JP4593381B2 - 上部電極、プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 - Google Patents

上部電極、プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、上部電極、プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法に関し、詳細には、フラットパネルディスプレイ(FPD)等の製造過程において、ガラス基板等の被処理基板をプラズマ処理する際に使用される上部電極、この上部電極を備えたプラズマ処理装置、およびプラズマ処理方法に関する。
FPDの製造過程では、被処理基板である大型のガラス基板に対してドライエッチング等のプラズマ処理が行なわれる。例えば、プラズマ処理装置のチャンバー内に一対の平行平板電極(上部電極および下部電極)を配置し、下部電極として機能するサセプタ(基板載置台)にガラス基板を載置した後、処理ガスをチャンバー内に導入するとともに、電極の少なくとも一方に高周波電力を印加して電極間に高周波電界を形成し、この高周波電界により処理ガスのプラズマを形成してガラス基板に対してプラズマ処理を施す。
プラズマ処理装置では、上部電極が直接プラズマに曝されるため、プラズマ処理中に上部電極の温度が高くなる。このため、上部電極内に伝熱媒体流路を形成し、この伝熱媒体流路内に冷媒を流通させて上部電極を冷却するプラズマ処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、主として半導体ウエハの処理を目的とした装置であるが、上部電極内の伝熱媒体流路を屈曲構造とし、さらに冷媒の流れ方向を考慮することにより、温度制御の精度を上げ、上部電極全体の温度の均一性を向上させたプラズマ処理装置も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開昭63−284820号公報(第1図など) 特開2004−342704号公報(図2など)
上述のように、従来のプラズマ処理装置では、上部電極を冷却することによって、その温度を均一化して処理精度を向上させる工夫がなされてきた。しかしながら、FPD用のガラス基板の場合には、半導体ウエハに比べてサイズが格段に大きく、特に近年では、ガラス基板が大型化する傾向にあり、例えば長辺の長さが2mを超えるガラス基板を処理する必要がある。このため、ガラス基板に応じて上部電極も大型化しており、その温度を均一化することが困難になりつつある。例えば、上部電極の中央部は、周辺部に比べて温度が上昇しやすく、この温度差は輻射熱の差となってガラス基板上でのエッチング精度に影響を与え、エッチングむらなどを引き起こす原因となる。
また、通常、エッチング処理を行う場合には、サセプタの上部に形成した静電チャックの表面にガス吐出孔を数カ所設け、そこから被処理基板の裏面側に所定の圧力で熱媒体ガスを導入することにより、被処理基板の温度の均一化を図っている。しかし、半導体ウエハの場合とは異なり、FPD用の大型のガラス基板の全体を均一な温度に制御することは必ずしも容易でないため、ガラス基板の面内で温度むらが生じ、処理の均一性を損なう場合がある。このような場合には、上記とは逆に、上部電極の温度に部分的な差を持たせることにより、その輻射熱を利用してガラス基板の面内温度を均一化できる可能性もある。
このように、大型化する傾向にあるFPD用のガラス基板を処理するプラズマ処理装置においては、プラズマ処理の精度を確保するために、上部電極の温度を従来よりも高精度に制御することが求められている。従って、本発明の課題は、温度制御性に優れた温度調節構造を有する上部電極を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点は、プラズマ処理装置の処理室内において、被処理基板が載置される載置台と対向して配置され、前記載置台との間に処理ガスのプラズマを発生させるための上部電極であって、
前記処理ガスを前記載置台上の被処理基板に向けて吐出させるための多数の吐出口が形成された電極板と、
前記電極板の周辺部以外の領域の一部または全部を温度調節するための第1の温度調節体と、
前記電極板の周辺部の領域を温度調節するための第2の温度調節体と、
を備え、
前記第1の温度調節体と前記第2の温度調節体との間に前記処理ガスを拡散させるための処理ガス拡散用空隙が形成されていることを特徴とする、上部電極を提供する。
上記第1の観点において、前記第1の温度調節体の内部に流通する伝熱媒体の温度と、前記第2の温度調節体の内部に流通する伝熱媒体の温度と、を独立して制御するようにすることが好ましい。
