JP4708986B2 - 浄水機能付きの自動水栓 - Google Patents

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Description

この発明は、人体検知センサによる人体検知にて使用者による操作を検知し吐止水を行わせる自動水栓に関し、詳しくは浄水吐水機能を有する浄水機能付きの自動水栓に関する。
従来、人体検知センサによる人体検知にて使用者による操作を検知し、吐止水を自動的に行う自動水栓が公知である(例えば下記特許文献1)。
この自動水栓は、吐水管の先端部に人体検知センサとして冷水の吐止水用の水用センサと、温調水の吐止水用の温調水用センサとをそれぞれ設け、使用者が水用センサに手かざし操作すると吐水口から水(冷水)を吐水し、次に再び同じく水用センサに手かざし操作すると止水をし、また一方温調水用センサに手かざし操作すると吐水口から温調水を吐水し、次に再び温調水用センサに手かざし操作すると、そこで温調水を自動的に止水するものである。
即ちこの特許文献1の自動水栓では、人体検知センサが人体検知するごとに水又は温調水の吐水と止水とを交互に繰り返す交互センサとして構成してある。
この特許文献1に開示の自動水栓はキッチン水栓に適用して好適なものであるが、キッチン水栓への適用を考えた場合、キッチン作業では浄水を出したい場合もあることから、かかる自動水栓に浄水吐水機能を備えておくことが望ましい。
勿論キッチン水栓に限らず、他の用途の自動水栓においてもこのような浄水吐水機能を備えておけば、自動水栓の利便性が向上して望ましいものである。
ところで原水(水道水)を浄水とする浄水カートリッジは、使用を続けると次第に浄化能力が低下するから、所定期間浄水カートリッジを使用したらこれを交換することが必要となる。
従って浄水機能付きの自動水栓においては、浄水カートリッジ交換までの浄水カートリッジの使用を何らかの方法で、例えば浄水器の使用時間の積算その他によって直接又は間接に浄水カートリッジ交換までの使用を積算し、そして浄水カートリッジが交換時期に到ったら、これを使用者に対して知らせるようになしておくことが望ましい。
このことによって、使用者は適切な時期に浄水カートリッジを交換することができる。
この場合において、浄水カートリッジを交換したら、上記積算手段をリセットすることが必要である。
この点は自動水栓に限らず、浄水を吐水する機能を備えた浄水装置全般に求められることである。
従来において、浄水カートリッジを交換した後のリセットは専用のリセットボタンやリセットスイッチ(リセット操作部)を設け、これを使用者が操作することにより行っていた。
例えば下記特許文献2には、キッチンの流し台のカウンター上に浄水専用水栓を設ける一方、流し台のカウンター下の奥部に浄水器と併せて操作表示部を設け、その操作表示部にリセット専用の押しボタンスイッチを備えておいて、使用者が浄水カートリッジを交換した後に、その専用の押しボタンスイッチを操作することで、上記のリセットを行うようになした点が開示されている。
しかしながらこの場合、専用のリセット操作部が必要となって装置構成,部品点数が多くなるとともに、カウンター下の奥部の専用のリセット操作部まで電気配線を取り回さなければならず、施工も煩雑となって装置コスト,施工コストが高くなってしまうとともに、配線の取回しによってカウンター下の空間が煩雑化してしまうといった問題を生ずる。
尚、下記特許文献3,特許文献4にはカウンター上にリセット操作部を設けたものが開示されているが、これもまたリセット専用の操作部であって、かかる専用のリセット操作部を設けることに伴う問題を有しているものである。
特開2004−316360号公報 特開2001−300534号公報 特開2004−293207号公報 特開2001−323401号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、リセットのための専用のリセット操作部を不要となし得て装置構成を簡略化し、専用のリセット操作部のための余分の部品や配線の取回しを不要となし得て装置構成を簡略化し、またコストを低減することができるとともに、リセットのための操作も使用者が容易に行い得る浄水機能付きの自動水栓を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、人体検知により使用者による操作を検知して吐止水を行わせる吐止水の操作部