JP5077818B2 - 自動水栓 - Google Patents
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Description
これに対し、特許文献1の自動水栓に、非接触型のセンサーによる連続吐水スイッチを適用して、操作の手間を省くことが考えられる。この場合、特許文献1の自動水栓では、非接触型の連続吐水用のセンサーが手を検知したときに、自動モードがキャンセルされる。従って、使用者の意思に反して誤って連続吐水のセンサー感知領域に手が移動した場合であっても自動モードがキャンセルされ、折角、節水のために自動モードにて水栓を使用中であっても、連続吐水されてしまう。即ち、自動吐水センサーの検知領域から手が離れても、吐水が連続することになり、節水することが出来ない使い勝手が悪いものとなってしまう。
このように構成された本発明においては、自動吐水モードがオンであり且つ第1感知部からの第1出力を検知している間で弁装置が開となり吐水している状態において、切替手段による自動吐水モードをオフに切り替える切替出力を検知すると、第1感知部によるセンサーのセンシングを停止させるので、自動吐水モードをオフにする、という使用者の意思を反映して確実に吐水を停止させることが出来る。
このように構成された本発明においては、自動吐水モードがオンであり且つ第1感知部からの第1出力を検知している間で弁装置が開となり吐水している状態において、第2感知部からの第2出力を検知した場合には、上述したように、第2制御手段により自動吐水モードがオフにされる。一方、この第4制御手段によれば、第2感知部からの第2出力を検知した場合には、第1感知部によるセンサーのセンシング自体は継続され、その継続状態において第1感知部からの第1出力の発生を検知しなくなると、自動吐水モードをオンに復帰させる。従って、一度、自動吐水モードがオフにされても、再び第1感知部による自動吐水が可能となり、自動水栓の使用者にとって使い勝手が良いものとなる。
先ず、図1により、本発明の一実施形態による自動水栓の外観構成について説明する。図1は、本発明の自動水栓の一実施形態を斜め上方から見た斜視図である。
図1に示すように、本実施形態による自動水栓1は、台座2を有し、この台座2の上面の後方部からは、スパウト(吐水管)4が上方に延びると共に使用者の方に向けてR形状をなして延びている。このスパウト4は、台座2に対して所定の角度範囲で左右に回転可能となっている。このスパウト4の手前側、即ち、台座2の上面の前方部には、水量(湯量も含む。以下同様に含むものとする。)及び水温(湯温も含む。以下同様に含むものとする。)を調整するためのハンドル6が取りつけられている。このハンドル6は、左右に回転させて水温を調節すると共に上下に回動させて水量を調節するシングルレバーとして構成されている。
図2に示すように、本実施形態による自動水栓1には、水を自動水栓1に供給する水管20及び湯を自動水栓1に供給する湯管22が接続されている。これらの管20、22は、止水栓部24に設けられた水管20用の止水栓25及び湯管22用の止水栓26で止水可能になっている。
止水栓部24を通った水又は湯は、それぞれ、水管20用の電磁弁30及び湯管22用の電磁弁32で開閉される。これらの開閉により、上述した吐水口10から水又は湯を吐出させるオン状態、或いは、水又は湯を吐出させないオフ状態を作り出すようになっている。
先ず、図2に示すように、予洗いセンサー12及び手かざしセンサー18は、それぞれ、防水コネクタ50を介して切替スイッチ14に接続され、この切替スイッチ14は、防水コネクタ52を介して、コントローラ54に接続されている。このコントローラ54は、予洗いセンサー12、切替スイッチ14及び手かざしセンサー18からのそれぞれの信号を検知して、その検知した信号の内容に基づいて、電磁弁30、32を開閉する。即ち、電磁弁30、32の開閉により、吐水口10からの水又は湯の吐出をオン又はオフにする。検知した信号の内容に基づいた具体的な制御内容は後述する。
図3は、本発明の一実施形態による自動水栓の予洗いセンサー及び手かざしセンサーによる検知と電磁弁の開閉との関係を示すタイミングチャートであり、図4は、本発明の一実施形態による自動水栓の予洗いセンサー及び切替スイッチによる検知と電磁弁の開閉との関係を示すタイミングチャートである。
図3及び図4において、「予洗いセンサー」の示すタイミングチャートは、予洗いセンサー12のセンサーエリアに人の手などがある場合にオン、無い場合にオフを示し、「手かざしセンサー」の示すタイミングチャートは、手かざしセンサー18のセンサーエリアに人の手などがある場合にオン、無い場合にオフを示し、「切替スイッチ」の示すタイミングチャートは、切替スイッチ14が押された場合にオン、押されていない場合にオフを示し、「LED(自動吐水モード)」の示すタイミングチャートは、LED表示部16が点灯し自動吐水モードとなっている場合にオン、なっていない場合にオフを示し、「電磁弁」の示すタイミングチャートは、電磁弁30、32が開の場合にオン、閉の場合にオフを示し、「予洗いセンサーのセンシング」の示すタイミングチャートは、予洗いセンサー12によるセンシングが行われている場合にオン、行われていない場合にオフを示す。