本発明の第の観点は、プラズマ処理装置の処理室内において、被処理基板が載置される載置台と対向して配置され、前記載置台との間に処理ガスのプラズマを発生させるための上部電極であって、
前記処理ガスを前記載置台上の被処理基板に向けて吐出させるための多数の吐出口が形成された電極板と、
内部に伝熱媒体を流通させるため伝熱媒体流路を有し、前記電極板の中央部を温度調節する温度調節プレートと、
内部に伝熱媒体を流通させるため伝熱媒体流路を有し、前記電極板の周辺部を温度調節する温度調節ブロックと、
を備え
前記温度調節ブロックは、前記温度調節プレートを覆うように形成されており、前記温度調節プレートとの間に前記処理ガスを拡散させるための処理ガス拡散用空隙を形成する凹部を有することを特徴とする、上部電極を提供する。
の観点において、前記温度調節プレートには、前記処理ガスを通過させるための複数の開口が形成されていることが好ましい。また、前記処理ガス拡散用空隙に、複数のガス通流孔を有し、前記処理ガスの拡散を促すガス拡散板を設けることが好ましい。この場合、前記ガス拡散板のガス通流孔と、前記温度調節プレートの開口とが、位置をずらして配置されていることが好ましい。
さらに、第の観点において、前記温度調節プレートの内部に流通する伝熱媒体の温度および前記温度調節ブロックの内部に流通する伝熱媒体の温度を独立して制御するようにすることが好ましい。
また、第の観点において、複数の温度調節プレートを備えていてもよい。この場合、複数の前記温度調節プレートの内部に流通する伝熱媒体の温度を独立して制御するように構成することが好ましい。
本発明の第の観点は、処理室と、
前記処理室内で被処理基板が載置される載置台と、
上記第1または第2の観点の上部電極と
を備え、
前記載置台と前記上部電極との間に処理ガスプラズマを発生させて被処理基板にプラズマ処理を行うことを特徴とするプラズマ処理装置を提供する。
本発明の第の観点は、処理室と、
前記処理室内で被処理基板が載置される載置台と、
前記処理室内で前記載置台と対向して配置され、前記処理ガスを前記載置台上の被処理基板に向けて吐出させるための多数の吐出口が形成された電極板と、前記電極板の周辺部以外の領域の一部または全部を温度調節するための第1の温度調節体と、前記電極板の周辺部の領域を温度調節するための第2の温度調節体と、を備え、前記第1の温度調節体と前記第2の温度調節体との間に前記処理ガスを拡散させるための処理ガス拡散用空隙が形成されている上部電極と、
を備え、
前記載置台と前記上部電極との間に処理ガスプラズマを発生させて被処理基板にプラズマ処理を行うプラズマ処理装置を用い、
前記第1の温度調節体の内部に流通する伝熱媒体の温度と、前記第2の温度調節体の内部に流通する伝熱媒体の温度と、を独立して制御しながら被処理基板にプラズマ処理を行うことを特徴とする、プラズマ処理方法を提供する。
本発明の第の観点は、処理室と、
前記処理室内で被処理基板が載置される載置台と、
前記処理室内で前記載置台と対向して配置され、前記処理ガスを前記載置台上の被処理基板に向けて吐出させるための多数の吐出口が形成された電極板と、内部に伝熱媒体を流通させるため伝熱媒体流路を有し、前記電極板の中央部を温度調節する温度調節プレートと、内部に伝熱媒体を流通させるため伝熱媒体流路を有し、前記電極板の周辺部を温度調節する温度調節ブロックと、を備え、前記温度調節ブロックは、前記温度調節プレートを覆うように形成されており、前記温度調節プレートとの間に前記処理ガスを拡散させるための処理ガス拡散用空隙を形成する凹部を有する上部電極と、
を備え、
前記載置台と前記上部電極との間に処理ガスプラズマを発生させて被処理基板にプラズマ処理を行うプラズマ処理装置を用い、
前記温度調節プレートの内部に流通する伝熱媒体の温度および前記温度調節ブロックの内部に流通する伝熱媒体の温度を独立して制御しながら被処理基板にプラズマ処理を行うことを特徴とする、プラズマ処理方法を提供する。
上記第の観点または第5の観点のプラズマ処理方法は、被処理体に対して、エッチング処理を行うものであることが好ましい。
本発明の第の観点は、コンピュータ上で動作し、プラズマ処理装置を制御するための制御プログラムが記憶されたコンピュータ記憶媒体であって、
前記制御プログラムは、実行時に、上記第4の観点または第5の観点のプラズマ処理方法が行なわれるように、コンピュータに前記プラズマ処理装置を制御させることを特徴とする、コンピュータ記憶媒体を提供する。
