JP4708974B2 - 自動水栓 - Google Patents
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Description
この種の自動水栓では、吐水口の下方に差し出された手を検知すべく、一般に人体検知センサが吐水管先端部の下面に設けられている。
このような自動水栓は手洗いを主目的としたものであるため、人体検知センサが手を検知している間だけ吐水を行い、非検知となったところで止水すれば良く、従って人体検知センサは1つあれば目的を達することができる。
この場合単一の人体検知センサの交互検知にてこれを実現することもできるが、吐水用の人体検知センサ,止水用の人体検知センサのそれぞれを設けておくことも考えられる。
このような自動水栓、即ち吐水管に対して左右方向の偏芯した位置にシングルレバーを有するシングルレバー式の湯水混合水栓から成る自動水栓において、種類の互いに異なった複数の人体検知センサを吐水管に設けておくと、自動水栓の利便性が高まり望ましい。
また吐水管に種類の異なる複数の人体検知センサが備えてあるため、自動水栓の利便性も向上する。
このようにすることで使用者がシングルレバーを操作するとき、シングルレバー側に配置した人体検知センサが差し出した手を誤検知してしまい、自動水栓が誤作動してしまうのを効果的に防止することができる。
図1(参考例)において10はカウンターで、このカウンター10から起立する形態で、吐水管12とその基端部の本体部14とが設けられている。ここで吐水管12は本体部14に対して所定角度回動可能とされている。
具体的には、シングルレバー16を図中左右方向に回動操作することで吐水の温度調節が行われ、また上下に回動操作することで流量調節が行われる。
同図に示しているように吐水管12は、先端に吐水口18を有し、可撓性のホース20とともに引き出し可能な吐水ヘッド22と、吐水ヘッド22を収納位置に保持するホルダとしての働きを有する吐水管本体24とを有している。
本体部14には、図3に示す混合弁30が内蔵されていて、この混合弁30から流出路32(図1参照)が延び出しており、この流出路32を通じて水又は温調水(混合弁30により水と湯とが所定比率で混合された温調水)が吐水口18へと導かれるようになっている。
図1に示しているように、給水路26からは浄水路38が分岐して延び出しており、その先端が電磁弁34の下流部において流出路32に接続されている。
尚、44は浄水路38上に設けられた定流量弁であり、また46は止水栓である。
固定弁体50には水,湯の入口54,54が設けられていて、それら入口54,54を通じて給水路26,給湯路28からの水,湯が可動弁体52の混合室56内に流入する。
そして混合室56で混合された後の温調水或いは水が出口58から流出し、流出路32を通じて吐水口18へと導かれる。
ここで原水用センサ60は、差し出された手を検知するごとに吐水口18からの吐水と止水とを交互に行わせる交互センサである。
詳しくは、原水用センサ60の上方に手をかざすと、吐水口18から原水(水又は温調水)が吐出され、その後原水用センサ60から手を引き込めても原水の吐水が継続される。
そして再び手を延ばして原水用センサ60にて手を検知させると、吐水口18からの原水の吐水が停止する。
浄水用センサ62もまた、手を検知するごとに(人体検知するごとに)吐水口18からの浄水の吐水と止水とを交互に行わせる。
ここで原水用センサ60はシングルレバー16よりも高位置において斜め上向きに配向されている。詳しくは図2(B)に示しているようにセンサの向きが水平方向に対し角度θで斜め上向きに向いた状態で原水用センサ60が突出部64に設けられている。
またシングルレバー16側の原水用センサ60が斜め上方向きに設けてあるため、使用者がシングルレバー16を操作するとき、原水用センサ60が差し出した手を誤検知してしまい、自動水栓が誤作動してしまうのを効果的に防止することができる。
この例では、図1の浄水路38に代えて第2の給水路66が設けられ、この第2の給水路66上に、これを開閉する電磁弁42と定流量弁44とが設けられている。ここで電磁弁42はコントローラ36にて作動制御される。
尚、図3において他の点については図1に示したものと基本的に同様の構成である。
而してこの例では、より使用頻度の高い温調水用センサ68が吐水管12の右側面に、即ちシングルレバー16と同じ側に設けられており、また反対側の側面に水用センサ70が設けられている。
尚この例においても水用センサ70を吐水管12の上面その他に設けることも可能である。
また吐水管12に、温調水用センサ68と水用センサ70との2種類のセンサ、即ち吐水種類を選択するための2種類のセンサが設けてあり、それぞれを操作するごとに、即ち人体検知させるごとに吐水と止水とを交互に行わせることができ、水栓使用に際しての利便性が高い。
この例は、吐水口18からの吐水と止水とを単一のセンサにて行わせる吐止水用センサ72及び流路切替により吐水種類を選択する吐水種類選択センサ74を設けた例である。
ここで吐水種類選択センサ74は、例えば水吐水と温調水吐水とを切り替えるものであっても良く、または原水と浄水とを切り替えるためのものであっても良い。
また吐水種類選択センサ74が、吐水管12のシングルレバー16とは反対側の左側面に設けられている。
但しこの例においても吐水種類選択センサ74を吐水管12の上面その他に設けておくこともできる。
ここで吐水用センサ76は人体検知した時点で吐水口18から吐水を行わせ、その後人体非検知となっても吐水を続行させる。
一方止水用センサ78は、人体検知することによって止水を行わせる。
ここで自動水栓は、吐水口18からの吐水が予め定めた設定時間に達すると、止水用センサ78が人体検知しなくても自動的に吐水を停止する。
従って止水用センサ78に対し、吐水用センサ76は必然的に使用頻度の高いものとなる。
そこでこの実施形態においても、吐水用センサ76が吐水管12のシングルレバー16側の右側面に設けられ、そして今一方の止水用センサ78が、吐水管12のシングルレバー16とは反対側の左側面に設けられている。但しこの実施形態においても止水用センサ78を吐水管12の上面その他に設けておくことができる。
例えば場合によってシングルレバー16が吐水管12に対し左側に設けられている場合には、その同じ側においてより使用頻度の高い人体検知センサを吐水管12に設けることができる等、本発明のその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
16 シングルレバー
60 原水用センサ
62 浄水用センサ
70 水用センサ
72 吐止水用センサ
74 吐水種類選択センサ
76 吐水用センサ
78 止水用センサ
Claims (2)
- 吐水管に人体検知センサを備えるとともに、該吐水管の基端部の位置に且つ該吐水管に対して左右何れかの側に配置されたシングルレバーを備え、該シングルレバーの操作によって吐水の流量及び温度調節を行うシングルレバー式の湯水混合水栓から成る自動水栓において
前記吐水管に人体検知センサを複数備えるとともに、より使用頻度の高い人体検知センサを吐水管先端部の前記シングルレバー側に配置してあり、
該複数の人体検知センサは、吐水を行わせるための吐水用センサと、止水を行わせるための止水用センサとの組合せからなっており、該吐水用センサが、前記のより使用頻度の高いセンサとして前記吐水管の前記シングルレバー側に配置してあることを特徴とする自動水栓。 - 請求項1において、前記シングルレバー側に配置される、前記のより使用頻度の高い人体検知センサが斜め上方向きに設けてあることを特徴とする自動水栓。
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