JP2006029164A - 遠心送風機および該遠心送風機を備えた空気調和装置 - Google Patents

遠心送風機および該遠心送風機を備えた空気調和装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006029164A
JP2006029164A JP2004207285A JP2004207285A JP2006029164A JP 2006029164 A JP2006029164 A JP 2006029164A JP 2004207285 A JP2004207285 A JP 2004207285A JP 2004207285 A JP2004207285 A JP 2004207285A JP 2006029164 A JP2006029164 A JP 2006029164A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
centrifugal blower
impeller
blades
guide member
bell mouth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004207285A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanjiro Kinoshita
歓治郎 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2004207285A priority Critical patent/JP2006029164A/ja
Publication of JP2006029164A publication Critical patent/JP2006029164A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Air-Conditioning Room Units, And Self-Contained Units In General (AREA)

Abstract

【課題】 量産性に優れ、コスト低減が可能であって、低騒音な遠心送風機および該遠心送風機を備えた空気調和装置を提供する。
【解決手段】 ベルマウス5における空気吸込口6の背面側であって羽根車1における羽根3,3・・の軸方向先端部と対向する位置に、該羽根車1の吹出側から前記ベルマウス5における空気吸込口6の背面側を通って再度前記羽根車1に吸い込まれる循環流f2を形成するガイド部材10を近接配置して、量産性に優れ、コスト低減が可能であって、低騒音な遠心送風機が得られるようにしている。
【選択図】 図1

Description

本願発明は、遠心送風機および該遠心送風機を備えた空気調和装置に関するものである。
一般に良く知られている遠心送風機としては、モータの回転軸に連結されるハブと、該ハブの外周部に対して所定間隔をもって対向配置されるシュラウドと、該シュラウドと前記ハブの外周部との間に円周方向所定間隔に配置される多数の羽根とからなる羽根車を備えたものがある(特許文献1参照)。
また、シュラウドを有していない遠心送風機としては、軸心部にモータの回転軸が連結されるハブと、該ハブの外周部に円周方向所定間隔に多数立設された羽根とからなる羽根車を備え、該羽根車の空気吸込側に、空気吸込口を有するベルマウスを配設してなるものがある(特許文献2参照)。
特開平11−101194号公報。
特開平10−185238号公報。
ところが、上記特許文献1に開示されている遠心送風機の場合、羽根の外径側端部が内径側端部より羽根車の回転方向後側に位置する後退翼タイプの遠心送風機(即ち、ターボファン)として多用されており、シュラウドとハブの外周部との間に多数の羽根を配置するという複雑な構造となっているところから、羽根車を製作するに当たってハブと羽根とを一体成形したものに、別途製作したシュラウドを接合する必要があり、量産性やコスト面で問題がある。
一方、上記特許文献2に開示されている遠心送風機の場合、羽根の外径側端部が内径側端部より羽根車の回転方向前側に位置する前進翼タイプの遠心送風機(即ち、シロッコファン)として多用されており、羽根車は簡素な構造となっているが、渦巻きケーシングを付設しないと、空力性能や運転音特性が劣化するので、量産性やコストの面で問題がある。
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、量産性に優れ、コスト低減が可能であって、低騒音な遠心送風機および該遠心送風機を備えた空気調和装置を提供することを目的とするものである。
