JP4594045B2 - 湯水混合水栓 - Google Patents
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Description
本発明はこのような問題を解決することを目的としてなされたものである。
従って本発明によれば、混合部で混合された後の温調水を吐水口から吐水できるのと併せて、設定温度を変えることなく即ち混合部を状態変化させることなく水のみの吐水を行うこともできる。
ここで上記水側弁,湯側弁はパイロット弁としてのプランジャ弁を電磁力で動作させる電磁弁となしておくことができる。
図1において、10はキッチンのキャビネットで、12はカウンターであり、このカウンター12上に起立する状態で水栓の本体部14と吐水管16とが設けられている。ここで吐水管16は本体部14に対して所定角度回動可能とされている。
また吐水管16は、図3に示しているように逆U字状のグースネック形状をなしている。
同図に示しているように吐水管16は、先端に吐水口18を有し、可撓性のホース20とともに引出し可能な吐水ヘッド22と、吐水ヘッド22を収納位置に保持するホルダとしての働きを有する吐水管本体24とを有している。
そしてこのバルブユニット26の後述の水流入口92(図5(イ)参照)に対して給水用の元配管(以下単に給水元管と略す)が止水栓28,分岐継手32及び接続ホース34を介して接続されている。
また後述の湯流入口94(図5(イ)参照)に対して給湯用の元配管(以下単に給湯元管と略す)が、止水栓30及び接続ホース36を介して接続されている。
このバルブユニット26の水流出口及び湯流出口からは給水管38,給湯管40が上向きに延び出しており、それらの先端が上記の水栓の本体部14に接続されて、その本体部14に水,湯がそれぞれ供給されるようになっている。
ここでホース20はカプラ44から上向きに延び出した後、1回転した上で本体部14,吐水管本体24を挿通し吐水ヘッド22に接続されている。
浄水器46は、水道水を後述のフィルタ66(図2参照)に通して浄化するもので、その浄化後の浄水を流出させるホース50が浄水器46から延び出している。
このホース50の先端はカプラ44を介して、吐水ヘッド22に繋がるホース20に接続されている。
即ち浄水器46から流出した浄水がホース50,20を通じて吐水ヘッド22に導かれ、その先端の吐水口18から吐水されるようになっている。
供給された水と湯とはレバーハンドル60の操作に基づいて所定比率で混合された上、同じくそのレバーハンドル60の操作に基づいて決定された所定流量で流出路62を通じ吐水ヘッド22に送られ、先端の吐水口18から吐水される。
ここでレバーハンドル60は、左右回動操作によって水と湯との混合比率の調節即ち温度調節を行い、また上下回動操作によって流量調節を行う。
これら給水路54,給湯路56及び浄水路64のそれぞれには流路を開閉する水側弁,湯側弁,浄水側弁としての電磁弁68,70,72及び逆流防止をなす逆止弁74が配設されている。
尚浄水路64には定流量弁73が設けられている。
このバイパス路76上にもまた、流路を開閉する電磁弁(バイパス弁)78と逆止弁74が設けられている。
これら電磁弁68,70,72,78はそれぞれコントローラ52に電気的に接続されていて、コントローラ52によって動作制御される。
即ちレバーハンドル60の操作位置が、混合弁58内における湯の流路を全開、水の流路を全閉状態とする状態にあると、後述する人体検知センサ(水用センサ116)による人体検知に基づいて吐水口18から水吐水させようとしてもこれを行うことができない。
そこで給水路54と給湯路56とをバイパス路76で連絡しておき、混合弁58内において水の流路が全閉状態にあっても、給水元管からの水をバイパス路76,給湯路56,更に流出路62を通じて吐水口18へと供給可能となしているのである。
また図14(B)に示しているように電磁弁68及び70が開,電磁弁72及び78が閉の状態の下で、給水元管からの水と給湯元管からの湯がそれぞれ給水路54及び給湯路56を通じて混合弁58に送られてそこで混合,温調され、適温の湯とされた上で流出路62を通じ吐水口18から湯が吐水(湯吐水)される。
