JP4591367B2 - 壁間防水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の上側外壁パネルと下側外壁パネルとの間に形成される間隙部を防水する壁間防水構造に関する。
外壁を構成する上側外壁パネルとその上側外壁パネルの下方に配設される下側外壁パネルとの間には、間隙部が形成される。この間隙部から雨水等の水が建物内部に浸入するのを防止するために、防水シートを含む壁間防水構造が提案されている。
この種の壁間防水構造において、防水シートは、その上端部が上側外壁パネルの裏面部に固定され、下端部が下側外壁パネルの表面部に貼着されている(例えば、特許文献1参照)。また、下側外壁パネルの表面部に貼着されている防水シートの屋外側にはブラケットが所定間隔をおいて取り付けられている。さらに、ブラケットの屋外側には前記間隙部及び防水シートを覆うようにして化粧カバーが取り付けられている。
以上の構成により、化粧カバー上端と上側外壁パネルとの間から前記間隙部に浸入してくる雨水等の水は、防水シートの屋外側を流れ落ちた後、下側外壁パネルの表面側に導かれる。また、雨水等の水が風にあおられることにより化粧カバー下端と下側外壁パネルとの間から浸入してきたとしても、結果的には防水シートの表面側において受け止められるし、防水シートと下側外壁パネルとの間は接着されているからこの部分からの水の浸入は回避される。
しかしながら、上記従来の壁間防水構造にあっては、下側外壁パネルと防水シートとを施工現場において接着していたため、接着作業に手間がかかるという問題がある。特に、接着不良があると下側外壁パネルと防水シートとの密着性が低くなって防水効果が低下してしまうため、防水シート下端部の接着作業は慎重に行わなければならず、施工上の難易度が高い。
また、下側外壁パネルと防水シートとが接着によって固定されるのであるから、防水シートにかかる荷重により接着箇所の剥がれが発生することも考えられる。防水シートにかかる荷重は防水シートの自重のみならず、防水シートにかかる風圧なども関係してくるため、無視できない。そして、防水シートと下側外壁パネルとの接着状態が不十分な状態となると、所定間隔おきに設けられたブラケットによって一応の位置決めは確保できるかもしれないが、やはり防水効果が低下してしまう。
特公平6−39809号公報
本発明は、建物の外壁を構成する上側外壁パネルとその上側外壁パネルの下方に配設される下側外壁パネルとの間に形成される間隙部を防水シートにて閉塞するに際して、簡単に防水構造を確保でき、さらに防水効果を長期にわたり維持することのできる壁間防水構造を得ることを主たる目的とする。
上記課題を解決するのに有効な手段につき、必要に応じて作用、効果、より踏み込んだ具体的手段等を示しつつ説明する。なお、理解を容易にするため、発明の実施の形態にお
いて対応する主要な構成を括弧書きで適宜示すが、この括弧書きで示した具体的構成に限定されない。
本発明における建物の外壁を構成する上側外壁パネル(上階外壁パネル12)とその上側外壁パネルの下方に配設される下側外壁パネル(下階外壁パネル11)との間に形成される間隙部(間隙部17)を閉塞する壁間防水構造では、前記上側外壁パネルに防水シート(防水シート21)の上部を取り付けるとともに、上側外壁パネルから垂下する防水シートの下部を下側外壁パネルの表面側に配置し、前記防水シート下部の幅方向全域を前記下側外壁パネルの表面側へ押圧することにより、当該下側外壁パネルとともに前記防水シート下部の幅方向全域を挟持する押圧手段(化粧カバー23、その押圧突条41、波型鋼板51、スペーサ61等)を備えたことを特徴とする。
上記壁間防水構造においては、上側外壁パネルから垂下される防水シートの下部が下側外壁パネルの表面側に配設されることから、上下両外壁パネル間の間隙部に至った雨水等の水は防水シートの屋外側で受け止められて下側外壁パネルの表面側へと導くことができる。その結果、雨水等の水が間隙部から屋内側へ浸入するのを防水シートによって阻止することができる。
また、防水シートの下部が押圧手段により下側外壁パネルの表面側に押圧され、押圧手段と下側外壁パネルとにより防水シート下部の幅方向全域で挟持されている。これにより、防水シートの下部が浮き上がることがなく、また、押圧手段と下側外壁パネルとの間から浸入しようとする雨水等の水が屋内側に入り込むことを防止することができる。
