JP4592997B2 - 支柱設置構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、支柱を支柱設置物の支柱設置面に設置するための構造及びその設置方法に係り、例えば、手摺りの支柱やパラペットの柵の支柱等を傾斜面に鉛直又は略鉛直等にして設置するために利用できるものである。
【0002】
【背景技術】
集合住宅の外階段や外廊下等には手摺りが設けられ、この手摺りの鉛直又は略鉛直に設置される支柱の強度を大きくするため、従来、中子と、この中子を加圧するための中子加圧部材とを用いた支柱設置構造が知られている。
【0003】
この支柱設置構造は、支柱設置物の支柱設置面に設置された支柱と、この支柱と結合された中子と、支柱設置物に結合され、中子を支柱設置面側へ加圧する中子加圧部材と、中子と支柱設置面との間に介設された中間部材とを有するものとなっており、中子が中子加圧部材で支柱設置面側へ加圧されることにより、中子には圧縮力が生じ、中子加圧部材にはこれの反力としての引張力が生じ、これらの圧縮力と引張力による予圧荷重を支柱が備えることにより、支柱の強度が大きくなる。また、中子と支柱設置面との間に中間部材が介設されることにより、中子に中子加圧部材による加圧力が付与されても、中子の支柱設置面側の端面が損傷するのを防止でき、また、中子に生ずる加圧力を中子全体において均等とさせることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
集合住宅等の建物に設けられるバルコニの腰壁の上面は、水勾配を確保するため、屋外側から屋内側へと下り傾斜している。このように水平方向に対して傾斜しているバルコニの腰壁の上面に手摺りの支柱を設置する場合にも、この支柱は鉛直又は略鉛直に設置される。この場合には、支柱設置面である上面は傾斜面であるため、この上面に載せられる中間部材と、支柱と平行にされる中子とは、直角をなす関係にならず、このため、中子加圧部材による中子の加圧方向と中間部材とが直角に対して傾いた角度をなすことになる。
【0005】
このような関係になっている中子を中子加圧部材で加圧すると、この加圧方向に対する中間部材の傾斜姿勢のために中子と中間部材との間ですべりが生ずるおそれがあり、このすべりが生ずると、中子加圧部材による中子の加圧が所定どおり行われなくなり、あるいは、大きな加圧力を中子に作用させることができなくなる。
【0006】
本発明の目的は、中子加圧部材による中子の加圧方向と中間部材とが直角に対して傾いた関係になっていても、中子と中間部材との間ですべりが発生するのを防止できるようになる支柱設置構造及びその設置方法を提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る支柱設置構造は、支柱設置物の支柱設置面に設置された支柱と、この支柱と結合された中子と、前記支柱設置物に結合され、前記中子を前記支柱設置面側へ加圧する中子加圧部材と、前記中子と前記支柱設置面との間に介設された中間部材とを有する支柱設置構造において、前記中子加圧部材による中子の加圧方向と前記中間部材とが直角に対して傾いた角度をなしているとともに、前記中子と前記中間部材とが結合されていることを特徴とするものである。
【0008】
この支柱設置構造によると、中子加圧部材による中子の加圧方向と中間部材とが直角に対して傾いた角度をなしていても、中子と中間部材は結合されているため、中子加圧部材で中子を支柱設置面側へ加圧したとき、中子と中間部材との間ですべりが生ずることはない。このため、中子加圧部材で中子を支柱設置面側へ所定どおり加圧することができ、大きな加圧力を中子に作用させることもできる。
【0009】
また、本発明に係る支柱設置方法は、支柱設置物に中子加圧部材を結合するとともに、中子の端面に結合された中間部材を支柱設置物の支柱設置面に当てがい、この中子を中子加圧部材により前記中間部材と直角をなす方向に対して傾斜した方向において支柱設置面側へ加圧し、この後、中子に支柱を結合することを特徴とするものである。
【0010】
この支柱設置方法によると、中子加圧部材で中子に支柱設置面側への加圧力を作用させる前に、中子と中間部材は結合されているため、中子に加圧力を作用させたとき、中子と中間部材との間ですべりが生ずることはなく、前述の支柱設置構造と同じ作用効果を得られる。
【0011】
