JPH09195988A - 多翼送風機 - Google Patents
多翼送風機Info
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- JPH09195988A JPH09195988A JP592396A JP592396A JPH09195988A JP H09195988 A JPH09195988 A JP H09195988A JP 592396 A JP592396 A JP 592396A JP 592396 A JP592396 A JP 592396A JP H09195988 A JPH09195988 A JP H09195988A
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Abstract
円盤状の主板4と該主板4の外周部に対向するリング状
の側板5との間に前向きに傾斜した複数の羽根6,6・
・を立設してなる羽根車1を備えた多翼送風機におい
て、前記各羽根6における主板4側および側板5側の出
口角をそれぞれβ2hおよびβ2tとしたとき、β2h<
β2tに設定して、羽根面全圧上昇の均一化を図り得る
ようにしている。
Description
し、さらに詳しくは駆動源に連結される円盤状の主板と
該主板の外周部に対向するリング状の側板との間に前向
きに傾斜した複数の羽根を立設してなる羽根車を備えた
多翼送風機に関するものである。
しては、図16および図17に示すように、駆動源であ
るファンモータ3に連結される円盤状の主板4と該主板
4の外周部に対向するリング状の側板5との間に前向き
に傾斜した複数の羽根6,6・・を立設してなる羽根車
1と該羽根車1を被包するスクロール型のファンケーシ
ング2とにより構成されたものがあり、上記羽根車1に
おける各羽根6の場合、入口角β1および出口角β2は、
共に主板4側と側板5側とで同一とされていた。符号7
はファンケーシング2の吸込側に付設されるベルマウス
である(例えば、特開平7ー224788号公報参
照)。
多翼送風機における羽根6の基本形状は、実験的に追求
され、使用する風量域(例えば、中風量域、大風量域)
に最適な形状・諸元(例えば、羽根内外径比、羽根枚
数、羽根入口角、羽根出口角等)が求められてきてい
た。
場合、平均入口風速が小さいところから出口角β2を大
きくしても羽根面圧力上昇が過大とならないので、出口
角β2=160〜170°に設定して性能を向上させる
こととしている。一方、大風量域で使用する多翼送風機
の場合、平均入口風速が大きいところから出口角β2を
大きくすると羽根面圧力上昇が過大となり、剥離が生じ
て性能が劣化するため出口角β2を小さく(β2=145
〜155°)設定して良好な性能を確保するようにして
いる。
は、羽根入口の平均風速を基準として行われているが、
実際の多翼送風機の羽根車においては、図16に示すよ
うに、羽根入口の風速分布Fは一様ではなく、主板4側
で大きく、側板5側で小さくなっている。従って、上記
のような最適設定を行ったとしても、羽根面全域におけ
る全圧上昇が不均一となり、性能劣化や運転音増大を起
こす場合が生ずる。
羽根入口角および羽根枚数を最適に設定することによ
り、羽根前縁部において発生する剥離渦が有効に働いて
羽根負圧面後半部で剥離することなく良好な流れ状態に
なり、良好な性能が得られるものの、前縁剥離渦の存在
に起因して生ずる圧力変動が負圧面の境界層や後流と干
渉し、運転音を大きくするという現象が憂慮される。
ので、羽根面全圧上昇の均一化を図ることと、羽根前縁
における剥離渦の低減を図ることとを目的とするもので
ある。
成では、上記課題を解決するための手段として、駆動源
に連結される円盤状の主板4と該主板4の外周部に対向
するリング状の側板5との間に前向きに傾斜した複数の
羽根6,6・・を立設してなる羽根車1を備えた多翼送
風機において、前記各羽根6における主板4側および側
板5側の出口角をそれぞれβ2hおよびβ2tとしたと
き、β2h<β2tに設定して、羽根面全圧上昇の均一化
を図り得るようにしている。
を解決するための手段として、駆動源に連結される円盤
状の主板4と該主板4の外周部に対向するリング状の側
板5との間に前向きに傾斜した複数の羽根6,6・・を
立設してなる羽根車1を備えた多翼送風機において、前
記各羽根6を、前記羽根車1の反回転方向に凸になる滑
