JP4527504B2 - 水栓 - Google Patents
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Description
この水抜栓付きの水栓において水抜作業を行う際には、従来、洗面器等の容器を所定の置き場から水抜孔の下に持ち来して水抜栓を開き、水栓の本体部から抜いた水を洗面器等の容器に受け、その後洗面器等容器に受けた水を捨てた後に、再びこれを元の置き場に戻すといったことが必要で、水抜きに際しての作業が面倒である問題があった。
尚、下記特許文献1には指先で押すだけで簡単に水抜きができるようにカバーを設けた水抜バルブについて開示されているが、この特許文献1に開示のものでは本発明の課題を解決することができない。
この場合において上記カバーは水抜栓の操作部を隠蔽するものとなしておくことができる(請求項2)。
このようにすれば、水抜栓の操作部が外部に露出することによって外観を損ねる問題を解決することができる。
図1において、10はキッチンのキャビネットで、12はカウンターであり、このカウンター12上に起立する状態で水栓の本体部(第2の本体部)14と吐水管16とが設けられている。ここで吐水管16は第2の本体部14に対して所定角度回動可能とされている。
また吐水管16は、図3に示しているように逆U字状のグースネック形状をなしている。
同図に示しているように吐水管16は、先端に吐水口18を有し、可撓性のホース20とともに引出し可能な吐水ヘッド22と、吐水ヘッド22を収納位置に保持するホルダとしての働きを有する吐水管本体24とを有している。
そしてこの第1の本体部26の後述の水流入口92(図5(イ)参照)に対して給水用の元配管(以下単に給水元管と略す)が止水栓28,分岐継手32及び接続ホース34を介して接続されている。
また後述の湯流入口94(図5(イ)参照)に対して給湯用の元配管(以下単に給湯元管と略す)が、止水栓30及び接続ホース36を介して接続されている。
この第1の本体部26の水流出口及び湯流出口からは水,湯のサプライ管38,40が上向きに延び出しており、それらの先端が上記の水栓の第2の本体部14に接続されて、その本体部14に水,湯がそれぞれ供給されるようになっている。
ここでホース20はカプラ44から上向きに延び出した後、1回転した上で本体部14,吐水管本体24を挿通し吐水ヘッド22に接続されている。
浄水器46は、水道水を後述のフィルタ66(図2参照)に通して浄化するもので、その浄化後の浄水を流出させるホース50が浄水器46から延び出している。
即ち浄水器46から流出した浄水がホース50,20を通じて吐水ヘッド22に導かれ、その先端の吐水口18から吐水されるようになっている。
キャビネット10の内部にはまた、水栓の動作制御のためのコントローラ(制御部)52が設けられている。
供給された水と湯とはレバーハンドル60の操作に基づいて所定比率で混合された上、同じくそのレバーハンドル60の操作に基づいて決定された所定流量で流出路62を通じ吐水ヘッド22に送られ、先端の吐水口18から吐水される。
ここでレバーハンドル60は、左右回動操作によって水と湯との混合比率の調節即ち温度調節を行い、また上下回動操作によって流量調節を行う。
これら給水路54,給湯路56及び浄水路64のそれぞれには流路を開閉する電磁弁68,70,72及び逆流防止をなす逆止弁74が配設されている。
尚浄水路64には定流量弁73が設けられている。
このバイパス路76上にもまた、流路を開閉する電磁弁78と逆止弁74が設けられている。
これら電磁弁68,70,72,78はそれぞれコントローラ52に電気的に接続されていて、コントローラ52によって動作制御される。
即ちレバーハンドル60の操作位置が、混合弁58内における湯の流路を全開、水の流路を全閉状態とする状態にあると、後述する人体検知センサ(水用センサ116)による人体検知に基づいて吐水口18から水吐水させようとしてもこれを行うことができない。
そこで給水路54と給湯路56とをバイパス路76で連絡しておき、混合弁58内において水の流路が全閉状態にあっても、給水元管からの水をバイパス路76,給湯路56,更に流出路62を通じて吐水口18へと供給可能となしているのである。
また図9(B)に示しているように電磁弁68及び70が開,電磁弁72及び78が閉の状態の下で、給水元管からの水と給湯元管からの湯がそれぞれ給水路54及び給湯路56を通じて混合弁58に送られてそこで混合され、適温の湯とされた上で流出路62を通じ吐水口18から湯が吐水(湯吐水)される。
一方図9(C)に示しているように電磁弁68,70及び78の何れもが閉で、電磁弁72のみが開の状態の下では、給水元管からの水が浄水器46、つまり浄水路64の側に導かれてフィルタ66を通り、浄水となって流出路62を通じ吐水口18から吐水(浄水吐水)される。
同図に示しているように混合弁58は、ハウジング80の内部に固定弁体82と、その上面を摺動する可動弁体84とを有しており、その可動弁体84に対してレバーハンドル60が作動的に連結されている。
固定弁体82には水,湯の入口86,86が設けられていて、それら入口86,86を通じて、サプライ管38,40を図中上向きに送られて来た水と湯とが可動弁体84の混合室88内に流入する。