本発明に係る支柱設置構造と支柱設置方法において、中子と中間部材との結合は任意な手段で行ってよく、例えば、ビス、リベット、中子に固定されたナットに螺入するボルト等の止着具で行ってもよく、溶接で行ってもよく、接着で行ってもよく、中子と中間部材に形成した凹凸等による嵌合部や係合部、フック部等で行ってもよい。
【0012】
また、中子加圧部材により中子が支柱設置面側に充分加圧されて中子と中間部材との間で大きな摩擦力が生じた後は、中子と中間部材子との間ですべりが生ずるおそれがなくなるため、中子と中間部材とを結合する手段は、仮止め手段でもよく、あるいは仮止め程度の手段でもよく、もちろん永久的結合手段でもよい。
【0013】
また、中子加圧部材を支柱設置物に結合するための構造は、中子加圧部材の端部を支柱設置物の内部に挿入固定するものでもよく、中子加圧部材の端部にアンカー部材を連結し、このアンカー部材を支柱設置物の内部に挿入固定するものでもよく、中子加圧部材の端部を支柱設置物の支柱設置面にビス等の止着具で固定するものでもよく、中子加圧部材の端部を支柱設置物に取り付けた取付部材に結合、係止等してこの取付部材に結合状態とするものでもよく、任意な構造を作用できる。
【0014】
また、中子を中子加圧部材で支柱設置面側へ加圧する構造も任意なものでよく、例えば、中子加圧部材に設けたブロック等による加圧体で中子を単純加圧するものでもよく、中子と中子加圧部材との間に設けたレバー等による梃子式倍力機構によるものでもよい。
【0015】
また、中子を中子加圧部材で支柱設置面側へ加圧するための構造の他の例は、中子加圧部材を中子の支柱設置面側とは反対側の端面から突出する長さを有するものとするとともに、中子加圧部材のうちの少なくともこの突出部に雄ねじ部を形成し、この雄ねじ部に螺合されたナットを締め付け、このナット締め付け力を中子の支柱設置面側とは反対側の端面に作用させることにより、中子を支柱設置面側へ加圧することである。
【0016】
この構造によると、全体を簡単化できるとともに大きな加圧力を発生させることができるという利点を得られる。
【0017】
このようにナット締め付け力を中子の支柱設置面側とは反対側の端面に作用させるようにした場合においては、ナット締め付け力を中子の支柱設置面側とは反対側の端面に直接作用させるようにしてもよいが、この端面の損傷を防止して加圧力の発生の確実化を図るために、この端面にナットの締め付け力を受ける座金を取り付けておくことが好ましい。
【0018】
この座金の端面への取り付けは任意な手段を用いて行ってもよいが、この座金の取り付けを中子に形成されている止着具挿入孔に挿入された止着具により行い、この止着具挿入孔が中子の支柱設置面側の端面まで延びている場合には、中子の支柱設置面側の端面に中間部材をこの止着具挿入孔に挿入された止着具によって結合するようにしてもよい。
【0019】
これによると、中子の一方の端面から他方の端面まで形成されている止着具挿入孔を利用して、一方の端面への座金の取り付けと、他方の端面への中間部材の結合との両方を行え、中子に特別な止着具挿入孔を後加工作業等によって形成する等の必要性をなくすことができる。
【0020】
中子がアルミ合金等の押し出し成形品や引き抜き成形品からなる場合には、この中子に、一方の端面から他方の端面まで連続形成されていてビス等を螺入できるポケットが設けられるため、このような座金及び中間部材の中子への取付構造は、中子がアルミ合金等の押し出し成形品や引き抜き成形品からなっている場合において、ポケットを止着具挿入孔とすることにより、特に有効に適用できることになる。
【0021】
また、中子と支柱設置面との間に介設される前記中間部材は、中子の支柱設置面側の端面が支柱設置面に直接当接するのを防止し、中子に加圧力が作用してもこの端面の損傷を防止できるものであれば、任意な形状、構造のものでよく、その一例は、中間部材を、支柱の支柱設置面側の端部が挿入される部分を有するベースカバーとすることである。
【0022】
これによると、中間部材は支柱の支柱設置面側の端部を隠すための見切り材ともなり、部材の兼用化を図ることができる。
【0023】
さらに、中間部材を、中子の支柱設置面側の端面が当接する床部と、この床部から支柱設置面側に形成され、中子を中間部材に結合する止着具の少なくとも一部を収納するための空間部とを有しているものとしてもよい。
【0024】
