JP2011246999A - プレ配管構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】リフォーム時に上階への水廻り等の設備の設置を簡易に行うことができるプレ配管構造を得る。
【解決手段】上階外壁材50と下階外壁材46との境界部には胴差し52が配設されている。この胴差し52の裏面側にはプレ配管54が梁26に沿って配設されている。このプレ配管54は、新築時に胴差し52の裏面側に予め配設されるようになっており、水廻り設備との接続が未だ成されていない未使用の配管とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、プレ配管構造に関する。
下記特許文献1には、設備用配管の接続構造に関する技術が開示されている。簡単に説明すると、上下階の壁パネルの内部には、設備用配管が建物高さ方向に沿って配設されている。そして、上下階の設備用配管の端部を壁パネルの外側(屋外側)へ引出し、接続管とコネクタを使って接続するようになっている。さらに、屋外側に露見される接続管及びコネクタは、胴差しで覆うようになっている。
特開平11−30361号公報
しかしながら、上記先行技術は、新築時のプランニングの段階で設置することになった設備用配管のうち、屋外に露出するものを胴差しで覆って隠すことを狙ったものであるため、設備用配管の設置位置や種類等が一意的に定められた一種の専用品になってしまう。このため、将来の家族構成の変更やライフスタイルの変更等により、リフォームしようとした場合には、下階の天井を一度壊してから天井裏に配管する等、大掛かりなリフォームが必要になる。その結果、費用が嵩み、工期が長期化するといった不具合がある。
本発明は上記事実を考慮し、リフォーム時に上階への水廻り等の設備の設置を簡易に行うことができるプレ配管構造を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係るプレ配管構造は、上階の外壁と下階の外壁との境界部に沿って配設された胴差しと、新築時に前記胴差しの裏面側に予め配設され、設備との接続が未だ成されていない未使用のプレ配管と、を備えている。
請求項2記載の本発明に係るプレ配管構造は、請求項1記載の発明において、前記胴差しの裏面には、前記プレ配管を支持する配管支持部材が取り付けられている、ことを特徴としている。
請求項3記載の本発明に係るプレ配管構造は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記配管支持部材には、水勾配が設定されている、ことを特徴としている。
請求項4記載の本発明に係るプレ配管構造は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記外壁は外断熱仕様とされていると共に、前記胴差しの裏面には上階の外壁の断熱材と下階の外壁の断熱材とを連続させる胴差し側断熱材が設けられている、ことを特徴としている。
請求項5記載の本発明に係るプレ配管構造は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記上階の内壁における胴差し配設位置には、室内に配設された室内配管を前記プレ配管と接続するための接続孔が形成されていると共に、当該接続孔は開閉手段によって閉止されている、ことを特徴としている。
請求項6記載の本発明に係るプレ配管構造は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記プレ配管は前記胴差しの裏面に接触した状態で一体化されている、ことを特徴としている。
請求項7記載の本発明に係るプレ配管構造は、請求項6記載の発明において、前記胴差し側断熱材は、前記胴差しと分離可能に構成されていると共に内部にプレ配管収容スペースを備えており、更に上階の外壁と下階の外壁との境界部に沿って固定されており、当該胴差し側断熱材に前記プレ配管を備えた前記胴差しが係合手段によって係合されることにより前記プレ配管収容スペースに前記プレ配管を収容させた状態でプレ配管収容スペースが密閉されている、ことを特徴としている。
