JP2010096387A - 給湯器設置用複合壁パネル及び給湯器の設置構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】給湯器の設置と配管施工における施工性を総合的に向上させる。
【解決手段】本発明は、給湯器1が取り付けられる外壁材2と、その関連部材を予め専用パネル化したものであり、該パネルは、外壁材2を建て込む軸組フレーム3と、その屋内側に結合された配管下地フレーム4と、配管下地フレーム4に取り付けられて外壁材2の裏面に当てがわれた給湯器取付下地プレート42と、外壁材2と等幅で同一面をなすようにして軸組フレーム3に取り付けられた配管接続パネル7とを一体的に具備する。配管接続パネル7には屋内外双方に配管を接続しうる複数個の配管接続口(配管継手部材71)が設けられて、給湯器1に接続される一次側配管系81が上記配管接続口を経由して壁内空間に引き込まれる。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の外壁部分に給湯器を設置するに際し、給湯器の設置場所に建て込んで建物の軸組と一体的に結合される給湯器設置用複合壁パネルと、該複合壁パネルを利用した給湯器の設置構造に関する。
建物の外壁に壁掛けタイプの給湯器を取り付けることがよく行われている。その場合の給湯器の設置構造としては、例えば特許文献1に開示されているように、外壁材に取付孔を穿設してアンカープラグを埋め込み、給湯器の背面側に取り付けられたブラケット等を上記アンカープラグにボルト締結する構造が一般的である。外壁材が薄い場合は、外壁材を貫通させて形成した取付孔に固定用のボルトを挿通させたり、外壁材の表面または裏面に補強下地となる木板等を貼設して取付強度を確保するなどの手段が採用されることもある。
壁掛けタイプの給湯器に接続される給水・給湯・ガス等の配管系は通常、給湯器の下方に引き出され、外壁材を貫通する配管孔に挿通されて、屋内側へと配設される。外壁材を貫通する配管孔は、ほとんどの場合、現場で加工され、配管を挿通した後、コーキング等による止水処理が施される。特許文献2、3等に開示されているように、それらの配管部分を略箱状のカバー部材で覆い隠す技術も公知である。
また、近年ではヘッダー配管工法が多用されつつあるが、この工法においては、例えば特許文献4に開示されているように、外壁材を貫通した配管系(一次側配管)が、壁体の内部を経由して床下まで引き回され、床下に配置されたヘッダーに接続されて各所に分岐されるという配管形態もよく採用される。
特開平9−303883号公報 特開平9−4928号公報 特開2007−298200号公報 特開2001−159167号公報
本発明は、上記のような状況に鑑みて、給湯器の設置と配管施工における施工性を総合的に向上させようとしたものである。
すなわち、外壁材が薄い場合や、その材質があまり強固でない場合には、給湯器の取付強度を十分に確保することのできる補強下地構造が必要になる。かかる補強下地構造として従来、特に標準化されたものはない。また、屋外側の表面に木板等を貼設すれば意匠性も損なわれる。そこで本発明は、まず、給湯器を容易に、かつ強固に固定するのに適し、外観意匠も損なわないような補強下地構造を提供することを第一の目的とする。
また、外壁材に配管を挿通させるための貫通孔を形成する作業は、通常、現場施工となるので、施工品質を確保するのが難しい。大抵の外壁材には意匠的な凹凸模様が形成されているが、それらの凹凸模様が孔開け加工の精度を低下させるとともに、形成された貫通孔にコーキング等の止水処理を施す際にも、その施工を困難にする。本発明は、かかる配管貫通箇所の施工性を改善することを第二の目的とする。
さらに、ヘッダー配管工法を採用する場合、径の太い一次側配管系を、窮屈な壁内スペースに、床下までの長距離にわたって配設するのが困難である。この施工部分は、配管工事と壁体の大工工事との取り合いとなり、手間がかかって施工品質を確保しにくい。そこで本発明は、給湯器周辺の配管の取り回しを容易にすべく、給湯器に近接させてヘッダーを配置しうる配管構造を提供することを第三の目的とする。
そして、これらの目的を複合的に達成すべく、給湯器を設置するための外壁材と、その関連部材を予め専用パネル化して、該パネルに配管施工を効率化しうる手段を一体に組み込んだ給湯器設置用複合壁パネルと、かかるパネルを用いた給湯器の設置構造を提供することを具体的な解決課題とする。