一方図14(C)に示しているように電磁弁68,70及び78の何れもが閉で、電磁弁72のみが開の状態の下では、給水元管からの水が浄水器46、つまり浄水路64の側に導かれてフィルタ66を通り、浄水となって流出路62を通じ吐水口18から吐水(浄水吐水)される。
同図に示しているように混合弁58は、ハウジング80の内部に固定弁体82と、その上面を摺動する可動弁体84とを有しており、その可動弁体84に対してレバーハンドル60が作動的に連結されている。
固定弁体82には水,湯の入口86,86が設けられていて、それら入口86,86を通じて、給水管38と給湯管40とを図中上向きに送られて来た水と湯とが可動弁体84の混合室88内に流入する。
そして混合室88で混合された後の温調後の湯或いは水(冷水)が出口89から流出管42へと流出して、図2の流出路62を通じ吐水口18へと導かれる。
これらの図において90はバルブボデーで、図5に示しているように水流入口92,湯流入口94と、それらに連通して給水路54,給湯路56の一部をなす内部流路54a,56aを有している。
そしてそれら内部流路54a,56a上に電磁弁68,70(図6参照)が設けられている。
バルブボデー90には更に、図5(イ)に示しているように分岐流路76aを給湯路56に合流させるための、バイパス路76の残部をなす合流路76bが設けられており、分岐流路76aからの水がこの合流路76bによって給湯路56に合流し、その後給湯路56を通じて図2の混合弁58へと送られるようになっている。
この電磁弁68,70,78においては、ソレノイド108への通電によりプランジャ弁104を開弁させると、パイロット水路102が開放されて背圧室100の圧力が抜け、主弁としてのダイヤフラム弁98が開弁動作する。
開放操作部材112は、摘み114を回転操作することでダイヤフラム弁98を手動で開放させる。
ここで水用センサ116は使用者に近い手前側に(前側に)、また湯用センサ118は奥側に設けられている。従って水用センサ116は湯用センサ118に対して下位置に、また湯用センサ118は水用センサ116に対して上位置に位置している。
本実施形態においては、吐水管本体24の側面においても浄水用センサ(浄水用の人体検知センサ)120が設けられている。
尚吐水管本体24の先端部下面には、吐水やシンク或いはシンク内の容器等に光を照射してほのかに照らし出す光照射部122が設けられている。
一方湯用センサ118の上方に手をかざすと、湯用センサ118による手の検知に基づいて、吐水口18から適正温度に温度調節された湯(温調水)が吐水され、そしてその湯吐水中に再び湯用センサ118の上方に手をかざすと、そこで湯吐水が停止する。
そのようにコントローラ52が対応する各電磁弁68,70,72,78を動作制御する。
図8,図9及び図10に示しているように、吐水管本体24は金属パイプ124と、断面U字状をなして金属パイプ124の内部に挿入され内側においてホース20をガイドし、また外側において上記各水,湯,浄水用の各センサ116,118,120とコントローラ52とを連絡する電気配線をガイドする湾曲形状のインナ部材126と、その先端側に設けられてホース20を挿通ガイドする概略筒状のガイド部材128と、その下側からこれを覆うガイドカバー130とを有している。
ガイド部材128には、その側面に浄水用センサ120が取り付けられている。ガイドカバー130は、その浄水用センサ120に対応する部分が透光性とされている。
基板140にはまた、湯吐水状態であるかそうでないかを表示するためのLED148が搭載されており、湯吐水状態の下ではこのLED148が点滅し、またそうでないときにはLED148が点灯保持するようになっている。
ここでLED150は水吐水中であれば点滅を行い、またそうでないときには点灯状態を保持して、水吐水中であるか否かを表示する。
このセンサユニット132にはまた、基板140に現在の吐水温度を表示するための3色(RGB)LED152が搭載されている。
このLED154は浄水吐水中においては点滅動作し、またそうでないときには点灯状態を保持することによって、浄水吐水中であるか否かを表示する。
この吐水ヘッド22の先端には、吐水口18からの吐水をストレート吐水からシャワー吐水に又はその逆に切換操作する切換操作部160が設けられている。
