JP7091765B2 - 遠心式送風機 - Google Patents

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Description

本発明は、遠心式送風機に関するものである。
この種の遠心式送風機として、例えば特許文献1に記載された遠心式送風機が従来から知られている。この特許文献1に記載された遠心式送風機は、2つの空気流れを区分して同時に吸入することができる遠心ファンと、その遠心ファンから吹き出す空気を軸方向一端側の流れと他端側の流れとに仕切る第1ラジアルバンドとを備えている。
その遠心ファンは、回転軸周りに配設された複数枚のブレードを有している。また、第1ラジアルバンドは環板状を成し、遠心ファンの軸方向においてブレードの略中央部に設けられている。
また、特許文献1の遠心式送風機は、遠心ファンの径方向内側に設けられた略円筒状の分離筒を備えている。その分離筒は回転せず、吸入口から遠心ファンに至る吸入通路を2つに仕切る。
特開2004-132342号公報
特許文献1には、遠心ファンの径方向において第1ラジアルバンドの幅寸法が、遠心ファンのブレードの幅寸法よりも小さくされた遠心式送風機の構成例が示されている。このような遠心式送風機では、分離筒で互いに分離されていた空気同士がブレード相互間を流通する間に混ざり合うことになる。
また、特許文献1には、遠心ファンの径方向において第1ラジアルバンドの幅寸法がブレードの幅寸法と同一にされた遠心式送風機の別の構成例も示されている。この別の構成例の遠心式送風機では、上記のブレード相互間における空気同士の混ざり合いを防止することはできる。
しかしながら、回転する遠心ファンと非回転の分離筒との間には径方向に開いた隙間が設けられているので、その径方向の隙間を通じた空気の漏れ流れが生じる。すなわち、分離筒で分離されていた空気同士の混ざり合いに起因してブレード相互間へ向かう空気流れに乱れが生じる。そして、その径方向の隙間はブレードの間際に設けられているので、その空気流れの乱れはそのままブレード相互間へ吸い込まれる。このようなことは、特許文献1に示された何れの構成例でも解決されていない。そして、空気流れが乱れたままブレード相互間へ吸い込まれることは、遠心式送風機のファン性能低下につながる。発明者らの詳細な検討の結果、以上のようなことが見出された。
本発明は上記点に鑑みて、複数の空気流れの混ざり合いをブレードに対する空気流れ上流側で防止することでファン性能の低下を抑制すると共に、遠心ファンが流す複数の空気流れの分離性を良好に確保することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の遠心式送風機は、
ファン軸心(CL)まわりに配設された複数枚の第1ブレード(121)、ファン軸心まわりに配設され且つ複数枚の第1ブレードに対しファン軸心の軸方向(DRa)の一方側に並んで位置する複数枚の第2ブレード(122)、および、複数枚の第1ブレードと複数枚の第2ブレードとの間に設けられた分離板部(123)を有し、ファン軸心まわりに回転することにより、軸方向の一方側から複数枚の第1ブレードの相互間と複数枚の第2ブレードの相互間とにそれぞれ空気を吸い込むと共に、複数枚の第1ブレードの相互間に吸い込まれた空気を径方向外側へ吹き出し、複数枚の第2ブレードの相互間に吸い込まれた空気を径方向外側へ吹き出す遠心ファン(12)と、
軸方向を向いた筒状を成し、軸方向の一方側とは反対側の他方側ほど拡径し、遠心ファンの径方向(DRr)において複数枚の第2ブレードに対する内側に設けられた隔壁筒部(14)とを備え、
隔壁筒部は、その隔壁筒部に対する径方向の内側を通って複数枚の第1ブレードの相互間へ吸い込まれる空気と、隔壁筒部に対する径方向の外側を通って複数枚の第2ブレードの相互間へ吸い込まれる空気とを、複数枚の第1ブレードおよび複数枚の第2ブレードに対する空気流れ上流側で隔てるものであり、
分離板部は、径方向に拡がる板状を成し、且つ、複数枚の第1ブレードの相互間に流れている空気と複数枚の第2ブレードの相互間に流れている空気とを分離し、
遠心ファンは内側延設部(126)を有し、
その内側延設部は、分離板部から径方向の内側へ延設されて形成され、且つ分離板部に対して接続された第1ブレードの接続端(121a)と分離板部に対して接続された第2ブレードの接続端(122b)との何れに対しても径方向の内側に設けられており、
隔壁筒部は、
遠心ファンに対し別部材として構成されており、
回転しない非回転部材であり、
複数枚の第1ブレードの相互間へ吸い込まれる空気と、複数枚の第2ブレードの相互間へ吸い込まれる空気とを、内側延設部に対する空気流れ上流側で隔てる
このようにすれば、遠心ファンの分離板部によって第1ブレードの相互間の空気と第2ブレードの相互間の空気との混合を防止できるので、遠心ファンが流す複数の空気流れの分離性を良好に確保できる。
また、遠心ファンの内側延設部は、分離板部から径方向の内側へ延設されて形成され、分離板部に対して接続された第1ブレードの接続端と第2ブレードの接続端との何れに対しても径方向の内側に設けられている。そのため、内側延設部は、第1ブレードの相互間へ向かう空気と第2ブレードの相互間へ向かう空気とを分離し且つ或る程度整流しつつ各々のブレード相互間へ吸い込ませる役割を果たす。従って、第1ブレードの相互間へ向かう空気流れと第2ブレードの相互間へ向かう空気流れとの混ざり合いを第1および第2ブレードに対する空気流れ上流側で防止することができる。これにより、遠心式送風機のファン性能の低下を抑制することが可能である。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した括弧内の各符号は、後述する実施形態に記載の具体的内容との対応関係を示す一例である。
第1実施形態において、ファン軸心を含む平面で遠心式送風機を切断した断面を模式的に示した断面図である。 図1のII部分を拡大して示した部分拡大図である。 図2のIII-III断面のうち第1ブレードを抜粋して示した断面図である。 図2のIV-IV断面のうち第2ブレードを抜粋して示した断面図である。 比較例において、ファン軸心を含む平面で遠心式送風機を切断した断面を模式的に示した断面図であって、図1に相当する図である。 第2実施形態において、ファン軸心を含む平面で遠心式送風機を切断した断面を模式的に示した断面図であって、図1に相当する図である。
以下、図面を参照しながら、各実施形態を説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本実施形態の遠心式送風機10(以下、単に「送風機10」と呼ぶ)は、例えば車両用エアコンに用いられるものであり、複数の空気流れを相互に分離しつつ送風する。図1および図2に示すように、送風機10は、遠心ファン12、隔壁筒部14、ファンケース16、仕切板18、上流側隔壁部20、およびモータ22を備えている。