本発明によれば、内部に伝熱媒体を流通させるための伝熱媒体流路を有し、電極板の上部に配備されて電極板を温度調節する複数の温度調節体を備える構成としたので、電極板の面内温度を高精度に制御することが可能であり、また、温度制御の自由度も拡がる。これにより、後記実施例に示すように、被処理基板の面内温度の制御性が高まり、エッチング処理などにおける処理むら(処理の不均一性)への対策を容易に行うことができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るプラズマエッチング装置を示す断面図である。図1に示すように、プラズマエッチング装置1は、矩形をした被処理体であるFPD用ガラス基板などの基板Gに対してエッチングを行なう容量結合型平行平板プラズマエッチング装置として構成されている。ここで、FPDとしては、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、エレクトロルミネセンス(Electro Luminescence;EL)ディスプレイ、蛍光表示管(Vacuum Fluorescent Display;VFD)、プラズマディスプレイパネル(PDP)等が例示される。なお、本発明の処理装置は、プラズマエッチング装置にのみ限定されるものではない。
このプラズマエッチング装置1は、例えば表面がアルマイト処理(陽極酸化処理)されたアルミニウムからなる角筒形状に成形されたチャンバー2を有している。このチャンバー2内の底部には絶縁材からなる角柱状の絶縁板3が設けられており、この絶縁板3の上には、基板Gを載置するためのサセプタ4が設けられている。基板載置台であるサセプタ4は、サセプタ基材4aと、サセプタ基材4aの上に設けられた静電チャック5と、を有している。なお、チャンバー2およびサセプタ基材4aは接地されている。
サセプタ基材4aの外周には、絶縁膜7が形成されており、また、静電チャック5の上面には、セラミックス溶射膜などの誘電性材料膜8が設けられている。静電チャック5は、誘電性材料膜8に埋設された電極6に、直流電源26から給電線27を介して直流電圧を印加することにより、例えばクーロン力によって基板Gを静電吸着する。
前記絶縁板3およびサセプタ基材4a、さらには前記静電チャック5には、これらを貫通するガス通路9が形成されている。このガス通路9を介して伝熱ガス、例えばHeガスなどが被処理体である基板Gの裏面に供給される。
すなわち、ガス通路9に供給された伝熱ガスは、サセプタ基材4aと静電チャック5との境界に形成されたガス溜り9aを介して一旦水平方向に拡散した後、静電チャック5内に形成されたガス供給穴9bを通り、静電チャック5の表面から基板Gの裏側に噴出する。このようにして、サセプタ4の冷熱が基板Gに伝達され、基板Gが所定の温度に維持される。
サセプタ基材4aの内部には、冷媒室10が設けられている。この冷媒室10には、例えばフッ素系液体などの冷媒が伝熱媒体導入管10aを介して導入され、かつ伝熱媒体排出管10bを介して排出されて循環することにより、その冷熱が前記伝熱ガスを介して基板Gに対して伝熱される。
前記サセプタ4の上方には、このサセプタ4に対向して上部電極11が設けられている。この上部電極11はサセプタ4とともに一対の平行平板電極を構成している。
上部電極11はチャンバー2の上部に絶縁部材12を介して支持されている。上部電極11は、サセプタ4に対し平行に対向配備された電極板13と、この電極板13の中央上部に当接配備され、内部に伝熱媒体流路15が形成された温度調節体としての温度調節プレート14と、この温度調節プレート14を覆うように凹部が形成され、電極板13の周辺部にのみ当接し、内部に伝熱媒体流路16を有する温度調節体としての温度調節ブロック17と、を有する構成となっている。電極板13の上部は、温度調節ブロック17との間にガス拡散用空隙部18が形成されている。
電極板13は、平面視矩形の板状をしており(図10〜図12参照)、導電性金属材料で構成されている。電極板13は、電極基材でもある温度調節ブロック17を介して高周波電力を供給するための給電線23と電気的に接続されており、この給電線23には整合器24および高周波電源25が接続されている。高周波電源25からは、例えば13.56MHzの高周波電力が整合器24を介して電極板13に供給される。
電極板13には、複数のガス吐出孔13aが形成され、サセプタ4との間のプラズマ形成空間に向けて処理ガスを噴出できるように構成されている。
温度調節手段として機能する温度調節プレート14は、電極板13の中央上部に当接配備されることにより、電極板13との間で熱交換を行い、伝熱媒体流路15を流れる冷媒の冷熱を電極板13に供給して冷却する。冷媒は、伝熱媒体供給源30から、バルブ29、伝熱媒体導入管28を介して温度調節プレート14内の伝熱媒体流路15に導入され、伝熱媒体流路15内を流通した後、伝熱媒体排出管35およびバルブ36を介して排出され、循環使用される。この伝熱媒体供給源30は、冷媒などの伝熱媒体を複数系統(例えば2系統)に分け、各系統毎に個別に温度制御して供給できるように構成されている。