としての人体検知センサ及び該人体検知センサによる検知に基づいて水栓の動作を制御する制御部を備えた、浄水吐水機能を有する浄水機能付きの自動水栓であって、前記人体検知センサを、浄水カートリッジの交換までの使用を直接又は間接に積算する積算手段をリセットするリセット操作部と成し、該人体検知センサが通常の吐止水のための検知時間よりも長い時間人体検知したときに水栓の動作を通常モードから前記リセットのためのリセットモードに切り替えて、前記リセットを行うようになしてあることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記人体検知センサが設定長時間を超えて人体検知したときに前記リセットを行うことを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記人体検知センサが少なくとも2つ備えられていて、何れかの人体検知センサが水栓の動作を前記通常モードから前記リセットのための前記リセットモードに切り替えるリセット切替操作部と成してあることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項3において、前記何れかの人体検知センサとは別の人体検知センサが、前記リセットモードへの切替後においてリセット動作を実行させるためのリセット実行操作部と成してあることを特徴とする
発明の作用・効果
以上のように本発明は、自動水栓が、人体検知により使用者による操作を検知して吐止水を行わせる吐止水の操作部としての人体検知センサを備えていることを利用して、その人体検知センサを浄水カートリッジの交換までの使用を直接又は間接に積算する積算手段をリセットするリセット操作部と成したもので、本発明によれば、浄水カートリッジ交換後において積算手段をリセットするために従来必要とされていた専用のリセット操作部を不要となし得、装置構成を簡略化するとともに装置コスト,施工コストを安価となすことができる。
加えてこの自動水栓に備えられている人体検知センサは、もともと吐止水の操作のための操作部であることから、使用者にとって操作し易い位置に設けてあり、従って使用者がリセット操作する際の操作も簡単に行うことができる。
ここで上記人体検知センサは、人体検知により吐水又は止水を行った後は、人体非検知となっても吐水状態又は止水状態を維持させるセンサとして構成しておくことができる。
本発明では、人体検知センサが設定長時間(第1設定長時間)を超えて人体検知したときに、上記のリセットを行うようになしておくことができる(請求項2)。
ここで第1設定長時間は、通常の吐止水のための操作に必要な時間よりも長時間に設定しておくことができる。
本発明では、人体検知センサを少なくとも2つ備えておき、何れかの人体検知センサを、水栓の動作を通常モードからリセットのためのリセットモードに切り替えるリセット切替操作部と成しておくことができる(請求項3)。
この場合において、その何れかの人体検知センサが第2設定長時間を超えて人体検知したときに、水栓の動作を通常モードからリセットモードに切り替えるものと成しておくことができる(例えば6秒以上継続して人体検知したとき)。
更にこの請求項3において、上記何れかの人体検知センサは、リセットモードへの切替後においてリセットモードを実行させるための実行操作部を兼用させておくこともできる。
但し請求項4に従って、何れかの人体検知センサとは別の人体検知センサを、リセットモードへの切替後において、リセット動作を実行させるためのリセット実行操作部と成しておくことができる。
この場合においてリセット実行操作部は、第3設定長時間を超えて人体検知したときにリセットを行わせるものと成しておくことができる(例えば6秒以上継続して人体検知したとき)。
本発明では、吐水管を管軸方向の途中の部位から先端部に向かって下向きに湾曲した形状と成し、上記2つの人体検知センサをその湾曲形状部分に前後に縦並びに配置して、前側且つ下側の人体検知センサを上記のリセット切替操作部と成すことができる
吐水管には例えばタオル等がかけられる場合も想定されるが、この場合、奥側且つ上側の人体検知センサはタオル等の異物の影響を受け易い。
而して奥側且つ上側の人体検知センサをリセット切替操作部と成しておくと、そのタオル等によって意図せず奥側且つ上側の人体検知センサ即ちリセット切替操作部が操作されてしまう恐れが生ずる。
これに対して前側且つ下側の人体検知センサは、そこにタオル等がかかったとしてもタオル等が滑って落ち易い位置であるため、かかる前側且つ下側の人体検知センサにタオル等がかかって誤操作されてしまい、この人体検知センサの誤操作に基づくリセットモードへの移行が誤って行われてしまう危険を回避することができる。
この場合において、吐水管の奥側且つ上側の人体検知センサを、リセットモードへの切替後においてリセット動作を実行させるためのリセット実行操作部と成しておくことができる。
また本発明では、リセットモードを開始してから設定限度時間内にリセット実行のための操作が行われないときには、誤った操作であると判定してリセットモードを解除するように成しておくことができる。このようにすれば、使用者の意図によらずに誤ってリセットが行われてしまう危険を防止することができる。
この場合において、リセットモード中には使用者に対してこれを報知する報知手段を設けておくことが望ましい。
このようにしておけば、使用者は現在リセットモード中であることを容易に認識することができる。
次に本発明をシングルレバー式の湯水混合水栓からなるキッチン用のホース収納式の自動水栓に適用した場合の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1及び図2において、1はキッチンに設置された流し台で、2はキャビネット、3はシンク、10はカウンターで、11は流し台1に設置された自動水栓である。
自動水栓11は、カウンター10から起立する形態で設けられた基部側の本体部12と、本体部12から延び出した吐水管14とを有している。
ここで吐水管14は、本体部12に対して所定角度回動可能とされている。
本体部12には、使用者から見た正面視において吐水管14の右側に偏芯した位置にシングルレバー16が設けられている。ここでシングルレバー16は吐水の流量調節と温度調節とを行う。
具体的には、シングルレバー16を図中左右方向に回動操作することで吐水の温度調節が行われ、また上下に回動操作することで流量調節が行われる。
吐水管14は、図1及び図3に示しているように略U字状のグースネック形状をなしており、管軸方向の略中間部位から先端部にかけて下向きに湾曲した形状をなしている。
同図に示しているように吐水管14は、先端に吐水口18を有し、可撓性のホース20とともに引出し可能な吐水ヘッド22と、吐水ヘッド22を収納位置に保持するホルダとしての働きを有する吐水管本体24とを有している。
図2に示しているように本体部12には給水路26,給湯路28の上端部が接続されており、給水路26,給湯路28を通じて水,湯が本体部12へと供給されるようになっている。
本体部12には図示を省略する混合弁が内蔵されており、この混合弁から流出路32(図2)が延び出していて、この流出路32を通じ、温調水(シングルレバー16の操作により混合弁にて水と湯とが所定比率で混合された温調水で水又は湯だけからなる場合もある。以下温調水を原水とする)が吐水口18へと導かれるようになっている。
上記ホース20は、その内側に流出路32を形成している。そしてこの流出路32上に、これを開閉する原水弁(電磁弁)34が設けられている。ここで原水弁34はコントローラ(制御部)36により動作制御される。
図2に示しているように、給水路26からは浄水路38が分岐して延び出しており、その先端が原水弁34の下流部において流出路32に接続されている。
この浄水路38上には、浄水カートリッジ40及び浄水路38を開閉する浄水弁(電磁弁)42が設けられている。
尚ここでは浄水カートリッジ40自体が浄水器を成している。
この浄水弁42もまたコントローラ36にて動作制御される。
44は浄水路38上に設けられた定流量弁であり、また46は止水栓である。
ここで浄水カートリッジ40は、ホルダ41により保持された状態でキャビネット2の側壁部43に取り付けられている。
尚図1において、38Aは内部に上記浄水路38を形成する可撓性のホースからなる配管であり、32Aはホース20とともに上記流出路32を内部に形成する管体である。
図3に詳しく示しているように吐水管14先端部の上面、詳しくは吐水管14の管軸方向の略中間部位の最上部位から先端側の部分の上面に原水用センサ60と、浄水用センサ62とが管軸方向に前後に並べて配置されている。
ここで原水用センサ60は、差し出された手を検知するごとに吐水口18からの原水(温調水)の吐水と止水とを交互に行わせる交互センサである。