請求項1記載の本発明によれば、上階の外壁と下階の外壁との境界部には胴差しが配設されている。本発明では、新築時に当該胴差しの裏面側にプレ配管が予め配設される。このプレ配管は設備との接続が未だ成されていない未使用の配管であるため、将来の家族構成の変更やライフスタイルの変更が生じリフォームする際に、水廻り等の設備用配管を接続して利用することができる。これにより、従来では必要であった下階の天井を壊して配管を設置する等の大掛かりな作業が不要になり、配管接続作業等の簡易な作業のみで配管の設置が可能になる。
請求項2記載の本発明によれば、胴差しの裏面に取付けられた配管支持部材にプレ配管を支持させることができる。
請求項3記載の本発明によれば、配管支持部材自体に水勾配が設定されているので、この配管支持部材にプレ配管を支持させれば、プレ配管にも水勾配が設定される。
請求項4記載の本発明によれば、外壁が外断熱仕様とされている。本発明では、胴差しの裏面に上階の外壁の断熱材と下階の外壁の断熱材とを連続させる胴差し側断熱材が設けられているので、断熱材切れが生じない。
請求項5記載の本発明によれば、通常は開閉手段によって上階の内壁における胴差し配設位置に形成された接続孔が閉止されている。リフォーム時には開閉手段によって接続孔を開放させ、室内配管を接続孔に差し込んでプレ配管と接続すればよい。
請求項6記載の本発明によれば、プレ配管が胴差しの裏面に接触した状態で一体化されているので、プレ配管自体が胴差しの「背骨」の如き補強部材として機能する。このようにプレ配管を本来の配管として用いるだけでなく、胴差しの補強部材としても用いることにより、経年劣化による胴差しの反り等の変形を抑制することができる。
請求項7記載の本発明によれば、係合手段による係合状態を解除すると、胴差し側断熱材を胴差しから分離することができる。そこで、本発明では、胴差し側断熱材を上階の外壁と下階の外壁との境界部に沿って予め固定しておく。このとき、上階側の外壁の断熱材と下階側の外壁の断熱材とが胴差し側断熱材を介して精度良く連続するように、胴差し側断熱材の組付位置を目視で充分に確認した上で固定する。次に、プレ配管が一体化された胴差しを係合手段を使って胴差し側断熱材に係合させる。つまり、胴差し側断熱材を胴差しを固定するためのブラケットとして用いる。
これにより、プレ配管は胴差し側断熱材のプレ配管収容スペースに収容されると同時に、プレ配管収容スペースが胴差しによって密閉されるため、プレ配管の酸化による劣化を抑制することができる。
以上説明したように請求項1記載のプレ配管構造は、リフォーム時に上階への水廻り等の設備の設置を簡易に行うことができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係るプレ配管構造は、プレ配管を安定した状態で支持することができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係るプレ配管構造は、配管支持部材側に水勾配が設定されているので、水勾配に対する精度を出し易いという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係るプレ配管構造は、外断熱仕様とされた外壁を用いた場合に断熱切れが生じない高い断熱性能が得られるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係るプレ配管構造は、リフォーム時に配管接続に関する施工性を向上させることができると共に、施工時間を短縮することができ、しかもユーザーの費用負担を減らすことができるという優れた効果を有する。
請求項6記載の本発明に係るプレ配管構造は、胴差しの経年劣化による変形を抑制し、意匠としての耐久性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項7記載の本発明に係るプレ配管構造は、断熱材の連続性を目視で充分に確認した上でプレ配管を設置することができるので外断熱性能をより一層向上させることができると共に、プレ配管の寿命も長くなるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係るプレ配管構造の要部を示す下階と上階との境界部の概略縦断面図(図4の1−1線断面図)である。 図1に示される胴差し部及びプレ配管を屋内側から見た裏面図である。 上階(二階)平面図である。 