JPH079654A - 両面多色刷枚葉オフセット印刷機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械寸法が小さいものでありながら、印刷速
度が早く印刷障害も無く両面印刷できるようにする。 【構成】 紙くわえ爪を設けた圧胴12ａ・12ｂの上部に
両面印刷ユニット２Ａ・２Ｂを形成し、それを複数並設
した表面印刷部２と、紙くわえ爪を設けた圧胴11ａ・11
ｂの下部に裏面印刷ユニット１Ａ・１Ｂを形成し、それ
を複数並設した裏面印刷部１とを、その各印刷部２・１
を構成する圧胴の軸線を結ぶ線が略平行になるように、
圧胴により接続したり、各印刷部２・１とを、偶数個の
紙受渡し胴により接続することで、枚葉紙Ｐの裏面に２
色刷し次に表面に２色刷する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、両面多色刷枚葉オフセ
ット印刷機に係り、詳しくは１回の紙通しで、枚葉紙の
表裏両面に夫々多数色のオフセット印刷を施すことが可
能な印刷機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、上記この種の枚葉オフセット印刷
機としては、所謂反転式両面印刷方式のもの、所謂Ｂ−
Ｂ式両面印刷方式のもの、あるいは、その他の方式のも
のが知られている。

【０００３】上記の反転式両面印刷方式のものとして
は、裏面印刷部・表面印刷部と紙反転部等から構成さ
れ、裏面印刷部により枚葉紙の裏面に多数色の印刷を施
した後、紙反転部によりその枚葉紙を反転して表面印刷
部に受渡し、その表面印刷部により枚葉紙表面に多数色
の印刷を施すもの（例えば、特公平１−56672 号公報参
照）がある。

【０００４】上記のＢ−Ｂ式両面印刷方式のものとし
て、複数個のブランケット胴とゴムブランケットを張付
けた圧胴とを水平方向に交互に並設し、その各ブランケ
ット胴の上部、及び各圧胴の下部に版胴・インキ機構・
湿し水機構等を夫々設けて、印刷ユニットを構成すると
ともに、その各ブランケット胴及び圧胴にグリッパを夫
々設けて枚葉紙を搬送させる間にその両面に同時に複数
色の印刷をするように構成したものは、特開昭58−1473
64号公報に開示されている。

【０００５】その他の方式のものとしては、横に並べて
配列した版胴・ゴム胴２対を、これら胴の３倍直径を有
し、かつ紙くわえ爪を具備した共通圧胴に連設させて５
胴型２色刷印刷ユニットを形成し、その圧胴に対する版
胴・ゴム胴の関係位置が左右勝手違いになるように各２
組ずつの印刷ユニットを上下方向に交互に配置して、そ
の圧胴軸心を結ぶ直線がジグザグ状になるように各圧胴
を連結し、その最下部に位置する圧胴に給紙装置を、最
上部の圧胴に排紙装置を夫々連結し、枚葉紙の表裏両面
に２色単位で各４色印刷するように構成された両面刷枚
葉オフセット印刷機が特公平３-21346号公報に開示され
ている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の反転
式両面印刷方式のものにおいては、反転胴により搬送さ
れ、あばれている枚葉紙の後端部をグリッパによりくわ
え換えするという機構上、片面刷印刷機より印刷速度が
低下するとともに、印刷の見当精度を損じ易い。枚葉紙
の紙サイズ変更時に、枚葉紙後端のグリッパによるくわ
え換え位置の変更調整に手間を要する。対応可能な紙サ
イズにも限界がある。反転機構に２本の紙受渡し胴及び
反転胴を必要とするから、印刷機全長が長くなる等の不
都合がある。

【０００７】また、上記のＢ−Ｂ式両面印刷方式のもの
は、枚葉紙の両面に同時に印刷するので、その構造上、
インキの付着したブランケット胴に印刷紙が触れて汚損
・ダブリ現象などの印刷障害が発生する虞れがあるた
め、その対策手段を必要としている。ブランケット厚さ
の誤差により、２本のブランケット胴の胴仕立寸法に微
妙な相違が生じてダブリなどを惹起する場合がある。ま
たＢ−Ｂ式両面印刷方式は、印圧をかけた場合の基準面
となる圧胴がないために、その印刷物にシャープさがな
いという不都合がある。

