JP3364383B2 - 建物のオーバーハング部の排水・通気構造 - Google Patents

建物のオーバーハング部の排水・通気構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物のベランダ等
のオーバーハング部の前面下端コーナー部に取り付けら
れたL字形部材内の排水性及び通気性を向上させた建物
のオーバーハング部の排水・通気構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】建物の外壁より外側に突出したベランダ
等のオーバーハング部は、風雨等により常に厳しい環境
に晒されるため、いくら防水対策を施しても、壁面内に
雨水が侵入するのを完全に防止することは難しく、ま
た、壁面内には結露も生じる。壁面内に侵入した雨水や
結露水は、下方へ伝って流れ、壁面下端コーナー部分に
取り付けられたL字形のコーナー部材の内面に溜まり、
その水分が躯体構造材や下地材の腐蝕を早め、耐久性を
低下させる原因となる。
【0003】そこで、本出願人は、先に出願した実願平
5−49876号において、L字形部材内の排水性を向
上する排水構造を提案した。この排水構造は、図6に示
すように、L字形のコーナー部材11と、オーバーハン
グ部の下面に取り付けられる軒天板12とを水抜金具1
3を用いて接合し、コーナー部材11と軒天板12との
間の隙間に、水抜金具13に形成された水抜孔14を位
置させる構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記排
水構造では、水抜金具13が釘15により躯体構造材1
6に直接打ち付けられ、両者間に隙間が全く無くなって
いるため、コーナー部材11と軒天板12との間の隙間
に水抜金具13の水抜孔14が位置していても、コーナ
ー部材11の下部端縁部分で躯体構造材16が障害とな
って水の流れが阻害されてしまい、折角の排水構造がそ
の機能を有効に発揮できなくなっている。しかも、この
構成では、排水性のみならず通気性も悪く、オーバーハ
ング部内に湿気が滞留しやすくなっており、この排水性
・通気性の悪さがカビや腐敗菌を増殖させて躯体構造材
16や下地材の腐蝕を早め、耐久性を低下させる原因と
なっている。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、オーバーハング部内
の排水性・通気性を向上させて耐久性を向上させること
ができ、しかも、施工性も向上することができる建物の
オーバーハング部の排水・通気構造を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の建物のオーバーハング部の排水
・通気構造に用いるL字形部材は、面方向に貫通する多
数の中空孔を有する2枚の板材の端部を該中空孔と交差
する方向に傾斜カットして、両板材の傾斜カット面を双
方の中空孔が連通するように接着して製造したものを用
い、L字形部材の中空孔を排水路・通気路として利用す
る。そして、L字形部材内側の水平面と垂直面に跨がっ
て防水性シート部材を貼着する。
【0007】この防水性シート部材は、オーバーハング
部内に浸入した雨水や結露水がL字形部材の内部にしみ
込むことを防ぐと共に、L字形部材の角部の接合部分を
補強する役割も果たす。更に、L字形部材と軒天板との
間の隙間に介在させる通気水切り部材の片側の取付片部
を、前記防水性シート部材と前記L字形部材との間に挟
み込んで該防水性シート部材の裏面に貼着する。従っ
て、防水性シート部材は、通気水切り部材を保持する役
割も果たす。
【0008】そして、通気水切り部材にL字形部材の中
空孔に連通する通気排水孔を形成すると共に、該L字形
部材の上端面に露出する中空孔をオーバーハング部の
壁板裏側の通気層に開口させることで、該外壁板裏側の
通気層を該L字形部材の中空孔と前記通気水切り部材の
通気排水孔を介して屋外に連通させ、排水性・通気性を
確保する。このようにすれば、仮にL字形部材の内面を
オーバーハング部の構造材に密着させて取り付けたとし