図1に示されるプレ配管構造が適用された住宅の外観斜視図である。 第1実施形態の効果を説明するための説明図である。 図5と同様に第1実施形態の効果を説明するための説明図である。 室内配管とプレ配管との接続構造を示す図1に対応する概略縦断面図である。 図6とは異なるリフォーム例を示す上階平面図である。 第2実施形態に係るプレ配管構造の要部を示しており、(A)は配管支持部材一体型の胴差しの側面図であり、(B)は当該配管支持部材一体型の胴差しの正面図である。 第3実施形態に係るプレ配管構造の要部を示す図7に対応する概略縦断面図である。 (A)は第4実施形態に係るプレ配管構造の要部を示す図1に対応する概略縦断面図であり、(B)は胴差しと胴差し側断熱材とを分離した状態で示す拡大縦断面図である。 (A)は変形例に係り、室内配管を挿通させるためのシール部材を示す縦断面図であり、(B)はシール部材からキャップを取り外して室内配管を挿通させた状態を示す縦断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図8を用いて、本発明に係るプレ配管構造の第1実施形態について説明する。
図4に示されるように、住宅10は、基礎12と、基礎12上に設けられた下階(一階)14と、下階14の上に設けられた上階(二階)16と、屋根18とで構成されている。下階14と上階16との境界部20(図1参照)には、後述する胴差し52が全周に亘って取り付けられている。
図1には、下階14と上階16との境界部20の概略縦断面図が示されている。この図に示されるように、下階柱22と上階柱24との間には、梁26及び床下地材28が配設されている。上階柱24の屋内側には上階壁下地材30を介して上階壁内装材32が取り付けられている。また、床下地材28の上面には上階床内装材34が取り付けられている。一方、下階柱22の屋内側には下階壁下地材36を介して下階壁内装材38取り付けられている。また、梁26の下面には、天井下地材40を介して下階天井内装材42が取り付けられている。
上述した下階柱22の屋外側には、下階外壁下地材44を介して下階外壁材46が取り付けられている。同様に、上階柱24の屋外側には、上階外壁下地材48を介して上階外壁材50が取り付けられている。
下階外壁材46と上階外壁材50との境界部20には、帯板状の胴差し52が梁26に沿って配設されている。胴差し52は下階外壁材46の上端部と上階外壁材50の下端部とに跨るように配設されており、これらの下階外壁材46及び上階外壁材50に留め付けられている。なお、胴差し52の板厚は下階外壁材46及び上階外壁材50の板厚と同程度に設定されている。
上記胴差し52の裏面側には、プレ配管54が梁26に沿って配設されている。図3に示されるように、本実施形態では、プレ配管54は、上階床56の一隅部に設置されたパイプスペース58を挟む桁側辺及び妻側辺に沿って2本配設されている。なお、プレ配管54は金属製でもよいし、樹脂製でもよい。また、プレ配管54は、梁26の屋外側の面に所定の水勾配(図2参照)が設定された状態で図示しない固定金具等の固定手段によって固定されている。但し、後述する別の実施形態で説明するように胴差し52側に取付けるようにしてもよい。上記構成のプレ配管54は、新築時に設置されるようになっており、かつ(この実施形態では、新築時に上階側に水廻り設備等が設けられていないプランのため、)設置時点では未使用の状態とされている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態では、新築時に胴差し52の裏面側にプレ配管54が予め配設される。このプレ配管54は設備との接続が未だ成されていない未使用の配管であるため、将来の家族構成の変更やライフスタイルの変更が生じリフォームする際に、水廻り等の設備用配管を接続して利用することができる。これにより、従来では必要であった下階の天井を壊して配管を設置する等の大掛かりな作業が不要になり、配管接続作業等の簡易な作業のみで配管の設置が可能になる。
例を示して説明すると、図5(A)は、水廻り設備が未だ設置されていない二階の平面図を表したものである。この図に示されるように、新築時には、二階には階段60が設置されているものの、水廻り設備は未だ設置されていない状態であったとする。その後、家族構成等に変更が生じ、図5(B)に示されるように、二階にも風呂場62Aや洗面所62B、トイレ62C等の水廻り設備62を設置するようにリフォームしたとすると、従来では下階天井を壊して配管することになる。その場合の工事範囲は、図5(C)に斜線を付した範囲(S1、S2の二箇所)である。なお、図5(C)は一階平面図である。階段60を挟んで風呂場62Aとトイレ62Cが分かれて設置されているため、風呂場62A付近とトイレ62C付近にパイプスペース64、66をそれぞれ作り、その周辺のエリアS1、S2が下階天井を壊し配管工事する範囲となる。
このような工事範囲で工事を実施すると、以下に説明する問題が生じる。図5(C)に示される工事範囲S1、S2に間仕切り壁が存在した場合やパイプスペース64、66が図5(C)図示位置に確保できなかった場合には、工事が非常に煩雑なものとなる。また、一階スペースの工事を伴うため、リフォーム中は一階の生活スペースも制限される。さらに、一階の既存間取りによっては、思い通りの位置に二階の水廻り設備62を設置できない場合がある。加えて、本来であれば、一階天井はリフォームしたい訳ではないのに、天井仕上げを再度施工する必要が生じる。
これに対し、本実施形態のように新築時に図3に示されるように一箇所にパイプスペース58を決めておき、そのパイプスペース58を挟む桁側辺と妻側辺にプレ配管54を予め配設しておけば、室内側から実施した配管をプレ配管54とを接続するだけでよい。
図5と同様に例を示すと、図6(A)に示される状態から図6(B)に示されるようにリフォームする際に、胴差し52の裏面側にプレ配管54が予め配設されているため、図7に示されるように、パイプスペース58に配設された室内配管68を、上階外壁材50の裏面側のスペース70を使って接続管72を介してプレ配管54に接続するだけでよい。なお、この作業は、胴差し52を外して行われる。このように本実施形態によれば、水廻り設備62を設置した部分の上階壁内装材32を一部壊すだけで配管を設置することができる。
このようにすれば、一階部分に影響がないので、一階は工事中において居住が可能である。また、図8に示されるような桁側辺に水廻り設備62を設置するリフォームプランも成立する。従って、建物外周に面した位置であればプランニングの制約も受けずに済む。さらに、水廻り設備62の設置後のメンテナンス(配管接続部の点検・補修等)についても胴差し52を取り外せば容易に実施することができる。
このように本実施形態に係るプレ配管構造によれば、従来では必要であった下階の天井を壊して配管を設置する等の大掛かりな作業が不要になり、配管接続作業等の簡易な作業のみで配管の設置が可能になる。その結果、リフォーム時に上階への水廻り等の設備の設置を簡易に行うことができる。
〔第2実施形態〕
次に、図9を用いて、本発明に係るプレ配管構造の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図9(A)、(B)に示されるように、この第2実施形態では、胴差し52の裏面に配管支持部材76が予め取り付けられており、この配管支持部材76にプレ配管54を支持させた点に特徴がある。
具体的には、配管支持部材76は、胴差し52に対して直交するように張出された帯板状の張出し部78と、この張出し部78の張出し側端部の上面に立設されると共に断面形状が略Y字状とされた配管支持部80と、によって構成されている。張出し部78は、その一方の側端部が図示しない固定手段によって胴差し52の裏面に固定されている。さらに、張出し部78は、前述した第1実施形態で説明した水勾配が設定されるように、所定角度傾斜した状態で胴差し52の裏面に固定されている。また、配管支持部80は、張出し部78から立設された支持部80Aと、この支持部80Aの上端部に設けられた樋状の配管固定部80Bと、によって構成されている。
(作用・効果)
上記構成によれば、胴差し52の裏面に予め配管支持部材76が取り付けられているので、胴差し52を境界部20に取り付ける前に、先にプレ配管54を配管固定部80Bに載せて図示しない固定手段を用いて固定する。その後、境界部20からプレ配管54を挿入して胴差し52を下階外壁材46の上端部及び上階外壁材50の下端部に固定する。
このようにすれば、プレ配管54の設置作業を効率よく容易に行うことができると共に、プレ配管54を安定した状態で胴差し52に支持させることができる。さらに、胴差し52の裏面に固定した後の配管支持部材76には予め水勾配が設定されているので、配管支持部材76の配管固定部80Bにプレ配管54を固定して支持させれば、プレ配管54にも水勾配が自動的に設定される。その結果、本実施形態によれば、 水勾配に対する精度を出し易くなる。
〔第3実施形態〕
次に、図10を用いて、本発明に係るプレ配管構造の第3実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図10に示されるように、この第3実施形態では、胴差し52の裏面に胴差し側断熱材84を一体的に形成した点に特徴がある。
具体的には、下階外壁材46の裏面側及び上階外壁材50の裏面側には、外断熱仕様にするための下階断熱材86及び上階断熱材88がそれぞれ配設されている。下階断熱材86は下階外壁材46の上端部まで配設されている。同様に、上階断熱材88は上階外壁材50の下端部まで配設されている。但し、この第3実施形態では、上階外壁材50の下端部が第1実施形態のときよりも上方側(接続管72の上端部よりも若干上側)にオフセットされている。このため、境界部20が建物高さ方向に若干拡大されている。そして、拡大された境界部20に、胴差し52の裏面に設けられた胴差し側断熱材84が装着されている。
胴差し側断熱材84は、縦断面形状がコ字状とされており、互いに平行に配置された上縁部84A及び下縁部84Bと、両者を繋ぐ中間部84Cとによって構成されている。胴差し側断熱材84の内方には、凹状の配管収容スペース90が形成されている。この配管収容スペース90には、プレ配管52や接続管72が収容可能とされている。また、胴差し52が境界部20のスペースに装着された状態では、上縁部84Aが上階外壁材50の下端部及び上階断熱材88の下端部に面接触状態で当接配置されており、又下縁部84Bが下階外壁材46の上端部及び下階断熱材86の上端部に面接触状態で当接配置されている。
(作用・効果)
上記構成によれば、住宅10の外壁は外断熱仕様とされている。ここで、本実施形態では、胴差し52の裏面に縦断面形状がコ字状とされた胴差し側断熱材84が設けられており、胴差し52を境界部20に装着すると、胴差し側断熱材84の配管収容スペース90に接続管72及びプレ配管52を収容しつつ、胴差し側断熱材84が上階断熱材88及び下階断熱材86の間に装着される。これにより、上階断熱材88と下階断熱材86とが胴差し側断熱材84を介して建物高さ方向に連続する。このため、断熱材切れが生じない。その結果、本実施形態によれば、高い断熱性能が得られる。
〔第4実施形態〕
次に、図11を用いて、本発明に係るプレ配管構造の第4実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図11(A)、(B)に示されるように、この第4実施形態では、胴差し100の裏面にプレ配管54が予め一体化されている点に特徴がある。
具体的には、図11(B)に示されるように、胴差し100は、第1実施形態等で説明した胴差し52に相当する部分である胴差し本体100Aと、この胴差し本体100Aの裏面の高さ方向中間部に一体形成された略環状断面の配管保持部100Bと、によって構成されている。なお、胴差し100は樹脂成形品であり、製造時に胴差し本体100Aと配管保持部100Bとが一体成形されるようになっている。配管保持部100Bは前述した第2実施形態と同様に、配管保持部100B自体に所定の水勾配が設定されている。配管保持部100Bの内周側には、プレ配管54が挿入されている。さらに、胴差し本体100Aの裏面の上縁側及び下縁側には、上下一対で横向きのハの字状に形成された係合手段としての係止溝102がそれぞれ形成されている。
一方、胴差し側断熱材104は、上縁部104A、下縁部104B、中間部104Cから成り、縦断面形状はコ字状とされている。但し、本実施形態では、胴差し側断熱材104は胴差し100とは一体化されておらず、向きも前述した第3実施形態とは左右逆向きに使用されるようになっている。すなわち、胴差し側断熱材104は、開放側が屋外側を向くように配置されて、中間部104Cがビス106で梁26に留め付けられている。さらに、胴差し側断熱材104の上縁部104A及び下縁部104Bの先端部には、上下一対で横向きのハの字状に形成された係合手段としての係止部108が一体に形成されている。この上下一対の係止部108は互いに接近及び離間する方向に弾性変形可能とされている。これらの係止部108は、胴差し本体100Aに形成された上下一対の係止溝102に弾性的に係止されるようになっている。