本願発明では、上記課題を解決するための第1の手段として、軸心部にモータ4の回転軸4aが連結されるハブ2と、該ハブ2の外周部に円周方向所定間隔に多数立設された羽根3,3・・とからなる羽根車1を備え、該羽根車1の空気吸込側に、空気吸込口6を有するベルマウス5を配設してなる遠心送風機において、前記ベルマウス5における空気吸込口6の背面側であって前記羽根車1における羽根3,3・・の軸方向先端部と対向する位置に、該羽根車1の吹出側から前記ベルマウス5における空気吸込口6の背面側を通って再度前記羽根車1に吸い込まれる循環流f2を形成するガイド部材10を近接配置している。
上記のように構成したことにより、ベルマウス5における空気吸込口6の背面側であって羽根車1における羽根3,3・・の軸方向先端部と対向する位置に近接配置されたガイド部材10の存在により、羽根車1の吹出側からベルマウス5における空気吸込口6の背面側を通って再度羽根車1に吸い込まれる循環流f2が形成されることとなる。すると、羽根3,3・・を通る空気主流f1が循環流f2によって羽根3,3・・先端側に引き寄せられることとなり、羽根3,3・・の出口部分における風速分布が改善され、空力性能の向上と運転音の低騒音化を図ることができる。しかも、ガイド部材10をベルマウス5と一体成形するようにすれば、羽根車1が一体成形可能であることから、コスト低減を図ることができるとともに、量産性に優れたものとなる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第2の手段として、上記第1の手段を備えた遠心送風機において、前記羽根車1における羽根3,3・・の外周側に、該羽根3,3・・の軸方向先端部を連結する補強リング9を設け且つ該補強リング9の外周側に、遠心方向に所定の幅を有するリング体20を延設することもでき、そのように構成した場合、リング体20の側面で逆流が整流化され、より一層の性能向上を図ることができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第3の手段として、上記第2の手段を備えた遠心送風機において、前記ガイド部材10に、前記リング体20に対向する面21aを有する延設部21を設けることもでき、そのように構成した場合、ガイド部材10の延設部21と補強リング9のリング体20との間に生ずる昇圧作用(即ち、摩擦円板ファンの効果)によって、ガイド部材10と羽根3,3・・先端部との間に形成される隙間S2への逆流が防止されることとなり、より一層の性能向上を図ることができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第4の手段として、上記第1の手段を備えた遠心送風機において、前記ガイド部材10に、前記羽根車1における羽根3,3・・の軸方向先端部の外周部を包設する包設部22を設けることもでき、そのように構成した場合、循環流f2が包設部22に沿って流れるところから、ガイド部材10と羽根3,3・・先端部との間に形成される隙間S2への逆流が防止されることとなり、より一層の性能向上を図ることができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第5の手段として、上記第1、第2、第3又は第4の手段を備えた遠心送風機において、前記ベルマウス5における空気吸込口6の内径D0を、前記羽根車1における羽根3,3・・の内径D1と外径D2との中間径より小さく設定することもでき、そのように構成した場合、ガイド部材10による循環流f2の形成を確保しつつ、羽根3,3・・のほぼ軸方向全域において空気流を吸い込み得ることとなり、より一層の性能向上を図り得る。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第6の手段として、ケーシング13内に形成された通風路14に、熱交換器15と送風機Xとを配設してなる空気調和装置において、前記送風機Xとして、請求項1、2、3、4および5のいずれか一項記載の遠心送風機を採用することもでき、そのように構成した場合、遠心送風機の保有する有効な作用効果が発揮できるところから、空気調和装置としての性能向上およびコスト低減に大いに寄与する。