遠心ファン12は、ファン軸心CLまわりに回転することにより、互いに分離された複数の空気流れをそれぞれファン軸心CLの軸方向DRaの一方側から吸い込む片吸込みの多層遠心ファンである。なお、本実施形態では、ファン軸心CLの軸方向DRaすなわち遠心ファン12の軸方向DRaをファン軸方向DRaと呼び、ファン軸心CLの径方向DRrすなわち遠心ファン12の径方向DRrをファン径方向DRrと呼ぶものとする。また、ファン軸心CLまわりの周方向すなわち遠心ファン12の周方向をファン周方向と呼ぶものとする。
モータ22は、遠心ファン12を所定のファン回転方向RT(図3参照)へ回転させる駆動源である。モータ22は、ファンケース16に対して固定されたモータ本体221と、モータ本体221からファン軸方向DRaの一方側へ突き出たモータ回転軸222とを有している。モータ22に通電されると、モータ回転軸222とそのモータ回転軸222に対し相対回転不能に連結された遠心ファン12とが共に、遠心ファン12の回転方向であるファン回転方向RTへ回転する。
遠心ファン12は、ファン軸心CLまわりに配設された複数枚の第1ブレード121と、ファン軸心CLまわりに配設された複数枚の第2ブレード122と、分離板部123と、主板124と、側板125とを有している。これらの第1ブレード121、第2ブレード122、分離板部123、主板124、および側板125は一体構成になっているので、ファン軸心CLまわりに一体となって回転する。
遠心ファン12のうちで、複数枚の第1ブレード121は、その第1ブレード121によって送風する第1送風部12aを構成し、複数枚の第2ブレード122は、その第2ブレード122によって送風する第2送風部12bを構成している。そして、複数枚の第2ブレード122は、複数枚の第1ブレード121に対しファン軸方向DRaの一方側に並んで位置している。すなわち、第2送風部12bは、第1送風部12aに対しファン軸方向DRaの一方側に積層配置されている。
また、複数枚の第1ブレード121はそれぞれ、ファン軸方向DRaの一方側の端である一方端121aと、ファン軸方向DRaの一方側とは反対側すなわち他方側の端である他方端121bとを有している。また、これと同様に、複数枚の第2ブレード122はそれぞれ、ファン軸方向DRaの一方側の端である一方端122aと、ファン軸方向DRaの他方側の端である他方端122bとを有している。
遠心ファン12の主板124は、ファン径方向DRrへ拡がる円盤状を成している。主板124の中心部にはモータ回転軸222が連結されている。また、主板124のうち、モータ回転軸222の連結部分よりもファン径方向DRrの外側では、主板124に対し第1ブレード121の他方端121bが固定されている。
このように第1および第2ブレード121、122が設けられているので、遠心ファン12は、ファン軸心CLまわりに回転することにより、ファン軸方向DRaの一方側から空気を吸い込むと共に、その吸い込んだ空気を径方向外側へ吹き出す。詳細には、遠心ファン12は、ファン軸心CLまわりに回転することにより、ファン軸方向DRaの一方側から複数枚の第1ブレード121の相互間と複数枚の第2ブレード122の相互間とにそれぞれ空気を吸い込む。それと共に、遠心ファン12は、複数枚の第1ブレード121の相互間に吸い込まれた空気を径方向外側へ吹き出し、複数枚の第2ブレード122の相互間に吸い込まれた空気を径方向外側へ吹き出す。
なお、複数枚の第1ブレード121の相互間に空気が吸い込まれることとは、言い換えれば、第1送風部12aに空気が吸い込まれることである。これと同様に、複数枚の第2ブレード122の相互間に空気が吸い込まれることとは、言い換えれば、第2送風部12bに空気が吸い込まれることである。また、複数枚の第1ブレード121の相互間に吸い込まれた空気が径方向外側へ吹き出されることとは、言い換えれば、第1送風部12aに吸い込まれた空気がその第1送風部12aの径方向外側へ吹き出されることである。これと同様に、複数枚の第2ブレード122の相互間に吸い込まれた空気が径方向外側へ吹き出されることとは、言い換えれば、第2送風部12bに吸い込まれた空気がその第2送風部12bの径方向外側へ吹き出されることである。
遠心ファン12の分離板部123は、ファン軸心CLまわりに円環状を成すと共に、ファン径方向DRrに拡がる板状を成している。そして、分離板部123は、ファン軸方向DRaにおいて、複数枚の第1ブレード121と複数枚の第2ブレード122との間に配置されている。従って、分離板部123には、第1ブレード121の一方端121aと、第2ブレード122の他方端122bとがそれぞれ固定されている。すなわち、第1ブレード121の一方端121aは、分離板部123に対して接続された接続端になっており、第2ブレード122の他方端122bも、分離板部123に対して接続された接続端になっている。
詳細には、分離板部123は、ファン径方向DRrにおいて、第1ブレード121の一方端121aと第2ブレード122の他方端122bとがそれぞれの全長にわたって連結する径方向幅を有している。本実施形態では、第1ブレード121の一方端121aの全長の方が第2ブレード122の他方端122bの全長よりも長くなっている。そのため、ファン径方向DRrにおいて分離板部123は、第1ブレード121の一方端121aの全長に亘るように拡がっている。そして、分離板部123は、第2ブレード122に対しファン径方向DRrの内側に張り出すと共に外側にも張り出している。
このような構成から、分離板部123は、複数枚の第1ブレード121の相互間に流れている空気と、複数枚の第2ブレード122の相互間に流れている空気とを分離して、それらの空気の混合を防止する。なお、複数枚の第1ブレード121の相互間に流れている空気とは、別言すれば第1送風部12a内の空気である。そして、複数枚の第2ブレード122の相互間に流れている空気とは、別言すれば第2送風部12b内の空気である。
遠心ファン12の側板125は、ファン軸心CLまわりに円環状を成している。側板125には、複数枚の第2ブレード122が、一方端122aおよびその近傍部分にてそれぞれ連結されている。
また、複数枚の第1ブレード121は、その複数枚の第1ブレード121の相互間における空気流れの上流側の端に位置する第1翼前縁121cをそれぞれ有している。そして、複数枚の第1ブレード121は、その複数枚の第1ブレード121の相互間における空気流れの下流側の端に位置する第1翼後縁121dとをそれぞれ有している。すなわち、その第1翼前縁121cは、第1ブレード121の相互間に形成された空気通路の入口の一部を構成するものであり、第1翼後縁121dは、その空気通路の出口の一部を構成するものである。
