JP5077819B2 - 自動水栓 - Google Patents
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Description
このように構成された本発明においては、第1制御手段がその第1出力を検知しているときは、弁装置を閉弁して吐水を停止するのではなく、弁装置を開弁して吐水を継続するので、使用者にとって使い勝手が向上する。
このように構成された本発明においては、手が濡れていても、連続吐水のオンオフを行うことが出来る。
先ず、図1により、本発明の第1実施形態による自動水栓の外観構成について説明する。図1は、本発明の自動水栓の一実施形態を斜め上方から見た斜視図である。
図1に示すように、本実施形態による自動水栓1は、台座2を有し、この台座2の上面の後方部からは、スパウト(吐水管)4が上方に延びると共に使用者の方に向けてR形状に延びている。このスパウト4は、台座2に対して所定の角度範囲で左右に回転可能となっている。このスパウト4の手前側、即ち、台座2の上面の前方部には、水量(湯量も含む。以下同様に含むものとする。)及び水温(湯温も含む。以下同様に含むものとする。)を調整するためのハンドル6が取りつけられている。このハンドル6は、左右に回転させて水温を調節すると共に上下に回動させて水量を調節するシングルレバーとして構成されている。
図2に示すように、本実施形態による自動水栓1には、水を自動水栓1に供給する水管20及び湯を自動水栓1に供給する湯管22が接続されている。これらの管20、22は、止水栓部24に設けられた水管20用の止水栓25及び湯管22葉の止水栓26で止水可能になっている。
止水栓部24を通った水又は湯は、それぞれ、水管20用の電磁弁30及び湯管22用の電磁弁32で開閉される。これらの開閉により、上述した吐水口10から水又は湯を吐出させるオン状態、或いは、水又は湯を吐出させないオフ状態を作り出すようになっている。
先ず、図2に示すように、予洗いセンサー12及び手かざしセンサー18は、それぞれ、防水コネクタ50を介して切替スイッチ14に接続され、この切替スイッチ14は、防水コネクタ52を介して、コントローラ54に接続されている。このコントローラ54は、予洗いセンサー12、切替スイッチ14及び手かざしセンサー18からのそれぞれの信号を検知して、その検知した信号の内容に基づいて、電磁弁30、32を開閉する。即ち、電磁弁30、32の開閉により、吐水口10からの水又は湯の吐出をオン又はオフにする。検知した信号の内容に基づいた具体的な制御内容は後述する。
図3は、本発明の第1実施形態による自動水栓の予洗いセンサー、手かざしセンサー及び切替スイッチによる検知と、自動吐水モードのオンオフ及び電磁弁の開閉との関係を示すタイミングチャートであり、図4は、本発明の第1実施形態による自動水栓の予洗いセンサー、手かざしセンサー及び切替スイッチによる検知と、自動吐水モードのオンオフ及び電磁弁の開閉との関係を示すタイミングチャートである。
図3及び図4において、「予洗いセンサー」の示すタイミングチャートは、予洗いセンサー12のセンサーエリアに人の手などがある場合にオン、無い場合にオフを示し、「手かざしセンサー」の示すタイミングチャートは、手かざしセンサー18のセンサーエリアに人の手などがある場合にオン、無い場合にオフを示し、「切替スイッチ」の示すタイミングチャートは、切替スイッチ14が押された場合にオン、押されていない場合にオフを示し、「LED(自動吐水モード)」の示すタイミングチャートは、LED表示部16が点灯し自動吐水モードとなっている場合にオン、なっていない場合にオフを示し、「電磁弁」の示すタイミングチャートは、電磁弁30、32が開の場合にオン、閉の場合にオフを示す。
図3に示すように、このタイミングチャートの始めには、予洗いセンサー12及び手かざしセンサー18の各センサーエリアに人の手などが無く、LED表示部16が消灯して自動吐水モードがオフになっており、予洗いセンサー12によるセンシングが行われておらず、電磁弁が閉弁している状態である。
そして、図中Aの時点で、手かざしセンサー18が人の手などを感知して、手かざしセンサー18からコントローラ54に所定の出力がある。この出力を検知したコントローラ54は、その時点で電磁弁30、32を開き、連続吐水モードとなる。
次に、図中Bの時点では、切替スイッチ14がオンにされ、切替スイッチ14からコントローラ54に所定の出力がある。この出力を検知したコントローラ54により、LED表示部16が点灯され、自動吐水モードがオンにされる。そして、このとき、電磁弁30、32が閉じられて、止水する。
これに対し、本発明の第1実施形態によれば、連続吐水モードにおいて吐水中に、切替スイッチ14が操作されると、LED表示部16を点灯して連続吐水モードをオフにし、電磁弁30、32を閉じて、止水する。このように、使用者の意思により切替手段を操作した場合に、弁装置が閉弁されるので、連続吐水を防止して使い勝手を向上させると共に、無駄な吐水を防止して節水を図ることが出来る。
以上説明したように、連続吐水モードから自動吐水モードに切り替わったときには、吐水が停止されるが、使用者の意思により予洗いセンサー12を用いて吐水することが出来る。
図4に示すように、このタイミングチャートの始めには、予洗いセンサー12及び手かざしセンサー18の各センサーエリアに人の手などが無く、LED表示部16が消灯して自動吐水モードがオフになっており、予洗いセンサー12によるセンシングが行われておらず、電磁弁が閉弁している状態である。
そして、図中Dの時点で、手かざしセンサー18が人の手などを感知して、手かざしセンサー18からコントローラ54に所定の出力がある。この出力を検知したコントローラ54は、その時点で電磁弁30、32を開き、連続吐水モードとなる。