らかな負圧面6aを有して構成し且つその前縁に、その
中心線Oが羽根6の入口端に向かって前記羽根車1の回
転方向に傾斜された円弧部8を形成して、羽根前縁に発
生する剥離渦の低減を図り得るようにしている。
を解決するための手段として、駆動源に連結される円盤
状の主板4と該主板4の外周部に対向するリング状の側
板5との間に前向きに傾斜した複数の羽根6,6・・を
立設してなる羽根車1を備えた多翼送風機において、前
記各羽根6内に、羽根6の後縁側が開放された中空流路
9を形成するとともに、各羽根6の入口側における負圧
面6aに、前記中空流路9に連通する吸込開口10を形
成して、羽根前縁に発生する剥離渦の低減を図り得るよ
うにしている。
各羽根6を、前記羽根車1の反回転方向に凸になる滑ら
かな負圧面6aを有して構成し且つその前縁には、その
中心線Oが羽根6の入口端に向かって前記羽根車1の回
転方向に傾斜された円弧部8を形成した場合、あるいは
前記各羽根6内に、羽根6の後縁側が開放された中空流
路9を形成するとともに、各羽根6の入口側における負
圧面6aに、前記中空流路9に連通する吸込開口10を
形成した場合、羽根面全圧上昇の均一化と羽根前縁に発
生する剥離渦の低減とを図り得ることとなり、運転音低
減に大いに寄与する。
各羽根6内に、羽根6の後縁側が開放された中空流路9
を形成するとともに、各羽根6の入口側における負圧面
6aに、前記中空流路9に連通する吸込開口10を形成
した場合、羽根前縁に発生する剥離渦がより一層低減さ
れることとなり、運転音低減に大いに寄与する。
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
かる多翼送風機が示されている。
いて説明したと同様な構成とされている。
ァンモータ3に連結される円盤状の主板4と該主板4の
外周部に対向するリング状の側板5との間に前向きに傾
斜した複数の羽根6,6・・を立設してなる羽根車1
と、該羽根車1を被包するスクロール型のファンケーシ
ング2とにより構成されている。符号7はファンケーシ
ング2の吸込側に付設されるベルマウスである 前記各羽根6は、図3および図4に示すように、前記羽
根車1の反回転方向に凸になる滑らかな負圧面6aを有
して構成されており、羽根6における主板側端部6bお
よび側板側端部6c上の等価点a〜eおよびa′〜e′
をそれぞれ結ぶ線分l1〜l5上に羽根面が存在している
ような羽根形状とされている。そして、前記各羽根6に
おける主板4側および側板5側の出口角をそれぞれβ2
hおよびβ2tとしたとき、β2h<β2tに設定されて
いる。
うに、羽根入口速度分布Fが不均一であっても、該羽根
入口速度分布Fに対応した羽根出口角が設定できるとこ
ろから、可能な限り多くの風量を確保しつつ、羽根6の
主板4側から側板5側に亙って全圧上昇を一様にするこ
とができる。
羽根側板側および羽根主板側における速度三角形につい
て解析すると、側板側羽根出口および主板側羽根出口に
おける吹出空気流の旋回成分Cu2t,Cu2hがほぼ等
しくなる。従って、側板側における全圧上昇ΔPt=
(γ/g)(u2Cu2t)と主板側における全圧上昇Δ
Ph=(γ/g)(u2Cu2h)とはほぼ等しくなるの
である。
=90°、羽根出口角β2=155°)と、本実施の形
態にかかる多翼送風機(羽根入口角β1=90°、主板
側羽根出口角β2h=145°、側板側羽根出口角β2t
=165°)とを運転実験したところ、図6に示す結果
が得られた。ここで、両多翼送風機の羽根車は、外径:
250mm、軸方向長さ:130mmとされ、回転数:
1000rpmで運転された。
比騒音が低下するとともに、静圧も上昇している。これ
は、羽根6における主板4側から側板5側にかけての全
圧上昇が一様になったことによる効果にほかならない。
風機における羽根車の一部が示されている。
縁には、その中心線Oが羽根入口端に向かって前記羽根
車1の回転方向Mに傾斜された円弧部8が形成されてい
る。該円弧部8は、羽根6を薄板部材で形成し、その前
縁を羽根車1の回転方向M側にカーリングすることによ
り形成される。なお、この場合、羽根6の出口角β2は
主板4側と側板5側とで等しくされている。その他の構
成は第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略
する。
ける円弧部8に向かって流れる空気流Wがコアンダー効
果により円弧部8に沿って流れ込むこととなるところか
