と、が収容されている。
プロペラファン120は、モータ122と、モータ122によって回転軸11を中心として回転駆動される羽根車50と、を有している。
熱交換器121は、内部を流通する冷媒と、プロペラファン120により送風される空気との熱交換を行うものである。熱交換器121は、全体として断面L字形に形成されている。熱交換器121は、通風孔115がそれぞれ形成された筐体110の背面及び一方の側面に沿って配置されている。熱交換器121としては、例えば、複数のフィンと内部に冷媒が流れる伝熱管とを備えたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器が用いられる。
プロペラファン120の羽根車50がモータ122によって駆動されると、通風孔115を介して、筐体110の外部の空気が筐体110の内部に吸い込まれる。筐体110の内部に吸い込まれた空気は、熱交換器121、モータ122及び羽根車50をこの順に通過し、開口部116及び吹出グリル130を介して筐体110の前面側に吹き出される。
本実施の形態に係る空気調和装置の室外機によれば、実施の形態1〜6のいずれかと同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態では空気調和装置の室外機を例に挙げたが、実施の形態1〜6に係るプロペラファンは換気装置に搭載することもできる。
上記の各実施の形態及び変形例は、互いに組み合わせて実施することが可能である。
10 ボス部、11 回転軸、12 回転方向、20 翼、21 前縁、22 後縁、22a 第1部分、22b 第2部分、22c 第3部分、23 外周縁、31 圧力面、32 負圧面、40 前方翼面部、41、42、43 翼面部、42a 仮想の翼形状、50 羽根車、61 第1側面部、61a 第1頂点、61b 第2頂点、61c 第3頂点、62 第2側面部、62a 第4頂点、62b 第5頂点、62c 第6頂点、63a 第1境界線、63b 第2境界線、70 延長部、81、82 切欠き、83 縦渦、101、102、103、104、105、106 矢印、110 筐体、111 仕切板、112 ファン室、113 機械室、114 圧縮機、115 通風孔、116 開口部、117 ベルマウス、120 プロペラファン、121 熱交換器、122 モータ、130 吹出グリル、C1 第1仮想円筒面、P1 第1仮想平面。

Claims (7)

  1. 回転軸上に配置されたボス部と、
    前記ボス部の外周に配置され、前縁及び後縁を有する翼と、を備え、
    前記翼は、前記前縁を含む前方翼面部と、前記前方翼面部よりも前記後縁側に位置し前記後縁を含む後方翼面部と、を有しており、
    前記後方翼面部は、前記後縁の一部を含む第1翼面部と、前記後縁の他の一部を含む第2翼面部と、を有しており、
    前記第1翼面部は、前記第1翼面部を通る前記翼の周方向断面において、前記前方翼面部の翼形状が前記後縁側に延長された翼形状を有しており、
    前記第2翼面部は、前記第2翼面部を通る前記翼の周方向断面において、前記前方翼面部の翼形状が前記後縁側に延長された翼形状よりも前記翼の圧力面側に突出した翼形状を有しており、
    前記第1翼面部と前記第2翼面部との間には側面部が設けられており、
    前記側面部は、
    前記前縁側に位置する第1頂点と、
    前記後縁側に位置し、前記第1翼面部に隣接する第2頂点と、
    前記後縁側に位置し、前記第2翼面部に隣接する第3頂点と、を有しており、
    前記第1頂点と前記回転軸との距離は、前記第2頂点と前記回転軸との距離よりも長く、前記第3頂点と前記回転軸との距離よりも短いプロペラファン。
  2. 前記第2翼面部は、前記第1翼面部よりも外周側に位置している請求項1に記載のプロペラファン。
  3. 前記第2翼面部は、前記第1翼面部よりも内周側に位置している請求項1に記載のプロペラファン。
  4. 前記第1翼面部と前記側面部とは、前記第1頂点及び前記第2頂点を通る第1境界線を介して隣接しており、
    前記第2翼面部と前記側面部とは、前記第1頂点及び前記第3頂点を通る第2境界線を介して隣接しており、
    前記第1境界線及び前記第2境界線のそれぞれは、前記回転軸を中心として前記第1頂点を通る第1仮想円筒面と、前記回転軸と前記第1頂点とを含む第1仮想平面と、を超えないように設けられている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のプロペラファン。
  5. 前記第1境界線及び前記第2境界線の少なくとも一方は曲線である請求項に記載のプロペラファン。
  6. 前記第1翼面部と前記第2翼面部との間には、切欠きが形成されている請求項1〜請求項のいずれか一項に記載のプロペラファン。
  7. 請求項1〜請求項のいずれか一項に記載のプロペラファンを備えた空気調和装置の室外機。
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