しかも、押圧手段による押圧によって防水シート下部を下側外壁パネルに押し付ける構成であるから、防水シートの下部の処理に際して、施工現場においては何ら接着作業を行う必要がない。その結果、施工作業性が向上するし、接着不良による水の浸入も回避することができる。
ここで、上記押圧手段は上下両外壁パネル間の間隙部を屋外側から閉塞する化粧カバー(化粧カバー23)によって構成することができる。化粧カバーによって押圧手段を構成することで、押圧専用の部材を別途設ける必要がない利点がある。
この場合、化粧カバーの下端部を下側外壁パネルまで延ばして防水シート下部を押圧する押圧部(押圧突条41)を形成し、当該押圧部によって前記押圧手段を形成することが好ましい。このように構成することで、化粧カバーの形状変更のみで対応することができる。
また、かかる押圧部と防水シート下部との間に、防水シート下部の幅方向全域に延びる弾性体(下側シール部材43)を介在させることが一層好ましい。こうすることで、弾性的に防水シートの下部を挟み込むことが可能となる。したがって、化粧カバーの押圧部と下側外壁パネルの表面との位置誤差や成形誤差があっても、確実に防水シート下部を挟持することができ、また長期にわたりその挟持状態を維持することができる。
さらに、前記化粧カバーの屋内側には、当該化粧カバーを支持するブラケット(ブラケット22)を設けるとよい。この場合、ブラケットにはフック(フック31)が設けられ、当該フックに化粧カバーの係合部(係合突条35)が係合されることにより、ブラケットに対し化粧カバーが防水カバー下部の押圧状態となって支持されていることが一層好ましい。このように構成することで、ブラケットへの化粧カバーの取付作業と同時に防水シート下部の押圧状態をつくりだすことができ、施工作業性が一層高められる。
また、本発明においては、上下両外壁パネル間の間隙部を屋外側から閉塞する化粧カバーと、当該化粧カバーを屋内側から支持するブラケットとを備え、前記押圧手段を、前記ブラケットに支持されかつ前記防水シート下部の幅方向全域に延びる長尺状の押圧体(波型鋼板51、スペーサ61等)によって構成することもできる。
この構成によれば、化粧カバーを取り付けるのに必要なブラケットを用いて押圧体を支持することにより、化粧カバーそのものの形状変更を伴うことなくかつ押圧体専用の支持手段を用いることなく、防水シート下部の挟持状態を実現することができる。
ここで、かかる押圧体は、波型プレート(波型鋼板51)によって構成されていることが好ましい。このように構成することにより、波型プレートの波形状によって防水シートに噛み込むようにして当該防水シートが下側外壁パネルとの間に挟持されるため、防水シート下部における挟持力が高められる。
また、前記ブラケットは下側外壁パネルに締結手段(ビス29)によって取り付けられ、締結手段によってブラケットとともに前記押圧体(スペーサ61)が取り付けられるようにすることが一層好ましい。このように構成することで、押圧体はブラケットの取り付けによりその位置が確定されるため、押圧体の位置ずれを回避することができる。その結果、長期にわたり防水シート下部の挟持力を維持することができる。また、押圧体はブラケットとともに取り付けることができるため、施工作業性も向上する。
さらに、上記化粧カバーを上下両外壁パネルの表面側との間でそれぞれシール(上側シール部材38、下側シール部材43)することが好ましい。このように構成することで、化粧カバーが一次止水手段として機能し、防止シートが二次止水手段として機能することから、間隙部における防水効果が一層向上する。
[第1実施形態]
以下に、発明を具体化した第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図1は上下外壁パネル間の構造を示す縦断面図、図2は同構造を示す分解斜視図である。
図1に示すように、本実施形態における建物では、下階に下階外壁パネル11が配設されるとともに、上階に上階外壁パネル12が配設されて、外壁の一部が構成されている。上下両外壁パネル11,12は、いずれも建物外部に露出する外壁板13,14とその背面側に取り付けられた金属製のフレーム15,16とから構成されている。各外壁板13,14は、建物の外観を決定付けるものであって意匠性を高めるべく表面に例えば凹凸模様等が施され、かつ耐候性に優れたコンクリートやセラミック等の素材で形成されている。