これと同様に、複数枚の第2ブレード122は、その複数枚の第2ブレード122の相互間における空気流れの上流側の端に位置する第2翼前縁122cを有している。そして、複数枚の第2ブレード122は、その複数枚の第2ブレード122の相互間における空気流れの下流側の端に位置する第2翼後縁122dを有している。すなわち、その第2翼前縁122cは、第2ブレード122の相互間に形成された空気通路の入口の一部を構成するものであり、第2翼後縁122dは、その空気通路の出口の一部を構成するものである。そのため、例えば第2ブレード122の相互間に形成された空気通路の出口は、側板125に対するファン軸方向DRaの他方側に形成されるので、第2翼後縁122dも、側板125に対するファン軸方向DRaの他方側に形成される。
隔壁筒部14は、ファン軸方向DRaを向いた筒状を成しており、ファン軸方向DRaの他方側ほど拡径している。具体的には、隔壁筒部14は、筒状部141と、その筒状部141と一体に構成された拡径部142とを有している。そして、隔壁筒部14は、ファン径方向DRrにおいて複数枚の第2ブレード122に対する内側、すなわち第2送風部12bに対する内側に設けられている。
隔壁筒部14の筒状部141は、ファン軸方向DRaを向いた筒状を成している。詳細には、その筒状部141は、ファン軸心CLを中心とした円筒形状を成し、ファン軸方向DRaへ延びるように形成されている。
隔壁筒部14の拡径部142は、筒状部141からファン軸方向DRaの他方側へ延設され、ファン軸方向DRaの他方側ほど拡径している。詳細には、その拡径部142は、ファン軸方向DRaの他方側ほど拡径しつつ、ファン軸方向DRaにおける拡径部142の他方側がファン径方向DRrの外側へ延びるように形成されている。
そして、筒状部141に対するファン径方向DRrの内側を通った空気は複数枚の第1ブレード121の相互間へ吸い込まれる。その一方で、筒状部141に対するファン径方向DRrの外側を通った空気は複数枚の第2ブレード122の相互間へ吸い込まれる。すなわち、隔壁筒部14は、複数枚の第1ブレード121の相互間へ吸い込まれる空気と複数枚の第2ブレード122の相互間へ吸い込まれる空気とを、それらのブレード121、122に対する空気流れ上流側にて隔てるものである。
また、本実施形態の隔壁筒部14は、遠心ファン12の分離板部123から径方向内側へ連続するように形成され、遠心ファン12と一体構成になっている。そのため、隔壁筒部14は遠心ファン12と共に回転する。そして、分離板部123は、その分離板部123に対するファン径方向DRrの内側にて隔壁筒部14の拡径部142に連結している。詳細には、隔壁筒部14の拡径部142は、分離板部123からファン径方向DRrの内側へ延設されて形成されている。
見方を変えれば、遠心ファン12は、拡径部142を、分離板部123からファン径方向DRrの内側へ延設されて形成された内側延設部126として有している。すなわち、隔壁筒部14は、遠心ファン12の一部分である内側延設部126を含んで構成されている。そして、その内側延設部126は、複数枚の第1ブレード121と複数枚の第2ブレード122との何れに対してもファン径方向DRrの内側に設けられている。詳細には、内側延設部126は、第1ブレード121の一方端121aと第2ブレード122の他方端122bとの何れに対してもファン径方向DRrの内側に設けられている。
ファンケース16は、回転しない非回転部材であって、遠心ファン12を収容する筐体である。そして、ファンケース16は、遠心ファン12が吸い込む空気が通るケース吸込口16aが形成された吸込部としてのベルマウス部161を有している。そのベルマウス部161は、ファンケース16のうちケース吸込口16aの周縁部分を構成し、ファンケース16外の空気がケース吸込口16a内へ円滑に流れるように円弧状断面を有して構成されている。
ケース吸込口16aは、遠心ファン12に対しファン軸方向DRaの一方側に設けられ、ファン軸方向DRaの一方側を向いて開口している。
また、ファン径方向DRrにおいてベルマウス部161の内側には、隔壁筒部14の筒状部141が配置されている。そのため、ケース吸込口16aのうち、筒状部141に対するファン径方向DRrの内側は第1吸込口16bとなっており、筒状部141に対するファン径方向DRrの外側は第2吸込口16cとなっている。そのため、第2吸込口16cは、第1吸込口16bの外周側を取り巻くように形成された円環状の開口となっている。
また、第1吸込口16bからファンケース16内へ吸い込まれた空気は、隔壁筒部14の筒状部141の径方向内側を通って第1送風部12aへと吸い込まれる。その一方で、第2吸込口16cからファンケース16内へ吸い込まれた空気は、隔壁筒部14の筒状部141の径方向外側を通って第2送風部12bへと吸い込まれる。
また、ファンケース16はファン周囲部162を有し、そのファン周囲部162には、遠心ファン12の径方向外側にてその遠心ファン12を取り囲むファン周囲空間162aが形成されている。そのファン周囲空間162aには、遠心ファン12から吹き出された空気が流入する。
また、ファン周囲空間162a内には、ファン軸方向DRaを厚み方向とした板状の仕切板18が配置されている。この仕切板18は、遠心ファン12との間に僅かな隙間を形成しつつ遠心ファン12の径方向外側に設けられ、遠心ファン12の外周に沿って延びる環形状を成している。そして、仕切板18は、その仕切板18の径方向外側端にて、ファン周囲部162に固定されている。
このように配置された仕切板18は、ファン周囲空間162aを、第1吹出通路162bと、その第1吹出通路162bに対しファン軸方向DRaの一方側に配置された第2吹出通路162cとに仕切り分けている。
その第1吹出通路162bには、複数枚の第1ブレード121の相互間から吹き出された空気、すなわち第1送風部12aから径方向外側に吹き出された第1の吹出空気が流入する。それと共に、第2吹出通路162cには、複数枚の第2ブレード122の相互間から吹き出された空気、すなわち第2送風部12bから径方向外側に吹き出された第2の吹出空気が流入する。
そして、仕切板18は、上記第1の吹出空気が第2吹出通路162cへ流れることを防止し且つ上記第2の吹出空気が第1吹出通路162bへ流れることを防止するように配置されている。具体的には、仕切板18の径方向内側端18aの位置が、ファン軸方向DRaにおいて、遠心ファン12の分離板部123の径方向外側端123aの位置に揃っている。なお、第1の吹出空気が第2吹出通路162cへ流れることの防止は、その流れを防止していればよく、第1の吹出空気が第2吹出通路162cへ流れることを完全に阻止することでなくてもよい。このことは、第2の吹出空気が第1吹出通路162bへ流れることの防止についても同様である。