この温度調節プレート14は、連結部20において、例えば螺子などの固定手段によって温度調節ブロック17と連結され、固定される。また、この連結部20を介して温度調節プレート14へ冷媒を導入する伝熱媒体導入管28や冷媒を排出する伝熱媒体排出管35が接続されている。なお、温度調節プレート14は、電極板13に螺子などの固定手段で固定したり、電極板13と温度調節ブロック17とによって挟持させたりすることも可能である。
この温度調節プレート14の概略構成を図2に示す。伝熱媒体流路15は、温度調節プレート14の内部を蛇行して形成され、屈曲した流路構造を有している。このような流路構造により、伝熱媒体流路15を流れる冷媒により温度調節プレート14全体を効率良く冷却することができる。温度調節プレート14の伝熱媒体流路15内を流れる冷媒の流れ方向を図2中に矢印で示す。本実施形態の温度調節プレート14において、冷媒は、伝熱媒体導入管28に接続された導入部15aから伝熱媒体流路15に導入され、一旦温度調節プレート14の中央付近に向かい、巻回するように折り返して該中央付近を流れ、その後、温度調節プレート14の周辺部を流れて排出部15bから伝熱媒体排出管35へ排出される。このような冷媒の流れにより、最も温度が上昇しやすい電極板11の中央部付近を、重点的に冷却することができる。なお、温度調節プレート14内の伝熱媒体流路15は、1系統に限らず、複数の独立した伝熱媒体流路を設けることもできる。
また、図2に示すとおり、温度調節プレート14には、複数の貫通孔14aが形成されており、これらの貫通孔14aは、電極板13のガス吐出孔13aと連通する位置に配設されている。これにより、ガス拡散用空隙部18から、温度調節プレート14の貫通孔14aおよび電極板13のガス吐出孔13aを介してプラズマ形成空間までが連通状態になる。
このような温度調節プレート14は、例えばSUSやアルミニウムなどの熱伝導性に優れた金属材料により構成され、内部に屈曲した伝熱媒体流路15を有するものであるが、例えば拡散接合法を利用して形成することによりその厚みを薄くすることができ、またその素材として異種金属を組み合わせて用いることも可能になる。
もう一つの温度調節手段として機能する温度調節ブロック17は、温度調節プレート14と同様にSUSやアルミニウムなどの金属材料により構成されており、電極基材としての機能も兼ねている。この温度調節ブロック17の下面には凹部が形成され、この凹部によってガス拡散用空隙部18を囲繞する。また、該凹部の壁17aには、伝熱媒体流路16が内設されている。伝熱媒体流路16は伝熱媒体導入管32および伝熱媒体排出管37と接続されているため、冷媒は、温度制御された伝熱媒体供給源30から、バルブ33、伝熱媒体導入管32を介して伝熱媒体流路16に導入され、伝熱媒体流路16内を流通した後、伝熱媒体排出管37およびバルブ38を介して排出されて循環使用される。この冷媒の冷熱は、温度調節ブロック17が電極板13の周辺部に当接した際に電極板13の周辺部に伝達され、電極板13の周辺部を重点的に冷却する。
上部電極11の温度調節ブロック17には、ガス導入用開口39が形成され、このガス導入用開口39は、ガス導入路40と接続されており、バルブ41、マスフローコントローラ42を介して、処理ガス供給源43が接続されている。処理ガス供給源43からは、エッチングのための処理ガスが供給される。処理ガスとしては、例えばSF等のハロゲン系のガスや、Oガス、ArガスやHeガス等の希ガスなど、通常この分野で用いられるガスを使用できる。
前記チャンバー2の底部には2カ所で排気管44が接続されており、この排気管44には排気装置45が接続されている。排気装置45はターボ分子ポンプなどの真空ポンプを備えており、これによりチャンバー2内を所定の減圧雰囲気まで真空引き可能なように構成されている。また、チャンバー2の側壁には基板搬入出口46と、この基板搬入出口46を開閉するゲートバルブ47とが設けられており、このゲートバルブ47を開にした状態で基板Gが隣接するロードロック室(図示せず)との間で搬送されるようになっている。
プラズマエッチング装置1の各構成部は、CPUを備えたプロセスコントローラ50に接続されて制御される構成となっている。プロセスコントローラ50には、工程管理者がプラズマエッチング装置1を管理するためにコマンドの入力操作等を行うキーボードや、プラズマエッチング装置1の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなるユーザーインターフェース51が接続されている。
また、プロセスコントローラ50には、プラズマエッチング装置1で実行される各種処理をプロセスコントローラ50の制御にて実現するための制御プログラム(ソフトウエア)や処理条件データ等が記録されたレシピが格納された記憶部52が接続されている。