本願発明の第1の手段によれば、軸心部にモータ4の回転軸4aが連結されるハブ2と、該ハブ2の外周部に円周方向所定間隔に多数立設された羽根3,3・・とからなる羽根車1を備え、該羽根車1の空気吸込側に、空気吸込口6を有するベルマウス5を配設してなる遠心送風機において、前記ベルマウス5における空気吸込口6の背面側であって前記羽根車1における羽根3,3・・の軸方向先端部と対向する位置に、該羽根車1の吹出側から前記ベルマウス5における空気吸込口6の背面側を通って再度前記羽根車1に吸い込まれる循環流f2を形成するガイド部材10を近接配置して、羽根車1の吹出側からベルマウス5における空気吸込口6の背面側を通って再度羽根車1に吸い込まれる循環流f2が形成されるようにしたので、羽根3,3・・を通る空気主流f1が循環流f2によって羽根3,3・・先端側に引き寄せられることとなり、羽根3,3・・の出口部分における風速分布が改善され、空力性能の向上と運転音の低騒音化を図ることができるという効果がある。しかも、ガイド部材10をベルマウス5と一体成形するようにすれば、羽根車1が一体成形可能であることから、コスト低減を図ることができるとともに、量産性に優れたものとなるという効果もある。
本願発明の第2の手段におけるように、上記第1の手段を備えた遠心送風機において、前記羽根車1における羽根3,3・・の外周側に、該羽根3,3・・の軸方向先端部を連結する補強リング9を設け且つ該補強リング9の外周側に、遠心方向に所定の幅を有するリング体20を延設することもでき、そのように構成した場合、リング体20の側面で逆流が整流化され、より一層の性能向上を図ることができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第3の手段として、上記第2の手段を備えた遠心送風機において、前記ガイド部材10に、前記リング体20に対向する面21aを有する延設部21を設けることもでき、そのように構成した場合、ガイド部材10の延設部21と補強リング9のリング体20との間に生ずる昇圧作用(即ち、摩擦円板ファンの効果)によって、ガイド部材10と羽根3,3・・先端部との間に形成される隙間S2への逆流が防止されることとなり、より一層の性能向上を図ることができる。
本願発明の第4の手段におけるように、上記第1の手段を備えた遠心送風機において、前記ガイド部材10に、前記羽根車1における羽根3,3・・の軸方向先端部の外周部を包設する包設部22を設けることもでき、そのように構成した場合、循環流f2が包設部22に沿って流れるところから、ガイド部材10と羽根3,3・・先端部との間に形成される隙間S2への逆流が防止されることとなり、より一層の性能向上を図ることができる。
本願発明の第5の手段におけるように、上記第1、第2、第3又は第4の手段を備えた遠心送風機において、前記ベルマウス5における空気吸込口6の内径D0を、前記羽根車1における羽根3,3・・の内径D1と外径D2との中間径より小さく設定することもでき、そのように構成した場合、ガイド部材10による循環流f2の形成を確保しつつ、羽根3,3・・のほぼ軸方向全域において空気流を吸い込み得ることとなり、より一層の性能向上を図り得る。
本願発明の第6の手段におけるように、ケーシング13内に形成された通風路14に、熱交換器5と送風機Xとを配設してなる空気調和装置において、前記送風機Xとして、請求項1、2、3、4および5のいずれか一項記載の遠心送風機を採用することもでき、そのように構成した場合、遠心送風機の保有する有効な作用効果が発揮できるところから、空気調和装置としての性能向上およびコスト低減に大いに寄与する。
以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
第1の実施の形態
図1ないし図6には、本願発明の第1の実施の形態にかかる遠心送風機X1および空気調和装置Z1が示されている。
この遠心送風機X1は、図1および図2に示すように、軸心部にモータ4の回転軸4aが連結される円板形状のハブ2と、該ハブ2の外周部に円周方向所定間隔に多数立設された羽根3,3・・とからなる羽根車1を備えており、該羽根車1の空気吸込側には、空気吸込口6を有するベルマウス5が配設されている。
この羽根車1は、図2に示すように、各羽根3の外径側端部3bが内径側端部3aより羽根車1の回転方向Mの後側に位置する後退翼タイプ(即ち、ターボファンタイプ)とされている。このようにすると、羽根車1の全圧上昇に占める静圧上昇の割合が大きいので、渦巻きスクロールが不要となる。
また、前記ハブ2の軸心部には、前記モータ4を収納配置するための凹部2aが形成されている。符号7はモータ4を固定しているモータ固定部、8はモータ4の回転軸4aを枢支する軸受ボス、9は羽根3,3・・の軸方向先端部を連結する補強リングである。なお、羽根3,3・・の軸方向寸法が短く、羽根車1として十分な強度が確保できる場合には、補強リング9を省略する場合がある。
そして、前記ベルマウス5における空気吸込口6の背面側であって前記羽根車1における羽根3,3・・の軸方向先端部と対向する位置には、羽根車1の吹出側から前記ベルマウス5における空気吸込口6の背面側を通って再度前記羽根車1に吸い込まれる循環流f2を形成する環状のガイド部材10が近接配置されている。該ガイド部材10の内径側とベルマウス5の空気吸込口6の背面側との間には、循環流f2が流通するための隙間S1が形成される。また、ガイド部材10の断面形状は、図示の形状に限定されるものではないが、内径側が円弧形状とされるのが循環流f2の形成のために望ましい。さらに、ガイド部材10の外径側形状は、図1に示すように、角張っていてもよいが、図4に示すように、円弧を有する形状とすることもできる。さらにまた、ガイド部材10の外径側は、図1に示すように、補強リング9の外周端と一致するようにしてもよいが、羽根3,3・・の外周端と一致するようにしてもよい。
ところで、前記ガイド部材10は、前記ベルマウス5と一体成形とするのが望ましい。例えば、図3(イ)、(ロ)に示すように、ガイド部材10の内径側とベルマウス5における空気吸込口6の背面側とを連結部材11で連結する構造とし、且つガイド部材10の形状およびベルマウス5における空気吸込口6の形状を矢印P方向に型抜きが可能な形状とすれば、ガイド部材10とベルマウス5とを一体に成形することができる。このようにすると、羽根車1が一体成形可能であることから、コスト低減を図ることができるとともに、量産性に優れたものとなる。
また、前記ベルマウス5における空気吸込口6の内径D0を、前記羽根車1における羽根3,3・・の内径D1と外径D2との中間径より小さく設定するのが望ましい。そのようにした場合、ガイド部材10による循環流f2の形成を確保しつつ、羽根3,3・・のほぼ軸方向全域において空気流を吸い込み得ることとなり、より一層の性能向上を図り得る。
上記のように構成した遠心送風機においては、次のような作用効果が得られる。
即ち、羽根車1の吹出側からベルマウス5における空気吸込口6の背面側を通って再度羽根車1に吸い込まれる循環流f2が形成されるようにしたので、羽根3,3・・を通る空気主流f1が循環流f2によって点線図示から実線図示のように羽根3,3・・の先端側に引き寄せられることとなる。その結果、羽根3,3・・の出口部分における風速分布が改善されることとなり、空力性能の向上と運転音の低騒音化を図ることができる。
ところで、前記ガイド部材10と羽根3,3・・の軸方向先端部との間の隙間S2が大きいと(例えば、3mm程度とすると)、羽根3,3・・の翼端から大きな翼端漏れ渦が発生するので、前記隙間S2は、1mm程度とするのが望ましい。
なお、本実施の形態の場合、前記ガイド部材10と羽根3,3・・の軸方向先端部との間の隙間S2に向かって羽根3,3・・の出口側からの逆流f3が残ることとなるが、性能上問題となるほどではない。
ちなみに、本実施の形態にかかる遠心送風機X1における羽根3,3・・の内径をD1、羽根3,3・・の外径をD2、空気吸込口6の内径をD0とし、空気吸込口6の吸込側中心Qから斜め45度前方1mの位置にマイク12を設置して、k=(D0−D1)/(D2−D1)を変数とし、最低比騒音Ksの変化を調べたところ、図5に示す結果が得られた。図5において、実線は隙間S2=3mmの場合を示し、点線は隙間S2=1mmの場合を示している。
上記結果によれば、0<k<0.6の範囲において良好な運転音特性が得られていることが分かる。
図6には、本実施の形態にかかる遠心送風機X1を組み込んだ天井埋込式の空気調和装置Z1が示されている。
この場合、ケーシング13内に形成された空気流Wの通風路14に、熱交換器15と遠心送風機X1とが配設されることとなっており、モータ4を固定するモータ固定部7は、ケーシング13の天板13aと一体とされている。符号16は吸込グリル、17はエアフィルタ、18はドレンパン、19は空気吹出口である。このようにすると、遠心送風機X1の保有する有効な作用効果が発揮できるところから、空気調和装置Z1としての性能向上およびコスト低減に大いに寄与する。
第2の実施の形態
図7および図10には、本願発明の第2の実施の形態にかかる遠心送風機X2および空気調和装置Z2が示されている。
この場合、遠心送風機X2における補強リング9の外周側には、遠心方向に所定の幅を有するリング体20が一体に延設されている。このようにすると、補強リング9のリング体20によって、ガイド部材10と羽根3,3・・先端部との間に形成される隙間S2への逆流f3が整流化されることとなり、より一層の性能向上を図ることができる。その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
ところで、補強リング9およびリング体20は、半径方向に平行でなくともよく、図8に示すように、軸方向に曲げられた形状としてもよい(図8とは反対に曲げられてもよい)。
ちなみに、補強リング9を含むリング体20の幅をHとし、変数ki=H/D2に対する最低比騒音Ksの変化を調べたところ、図9の結果が得られた。
上記結果によれば、0.05<ki<0.2の範囲において良好な運転音特性が得られていることが分かる。
図10には、本実施の形態にかかる遠心送風機X2を組み込んだ天井埋込式の空気調和装置Z2が示されている。
この場合、ケーシング13内に形成された空気流Wの通風路14に、熱交換器15と遠心送風機X2とが配設されることとなっており、モータ4を固定するモータ固定部7は、ケーシング13の天板13aと一体とされている。符号16は吸込グリル、17はエアフィルタ、18はドレンパン、19は空気吹出口である。このようにすると、遠心送風機X2の保有する有効な作用効果が発揮できるところから、空気調和装置Z2としての性能向上およびコスト低減に大いに寄与する。
第3の実施の形態
図11および図13には、本願発明の第3の実施の形態にかかる遠心送風機X3および空気調和装置Z3が示されている。
この場合、遠心送風機X3における補強リング9の外周側には、遠心方向に所定の幅を有するリング体20が一体に延設されている。一方、ガイド部材10には、前記リング体20に対向する面21aを有する延設部21が一体に設けられている。なお、前記延設部21は、前記リング体20に対向する面21aを有しておればよく、延設部21の形状は図示のものに限定されない。このようにすると、ガイド部材10の延設部21と補強リング9のリング体20との間に生ずる昇圧作用(即ち、摩擦円板ファンの効果)によって、ガイド部材10と羽根3,3・・先端部との間に形成される隙間S2への逆流が防止されることとなり、より一層の性能向上を図ることができる。その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
ところで、補強リング9およびリング体20は、半径方向に平行でなくともよく、図12に示すように、軸方向に曲げられた形状としてもよい(図12とは反対に曲げられてもよい)。この場合、ガイド部材10の延設部21は、前記リング体20に対向する面21aを有するようにするとよい。
ちなみに、補強リング9を含むリング体20の幅をHとし、変数ki=H/D2に対する最低比騒音Ksの変化を調べたところ、図9の結果が得られた。
上記結果によれば、0.05<ki<0.2の範囲において良好な運転音特性が得られていることが分かる。
図13には、本実施の形態にかかる遠心送風機X3を組み込んだ天井埋込式の空気調和装置Z3が示されている。
この場合、ケーシング13内に形成された空気流Wの通風路14に、熱交換器15と遠心送風機X2とが配設されることとなっており、モータ4を固定するモータ固定部7は、ケーシング13の天板13aと一体とされている。符号16は吸込グリル、17はエアフィルタ、18はドレンパン、19は空気吹出口である。このようにすると、遠心送風機X3の保有する有効な作用効果が発揮できるところから、空気調和装置Z3としての性能向上およびコスト低減に大いに寄与する。
第4の実施の形態
図14ないし図16には、本願発明の第4の実施の形態にかかる遠心送風機X4および空気調和装置Z4が示されている。
この場合、遠心送風機X4におけるガイド部材10には、羽根車1における羽根3,3・・の軸方向先端部の外周部を包設する包設部22が一体に設けられている。該包設部22の先端形状は、図14に示すように、斜めカットされていてもよく、図15に示すように、遠心方向にカットされていてもよい。このようにすると、ガイド部材10の回りに発生する循環流f2が包設部22に沿って流れるところから、ガイド部材10と羽根3,3・・先端部との間に形成される隙間S2への逆流が防止されることとなり、より一層の性能向上を図ることができる。その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
図16には、本実施の形態にかかる遠心送風機X4を組み込んだ天井埋込式の空気調和装置Z4が示されている。
この場合、ケーシング13内に形成された空気流Wの通風路14に、熱交換器15と遠心送風機X4とが配設されることとなっており、モータ4を固定するモータ固定部7は、ケーシング13の天板13aと一体とされている。符号16は吸込グリル、17はエアフィルタ、18はドレンパン、19は空気吹出口である。このようにすると、遠心送風機X4の保有する有効な作用効果が発揮できるところから、空気調和装置Z4としての性能向上およびコスト低減に大いに寄与する。