また、第1吹出通路162bは、第1送風部12aから吹き出された空気をファン周方向へ流しつつ送風機10の外へ流出させるスクロール通路となっている。これと同様に、第2吹出通路162cも、第2送風部12bからから吹き出された空気をファン周方向へ流しつつ送風機10の外へ流出させるスクロール通路となっている。この第1吹出通路162bから流出した空気と第2吹出通路162cから流出した空気は、送風機10の外でも、例えば互いに分け隔てられた別々の空気通路へと流れる。
ファンケース16に対するファン軸方向DRaの一方側には、送風機10へ空気を導くためのダクト24が設けられ、そのダクト24は、ファンケース16に対しファン軸方向DRaの一方側から連結されている。そのダクト24の内側には、ケース吸込口16aへ空気を導く上流側通風路24aが形成されている。その上流側通風路24aは、第1吸込口16bと第2吸込口16cとに対する空気流れ上流側に設けられ、その第1吸込口16bと第2吸込口16cとにそれぞれ連結されている。
また、上流側通風路24aには、フィルタ26と上流側隔壁部20とフィルタ前隔壁部28とが配置されている。その上流側隔壁部20は、隔壁筒部14とは別部材であり、例えばダクト24またはファンケース16に対して固定されている。すなわち、上流側隔壁部20は非回転部材である。
上流側隔壁部20は、隔壁筒部14の筒状部141に対しファン軸方向DRaの一方側に設けられ、その筒状部141に対してファン軸方向DRaに直列に並ぶ筒状を成している。例えば本実施形態の上流側隔壁部20は、隔壁筒部14の筒状部141と同じ中心位置で同径の円筒状を成している。このような配置および形状により、上流側隔壁部20は、筒状部141の径方向内側へ流れる空気と筒状部141の径方向外側へ流れる空気とを、その筒状部141に対する空気流れ上流側で隔てる。
そして、上流側隔壁部20は上記のように非回転部材である一方で、隔壁筒部14は遠心ファン12と共に回転するので、上流側隔壁部20は、隔壁筒部14の筒状部141に対し干渉しなように、その筒状部141との間に僅かな隙間を形成している。その隔壁筒部14と筒状部141との間の隙間は、その隙間にて上流側隔壁部20の径方向内側の空気と径方向外側の空気とが混ざること防止するように小さく形成されている。
フィルタ26は、例えばダクト24に対して固定された非回転部材であり、フィルタ26を通過する空気を濾過してから空気流れ下流側へと流す。例えば、フィルタ26は、不織布などを主要な構成要素として備えている。
そして、フィルタ26は、上流側隔壁部20に対するファン軸方向DRaの一方側に設けられている。すなわち、フィルタ26は、上流側隔壁部20に対し空気流れ上流側に設けられているので、遠心ファン12へ向かう空気を濾過する。詳細に言えば、フィルタ26は、遠心ファン12の第1送風部12aへ向かう空気と第2送風部12bへ向かう空気とをそれぞれ濾過する。
また、上流側隔壁部20は、ファン軸方向DRaに沿ってフィルタ26にまで延びている。その上流側隔壁部20がフィルタ26にまで延びていることは、上流側隔壁部20が、そのフィルタ26に接触するまで延びていることであってもよいし、フィルタ26に対し僅かな隙間を形成しそのフィルタ26の間際にまで延びていることであってもよい。
フィルタ前隔壁部28は、ダクト24内においてフィルタ26に対しファン軸方向DRaの一方側に設けられ、上流側隔壁部20に対してフィルタ26を挟んでファン軸方向DRaに直列に並ぶ筒状を成している。本実施形態では、フィルタ前隔壁部28は、上流側隔壁部20と同じ中心位置で同径の円筒状を成している。
そして、ファン軸方向DRaにおけるフィルタ前隔壁部28の他方側はフィルタ26にまで延びている。そのため、フィルタ前隔壁部28の径方向内側を流れる空気の大部分は、フィルタ26を経て上流側隔壁部20の径方向内側へ流れる。そして、フィルタ前隔壁部28の径方向外側を流れる空気の大部分は、フィルタ26を経て上流側隔壁部20の径方向外側へ流れる。
図3および図4に示すように、第1ブレード121の翼型と第2ブレード122の翼型は互いに異なっている。具体的には、図2および図3に示すように、複数枚の第1ブレード121は、ファン径方向DRrの外側ほどファン回転方向RTとは逆方向側に位置する後ろ向きブレードとして構成されている。すなわち、第1ブレード121の翼型としてはターボファンの翼型が採用され、第1送風部12aはターボファンとして構成されている。
一方、図2および図4に示すように、複数枚の第2ブレード122は、ファン径方向DRrの外側ほどファン回転方向RTにおける順方向側に位置する前向きブレードとして構成されている。すなわち、第2ブレード122の翼型としてはシロッコファンの翼型が採用され、第2送風部12bはシロッコファンとして構成されている。
また、図3および図4に示すように、第1ブレード121の枚数は、第2ブレード122の枚数に対し異なっている。具体的には、ファン軸心CLを中心とした第1ブレード121相互間の角度ピッチは、ファン軸心CLを中心とした第2ブレード122相互間の角度ピッチよりも大きくなっている。すなわち、第1ブレード121の枚数は、第2ブレード122の枚数よりも少ない。
また、第1ブレード121と第2ブレード122との翼形状の相違に言及すると、本実施形態では次のようなことが言える。すなわち、図1および図2に示すように、ファン軸心CLを中心とした複数枚の第1ブレード121の内径寸法D1iは、複数枚の第2ブレード122の内径寸法D2iよりも小さい。その第1ブレード121の内径寸法D1iとは、詳しく言うと、ファン軸心CLを中心とし且つ複数枚の第1ブレード121に対しその径方向内側にて接する仮想円筒面の直径である。別言すれば、その第1ブレード121の内径寸法D1iとは、ファン軸心CLを中心とし且つ複数枚の第1ブレード121に対し内接する仮想円筒面の直径である。第2ブレード122の内径寸法D2iについても、これと同様に説明できる。
また、ファン軸心CLを中心とした複数枚の第2ブレード122の外径寸法D2oは、複数枚の第1ブレード121の外径寸法D1oよりも小さい。その第1ブレード121の外径寸法D1oとは、詳しく言うと、ファン軸心CLを中心とし且つ複数枚の第1ブレード121に対しその径方向外側にて接する仮想円筒面の直径である。別言すれば、その第1ブレード121の外径寸法D1oとは、ファン軸心CLを中心とし且つ複数枚の第1ブレード121に対し外接する仮想円筒面の直径である。第2ブレード122の外径寸法D2oについても、これと同様に説明できる。
このような内径寸法D1i、D2iの差および外径寸法D1o、D2oの差から判るように、ファン径方向DRrにおける複数枚の第1ブレード121の翼長さL1rは、ファン径方向DRrにおける複数枚の第2ブレード122の翼長さL2rに比して長い。その第1ブレード121の翼長さL1rとは、詳しく言えば、ファン径方向DRrにおいて第1ブレード121が占める径方向幅であり、第2ブレード122の翼長さL2rとは、ファン径方向DRrにおいて第2ブレード122が占める径方向幅である。従って、第1ブレード121の翼長さL1rは、図1および図2に示すように、「L1r=(D1o-D1i)/2」という式から得られる。また、第2ブレード122の翼長さL2rは、「L2r=(D2o-D2i)/2」という式から得られる。