詳しくは、原水用センサ60の上方に手をかざすと、原水用センサ60が非接触で手を検知して、その検知に基づいて吐水口18から原水を吐水させ、その後原水用センサ60から手を引き込めても原水の吐水が継続される。
そして再び手を延ばして原水用センサ60を操作すると、即ち原水用センサ60にて手を検知させると、吐水口18からの原水の吐水が停止する。
浄水用センサ62もまた、手を検知するごとに(人体検知するごとに)吐水口18からの浄水の吐水と吐水停止(止水)とを交互に行わせる。
この実施形態では、原水用センサ60が使用者に近い前側且つ下側に、また浄水用センサ62が原水用センサ60よりも遠い奥側且つ上側に配置されている。
尚、吐水管14の内部には原水用センサ60,浄水用センサ62に近接して、それぞれに対応するLED(原水側LED,浄水側LED)がそれぞれ設けられており、原水吐水中においては原水側LEDが点滅し、また浄水吐水中においては浄水側LEDが点滅するようになっている。これらLEDに対応した吐水管14の上面部は、各LEDの光が外部に現れるように透光性とされている。
本実施形態ではまた、原水用センサ60と浄水用センサ62との間の位置において、浄水カートリッジ40が交換時期に到ったことを表示するための文字表示64が、吐水管14上面に設けられている。またこれに対応して吐水管14内部には、その文字表示64に対応した位置において、文字表示64を光照明してこれを浮き出させる交換表示用LEDが設けられている。
この交換表示用LEDは、図4(A)に示すように交換時期がきたときに点灯状態となって、吐水管14表面の文字表示64を光照明し、使用者に対して浄水カートリッジ40が交換時期に到ったことを知らしめる(認識させる)。
尚、吐水管14における文字表示64の部分もまた透光性とされている。
吐水管14にはまた、原水用センサ60の下側の位置において、後に述べるように自動水栓11がリセットモードに移行したとき、図4(B)に示すように点滅動作して光により表示する表示リング66が報知手段として設けられている。
本実施形態では、電源(主電源)オンの積算時間が11.5ヶ月に達したとき又は浄水の積算通水量が9600Lに達したときの何れか早く到達したときを基準として、交換表示用LEDが点滅を開始して浄水カートリッジ40の交換時期が近づいたことを知らせる。
そして、電源オンの積算時間が12ヶ月に達したとき又は浄水の積算通水量が10000Lに達したときの何れか早く到達したときを基準として交換表示用LEDが点灯状態となり、吐水管14の表面に文字表示64を照らし出し、浄水カートリッジ40が交換時期に到ったことを知らせる。
使用者はこの交換表示に基づいて適正な時期に浄水カートリッジ40を交換することができる。
従来の浄水装置ないし浄水水栓にあっては、使用者がこのように浄水カートリッジを交換した後、専用のリセットボタンを操作することによって、次の交換時期までの浄水カートリッジの使用を積算する積算手段をリセットするようにしているが、この実施形態では、そのリセットのための専用のリセット操作部は設けられていない。
本実施形態では、このリセット操作を原水,浄水の吐止水のための原水用センサ60,浄水用センサ62を手かざし操作することによって行う。
具体的にはこのリセットのためには、先ず原水用センサ60の上方に通常の吐止水のための操作よりも長時間、ここでは6秒以上継続して手かざし操作する。
すると自動水栓11の動作モードが通常モードからリセットモードに切り替わる。
このリセットモードに移行した後においては原水用センサ60が機能停止し、原水用センサ60上に、その後手かざし操作しても原水弁34は開閉動作せず、閉弁状態に保持される。
また同様に浄水用センサ62上に手かざし操作しても浄水弁42は開弁動作せずに、閉弁状態に保持される。
而してリセットモードに移行した後、浄水用センサ62上に浄水の吐止水のために必要な操作時間よりも長時間(ここでは6秒以上)継続して手をかざし続けると、自動水栓11、詳しくはコントローラ36がリセット動作を実行して、上記電源オン時間或いは浄水の積算通水量の積算手段の積算値をリセットする。
またリセットモードを開始してから設定限度時間、ここでは10秒間リセット実行のための操作、即ち浄水センサ62上に手かざし操作されない場合にはリセットモードが解除され、通常モードが再び実行される。
また10秒以内に一旦浄水センサ62上に手をかざしても、6秒以上継続して手かざし操作されなかった場合にはリセットタイマのカウントがゼロにリセットされ、そこから再びリセットモードの時間がタイムカウントされる。