ても、排水性・通気性が構造材によって妨げられること
がない。
【0009】
【0010】更に、請求項のように、前記L字形部材
の上端部とその上方に取り付けられる外壁板との間の隙
間にも前記通気水切り部材を介在させ、該通気水切り部
材の取付片部を前記防水性シート部材と前記L字形部材
との間に挟み込んで該防水性シート部材の裏面に貼着
し、該L字形部材の上端面に露出する中空孔を該通気水
切り部材の側壁部の通気排水孔を介して前記外壁板裏側
の通気層に連通させるように施工すると良い。この場合
には、L字形部材と軒天板との間の隙間に介在させる通
気水切り部材を、L字形部材と外壁板との間を接合する
ジョイナー(接合部材)としても兼用することができ
る。
【0011】また、請求項のように、L字形部材の内
側水平面に、前記中空孔に達する溝を該中空孔と交差す
る方向に形成し、この溝を通して中空孔とL字形部材内
側の通気路とを連通させると共に、前記L字形部材の内
側水平面上に軒天板の端部を重ね合わせて施工するよう
にしても良い。この場合には、L字形部材の中空孔の開
口端が軒天板の下方に露出し、該中空孔の開口端が屋外
への通気排水孔として機能するため、通気水切り部材が
不要となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を
図1乃至図3に基づいて説明する。ここで、図1はベラ
ンダ等のオーバーハング部21の壁面下端コーナー部の
構造を示す縦断側面図、図2はL字形部材27の斜視
図、図3は通気水切り部材35の取付構造を示す斜視図
である。図1に示すように、オーバーハング部21の前
面と側面には、外壁板22が縦胴縁23に釘24、ビス
等を用いて取り付けられている。縦胴縁23は、防水シ
ート25を挟んで構造材26に釘、ビス等で固定され、
この縦胴縁23によって外壁板22と防水シート25と
の間に上下方向に延びる通気層が形成されている。
【0013】一方、オーバーハング部21の壁面下端コ
ーナー部には、外壁板22と同じセメント系材料で同じ
柄模様に形成されたL字形部材27が釘28、ビス等を
用いて縦胴縁23に取り付けられている。
【0014】この場合、L字形部材27は、図2に示す
ように、面方向に貫通する多数の中空孔32を有する2
枚の板材27a,27bの端部を該中空孔32と交差す
る方向に傾斜カットして、両板材27a,27bの傾斜
カット面27cを双方の中空孔32が連通するように接
着して製造したものを使用する。このような中空孔32
を有する板材27a,27bは、セメント系の押出成形
板を所定寸法に切断したものを使用すれば良い。尚、本
実施形態では、外壁板22も、L字形部材27と同じセ
メント系の押出成形板(中空孔有り)を使用している
が、セメント系のプレス成形板等、中空孔の無い成形板
を使用するようにしても良い。
【0015】上述したL字形部材27の内側の水平面と
垂直面に跨がって防水性シート部材33が貼着されてい
る。この防水性シート部材33は、金属箔又は合成樹脂
フィルム等で形成され、工場でL字形部材27の内側に
該防水性シート部材33が貼着された状態で出荷される
が、その際、防水性シート部材33の裏面のうち通気水
切り部材35の貼着部分に対応する部分(水平面側の端
部と垂直面側の端部)には、剥離用裏紙34(図2参
照)を付けたままの状態で出荷される。従って、施工現
場では、防水性シート部材33の裏面から剥離用裏紙3
4を剥がし、図3に示すように、通気水切り部材35の
片側の取付片部36を防水性シート部材33とL字形部
材27との間に挟み込んで該防水性シート部材33の裏
面に貼着する。
【0016】この場合、図1に示すように、L字形部材
27の上端部とその上方に取り付けられる外壁板22と
の間の隙間にも、図3と同じ形状の通気水切り部材35
が介在される。従って、L字形部材27の上端部側に
も、上述と同様の方法で、通気水切り部材35を防水性
シート部材33の裏面に貼着する。
【0017】図1に示すように、構造材26の下面に
は、胴縁37が前後方向(図1の左右方向)に向けて
釘、ビス等で固定され、この胴縁37によってL字形部