また、図2に示すように、ファン軸方向DRaにおいて、第1翼前縁121cの高さHF1は第2翼前縁122cの高さHF2よりも小さい。それと共に、ファン軸方向DRaにおいて、第1翼後縁121dの高さHB1は第2翼後縁122dの高さHB2よりも小さい。要するに、第1ブレード121は、第2ブレード122と比較して、ファン径方向DRrに長く且つファン軸方向DRaには短い翼形状を成している。第1ブレード121と第2ブレード122との翼形状の相違については、以上のようなことが言える。
次に、送風機10内の空気流れについてその概略を説明する。遠心ファン12がモータ22によってファン回転方向RTに回転させられると、フィルタ26を通過して上流側隔壁部20の径方向内側に流入した空気が第1吹出通路162bへと流れる第1空気流れが生じる。それと同時に、フィルタ26を通過して上流側隔壁部20の径方向外側に流入した空気が第2吹出通路162cへと流れる第2空気流れも生じる。
その第1空気流れでは、詳細には、上流側隔壁部20の径方向内側の空気が、隔壁筒部14の筒状部141の径方向内側を通ってから拡径部142に沿ってファン径方向DRrの外側向きに曲がって流れる。そして、その外側向きに流れる空気は、第1送風部12aに吸い込まれ、その第1送風部12aから第1吹出通路162bへと吹き出される。
また、上記の第2空気流れでは、詳細には、上流側隔壁部20の径方向外側の空気が、隔壁筒部14の筒状部141の径方向外側を通ってから拡径部142に沿ってファン径方向DRrの外側向きに曲がって流れる。そして、その外側向きに流れる空気は、第2送風部12bに吸い込まれ、その第2送風部12bから第2吹出通路162cへと吹き出される。
上述したように、本実施形態によれば、図1および図2に示すように、ファン径方向DRrにおける複数枚の第1ブレード121の翼長さL1rは、ファン径方向DRrにおける複数枚の第2ブレード122の翼長さL2rに比して長い。そして、複数枚の第1ブレード121の相互間へ吸い込まれる空気は隔壁筒部14に対するファン径方向DRrの内側を通り、複数枚の第2ブレード122の相互間へ吸い込まれる空気は隔壁筒部14に対するファン径方向DRrの外側を通る。
そのため、それらの空気の流通場所の違いを利用して第1ブレード121の翼長さL1rを長くすることが可能である。そして、同程度のファン性能を得ることを前提とすれば、その第1ブレード121の翼長さL1rを長くすることに応じて、第1ブレード121をファン軸方向DRaに小さくすることが可能である。従って、送風機10のファン性能を損なわないようにしつつ、その送風機10の小型化を図ることが可能である。言い換えれば、送風機10の小型化と高性能化との両立が可能である。
また、本実施形態によれば、ファン軸心CLを中心とした複数枚の第1ブレード121の内径寸法D1iは、複数枚の第2ブレード122の内径寸法D2iよりも小さい。そして、第1ブレード121の相互間へ吸い込まれる空気は、第2ブレード122の相互間へ吸い込まれる空気に対し、ファン径方向DRrにおいて隔壁筒部14の筒状部141を境に内側を流れる。
従って、それらの空気の流通場所の違いを利用して第1ブレード121の翼長さL1rを長くし、その分、遠心ファン12の体格拡大を伴わずにファン軸方向DRaにおける第1ブレード121の翼高さを低減することが可能である。要するに、送風機10の小型化に寄与できる。
また、見方を変えれば、第1ブレード121の内径寸法D1iが第2ブレード122の内径寸法D2iよりも小さいことは、第2吸込口16cの開口面積を十分に確保する上で有利である。すなわち、第2ブレード122の内径寸法D2iを大きくすることで、筒状部141の径方向外側に、第2ブレード122の相互間へ流入する空気が通る流路の流路面積を十分に稼ぐことが可能である。その結果として、遠心ファン12の性能向上を果たすことが可能である。
また、本実施形態によれば、ファン軸心CLを中心とした複数枚の第2ブレード122の外径寸法D2oは、複数枚の第1ブレード121の外径寸法D1oよりも小さい。従って、仕切板18と遠心ファン12の分離板部123との間の隙間を通る空気の流通を妨げる構造を、仕切板18と第2ブレード122との干渉を避けて設けることが容易である。
また、第1ブレード121の内径寸法D1iをあまり小さくせずに、第1送風部12aを、ファン外径に対するファンの翼車高さの割合が小さい扁平形状にし易くなる。そのため、拡径部142がファン径方向DRrに占める幅を十分に確保し、隔壁筒部14の拡径部142周りでファン軸方向DRa向きの空気をファン径方向DRrの外側向きに円滑に転向させることができる。従って、第1ブレード121の内径寸法D1iを小さくすることに起因したファン性能の低下を防止しつつ、ファン軸方向DRaにおける遠心ファン12の小型化を図ることが可能である。
また、本実施形態によれば、遠心ファン12は、複数枚の第1ブレード121と複数枚の第2ブレード122との間に設けられた分離板部123を有している。そして、その分離板部123は、ファン径方向DRrに拡がる板状を成し、且つ、複数枚の第1ブレード121の相互間に流れている空気と複数枚の第2ブレード122の相互間に流れている空気とを分離する。これにより、その分離板部123によって第1ブレード121の相互間の空気と第2ブレード122の相互間の空気との混合を防止できるので、遠心ファン12が流す複数の空気流れの分離性を良好に確保できる。
また、そのように互いの空気の混合が防止されれば、その空気の混合に伴って生じる空気流れの乱れも防止されるので、そのような空気流れの乱れに起因したファン性能低下を回避することが可能である。更に言えば、そのようにファン性能低下を回避することは、遠心ファン12の小型化につながる。
また、遠心ファン12の内側延設部126は、分離板部123からファン径方向DRrの内側へ延設されて形成されている。そして、その内側延設部126は、分離板部123に対して接続された第1ブレード121の一方端121aと第2ブレード122の他方端122bとの何れに対してもファン径方向DRrの内側に設けられている。そのため、内側延設部126は、第1ブレード121の相互間へ向かう空気と第2ブレード122の相互間へ向かう空気とを分離し且つ或る程度整流しつつ第1ブレード121の相互間と第2ブレード122の相互間との各々へ吸い込ませる役割を果たす。
従って、第1ブレード121の相互間へ向かう空気流れと第2ブレード122の相互間へ向かう空気流れとの混ざり合いを第1および第2ブレード121、122に対する空気流れ上流側で防止することができる。これにより、送風機10のファン性能の低下を抑制することが可能である。