(作用・効果)
上記構成によれば、まず、予め胴差し側断熱材104を上階外壁84と下階外壁86との境界部20に挿入し、中間部104Cをビス106で梁26に固定しておく。これにより、下階断熱材86と上階断熱材88との連続性が確保される。上階胴差し側断熱材104が梁26に固定された状態では、配管収容スペース90が屋外側に向けられて開放状態になっている。そこで次に、配管収容スペース90内に胴差し100の配管保持部100Bを収容させながら、胴差し側断熱材104の上縁部104A及び下縁部104Bの先端部に形成された係止部108を胴差し本体104Bの係止溝102に弾性的に係止させる。これにより、図11(A)に示されるように、胴差し100が胴差し側断熱材104に一体化される。なお、プレ配管54のメンテナンス時等においては、胴差し100の胴差し本体104Aを屋外側へ引抜くと、係止部108が弾性変形して係止溝102から外れ、両者の係止状態が解除される。
上記のように構成することにより、前述した第3実施形態と同様に高い断熱性能が得られる他、以下の効果が得られる。まず、胴差し側断熱材104をビス106で梁26に固定する際に、下階断熱材86と上階断熱材88とが胴差し側断熱材104の中間部104Cを介して精度良く連続するように、胴差し側断熱材104の組付位置を目視で充分に確認した上で梁26に固定することができる。このため、外断熱性能をより一層向上させることができる。
また、係止溝102に係止部108を弾性的に係止させることにより、プレ配管54が一体化された胴差し100を胴差し側断熱材104ひいては梁26に固定する構成となっているので、胴差し側断熱材104を胴差し100を梁26に固定するためのブラケットとして用いることができる。
さらに、プレ配管54は胴差し側断熱材104の配管収容スペース90に収容されると同時に、プレ配管収容スペース90が胴差し100によって密閉されるため、プレ配管54の酸化による劣化を抑制することができる。その結果、本実施形態によれば、プレ配管54の寿命が長くなる(耐久性を向上させることができる)。
また、プレ配管54が胴差し本体100Aの裏面に接触した状態で一体化されているので、プレ配管54自体が胴差し104の「背骨」の如き補強部材として機能する。このようにプレ配管54を本来の配管として用いるだけでなく、胴差し100の補強部材としても用いることにより、経年劣化による胴差し100の反り等の変形を抑制することができる。その結果、本実施形態によれば、胴差し100の意匠としての耐久性を向上させることができる。
〔上記実施形態の補足説明〕
(1)上述した実施形態では、リフォーム時にパイプスペース58において上階壁内装材32に室内配管68を通すための小さな工事をするようになっていたが、これに限らず、図12に示されるように、その工事すら不要にすることも可能である。簡単に説明すると、図12(A)に示されるように、この実施形態では、上階壁内装材32の下部側にパイプ挿通孔120が予め形成されている。このパイプ挿通孔120には、ゴム製のシール部材122が弾性的に嵌着されている。シール部材122は外径がパイプ挿通孔120の内径よりも僅かに小さく設定された筒状のパイプ保持部122Aと、このパイプ保持部122Aの一端部から半径方向外側へ延出された鍔状の当接部122Bと、パイプ保持部122Aの他端部から半径方向外側へ延出された爪状の係止部122Cと、によって構成されている。パイプ保持部122Aの内径は室内配管68の外径と同一かこれよりも僅かに小さく設定されている。また、当接部122Bは上階壁内装材32に当接されるようになっており、係止部122Cはパイプ保持部122Aをパイプ挿通孔120内へ挿通させる際には径方向内側へ弾性変形し、パイプ保持部122Aがパイプ挿通孔120内へ完全に挿通されると復元して上階壁内装材32の屋外側の面に係止されるようになっている。
