JP5306713B2 - 建物、及び建物の施工方法 - Google Patents
建物、及び建物の施工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5306713B2 JP5306713B2 JP2008151523A JP2008151523A JP5306713B2 JP 5306713 B2 JP5306713 B2 JP 5306713B2 JP 2008151523 A JP2008151523 A JP 2008151523A JP 2008151523 A JP2008151523 A JP 2008151523A JP 5306713 B2 JP5306713 B2 JP 5306713B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall
- unit
- heat insulating
- building
- insulating material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
したがって、このような場所では、凸状に突出している部分が接触すると弾性変形して凹むような柔軟性のある断熱材が適している。
請求項1に記載の建物では、下部ユニット、及び上部ユニットの境界部分の横架材の外側が断熱材で断熱されている。このため、下部ユニット、及び上部ユニットの境界付近において、室内の熱が、例えば床梁や天井梁等の横架材を介して外側へ逃げることを阻止し、外部の熱が例えば床梁や天井梁等の横架材を介して室内へ侵入することを阻止することができる。
また、通気スペーサが複数の筒状体からなることで、通気スペーサを狭い隙間を介して挿入する際の施工性が向上する。
さらに、筒状体の内部空間を介して上下の通気層が相互に連通されるため、断熱材からの湿気を、貫通孔、及び筒状体の内部空間を介して通気層へ逃がすことができる。このため、断熱材に湿気がこもることを防止できる。
通気スペーサの外壁材側に防水シートを配置することで、仮に上部ユニットの前記外壁材と下部ユニットの前記外壁材との隙間から外壁材内部へ雨水等が浸入した際であっても、通気スペーサ、及び断熱材が濡れることを阻止できる。
防水シートの上端を上部ユニットの前記外壁材と下部ユニットの前記外壁材との境界よりも上方に配置し、下端側を下部ユニットの前記外壁材の外側に配置することで、上部ユニットの前記外壁材と下部ユニットの前記外壁材との境界から雨水等が侵入しようとしたとき、防水シートに付着した雨水等を外壁材の外側へ流すことができ、雨水等が外壁材の内側へ侵入して通気スペーサ、及び断熱材が濡れることを阻止できる。
請求項4に記載の建物では、軸方向を上下方向に向けた複数の紙筒の内部空間を介して上下の通気層が相互に連通される。
また、紙は、湿気が透過可能であるため、断熱材からの湿気を紙筒の内部空間へ透過させて通気層を逃がすことができ、断熱材に湿気がこもることを防止できる。
断熱材が複数からなることで、断熱材を狭い隙間を介して挿入する際の施工性が向上する。
断熱材、及び通気スペーサを、第1の支持部材と第2の支持部材を利用して支持することで、断熱材、及び通気スペーサを支持するための専用の部材を必要とせず、部品点数の増加を抑えることができる。
以下、図1〜図5を用いて、本発明に係る建物の第1の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態並びに後述する第2の実施形態及び第3の実施形態中、後述する段ボール紙62で形成された通気スペーサ60については参考例とする。
図1には、複数個(本実施形態では8個)の建物ユニット12からなる2階建てのユニット建物10が示されている。
なお、説明の便宜上、建物ユニット12の各部材に名称付けをしておく。建物ユニット12は、4本の柱14と、互いに平行に配置された長短二組の天井大梁16と、これらの天井大梁16に対して上下に平行に配置された長短二組の床大梁20とを備えており、梁の端部を天井と床の仕口に溶接することによりラーメン構造として構成されている。但し、ユニット構成は上記に限られることなく、他の箱形の架構構造としてもよい。
同様に、床フレーム26は四隅に床仕口部(柱)30を備えており、この床仕口部30に長さが異なる床大梁20の長手方向の端部が溶接されている。
そして、上下に対向して配置された天井仕口部28と床仕口部30との間に、柱14の上下端部が溶接により剛接合されて及びボルトにより仮固定されて建物ユニット12が構成される。
なお、壁用外側断熱材52と外壁材42との間の空間、及び第1梁用外側断熱材54と外壁材42との間の空間は、各々通気層56とされている。
これら第2梁用外側断熱材58、及び通気スペーサ60は、第1外壁フレーム44と第2外壁フレーム46との間に挟持されている。
図2に示すように、前述した第1外壁フレーム44、及び第2外壁フレーム46の通気孔51と、通気スペーサ60の通気路とは互いに対向して配置され、相互に連通している。
本実施形態のユニット建物10のでは、下階の建物ユニット12、及び上階の建物ユニット12の境界部分の横架材である上階の床大梁20と下階の天井大梁16の外側が第1梁用外側断熱材54、及び第2梁用外側断熱材58で断熱されており、これらの梁部分での室内外方向の熱の移動を阻止することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係るユニット建物10を図6にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態では、通気スペーサ60の外壁材側の側面の上端側に、帯状とされた防水シート80の上端側が接着剤等で貼り付けられており、この防水シート80は、上記下側の外壁材42と上側の外壁材42との隙間68を介して下階の建物ユニット12の外壁材42の外側へ取り出されている。なお、防水シート80の上端は、隙間68よりも上方に配置されている。
そして、防水シート80の下端付近は、化粧胴差70と下側の外壁材42との間に挟持固定されている。
次に、本発明の第3の実施形態に係るユニット建物10を図7にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