また、本実施形態によれば、隔壁筒部14は内側延設部126を含んで構成され、遠心ファン12と共に回転する。つまり、分離板部123は、その分離板部123に対するファン径方向DRrの内側にて隔壁筒部14に連結している。従って、隔壁筒部14の径方向内側に流れる空気と径方向外側に流れる空気とを完全分離したまま円滑に、第1送風部12aと第2送風部12bとへそれぞれ導くことが可能である。そのため、分離板部123が隔壁筒部14の拡径部142に対して分離している場合に分離板部123と拡径部142との間の隙間が原因で生じ得る渦の発生を回避することができる。すなわち、そのような渦が複数枚の第1ブレード121の相互間および複数枚の第2ブレード122の相互間へ吸い込まれることに起因したファン性能の低下を回避することが可能である。
ここで、比較例の送風機90を示した図5を用いて、本実施形態の送風機10が有するメリットについて説明する。その比較例の送風機90では、図5に示すように、遠心ファン12は分離板部123を有しておらず、隔壁筒部14は、遠心ファン12に対し別部材として構成され、回転しない非回転部材となっている。そのため、隔壁筒部14の拡径部142と遠心ファン12との間には、遠心ファン12回転時の干渉を避けるために隙間が形成されている。これらの点を除き、比較例の送風機90は本実施形態の送風機10と同様である。
上記したように、比較例の送風機90では、隔壁筒部14の拡径部142と遠心ファン12との間に隙間があるので、図5のA1部分においてその隙間を通じた空気の混ざり合いによる空気流れ分離性の低下が生じる。そして、その隙間を形成する拡径部142の端から渦が発生し、その渦が各送風部12a、12bへ吸い込まれるので、ファン性能の低下も生じる。
更に、比較例の送風機90では、分離板部123が無いので、図5のA2部分において第1送風部12a内の空気と第2送風部12b内の空気とが混ざり合い、ここでも空気流れ分離性の低下が生じる。
これに対し、本実施形態の送風機10では、図1に示すように分離板部123が設けられ、その分離板部123は隔壁筒部14に隙間無く連結されている。そのため、比較例の送風機90で生じる上記の空気流れ分離性の低下およびファン性能の低下を解消することができるというメリットを、本実施形態の送風機10は有している。
また、本実施形態によれば、図3および図4に示すように、第1ブレード121の枚数は、第2ブレード122の枚数に対し異なっている。従って、第1ブレード121を第2ブレード122に対しファン軸方向DRaに連続する翼形状とする必要がなく、第1ブレード121と第2ブレード122とを各々独自の翼形状とすることができる。例えば、第1ブレード121と第2ブレード122とを各々の翼長さL1r、L2rに適した翼形状とすることが可能である。
また、本実施形態によれば、図3に示すように、複数枚の第1ブレード121は、ファン径方向DRrの外側ほどファン回転方向RTとは逆方向側に位置する後ろ向きブレードとして構成されている。このような後ろ向きブレードのファンは、ファン外径に対するファンの翼車高さの割合が小さい扁平形状にすることに適している。従って、第1ブレード121の翼型を、第1ブレード121の内径寸法D1iを小さくすると共に第1ブレード121の翼長さL1rを長くすることに有利な翼型にすることが可能である。
また、本実施形態によれば、図4に示すように、複数枚の第2ブレード122は、ファン径方向DRrの外側ほどファン回転方向RTにおける順方向側に位置する前向きブレードとして構成されている。このような前向きブレードのファンは、後ろ向きブレードのファンと比較して、ファン内径を大きくすることに適している。従って、第2ブレード122の翼型を、第2ブレード122の相互間へ流入する空気が通る流路の流路面積を十分に確保することに有利な翼型にすることが可能である。要するに、第2ブレード122の翼型を、第2吸込口16cの開口面積を十分に確保する上で有利な翼型にすることが可能である。
また、本実施形態によれば、図1および図2に示すように、ファン軸方向DRaにおいて、第1翼後縁121dの高さHB1は第2翼後縁122dの高さHB2よりも小さい。従って、複数枚の第2ブレード122の相互間から吹き出される空気の流路面積を十分に確保しつつ、複数枚の第1ブレード121がファン軸方向DRaに占めるスペースを小さくすることが可能である。
また、本実施形態によれば、ファン軸方向DRaにおいて、第1翼前縁121cの高さHF1は第2翼前縁122cの高さHF2よりも小さい。従って、複数枚の第2ブレード122の相互間へ流入する空気の流路面積を十分に確保しつつ、第1ブレード121がファン軸方向DRaに占めるスペースを小さくすることが可能である。
また、本実施形態によれば、仕切板18は、遠心ファン12から空気が流入するファン周囲空間162aを、第1吹出通路162bと、その第1吹出通路162bに対しファン軸方向DRaの一方側に配置された第2吹出通路162cとに仕切り分けている。そして、第1吹出通路162bには、複数枚の第1ブレード121の相互間から吹き出された第1の吹出空気が流入する。それと共に、第2吹出通路162cには、複数枚の第2ブレード122の相互間から吹き出された第2の吹出空気が流入する。また、仕切板18は、その第1の吹出空気が第2吹出通路162cへ流れることを防止し且つ第2の吹出空気が第1吹出通路162bへ流れることを防止するように配置されている。
従って、隔壁筒部14によって互いに分けられて遠心ファン12に吸い込まれた空気を、その分けられた空気同士の混合を防止したまま、第1および第2吹出通路162b、162cのそれぞれから送風機10の外へ流すことが可能である。
また、本実施形態によれば、上流側隔壁部20は、隔壁筒部14とは別部材として筒状部141に対しファン軸方向DRaの一方側に設けられ、その筒状部141に対してファン軸方向DRaに直列に並ぶ筒状を成している。そして、上流側隔壁部20は、筒状部141の内側へ流れる空気とその筒状部141の外側へ流れる空気とを、筒状部141に対する空気流れ上流側で隔てる。また、遠心ファン12へ向かう空気を濾過するフィルタ26が、上流側隔壁部20に対するファン軸方向DRaの一方側に設けられ、上流側隔壁部20は、そのフィルタ26にまで延びている。従って、筒状部141の内側へ流れる空気とその筒状部141の外側へ流れる空気とがフィルタ26と隔壁筒部14との間で混ざり合うことを防止しつつ、フィルタ26の形状および配置に影響されることなく隔壁筒部14を設けることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。また、前述の実施形態と同一または均等な部分については省略または簡略化して説明する。このことは後述の実施形態の説明においても同様である。