上記シール部材122のパイプ保持部122Aには、樹脂製のキャップ124が室内側から装着されている。キャップ124は、当接部122Bに当接されてパイプ保持部122Aの孔を塞ぐ円板状の閉止部124Aと、この閉止部124Aから立設されてパイプ保持部122A内へ挿入される筒状部124Bと、によって構成されている。
上記構成によれば、リフォーム前は図12(A)に示される状態とされ、パイプ挿通孔120がキャップ124によって閉塞された状態とされる。そして、リフォーム時には、図12(B)に示されるように、キャップ124が取り外されて、室内配管68がシール部材122のパイプ保持部122A内へ室内側から通されるようになっている。室内配管68の装着後の状態では、パイプ保持部122Aの内径が室内配管68の外径と同一かこれよりも僅かに小さく設定されているので、シール性が確保され隙間風が室内に入るのを防止すると共に、排水時に室内配管68に生じる振動を吸収して静粛性が確保される。
このように構成すると、リフォーム時に上階壁内装材32に孔を開ける工事が不要となり、室内配管68とプレ配管54とを簡単に接続することができる。従って、配管接続に関する施工性を向上させることができると共に、施工時間を短縮することができ、かつユーザーの費用負担も減らすことができる。
(2)上述した実施形態では、胴差し52、100の裏面側にプレ配管54を設置することを説明してきたが、これに限らず、図1に二点鎖線で示すように、電源線や電話線、テレビ用の配線等の配線類126をプレ配管54の設置時に同時に併設しておくことも可能であり、このようにすればプレ配管54のメンテナンスと一緒にこれらの配線類126のメンテナンスも行えるメリットがある。
14 下階
16 上階
20 境界部
46 下階断熱材
50 上階断熱材
52 胴差し
54 プレ配管
62 水廻り設備
68 室内配管
76 配管支持部材
84 胴差し側断熱材
86 下階断熱材
88 上階断熱材
90 配管収容スペース
100 胴差し
102 係止溝(係合手段)
108 係止部(係合手段)
104 胴差し側断熱材
120 パイプ挿通孔(接続孔)
122 シール部材(閉止手段)
124 キャップ(閉止手段)

Claims (7)

  1. 上階の外壁と下階の外壁との境界部に沿って配設された胴差しと、
    新築時に前記胴差しの裏面側に予め配設され、設備との接続が未だ成されていない未使用のプレ配管と、
    を備えたプレ配管構造。
  2. 前記胴差しの裏面には、前記プレ配管を支持する配管支持部材が取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載のプレ配管構造。
  3. 前記配管支持部材には、水勾配が設定されている、
    ことを特徴とする請求項2記載のプレ配管構造。
  4. 前記外壁は外断熱仕様とされていると共に、前記胴差しの裏面には上階の外壁の断熱材と下階の外壁の断熱材とを連続させる胴差し側断熱材が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のプレ配管構造。
  5. 前記上階の内壁における胴差し配設位置には、室内に配設された室内配管を前記プレ配管と接続するための接続孔が形成されていると共に、当該接続孔は開閉手段によって閉止されている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のプレ配管構造。
  6. 前記プレ配管は前記胴差しの裏面に接触した状態で一体化されている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のプレ配管構造。
  7. 前記胴差し側断熱材は、前記胴差しと分離可能に構成されていると共に内部にプレ配管収容スペースを備えており、更に上階の外壁と下階の外壁との境界部に沿って固定されており、
    当該胴差し側断熱材に前記プレ配管を備えた前記胴差しが係合手段によって係合されることにより前記プレ配管収容スペースに前記プレ配管を収容させた状態でプレ配管収容スペースが密閉されている、
    ことを特徴とする請求項6記載のプレ配管構造。
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