下階外壁パネル11と上階外壁パネル12は、下階建物ユニットXと上階建物ユニットYにそれぞれ取り付けられている。すなわち、本実施形態の建物は、下階建物ユニットXと上階建物ユニットYとを含む複数の建物ユニットにより構成されるユニット建物である。なお、上下両建物ユニットX,Yの詳細説明は省略するが、これらの上下境界部位は一点鎖線で示されているとおりである。そして、下階建物ユニットXの上方に上階建物ユニットYを設置した状態では、上階外壁パネル12の下端部と下階外壁パネル11の上端部との間に、間隙部17が形成されている。間隙部17には、雨水等の水が建物内部に浸入することを防止するために、防水処理が施されている。
そこで、以下に、間隙部17の防水構造について説明する。
上階外壁パネル12の下端部背面側には、防水シート21の上端部が予め接着固定されている。本実施形態ではさらに当該防水シート21の上端部が上階フレーム16にも接着固定されている。防水シート21は、上階外壁パネル12の下端部に沿った横長状とされ、柔軟性を有する。一方、防水シート21の下端部は、下階外壁パネル11の外壁板13表面上に垂下されている。したがって、防水シート21により、上階外壁パネル12と下階外壁パネル11との間に形成される間隙部17が閉塞されている。
防水シート21よりも屋外側には、ブラケット22が取り付けられている。ブラケット22は胴差としての化粧カバー23を支持するものであり、間隙部17の延びる方向、すなわち水平方向に所定間隔(例えば1m間隔)をおいて複数設けられている。
ブラケット22は金属製であり、四角筒状の本体部25を備えている。本体部25は、その前面26及び背面27が平板状に形成されるとともに、それらを連結する両端部の奥行き寸法が短く形成され、全体として薄型四角筒状とされている。本体部25の下部には前後方向に貫通するビス孔28が複数形成されている。そして、ビス29が各ビス孔28に通されるとともに下階外壁板13及び下階フレーム15にねじ込まれることにより、ブラケット22が下階外壁パネル11の外壁板13表面に取り付けられている。この取付状態において、ブラケット22の上端位置は、上階外壁パネル12の下端位置とほぼ同一位置に配置されている。
ブラケット22の背面側には、前記防水シート21の下端部が配設されている。したがって、防水シート21は、ブラケット22の背面27と下階外壁板13の前面との間に挟み込まれ、かつビス29が貫通された状態となっている。また、防水シート21は、ブラケット22の下端よりもさらに下方に延びている。
ブラケット22の前面26上部には、金属製のフック31が一体に設けられている。フック31は前方へ延び、その先端部がさらに上方へ折り曲げられて形成されており、フック31の特に上方への起立部位は基端側(下端側)を起点として先端側(上端側)ほど前後への移動量の大きな板バネとして機能する。
上記各ブラケット22には、前記化粧カバー23が取り付けられている。すなわち、化粧カバー23の前面側(表面側)は化粧面33とされ、建物の外観にあわせた化粧が施されている。一方、化粧カバー23の背面側の上部には、下方へ垂下された係合突条35が一体形成されている。係合突条35は化粧カバー23の長手方向全域にわたり形成されている。
化粧カバー23の背面上端から係合突条35の先端(下端)にかけては平坦面36が形成されている。平坦面36はブラケット22の前面26に当接されており、この状態で、フック31が係合突条35に係合されている。より詳細には、係合突条35がブラケット22の前面26とフック31とに挟み込まれた状態となっている。
また、平坦面36の上端部付近は、上階外壁パネル12の上階外壁板14と対峙しており、それらの間には長尺状に延びる上側シール部材38が配設されている。したがって、化粧カバー23の上端部と上階外壁板14下端部との間は、上側シール部材38によってシールされている。なお、上側シール部材38は上階外壁パネル12の上階外壁板14下端部に工場において予め貼り付けられたものであることが好ましい。
化粧カバー23の下端部はブラケット22の下端部より下方にまで延びている。化粧カバー23の下端部からは後方へ突出する押圧突条41が一体形成されている。押圧突条41はブラケット22の下方位置にまで突出され、また、化粧カバー23の長手方向全域に
わたり形成されている。押圧突条41にはEPDM等からなるゴム製の下側シール部材43が接着剤や両面テープ等により仮固定されている。この固定は工場において予めなされている。そして、押圧突条41により下側シール部材43を介して防水シート21の下端部が下階外壁板13側へ押圧された状態とされ、防水シート21は下側シール部材43の弾力に基づき弾性的に挟持されている。これにより、防水シート21の下端部がシールされている。