ら、羽根負圧面6aの前縁において発生する剥離渦Eが
大幅に抑制されることとなる。従って、運転音が低減す
ることとなる。
(羽根入口角β1=90°、羽根出口角β2=155°)
と、本実施の形態にかかる多翼送風機(円弧部中心線角
度θ=80°、主板側羽根出口角β2=155°)とを
運転実験したところ、図8に示す結果が得られた。ここ
で、両多翼送風機の羽根車は、外径:250mm、軸方
向長さ:130mmとされ、回転数:1000rpmで
運転された。
静圧上昇はほぼ同一であるが、比騒音が低下している。
これは、羽根負圧面6aの前縁において発生する剥離渦
Eが大幅に抑制されたことによる効果にほかならない。
に示すものとすることもできる。
根車1の反回転方向側にカーリングすることにより形成
する場合、図10に示すように羽根6の前縁に形成され
た中実な膨出部の外周面により形成する場合、図11に
示すように羽根6の前縁に形成された中空な膨出部の外
周面によりを形成する場合等がある。
送風機における羽根車の一部が示されている。
6の主板4側および側板5側の出口角をそれぞれβ2h
およびβ2tとしたとき、β2h<β2tに設定されてい
る。
態において説明したように、羽根6における主板4側か
ら側板5側にかけての全圧上昇が一様になるところか
ら、運転音の低減がさらに増大されるとともに、静圧上
昇も第2の実施の形態におけるより大きくなる。
送風機における羽根車の一部が示されている。
は、羽根6の後縁側が開放された中空流路9が形成され
ており、各羽根6の入口側における負圧面6aには、前
記中空流路9に連通するスリット状(例えば、0.5m
mの幅を有するスリット状)の吸込開口10が形成され
ている。前記中空流路9は、薄板部材を折り曲げて二重
構造とされた羽根6内に形成されることとなっている。
前記吸込開口10の位置は羽根6の前縁から2.0mm
程度とするのが望ましい。符号11は羽根6の後縁に形
成された吹出開口である。また、前記した第2の実施の
形態におけると同様に、各羽根6の前縁には、その中心
線Oが羽根入口端に向かって前記羽根車1の回転方向M
に傾斜された円弧部8が形成されている。なお、この場
合、羽根6の出口角β2は主板4側と側板5側とで等し
くされている。その他の構成は第1の実施の形態におけ
ると同様なので説明を省略する。
の前縁における負圧面6aに発生する剥離渦が吸込開口
10から中空流路9に吸い込まれることとなり、運転音
が大幅に低減されることとなる。
込開口10および吹出開口11を有しないもの)と、本
実施の形態にかかる多翼送風機とを運転実験したとこ
ろ、図14に示す結果が得られた。ここで、両多翼送風
機の羽根車は、外径:250mm、軸方向長さ:130
mmとされ、回転数:1000rpmで運転された。
静圧は低下するものの、比騒音が大幅に低下している。
これは、羽根6の前縁における負圧面6aに発生する剥
離渦が吸込開口10から中空流路9に吸い込まれたこと
による効果にほかならない。
送風機における羽根車の一部が示されている。
6の主板4側および側板5側の出口角をそれぞれβ2h
およびβ2tとしたとき、β2h<β2tに設定されてい
る。
態において説明したように、羽根6における主板4側か
ら側板5側にかけての全圧上昇が一様になるところか
ら、運転音の低減がさらに増大されるとともに、静圧上
昇も従来と同等程度得られる。
翼送風機における羽根車1の各羽根6の主板4側および
側板5側の出口角をそれぞれβ2hおよびβ2tとしたと
き、β2h<β2tに設定して、各羽根6における主板4
側から側板5側にかけての全圧上昇が一様になるように
したので、所要の風量を確保しつつ運転音を低減するこ
とができるという優れた効果が得られる。
送風機における羽根車1の各羽根6を、前記羽根車1の
反回転方向に凸になる滑らかな負圧面6aを有して構成
し且つその前縁に、その中心線Oが羽根6の入口端に向
かって前記羽根車1の回転方向に傾斜された円弧部8を
形成して、羽根前縁に発生する剥離渦の低減を図り得る
ようにしたので、運転音を低減することができるという
優れた効果が得られる。
送風機における羽根車1の各羽根6内に、羽根6の後縁
側が開放された中空流路9を形成するとともに、各羽根
6の入口側における負圧面6aに、前記中空流路9に連
通する吸込開口10を形成して、羽根前縁に発生する剥
離渦の低減を図り得るようにしたので、運転音を低減す
