JP4313617B2 - 水栓装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は水栓装置に関し、詳しくは複数のスイッチを備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、手等の人体を非接触で感知するセンサを吐止水操作スイッチとして吐水管の下面に備え、吐水口の下方に手を差し出すとその吐止水操作スイッチの手感知に基づくオン動作により吐水口から自動的に吐水を行い、また吐水口の下方から手を引くと吐止水操作スイッチが手を非感知となって、即ち吐止水操作スイッチがオフ動作して吐水を自動的に停止(止水)するようになした水栓装置が公共トイレ等の手洗用水栓として広く用いられている。
【0003】
この水栓装置は主として手洗用に用いられており、そのため吐水口下方、詳しくは吐水口からの吐水を受ける受水エリアをセンサの感知エリアとして構成されている。
この水栓装置は吐水口下方に置いたコップ等に水を溜めるといった使い方も行われている。即ち吐水口の下方にコップ等の容器を置くと、センサから成る吐止水操作スイッチがこれを感知し続けることによって吐水口から水を出し続け、コップ等の容器に水を溜める。
【0004】
この水栓装置において、吐水後に止水操作するのを忘れることがあり、そこで例えば下記特許文献1には非接触センサから成る吐止水操作スイッチが対象物を感知し続けたとしても吐水後1分とか10分とか長い時間を経過した後、吐水を自動的に停止(止水)する点が提案されている。
【0005】
他方下記特許文献2には、同様に非接触で人体感知するセンサから成る吐止水操作スイッチを備えた水栓装置が示され、そこにおいて止水操作忘れそのものを防止するようになした点が開示されている。
この特許文献2に開示のものは、非接触で人体感知する吐止水操作スイッチと、押操作用の吐止水操作スイッチと、カバーとを備え、そのカバーの開閉による切替スイッチの動作によりそれらスイッチの何れかを選択するように成したもので、カバーの開閉状態の目視によって何れのスイッチが選択されているかを使用者が認識できるようにしている。
【0006】
ところでこの種水栓装置をキッチンの水栓装置に適用する場合、吐水口からの吐水の受水エリアをセンサの感知エリア、即ち吐止水操作スイッチの感知エリアとすると、水を出したくない場合にも吐水口の下方で洗い物等をすると使用者の意図とは関係なく自動的に吐水されてしまったりする。
或いは逆に吐水を行わせながら洗い物等をする場合においても、手等が感知エリアに出入りする度に吐水と止水とが行われてしまうといった不都合が生ずる。
【0007】
そこでキッチンの水栓装置に適用する場合に、吐水操作スイッチ,止水操作スイッチ等を吐水管の下面以外の面、例えば吐水管の側面や上面或いはカウンターの上面等に、非接触或いはタッチ式のスイッチとして又は押込式等の接触式スイッチとして設けることが考えられる。
このようにすれば、スイッチ操作により止水させた後、その止水状態を維持しながら吐水口の下方で洗い物等の作業を行うことが可能となる。或いはスイッチ操作に基づいて吐水口から吐水を行わせた後、吐水を継続しながらその下方で洗い物等の作業を行うことが可能となる。その際、従来の水栓装置のように手が感知エリアに出入りすることによって、吐水と止水とが断続的に行われてしまうといった不都合を回避できる。
【0008】
一方でこのようになした場合、使用者の意図とは無関係に吐水操作スイッチがオン操作されてしまう危険性が高くなり、使用者の意図に反して吐水が行われてしまうといったことが生じ得る。
例えば吐水操作スイッチの上に物が置かれたりしたとき吐水操作スイッチがオン操作状態となってしまうことが生じ、特にタッチ式ないし非接触式の吐水操作スイッチの場合、操作に力が要らず体が不自由な人等にも使い易いといった利点がある反面、吐水操作スイッチにタオルや布巾が掛けられると、吐水操作スイッチが誤ってオン操作状態となって吐水口から水が出っ放しになる可能性がある。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−3295865号公報
【特許文献2】
特開平7−119187号公報