上記課題解決のため、本発明の給湯器設置用複合壁パネルは、外壁材と、上記外壁材の屋内側に結合されて該外壁材を建物の軸組に建て込む軸組フレームと、上記軸組フレームの屋内側に結合された配管下地フレームと、上記配管下地フレームに取り付けられて上記外壁材の裏面に当てがわれた給湯器取付下地プレートと、上記外壁材の屋外側に取り付けられ、外壁材を貫通するボルト部材により上記給湯器取付下地プレートを下地として固定される給湯器と、上記外壁材と等幅で同一面をなすように上記軸組フレームに取り付けられ、屋内外双方に配管を接続しうる複数個の配管接続口を備えた配管接続パネルとを一体的に具備してなるものである。
このようにして一体的に構成された給湯器設置用複合壁パネルは、隣接する一般部の外壁パネルと同様にして建物の軸組に建て込むだけで、給湯器を所定の位置に確実に支持するものとなる。給湯器に接続される配管系は、専用の配管接続パネルに設けた配管接続口を利用して配設することができるので、外壁材に貫通孔を形成する必要がなくなり、施工性が大幅に改善される。上記配管接続口を介して壁内側に引き込まれた配管系は、軸組フレームと、その屋内側に軸組フレームと一体に建て込まれる配管下地フレームとによって囲まれた枠内空間を利用して引き回し、ヘッダー等に接続することができる。さらに、配管下地フレームを利用して、例えばヘッダーを保持するための横桟材や、その他の配管施工に必要な周辺部材を配備することもきわめて容易になる。そして、給湯器や上記の配管系は、給湯器設置用複合壁パネルを建て込む前に、その大部分を予め組み付け、あるいは接続しておくことが可能であるから、これらの相乗的な作用によって現場での配管施工作業が大幅に省力化される。また、給湯器周りの配管設備や構造体を組み合わせて、寸法的にも標準化すれば、建物全体の平面計画や設備計画も容易になる。
上記の構成に係る給湯器設置用複合壁パネルにおいては、外壁材と配管接続パネルとは側縁部の断面形状を揃えて接合されるのが好ましく、これによって、外壁材及び配管接続パネルを軸組に固定する際の納まりが統一される。また、外壁材と配管接続パネルとの接合部や配管接続口の周部に止水処理が施されるのが好ましく、これによって、壁内に雨水が浸入するのを好適に排除することができる。
さらに、上記の構成に係る給湯器設置用複合壁パネルは、配管点検用扉が、外壁材と等幅で同一面をなすように軸組フレームに取り付けられ、屋外側から開閉可能となるように構成することもできる。この構成により、給湯器に接続される配管系やヘッダー等のメンテナンスが容易になる。
また、本発明の給湯器の設置構造は、上記給湯器設置用複合壁パネルを用いるものであって、上記給湯器設置用複合壁パネルの軸組フレームを建物の軸組に建て込み、給湯器に接続される配管系を配管接続パネルの配管接続口を経由させて壁内側に延設し、軸組フレーム及び配管下地フレームによって囲まれた空間内に給水用又は給湯用のヘッダーを配して、上記配管系の少なくとも一部を該ヘッダーに接続して分岐したものとして特徴づけられる。
この発明によれば、給湯器を設置する外壁材の裏側に形成された、軸組フレーム及び配管下地フレームの枠内空間を利用して、給湯器に接続される一次側配管を容易に引き回すことができる。また、ヘッダーを給湯器に近接させて配置することができるので、施工が困難な太径の一次側配管の延設長さを従来よりも短縮することができる。これらによって、給湯器に接続される配管系の接続部位を集約することができ、設計、施工。管理等の面で格段の効率化を実現できる。
さらに、本発明の給湯器の設置構造は、配管下地フレームの屋内側を、配管下地フレームから離隔した内壁材で囲むことにより、軸組フレーム及び配管下地フレームによって囲まれた空間と一体に連通するパイプスペースが形成されたことを特徴とする。
この発明は、給湯器の裏面側に、壁内空間の一部を有効利用してコンパクトなパイプスペースを形成したものである。各種配管が複雑に接続される給湯器周りの配管系を、そのままパイプスペースに収容することで、それら配管系の施工が一層、容易になり、各種配管を集約的にメンテナンスすることができる。
また、給湯器に接続される配管系だけでなく、例えば排水管等の縦配管を、このパイプスペースに一緒に収容することも、もちろん可能になる。例えば集合住宅等においても、かかるパイプスペースを上下に配置することにより、戸建住宅と同様に配管効率を向上させることができる。
さらに、この給湯器の設置構造においては、内壁材の一部に、屋内側から開閉可能な点検口を設けることにより、メンテナンスが一層、容易になる。