これによると、空間部から床部を貫通するビス等の止着具によって中子と中間部材とを結合するようにし、止着具の頭部等の一部が床部から支柱設置面側に突出して残ることになっても、この止着具の一部は中間部材に設けられている空間部に収納されることになり、このため、支柱設置面に当接したり干渉したりするのをなくすことができる。
【0025】
以上説明した本発明は、任意な支柱を任意な支柱設置物に設置する場合に適用でき、その一例は、バルコニの腰壁の水平方向に対して傾斜した上面に、手摺りの支柱を鉛直又は略鉛直に設置する場合であり、他の例は、建物の外階段の側部に傾斜して形成される腰壁部等の壁部の上面に手摺りの支柱を鉛直又は略鉛直に設置する場合であり、さらに他の例は、建物の屋上にパラペットの上面を水勾配のための傾斜角度を設けて形成するときに、このパラペットの上面に柵の支柱を鉛直又は略鉛直に設置する場合等である。
【0026】
さらに本発明に係る支柱設置構造は、傾斜路面に交通標識のための支柱を鉛直又は略鉛直に設置する場合や、傾斜した隣地境界部に境界用支柱を鉛直又は略鉛直に設置する場合に適用できる。さらに、基礎面が傾斜している場所に横断歩道橋等の構造物の支柱をその基礎面に対して角度をなして設置する場合等にも、本発明は適用できる。
【0027】
また、本発明は、中子加圧部材による中子の加圧方向と中間部材とが直角に対して傾いた角度をなしている限りにおいて、支柱が鉛直又は略鉛直に設置される場合及び鉛直又は略鉛直に設置されない場合、支柱設置面が水平又は略水平である場合及び水平又は略水平でない場合、支柱と中子が平行又は略平行である場合及び平行又は略平行でない場合、中子と中子加圧部材が平行又は略平行である場合及び平行又は略平行でない場合のいずれの場合にも適用できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る支柱設置構造が適用されている集合住宅の鉄筋コンクリート製のバルコニ1の手摺り3を示し、この手摺り3は、バルコニ1の腰壁2の上面2Aに設置された複数の支柱4と、それぞれの支柱4の上端間に架設された笠木5と、支柱4同士の間に架け渡された下胴縁6とを含んで形成されている。
【0029】
図2は図1のS2−S2線断面図であり、この図2に示されているように、腰壁2の上面2Aは屋外側から屋内側へ下り傾斜しており、このため、上面2Aに水勾配が設けられている。
【0030】
そして、腰壁2が支柱4を設置するための支柱設置物になっているとともに、その上面2Aが支柱4を鉛直又は略鉛直に設置するための支柱設置面になっている。
【0031】
支柱4と腰壁2の上面2Aとの間には中間部材であるベースカバー10が配置されており、このベースカバー10は、平面四角形をなす基部10Aと、この基部10Aの上面を形成している床部10Bと、この床部10Bから先細り状に立上った立上部10Cとからなっている。基部10Aの内部は下面が開口した空間部Aとなっており、この空間部Aの周囲は、基部10Aの四周辺に亘って同じ脚長さで形成された脚部10Dとなっている。このため、脚部10Dを腰壁2の上面2Aに当ててベースカバー10を上面2Aに載せると、ベースカバー10全体、特に床部10Bは上面2Aと平行になって水平方向に対して傾くことになる。
【0032】
また、立上部10Cの内部は、底部が床部10Bになっていて上向きに開口した空間部Bとなっており、この空間部Bに鉛直又は略鉛直となっている支柱4の支柱設置面側の端部である下部4Aが挿入され、支柱4における腰壁2の上面2Aと対応する角度で傾斜切断されている下面4Bが床部10Bに当接している。このため、ベースカバー10には支柱4の下部4Aが挿入される部分Bが設けられており、ベースカバー10は支柱4の見切り材にもなっている。
【0033】
このようなベースカバー10と支柱4とが、図1で示されているビス等の止着具10Eで結合されている。
【0034】
図2に示すように、中空の支柱4の内部には中子11が支柱4と平行に挿入されており、この中子11の支柱設置面側の端面である下面11Aは、支柱4の下面4Bと同じく、腰壁2の上面2Aと対応する角度で傾斜し、この下面11Aがベースカバー10の床部10Bに当接した状態で中子11は支柱4の内部に配置されている。中子11は、同一断面形状が長さ方向に連続したアルミ合金製の押し出し成形品又は引き抜き成形品であり、横断面が四角形の中空品になっているこの中子11の内部四隅には、中子11の一方の端面11Aから他方の端面11Bまで連続している止着具挿入孔であるビスポケット11Cが形成されている。