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の水栓装置はこのような課題を解決するために案出されたものである。而して請求項1のものは、吐水操作スイッチを含む複数のスイッチと、該吐水操作スイッチからの信号を受けて吐水口から吐水させる制御部とを有し、少なくとも2個以上の複数のスイッチから同時に信号出力されたときに前記制御部が吐水禁止動作するようになしてあることを特徴とする。
【0011】
請求項2のものは、冷水を吐水させるための水用の吐水操作スイッチと、給湯源からの湯若しくは該湯と水とを混合してなる温調水を吐水させるための湯用の吐水操作スイッチと、それらの吐水操作スイッチからの信号を受けて吐水口から吐水させる制御部とを有し、それら両方の吐水操作スイッチから同時に信号出力されたときに前記制御部が水及び湯若しくは温調水の何れも吐水禁止動作するようになしてあることを特徴とする。
【0012】
請求項3のものは、冷水を吐水させるための水用の吐水操作スイッチと、給湯源からの湯若しくは該湯と水とを混合してなる温調水を吐水させるための湯用の吐水操作スイッチと、それらの吐水操作スイッチからの信号を受けて吐水口から吐水させる制御部とを有し、それら両方の吐水操作スイッチから同時に信号出力されたときに前記制御部が湯若しくは温調水を優先して吐水禁止動作するようになしてあることを特徴とする。
【0013】
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記吐水操作スイッチが止水操作スイッチも兼ねており、操作ごとに吐水と止水とを行わせるものであることを特徴とする。
【0014】
請求項5のものは、請求項1〜4の何れかにおいて、前記スイッチが触れるだけで操作できるタッチ式スイッチ若しくは触れずに操作可能な非接触スイッチであることを特徴とする。
【0015】
請求項6のものは、請求項5において、前記スイッチが吐水管の下面以外の面又はカウンターの上面に設けてあることを特徴とする。
【0016】
【作用及び発明の効果】
以上のように本発明は、吐水操作スイッチを含む複数のスイッチを備えた水栓装置において、少なくとも2個以上の複数のスイッチから同時に信号出力されたとき、吐水口からの吐水を禁止するようになしたものである。
使用者が吐水操作するとき複数のスイッチを同時に操作するといったことは通常行われず、このように複数のスイッチから同時に信号出力されたときには、スイッチの上に物が置かれるとかタオルや布巾が被せられることによる誤操作によるものと考えられる。
【0017】
そこでこの発明ではそのように複数のスイッチから同時に信号出力されたときには吐水禁止動作するようになしたもので、このようにすれば使用者が吐水を意図していないにも拘わらず吐水口から水が出っ放しとなって水が無駄に失われるといったことを防止することができる。
【0018】
次に請求項2は、水栓装置に水用の吐水操作スイッチと、給湯源からの湯若しくは湯と水とを混合してなる温調水を吐水するための湯用の吐水操作スイッチとを設け、そしてそれら両方のスイッチから同時に信号出力されたとき、水及び湯若しくは温調水の何れも吐水禁止動作するようになしたもので、この請求項2によれば、使用者の意図に反して吐水口から高温の湯或いは温調水が出てしまって使用者が誤ってこれに触れてしまうといったことを防止できる。
【0019】
このような請求項2に対し、本発明では請求項3に従い、水用の吐水操作スイッチと湯用の吐水操作スイッチとの両方から同時に信号出力されたとき、湯若しくは温調水を優先して吐水禁止動作するようになしておくこともできる。
このようになしておけば、使用者の知らない間に高温の湯若しくは温調水が吐水状態となるのを防止でき、使用者が誤ってこれに触れてしまう恐れをなくすことができる。
この請求項3は、2つの吐水操作スイッチから同時に信号出力されたとき湯若しくは温調水を吐水禁止動作するものであり、冷水については吐水を許容することができる。
【0020】
次に請求項4は、吐水操作スイッチに止水操作スイッチを兼用させ、操作ごとに吐水と止水とを行わせるようになしたもので、このようにしておけば必要なスイッチの数を少なくすることができる。
【0021】
本発明においては上記スイッチを、触れるだけで操作できるタッチ式スイッチ若しくは触れずに操作可能な非接触スイッチとなしておくことができる(請求項5)。
【0022】
またスイッチを吐水管の下面以外の面又はカウンターの上面に設けておくことができる(請求項6)。
【0023】
【実施例】
次に本発明をキッチン用の水栓装置として構成した場合の実施例を図面に基づいて以下に詳しく説明する。
図1において、10はキッチンに設置された流し台で、12はシンク、14はキャビネット、16はカウンターで、このカウンター16上に本例のシングルレバー式の水栓装置18が設置されている。
【0024】
この水栓装置18は、カウンター16から上方に起立する水栓本体20と、水栓本体20からシンク12側に向けて前方に延び出した吐水管22と、水栓本体20の上部に設けられたシングルレバー操作部24とを有しており、そのシングルレバー操作部24の操作によって、吐水管22先端部の下向きの吐水口26から吐水と止水とが行われる。
【0025】
詳しくは、この例ではシングルレバー操作部24を左右に回動操作することで、水と給湯源からの湯との混合比率の調節即ち温度調節が行われ、また上下に回動操作することで吐水口26からの吐水及び止水更に吐水の流量調節が行われる。
【0026】
図2において、28,30はそれぞれ冷水(水道水),給湯源からの高温の湯を供給する給水路及び給湯路で、これら給水路28及び給湯路30を通じて冷水及び湯がそれぞれ水栓本体20内部に供給される。
供給された冷水及び湯は、混合弁部32で所定比率に混合され温度調節された上で、流出路34を通じて一旦水栓本体20から流出した後、吐水管22内部を通って吐水口26へと導かれる。
混合弁部32は、シングルレバー操作部24の手動操作によって作動状態を変化させ、冷水と湯との混合比率を調節するとともに併せて流出路34の開閉即ち吐水及び止水も行う。
【0027】
給水路28からは分岐路36が分岐して延び出しており、その先端が流出路34に接続されている。
そしてこの接続部より上流側において流出路34には開閉弁(給水弁)としての2つの電磁弁38-1,38-2が並列に設けられており、また分岐路36においても開閉弁(給水弁)としての2つの電磁弁40-1,40-2が並列に設けられている。
そしてそれら電磁弁38-1,38-2及び40-1,40-2が制御部41によって作動制御されるようになっている。
【0028】
図3に示しているように、吐水管22先端部且つ右側面と左側面とにはそれぞれ非接触で手等の人体を感知する、詳しくは吐水管22の側方を感知エリアとしてそこに差し出された手等を感知する赤外線式のセンサから成る水用の吐止水操作スイッチ(以下単に操作スイッチとする)42R及び温調水を吐止水させるための湯用の吐止水操作スイッチ(以下単に操作スイッチとする)42Lが設けられている。
【0029】
これら操作スイッチ42R,42Lは、それぞれ上記の制御部41に電気接続されており、それらが手等を感知したとき制御部41に対し信号入力されるようになっている。
制御部41はこの信号を受けて電磁弁38-1,38-2及び40-1,40-2を作動制御する。
【0030】
本例では、図4(I)に示すように吐水管22の右側面の水用の操作スイッチ42Rの側方に手をかざし、センサから成る操作スイッチ42Rによりこれを感知させることで操作スイッチ42Rをオン操作する。
すると操作スイッチ42Rからの信号に基づいて制御部41が分岐路36上の電磁弁40-1,40-2を開弁させて、図5にも示しているように冷水を流出路34を通じて吐水口26から吐水させる(図4(II)参照)。
【0031】
その際、本例では手をかざしている時間、即ち操作スイッチ42Rをオン操作している時間に応じて制御部41が電磁弁40-1及び40-2の何れか一方或いは両方を開弁させ、小流量で或いは大流量で吐水口26から吐水させる。
詳しくは、手かざしによるオン操作時間が短いときには制御部41が電磁弁40-1,40-2の一方のみを開弁させて吐水口26から小流量で冷水を吐水(小吐水)させ、また手かざしによるオン操作時間がこれより長いときには制御部41が2つの電磁弁40-1,40-2の両方を開弁させて吐水口26から大流量で冷水を吐水(大吐水)させる。
【0032】
そして吐水継続中に再び図4(III)に示しているように操作スイッチ42Rの側方に手をかざすと、操作スイッチ42Rがこれを感知することで制御部41が開弁中の電磁弁40-1,40-2の一方又は両方を閉弁させ、図5にも示しているように吐水口26からの冷水の吐水を停止即ち止水させる(図4(IV)参照)。
【0033】
即ち操作スイッチ42Rは、その側方に手をかざすごとにオン動作とオフ動作とを交互に繰り返し、吐水口26からの吐水と止水とを交互に行わせる交互スイッチとして構成されている。
この点は以下に述べる湯用の操作スイッチ42Lも同様である。
【0034】
一方、予めシングルレバー操作部24を開操作且つ温度調節操作した状態で、吐水管22の左側面の湯用の操作スイッチ42Lの側方に手をかざしてこれを操作スイッチ42Lに感知させ、以って操作スイッチ42Lをオン操作すると、これに基づいて制御部41が流出路34上の電磁弁38-1,38-2を開弁させる。
これにより予め温度調節された温調水が吐水口26から吐水される。
【0035】
その際、冷水吐水の場合と同様に操作スイッチ42Lの側方に手をかざしている時間、即ち操作スイッチ42Lをオン操作している時間の長短に応じて、吐水口26から小流量で或いは大流量で吐水が行われる。
詳しくは、手かざしによるオン操作時間が短いときには制御部41が電磁弁38-1,38-2の一方のみを開弁させて、吐水口26から小流量で温調水を吐水(小吐水)させる。
また手かざしによるオン操作時間がこれより長いときには制御部41が2つの電磁弁38-1,38-2の両方を開弁させて、吐水口26から大流量で温調水を吐水(大吐水)させる。
【0036】
そしてその吐水継続中において再び操作スイッチ42Lの側方に手をかざしこれをオフ操作すると、その操作スイッチ42Lの感知に基づいて制御部41が開弁中の電磁弁38-1,38-2の一方又は両方を閉弁させて、図5にも示しているように吐水口26からの温調水の吐水を停止(止水)させる。
【0037】
上記のように本例では、水用及び湯用の何れの操作スイッチ42R,42Lも、操作ごとに吐水と止水とを交互に行わせる交互スイッチとして構成されており、且つオン操作及びオフ操作後においてそれらの感知エリアから手を外しても即ち操作状態を解除しても、吐水或いは止水状態がその後も継続される。
【0038】
尚図5において、SC-1,SC-2は水用の操作スイッチ42Rから出力される信号を表しており、またSH-1,SH-2は湯用の操作スイッチ42Lから出力される信号を表している。
【0039】
本例ではまた各操作スイッチ42R,42Lが同時に操作されたとき、詳しくは各操作スイッチ42R,42Lから同時に信号出力したとき、吐水口26からの吐水を禁止するように制御部41が制御動作する。
図6のタイムチャートはこれを表したものである。
即ち本例では、止水中に水用の操作スイッチ42Rと湯用の操作スイッチ42Lの両方とから同時に信号SC-5,SH-4が出力されたときには吐水禁止が行われて、吐水口26からは冷水もまた温調水も吐水されない。
【0040】
また湯用の操作スイッチ42Lから信号SH-7が出力されている状態で、水用の操作スイッチ42Rから信号SC-7が出力されたとき、即ち湯用の操作スイッチ42Lからの信号SH-7と水用の操作スイッチ42Rからの信号SC-7とが同時出力された段階で吐水禁止状態となって、一旦吐水された温調水が直ちに吐水停止される。
即ち温調水が一旦瞬間的に吐水されるもののその後直ちに止水される。これは実質的には止水状態からの吐水禁止として考えることもできる。
【0041】
一方信号SC-8,SH-8に見られるように信号の立ち上がりが上記とは逆転した場合、即ち先ず水用の操作スイッチ42Rから信号SC-8が出力され、その後若干遅れて湯用の操作スイッチ42Lから信号SH-8が出力されたとき、上記と同様にして吐水口26からの吐水が禁止される。
即ち信号SC-8の出力によって一旦は冷水が吐水口26から吐水されるがこの吐水は瞬間的なものであり、その後湯用の操作スイッチ42Lからの信号SH-8が出力されて信号SC-8及びSH-8が同時出力となったとき、その段階で吐水禁止状態となって吐水口26からの冷水の吐水が禁止される。
【0042】
次に、湯用の操作スイッチ42Lからの信号SH-5は吐水口26から温調水を吐水させるための信号であり、この温調水の吐水は信号SH-5が出力されなくなってもその後継続して吐水口26から吐水される。