このように構成された防水構造は、次の順序で施工されることにより実現される。
まず、工場では、下階外壁パネル11及び上階外壁パネル12が予め製造され、本実施形態ではさらにこれらが下階建物ユニットX及び上階建物ユニットYに予め取り付けられた状態とされる。また、防水シート21は上階外壁パネル12に接着固定されており、上側シール部材38も予め上階外壁パネル12の外壁板14の下端部に接着固定されている。さらに、化粧カバー23の押圧突条41に下側シール部材43が予め接着等により固定されている。一方、ブラケット22及び化粧カバー23は未だ取り付けられていない状態とされる。
建物の施工現場では、図示しない基礎の上に下階建物ユニットXがまず設置され、その後、その下階建物ユニットXの上に上階建物ユニットYが設置される。これら両建物ユニットX,Yの設置作業により、上下両外壁パネル11,12間に間隙部17が形成される。
その後、上階外壁パネル12の外壁板14背面から垂下されている防水シート21の下端側を下階外壁パネル11の外壁板13の前面側に移動させる作業を行う。なお、防水シート21はその下端側を上階外壁パネル12の外壁板14表面に予め工場にて仮止めしておき、その仮止めを外すことで、防水シート21の下端側を下階外壁パネル11の外壁板13の前面側に配置させることも可能である。
次いで、下階外壁板13の前面側にブラケット22を取り付ける。ブラケット22は所定間隔おきにビス29止めすることにより取り付けられる。このビス29止めの際、ビス29によりブラケット22とともに防水シート21も一緒に固定する。これにより、防水シート21はブラケット22により所定間隔おきに固定される。但し、この時点において、防水シート21は隣接するブラケット22間では何ら固定されていない。
その後、各ブラケット22に、化粧カバー23を取り付ける。具体的には、化粧カバー23を各ブラケット22の斜め上方から近づけ、フック31に係合突条35を嵌め込む。この際、係合突条35の背面側は平坦面36とされているため、フック31に対する係合突条35の取り付けに伴い、化粧カバー23の平坦面36がブラケット22の前面26に当接された状態となる。また、この際、上側シール部材38が化粧カバー23の平坦面36と上階外壁パネル12の外壁板14前面とで挟持された状態とされ、化粧カバー23と上階外壁パネル12の外壁板14との間がシールされる。
さらに、化粧カバー23には予め押圧突条41に下側シール部材43が接着等により固定されていることで、化粧カバー23のブラケット22への取り付けに伴い、押圧突条41が下側シール部材43を介して防水シート21の下端部を押圧することになる。一方、防水シート21の下端部は背面側が下階外壁パネル11の外壁板13により受けられている。したがって、化粧カバー23のブラケット22への取り付けに伴い、防水シート21は化粧カバー23の押圧突条41によって背面側が下階外壁板13側に押し付けられ、両者間に防水シート21が水平方向全域で挟持されることになる。また、押圧突条41の先端側には下側シール部材43が設けられているため、防水シート21は弾力的に挟持され
ることになる。
以上説明した壁間防水構造、その防水構造を採用した建物、及び上記の施工方法によれば、以下に示す有利な効果が得られる。
上下両外壁パネル11,12間の間隙部17には、最前面部に化粧カバー23が配設され、その背面側では防水シート21が配設されていることから、化粧カバー23が一次止水手段として機能し、防水シート21が二次止水手段として機能し、間隙部17を介して屋内側へ浸入しようとする雨水等の水を遮断することができる。
すなわち、一次止水手段としての化粧カバー23に関しては、その背面側上端部と上階外壁板14の下端部との間をシールする上側シール部材38が介在されているので、化粧カバー23と上階外壁板14との間からの水の浸入はここで極力遮断することができる。また、化粧カバー23の背面側下端部には押圧突条41が下側シール部材43を介して下階外壁板13側に押圧された状態に維持されることから、化粧カバー23と下階外壁板13との間からの水の浸入はここで極力遮断することができる。
また、二次止水手段としての防水シート21に関しては、その上端側が上階外壁パネル12の外壁板14背面側に接着固定され、そこから下階外壁パネル11の外壁板13前面側に延びている。そのため、万一、化粧カバー23と上階外壁板14との間から水が進入してきても、防水シート21の前面側でその水を受け止めることができ、かつ下階外壁パネル11の外壁板13前面側へと排出することができる。