図6に示すように、本実施形態では、隔壁筒部14は、遠心ファン12に対し別部材として構成されている。すなわち、本実施形態の隔壁筒部14は、遠心ファン12の内側延設部126を含んでいない。具体的には、隔壁筒部14は、その隔壁筒部14の拡径部142が遠心ファン12の内側延設部126に対しファン径方向DRrの内側に位置するように配置されている。そして、隔壁筒部14は、回転しない非回転部材である。
また、本実施形態では、上流側隔壁部20(図1参照)は設けられていない。その替わりに、隔壁筒部14は、その隔壁筒部14に対するファン軸方向DRaの一方側に設けられたフィルタ26にまで延びている。詳しく言えば、隔壁筒部14の筒状部141が、その筒状部141に対するファン軸方向DRaの一方側に設けられたフィルタ26にまで延びている。この筒状部141とフィルタ26との配置関係は、第1実施形態における上流側隔壁部20とフィルタ26との配置関係と同様である。
また、本実施形態の隔壁筒部14は上記のように非回転部材である一方で、遠心ファン12は回転するので、隔壁筒部14は、遠心ファン12に対し干渉しなように、その遠心ファン12との間に僅かな隙間を形成している。
そして、隔壁筒部14は、複数枚の第1ブレード121の相互間へ吸い込まれる空気と、複数枚の第2ブレード122の相互間へ吸い込まれる空気とを、遠心ファン12の内側延設部126に対する空気流れ上流側で隔てる。別言すれば、隔壁筒部14の拡径部142に沿って第1送風部12aに吸い込まれる空気と第2送風部12bに吸い込まれる空気とが、その吸い込まれる前に混ざり合うことが防止されるように、隔壁筒部14は、遠心ファン12に対して配置されている。
例えば、隔壁筒部14の拡径部142は、遠心ファン12の内側延設部126に対して僅かな隙間を形成している。そして、隔壁筒部14は、その内側延設部126と拡径部142との間の僅かな隙間が仮に無いとすれば、内側延設部126から拡径部142に亘って連続した板形状が形成されるように配置されている。なお、隔壁筒部14の拡径部142と遠心ファン12の内側延設部126との間の僅かな隙間を介した空気の流通は少ないほど良いが、完全に阻止されなくても差し支えない。
以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
また、本実施形態によれば、遠心ファン12の内側延設部126は隔壁筒部14には含まれないが、第1実施形態と同様に、内側延設部126は、分離板部123からファン径方向DRrの内側へ延設されて形成されている。そして、その内側延設部126は、第1ブレード121の一方端121aと第2ブレード122の他方端122bとの何れに対してもファン径方向DRrの内側に設けられている。
ここで、隔壁筒部14で分離されていた空気同士が拡径部142と内側延設部126との間の隙間を通じて混合し、それに起因して空気流れに乱れが生じる場合が想定される。この場合、その乱れを生じて各送風部12a、12bへ向かうそれぞれの空気流れが内側延設部126によって或る程度整流されてから、第1ブレード121の相互間と第2ブレード122の相互間とへそれぞれ吸い込まれることになる。その結果として、各ブレード121、122に対する空気流れ上流側で分離されていた空気同士の混合に起因したファン性能の低下を抑制することが可能である。
また、本実施形態によれば、隔壁筒部14は、遠心ファン12に対し別部材として構成されており、回転しない非回転部材である。従って、隔壁筒部14が例えば遠心ファン12と一体構成である場合と比較して、遠心ファン12の構造を簡素化しやすく、送風機10の生産性の向上を図ることが可能である。
また、本実施形態によれば、フィルタ26が、隔壁筒部14に対するファン軸方向DRaの一方側に設けられ、その隔壁筒部14は、フィルタ26にまで延びている。従って、フィルタ26と隔壁筒部14との間に介在物を設けることなく、筒状部141の径方向内側へ向かう空気と筒状部141の径方向外側へ向かう空気とがフィルタ26の空気流れ下流側で混ざり合うことを防止することが可能である。
(他の実施形態)
(1)上述の各実施形態では図1等に示すように、遠心ファン12は複数枚の第1ブレード121と複数枚の第2ブレード122とを有しているが、これは一例である。例えば、遠心ファン12は、それらのブレード121、122に加え更に、それらのブレード121、122に対しファン軸方向DRaに並んで位置する複数枚の第3ブレード、および複数枚の第4ブレードなどを備えていても差し支えない。要するに、遠心ファン12は、複数枚のブレードからなる送風部を複数有し、その複数の送風部がファン軸方向DRaに並んで位置していてもよい。
(2)上述の各実施形態では図3に示すように、第1ブレード121の翼型としてはターボファンの翼型が採用されているが、これは一例である。例えば、遠心式のファン翼型であれば、ターボファンの翼型以外の翼型が第1ブレード121の翼型として採用されることも想定できる。
(3)上述の各実施形態では図4に示すように、第2ブレード122の翼型としてはシロッコファンの翼型が採用されているが、これは一例である。例えば、遠心式のファン翼型であれば、シロッコファンの翼型以外の翼型が第2ブレード122の翼型として採用されることも想定できる。
(4)上述の各実施形態では図1等に示すように、遠心ファン12に対する空気流れ上流側にフィルタ26が設けられているが、そのフィルタ26が無いこともあり得る。
(5)上述の各実施形態では図3および図4に示すように、第1ブレード121の枚数は、第2ブレード122の枚数よりも少ないが、これは一例である。例えば、第1ブレード121の枚数が第2ブレード122の枚数に対し多い場合も同数である場合も想定できる。
(6)なお、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、遠心ファンは、複数枚の第1ブレードと複数枚の第2ブレードとの間に設けられた分離板部を有している。その分離板部は、径方向に拡がる板状を成し、且つ、複数枚の第1ブレードの相互間に流れている空気と複数枚の第2ブレードの相互間に流れている空気とを分離する。また、遠心ファンは内側延設部を有し、その内側延設部は、分離板部から径方向の内側へ延設されて形成されている。そして、その内側延設部は、分離板部に対して接続された第1ブレードの接続端と分離板部に対して接続された第2ブレードの接続端との何れに対しても径方向の内側に設けられている。
また、第2の観点によれば、隔壁筒部は、内側延設部を含んで構成され、遠心ファンと共に回転する。つまり、分離板部は、その分離板部に対する径方向の内側にて隔壁筒部に連結している。従って、隔壁筒部の径方向内側に流れる空気と径方向外側に流れる空気とを分離したまま、第1ブレードと第2ブレードとへそれぞれ導くことが可能である。そのため、分離板部が隔壁筒部に対して分離している場合に分離板部と隔壁筒部との間の隙間が原因で生じ得る渦の発生を回避することができる。すなわち、そのような渦が複数枚の第1ブレードの相互間および複数枚の第2ブレードの相互間へ吸い込まれることに起因したファン性能の低下を回避することが可能である。
