JP4592075B2 - オフセット印刷機のスイング機構 - Google Patents
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Description
図5において、オフセット印刷機1は、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色毎に印刷ユニット1a、1b、1c、1dを備えている。なお、図5においては、構成を見易くするために、インキング部や水浸し部等の詳細構成が省略されている。
上記印刷ユニット1a〜1dは、それぞれ版胴2a〜2d、ブランケット胴3a〜3d、圧胴4a〜4dを備えており、圧胴4a〜4dのそれぞれの間には中間胴5a、5b、5cを備えている。
図4において、スイング機構8は、給紙部6の給紙テーブル6aから所定の停止位置に供給される枚葉紙Pの先端を把持して、渡し胴6cの爪部6dへ引き渡すように構成されている。
スイング爪8dは、回転軸8eの周りに揺動可能に支持されていると共に、スイング爪8dの側面に回転可能に取り付けられたコロ8fが固定配置されたカム8gのカム面8hに対してバネ8iの引張力により弾性的に当接する構成を備えている。
これにより、スイングレバー8bがカム面8hの形状に基づいて、給紙部6側に移動してスイング爪8dと爪台8cにより枚葉紙9の先端を挟持する。
これにより、スイングレバー8gがカム面8hの形状に基づいて、渡し胴6c側に移動してスイング爪8dが爪台8cから離反して開放され、挟持していた枚葉紙Pの先端を渡し胴6cの爪部6dに対して引き渡し、その後、スイングレバー8bが再び給紙部6側に向かって揺動される。
以上の動作が、枚葉紙毎に繰返し行なわれることにより、枚葉紙が給紙されるように構成されている。
これにより、スイング機構8が給紙部6から枚葉紙を確実に渡し胴6cに対して引き渡すことができなくなることがあり、印刷効率が低下してしまうという問題点があった。
このようにして、オフセット印刷機の印刷速度が高速化した場合でも、スイング機構が枚葉紙を給紙部から渡し胴に確実に引き渡すことが可能となり、印刷効率の低下を防止することができる。
従って、第1のコロが内側カム面から浮き上がってしまっても、第2のコロが外側カム面に当接していることで、第1のコロが外側カム面に当接して急激に逆回転するようなことがなく、スイングレバーを円滑に揺動させることができる。
従って、内側カム面及び外側カム面が揺動レバーの揺動角度に対して同位相になるので、形状を簡略化することができ、容易に作成することができる。
図1において、スイング機構10は、スイングレバー11と、爪台12と、スイング爪13と、スイング爪開閉装置20と、を含んでいる。
また、スイング爪13は、スイングレバー11の先端付近にて揺動軸13aの周りに揺動可能に枢支されており、後述するスイング爪開閉装置20により爪台12の外側面に対して半径方向外側から枚葉紙を挟持するように開閉動作する。さらに、スイング爪13は、バネ13bにより付勢されている。
具体的に、カム21は、図4に示した従来のスイング機構8における板カム8gの外側のカム面8hと同じ形状の内側カム面21aと、外側に配置された外側カム面21bと、を備えており、内側カム面21aと外側カム面21bとにより画成される溝がスイングレバー11の一側(図1にて紙面手前側)に開口している。
ここで、外側カム面21bの形状は、内側カム面21aに対してほぼ同じ幅を画成するように選定されていると共に、図3に示すように、内側カム面21aは、外側カム面21bに対して軸方向にずれて配置されている。
そして、第1コロ22及び第2コロ23は、でスイング爪13に対して回転可能に取り付けられている。
ここで、前述したようにスイング爪13がバネ13bにより図1にて反時計周りに付勢されていることにより、は第1コロ22がカム21の内側カム面21aに当接するようになっている。
そして、スイング爪開閉装置20のコロ22、23は、カム21の内側カム面21a、外側カム面21b上を転動して、スイング爪13が爪台12に対して閉じられることによって、スイング機構10により枚葉紙Pの先端が把持されることになる。
また、上述した実施形態においては、カム21の内側カム面21a、外側カム面21bの幅は、ほぼ一定に選定されているが、内側カム面21a、外側カム面21bの形状を互いに異ならせることにより、スイングレバー11の揺動の際に往復でスイング爪の開閉状態を個別に設定することも可能である。
さらに、上述した実施形態においては、オフセット印刷機は、枚葉紙の片面に対して四色刷り印刷を行なうようになっているが、これに限らず、単色刷り、二色刷り、三色刷りあるいは五色以上の多色刷りや、両面印刷を行なうオフセット印刷機であっても、本発明を適用し得ることは言うまでもない。
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により、印刷速度が高速化しても、給紙部からスイング機構を介して確実に渡し胴に対して給紙することが可能な極めて優れたオフセット印刷機を提供することが可能となる。
11 スイングレバー
11a 回転軸
12 爪台
13 スイング爪
13a 揺動軸
13b バネ
14 渡し胴
14a 爪部
15 圧胴
20 スイング爪開閉装置
21 カム(溝カム)
21a 内側カム面
21b 外側カム面
22 第1コロ
23 第2コロ
P 枚葉紙
Claims (2)
- 枚葉紙を給紙部から渡し胴に供給するため、給紙部と渡し胴の間に揺動するスイング機構を設け、該スイング機構により給紙部から枚葉紙を渡し胴に供給するにあたり、スイングレバーの先端に備えた爪と爪台で枚葉紙の先端を把持し、前記渡し胴に引き渡すように構成したオフセット印刷機のスイング機構において、
前記爪台に対する爪の開閉を行うスイング爪開閉装置を、溝カムとその溝カム内に収納したコロにより形成し、
スイングレバーの揺動に応じて、前記コロが前記溝カムを転動することにより該溝カムの形状に基づき、前記爪の開閉を行うように構成するとともに、
前記コロを、前記スイングレバーの軸芯側に設けられる前記溝カムの内側カム面に当接する第1のコロと、前記スイングレバーの先端側に設けられる前記溝カムの外側カム面に当接する第2のコロと、から構成することを特徴とするオフセット印刷機のスイング機構。 - 前記内側カム面は、前記外側カム面に対して前記スイングレバーの軸方向にずれて配置されていることを特徴とする請求項1記載のオフセット印刷機のスイング機構。
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JP2004342655A JP4592075B2 (ja) | 2004-11-26 | 2004-11-26 | オフセット印刷機のスイング機構 |
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JP2004342655A JP4592075B2 (ja) | 2004-11-26 | 2004-11-26 | オフセット印刷機のスイング機構 |
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