第1の実施形態では、第1外壁フレーム44、及び第2外壁フレーム46が外壁材42の幅方向に連続して延びており、外壁材42から垂直に立ち上がっている板部分の外壁材側に、通気スペーサ60の連通路を塞がないように複数の通気孔51がフレーム長手方向に沿って形成されていたが、本実施形態の第1外壁フレーム44、及び第2外壁フレーム46は、図7に示すように、通気孔51が形成されておらず、例えば、数十mm程度の長さ(L)に形成されて、外壁材42の幅方向に沿って間隔をあけて複数設けられている。
次に、本発明の第4の実施形態に係るユニット建物10を図8にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態のユニット建物10の通気スペーサ60は、図8に示すような軸線を上下方向に向けた複数の紙筒64を接着剤等を用いて一方向に連結した構造のものである。
さらに、本実施形態の通気スペーサ60は、湿気を透過可能な紙筒64で形成されているため、第2梁用外側断熱材58からの湿気を透過して紙筒64内の通気路を介して通気層56へ逃がすことが出来る。
次に、本発明の第5の実施形態に係るユニット建物10を図9にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態のユニット建物10の通気スペーサ60は、図9に示すような軸線を上下方向に向けた複数の合成樹脂製の筒65を一方向に連結した構造のものである。
合成樹脂製の筒65には、第2梁用外側断熱材(図9では図示せず)58側に、貫通孔66が軸方向に沿って複数形成されている。
本実施形態の通気スペーサ60は、合成樹脂が湿気を透過しないが、第2梁用外側断熱材58からの湿気を貫通孔66、及び筒65内の通気路を介して通気層56へ逃がすことが出来る。
上記実施形態では、通気スペーサ60の形態として図4、図8、及び図9に示すものを例示したが、潰れることなく、上下に通気できれば通気スペーサ60の構造に制限は無く、ダンボール紙や、パイプ状のものを複数並べた形態に限らず、発泡金属等の各々の気泡が連通した硬質の部材からなるスポンジ状のものや三次元網目構造物であっても良い。
上記実施形態では、第1梁用外側断熱材54と外壁材42との間に通気スペーサ60を配置していないが、第1梁用外側断熱材54が外壁材42に接して通気を阻害するような場合には、第1梁用外側断熱材54と外壁材42との間に通気スペーサ60を配置しても良い。
12 建物ユニット
16 天井大梁(横架材)
20 床大梁(横架材)
42 外壁材
44 第1外壁フレーム(第1の支持部材)
46 第2外壁フレーム(第2の支持部材)
51 通気孔
54 第1梁用外側断熱材
56 通気層
58 第2梁用外側断熱材(柔軟性を有した断熱材)
60 通気スペーサ
64 紙筒
65 筒
66 貫通孔
68 隙間
70 化粧胴差
80 防水シート
Claims (7)
- 横架材、及び前記横架材の外側に配置される外壁材を少なくとも含んで構成され、前記外壁材の内側に通気層を備えた下部ユニット及び上部ユニットと、
前記下部ユニットと前記上部ユニットの境界部分の前記横架材の外側に配置され、柔軟性を有した断熱材と、
前記断熱材と前記外壁材との間に配置され、前記下部ユニットに対応する前記通気層と、前記上部ユニットに対応する通気層とを相互に連通する通気スペーサと、
を有し、
さらに、前記通気スペーサは、軸方向を上下方向に向けた複数の筒状体を水平方向に連結して構成され、
前記筒状体には、前記断熱材側に貫通孔が形成されている、
ことを特徴とする建物。 - 前記通気スペーサの外壁材側に防水シートが配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の建物。
- 前記防水シートは、上端が前記上部ユニットの前記外壁材と前記下部ユニットの前記外壁材との境界よりも上方に配置され、下端側が前記下部ユニットの前記外壁材の外側に配置されている、ことを特徴とする請求項2に記載の建物。
- 前記筒状体は、軸方向を上下方向に向けた複数の紙筒を水平方向に連結して構成されている、ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の建物。
- 前記断熱材は複数からなる、ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の建物。
- 前記下部ユニットの前記外壁材を前記下部ユニットの前記横架材に支持する第1の支持部材と、前記上部ユニットの前記外壁材を前記上部ユニットの前記横架材に支持する第2の支持部材と、を備え、
前記断熱材、及び前記通気スペーサは、前記下部ユニットの前記第1の支持部材と前記上部ユニットの前記第2の支持部材との間に支持されている、ことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の建物。 - 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載された建物に適用され、
柔軟性を有した断熱材を、下部ユニットの前記外壁材と上部ユニットの前記外壁材との間に設けた隙間から挿入して、前記下部ユニットと前記上部ユニットの境界部分の横架材の外側に配置する第1の工程と、
前記下部ユニットの前記外壁材の内側に設けられた下部通気層と、前記上部ユニットの前記外壁材の内側に設けられた上部通気層とを連通させる通気スペーサを、前記隙間から挿入して前記断熱材と前記外壁材との間に配置する第2の工程と、
を有することを特徴とする建物の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008151523A JP5306713B2 (ja) | 2008-06-10 | 2008-06-10 | 建物、及び建物の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008151523A JP5306713B2 (ja) | 2008-06-10 | 2008-06-10 | 建物、及び建物の施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009299266A JP2009299266A (ja) | 2009-12-24 |
JP5306713B2 true JP5306713B2 (ja) | 2013-10-02 |
Family