ることができるという優れた効果が得られる。
機の縦断面図である。
機における羽根の拡大斜視図である。
機における羽根車の一部を示す拡大断面図である。
機における羽根出口の速度三角形であり、(イ)は側板
側の速度三角形、(ロ)は主板側の速度三角形を示す。
機と従来の多翼送風機との性能を比較した特性図であ
る。
機における羽根車の一部を示す拡大断面図である。
機と従来の多翼送風機との性能を比較した特性図であ
る。
機における羽根車を構成する羽根の他の例を示す拡大断
面図である。
風機における羽根車を構成する羽根の他の例を示す拡大
断面図である。
風機における羽根車を構成する羽根の他の例を示す拡大
断面図である。
風機における羽根車の一部を示す拡大断面図である。
風機における羽根車の一部を示す拡大断面図である。
風機と従来の多翼送風機との性能を比較した特性図であ
る。
風機における羽根車の一部を示す拡大断面図である。
5は側板、6は羽根、6aは負圧面、8は円弧部、9は
中空流路、10は吸込開口、11は吹出開口、Oは中心
線。
Claims (6)
- 【請求項1】 駆動源に連結される円盤状の主板(4)
と該主板(4)の外周部に対向するリング状の側板
(5)との間に前向きに傾斜した複数の羽根(6),
(6)・・を立設してなる羽根車(1)を備えた多翼送
風機であって、前記各羽根(6)における主板(4)側
および側板(5)側の出口角をそれぞれβ2hおよびβ2
tとしたとき、β2h<β2tに設定したことを特徴とす
る多翼送風機。 - 【請求項2】 駆動源に連結される円盤状の主板(4)
と該主板(4)の外周部に対向するリング状の側板
(5)との間に前向きに傾斜した複数の羽根(6),
(6)・・を立設してなる羽根車(1)を備えた多翼送
風機であって、前記各羽根(6)を、前記羽根車(1)
の反回転方向に凸になる滑らかな負圧面(6a)を有し
て構成し且つその前縁には、その中心線(O)が羽根
(6)の入口端に向かって前記羽根車(1)の回転方向
に傾斜された円弧部(8)を形成したことを特徴とする
多翼送風機。 - 【請求項3】 駆動源に連結される円盤状の主板(4)
と該主板(4)の外周部に対向するリング状の側板
(5)との間に前向きに傾斜した複数の羽根(6),
(6)・・を立設してなる羽根車(1)を備えた多翼送
風機であって、前記各羽根(6)内には、羽根(6)の
後縁側が開放された中空流路(9)を形成するととも
に、各羽根(6)の入口側における負圧面(6a)に
は、前記中空流路(9)に連通する吸込開口(10)を
形成したことを特徴とする多翼送風機。 - 【請求項4】 前記各羽根(6)を、前記羽根車(1)
の反回転方向に凸になる滑らかな負圧面(6a)を有し
て構成し且つその前縁には、その中心線(O)が羽根
(6)の入口端に向かって前記羽根車(1)の回転方向
に傾斜された円弧部(8)を形成したことを特徴とする
前記請求項1記載の多翼送風機。 - 【請求項5】 前記各羽根(6)内には、羽根(6)の
後縁側が開放された中空流路(9)を形成するととも
に、各羽根(6)の入口側における負圧面(6a)に
は、前記中空流路(9)に連通する吸込開口(10)を
形成したことを特徴とする前記請求項1および請求項2
のいずれか一項記載の多翼送風機。 - 【請求項6】 前記各羽根(6)を薄板状部材により成
形したことを特徴とする前記請求項1ないし請求項5の
いずれか一項記載の多翼送風機。
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JP00592396A JP3629690B2 (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 多翼送風機 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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ID=11624424
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- 1996-01-17 JP JP00592396A patent/JP3629690B2/ja not_active Expired - Fee Related
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