材27の内側の水平面と構造材26の下面との間に、前
後方向(図1の左右方向)に延びる通気層が形成され、
この通気層が外壁板22の裏側の通気層に連通してい
る。また、胴縁37には、下方から軒天板38が釘3
9、ビス等を用いて取り付けられ、この軒天板38とL
字形部材27との間の隙間に通気水切り部材35が挟み
込まれている。この通気水切り部材35は、断面U字状
(ハット型)に形成され、その上端から水平に延びる一
方の取付片部36は、防水性シート部材33の裏面に貼
着された状態でL字形部材27と胴縁37との間に挟み
込まれ、該通気水切り部材35の他方の取付片部40
は、軒天板38と胴縁37との間に挟み込まれている。
【0018】この通気水切り部材35の底壁部には、複
数の通気排水孔41が形成され、また、該通気水切り部
材35のL字形部材27側の側壁部には、L字形部材2
7の各中空孔32に連通する複数の通気排水孔42が形
成されている。また、L字形部材27の上端部と外壁板
22との間の隙間に介在された通気水切り部材35も、
側壁部の通気排水孔42がL字形部材27の上端面に露
出した各中空孔32に連通されている。
【0019】これにより、外壁板22裏側の通気層が、
上側の通気水切り部材35の通気排水孔42→L字形部
材27の中空孔32→下側の通気水切り部材35の通気
排水孔42,41の経路で屋外と連通され、この経路で
外気を外壁板22裏側の通気層に導入したり、オーバー
ハング部21内に浸入した雨水や結露水を排水できるよ
うになっている。この場合、胴縁23,37によってL
字形部材27の内面と構造材26との間に通気層が形成
されるため、この通気層によっても外気の導入や排水を
行うことができる。尚、上側の通気水切り部材35の屋
外側に向いた通気排水孔41は、シールテープ(図示せ
ず)で塞ぎ、その表面側にコーキング材50が充填され
ている。
【0020】前述したように、L字形部材27の内面に
防水性シート部材33を貼着する作業は、工場で行われ
る。この際、防水性シート部材33の裏面のうち通気水
切り部材35の貼着部分に対応する部分には剥離用裏紙
34を付けたままの状態で出荷され、施工現場において
防水性シート部材33の裏面から剥離用裏紙34を剥が
し、図3に示すように、通気水切り部材35の片側の取
付片部36を防水性シート部材33とL字形部材27と
の間に挟み込んで該防水性シート部材33の裏面に取付
片部36を貼着する。これにより、通気水切り部材35
の取付を極めて簡単に行うことができる。
【0021】このようにして施工したオーバーハング部
21の排水・通気構造によれば、外壁板22裏側の通気
層が、上側の通気水切り部材35の通気排水孔42→L
字形部材27の中空孔32→下側の通気水切り部材35
の通気排水孔42,41の経路で屋外と連通されるた
め、L字形部材27の中空孔32を通して、外気を外壁
板22裏側の通気層に導入したり、オーバーハング部2
1内に浸入した雨水や結露水を排水することができ、排
水性・通気性を向上できて、オーバーハング部21の耐
久性を向上できる。
【0022】ところで、L字形部材27は、多数の中空
孔32を形成することで、板材27a,27bの接着面
27cの接着面積が減少し、その分、接着強度が低下す
る。しかし、本実施形態では、L字形部材27の内側の
水平面と垂直面に跨がって防水性シート部材33を貼着
しているため、この防水性シート部材33によってL字
形部材27の接着強度を補強することができ、経年劣化
による接着面27cの剥がれを防止できる。しかも、防
水性シート部材33は、オーバーハング部21内に浸入
した雨水や結露水がL字形部材27の内部にしみ込むこ
とを防ぐ役割も果たし、L字形部材27の耐久性向上に
役立つ。更に、この防水性シート部材33は、通気水切
り部材35を貼着して保持する役割も果たし、施工性向
上にも役立つ。
【0023】しかも、本実施形態では、L字形部材27
と軒天板38との間の隙間に介在させる通気水切り部材
35を、L字形部材27と外壁板22とを接合するジョ
イナーとしても兼用するようにしたので、施工部品の共
通化、施工コスト削減も実現することができる。しか