図5は浄水カートリッジ40の交換時期までの使用の積算値をリセットするためのコントローラ36による動作制御の内容をフローチャートで表したものである。
図示のように原水センサ60上に手かざし操作した場合においてその操作継続時間、即ち原水センサ60の連続検知時間が6秒以上である場合には、光表示リング66が点滅動作を開始するとともに自動水栓11が通常モードからリセットモードへと移行する。
即ちコントローラ36が、自動水栓11の動作を通常動作からリセットモードへと切り替えてこれを実行する(ステップS10,S12)。
尚原水用センサ60に6秒以上手かざし操作したとき、経過時間が3秒までの間は原水吐水が行われ、そして3秒を経過すると自動的にその吐水が停止(止水)する(ステップS14,S16)。
このリセットモードが開始されることによって、上述のように原水用センサ60が機能停止し、また原水弁34,浄水弁42の何れも閉弁状態に維持される。
ステップS12においてリセットモードが開始されると、ここにおいてリセットタイマがカウント開始し(ステップS18)、そしてリセットモードが開始されてから10秒以内で、詳しくはリセットタイマのカウント値10秒以内に続いて浄水用センサ62が手を検知すると、ここにおいてリセットタイマのカウント値がゼロに戻される(ステップS22)。
そして浄水用センサ62が連続して6秒以上手を検知し続けたときには、そこで上記積算値のリセットが行われ、ここにおいて光表示リング66が消灯するとともに、リセットモードも解除される(ステップS24,S26)。
一方、ステップS20においてリセットモードが開始されてから10秒以内に浄水用センサ62が手を検知しなかった場合には、ステップS28が実行されて、リセットモードが解除され、また同時に光表示リング66が点滅状態から消灯状態となる。
またステップS24において、浄水用センサ62が手を検知したとしても、その手検知が6秒以上継続しなかった場合には、再びステップS18に戻ってそれ以後の各ステップが実行される。
図6は、図5の制御に従う原水用センサ60,浄水用センサ62、原水弁34,浄水弁42等の動作をタイムチャートとして表している。
図示のように交換表示用LEDの点灯状態の下で原水用センサ60を6秒以上継続して手かざし操作すると(但しこの操作は交換表示用LEDが点灯に到る前の消灯状態の下で行っても良い)、6秒経過時点でリセットモードへと移行して、原水用センサ60が機能停止するとともに、光表示リング66が点滅を開始し、また併せて原水側LEDがオフ状態(消灯状態)に切り替わる。
そしてリセットモードへの移行後、10秒以内に浄水用センサ62に対して手かざし操作すると、浄水側LEDが点滅を開始し、浄水用センサ62が手を検知していることを、その点滅動作によって表示する。
そして浄水用センサ62に対する手かざし操作が6秒継続したところで積算値がリセットされるとともに、リセットモードが解除される。
このとき光表示リング66が点滅状態からオフ状態となり、交換表示用LEDが点灯状態から消灯状態に切り替わる。また原水用LEDがオフ状態から再び点灯状態に切り替わる。
ここにおいて自動水栓11の動作が、リセットモードから通常モードへと再び切り替わる。即ちコントローラ36がリセットモードの実行を停止して、通常モードでの制御を実行する。
以上のように本実施形態によれば、浄水カートリッジ交換後において積算手段をリセットするために従来必要とされていた専用のリセット操作部を不要となし得、装置構成を簡略化するとともに装置コスト,施工コストを安価となすことができる。
加えてこの自動水栓11に備えられている人体検知センサ(原水用センサ60、浄水用センサ62)は、もともと吐止水の操作のための操作部であることから操作し易い位置に設けてあり、従って使用者がリセット操作する際の操作も簡単に行うことができる。
また本実施形態では、吐水管14の下向きの湾曲形状部分に原水用センサ60と浄水用センサ62とを前後に縦並びに配置して、前側且つ下側に配置されている原水用センサ60をリセット切替操作部と成していることから、吐水管14における原水用センサ60の設置部分にタオル等がかけられることがあっても、この位置はタオル等が滑って落ち易い位置であるため、原水用センサ60が誤って操作されてしまい、これによりリセットモードへの移行が行われてしまうのを有効に防止することができる。