【０００８】上記の特公平３−21346 号公報に記載の両
面印刷機は、小さい紙サイズの枚葉紙を印刷するのに適
するものであって、比較的大きい紙サイズの枚葉紙を印
刷するように構成するには、印刷機の全高寸法が大きく
なって印刷工場の建屋を考慮すると、現実的ではない。

【０００９】本発明は、上記に鑑みて提案されたもの
で、前記の各種の不都合を同時に解消した新規な両面多
色刷枚葉オフセット印刷機を提供することを目的とす
る。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の両面多色刷枚葉
オフセット印刷機は、上記の目的を達成するために、紙
くわえ爪を設けた圧胴の上部にブランケット胴・版胴・
インキング機構を設けて表面印刷ユニットを形成し、そ
の表面印刷ユニットを複数個並設した表面印刷部と、紙
くわえ爪を設けた圧胴の下部にブランケット胴・版胴・
インキング機構を設けて裏面印刷ユニットを形成し、そ
の裏面印刷ユニットを複数個並設した裏面印刷部とを、
その各印刷部を構成する圧胴の軸線を結ぶ線が略水平に
なるように、圧胴により接続したものである。

【００１１】また、紙くわえ爪を設けた圧胴の上部にブ
ランケット胴・版胴・インキング機構を設けて表面印刷
ユニットを形成し、その表面印刷ユニットを複数個並設
した表面印刷部と、紙くわえ爪を設けた圧胴の下部にブ
ランケット胴・版胴・インキング機構を設けて裏面印刷
ユニットを形成し、その裏面印刷ユニットを複数個並設
した裏面印刷部とを、偶数個の紙受渡し胴により接続し
たものである。

【００１２】

【作用】上記第１発明の構成により、枚葉紙を、表面ま
たは裏面印刷ユニットの圧胴に設けた紙くわえ爪により
同一端部をくわえ換えして表面または裏面印刷部を搬送
する間に、その表面または裏面に複数色の印刷をするこ
とができる。その後、枚葉紙は表面または裏面印刷部の
圧胴から表面または裏面印刷部の圧胴に受渡され、その
印刷部を搬送される間にその枚葉紙の反対面に複数色の
印刷をすることができる。

【００１３】また、上記第２発明の構成により、枚葉紙
は、表面または裏面印刷ユニットの圧胴に設けた紙くわ
え爪により表面または裏面印刷部を搬送された後、偶数
個の紙受渡し胴を介して表面または裏面印刷部に搬送さ
れる。その搬送中に、表面または裏面印刷部により枚葉
紙の表面または裏面に複数色の印刷をした後、その枚葉
紙の反対面に複数色の印刷をすることができる。

【００１４】

【実施例】以下、本発明を適用した両面多色刷枚葉オフ
セット印刷機の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。

【００１５】図１は、第１発明における第１実施例を示
すもので、両面２色刷枚葉オフセット印刷機の概略側面
図である。本実施例は、第１色目・第２色目の裏面印刷
ユニット１Ａ・１Ｂを並設した裏面印刷部１の後側に、
第１色目・第２色目の表面印刷ユニット２Ａ・２Ｂを並
設した表面印刷部２を、その各印刷部１・２を構成する
圧胴の軸線を結ぶ線が略水平になるように、圧胴により
接続したものである。

【００１６】上記第１色目の裏面印刷ユニット１Ａは、
ブランケット胴７ａ・版胴９ａ・不図示の紙くわえ爪が
設けられ、その版胴９ａの２倍直径を有する圧胴11ａ・
インキング機構13ａ・給水機構15ａ等より成り、その圧
胴11ａの下部にブランケット胴７ａ・版胴９ａ・インキ
ング機構13ａ・給水機構15ａを連結して形成され、圧胴
11ａとブランケット胴７ａとの間を枚葉紙Ｐが通過する
ことにより印刷できるものである。

【００１７】第２色目の裏面印刷ユニット１Ｂは、第１
色目の裏面印刷ユニット１Ａと同様に、版胴９ｂの２倍
直径を有する圧胴11ｂの下部にブランケット胴７ｂ・版
胴９ｂ・インキング機構13ｂ・給水機構15ｂを連結して
形成される。上記第１色目と第２色目の裏面印刷ユニッ
ト１Ａ・１Ｂの圧胴11ａ・11ｂを、不図示の紙くわえ爪
を設けた中間胴17ａを介して水平方向略直線状に接続す
ることにより裏面印刷部１が形成される。