この信号SH-5に続く信号SH-6は温調水を止水するための信号となり、この信号SH-6の出力と同時に温調水は止水される。
【0043】
このとき本例では水用の操作スイッチ42Rからの信号SC-6が同時に立ち上がっているが、この信号SC-6は吐水口26からの冷水の吐水のための信号とはなり得ず、温調水の止水後において吐水口26から冷水が吐水されるといったことは無い。
即ち本例において信号SH-6及びSC-6はそれぞれ同時に出力されていることから、本例では冷水及び温調水の何れもが吐水禁止状態となって、吐水口26からはその何れもが吐水されないのである。
【0044】
水用の操作スイッチ42Rからの信号SC-3についても同様で、この信号SC-3は吐水口26から冷水を吐水させるための信号となり、この信号SC-3に続く信号SC-4は冷水を止水するための信号となる。そしてこの信号SC-4の出力と同時に冷水は止水される。
【0045】
このとき湯用の操作スイッチ42Lからの信号SH-3が同時に立ち上がっているが、上記と同様にこの信号SH-3は吐水口26からの温調水の吐水のための信号とはなり得ず、冷水の止水後において吐水口26から温調水が吐水されるといったことは無い。
即ち信号SC-4及びSH-3はそれぞれ同時に出力されていることから、上記と同様に冷水及び温調水の何れもが吐水禁止状態となり、吐水口26からはその何れもが吐水されないのである。
【0046】
以上のような本例の水栓装置18は、操作スイッチ42R,42Lから同時に信号出力されたとき、吐水口26からの吐水を禁止するようになしたものである。
このようにすれば、例えば吐水管22にタオル等が被せられることによって操作スイッチ42R,42Lが誤ってオン操作状態となり、それらからの信号によって、使用者が意図していないにも拘わらず吐水口26から冷水や温調水が出っ放しとなって水が無駄に失われるといったことや、使用者の意図に反して吐水口から高温の湯或いは温調水が出てしまって使用者が誤ってこれに触れてしまうといったことを防止できる。
【0047】
また本例においては操作スイッチ42R,42Lに吐水用と止水用とを兼用させているので必要なスイッチの数を少なくすることができる。
【0048】
図7は本発明の他の実施例として、操作スイッチ42R,42Lから同時に信号出力したとき、温調水を優先して吐水禁止動作する例を示したものである。
即ち本例では、図7に示しているように水用の操作スイッチ42Rからの信号SC-1と湯用の操作スイッチ42LからのSH-1とが同時に出力されたとき、温調水の吐水を優先して禁止する。
【0049】
ここでは冷水の吐水については禁止されておらず、従って信号のSC-1とSH-1とが同時出力したとき冷水が吐水される。
そして再び操作スイッチ42Rが操作され、信号のSC-2が出力された時点で冷水の吐水が停止(止水)する。
【0050】
次に湯用の操作スイッチ42Lの操作により信号SH-2が出力されるとここにおいて温調水の吐水が行われる。
その温調水の吐水状態において、操作スイッチ42Rからの信号SC-3と操作スイッチ42Lからの信号SH-3とが同時出力すると、温調水の吐水が優先して禁止される。
詳しくは吐水中の温調水が止水されるとともに、この時点で冷水の吐水が行われる。
【0051】
その後湯用の操作スイッチ42Lが操作されて信号SH-4が出力されると、この時点で冷水が止水する。即ちこの例では、吐水中において操作スイッチ42R,42Lの何れが操作された場合にも止水が行われる。
【0052】
次に、先ず操作スイッチ42Lからの信号SH-5が出力された後、その信号出力中に操作スイッチ42Rからの信号SC-4が出力されたときには、一旦瞬間的に吐水された温調水が直ちに止水され、これと同時にこの例では冷水が吐水される。
そしてその後操作スイッチ42Rからの信号SC-5の出力によって冷水は止水される。
【0053】
これとは逆に、先ず操作スイッチ42Rからの信号SC-6が出力され、その信号出力状態の下で操作スイッチ42Lからの信号SH-6が同時出力状態となると、この例では冷水の吐水は停止せずそのまま吐水状態が継続される。
そして再び操作スイッチ42Rからの信号SC-7が出力された時点で冷水が止水される。
【0054】
図8は本発明の更に他の実施例を示している。