次に、図中Fの時点では、切替スイッチ14がオンにされ、切替スイッチ14からコントローラ54に所定の出力がある。この出力を検知したコントローラ54により、LED表示部16が点灯され、自動吐水モードがオンにされる。そして、このとき、電磁弁30、32が閉じられて、止水する。この図中Fの時点においても、予洗いセンサー12により使用者の手などが感知され、所定の出力がコントローラ54に送られているが、この時点では、先ず、電磁弁30、32を閉弁して、吐水を停止させ、この吐水の停止により、使用者が自らの意思に基づいて切替手段を操作した場合に、連続吐水モードから自動吐水モードへと切り替えられたことを使用者は認識することが出来る。そして、無駄な吐水を防止して節水を図ることが出来る。一方、このように、予洗いセンサー12により人の手などが感知されているにもかかわらず吐水が停止されても、LED表示部16は点灯して自動吐水モードとなる。
そして、図中Hの時点で示すように、次に、使用者が予洗いセンサー12のセンサーエリアに手を入れると、所定の出力が予洗いセンサー12からコントローラ54に送られ、この出力を検知したコントローラ54は、電磁弁30、32を開き、吐水させる。
以上説明したように、自動吐水モードにおいて最初に吐水が停止されたとしても、再び予洗いセンサー12による自動吐水が可能となる。このような自動吐水モードへの復帰は、自動水栓1の使用者にとって使い勝手が良いものである。
以上説明したように、連続吐水モードから自動吐水モードに切り替わったときには、吐水が停止されるが、使用者の意思により予洗いセンサー12を用いて吐水することが出来る。
そして、図中Iの時点で、第1実施形態と同様に、手かざしセンサー18が人の手などを感知して、コントローラ54により電磁弁30、32が開かれ、連続吐水モードとなる。次に、図中Jの時点では、第1実施形態と同様に、予洗いセンサー12により使用者の手などが感知されるが、この時点では、自動吐水モードとはならず、引き続き、連続吐水モードとなる。
次に、図中Kの時点では、第1実施形態と同様に、切替スイッチ14がオンにされ、切替スイッチ14からコントローラ54に所定の出力がある。この出力を検知したコントローラ54により、LED表示部16が点灯され、自動吐水モードがオンにされる。ここで、この第2実施形態においては、第1実施形態のように、電磁弁30、32を閉じて止水するのではなく、図中Kの時点から引き続き予洗いセンサー12が人の手などを感知していることに応答して、吐水を連続して行うのである。このように、吐水が連続して行われるが、これは、手かざしセンサー18による連続吐水モードによるものではなく、切替スイッチ14及び予洗いセンサー12による自動吐水モードが引き続いて吐水を行うことによるものである。このように、第2実施形態においては、予洗いセンサー12が人の手などを感知していることを考慮し、使用者が吐水を連続させたいとの意思を有しているものとして、吐水を連続するようにしている。このような第2実施形態においても、使用者の使い勝手が向上する。
そして、図中Mの時点で示すように、第1実施形態と同様に、次に、使用者が予洗いセンサー12のセンサーエリアに手を入れると、所定の出力が予洗いセンサー12からコントローラ54に送られ、この出力を検知したコントローラ54は、電磁弁30、32を開き、吐水させる。
以上説明したように、第2実施形態においては、切替スイッチ14がオンにされ且つ予洗いセンサー12による人の手などの感知がなされていれば、使用者が吐水を望んでいるものとして、吐水を行うようにしている。従って、自動水栓1の使用者にとって使い勝手が良いものとなる。
10 吐水口
12 予洗いセンサー
14 自動吐水モードの切替スイッチ
16 LED表示部
18 手かざしセンサー
30、32 電磁弁
54 コントローラ
Claims (3)
- 吐水口に至る吐水経路に設けられた弁装置と、
吐水口付近の所定のセンサーエリアをセンシングし、そのセンサーエリアに差し出された人の手等を感知している間第1出力を発生し続ける自動吐水用の第1感知部と、
使用者の所定の操作に基づいてその操作のたびに第2出力を発生する連続吐水用の第2感知部と、
上記第1感知部からの第1出力を検知している間は上記弁装置を開にして吐水させ、上記第1感知部からの第1出力を検知していない間は上記弁装置を閉にして吐水を停止する自動吐水モードと、上記第2感知部からの第2出力を検知すると上記弁装置を開にし、次の第2感知部からの第2出力があるまで上記弁装置を継続して開にする連続吐水モードと、を生じさせる第1制御手段と、
上記自動吐水モードをオン又はオフに切り替える切替出力を発生する切替手段と、
上記自動吐水モードがオフであり且つ上記第2感知部からの第2出力により上記連続吐水モードがオンとなっている場合において、上記切替手段が操作されると、上記自動吐水モードをオフからオンに切り替えると共に上記弁装置を閉弁させる第2制御手段と、を有することを特徴とする自動水栓。 - さらに、上記切替手段が操作されて上記第2制御手段により上記自動吐水モードがオフからオンに切り替えられたとき、上記第1感知部が上記所定のセンサーエリアに人の手などを感知して上記第1出力を発生すると、上記第2制御手段による上記弁装置の閉弁をキャンセルして上記弁装置を開弁させる第3制御手段を有する請求項1に記載の自動水栓。
- 上記第2感知部は、上記第1感知部とは異なるセンサーエリアをセンシングし、このセンサーエリアに差し出された人の手等を感知するたびに上記第2出力を発生するセンサーである請求項1又は請求項2に記載の自動水栓。
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