また、第3の観点によれば、隔壁筒部は、遠心ファンに対し別部材として構成されており、回転しない非回転部材である。そして、隔壁筒部は、複数枚の第1ブレードの相互間へ吸い込まれる空気と、複数枚の第2ブレードの相互間へ吸い込まれる空気とを、内側延設部に対する空気流れ上流側で隔てる。従って、隔壁筒部が例えば遠心ファンと一体構成である場合と比較して、遠心ファンの構造を簡素化しやすく、遠心式送風機の生産性の向上を図ることが可能である。
また、第4の観点によれば、遠心ファンを収容するファンケースには、遠心ファンの径方向外側にてその遠心ファンを取り囲み且つその遠心ファンから空気が流入するファン周囲空間が形成される。また、仕切板は、そのファン周囲空間を、第1吹出通路と、その第1吹出通路に対し軸方向の一方側に配置された第2吹出通路とに仕切る。第1吹出通路には、複数枚の第1ブレードの相互間から吹き出された第1の吹出空気が流入する。その一方で、第2吹出通路には、複数枚の第2ブレードの相互間から吹き出された第2の吹出空気が流入する。また、仕切板は、その第1の吹出空気が第2吹出通路へ流れることを防止し且つ第2の吹出空気が第1吹出通路へ流れることを防止するように配置されている。従って、隔壁筒部によって互いに分けられて遠心ファンに吸い込まれた空気を、その分けられた空気同士の混合を防止したまま、第1および第2吹出通路のそれぞれから遠心送風機の外へ流すことが可能である。
また、第5の観点によれば、遠心ファンへ向かう空気を濾過するフィルタが、隔壁筒部に対する軸方向の一方側に設けられ、その隔壁筒部は、フィルタにまで延びている。従って、隔壁筒部の径方向内側へ向かう空気と隔壁筒部の径方向外側へ向かう空気とがフィルタの空気流れ下流側で混ざり合うことを防止することが可能である。
また、第6の観点によれば、上流側隔壁部は、隔壁筒部とは別部材として隔壁筒部に対し軸方向の一方側に設けられ、隔壁筒部に対して軸方向に直列に並ぶ筒状を成す。そして、上流側隔壁部は、隔壁筒部の内側へ流れる空気とその隔壁筒部の外側へ流れる空気とを隔壁筒部に対する空気流れ上流側で隔てる。また、遠心ファンへ向かう空気を濾過するフィルタが、上流側隔壁部に対する軸方向の一方側に設けられ、上流側隔壁部は、そのフィルタにまで延びている。このようにしても、上記第5の観点と同様に、隔壁筒部の径方向内側へ向かう空気と隔壁筒部の径方向外側へ向かう空気とがフィルタの空気流れ下流側で混ざり合うことを防止することが可能である。
10 送風機(遠心式送風機)
12 遠心ファン
14 隔壁筒部
121 第1ブレード
122 第2ブレード
123 分離板部
126 内側延設部
141 筒状部
142 拡径部
CL ファン軸心

Claims (4)

  1. 遠心式送風機であって、
    ファン軸心(CL)まわりに配設された複数枚の第1ブレード(121)、前記ファン軸心まわりに配設され且つ前記複数枚の第1ブレードに対し前記ファン軸心の軸方向(DRa)の一方側に並んで位置する複数枚の第2ブレード(122)、および、前記複数枚の第1ブレードと前記複数枚の第2ブレードとの間に設けられた分離板部(123)を有し、前記ファン軸心まわりに回転することにより、前記軸方向の前記一方側から前記複数枚の第1ブレードの相互間と前記複数枚の第2ブレードの相互間とにそれぞれ空気を吸い込むと共に、前記複数枚の第1ブレードの相互間に吸い込まれた空気を径方向外側へ吹き出し、前記複数枚の第2ブレードの相互間に吸い込まれた空気を径方向外側へ吹き出す遠心ファン(12)と、
    前記軸方向を向いた筒状を成し、前記軸方向の前記一方側とは反対側の他方側ほど拡径し、前記遠心ファンの径方向(DRr)において前記複数枚の第2ブレードに対する内側に設けられた隔壁筒部(14)とを備え、
    前記隔壁筒部は、該隔壁筒部に対する前記径方向の内側を通って前記複数枚の第1ブレードの相互間へ吸い込まれる空気と、前記隔壁筒部に対する前記径方向の外側を通って前記複数枚の第2ブレードの相互間へ吸い込まれる空気とを、前記複数枚の第1ブレードおよび前記複数枚の第2ブレードに対する空気流れ上流側で隔てるものであり、
    前記分離板部は、前記径方向に拡がる板状を成し、且つ、前記複数枚の第1ブレードの相互間に流れている空気と前記複数枚の第2ブレードの相互間に流れている空気とを分離し、
    前記遠心ファンは内側延設部(126)を有し、
    該内側延設部は、前記分離板部から前記径方向の内側へ延設されて形成され、且つ前記分離板部に対して接続された前記第1ブレードの接続端(121a)と前記分離板部に対して接続された前記第2ブレードの接続端(122b)との何れに対しても前記径方向の内側に設けられており、
    前記隔壁筒部は、
    前記遠心ファンに対し別部材として構成されており、
    回転しない非回転部材であり、
    前記複数枚の第1ブレードの相互間へ吸い込まれる空気と、前記複数枚の第2ブレードの相互間へ吸い込まれる空気とを、前記内側延設部に対する空気流れ上流側で隔てる、遠心式送風機。
  2. 前記遠心ファンの径方向外側にて該遠心ファンを取り囲み且つ該遠心ファンから空気が流入するファン周囲空間(162a)が形成され、前記遠心ファンを収容するファンケース(16)と、
    前記ファン周囲空間を、第1吹出通路(162b)と、該第1吹出通路に対し前記軸方向の前記一方側に配置された第2吹出通路(162c)とに仕切る仕切板(18)とを備え、
    前記第1吹出通路には、前記複数枚の第1ブレードの相互間から吹き出された第1の吹出空気が流入し、
    前記第2吹出通路には、前記複数枚の第2ブレードの相互間から吹き出された第2の吹出空気が流入し、
    前記仕切板は、前記第1の吹出空気が前記第2吹出通路へ流れることを防止し且つ前記第2の吹出空気が前記第1吹出通路へ流れることを防止するように配置されている、請求項1に記載の遠心式送風機。
  3. 前記遠心ファンへ向かう空気を濾過するフィルタ(26)が、前記隔壁筒部に対する前記軸方向の前記一方側に設けられ、
    前記隔壁筒部は、前記フィルタにまで延びている、請求項1または2に記載の遠心式送風機。
  4. 前記隔壁筒部とは別部材として該隔壁筒部に対し前記軸方向の前記一方側に設けられ、前記隔壁筒部に対して前記軸方向に直列に並ぶ筒状を成し、前記隔壁筒部の内側へ流れる空気と該隔壁筒部の外側へ流れる空気とを該隔壁筒部に対する空気流れ上流側で隔てる上流側隔壁部(20)を備え、
    前記遠心ファンへ向かう空気を濾過するフィルタ(26)が、前記上流側隔壁部に対する前記軸方向の前記一方側に設けられ、
    前記上流側隔壁部は、前記フィルタにまで延びている、請求項1または2に記載の遠心式送風機。
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