【0035】
中子11は、ベースカバー10の下側の空間部Aから上向きに挿入された止着具であるビス12が床部10Bを貫通してビスポケット11Cに螺入されることにより、ベースカバー10と結合されており、このビス12の頭部12Aは、床部10Bから支柱設置面側においてベースカバー10に形成されている空間部Aに収納された状態になっている。
【0036】
なお、ビス12はその頭部が皿状となった皿ビスでもよく、ビス12がこのような皿ビスである場合には、ベースカバー10の床部10Bの下面に皿状頭部が没入する凹部を形成してもよい。
【0037】
また、中子11の支柱設置面とは反対側の端面になっている上面11Bには座金13が配置され、この座金13はビスポケット11Cに螺入された止着具であるビス14によって中子11に取り付けられている。
【0038】
この座金13の中心孔には雌ねじが形成されており、ボルトによる中子加圧部材15がこの雌ねじに螺入されることにより、中子加圧部材15が中子11の内部に挿入されている。中子11と平行になっているこの中子加圧部材15は、中子11よりも長い長さを有し、その下部15Aは、ベースカバー10の床部10Bに形成された孔10Fを下向きに貫通して、上面2Aから腰壁2の内部に鉛直又は略鉛直に形成された穴2Bの内部に挿入されている。この穴2Bには、中子加圧部材15の下部15Aの挿入前又は挿入後に、合成樹脂剤又はコンクリートスラリー等による固定材2Cが充填され、この固定材2Cの固化によって中子加圧部材15は腰壁2に結合起立されている。
【0039】
中子加圧部材15の上部15Bは中子11の上面11B及び前記座金13から上方へ突出しており、この上部15Bにナット16が螺合されている。このナット16を締め付けることにより、ナット16の締め付け力は通常のばね座金17、平座金18を介して中子11の上面11Bの座金13に作用し、中子11はナット16で加圧されてベースカバー10の床部10Bとの間で圧縮されている。一方、中子加圧部材15にはこれの反力としての引張力が生じている。
【0040】
このように、中子11に向けて締め付けられるナット16を有している中子加圧部材15は中子11を加圧するための部材になっているとともに、ナット16の締め付けによって中子11には圧縮力が、中子加圧部材15には引張力がそれぞれ予圧荷重として発生している。図1に示すように、支柱4はビス等の止着具4Cで中子11に結合されているため、支柱4の強度は、支柱4の芯部材となっている中子11と中子加圧部材15の予圧荷重によって大きくなっている。
【0041】
また、図2で示されているように、中子11と支柱設置面である腰壁2の上面2Aとの間には、その間の中間部材となったベースカバー10が介設され、中子11の下面11Aは上面2Aに直接接触していないため、ナット16を締め付けても下面11Aが損傷することはなく、また、中子11全体に均一に加圧力が生じている。
【0042】
以上において、図2で示す直線Nは腰壁2の上面2Aと直角をなす直角線である。ベースカバー10は水平方向に対して傾斜している上面2Aと平行になっているため、ベースカバー10はこの直角線Nと直角をなしているが、支柱4、中子11及び中子加圧部材15は鉛直又は略鉛直の姿勢となっているため、これらの支柱4、中子11及び中子加圧部材15は直角線Nに対して傾斜した角度をなしている。このため、中子加圧部材15による中子11の加圧方向と、ベースカバー10(特に、中子11からの加圧力を受けているベースカバー10の床部10B)とは、直角に対して傾いた角度をなしている。
【0043】
以上の設置構造によって腰壁2の上面2Aにベースカバー10を介して設置されている支柱4は、次ぎの作業手順により上面2Aに設置される。
【0044】
先ず、上面2Aから腰壁2の内部に形成された穴2Bに中子加圧部材15の下部15Aを挿入し、固定材2Cの固化によって中子加圧部材15を腰壁2に鉛直又は略鉛直に結合起立させる。そして、中子11の下部11Aをベースカバー10の上側の空間部Bに挿入することにより、中子11の下面11Bをベースカバー10の床部11Bの当接し、図3に示すように、ベースカバー10の下側の空間部Aに上向きに挿入するビス12で中子11とベースカバー10とを結合する。このとき、床部10Bと中子11は直角に対する傾き角度を有しているため、図4で示されている床部10Bにおけるビス12を挿入するための孔19は、床部10Bと中子11とが直角をなす通常時よりも多少大径とされた孔か、傾き方向に長くなった長孔となっている。