【００１８】また、第１色目の表面印刷ユニット２Ａ
は、上記の裏面印刷ユニット１Ａ・１Ｂと同様に、ブラ
ンケット胴８ａ・版胴10ａ・不図示の紙くわえ爪が設け
られ、その版胴10ａの２倍直径を有する圧胴12ａ・イン
キング機構14ａ・給水機構16ａ等より成り、その圧胴12
ａの上部にブランケット胴８ａ・版胴10ａ・インキング
機構14ａ・給水機構16ａを連結して形成される。

【００１９】第２色目の表面印刷ユニット２Ｂは、上記
第１色目の表面印刷ユニット２Ａと同様に形成されるも
ので、その第１色目と第２色目の表面印刷ユニット２Ａ
・２Ｂを形成する圧胴12ａ・12ｂを、不図示の紙くわえ
爪を設けた中間胴18ａを介して水平方向略直線状に接続
することにより表面印刷部２が形成される。

【００２０】上記の各印刷部１・２を構成する圧胴11ａ
・11ｂ・12ａ・12ｂの軸線を結ぶ線が略水平になるよう
に、第２色目の裏面印刷ユニット１Ｂの圧胴11ｂと第１
色目の表面印刷ユニット２Ａの圧胴12ａとを、接続する
ものである。

【００２１】20は給紙機にして、その給紙機20にパイル
された枚葉紙Ｐは、フィーダボード21・スウィング装置
22を介して、第１色目の裏面印刷ユニット１Ａの圧胴11
ａに給紙され、その裏面に第１色目の印刷がなされる。
次いで、その枚葉紙Ｐは、中間胴17ａを介して、第２色
目裏面印刷ユニット１Ｂの圧胴11ｂに受渡されてその裏
面に第２色目の印刷がなされる。

【００２２】その後、枚葉紙Ｐは、その圧胴11ｂから表
面印刷部２を構成する第１色目の表面印刷ユニット２Ａ
の圧胴12ａに送紙されてその表面に第１色目の印刷が施
される。次いで、枚葉紙Ｐは、中間胴18ａを介して、第
２色目の表面印刷ユニット２Ｂの圧胴12ｂに受渡されて
第２色目の印刷が施され、枚葉紙Ｐの表裏両面に各２色
の印刷をすることができる。

【００２３】25はスプロケット、26はそのスプロケット
25に駆動されるグリッパ付デリバリチェーンで、印刷終
了後の枚葉紙Ｐは最後尾の圧胴12ｂからグリッパ付デリ
バリチェーン26により排紙台27上に排紙される。

【００２４】図２はその第２実施例を示すもので、前記
第１実施例と同様に両面２色刷枚葉オフセット印刷機の
概略側面図である。但し、本実施例は、第１色目・第２
色目の表面印刷ユニット２Ａ・２Ｂを並設した表面印刷
部２の後側に、第１色目・第２色目の裏面印刷ユニット
１Ａ・１Ｂを並設した裏面印刷部１を、接続したもので
ある。

【００２５】上記の表面印刷部２及び裏面印刷部１は、
前記第１実施例における表面印刷部２及び裏面印刷部１
と略同一であるので、同一符号を付して詳細な説明は省
略する。

【００２６】この場合、上記の各印刷部２・１を構成す
る圧胴12ａ・12ｂ・11ａ・11ｂの軸線を結ぶ線が第２色
目の表面印刷ユニット２Ｂの圧胴12ｂと第１色目の裏面
印刷ユニット１Ａの圧胴11ａとを接続するもので、先ず
表面印刷部２で枚葉紙Ｐの表面に２色の印刷をした後、
その枚葉紙Ｐを裏面印刷部１に送紙し、その裏面印刷部
１でその裏面に２色の印刷をすることができる。28はス
ウィング装置22と第１色目の表面印刷ユニット２Ａの圧
胴12ａとの間に設けた渡し胴、29はデリバリ胴である
が、渡し胴28は上スウィングを使用すると省略すること
ができる。

【００２７】以上、両面２色刷枚葉オフセット印刷機に
ついて説明したが、本発明により、第２発明において説
明するように両面２色刷以上の印刷機を構成することも
可能である。

【００２８】図３は、第２発明における第１実施例を示
すもので、両面２色刷枚葉オフセット印刷機の概略側面
図である。本実施例は、第１色目・第２色目の裏面印刷
ユニット１Ａ・１Ｂを並設した裏面印刷部１の後側に、
第１色目・第２色目の表面印刷ユニット２Ａ・２Ｂを並
設した表面印刷部２を２個の紙渡し胴３・４を介して接
続したものである。

【００２９】上記の裏面印刷部１及び表面印刷部２は、
前記第１発明における裏面印刷部１及び表面印刷部２と
略同一であるので、同一符号を付して詳しい説明は省略
する。また、給紙機20・グリッパ付デリバリチェーン26
等の構成も同様である。

【００３０】但し、上記の裏面印刷部１と表面印刷部２
とは、裏面印刷部１の圧胴11ａ・11ｂ、中間胴17ａの高
さ位置より、表面印刷部２の圧胴12ａ・12ｂ、中間胴18
ａの高さを位置が低くなるように、上記の紙受渡し胴３
・４により接続するものである。

【００３１】上記の構成により、第１色目の裏面印刷ユ
ニット１Ａの圧胴11ａに給紙された枚葉紙Ｐは、その裏
面に第１色目の印刷がなされる。次いで、その枚葉紙Ｐ
は、中間胴17ａを介して、第２色目裏面印刷ユニット１
Ｂの圧胴11ｂに受渡されてその裏面に第２色目の印刷が
なされる。

【００３２】その後、枚葉紙Ｐは、２個お紙受け渡し胴
３・４により表面印刷部を構成する第１色目の表面印刷
ユニット２Ａの圧胴12ａに送紙されてその表面に第１色
目の印刷が施される。次いで、枚葉紙Ｐは、中間胴18ａ
を介して、第２色目の表面印刷ユニット２Ｂの圧胴12ｂ
に受渡されて第２色目の印刷が施され、枚葉紙Ｐの表裏
面に各２色の印刷をすることができる。

【００３３】図４は、その第２実施例を示すもので、上
記第１実施例の変形例にして両面４色刷枚葉オフセット
印刷機の概略側面図である。本実施例は、第１色目〜第
４色目の裏面印刷ユニット１Ａ〜１Ｄを並設した裏面印
刷部Ａ１の後側に、第１色目〜第４色目の表面印刷ユニ
ット２Ａ〜２Ｄを並設した表面印刷部Ａ２を、２個の紙
受渡し胴３・４を介して接続したものである。

【００３４】上記第１色目〜第４色目の各裏面印刷ユニ
ット１Ａ〜１Ｄは、前記第１実施例における第１色目・
第２色目の裏面印刷ユニット１Ａ・１Ｂと、また、第１
色目〜第４色目の各表面印刷ユニット２Ａ〜２Ｄは、第
１実施例における第１色目・第２色目の表面印刷ユニッ
ト２Ａ・２Ｂと各々同一である。そして、上記の各裏面
印刷ユニット１Ａ〜１Ｄの圧胴11ａ〜11ｄを、図２に示
すように３個の中間胴17ａ〜17ｃを介して夫々接続する
ことにより、裏面印刷部Ａ１が形成される。また、上記
の各表面印刷ユニット２Ａ〜２Ｄの圧胴12Ａ〜12Ｄを、
上記と同様に３個の中間胴18ａ〜18ｃを介して接続する
ことにより、表面印刷部Ａ２が形成される。他の部分に
ついては、第１実施例と同じであるので、詳しい説明は
省略する。

【００３５】上記の構成により、先ず裏面印刷部Ａ１で
枚葉紙Ｐの裏面に４色の印刷を施した後、その枚葉紙Ｐ
を２個の紙受渡し胴３・４を介して表面印刷部Ａ２に送
紙し、その表面印刷部Ａ２でその表面に４色の印刷をす
ることができる。

【００３６】図５は、その第３実施例を示すもので、前
記第１実施例と同様に両面２色刷枚葉オフセット印刷機
の概略側面図である。但し、本実施例は、第１色目・第
２色目の表面印刷ユニット２Ａ・２Ｂを並設した表面印
刷部２の後側に、第１色目・第２色目の裏面印刷ユニッ
ト１Ａ・１Ｂを並設した裏面印刷部１を、２個の紙受渡
し胴31・41を介して接続したものである。その接続位置
関係は第１実施例と同じである。

【００３７】上記の表面印刷部２及び裏面印刷部１は、
前記第１実施例における表面印刷部２及び裏面印刷部１
と略同一であるので、同一符号を付して詳細な説明は省
略する。

【００３８】この場合、先ず表面印刷部２で枚葉紙Ｐの
表面に２色の印刷をした後、その枚葉紙Ｐを２個の紙受
渡し胴31・41を介して裏面印刷部１に送紙し、その裏面
印刷部１でその裏面に２色の印刷をすることができる。
28はスウィング装置22と第１色目の表面印刷ユニット２
Ａの圧胴12ａとの間に設けた渡し胴、29はデリバリ胴で
あるが、渡し胴28は上スウィングを使用すると省略する
ことができる。

【００３９】図６は、その第４実施例を示すもので、上
記第３実施例の変形例にして両面４色刷枚葉オフセット
印刷機の概略側面図である。本実施例における表面印刷
部Ａ２は、第１色目〜第４色目の表面印刷ユニット２Ａ
〜２Ｄの圧胴12ａ〜12ｄを、前記第２実施例と同様に３
個の中間胴18ａ〜18ｃを介して接続することにより形成
される。また、裏面印刷部Ａ１は、第１色目〜第４色目
の裏面印刷ユニット１Ａ〜１Ｄの圧胴11ａ〜11ｄを、上
記と同様に３個の中間胴17ａ〜17ｃにより接続して形成
される。

【００４０】上記の表面印刷部Ａ２の後側に裏面印刷部
Ａ１を２個の紙受渡し胴31・41を介して接続したもの
で、先ず、表面印刷部Ａ２で枚葉紙Ｐの表面に２色の印
刷をした後、その枚葉紙Ｐを２個の紙受渡し胴31・41を
介して裏面印刷部Ａ１に送紙し、裏面印刷部Ａ１でその
裏面に４色の印刷をすることができる。他の構成は上記
第３実施例と同じである。

【００４１】上記のように裏面印刷部１・Ａ１と表面印
刷部２・Ａ２とを、その裏面印刷部１・Ａ１の圧胴11ａ
〜11ｄ、中間胴17ａ〜17ｃの高さ位置より、表面印刷部
２・２Ａの圧胴12ａ〜12ｄ、中間胴18ａ〜18ｃの高さ位
置が低くなるように接続すると、印刷機全高を低くする
ことができる。

【００４２】そして、枚葉紙Ｐは、裏面印刷部１・Ａ１
の圧胴11ａ〜11ｄ、紙受渡し胴３・31・４・41、表面印
刷部２・Ａ２の圧胴12ａ〜12ｄ等に夫々設けた紙加え爪
により同一端部をくわえ換えされるので、見当精度等の
印刷条件が良好である。

【００４３】以上の実施例においては、圧胴11ａ〜11ｄ
・12ａ〜12ｄ、中間胴17ａ〜17ｃ・18ａ〜18ｃ等を、版
胴に対して２倍直径のものを用いて説明したが、版胴に
対して３倍以上の直径を有する圧胴を共通圧胴として用
い、その圧胴の上部に２組のブランケット胴・版胴・イ
ンキング機構等を設けた２組の表面印刷ユニットと、そ
の圧胴の下部に２組のブランケット胴・版胴・インキン
グ機構等を設けた２組の裏面印刷ユニットとを、偶数個
の紙受渡し胴により接続して両面２色刷枚葉オフセット
印刷機を構成する場合もある。

【００４４】また、上記２組の表面印刷ユニットを一単
位とし、その複数単位の表面印刷ユニットを中間胴によ
り接続して表面印刷部を形成するとともに、同様の裏面
印刷部を形成し、その表面印刷部と裏面印刷部とを偶数
個の紙受渡し胴により接続して両面多色刷枚葉オフセッ
ト印刷機を構成する場合もある。

【００４５】

【発明の効果】本発明の両面多色刷枚葉オフセット印刷
機は、上記のように、紙くわえ爪を設けた圧胴の上部に
ブランケット胴・版胴・インキング機構を設けて表面印
刷ユニットを形成し、その表面印刷ユニットを複数個並
設した表面印刷部と、紙くわえ爪を設けた圧胴の下部に
ブランケット胴・版胴・インキング機構を設けて裏面印
刷ユニットを形成し、その裏面印刷ユニットを複数個並
設した裏面印刷部とを、その各印刷部を構成する圧胴の
軸線を結ぶ線が略水平になるように、圧胴により接続し
たから、枚葉紙は同一端部をくわえ換えされるので、前
記従来方式における印刷条件、印刷速度及び印刷機械寸
法が大きくなる等の不都合を良く解決できる。

【００４６】また、紙くわえ爪を設けた圧胴の上部にブ
ランケット胴・版胴・インキング機構を設けて表面印刷
ユニットを形成し、その表面印刷ユニットを複数個並設
した表面印刷部と、紙くわえ爪を設けた圧胴の下部にブ
ランケット胴・版胴・インキング機構を設けて裏面印刷
ユニットを形成し、その裏面印刷ユニットを複数個並設
した裏面印刷部とを、偶数個の紙受渡し胴により接続し
たから、枚葉紙は同一端部をくわえ換えされるので、前
記従来方式における印刷条件、印刷速度及び印刷機械寸
法が大きくなる等の不都合を良く解決できるとともに、
その紙受渡し胴の配置により、第１発明に比べて印刷機
全高を低くすることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１発明における第１実施例の両面２色刷枚葉
オフセット印刷機の概略側面図。

【図２】第１発明における第２実施例の両面４色刷枚葉
オフセット印刷機の概略側面図。

【図３】第２発明における第１実施例の両面２色刷枚葉
オフセット印刷機の概略側面図。

【図４】第２発明における第２実施例の両面４色刷枚葉
オフセット印刷機の概略側面図。

【図５】第２発明における第３実施例の両面２色刷枚葉
オフセット印刷機の概略側面図。

【図６】第２発明における第４実施例の両面４色刷枚葉
オフセット印刷機の概略側面図。

【符号の説明】

１、Ａ１ 裏面印刷部 ２、Ａ２ 表面印刷部 ３、31、４、41 紙受渡し胴 １Ａ、１Ｂ、１Ｃ、１Ｄ 裏面印刷ユニット ２Ａ、２Ｂ、２Ｃ、２Ｄ 表面印刷ユニット ７ａ、７ｂ、７ｃ、７ｄ 裏面印刷ユニットのブラン
ケット胴 ８ａ、８ｂ、８ｃ、８ｄ 表面印刷ユニットのブラン
ケット胴 ９ａ、９ｂ、９ｃ、９ｄ 裏面印刷ユニットの版胴 10ａ、10ｂ、10ｃ、10ｄ 表面印刷ユニットの版胴 11ａ、11ｂ、11ｃ、11ｄ 裏面印刷ユニットの圧胴 12ａ、12ｂ、12ｃ、12ｄ 表面印刷ユニットの圧胴 13ａ、13ｂ、13ｃ、13ｄ 裏面印刷ユニットのインキ
ング機構 14ａ、14ｂ、14ｃ、14ｄ 表面印刷ユニットのインキ
ング機構

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 紙くわえ爪を設けた圧胴の上部にブラン
   ケット胴・版胴・インキング機構を設けて表面印刷ユニ
   ットを形成し、その表面印刷ユニットを複数個並設した
   表面印刷部と、 紙くわえ爪を設けた圧胴の下部にブランケット胴・版胴
   ・インキング機構を設けて裏面印刷ユニットを形成し、
   その裏面印刷ユニットを複数個並設した裏面印刷部と
   を、 その各印刷部を構成する圧胴の軸線を結ぶ線が略水平に
   なるように、圧胴により接続したことを特徴とする両面
   多色刷枚葉オフセット印刷機。
2. 【請求項２】 紙くわえ爪を設けた圧胴の上部にブラン
   ケット胴・版胴・インキング機構を設けて表面印刷ユニ
   ットを形成し、その表面印刷ユニットを複数個並設した
   表面印刷部と、 紙くわえ爪を設けた圧胴の下部にブランケット胴・版胴
   ・インキング機構を設けて裏面印刷ユニットを形成し、
   その裏面印刷ユニットを複数個並設した裏面印刷部と
   を、 偶数個の紙受渡し胴により接続したことを特徴とする両
   面多色刷枚葉オフセット印刷機。