本願発明の第1の実施の形態にかかる遠心送風機の縦断面図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる遠心送風機における羽根車の正面図である。 (イ)および(ロ)は、本願発明の第1の実施の形態にかかる遠心送風機の2種の変形例の要部を示す断面図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる遠心送風機の他の変形例を示す縦断面図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる遠心送風機における変数k=(D0−D1)/(D2−D1)に対する最低比騒音Ksの変化を示す特性図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる遠心送風機を組み込んだ空気調和装置の縦断面図である。 本願発明の第2の実施の形態にかかる遠心送風機の縦断面図である。 本願発明の第2の実施の形態にかかる遠心送風機の変形例の要部を示す断面図である。 本願発明の第2および第3の実施の形態にかかる遠心送風機における変数ki=H/D2に対する最低比騒音Ksの変化を示す特性図である。 本願発明の第2の実施の形態にかかる遠心送風機を組み込んだ空気調和装置の縦断面図である。 本願発明の第3の実施の形態にかかる遠心送風機の縦断面図である。 本願発明の第3の実施の形態にかかる遠心送風機の変形例の要部を示す断面図である。 本願発明の第3の実施の形態にかかる遠心送風機を組み込んだ空気調和装置の縦断面図である。 本願発明の第4の実施の形態にかかる遠心送風機の縦断面図である。 本願発明の第4の実施の形態にかかる遠心送風機の変形例の要部を示す断面図である。 本願発明の第4の実施の形態にかかる遠心送風機を組み込んだ空気調和装置の縦断面図である。
符号の説明
1は羽根車
2はハブ
3は羽根
4はモータ
4aは回転軸
5はベルマウス
6は空気吸込口
9は補強リング
10はガイド部材
13はケーシング
14は通風路
15は熱交換器
20はリング体
21は延設部
21aは対向面
22は包設部
2は循環流
0は空気吸込口の内径
1は羽根の内径
2は羽根の外径
Xは遠心送風機
Zは空気調和装置

Claims (6)

  1. 軸心部にモータ(4)の回転軸(4a)が連結されるハブ(2)と、該ハブ(2)の外周部に円周方向所定間隔に多数立設された羽根(3),(3)・・とからなる羽根車(1)を備え、該羽根車(1)の空気吸込側に、空気吸込口(6)を有するベルマウス(5)を配設してなる遠心送風機であって、前記ベルマウス(5)における空気吸込口(6)の背面側であって前記羽根車(1)における羽根(3),(3)・・の軸方向先端部と対向する位置には、該羽根車(1)の吹出側から前記ベルマウス(5)における空気吸込口(6)の背面側を通って再度前記羽根車(1)に吸い込まれる循環流(f2)を形成するガイド部材(10)を近接配置したことを特徴とする遠心送風機。
  2. 前記羽根車(1)における羽根(3),(3)・・の外周側には、該羽根(3),(3)・・の軸方向先端部を連結する補強リング(9)を設け且つ該補強リング(9)の外周側には、遠心方向に所定の幅を有するリング体(20)を延設したことを特徴とする請求項1記載の遠心送風機。
  3. 前記ガイド部材(10)には、前記リング体(20)に対向する面(21a)を有する延設部(21)を設けたことを特徴とする請求項2記載の遠心送風機。
  4. 前記ガイド部材(10)には、前記羽根車(1)における羽根(3),(3)・・の軸方向先端部の外周部を包設する包設部(22)を設けたことを特徴とする請求項1記載の遠心送風機。
  5. 前記ベルマウス(5)における空気吸込口(6)の内径(D0)を、前記羽根車(1)における羽根(3),(3)・・の内径(D1)と外径(D2)との中間径より小さく設定したことを特徴とする請求項1、2、3および4のいずれか一項記載の遠心送風機。
  6. ケーシング(13)内に形成された通風路(14)に、熱交換器(15)と送風機(X)とを配設してなる空気調和装置であって、前記送風機(X)として、請求項1、2、3、4および5のいずれか一項記載の遠心送風機をを採用したことを特徴とする空気調和装置。
JP2004207285A 2004-07-14 2004-07-14 遠心送風機および該遠心送風機を備えた空気調和装置 Pending JP2006029164A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004207285A JP2006029164A (ja) 2004-07-14 2004-07-14 遠心送風機および該遠心送風機を備えた空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004207285A JP2006029164A (ja) 2004-07-14 2004-07-14 遠心送風機および該遠心送風機を備えた空気調和装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006029164A true JP2006029164A (ja) 2006-02-02