さらに、二次止水手段としての防水シート21の下端側においては、防水シート21を下階外壁板13と化粧カバー23の押圧突条41(より詳細には下側シール部材43)とによって挟み込んで、水平方向全域を圧着している。そのため、防水シート21の下端部が浮き上がることがなく、化粧カバー23と下階外壁板13との間から浸入しようとする水が屋内側に入り込むことを防止することができる。
特に、押圧突条41は化粧カバー23と一体であるためある程度硬質の樹脂製であるが、下側シール部材43を介在させていることにより、弾性的に防水シート21の下端部を挟み込むことが可能となる。したがって、化粧カバー23と下階外壁板13との位置誤差や成形誤差があっても、確実に防水シート21の圧着状態を実現でき、また長期にわたりその圧着状態を維持することができる。
そして、このような防水シート21の下端部の処理に際して、施工現場においては、何ら接着作業を行う必要がない。その結果、施工作業性が向上するし、接着不良による水の浸入も回避することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について、図3及び図4に基づいて説明する。図3は上下外壁パネル間の構造を示す縦断面図、図4は同構造を示す分解斜視図である。なお、本実施形態では第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と共通する箇所については同一符号を付してその説明を省略する。
図3及び図4に示すように、第2実施形態では、第1実施形態のものに対し、波型鋼板51が追加的に用いられている。波型鋼板51はその上部及び下部が波形状をするように打ち抜かれており、横方向に延びる長尺状に形成されている。
波型鋼板51は、下階外壁パネル11の外壁板13とブラケット22との間に配設され
ており、ブラケット22の下階外壁パネル11への取り付けに伴い、下階外壁板13と波型鋼板51とにより防水シート21の下端部全域を挟持する。なお、前記下側シール部材43は波型鋼板51の下方位置に配設される。
このように構成することにより、波型鋼板51の波形状によって防水シート21に噛み込むようにして当該防水シート21が圧着されるため、防水シート21の下端部における圧着効果が高められる。
また、第1実施形態と同様に、下側シール部材43は化粧カバー23の押圧突条41によって押圧されて前記防水シート21を圧着しているため、化粧カバー23側とブラケット22側とのそれぞれで防水シート21を圧着することになり、防水シート21の下端部の圧着効果が一層確実なものとなる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について、図5及び図6に基づいて説明する。図5は上下外壁パネル間の構造を示す縦断面図、図6は同構造を示す分解斜視図である。なお、本実施形態では第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と共通する箇所については同一符号を付してその説明を省略する。
図5及び図6に示すように、第3実施形態では、第1実施形態のものに対し、スペーサ61が追加的に用いられている。スペーサ61は、水平方向に延びる長尺板状に形成されており、ブラケット22のビス孔28に対応して挿通孔62が形成されている。そして、スペーサ61はブラケット22のビス29止めに伴い、当該ビス29が挿通孔62に通されて、スペーサ61が下階外壁パネル11の外壁板13とブラケット22との間に固定される。その結果、下階外壁板13とスペーサ61とにより防水シート21の下端部全域を挟持する。
なお、本実施形態では、前記下側シール部材43はスペーサ61の下方位置に、前記スペーサ61の厚さ分だけ余分に肉厚に形成されており、防水シート21はその下端が当該下側シール部材53よりも上方位置までとされている。
このように構成することにより、スペーサ61はブラケット22の取り付けによりその位置が確定されるため、スペーサ61の位置ずれを回避することができる。その結果、長期にわたり防水シート21の下端部の圧着効果を維持することができる。また、スペーサ61はブラケット22とともに取り付けることができるため、施工作業性も向上する。
なお、スペーサ61は第2実施形態の波型鋼板51のように凹凸部を有したものとしてもよい。
[他の実施形態]
以上説明した各実施形態に限らず、例えば以下に別例として示した形態で実施することもできる。
・上記各実施形態では、下階外壁パネル11と上階外壁パネル12との間に形成される間隙部17についての壁間防水構造について例示したが、切妻屋根を備えた建物において矩形状の外壁パネルと三角形状の妻壁パネルとの間に形成される間隙部に上記壁間防水構造を適用してもよい。
・上記各実施形態では、ブラケット22を下階外壁パネル11にビス29止めするように構成したが、上階外壁パネル12に取り付け、または上下両外壁パネル11,12に取
り付けるように構成してもよい。
・上記各実施形態では、上下両外壁パネル11,12を建物ユニットX,Yに予め取り付けたユニット建物について説明したが、建物ユニットを使用しない建物に対しても適用することができる。
・上記各実施形態では、防水シート21の上端部を上階外壁板14と上階フレーム16とにそれぞれ接着したが、いずれか一方にのみ接着するものであってもよい。また、接着に代えて、ビス止め等により取り付けてもよい。
第1実施形態における上下両外壁パネル間の構造を示す縦断面図。 同構造の分解斜視図。 第2実施形態における上下両外壁パネル間の構造を示す縦断面図。 同構造の分解斜視図。 第3実施形態における上下両外壁パネル間の構造を示す縦断面図。 同構造の分解斜視図。
符号の説明
11…下側外壁パネルとしての下階外壁パネル、12…上側外壁パネルとしての上階外壁パネル、13…下階外壁板、14…上階外壁板、15…下階フレーム、16…上階フレーム、17…間隙部、21…防水シート、22…ブラケット、23…押圧手段としての化粧カバー、29…締結手段としてのビス、31…フック、35…係合部としての係合突条、38…上側シール部材、41…押圧手段,押圧部としての押圧突条、43…弾性体としての下側シール部材、51…押圧手段,押圧体,波型プレートとしての波型鋼板、61…押圧手段,押圧体としてのスペーサ、X…下階建物ユニット、Y…上階建物ユニット。

Claims (6)

  1. 建物の外壁を構成する上側外壁パネルとその上側外壁パネルの下方に配設される下側外壁パネルとの間に形成される間隙部を閉塞する壁間防水構造であって、
    前記上側外壁パネルの屋内側に防水シートの上部を取り付けるとともに、上側外壁パネルから垂下する防水シートの下部を下側外壁パネルの表面側に配置し、
    前記下側外壁パネルの屋外側に配置されるとともに、上端位置が前記上側外壁パネルの下端位置とほぼ同位置に配置された状態で、ブラケットが固定され、
    前記ブラケットに支持されるとともに、前記防水シート下部の幅方向全域を前記下側外壁パネルの表面側へ押圧することにより、当該下側外壁パネルとともに前記防水シート下部の幅方向全域を挟持する化粧カバーを備え、
    前記化粧カバーは、前記ブラケットに支持された状態では、当該化粧カバーの上端部近傍の屋内側側面が前記上側外壁パネルの下端部近傍の屋外側側面と対向して、前記化粧カバーと前記上側外壁パネルとの間の防水を行うことを特徴とする壁間防水構造。
  2. 前記ブラケットにはフックが設けられ、当該フックは先端が上方へ向いており、その先端側ほど前後方向への移動量の大きな板バネとして機能しており、前記化粧カバーの下端部には当該化粧カバーの長手方向全域にわたって屋内側へ突出する押圧突条が一体形成されており、前記フックに前記化粧カバーの係合部が上方から係合されることにより、前記ブラケットに対し化粧カバーが支持されている請求項1記載の壁間防水構造。
  3. 前記化粧カバーと前記上側外壁パネルとの間にシール部材が配設されている請求項1又は2記載の壁間防水構造。
  4. 前記防水シートの下端は、前記ブラケットの下端よりもさらに下方へ延びている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の壁間防水構造。
  5. 前記上側外壁パネルを支持する上側フレームを備えており、
    前記防水シートの上端部が、前記上側外壁パネルと前記上側フレームとの間に配置され、当該上階フレームに接着固定されている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の壁間防水構造。
  6. 前記ブラケットは、全体として上下が開口した四角筒状に形成されている請求項1乃至5のいずれか1項に記載の壁間防水構造。
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