JPH0431378Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0431378Y2
JPH0431378Y2 JP1986074140U JP7414086U JPH0431378Y2 JP H0431378 Y2 JPH0431378 Y2 JP H0431378Y2 JP 1986074140 U JP1986074140 U JP 1986074140U JP 7414086 U JP7414086 U JP 7414086U JP H0431378 Y2 JPH0431378 Y2 JP H0431378Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
eaves
roofing
draining
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1986074140U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62187118U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986074140U priority Critical patent/JPH0431378Y2/ja
Publication of JPS62187118U publication Critical patent/JPS62187118U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0431378Y2 publication Critical patent/JPH0431378Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、横葺屋根の軒先部における雨仕舞い
構造の改良に関する。
〔従来の技術〕
屋根構造は、木造家屋と体育館などの鉄骨建物
とで若干の相違はあるが、基本的には、第4図に
示すように、母屋10上に、それと直交する方向
に鋼板製ハツト型タルキ20を配置固定し、該タ
ルキ20の縁部21に野地材(木毛板、グラスウ
ール板、発泡樹脂板等)30を敷設し、野地材3
0の上面を防水シートとしてのルーフイング(ゴ
ム、樹脂等のシート等)40で被覆したうえ、そ
の野地材30上に、横葺屋根板60(以下、単に
「屋根板」ともいう)を、軒先端から棟に向かつ
て葺上げている。隣合う屋根板60同士は、互い
の上端縁と下端縁を接続するための折曲加工が加
えられ、折曲げ加工部を介して接続61されてい
る。
軒先端部には軒先唐草50が取付けられ、その
折曲部51に、軒先端に位置する葺始め屋根板6
0の下端縁62が係止されている。70は水切り
板であり、軒先端面90と軒先唐草50との間に
固着されている。該水切り板70は鋼板、アルミ
ニウム板等の金属板の成形加工品であり、水切り
板面部71により軒先部に吹付ける風雨を遮り、
かつ、棟側に折曲した上面係止部72の先端部を
上方に折曲した水返し部73によつて軒先部の野
地材30上への雨水の侵入を阻止している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
屋根板60の内側に雨水が侵入した場合、その
雨水は、防水シートであるルーフイング40の表
面をつたつて流下し、軒先から外に排出される
が、ルーフイング40に破損個所があると、雨水
はその部分から更に内側に侵入し、野地材30を
濡らすため、野地材30に腐食、変色等が生じ、
体育館などの鉄骨建物では、野地材30裏面から
漏水したり、野地材にシミが付くことにより著し
く美観が損なわれ、一方、木造家屋では、雨水が
野地材から天井板に伝わり、天井板にも腐食、変
色、シミ等が生じていた。また、水返し部73の
隆起部によつてルーフイング40が破損されるこ
とがあり、この場合には水切り板面部71から、
あるいは軒先唐草50と屋根板60の係止部から
侵入した雨水がルーフイング40の破損個所から
野地材30側に侵入することがあつた。
殊に、寒冷地においては、屋根の積雪の下層部
分が屋内の暖房熱等により融解し、その水は軒先
に向かつて流下するけれども、軒先側の固結した
積雪層によりせき止められた状態で屋根板60の
上に、軒先端から家屋の外壁部110の内側にか
けて滞留する。その融雪水の滞留は、葺始め屋根
板60とそれに隣る屋根板60との接続部61に
まで及ぶこともしばしばである。このため、その
滞留水が軒先側の屋根板接続部61の隙間から内
側に侵入しルーフイング40の破損個所やルーフ
イング40の継ぎ目の重ね合わせ面から野地材3
0の方に侵入し、所謂すがもれ現象として寒冷地
における問題点となつていた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、上記問題点を解決するために改良さ
れた屋根の軒先部における雨仕舞い構造を提供す
るものである。
本考案に係る雨仕舞い構造は、野地材の軒先端
に、水切り板と軒先唐草を取付けると共に、野地
材表面をルーフイングで被覆し、その野地材に軒
先から棟に向けて横葺屋根板を、互いの上端縁と
下端縁とを接続して葺上げ、軒先の葺始め屋根板
はその下端縁を軒先唐草に係止させている横葺屋
根において、前記水切り板が、野地材の軒先端面
に沿わせた水切り板面部と、野地材表面とルーフ
イングの間を棟に向かつて延在する水受け板面部
とを有し、水受け板面部は、軒先から葺始め屋根
板とそれに接続された屋根板との接続部を棟側に
越える長さに形成されていることを特徴としてい
る。
〔作用〕
本考案の屋根の雨仕舞い構造においては、水切
り板80の水受け板面部82を、野地材30の表
面に沿つてその軒先端面から、葺始め屋根板60
とそれに隣る屋根板60との接続部61より棟側
に延在させているので、軒先部の屋根上に滞留す
る融雪水が仮りに軒先側の屋根板接続部61から
内側に侵入した場合にも、水受け板面部82が、
透水遮断層として野地材30側への侵入を確実に
阻止し、所謂すがもれを未然に防止する。
また、従来の水切り板70(第4図)では、軒
先側から雨水が吹込む場合に侵入した雨水が野地
材上に走水するのを阻止するための水返し部73
を必要とするが、本考案は水切り板80の水受け
板面部82に、軒先側に屋根板60の接続部61
を越える広幅をもたせているので、その上端側縁
は、従来の水切り板70と異なつて水返しの折曲
成形を必要とせず、平面形状のままとすることが
でき、従つて水返し部の隆起に起因するルーフイ
ング40の破損の問題もなくなる。
〔実施例〕
第1図は本考案の雨仕舞い構造に使用される水
切り板の実施例を示している。水切り板80は塗
装鋼板を折曲加工してなり、水切り板面部81の
上端縁に折曲連接して水受け板面部82が形設さ
れている。第2図は上記水切り板80を用いて構
成した本考案の屋根の雨仕舞い構造の例を示して
いる。水切り板80の水受け板面部82は、タル
キ20間に敷設された野地材30とその上面のル
ーフイング40との間に介装されている。
水切り板80の水受け板面部82の棟側への長
さ、すなわち幅寸法は、通常の軒の出(軒先端部
から家屋の外壁110までの約50cm)と、家屋の
外壁110からその内側(棟側)のすがもれの原
因となる融雪水の溜る個所までの距離(積雪量や
屋根勾配等により多少の差はあるが、おおむね
100〜150cm)の和である約150〜200cmとしている
が、所望によりそれよりも短くも、あるいは長く
も形成することができる。
本考案の水切り板は、成形加工の都合により、
あるいは施工の便宜上、第3図に示すように、水
受け板面部82を幅方向の適宜の個所で分割して
分割縁部に継接片82a,82bを設けた分割体
として構成し、棟側の分割体821を必要な数だ
け継ぎ足して使用することもできる。この場合、
棟側の分割体821は、極薄の金属製シート、例
えばアルミニウム製シート、ステンレス鋼製シー
トを用いることができ、またその棟側の端縁部を
2重に折り重ねることにより必要な剛性を持たせ
ることができる。また、分割体の継接片82a,
82bの個所には、コーキング、その他の漏水を
阻止する手段を講じるとよい。
本考案の水切り板80の水切り板面部81の形
状は従来の水切り板のそれと特に異ならず、図示
のような平直面のほか、適宜折り曲げ加工を加え
て折曲面とすることもある。また、軒先端部への
取付け方法も、従来の水切り板と同じように、例
えば、クギ、ビス等を用いて軒先端部に固着させ
ればよい。
なお、第2図に示す軒先唐草100は、屋根板
60の形状に添うように、垂下片101、傾斜片
102、上片103を形成すると共に、第2垂下
片104、係合支持片105、凹部106および
上部支持片107を一体的に形成した新規な形状
を有している。このような形状にすることによつ
て、屋根板60の軒先端部は軒先唐草100の軒
先縁部に合致し、屋根板60の軒先部の剛性がよ
り高められるという利点が得られる。
〔考案の効果〕
本考案に係る屋根の雨仕舞い構造によれば、軒
先側の屋根の上に融雪水が滞留して軒先側の屋根
板の接続部から内側に侵入することがあつても、
野地材とルーフイングとの間に延在する水切り板
の水受け板面部により、その領域のルーフイング
の継目や破損の有無に拘らず、野地材への水の侵
入は確実に遮断され、従つて寒冷地におけるすが
もれ、野地材等の腐食、変色、シミ等の発生を未
然に防止することができる。
また、従来の雨仕舞い構造では、第4図に示す
ように、水切り板70の上面係止部72の後端縁
に隆起状の水返し部73を形設しておき、軒先唐
草50と屋根板60の隙間や水切り板70との隙
間から侵入する雨水を、その水切り部73で遮る
ようにしているが、本考案の水切り板は、広幅の
水受け板面部82を備えているので、そのような
水返し部73を省略することができ、運搬・保管
等の取り扱い性にすぐれている。同じ理由によ
り、軒先唐草50の後端縁部の水返し部52の形
設も省略することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の屋根の雨仕舞い構造に使用さ
れる水切り板の実施例を示す断面図、第2図は本
考案の屋根の雨仕舞い構造の例を示す正面断面
図、第3図は本考案の屋根の雨仕舞い構造に使用
される水切り板の他の実施例を示す断面図、第4
図は従来の水切り板を用いた屋根構造を示す正面
断面図である。 10……母屋、20……タルキ、30……野地
材、40……ルーフイング、50,100……軒
先唐草、60……屋根板、61……屋根板接続
部、62……葺始め屋根板下端縁、80……水切
り板、81……水切り板面部、82……水受け板
面部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 野地材の軒先端に、水切り板と軒先唐草を取付
    けると共に、野地材表面をルーフイングで被覆
    し、その野地材に軒先から棟に向けて横葺屋根板
    を、互いの上端縁と下端縁とを接続して葺上げ、
    軒先の葺始め屋根板はその下端縁を軒先唐草に係
    止させている横葺屋根において、前記水切り板
    が、野地材の軒先端面に沿わせた水切り板面部
    と、野地材表面とルーフイングの間を棟に向かつ
    て延在する水受け板面部とを有し、水受け板面部
    は、軒先から葺始め屋根板とそれに接続された屋
    根板との接続部を棟側に越える長さに形成されて
    いることを特徴とする横葺屋根の軒先部における
    雨仕舞い構造。
JP1986074140U 1986-05-17 1986-05-17 Expired JPH0431378Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986074140U JPH0431378Y2 (ja) 1986-05-17 1986-05-17

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986074140U JPH0431378Y2 (ja) 1986-05-17 1986-05-17

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62187118U JPS62187118U (ja) 1987-11-28
JPH0431378Y2 true JPH0431378Y2 (ja) 1992-07-28

Family

ID=30919088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986074140U Expired JPH0431378Y2 (ja) 1986-05-17 1986-05-17

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0431378Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5723058A (en) * 1980-07-15 1982-02-06 Fujitsu Ltd Formation of thin film

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5723058A (en) * 1980-07-15 1982-02-06 Fujitsu Ltd Formation of thin film

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62187118U (ja) 1987-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4300319A (en) Building eaves shield
US5675939A (en) Rainwater diverter for sloped roof flashings
US5941028A (en) Roof edge ventilation strip
JPH0431378Y2 (ja)
JP3600889B2 (ja) 断熱屋根材
US2054049A (en) Metal siding for masonry structures
JP3031607B2 (ja) 建築用縦葺き外装材及び建築物の外装構造
JP4048383B2 (ja) 屋根材
JPS6343300Y2 (ja)
JPS6016176Y2 (ja) 屋根の雨押え構造
JP4087969B2 (ja) 傾斜屋根用屋根材及び屋根構造
JP2899241B2 (ja) 斜め葺き外装材、斜め葺き外装構造及び斜め葺き外装の施工方法
JPS6135635Y2 (ja)
JPH0833053B2 (ja) 横葺屋根板
JP2736956B2 (ja) 縦葺き屋根構造
JP2631012B2 (ja) 横葺屋根板
JPS6316415Y2 (ja)
JPS5942422Y2 (ja) 軒先の水切り構造
JP2526968Y2 (ja) 無落雪屋根の構造
JPS6139782Y2 (ja)
JPH0333860Y2 (ja)
JPS5832492Y2 (ja) 換気構造を備えた屋根構造
JP2631011B2 (ja) 横葺屋根板
JP3129665B2 (ja) 縦葺屋根板の接続構造
JP3044195B2 (ja) 軒先構造