上述のように構成される本発明の給湯器設置用複合壁パネルを利用することにより、外壁の種類によらず、給湯器の設置や給湯器に接続される一次配管系の施工が容易になり、現場での施工手間が大幅に軽減されて、止水性能も含めた施工品質が向上する。
また、かかる給湯器設置用複合壁パネルを利用した本発明の給湯器の設置構造によれば、給湯器の裏側の壁内空間を利用して、給湯器に接続される太径の一次側配管を効率的に引き回すことができる。また、上記壁内空間に各種配管がコンパクトに集約されるので、集中的なメンテナンスがし易くなる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照しつつ説明する。図1は、本発明の給湯器設置用複合壁パネルを用いた給湯器の設置構造の概念モデルを示す分解斜視図であり、図2は同概念モデルにおける給湯器設置部分の縦断面略図、図3は同じく給湯器設置部分の横断面略図である。
本発明の給湯器設置用複合壁パネルは、給湯器1が設置される外壁材2と、外壁材2の屋内側に結合された軸組フレーム3と、軸組フレーム3の屋内側に結合された配管下地フレーム4と、からなる少なくとも3層の構造を一体的に具備するものである。
プレファブ住宅等にあっては、予め工場で所定の割付寸法に形成した外壁材の裏面に枠材等を取り付けてパネル化しておき、その外壁パネルを現場で、鉄骨材や木材からなる軸組に建て込み、適宜の取付金具等を用いて外壁パネルを軸組に結合する構造が、しばしば採用される。本発明の給湯器設置用複合壁パネルを構成する外壁材2も、基本的にはその種の外壁パネルと同様に、予め所定の割付寸法に形成され、隣接する一般部の外壁パネルと共通の取付構造によって軸組に建て込まれるものである。
すなわち、図1、図3に示すように、適宜の材質からなる外壁材2の裏面周縁部に、例えば溝形の断面を有する枠材21が予め結合されている。本発明において、外壁材2自体の材質や断面構造は特に限定しないが、基本的には隣接する一般部の外壁材2’と同一か、あるいはその意匠を模したものである。軸組フレーム3は、例えば溝形鋼や角形鋼管等を枠組みしたもので、この軸組フレーム3も、隣接する一般部の軸組フレーム3’と共通の部材断面を有している。そして、この給湯器設置用複合壁パネルと、隣接する一般部の外壁パネルとが、それぞれを支持する軸組フレーム3、3’同士を隣接させて建て込まれ、例えば図3に示すような専用の取付金具6を介して相互に連結される。
例示した取付金具6は、溝形鋼からなる軸柱31の隣接箇所に挿し込まれて適宜の嵌着部材(図示せず)等により軸柱31に対して固定される軸部材61と、該軸部材61の屋外側に回動自在に取り付けられて、外壁材2の周縁部に設けられた枠材21に係合する外壁パネル固定片62と、該軸部材61の屋内側に回動自在または着脱自在に取り付けられて、後述する内壁下地パネル5の枠材51に係合する内壁パネル固定片63とを有するものである。外壁材2の目地部分から軸部材61の端部を操作すれば、必要に応じて外壁材2を着脱することもできるようになっている。ただし、本発明においては、この種の取付金具6の詳細な構造を限定するものではなく、外壁材2の周縁部の枠材21と、軸柱31と、内壁下地パネル5の枠材51とを相互に連結し得るものであればよい。
配管下地フレーム4は、内壁下地パネル5に隣接して軸組フレーム3の屋内側に取り付けられる枠体である。図3に示した形態において、内壁下地パネル5は、木材や軽量鉄骨材等からなる枠材51を枠組みして構成されている。内壁下地パネル5の枠内には断熱材(図示せず)が充填され、屋内側に石こうボード等の内壁材52が貼設される。枠材51の角部には切欠部が形成され、この切欠部に上記した取付金具6の内壁パネル固定片63が係合することにより軸組フレーム3、3’に結合される。
本発明の給湯器設置用複合壁パネルを構成する配管下地フレーム4も、内壁下地パネル5と同様の寸法及び構造を有する枠体である。配管下地フレーム4の枠材41は、内壁下地パネル5の枠材51と共通の断面形状をなすように形成されて、軸組フレーム3の屋内側に、隣接する内壁下地パネル5と共通の納まりで取り付けられる。ただし、配管下地フレーム4の枠内に断熱材が充填されず、枠内空間は配管用スペースとして利用される。