Family

ID=35895834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004207285A Pending JP2006029164A (ja) 2004-07-14 2004-07-14 遠心送風機および該遠心送風機を備えた空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006029164A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010092802A1 (ja) * 2009-02-10 2010-08-19 ダイキン工業株式会社 遠心送風機
JPWO2021144942A1 (ja) * 2020-01-17 2021-07-22
WO2023058877A1 (ko) * 2021-10-06 2023-04-13 삼성전자 주식회사 공기 조화기용 실내기

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010092802A1 (ja) * 2009-02-10 2010-08-19 ダイキン工業株式会社 遠心送風機
JPWO2021144942A1 (ja) * 2020-01-17 2021-07-22
TWI801735B (zh) * 2020-01-17 2023-05-11 日商三菱電機股份有限公司 離心風扇以及空調裝置
JP7308985B2 (ja) 2020-01-17 2023-07-14 三菱電機株式会社 遠心送風機及び空気調和装置
WO2023058877A1 (ko) * 2021-10-06 2023-04-13 삼성전자 주식회사 공기 조화기용 실내기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4859674B2 (ja) 遠心ブロワ
JP3879764B2 (ja) 遠心送風機
KR100548036B1 (ko) 축류팬용 안내깃과 그 안내깃을 구비한 축류팬 슈라우드 조립체
JP3928083B2 (ja) ファン及びシュラウド組立体
US7618236B2 (en) Fan and fan housing with toothed-type connecting elements
US20110229327A1 (en) Centrifugal multiblade fan
JP4581992B2 (ja) 遠心送風機および該遠心送風機を備えた空気調和装置
US8197217B2 (en) Axial flow fan
EP1923572A2 (en) Electric blower and electric cleaner using the same
JP2009203897A (ja) 多翼送風機
JP2010124534A (ja) 電動機用斜流ファンと該斜流ファンを備えた電動機
JP2012140884A (ja) 多翼送風機
JP2017203427A (ja) ターボチャージャ
JP4865654B2 (ja) 遠心送風機および車両用空気調和装置
JP5682751B2 (ja) 多翼送風機
JP4505885B2 (ja) 送風機及びこれを用いた空気調和機並びに空気清浄機
JP2008121650A (ja) 電動送風機およびそれを用いた電気掃除機
JPH06213198A (ja) 空気調和機用室外機ユニット
JP2006029164A (ja) 遠心送風機および該遠心送風機を備えた空気調和装置
JP2012036827A (ja) シロッコファン
JP4423921B2 (ja) 遠心送風機及びこれを用いた空気調和機
JP4492743B2 (ja) 遠心送風機
JP2003184797A (ja) 送風装置及び該送風装置を備えた空気調和機
JP4395539B1 (ja) 多翼遠心ファンおよび車両用空調装置
KR20170116754A (ko) 고정압 원심임펠러

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081218

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090113