JP5153594B2 - 自動水栓 - Google Patents
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Description
例えば公共トイレ等において、吐水管の先端部に人体検知センサを吐水口からの吐水の方向と同方向に向けて、詳しくは検知方向が吐水の方向と同方向となるように人体検知センサを設け、そして人体検知センサにより差し出された手を検知(人体検知)することで吐水口から自動的に吐水し、また人体検知センサが人体非検知となったところで吐水を自動的に停止する自動水栓が手洗用水栓として広く用いられている。
例えばこのような自動水栓は下記特許文献1,特許文献2に開示されている。
図3(A)において、200は第1の人体検知センサ(ここでは温水を吐水するためのセンサ)、202は第2の人体検知センサ(浄水を吐水するためセンサ)で、それぞれ透光性を有するセンサ窓部204の裏側に設けられている。
206A,206Bは、それぞれ第1の人体検知センサ200に対応した吐水の種類を表示する文字表示部,光表示部(ここではLED)で、それらが第1の表示部206を成している。
一方208A,208Bは、それぞれ第2の人体検知センサ202に対応した吐水の種類を表示する文字表示部,光表示部(ここではLED)で、それらが第2の表示部208を成している。
もともとがセンサ設置のためのスペースを広くとることが難しい吐水管に、そのような広いセンサ設置のためのスペースを確保することが困難であるのに加えて、第2の人体検知センサ202が第1の人体検知センサ200から図中上向きに遠く離れた位置となって、使用者からの距離がより一層遠くなり、手かざし操作の際の操作性が悪化してしまう。
また同様に、使用者が第1の人体検知センサを手かざし操作しようとして第1の表示部を目指して手を延ばしたときにおいても、第2の人体検知センサがこれを誤って検知するのを効果的に防止することができる。
また本発明によれば、第1の表示部と第2の表示部とが遠く離れて位置することとなるので、使用者が手かざし操作するに際して、どこに手をかざせば良いか分り易いといった利点も得られる。
従って第1の人体検知センサ,第2の人体検知センサ及び対応した表示部を、吐水管の最上位の部位から先端にかけて下がり形状となっている部分に設けるのが好適である。
即ち本発明は、このようなグースネック形状の吐水管を有する自動水栓に適用して特に効果の大なるものである。
このようにすれば、単一の光表示部によって吐水の種類と吐水又は止水の状態の表示、更には吐水温度を表示することが可能となる。
図1において、10はカウンタで、このカウンタ10上に起立する状態で水栓本体部12が設けられ、更にこの水栓本体部12から吐水管14が延び出している。
吐水管14は、管軸方向において吐水口16を有する先端側の吐水ヘッド18と、基端側の吐水管本体20との分割構造とされている。
吐水ヘッド18は、この給水ホースとともに吐水管本体20から引出可能とされている。
即ちこの実施形態の自動水栓はホース収納式の自動水栓である。
ここで温水用センサ26,浄水用センサ28は何れも光センサから成っている。即ち発光素子から光を発光し、そして人体による反射光を受光素子で受光することで人体検知するようになっている。
これら温水用センサ26及び浄水用センサ28はそれぞれ上方に向けて、詳しくは使用者に向かって斜め前方の上方に向けて設けられている。
温水用センサ26は、その後人体非検知となっても温水の吐水を継続させ、そして再び使用者による手かざし操作によって人体検知したとき、吐水口16からの温水の吐水を停止させる。
浄水用センサ28は、その後人体非検知となっても浄水の吐水を継続させ、そして再び使用者が手かざし操作をすることによって人体検知したときに、そこで浄水の吐水を停止させる。
即ち温水用センサ26,浄水用センサ28は、何れも人体検知するごとに吐水と止水とを交互に切り換える手かざし式の交互センサとされている。
レバーハンドル32は、左右回動操作によって水と湯との混合比率を調節し、即ち混合水の温度を調節し、また上下回動操作によって温水の吐水流量を調節する。
また給湯元管からの湯が、止水栓38を経て給湯路40を通じ混合弁30へと供給される。
そして混合弁30に供給された水と湯とが、混合弁30で所定比率で混合されて適温の温水とされ、混合弁30から延び出した流出管へと流出せしめられる。
即ち上記可撓性を有する給水ホースは、カウンタ10の下方に垂れ下がっており、吐水ヘッド18とは反対側の端部が混合弁30から下向きに延び出した流出管に接続されている。
図中42Aは混合弁30側の流出路を、また42Bは給水ホース側の流出路をそれぞれ表している。
ここで制御部46は、電磁弁44の作動制御を行う。
この制御部46にはまた、上記の温水用センサ26及び浄水用センサ28が電気的に接続されている。
制御部46は、温水用センサ26による人体検知に基づいて電磁弁44を開閉制御し、吐水口16からの温水の吐水と止水とを制御する。
尚給水路36,給湯路40上には混合弁30側への水,湯の流れのみを許容し、逆方向の流れを阻止する逆止弁48が設けられている。
この浄水路50上には、浄水器52への原水の流入側において電磁弁54と定流量弁56とが設けられている。
詳しくは、浄水用センサ28による人体検知に基づいて電磁弁54が制御部46により開閉制御されることによって、浄水の吐水と止水とが行われる。
そしてその最上位の部位と吐水管本体20の先端との間の中間部分に、上記の温水用センサ26と浄水用センサ28とが設けられている。
即ち、第2の人体検知センサとしての浄水用センサ28から遠い側の、浄水用センサ28とは反対側の位置において、第1の人体検知センサとしての温水用センサ26に対応した表示部66が温水用センサ26に隣接してその下側に配置されている。
尚この実施形態では、図1の水栓本体部12のレバーハンドル32の操作によって温水のみならず水又は湯のみの吐水も可能であるため(但し通常は温水)、実際には文字表示部64Aは湯水の文字にて温水を表示している。
更に浄水用センサ28のセンサ窓部62の上端部に、同じく浄水を表す光表示部(ここではLED)68Bが設けられている。
ここで文字表示部68Aと光表示部68Bとは、その全体が浄水を表示する第2の表示部68を成している。
一方光表示部64Bは、温水が吐水されていないときには点灯保持(ここではオレンジ色に点灯保持)し、また温水(又は水若しくは湯)が吐水されているときには点滅状態となって、現在温水(又は水若しくは湯)が吐水されていることを表示する。
この実施形態において、光表示部64Bは3色LEDから成っている。詳しくは赤(Red),緑(Green)及び青(Blue)を発色するLEDをユニット化した3色LEDから成っており、無段階で連続的に色変化が可能である。
即ち、図2(B)に示しているように吐水の温度が30℃以下の冷たい水のときには青色を発色し、また吐水の温度が中間の温度、具体的にはここでは38〜42℃のときにはオレンジ色に発色し、更に吐水の温度が高温のとき、具体的には45℃以上の高温のときには赤色に発色し、現在の吐水の温度を表示する。
但し吐水停止状態となったときにはもとのオレンジ色に戻る。
このとき、表示部68は温水用センサ26から遠く離れた位置にあるため、使用者が手かざし操作したときに、差し出した手が温水用センサ26の検知エリアに入ってしまうのを有効に防止でき、従って温水用センサ26による誤検知を防止することができる。
このときにも表示部66は浄水用センサ28から遠く離れた位置にあるため、その際の手かざし操作によって、浄水用センサ28が差し出された手を誤検知してしまうのを防止することができる。
また同様に、使用者が温水用センサ26を手かざし操作しようとして第1の表示部66を目指して手を延ばしたときにおいても、浄水用センサ28がこれを誤って検知するのを効果的に防止することができる。
また表示部66と表示部68とが遠く離れて位置することとなるので、使用者が手かざし操作するに際して、どこに手をかざせば良いか分り易いといった利点も得られる。
例えば上記実施形態では温水用センサ26を第1の人体検知センサとして、また浄水用センサ28を第2の人体検知センサとして説明したが、場合によって浄水用センサ28を下に、温水用センサ26を上に配置して、下位置の浄水用センサ28を第1の人体検知センサとし、また上位置の温水用センサ26を第2の人体検知センサとなすことも可能である。
26 温水用センサ(第1の人体検知センサ)
28 浄水用センサ(第2の人体検知センサ)
60 センサ窓部
62 センサ窓部
64B,68B 光表示部
66 表示部(第1の表示部)
68 表示部(第2の表示部)
Claims (4)
- 使用者の手かざし操作に応じて非接触で人体検知し、人体検知するごとに吐水と止水とを交互に切り換える第1及び第2の少なくとも2種の人体検知センサを吐水管に並べて配置するとともに、該第1の人体検知センサに対応した吐水の種類を表示する第1の表示部、及び該第2の人体検知センサに対応した吐水の種類を表示する第2の表示部を該吐水管に設けて成る自動水栓において
前記第1の表示部を、前記第2の人体検知センサから遠い側の、該第2の人体検知センサとは反対側の位置において前記第1の人体検知センサに隣接して配置するとともに、前記第2の表示部を、該第1の人体検知センサから遠い側の、該第1の人体検知センサとは反対側の位置において該第2の人体検知センサに隣接して配置してあることを特徴とする自動水栓。 - 請求項1において、前記吐水管が逆U字状のグースネック形状をなしていて、最上位の部位から先端に向かって下がり形状をなす部分に、前記第1の人体検知センサ及び第2の人体検知センサが、該第1の人体検知センサを下に、該第2の人体検知センサを上にして上下に並べて設けてあり、前記第1の表示部が該第1の人体検知センサの下側に、前記第2の表示部が該第2の人体検知センサの上側にそれぞれ配置してあることを特徴とする自動水栓。
- 請求項2において、前記第1の表示部における光表示部が前記第1の人体検知センサのセンサ窓部の下端部に、前記第2の表示部における光表示部が前記第2の人体検知センサのセンサ窓部の上端部にそれぞれ配置してあることを特徴とする自動水栓。
- 請求項1〜3の何れかにおいて、前記第1の表示部及び第2の表示部の少なくとも一方の光表示部が、止水時には点灯し、吐水時には点滅し且つ吐水温度に応じて発光色を変化させるものとなしてあることを特徴とする自動水栓。
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