配管下地フレーム4には、外壁材2の表面に給湯器1を設置する際の補強下地となる給湯器取付下地プレート42が取り付けられている。図1〜図3に示した給湯器取付下地プレート42は、金属板材を横断面略ハット状に形成したものである。側縁部に形成されたハットの底部が配管下地フレーム4の枠材41に接合され、中央部に位置するハットの頂部が、軸組フレーム3の内側を経由して外壁材2の裏面に当てがわれている。そして、給湯器1を取り付けるブラケット11等の位置に合わせて、外壁材2及び給湯器取付下地プレート42に貫通孔が形成され、その貫通孔に固定用のボルト部材12が挿通されるなどして給湯器1が固定される。
給湯器取付下地プレート42の形状や、給湯器1を固定するためのブラケット11、ボルト部材12等の固定手段は、特に例示形態に限定されるものではないが、このように、予め外壁材2の裏側に補強下地を用意して一体化しておけば、外壁材2自体の材質強度が不十分な場合であっても、給湯器1を容易に、かつ強固に、また外観意匠も損なわないようにして設置することができる。
給湯器1に接続される一次側配管系81は、外壁部分を貫通して屋内側に引き込まれるが、本発明の給湯器設置用複合壁パネルにあっては、軸組フレーム3の屋外側に取り付けられる外壁材2の一部が配管接続パネル7に置き換えられて、この配管接続パネル7が外壁の配管貫通部を構成している。配管接続パネル7は、例えば金属板材を折曲加工するなどして外壁材2と同程度の厚さにしたもの、あるいは予め外壁材2と同程度の厚さになるように合成樹脂等を成形したもの等によって構成される。配管接続パネル7は、外壁材2と等幅で、外壁材2と略面一になるように接合される。配管接続パネル7の両側縁部は外壁材2の周縁部と同一の断面形状をなし、上記した取付金具6も係合しうるように形成されている。配管接続パネル7と外壁材2との接合部は、適宜のシール部材やパッキン(図示せず)を嵌挿させて止水処理される。
配管接続パネル7には複数個の配管接続口が設けられる。配管接続口は、配管接続パネル7を貫通して屋内外双方に配管を接続しうる適宜の配管継手部材71によって構成される。配管継手部材71は、配管接続パネル7を略水平に貫通して、その片端または両端が上下に屈曲するエルボ状のものでもよいし、配管接続パネル7を、例えば屋外側が高く、屋内側が低くなるように斜めに貫通するようなものであってもよい。継手の形式は、当該管路を供給される流体の種類に応じて適宜選択される。配管継手部材71の周部と配管接続パネル7との間は、屋内外双方から嵌装されるパッキン等によって万全に止水処理される。良好な止水効果を得るには、少なくとも配管継手部材71の周部近傍における配管接続パネル7の表裏両面が平滑に仕上げられているのが望ましい。
給湯器1に直接、接続される一次側配管系81は、上記の配管継手部材71を介して、軸組フレーム3と配管下地フレーム4とによって囲まれた壁内空間に引き込まれる。そして、本発明の給湯器の設置構造においては、給湯器1に近接した上記壁内空間に、給水管や給湯管を分岐するためのヘッダー82が配置される。ヘッダー82は、例えば配管下地フレーム4の適所に架け渡した横桟材43等に、適当なヘッダー固定具44等を用いて固定される。これら給湯器1からヘッダー82までの一次側配管系81は、予め工場等で給湯器設置用複合壁パネルに組み付けられていてもよい。
ヘッダー82の下流側(二次側)に接続される給水及び給湯の分岐管路83は、例えば壁内空間から基礎(図示せず)の肩部に形成した配管挿通用切欠部を経由させるなどして床下へと延設され、さらに各管路83の行き先に応じて適宜引き回される。実用的な設計寸法として、軸組フレーム3及び配管下地フレーム4の厚さは各60mm前後になるから、これらを抱き合わせた枠内スペースには、ヘッダー82に接続される複数本の管路83を無理なく納めることができる。なお、図1において、ヘッダー82を経由せずに配管接続口に接続されている一対の管路84は、風呂の追い焚き用である。
例示形態においては、配管接続パネル7の下方に、配管点検用扉パネル9が取り付けられている。配管点検用扉パネル9は、配管接続パネル7と同様に、外壁材2と等幅かつ面一で、両側縁部が外壁材2の周縁部と同一の断面形状をなすように形成されたパネル部材であって、これも上記と同じ軸組フレーム3に取り付けられる。配管点検用扉パネル9の面内には、適宜のヒンジ部材や施錠部材を介して、屋外側から開閉可能な配管点検用扉91が取り付けられている。配管点検用扉パネル9と配管接続パネル7との接合部も、適宜のシール部材やパッキン(図示せず)を嵌挿させて止水処理される。配管接続パネル7と配管点検用扉パネル9とを一体的に継ぎ目なく形成することも、もちろん可能である。なお、配管点検用扉91を設けない場合は、この位置に上部と同じ外壁材2が取り付けられる。