更に本実施形態ではリセットモードを開始してから設定限度時間内にリセット実行のための操作が行われないときには、誤った操作であると判定して、リセットモードを解除するようになしており、従って使用者の意図によらずに誤ってリセットが行われてしまう危険を回避することができる。
以上本発明の実施形態を詳述したが、これはあくまで一例示である。
例えば通常モードからリセットモードへの切替えのための原水用センサ60の必要な操作継続時間は6秒に限られず、他の時間で設定することも勿論可能である。同様に浄水用センサ62の操作継続によるリセット実行のための必要時間も、6秒以外の他の時間に設定することも可能である。
また上例では原水用センサ60を先ず6秒間操作した後、浄水用センサ62を6秒間継続して操作することで、全体としてリセットを行うようになしているが、場合によって先ず浄水用センサ62を6秒間継続操作した後、原水用センサ60を6秒間継続操作することでリセット完了するようになすことも可能である。
更には原水用センサ60,浄水用センサ62の何れかの操作のみにて、通常モードからリセットモードへの切替え、更にリセット完了を行うようになすことも可能である。
また上記実施形態ではリセットモードへの切替後、原水弁,浄水弁を閉弁状態に維持して、リセットのための動作を実行するようにしているが、場合によってリセットモード中においても原水弁や浄水弁を開閉動作させることも可能である。即ちリセットモード中においても通常動作を実行可能としておくこともできる。
更に本発明においては、リセットのための操作を開始してから設定時間内にリセットが完了しなかった場合には、例えば原水用センサ60を操作してから、その操作開始をスタート時点として設定時間内にリセットが完了しなかった場合には、リセットのための動作を解除するようになすといったことも可能である。
また本発明において、人体検知センサは上例のように非接触式の手かざしセンサだけでなく、他の様々なセンサ、例えば接触式のセンサであったりスイッチであったりしても良く、更にはまた浄水カートリッジが水栓の吐水管に内蔵してある自動水栓においても本発明の適用が可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態である自動水栓の全体構成を示す斜視図である。 同実施形態の自動水栓の全体構成を示す正面図である。 同実施形態における吐水管及び人体検知センサを示す図である。 同実施形態の一動作状態を示す図である。 同実施形態の自動水栓の動作制御の内容をフローチャートで示した図である。 同実施形態の自動水栓の動作をタイムチャートで表した図である。
11 自動水栓
14 吐水管
36 コントローラ(制御部)
40 浄水カートリッジ
60 原水用センサ(人体検知センサ)
62 浄水用センサ(人体検知センサ)
66 光表示リング(報知手段)

Claims (4)

  1. 人体検知により使用者による操作を検知して吐止水を行わせる吐止水の操作部としての人体検知センサ及び該人体検知センサによる検知に基づいて水栓の動作を制御する制御部を備えた、浄水吐水機能を有する浄水機能付きの自動水栓であって、
    前記人体検知センサを、浄水カートリッジの交換までの使用を直接又は間接に積算する積算手段をリセットするリセット操作部と成し、該人体検知センサが通常の吐止水のための検知時間よりも長い時間人体検知したときに水栓の動作を通常モードから前記リセットのためのリセットモードに切り替えて、前記リセットを行うようになしてあることを特徴とする浄水機能付きの自動水栓。
  2. 請求項1において、前記人体検知センサが設定長時間を超えて人体検知したときに前記リセットを行うことを特徴とする浄水機能付きの自動水栓。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記人体検知センサが少なくとも2つ備えられていて、何れかの人体検知センサが水栓の動作を前記通常モードから前記リセットのための前記リセットモードに切り替えるリセット切替操作部と成してあることを特徴とする浄水機能付きの自動水栓。
  4. 請求項3において、前記何れかの人体検知センサとは別の人体検知センサが、前記リセットモードへの切替後においてリセット動作を実行させるためのリセット実行操作部と成してあることを特徴とする浄水機能付きの自動水栓。
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