図3に示すように、このタイミングチャートの始めには、LED表示部16が点灯しており、予洗いセンサー12が斜め下方に向けた所定のセンサーエリアをセンシングしている状態となっている。そして、図中Aの時点で、予洗いセンサー12が人の手などを感知して、予洗いセンサー12からコントローラ54に所定の出力がある。この出力を検知したコントローラ54は、その時点で電磁弁30、32を開く。その後、基本的には、予洗いセンサーが人の手などを感知している間、電磁弁30、32が開いた状態が続く。
次に、図中Bの時点では、手かざしセンサー18が人の手などを感知して、手かざしセンサー18からコントローラ54に所定の出力がある。この出力を検知したコントローラ54により、図3に示すように、予洗いセンサーエリア内に人の手などが存在していても(予洗いセンサー12から所定の出力があっても)、LED表示部16が消灯され、自動吐水モードがオフにされる。さらに、電磁弁30、32が閉じられて、止水する。
図4に示すように、このタイミングチャートの始めには、LED表示部16が点灯しており、予洗いセンサー12が斜め下方に向けた所定のセンサーエリアをセンシングしている状態となっている。そして、図中Gの時点で、予洗いセンサー12が人の手などを感知して、予洗いセンサー12からコントローラ54に所定の出力がある。この出力を検知したコントローラ54は、その時点で電磁弁30、32を開く。その後、基本的には、予洗いセンサーが人の手などを感知している間、電磁弁30、32が開いた状態が続く。
次に、図中Hの時点では、切替スイッチ14が押され、切替スイッチ14からコントローラ54に所定の出力がある。この出力を検知したコントローラ54により、図4に示すように、予洗いセンサーエリア内に人の手などが存在していても(予洗いセンサー12から所定の出力があっても)、LED表示部16が消灯され、自動吐水モードがオフにされる。さらに、電磁弁30、32が閉じられて、止水する。さらに、予洗いセンサー12のセンシング自体も停止される。そして、図中Iの時点に至るまで、予洗いセンサー12が人の手などを感知していても、自動吐水モードもオフにされ、予洗いセンサー12のセンシングも行われていないので、吐水されない。
10 吐水口
12 予洗いセンサー
14 自動吐水モードの切替スイッチ
16 LED表示部
18 手かざしセンサー
30、32 電磁弁
54 コントローラ
Claims (3)
- 吐水口に至る吐水経路に設けられた弁装置と、
吐水口付近の所定のセンサーエリアをセンシングし、そのセンサーエリアに差し出された人の手等を感知している間第1出力を発生し続ける自動吐水用の第1感知部と、
この第1感知部とは異なるセンサーエリアをセンシングし、そのセンサーエリアに差し出された人の手等を感知するたびに第2出力を発生する連続吐水用の第2感知部と、
上記第1感知部からの第1出力を検知している間は上記弁装置を開にして吐水させ、上記第1感知部からの第1出力を検知していない間は上記弁装置を閉にして吐水を停止する自動吐水モードと、上記第2感知部からの第2出力を検知すると上記弁装置を開にし、次の第2感知部からの第2出力があるまで上記弁装置を継続して開にする連続吐水モードと、を生じさせる第1制御手段と、
上記自動吐水モードをオン又はオフに切り替える切替出力を発生する切替手段と、
上記自動吐水モードがオンであり且つ上記第1感知部からの第1出力を検知している間で上記弁装置が開となり吐水している状態において、上記第2感知部からの上記第2出力を検知すると、上記弁装置を閉弁すると共に上記自動吐水モードをオフにする第2制御手段と、を有することを特徴とする自動水栓。 - さらに、上記自動吐水モードがオンであり且つ上記第1感知部からの第1出力を検知している間で上記弁装置が開となり吐水している状態において、上記切替手段による上記自動吐水モードをオフに切り替える切替出力を検知すると、上記第1感知部によるセンサーのセンシングを停止させる第3制御手段を有する請求項1に記載の自動水栓。
- さらに、上記自動吐水モードがオンであり且つ上記第1感知部からの第1出力を検知している間で上記弁装置が開となり吐水している状態において、上記第2感知部からの第2出力を検知した場合には、上記第2制御手段により上記弁装置が閉弁されると共に上記自動吐水モードがオフにされ、このときに上記第1感知部によるセンサーのセンシングを継続させ、その継続状態において上記第1感知部からの第1出力の発生を検知しなくなると、上記自動吐水モードをオンに復帰させ、次の上記第1感知部による第1出力を検知すると上記弁装置を開にして吐水させる第4制御手段を有する請求項1又は請求項2に記載の自動水栓。
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