【0045】
次いで、ベースカバー10と中子11を下向きに降ろすことにより、ベースカバー10の床部10Bの孔10E及び中子11の内部に中子加圧部材15に挿入し、ベースカバー10の脚部10Dを腰壁2の上面2Aに載せた後、中子加圧部材15の上部15Bに中心孔が雌ねじとなっている座金13を螺入する。この座金13をビス14で中子11の上面11Bに取り付けた後、中子加圧部材15の上部15Bに通常の平座金18及びばね座金17を挿入するとともに、ナット16を螺合し、このナット16の締め付け作業を行う。
【0046】
なお、以上までのナット16の締め付け作業を以下の作業手順によって行ってもよい。
【0047】
中子11の下面11Aにベースカバー10をビス12で、上面11Bに座金13をビス14でそれぞれ結合した後、座金13の中心孔の雌ねじに下側から中子加圧部材15の上部15Bを螺入し、この上部15Bを座金13の上方へ突出させる。次いで、中子加圧部材15の下部15Aを腰壁2の穴2Bに挿入してベースカバー10を腰壁2の上面2Aに載せ、中子加圧部材15の下部15Aを穴2Bに充填した固定材2Cで固定することにより、中子加圧部材15を腰壁2に結合起立させる。この後、中子加圧部材15の上部15Bに通常の平座金18及びばね座金17を挿入するとともに、ナット16を螺合し、このナット16の締め付け作業を行う。
【0048】
このようにしてナット16の締め付け作業までを行うと、穴2Bの固定材2Cが固化する前にベースカバー10を腰壁2の上面2Aに載せることにより、中子11、座金13を介して中子加圧部材15を穴2Bの内部に鉛直又は略鉛直に挿入しておくことができ、この状態で穴2Bの固定材2Cの固化を待つことができる。
【0049】
この後、ベースカバー10の上側の空間部Bに支柱4の下部4Aを挿入し、図1で示した止着具10E及び4Cにより、この支柱4をベースカバー10及び中子11に結合する。
【0050】
次いで、それぞれの支柱4の間に図1で示した笠木5と下胴縁6の架設作業を行うことにより、バルコニ1の腰壁2に手摺り3が設置される。
【0051】
以上説明した本実施形態によると、ナット16の締め付けを行って中子11に加圧力を作用させるときには、中子11とベースカバー10はビス12で結合されているため、ナット16を備えた中子加圧部材15による中子11の加圧方向と、ベースカバー10とが、前述したとおり、直角に対して傾いた角度をなしていても、ナット16の締め付け時に中子11とベースカバー10との間ですべりが生ずるのを防止でき、これによりナット16の締め付けを所定どおり行え、中子11には均一な圧縮力を、中子加圧部材15には引張力を発生させることができ、これらの予圧荷重によって支柱4の強度を充分大きくできる。
【0052】
また、中子加圧部材15は中子11の端面11Bから突出した上部15Bを有し、中子11をベースカバー10との間で加圧することは、中子加圧部材15のこの上部15Bに螺合したナット16を締め付けることにより行え、この締め付け構造は、ボルトで形成した中子加圧部材15にナット16を螺合するだけでよいため、構造の簡単化を図ることができ、また、大きな加圧力を得ることができる。
【0053】
また、本実施形態によると、中子11にはその全長に亘って止着具挿入孔であるビスポケット11Cが連続形成されており、中子11の一方の端面11Aには、このビスポケット11Cに挿入されるビス12でベースカバー10が、他方の端面11Bには、ビスポケット11Cに挿入されるビス14で座金13がそれぞれ取り付けられるようになっているため、ビスポケット11Cをビス12,14によるベースカバー10と座金13の取付部として共通使用でき、それだけ中子の製作の容易化、中子11の形状、構造等の簡単化を図ることができる。
【0054】
また、中子11と腰壁2の上面2Aとの間に介設された中間部材は、支柱4の下部4Aが挿入される空間部Bを有しているベースカバー10となっているため、この中間部材を支柱4の下部4Aの見切り材としても活用することができる。
【0055】