も、L字形部材27の上端面に露出する中空孔32と外
壁板22裏側の通気層との間の通気と排水の流れを通気
水切り部材35によってガイドすることができて、通気
性向上・排水性向上にも役立つ。
【0024】以上説明した第1の実施形態では、軒天板
38とL字形部材27との間の隙間に通気水切り部材3
5を介在させた構造となっているが、図4及び図5に示
す第2の実施形態のように施工すれば、通気水切り部材
が不要となる。以下、この第2の実施形態に関して、前
述した第1の実施形態と異なる部分について異符号を付
して説明し、同一部分には同一符号を付して説明を省略
する。
【0025】第2の実施形態では、L字形部材27の内
側水平面に、中空孔32に達する溝45を該中空孔32
と直角に交差する方向に形成し、この溝45を通して中
空孔32とL字形部材27内側の通気路とを連通させ
る。このL字形部材27の内側には防水性シート部材3
3が貼着されているが、溝45は露出されている。施工
時には、このL字形部材27の内側水平面上に軒天板3
8の端部を重ね合わせた状態で、該軒天板38を釘46
又はビスによって構造材26に胴縁47を介して固定す
る。
【0026】一方、L字形部材27の上端部とその上方
の外壁板22の下端部との間の隙間には、裏側からハッ
ト型ジョイナー29が挟み込まれ、その表側からコーキ
ング材30が充填されている。上記ハット型ジョイナー
29は、釘31によって縦胴縁23に取り付けられてい
る。
【0027】以上説明した第2の実施形態では、L字形
部材27の中空孔32の開口端が軒天板38の下方に露
出し、該中空孔32の開口端が屋外への通気排水孔とし
て機能するため、前述した第1の実施形態で用いたよう
な通気水切り部材が不要となり、排水・通気構造が簡単
になる。
【0028】しかも、第2の実施形態では、L字形部材
27内部の中空孔32を溝45とハット型ジョイナー2
9の通気排水孔43の双方によって外壁板22裏側の通
気層に連通させることができ、L字形部材27内部の中
空孔32を効果的に利用した通気・排水を行うことがで
きる。
【0029】尚、第2の実施形態では、通気水切り部材
が不要となるため、防水性シート部材33の端部裏面に
剥離用裏紙を付けて出荷する必要はなく、工場で、防水
性シート部材33の全面をL字形部材27の内面に貼着
して出荷すれば良い。
【0030】本発明は、上記各実施形態に限定されず、
例えば、第2の実施形態で用いた図5のL字形部材27
を用いて、第1の実施形態(図1)の構造に施工するよ
うにしても良い。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1の建物のオーバーハング部の排水・通気構
よれば、L字形部材内部の中空孔を排水路・通気路と
して利用できるため、オーバーハング部内の排水性・通
気性を向上させることができて、オーバーハング部の耐
久性を向上させることができる。しかも、L字形部材の
内側に貼着した防水性シート部材によって、L字形部
材の内部への水分のしみ込み防止、L字形部材の角部
の接合部分の補強、通気水切り部材の保持、という3
つの機能を全て実現できて、耐久性向上及び施工性向上
に役立つ。
【0032】
【0033】更に、請求項では、L字形部材と軒天板
との間の隙間に介在させる通気水切り部材を、L字形部
材と外壁板との間の隙間にも介在させるようにしたの
で、施工部品の共通化、施工コスト削減も実現すること
ができると共に、L字形部材の上端面に露出する中空孔
と外壁板裏側の通気層との間の通気と排水の流れを通気
水切り部材によってガイドすることができて、通気性向
上・排水性向上にも役立つ。
【0034】また、請求項では、L字形部材の内側水
平面に、中空孔に達する溝を該中空孔と交差する方向に
形成すると共に、該L字形部材の内側水平面上に軒天板
の先端部を重ね合わせて施工するようにしたので、L字
形部材の中空孔の開口端が軒天板の下方に露出し、通気
水切り部材が不要となり、施工コスト低減に貢献するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるベランダ等の