さらに、例示形態においては、内壁下地パネル5の屋内側に貼設される内壁材52が、配管下地フレーム4から離隔して屋内側にせり出すように建て込まれ、その内側がパイプスペース10となっている。このパイプスペース10は、軸組フレーム3及び配管下地フレーム4によって囲まれた配管用の枠内空間を室内側に増厚したようなものであり、該枠内空間と一体的に利用することができる。このパイプスペース10には、給湯器1に接続される上記の配管系81、83だけでなく、例えば排水管(雑排水管や汚水管)等の縦配管85を収容することもできる。その種の縦配管85を支持するための補助的な横桟材45や固定具46等を、予め配管下地フレーム4に取り付けておいてもよい。さらに、屋内側にせり出して設けた内壁材52の一部に、屋内側から開閉可能な点検口53を設ければ、パイプスペース10内のメンテナンスが一層、容易になる。
本発明によれば、上記のような構成により、給湯器1の固定、配管用貫通孔の施工、配管の接続や引き回し等にかかる施工手間が軽減されて、施工品質が向上するとともに、配管やヘッダー等の集中的な点検管理も容易になる。
本発明の給湯器設置用複合壁パネルを用いた給湯器の設置構造の概念モデルを示す分解斜視図である。 上記概念モデルにおける給湯器設置部分の縦断面略図である。 同じく、上記概念モデルにおける給湯器設置部分の横断面略図である。
符号の説明
1 給湯器
12 ボルト部材
2 外壁材
3 軸組フレーム
4 配管下地フレーム
42 給湯器取付下地プレート
43 横桟材
52 内壁材
53 点検口
7 配管接続パネル
71 配管継手部材(配管接続口)
82 ヘッダー
91 配管点検用扉
10 パイプスペース

Claims (7)

  1. 外壁材と、
    上記外壁材の屋内側に結合されて該外壁材を建物の軸組に建て込む軸組フレームと、
    上記軸組フレームの屋内側に結合された配管下地フレームと、
    上記配管下地フレームに取り付けられて上記外壁材の裏面に当てがわれた給湯器取付下地プレートと、
    上記外壁材の屋外側に取り付けられ、外壁材を貫通するボルト部材により上記給湯器取付下地プレートを下地として固定される給湯器と、
    上記外壁材と等幅で同一面をなすように上記軸組フレームに取り付けられ、屋内外双方に配管を接続しうる複数個の配管接続口を備えた配管接続パネルと
    を一体的に具備してなる給湯器設置用複合壁パネル。
  2. 請求項1に記載の給湯器設置用複合壁パネルにおいて、
    外壁材と配管接続パネルとは側縁部の断面形状を揃えて接合され、該接合部及び配管接続口の周部には止水処理が施されたことを特徴とする給湯器設置用複合壁パネル。
  3. 請求項1又は2に記載の給湯器設置用複合壁パネルにおいて、
    配管下地フレームにヘッダーを保持するための横桟材が取り付けられていることを特徴とする給湯器設置用複合壁パネル。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の給湯器設置用複合壁パネルにおいて、
    配管点検用扉が、外壁材と等幅で同一面をなすように軸組フレームに取り付けられ、屋外側から開閉可能となされたことを特徴とする給湯器設置用複合壁パネル。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載された給湯器設置用複合壁パネルを用いる給湯器の設置構造であって、
    軸組フレームを建物の軸組に建て込み、給湯器に接続される配管系を配管接続パネルの配管接続口を経由させて壁内側に延設し、軸組フレーム及び配管下地フレームによって囲まれた空間内に給水用又は給湯用のヘッダーを配して、上記配管系の少なくとも一部を該ヘッダーに接続して分岐したことを特徴とする給湯器の設置構造。
  6. 請求項5に記載の給湯器の設置構造において、
    配管下地フレームの屋内側を、配管下地フレームから離隔した内壁材で囲むことにより、軸組フレーム及び配管下地フレームによって囲まれた空間と一体に連通するパイプスペースが形成されたことを特徴とする給湯器の設置構造。
  7. 請求項6に記載の給湯器の設置構造において、
    内壁材の一部に、屋内側から開閉可能な点検口が設けられたことを特徴とする給湯器の設置構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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