そして、必要に応じて、ユーザーインターフェース51からの指示等にて任意のレシピを記憶部52から呼び出してプロセスコントローラ50に実行させることで、プロセスコントローラ50の制御下で、プラズマエッチング装置1での所望の処理が行われる。また、前記制御プログラムや処理条件データ等のレシピは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えばCD−ROM、ハードディスク、フレキシブルディスク、フラッシュメモリなどに格納された状態のものを利用したり、あるいは、他の装置から、例えば専用回線を介して随時伝送させてオンラインで利用したりすることも可能である。
次に、このように構成されるプラズマエッチング装置1における処理動作について説明する。
まず、被処理体である基板Gは、ゲートバルブ47が開放された後、図示しないロードロック室から基板搬入出口46を介してチャンバー2内へと搬入され、サセプタ4上に形成された静電チャック5上に載置される。この場合に、基板Gの受け渡しはサセプタ4の内部を挿通しサセプタ4から突出可能に設けられたリフターピン(図示せず)を介して行われる。その後、ゲートバルブ47が閉じられ、排気装置45によって、チャンバー2内が所定の真空度まで真空引きされる。
その後、バルブ41が開放されて、処理ガス供給源43から処理ガスがマスフローコントローラ42によってその流量が調整されつつ、処理ガス供給管40、ガス導入用開口39を通って上部電極11のガス拡散用空隙部18へ導入される。そして、処理ガスは、このガス拡散用空隙部18から、温度調節プレート14の貫通孔14aおよび電極板13のガス吐出孔13aを介して、基板Gに対して均一に吐出され、チャンバー2内の圧力が所定の値に維持される。
この状態で高周波電源25から高周波電力が整合器24を介して上部電極11に印加され、これにより、下部電極としてのサセプタ4と上部電極11との間に高周波電界が生じ、処理ガスが解離してプラズマ化し、これにより基板Gにエッチング処理が施される。この際、ガス供給穴9bを介してHeなどの伝熱ガスを基板Gの裏面側に供給することより、基板Gの温度調節を行う。また、バルブ29および33を開にし、温度制御された伝熱媒体供給源30から伝熱媒体導入管28および32を介して、温度調節プレート14内の伝熱媒体流路15および温度調節ブロック17内の伝熱媒体流路16に、それぞれ冷媒を導入することにより、上部電極11の電極板13を冷却する。本実施形態では、電極板13の中央部に対応して温度調節プレート14を配備し、この温度調節プレート14を囲むように電極板13の周辺部に対応して温度調節ブロック17を配備したので、大型の電極板13をむらなく均一に冷却することができる。
また、温度調節プレート14と温度調節ブロック17において、内部の冷媒の温度を独立して設定できる構成としたため、プラズマエッチング時に生じる電極板13内の温度分布に応じた温度制御も可能になる。すなわち、複数系統の伝熱媒体を供給することが可能で、かつ、各系統毎に温度制御できる伝熱媒体供給源30を用い、温度調節プレート14と温度調節ブロック17に供給する冷媒の温度を独立して設定することにより、温度調節プレート14と、温度調節ブロック17による冷却度合いを個別に調整することが可能である。例えば、プラズマエッチング時に、電極板13の中央付近が周辺部に比べて高温になりやすい場合には、温度調節プレート14内の伝熱媒体流路15の冷媒の温度を低く設定することにより、電極板13の中央部の冷却を強め、電極板13全体の温度の均一化を図ることが可能になる。
なお、同様の目的は、温度調節プレート14と温度調節ブロック17に導入される冷媒の流量を変えることによっても達成できる。また、温度調節プレート14内の伝熱媒体流路15および温度調節ブロック17内の伝熱媒体流路16の流路長さ、流路の断面積、流路構造(屈曲の度合い)などを予め想定される電極板13の温度分布に応じて設定してもよい。
このようにしてエッチング処理を施した後、高周波電源25からの高周波電力の印加を停止し、ガス導入を停止した後、チャンバー2内の圧力を所定の圧力まで減圧する。そして、ゲートバルブ47が開放され、基板Gが基板搬入出口46を介してチャンバー2内から図示しないロードロック室へ搬出されることにより基板Gのエッチング処理が終了する。このように、上部電極11の温度調節をしながら、基板Gのエッチング処理を行うことによって、電極板13からの輻射熱の不均一に起因するエッチングむらなどを抑制し、高精度なプラズマエッチング処理が可能になる。
図3は、第2実施形態に係るプラズマエッチング装置100の概略構成を示す断面図である。このプラズマエッチング装置100では、上部電極11のガス拡散用空隙部18に、ガスを拡散させるための拡散板60を配備した。ガス拡散板60は、温度調節プレート14および電極板13の上部に、これらに対し略平行に配備される。ガス拡散板60には、多数のガス通過孔60aが形成されており、かつ、このガス通過孔60aは、温度調節プレート14の貫通孔14aおよび電極板13のガス吐出孔13aと位置がずれるように配設されている。つまり、ガス通過孔60aと、貫通孔14aおよびガス吐出孔13aとが、鉛直方向に直線的に配置されない構成になっている。
このように拡散板60を配備することにより、ガス拡散用空隙部18におけるガスの拡散がより促進されるので、温度調節プレート14の貫通孔14aおよび電極板13のガス吐出孔13aへのガス分配が均等になされ、均一なプラズマを生成できる。図3のプラズマエッチング装置100における他の構成は、図1のプラズマエッチング装置1と同様であるため、同じ構成には同一の符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の効果を確認した試験結果について説明を行う。
図1に示すプラズマエッチング装置1と同様の構成のプラズマエッチング装置を使用し、下記の条件でプラズマエッチング処理を実施し、被処理体であるガラス基板Gの温度および上部電極11の温度変化を調べた。使用した温度調節プレート14のサイズは、540mm×630mmであり、電極板13のサイズは、1654mm×2014mmであった。なお、温度調節プレート14に導入する冷媒として、50℃のガルデンを使用した。
また、比較のため、温度調節プレート14を配備しない点以外は、図1に示すプラズマエッチング装置1と同様の構成のプラズマエッチング装置を使用し、同様に温度変化を調べた。
<処理条件>
上下部電極間ギャップ;90mm
チャンバー内圧力;46.7Pa(350mTorr)
高周波出力;15kW
処理ガス(SF/O/He比)=1000/3600/1500mL/min(sccm)、
温度(上部電極/サセプタ/チャンバ壁)=50℃/40℃/50℃、
高周波出力時間=130秒
<実験方法>
ガス導入ステップ(30秒間)の後、上記処理条件で高周波出力ステップ(130秒間)を行い、インターバル(60秒間)を設け、これを1サイクルとして、30サイクルを繰り返し、その間の温度変化を蛍光温度プローブにて測定した。測定ポイントは、ガラス基板の中央部とコーナー部(基板端から約25mmの部位)、および上部電極の中央部とコーナー部(前記ガラス基板のコーナー部の測定ポイントの直上部位)の4ポイントとした。
温度調節プレート14を配備した場合(実施例1〜3)の結果を、図4、図6および図8に、また、温度調節プレート14を配備しない場合(比較例1〜3)の結果を図5、図7および図9にそれぞれ示した。また、各実施例および比較例におけるガラス基板および電極板13の初期温度と最大温度を表1に示した。
Figure 0004593381
実施例1(図4)および比較例1(図5)では、静電チャックへの印加電圧を3kV、伝熱ガスの供給による冷却はせず、とした。
実施例2(図6)および比較例2(図7)では、静電チャックへの印加電圧を3kV、伝熱ガスのバックプレッシャーを160Pa(1.2Torr)とした。
実施例3(図8)および比較例3(図9)では、静電チャックへの印加電圧を3.5kV、伝熱ガス(Heガス)のバックプレッシャーを333.3Pa(2.5Torr)とした。
比較例1(図5)と実施例1(図4)との比較では、基板面内の温度差は比較例1が15.6℃であったのに対し、実施例1では10.5℃であり、静電チャック側は吸着のみで伝熱ガスによる冷却を行わない場合でも、温度調節プレート14により上部電極11の冷却を行うことによって、基板中央部の最大温度を低く抑えることができ、かつ基板面内の温度差を縮小できることが示された。
比較例2(図7)と実施例2(図6)との比較では、基板面内の温度差は、比較例2が約19.5℃であったのに対し、実施例2では2.6℃であり、上部電極11に温度調節プレート14を配備して冷却を行い、かつ静電チャック側の伝熱ガスによる冷却を併用することによって、基板中央部の最大温度を低く抑えることができ、かつガラス基板面内の温度差を確実に抑制することが示された。
また、比較例3(図9)と実施例3(図8)との比較では、基板面内の温度差は比較例3が4.8℃であったのに対し、実施例3では1.9℃であり、静電チャックへの印加電圧を3.5kV、伝熱ガス(Heガス)のバックプレッシャーを333.3Pa(2.5Torr)とし、静電チャック側の伝熱ガスによる冷却を強めた場合でも、温度調節プレート14により上部電極11の冷却を行った方が、基板中央部の最大温度を低く抑えることができ、かつ、より基板面内の温度を均一化できることが示された。