オーバーハング部の壁面下端コーナー部の構造を示す縦
断側面図
【図2】第1の実施形態のL字形部材の斜視図
【図3】第1の実施形態の通気水切り部材の取付構造を
示す斜視図
【図4】本発明の第2の実施形態におけるベランダ等の
オーバーハング部の壁面下端コーナー部の構造を示す縦
断側面図
【図5】第2の実施形態のL字形部材の斜視図
【図6】従来のベランダ等のオーバーハング部の壁面下
端コーナー部の構造を示す縦断側面図
【符号の説明】
21…オーバーハング部、22…外壁板、23…縦胴
縁、25…防水シート、26…構造材、27…L字形部
材、27a,27b…板材、27c…傾斜カット面(接
合面)、29…ハット型ジョイナー、30…コーキング
材、32…中空孔、33…防水性シート部材、34…剥
離用裏紙、35…通気水切り部材、36…取付片部、3
7…胴縁、38…軒天板、40…取付片部、41,42
…通気排水孔、45…溝、47…胴縁。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物のベランダ等のオーバーハング部の
    壁面下端コーナー部にL字形部材を取り付けて構成した
    建物のオーバーハング部の排水・通気構造であって、 前記L字形部材は、面方向に貫通する多数の中空孔を有
    する2枚の板材の端部を該中空孔と交差する方向に傾斜
    カットして、両板材の傾斜カット面を双方の中空孔が連
    通するように接着して製造したものを用い、 前記L字形部材内側の水平面と垂直面に跨がって防水性
    シート部材を貼着し、 前記L字形部材と軒天板との間の隙間に介在させる通気
    水切り部材の片側の取付片部を、前記防水性シート部材
    と前記L字形部材との間に挟み込んで該防水性シート部
    材の裏面に貼着し、 前記通気水切り部材の側壁部に、前記L字形部材の中空
    孔に連通する通気排水孔を形成し、 前記L字形部材の上端面に露出する中空孔を前記オーバ
    ーハング部の外壁板裏側の通気層に開口させることで、
    該外壁板裏側の通気層を前記L字形部材の中空孔と前記
    通気水切り部材の通気排水孔を介して屋外に連通させた
    構成としたことを特徴とする建物のオーバーハング部の
    排水・通気構造。
  2. 【請求項2】 前記L字形部材の上端部とその上方に取
    り付けられる外壁板との間の隙間にも前記通気水切り部
    材を介在させる排水・通気構造であって、該通気水切り
    部材の取付片部を前記防水性シート部材と前記L字形部
    材との間に挟み込んで該防水性シート部材の裏面に貼着
    し、該L字形部材の上端面に露出する中空孔を該通気水
    切り部材の側壁部の通気排水孔を介して前記外壁板裏側
    の通気層に連通させた構成としたことを特徴とする請求
    項1に記載の建物のオーバーハング部の排水・通気構
    造。
  3. 【請求項3】 建物のベランダ等のオーバーハング部の
    壁面下端コーナー部にL字形部材を取り付けて構成した
    建物のオーバーハング部の排水・通気構造であって、 前記L字形部材は、面方向に貫通する多数の中空孔を有
    する2枚の板材の端部を該中空孔と交差する方向に傾斜
    カットして、両板材の傾斜カット面を双方の中空孔が連
    通するように接着して製造したものを用い、 前記L字形部材の内側水平面に、前記中空孔に達する溝
    を該中空孔と交差する方向に形成することで、該中空孔
    を該溝を介して該L字形部材内側の通気路に連通させ、 前記L字形部材の内側水平面上に軒天板の端部を重ね合
    わせて施工して、該L字形部材の下部側の中空孔の開口
    端を該軒天板の下方に露出させることで、前記L字形部
    材内側の通気路を前記溝と前記中空孔を介して屋外に連
    通させた構成としたことを特徴とする建物のオーバーハ
    ング部の排水・通気構造。
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