この例はカウンター16の上面に操作スイッチ42R,42Lを設けた例である。
この操作スイッチ42R,42Lは、それぞれ上記のような非接触式のスイッチとして構成しておくこともできるが、特にこのようにカウンター16上面に操作スイッチ42R,42Lを設ける場合には、これを静電容量式或いは電波式のスイッチとして構成し、触れるだけで操作可能なタッチ式のスイッチ或いは指の接近によって操作可能な非接触式のスイッチとして構成しておくこともできる。
或いはまた押込式のスイッチとなすことも可能である。
【0055】
尚、図8の例では上例とは異なった形態の水栓装置56における吐水管22がカウンター16から起立しているが、勿論この水栓装置56を様々な形態の水栓装置として構成することが可能である。
【0056】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば本発明においては湯用の操作スイッチを2種類設けておいて、一方を給湯源からの湯を直接吐止水させる高温の湯用のスイッチとして、また他方を温調水を吐止水させるためのスイッチとなすことも可能である。
【0057】
更に本発明においては、複数のスイッチの何れかを安全スイッチとして構成し、吐水操作スイッチと安全スイッチとの両方から信号出力されたときには、吐水禁止状態とするいったことも可能であるし、また操作スイッチを吐水管の先端面その他の箇所に設けたりすることも可能であり、更には上例以外の他の様々な形態の水栓装置に本発明を適用することも可能であるなど、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の水栓装置を流し台に設置した状態で示す図である。
【図2】同実施例の水栓装置の構成要素を模式的に表した図である。
【図3】同実施例の水栓装置の吐止水操作スイッチとその感知エリアを周辺部とともに示す図である。
【図4】同実施例の水栓装置の作用説明図である。
【図5】同実施例の吐止水操作スイッチの操作状態と吐水状態との関係を示すタイムチャートである。
【図6】図5に続くタイムチャートである。
【図7】本発明の他の実施例におけるタイムチャートである。
【図8】本発明の他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
16 カウンター
18,56 水栓装置
22 吐水管
26 吐水口
41 制御部
42R 水用の吐止水操作スイッチ
42L 湯用の吐止水操作スイッチ
Claims (6)
- 吐水操作スイッチを含む複数のスイッチと、該吐水操作スイッチからの信号を受けて吐水口から吐水させる制御部とを有し、少なくとも2個以上の複数のスイッチから同時に信号出力されたときに前記制御部が吐水禁止動作するようになしてあることを特徴とする水栓装置。
- 冷水を吐水させるための水用の吐水操作スイッチと、給湯源からの湯若しくは該湯と水とを混合してなる温調水を吐水させるための湯用の吐水操作スイッチと、それらの吐水操作スイッチからの信号を受けて吐水口から吐水させる制御部とを有し、それら両方の吐水操作スイッチから同時に信号出力されたときに前記制御部が水及び湯若しくは温調水の何れも吐水禁止動作するようになしてあることを特徴とする水栓装置。
- 冷水を吐水させるための水用の吐水操作スイッチと、給湯源からの湯若しくは該湯と水とを混合してなる温調水を吐水させるための湯用の吐水操作スイッチと、それらの吐水操作スイッチからの信号を受けて吐水口から吐水させる制御部とを有し、それら両方の吐水操作スイッチから同時に信号出力されたときに前記制御部が湯若しくは温調水を優先して吐水禁止動作するようになしてあることを特徴とする水栓装置。
- 請求項1〜3の何れかにおいて、前記吐水操作スイッチが止水操作スイッチも兼ねており、操作ごとに吐水と止水とを行わせるものであることを特徴とする水栓装置。
- 請求項1〜4の何れかにおいて、前記スイッチが触れるだけで操作できるタッチ式スイッチ若しくは触れずに操作可能な非接触スイッチであることを特徴とする水栓装置。
- 請求項5において、前記スイッチが吐水管の下面以外の面又はカウンターの上面に設けてあることを特徴とする水栓装置。
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