さらに、実施例1〜3(図4、図6および図8)の比較から、温度調節プレート14による上部電極11の冷却と、静電チャック側の伝熱ガスによる冷却を併用することにより、基板面内の温度を、実用上エッチングむらなどの問題が生じないレベルまで解消させ得ることが示された。
上部電極11において、温度調節プレートは、図1および図2に示す態様に限定されず、種々のバリエーションをもって電極板13に配設することができる。そこで、図10〜図12を参照しながら、温度調節プレートの配置レイアウトについて説明する。なお、図10〜図12は、温度調節プレートを配備した電極板13を上から見た平面図であり、ガス吐出孔13aは図示を省略している。また、図10〜図12に示す温度調節プレートの構造と機能は、図2で説明した温度調節プレート14と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
例えば、図10に示すように電極板13の中央部に対応する領域にのみ温度調節プレート70を配備することができる。また、図11に示すように、2枚の温度調節プレート71a,71bを並列的に配備することもできる。この場合、温度調節プレート71a,71b内の伝熱媒体流路72a,72bには、独立して、異なる流量、異なる温度、または異なる種類の冷媒を通流させることも可能であるし、同一の冷媒を同一の流量で通流させることもできる。なお、2枚に限らず、3枚以上の温度調節プレートを配備してもよい。
さらに、図12に示すように、電極板13の一部に温度調節プレート73を偏在配備することも可能である。本実施形態は、何らかの理由により電極板13の一部が局所的に高温になる場合や、サセプタ4側の温度のばらつき(基板Gの面内温度分布)に応じて上部電極11の温度制御を行う場合などに有効である。
なお、本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明の処理装置については、上部電極に高周波電力を印加するPE(Plasma Ethching)タイプの容量結合型平行平板プラズマエッチング装置を例示して説明したが、エッチング装置に限らず、アッシング等の他のプラズマ処理装置に適用することができるし、下部電極に高周波電力を供給するタイプであっても、また容量結合型に限らず誘導結合型の装置であってもよい。
また、上記実施形態では、温度調節プレート14および温度調節ブロック17を用い、プラズマエッチング装置1の上部電極11の電極板13を冷却する態様を説明したが、温度調節プレート14および温度調節ブロック17は、伝熱媒体を用いて電極板13を加熱する場合にも適用できる。そして、電極板13を加熱する場合であっても、冷却の場合と同様に高精度な温度制御が可能である。
本発明の一実施形態に係るプラズマエッチング装置の概略構成を示す断面図。 温度調節プレートの平面図。 別の実施形態に係るプラズマエッチング装置の概略構成を示す断面図。 実施例1の温度変化の推移を示すグラフ図。 比較例1の温度変化の推移を示すグラフ図。 実施例2の温度変化の推移を示すグラフ図。 比較例2の温度変化の推移を示すグラフ図。 実施例3の温度変化の推移を示すグラフ図。 比較例3の温度変化の推移を示すグラフ図。 温度調節プレートの配置例を説明するための図面。 温度調節プレートの別の配置例を説明するための図面。 温度調節プレートのさらに別の配置例を説明するための図面。
符号の説明
1 プラズマエッチング装置
2 チャンバー
3 絶縁板
4 サセプタ
5 静電チャック
6 電極
8 誘電性材料膜
11 上部電極
12 絶縁部材
13 電極板
13a ガス吐出孔
14 温度調節プレート
15 伝熱媒体流路
16 伝熱媒体流路
17 温度調節ブロック
18 ガス拡散用空隙部
20 連結部
45 排気装置
50 プロセスコントローラ

Claims (14)

  1. プラズマ処理装置の処理室内において、被処理基板が載置される載置台と対向して配置され、前記載置台との間に処理ガスのプラズマを発生させるための上部電極であって、
    前記処理ガスを前記載置台上の被処理基板に向けて吐出させるための多数の吐出口が形成された電極板と、
    前記電極板の周辺部以外の領域の一部または全部を温度調節するための第1の温度調節体と、
    前記電極板の周辺部の領域を温度調節するための第2の温度調節体と、
    を備え、
    前記第1の温度調節体と前記第2の温度調節体との間に前記処理ガスを拡散させるための処理ガス拡散用空隙が形成されていることを特徴とする、上部電極。
  2. 前記第1の温度調節体の内部に流通する伝熱媒体の温度と、前記第2の温度調節体の内部に流通する伝熱媒体の温度と、を独立して制御するようにしたことを特徴とする、請求項に記載の上部電極。
  3. プラズマ処理装置の処理室内において、被処理基板が載置される載置台と対向して配置され、前記載置台との間に処理ガスのプラズマを発生させるための上部電極であって、