ID=41546438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008151523A Expired - Fee Related JP5306713B2 (ja) | 2008-06-10 | 2008-06-10 | 建物、及び建物の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5306713B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011246999A (ja) * | 2010-05-27 | 2011-12-08 | Toyota Home Kk | プレ配管構造 |
JP5725881B2 (ja) * | 2011-01-25 | 2015-05-27 | トヨタホーム株式会社 | ユニット式建物の外壁断熱構造 |
JP5937815B2 (ja) * | 2011-12-09 | 2016-06-22 | トヨタホーム株式会社 | ユニット式建物の外壁断熱構造 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5440633U (ja) * | 1977-08-26 | 1979-03-17 | ||
JPS5817950A (ja) * | 1981-07-23 | 1983-02-02 | 株式会社 アイジ−技術研究所 | 建築用複合板 |
JPH07145644A (ja) * | 1993-11-22 | 1995-06-06 | Daiwa House Ind Co Ltd | ユニット建物の外壁構造 |
JPH07150648A (ja) * | 1993-11-25 | 1995-06-13 | Sekisui Chem Co Ltd | 壁パネルの通気構造 |
JPH10205015A (ja) * | 1997-01-27 | 1998-08-04 | Emoto Kogyo Kk | 通気層を備えた建物 |
JP2000248647A (ja) * | 1999-02-26 | 2000-09-12 | Sekisui Chem Co Ltd | 建 物 |
JP4053561B2 (ja) * | 2005-11-24 | 2008-02-27 | 株式会社テスク | 鉄筋コンクリート造建物の外断熱壁構造 |
JP4591367B2 (ja) * | 2006-01-31 | 2010-12-01 | トヨタ自動車株式会社 | 壁間防水構造 |
-
2008
- 2008-06-10 JP JP2008151523A patent/JP5306713B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009299266A (ja) | 2009-12-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5306713B2 (ja) | 建物、及び建物の施工方法 | |
US20160002924A1 (en) | Prefabricated roof plate element and method for its production | |
JP5725881B2 (ja) | ユニット式建物の外壁断熱構造 | |
KR20170090958A (ko) | 층고절감이 가능한 슬래브 플랜지를 갖는 충전형 보 및 이를 이용한 기둥 보 접합부 시공방법 | |
CN104870727A (zh) | 桁架结构 | |
JP5529706B2 (ja) | 建物の断熱構造 | |
JP2016216897A (ja) | 建物の断熱構造 | |
JP2013113042A (ja) | 耐震断熱壁パネル及び耐震断熱壁構造 | |
KR101980663B1 (ko) | 컨테이너용 모듈러 유닛 | |
JP6468878B2 (ja) | 建物の空調構造及び空調構造の製造方法 | |
JP4688012B2 (ja) | Hfc柱、hfc梁等を用いた中高層建造物 | |
JP4583311B2 (ja) | 建築用下地建材 | |
JP5892782B2 (ja) | カーテンウォール形式の外壁構造 | |
GB2465568A (en) | A prefabricated floor panel | |
CN214144134U (zh) | 一种密肋复合墙片结构 | |
JP5237744B2 (ja) | 建物ユニット、及びユニット式建物 | |
JP4031749B2 (ja) | 木造建築 | |
JP2007285086A (ja) | 鉄筋コンクリート造外断熱建物の外壁構造、及び使用する断熱支持パネル | |
JP7176677B2 (ja) | 建物の床断熱構造及び床断熱構造建物の施工方法 | |
JP2006090113A (ja) | 地下室付き鉄骨造りユニット式住宅建物 | |
JP5599908B2 (ja) | 建物 | |
JP3241376U (ja) | 住宅用断熱パネル及び管柱付住宅用断熱パネル | |
JP2012246720A (ja) | 木造建物の断熱構造 | |
KR101275306B1 (ko) | 일체형 방음판의 제조방법 | |
JP4160952B2 (ja) | 断熱構造体、断熱材、及び、断熱材の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20101126 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20110307 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110426 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120821 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120822 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121017 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130618 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130626 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5306713 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |