JPH0932106A - 建物のオーバーハング部の排水構造 - Google Patents

建物のオーバーハング部の排水構造

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JPH0932106A
JPH0932106A JP18513295A JP18513295A JPH0932106A JP H0932106 A JPH0932106 A JP H0932106A JP 18513295 A JP18513295 A JP 18513295A JP 18513295 A JP18513295 A JP 18513295A JP H0932106 A JPH0932106 A JP H0932106A
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JP
Japan
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drainage
water
wall
fitting
accessory
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JP18513295A
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Hidehito Ito
秀仁 伊藤
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Nichiha Corp
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Nichiha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーバーハング部の壁面下端コーナー部に取
り付けられる外壁役物内に伝い落ちてくる水分を速やか
に外部に排出する。 【解決手段】 オーバーハング部21の壁面下端コーナ
ー部には、外壁板22と同じ材料で同じ柄模様に形成さ
れた断面L字形の外壁役物26が接合金具27と水抜金
具28を介して取り付けられている。水抜金具28とこ
れを取り付ける躯体構成材25との間に、水抜孔31よ
りも軒天板34側に位置してスペーサ部材32を挟み込
むことにより、躯体構成材25と外壁役物26との間に
排水用の隙間36が形成されている。このスペーサ部材
32は水分の流れを水抜金具28で塞き止める“堰”と
しても機能する。また、水抜金具28と接合金具27と
に跨がって内側から防水シート35が貼着され、外壁役
物26の内面全体が防水シート35で覆われている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物のベランダ等
のオーバーハング部の前面下端コーナー部に取り付けら
れた断面L字形の外壁役物内の排水性を向上した建物の
オーバーハング部の排水構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の外壁より外側に突出したベランダ
等のオーバーハング部は、風雨等により常に厳しい環境
に晒されるため、いくら防水対策を施しても、壁面内に
雨水が侵入するのを完全に防止することは難しく、ま
た、壁面内には結露も生じる。壁面内に侵入した雨水や
結露水は、下方へ伝って流れ、壁面下端コーナー部に取
り付けられた断面L字形の外壁役物の内面に溜まり、そ
の水分が躯体構造材や下地材の腐蝕を早め、耐久性を低
下させる原因となる。
【0003】そこで、本出願人は、先に出願した実願平
5−49876号において、外壁役物内の排水性を向上
する排水構造を提案した。この排水構造は、図4に示す
ように、外壁役物11と、オーバーハング部の下面に取
り付けられる軒天板12とを水抜金具13を用いて接合
し、外壁役物11と軒天板12との間の隙間に水抜金具
13に形成された水抜孔14を位置させる構造となって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記排
水構造では、水抜金具13が釘15により躯体構造材1
6に直接打ち付けられ、両者間に隙間が全く無くなって
いるため、外壁役物11と軒天板12との間の隙間に水
抜金具13の水抜孔14が位置していても、外壁役物1
1の下部端縁部分で躯体構造材16が障害となって水の
流れが阻害されてしまい、折角の排水構造がその機能を
有効に発揮できなくなっている。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、オーバーハング部の壁面下端コ
ーナー部に取り付けられる外壁役物内に伝い落ちてくる
水分を速やかに外部に排出することができて、耐久性を
向上することができる建物のオーバーハング部の排水構
造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の建物のオーバーハング部の排水
構造は、建物のベランダ等のオーバーハング部の壁面下
端コーナー部に取り付けられる断面L字形の外壁役物
と、前記オーバーハング部の下面に取り付けられる軒天
板とを水抜金具を用いて接合し、前記外壁役物と前記軒
天板との間の隙間に前記水抜金具に形成された水抜孔を
位置させたものにおいて、前記水抜金具とこれを取り付
ける躯体構成材との間に、前記水抜孔よりも前記軒天板
側に位置してスペーサ部材を挟み込むことにより、前記
躯体構成材と前記外壁役物との間に前記水抜孔へ連なる
排水用の隙間を形成したものである。
【0007】この構成では、水抜金具と躯体構成材との
間に挟み込まれたスペーサ部材によって躯体構成材と外
壁役物との間に排水用の隙間が形成されているので、外
壁役物内に流れて落ちてくる水分が水抜金具の水抜孔へ
流れるのに躯体構成材が障害とならず、排水性が損なわ
れない。しかも、水抜金具と躯体構成材との間に挟み込
まれたスペーサ部材が水分の流れを水抜金具で塞き止め
る“堰”として機能し、水分を水抜金具の水抜孔から確
実に排出すると共に、軒天板側への水分の侵入を阻止す
る。
【0008】更に、請求項2では、前記水抜金具と、前
記外壁役物の上縁部を下地材に固定する接合金具とに跨
がって内側から防水性のシート部材を貼着している。こ
の構成では、外壁役物の内面が防水性のシート部材で覆
われるため、オーバーハング部の壁面内に侵入した雨水
や結露水等の水分が下方へ伝って流れると、その水分が
防水性のシート部材で受けられ、水抜金具側へ流され
る。この場合、上方から伝い流れてくる水分に対して外
壁役物の内面が防水性のシート部材でカバーされた状態
となり、外壁役物の内部に水分がしみ込むことが防がれ
る。
【0009】また、請求項3では、前記外壁役物の下部
内面に前記水抜金具へ導水する斜面状の導水ガイドを設
けた構成としている。この導水ガイドにより、水抜金具
への水分の流れが一層良くなり、排水性が一層向上す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を
図1及び図2に基づいて説明する。図1はベランダ等の
オーバーハング部21の壁面下端コーナー部の構造を示
す縦断側面図である。オーバーハング部21の前面と側
面には外壁板22が胴縁等の下地材23に釘や金具等を
用いて取り付けられている。下地材23は、防水シート
24を挟んで躯体構造材25に釘等で固定されている。
オーバーハング部21の壁面下端コーナー部には、外壁
板22と同じ材料で同じ柄模様に形成された断面L字形
の外壁役物26が接合金具27と水抜金具28を介して
取り付けられている。接合金具27は釘29で下地材2
3と躯体構造材25に打ち付けられ、この接合金具27
の外面に下向きに形成されたL字状片27aに外壁役物
26の上端突条部26aが嵌め込まれ、接着剤により接
着されている。更に、外壁役物26は釘30で下地材2
3と躯体構造材25に打ち付けられている。
【0011】一方、水抜金具28の下面には2つのL字
状片28a,28bが互いに反対側に向けて形成されて
いる。この水抜金具28と上記接合金具27は、アルミ
の押し出し成形、鉄板等の金属板の折曲加工、溶接等に
より形成すれば良いが、水抜金具28については、防錆
の点からアルミの押し出し成形品又はステンレス鋼板品
を用いることが好ましい。水抜金具28の中央には、両
L字状片28a,28b間に位置して複数の水抜孔31
が一列に形成されている。
【0012】この水抜金具28は、軒天板34側の部分
と躯体構造材25の下面との間にスペーサ部材32を挟
み込んだ状態で釘33により躯体構造材25に打ち付け
られている。この取付状態では、水抜金具28は、外壁
役物26側の部分がスペーサ部材32の厚みによって躯
体構造材25の下面から離れた状態に固定され、前側
(図示左側)のL字状片28aに外壁役物26の下端突
条部26bが嵌め込まれている。水抜金具28の後側
(図示右側)のL字状片28bには、軒天板34の前端
突条部34aが嵌め込まれている。
【0013】更に、図2に示すように、水抜金具28と
接合金具27とに跨がって内側から防水性のシート部材
である防水シート35が貼着されている。水抜金具28
の水抜孔31に対応する部分には防水シート35にも孔
が開けられ、防水シート35上を伝い流れる水分が水抜
孔31から外部に排出できるようになっている。上述し
た外壁役物26の取付構造では、図1に示すように、防
水シート35が外壁役物26の内面全体をカバーし、外
壁役物26と下地材23との間に挟み込まれた状態とな
っている。
【0014】以上説明した構造によれば、オーバーハン
グ部21の壁面内に侵入した水分や結露水は、下地材2
3や、これと躯体構造材25との間に挟まれた防水シー
ト24や外壁板22の内面を伝って下方に流れる。これ
らの水分は外壁役物26上に流れ落ちるが、外壁役物2
6の内面全体が防水シート35で覆われているため、こ
の防水シート35上で水分が受けられ、水抜金具28側
に流れる。この場合、水抜金具28とこれを取り付ける
躯体構成材25との間に、水抜孔31よりも軒天板34
側に位置してスペーサ部材32を挟み込むことにより、
躯体構成材25と外壁役物26との間に排水用の隙間3
6が形成されているので、外壁役物26内の防水シート
35上に流れて落ちてくる水分が水抜金具28の水抜孔
31へ流れるのに躯体構成材25が障害とならず、水抜
孔31への水分の流れが良くなって、排水性が損なわれ
ない。しかも、水抜金具28と躯体構成材25との間に
挟み込まれたスペーサ部材32が水分の流れを水抜金具
28で塞き止める“堰”として機能し、水分を水抜金具
28の水抜孔31から確実に排出すると共に、軒天板3
4側への水分の侵入を阻止することができ、軒天板34
の腐蝕も防止することができる。
【0015】上記第1の実施形態では、外壁役物26の
内面全体を防水シート35で覆うようにしたので、外壁
役物26の内部への吸水を防水シート35で防ぐことが
でき、外壁役物26の耐久性を向上できる利点がある。
しかし、上述したように躯体構成材25と外壁役物26
との間にスペーサ部材32により排水用の隙間36を形
成することで、排水性を向上することができるので、必
ずしも外壁役物26の内面全体を防水シート35で覆う
必要はない。
【0016】また、外壁役物26の内面を防水シート3
5で覆う場合でも、防水シート35は防水性のあるシー
ト部材であれば良く、例えばゴムシートであっても良い
ことは言うまでもない。
【0017】一方、図3に示す第2の実施形態は、外壁
役物26の内面を防水シート35で覆わない実施形態で
ある。この第2の実施形態では、断面ほぼ三角形に成形
された合成樹脂又はゴム系の導水ガイド37が外壁役物
26の内面に接着され、外壁役物26の上方から垂れて
くる水分が導水ガイド37の斜面上を水抜金具28に向
かって流れるようになっている。これ以外の構成は、前
記第1の実施形態と同じである。
【0018】このように構成すれば、斜面状の導水ガイ
ド37により水抜金具28への水分の流れが一層良くな
り、排水性を一層向上することができる。
【0019】尚、上記第2の実施形態では、導水ガイド
37を合成樹脂又はゴム系の防水性を有する材料で形成
することにより、外壁役物26の内部への吸水を導水ガ
イド37で防ぐ効果も期待できるようになっているが、
導水ガイド37に相当する部分を外壁役物26に一体成
形するようにしても良く、この場合でも、水抜金具28
への水分の流れが良くなるので、排水性・防蝕性を十分
に向上できる。
【0020】また、第2の実施形態においても、第1の
実施形態と同じく、水抜金具28と接合金具27とに跨
がって内側から防水シート35を貼着し、導水ガイド3
7を防水シート35で覆った構成としても良い。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1の構成によれば、水抜金具とこれを取り付け
る躯体構成材との間にスペーサ部材を挟み込むことによ
り、躯体構成材と外壁役物との間に排水用の隙間を形成
したので、排水性を向上できて耐久性を向上することが
できると共に、スペーサ部材が水分の流れを水抜金具で
塞き止める“堰”として機能し、軒天板側への水分の侵
入を阻止することができる。
【0022】更に、請求項2では、外壁役物の内面を防
水性のシート部材で覆うようにしたので、上方から伝い
流れてくる水分が外壁役物の内部にしみ込むことを防止
できて、外壁役物の耐久性を一層向上することができ
る。
【0023】また、請求項3では、外壁役物の下部内面
に斜面状の導水ガイドを設けたので、この導水ガイドに
より水抜金具への水分の流れが一層良くなり、排水性を
一層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるベランダ等の
オーバーハング部の壁面下端コーナー部の構造を示す縦
断側面図である。
【図2】接合金具と水抜金具と、これら両者に貼着され
た防水シートを示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態におけるベランダ等の
オーバーハング部の壁面下端コーナー部の構造を示す縦
断側面図である。
【図4】従来のベランダ等のオーバーハング部の壁面下
端コーナー部の構造を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
21…オーバーハング部、22…外壁板、23…下地
材、24…防水シート、25…躯体構造材、26…外壁
役物、27…接合金具、28…水抜金具、31…水抜
孔、32…スペーサ部材、34…軒天板、35…防水シ
ート(防水性のシート部材)、36…排水用の隙間、3
7…導水ガイド。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物のベランダ等のオーバーハング部の
    壁面下端コーナー部に取り付けられる断面L字形の外壁
    役物と、前記オーバーハング部の下面に取り付けられる
    軒天板とを水抜金具を用いて接合し、前記外壁役物と前
    記軒天板との間の隙間に前記水抜金具に形成された水抜
    孔を位置させた建物のオーバーハング部の排水構造にお
    いて、 前記水抜金具とこれを取り付ける躯体構成材との間に、
    前記水抜孔よりも前記軒天板側に位置してスペーサ部材
    を挟み込むことにより、前記躯体構成材と前記外壁役物
    との間に前記水抜孔へ連なる排水用の隙間を形成したこ
    とを特徴とする建物のオーバーハング部の排水構造。
  2. 【請求項2】 前記水抜金具と、前記外壁役物の上縁部
    を下地材に固定する接合金具とに跨がって内側から防水
    性のシート部材を貼着したことを特徴とする請求項1に
    記載の建物のオーバーハング部の排水構造。
  3. 【請求項3】 前記外壁役物の下部内面に前記水抜金具
    へ導水する斜面状の導水ガイドを設けたことを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の建物のオーバーハング部の排
    水構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU713269B3 (en) * 1996-01-10 1999-11-25 Spacespan Australia Pty Ltd Rear receiver apparatus
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