    前記処理ガスを前記載置台上の被処理基板に向けて吐出させるための多数の吐出口が形成された電極板と、
    内部に伝熱媒体を流通させるため伝熱媒体流路を有し、前記電極板の中央部を温度調節する温度調節プレートと、
    内部に伝熱媒体を流通させるため伝熱媒体流路を有し、前記電極板の周辺部を温度調節する温度調節ブロックと、
    を備え
    前記温度調節ブロックは、前記温度調節プレートを覆うように形成されており、前記温度調節プレートとの間に前記処理ガスを拡散させるための処理ガス拡散用空隙を形成する凹部を有することを特徴とする、上部電極。
  4. 前記温度調節プレートには、前記処理ガスを通過させるための複数の開口が形成されていることを特徴とする、請求項に記載の上部電極。
  5. 前記処理ガス拡散用空隙に、複数のガス通流孔を有し、前記処理ガスの拡散を促すガス拡散板を設けたことを特徴とする、請求項3または請求項4に記載の上部電極。
  6. 前記ガス拡散板のガス通流孔と、前記温度調節プレートの開口とが、位置をずらして配置されていることを特徴とする、請求項に記載の上部電極。
  7. 前記温度調節プレートの内部に流通する伝熱媒体の温度および前記温度調節ブロックの内部に流通する伝熱媒体の温度を独立して制御するようにしたことを特徴とする、請求項から請求項のいずれか1項に記載の上部電極。
  8. 複数の前記温度調節プレートを備えていることを特徴とする、請求項から請求項のいずれか1項に記載の上部電極。
  9. 複数の前記温度調節プレートの内部に流通する伝熱媒体の温度を独立して制御するように構成したことを特徴とする、請求項に記載の上部電極。
  10. 処理室と、
    前記処理室内で被処理基板が載置される載置台と、
    請求項から請求項のいずれか1項に記載の上部電極と
    を備え、
    前記載置台と前記上部電極との間に処理ガスプラズマを発生させて被処理基板にプラズマ処理を行うことを特徴とするプラズマ処理装置。
  11. 処理室と、
    前記処理室内で被処理基板が載置される載置台と、
    前記処理室内で前記載置台と対向して配置され、前記処理ガスを前記載置台上の被処理基板に向けて吐出させるための多数の吐出口が形成された電極板と、前記電極板の周辺部以外の領域の一部または全部を温度調節するための第1の温度調節体と、前記電極板の周辺部の領域を温度調節するための第2の温度調節体と、を備え、前記第1の温度調節体と前記第2の温度調節体との間に前記処理ガスを拡散させるための処理ガス拡散用空隙が形成されている上部電極と、
    を備え、
    前記載置台と前記上部電極との間に処理ガスプラズマを発生させて被処理基板にプラズマ処理を行うプラズマ処理装置を用い、
    前記第1の温度調節体の内部に流通する伝熱媒体の温度と、前記第2の温度調節体の内部に流通する伝熱媒体の温度と、を独立して制御しながら被処理基板にプラズマ処理を行うことを特徴とする、プラズマ処理方法。
  12. 処理室と、
    前記処理室内で被処理基板が載置される載置台と、
    前記処理室内で前記載置台と対向して配置され、前記処理ガスを前記載置台上の被処理基板に向けて吐出させるための多数の吐出口が形成された電極板と、内部に伝熱媒体を流通させるため伝熱媒体流路を有し、前記電極板の中央部を温度調節する温度調節プレートと、内部に伝熱媒体を流通させるため伝熱媒体流路を有し、前記電極板の周辺部を温度調節する温度調節ブロックと、を備え、前記温度調節ブロックは、前記温度調節プレートを覆うように形成されており、前記温度調節プレートとの間に前記処理ガスを拡散させるための処理ガス拡散用空隙を形成する凹部を有する上部電極と、
    を備え、
    前記載置台と前記上部電極との間に処理ガスプラズマを発生させて被処理基板にプラズマ処理を行うプラズマ処理装置を用い、
    前記温度調節プレートの内部に流通する伝熱媒体の温度および前記温度調節ブロックの内部に流通する伝熱媒体の温度を独立して制御しながら被処理基板にプラズマ処理を行うことを特徴とする、プラズマ処理方法。
  13. 被処理体に対して、エッチング処理を行うものである、請求項11または請求項12に記載されたプラズマ処理方法。
  14. コンピュータ上で動作し、プラズマ処理装置を制御するための制御プログラムが記憶されたコンピュータ記憶媒体であって、
    前記制御プログラムは、実行時に、請求項11から請求項13のいずれか1項に記載されたプラズマ処理方法が行なわれるように、コンピュータに前記プラズマ処理装置を制御させることを特徴とする、コンピュータ記憶媒体。
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