さらに、中間部材であるベースカバー10には、床部11Bから腰壁2の上面2A側に形成された空間部Aが設けられているため、ベースカバー10と中子11とを結合するためのビス12を空間部Aから床部11Bに上向きに挿入しても、このビス12の頭部12Aを、図2で示されているように、空間部Aに収納することができ、これにより、頭部12Aが腰壁2の上面2Aに当接、干渉等するのを防止できる。
【0056】
なお、図5に示すように、ビス12を挿入するために中子11に形成する孔を中子11の長さ方向と平行に設けるのではなく、この孔を、腰壁2の上面2Aが水平方向に対して傾斜した角度と対応する角度で中子11に設けることにより、ビス12をベースカバー10の床部11Bに直角に挿入できるようにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】
本発明によると、中子加圧部材による中子の加圧方向と中間部材とが直角に対して傾いた関係になっていても、中子と中間部材との間ですべりが発生するのを防止できるという利点を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る支柱設置構造によって支柱が設置されたバルコニの手摺りを示す正面図である。
【図2】図1のS2−S2線断面図である。
【図3】中子と中間部材であるベースカバーとを止着具であるビスで結合するときを示す正面図である。
【図4】図3で示されたベースカバーの底面図である。
【図5】図3とは異なる実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1 バルコニ
2 支柱設置物である腰壁
2A 支柱設置面である上面
3 手摺り
4 支柱
10 中間部材であるベースカバー
11 中子
11C 止着具挿入孔であるビスポケット
12,14 止着具であるビス
13 座金
15 中子加圧部材
16 ナット
A ビスの頭部が収納されるベースカバーの空間部
B 支柱の下部が挿入されるベースカバーの空間部

Claims (4)

  1. 支柱設置物の支柱設置面に設置された支柱と、この支柱と結合された中子と、前記支柱設置物に結合され、前記中子を前記支柱設置面側へ加圧する中子加圧部材と、前記中子と前記支柱設置面との間に介設された中間部材とを有する支柱設置構造において、
    中空の前記支柱の内部に前記中子が挿入され、
    前記中子加圧部材による中子の加圧方向と前記中間部材とが直角に対して傾いた角度をなしているとともに、前記中子と前記中間部材とが結合され
    前記中子加圧部材は前記中子の内部に挿入され、かつ、この中子加圧部材は前記中子の前記支柱設置面側とは反対側の端面から突出する長さを有するとともに、前記中子加圧部材のうちの少なくともこの突出部に雄ねじ部が形成され、この雄ねじ部に螺合されたナットが締め付けられ、このナット締め付け力が前記中子の前記支柱設置面側とは反対側の端面に作用することにより、前記中子が前記支柱設置面側へ加圧され、
    前記中子の前記支柱設置面とは反対側の端面には前記ナット締め付け力を受ける座金が取り付けられ、この座金は、前記中子に形成されている止着具挿入孔に挿入された止着具により前記中子の前記端面に取り付けられ、前記中子の前記支柱設置面側の端面に前記中間部材が、前記中子の前記支柱設置面側の端面まで延びている前記止着具挿入孔に挿入された止着具によって結合されていることを特徴とする支柱設置構造。
  2. 請求項1に記載の支柱設置構造において、前記中子は、同一断面形状が長さ方向に連続した押し出し成形品又は引き抜き成形品となっていることを特徴とする支柱設置構造。
  3. 請求項1又は2に記載の支柱設置構造において、前記中間部材は、前記支柱の前記支柱設置面側の端部が挿入される部分を有するベースカバーになっていることを特徴とする支柱設置構造。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の支柱設置構造において、前記中間部材は、前記中子の前記支柱設置面側の端面が当接する床部と、この床部から前記支柱設置面側に形成され、前記中子の前記支柱設置面側の端面に前記中間部材を結合している前記止着具の頭部を収納するための空間部とを有していることを特徴とする支柱設置構造。
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