そして混合室88で混合された後の温調後の湯或いは水が出口89から流出管42へと流出して、図2の流出路62を通じ吐水口18へと導かれる。
これらの図において90はバルブボデーで、図5に示しているように水流入口92,湯流入口94と、それらに連通して給水路54,給湯路56の一部をなす内部流路54a,56aを有している。
そしてそれら内部流路54a,56a上に電磁弁68,70(図6参照)が設けられている。
バルブボデー90には更に、図5(イ)に示しているように分岐流路76aを給湯路56に合流させるための、バイパス路76の残部をなす合流路76bが設けられており、分岐流路76aからの水がこの合流路76bによって給湯路56に合流し、その後給湯路56を通じて図2の混合弁58へと送られるようになっている。
この電磁弁68,70,78においては、ソレノイド108への通電によりプランジャ弁104を開弁させると、パイロット水路102が開放されて背圧室100の圧力が抜け、主弁としてのダイヤフラム弁98が開弁動作する。
ここで水抜栓110には摘み(操作部)174が設けられていて、この摘み174を回転操作することで水抜栓110を開くことができる。
更に開放操作部材112もまた摘み114を備えていて、その摘み114を回転操作することでダイヤフラム弁98を手動で開放させる。
ここで水用センサ116は使用者に近い手前側に(前側に)、また湯用センサ118は奥側に設けられている。従って水用センサ116は湯用センサ118に対して下位置に、また湯用センサ118は水用センサ116に対して上位置に位置している。
本実施形態においては、吐水管本体24の側面においても浄水用センサ(浄水用の人体検知センサ)120が設けられている。
尚吐水管本体24の先端部下面には、吐水やシンク或いはシンク内の容器等に光を照射してほのかに照らし出す光照射部122が設けられている。
一方湯用センサ118の上方に手をかざすと、湯用センサ118による手の検知に基づいて、吐水口18から適正温度に温度調節された湯(温調水)が吐水され、そしてその湯吐水中に再び湯用センサ118の上方に手をかざすと、そこで湯吐水が停止する。
そのようにコントローラ52が対応する各電磁弁68,70,72,78を動作制御する。
この温度表示リング162は、概略リング状をなす透光性の樹脂から成っていて、後方への延出部が一体に成形されており、この延出部に対して3色LED152(図2参照)からの光が照射されるようになっている。
3色LED152から延出部に照射された光は、温度表示リング162の内部を通ってその外周面から周辺に放射される。
即ち上記カプラ44に取り付けられたサーミスタ170(図1の部分拡大図参照)による検出温度、即ち吐水口18からの吐水温度が低いときには青色を、吐水温度が高いときには赤色を、中間のときにはそれらに応じた色を発色して現在の吐水温度がどのような温度であるかをその色変化によって表示する。
支持プレート176は、図10に示しているように床F上に載置される底部178と、キャビネットの後壁Wに沿って底部178から立ち上がる支持部180と、支持部180の上端で折れ曲がった上部182とを有しており、その上部182に対して第1の本体部26が取付固定されている。
カバー188は、この第1の本体部26を前面側から覆って化粧する部材で、図11に示しているように底部190と周壁部192とを有する、平面形状が矩形且つ有底筒状の容器状を成しており、その周壁部192の所定個所に、板ばね片から成る被取付部194が設けられている。この被取付部194には係合突部196が設けられている。
図10はカバー188をそのようにして装着した状態を表している。
同図に示しているようにこの状態でカバー188は上記の水抜栓110の操作部としての回転摘み174及び開放操作部材112の摘み114をそれぞれ前面側から覆って隠蔽状態とする。カバー188の形状,大きさがそのように定められている。
しかもそのカバー188は脱着可能であって容器状をなしていて、その取外状態の下で水受トレーとなし得るものであるから、水抜作業に際して従来のように洗面器その他の容器を所定の置き場から本体部26の位置まで持ち来してその下方にセットし、また水抜き後においては再びこれを元の所定位置に戻すといった面倒なことを行う必要がなく、これにより水抜作業を簡単化することができる。
またカバー188は水抜栓110の操作部を隠蔽しているため、水抜栓110の操作部が外部に露出することによって外観を損ねてしまう問題を解決することができる。
110 水抜栓
114,174 摘み
172 水抜孔
Claims (2)
- 水抜孔を開いて水抜きを行う水抜栓を備えた水栓の本体部を覆うカバーを備え付けるとともに、該カバーは脱着可能且つ容器状となして、該カバーにカバー取外し状態の下で水抜作業を行う際の水受トレーとしての機能を具備させたことを特徴とする水栓。
- 請求項1において、前記カバーは前記水抜栓の操作部を隠蔽するものと成してあることを特徴とする水栓。
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