この温度表示リング162は、概略リング状をなす透光性の樹脂から成っていて、図9の部分拡大図に示しているように後方への延出部164が一体に成形されており、この延出部164に対して上記3色LED152からの光が照射されるようになっている。
3色LED152から延出部164に照射された光は、温度表示リング162の内部を通ってその外周面から周辺に放射される。
即ちサーミスタ170による検出温度、つまり吐水口18からの吐水温度が低いときには青色を、吐水温度が高いときには赤色を、中間のときにはそれらに応じた色を発色して現在の吐水温度がどのような温度であるかをその色変化によって表示する。
詳しくは、浄水用センサ120が手を検知したときには一定時間他のセンサ即ち湯用センサ118及び水用センサ116の検知が無効化され、一定時間経過後に湯用センサ118,水用センサ116による検知が有効化される。
また湯用センサ118が手を検知したときには、一定時間水用センサ116による検知が無効化され、一定時間経過後に水用センサ116による検知が有効化される。
コントローラ52がそのように吐止水の動作を制御する。
従って本実施形態によれば、混合弁58で混合された後の温調水を吐水口18から吐水できるのと併せて、設定温度を変えることなく即ち混合弁58を状態変化させることなく、水のみの吐水を行うこともできる。
この例は上記実施形態におけるシングルレバー式の混合弁58に代えて、サーモスタット式の混合弁180及び流量調整弁182を設けた例である。
尚他の構成については基本的に上記実施形態と同様である。
即ち感温体の温度感知に基づいて内部の水流路,湯流路のそれぞれの開度を弁体の位置移動によって自動調節し、混合水温度を設定温度に自動調整する。
この実施形態においても、混合弁180が高温側に状態設定されていた場合であっても、支障なく大流量で水のみの吐水を行うことができる。
この例は混合弁58から流出路62を通じて流出した湯(温調水)又は水を三方弁184を経由して吐水口18から吐水させる一方、三方弁184の切換えによって、分岐流出路186を通じ、そこに設けた浄水器46のフィルタ66を経た浄水を吐水口18から吐水可能となした例である。
この例は、図15の実施形態において給水路54及び給湯路56における電磁弁68,70の上流部から分岐給水路54-1,分岐給湯路56-1をそれぞれ分岐させて、それらをシングルレバー式の混合弁58に接続し、更に混合弁58から流出路62-1を延び出させて、これを混合弁180から延び出した流出路62に接続したものである。
この実施形態の場合、シングルレバー式の混合弁58における水と湯との混合及び温調水の吐水口18からの吐水と、電磁弁68,70,78の開閉による混合弁180での混合及び吐水口18からの吐水とを、互いに独立して行うことができる特長がある。
56 給湯路
58 混合弁(混合部)
68 電磁弁(水側弁)
70 電磁弁(湯側弁)
76 バイパス路
78 電磁弁(バイパス弁)
98 ダイヤフラム弁
100 背圧室
102 パイロット水路
104 プランジャ弁(パイロット弁)
Claims (3)
- (a)給水路と、(b)給湯路と、(c)該給水路上に設けられた水側弁と、(d)該給湯路上に設けられた湯側弁と、(e)該給水路と給湯路とが接続され、それら給水路と給湯路とを通じて供給された水と湯とを混合する混合部と、を備えて成る湯水混合水栓において
水栓の本体部と、該本体部から延び出した吐水管とを有する形態となして、該本体部に前記混合部を内蔵し、
前記給水路且つ前記水側弁の上流部からバイパス路を分岐させて、該バイパス路を前記給湯路且つ前記湯側弁と混合部との間に接続し、該バイパス路上にバイパス弁を設けたことを特徴とする湯水混合水栓。 - 請求項1において、前記水側弁,バイパス弁が主弁と該主弁の背後に形成された背圧室と、該背圧室の水抜路としてのパイロット水路と、該パイロット水路を開閉するパイロット弁とを有するパイロット式の弁であることを特徴とする湯水混合水栓。
- 請求項2において、前記主弁がダイヤフラム弁であることを特徴とする湯水混合水栓。
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