JP2526968Y2 - 無落雪屋根の構造 - Google Patents

無落雪屋根の構造

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JP2526968Y2
JP2526968Y2 JP4831891U JP4831891U JP2526968Y2 JP 2526968 Y2 JP2526968 Y2 JP 2526968Y2 JP 4831891 U JP4831891 U JP 4831891U JP 4831891 U JP4831891 U JP 4831891U JP 2526968 Y2 JP2526968 Y2 JP 2526968Y2
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roof
parapet
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収朝 近藤
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は建物の周辺にパラペット
を立設した無落雪屋根の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】多雪地域では屋根の雪降ろし作業が必須
のものとなるが、危険かつ重労働であるため、これを避
ける方法もかなり多く用いられ、その一つに無落雪屋根
がある。これは屋根面を建物の中心部に向かって浅い下
り勾配として、前記中心部に谷樋を設ける。そしてこの
屋根に積もった雪を地下水散布あるいは屋内の暖房熱の
伝達によって徐々に溶かし、前記谷樋から排除するもの
である。この方式の屋根の場合、周辺下方への落雪を防
止するため、パラペットを屋根外周に立設するのが通例
である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記構造
の無落雪屋根では、パラペットが外壁上に垂直に立ち上
げられ、又屋根を構成する屋根パネルは下り勾配で建物
の中央に向けて敷設される。その為谷樋と平行なパラペ
ットの内面と屋根パネルの外周面との間には楔状の隙間
が生じる。一方屋根に葺かれた屋根葺材とパラペットの
内面に貼設された雨仕舞鉄板は連続的に接続されるが、
この接続が不十分であると雨水が隙間に浸入し、特に寒
凍時には、浸入した雨水の凍結により隙間が押広げられ
ることになり、上記パラペットと屋根との間の雨仕舞能
力を損わせることになる。この結果、経年的に雨水の浸
入がより大きくなってゆき、屋根部分丈でなく建物全体
の耐久性をも低下させることになっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記の課題を解
決する為に考案されたものであって、建物の外壁上にパ
ラペットを立設するとともに、該外壁上でかつ相対向す
るパラペットから建物の中央部に向って夫々屋根パネル
を下り勾配に配置して、該中央部には前記パラペットと
平行に谷樋を形成する無落雪屋根において、前記パラペ
ットの内面と屋根パネルの外周面とに形成される楔状の
隙間内に楔状断面の板材を挿入するとともにコーキング
材充填してパラペットと屋根パネル間をシールしてなる
ことを特徴とする無落雪屋根の構造に関する。
【0005】
【作用】屋根パネルとパラペットとの間に必然的に形成
された楔状の隙間には、その内部に楔状の板材が挿入さ
れるとともにコーキング材が充填されるので、屋根葺材
とパラペットの雨仕舞鉄板との連続性がなくなっても、
該隙間は確実に塞がれることになりこの隙間への雨水の
浸入が防止され、そのため隙間の拡大はなくなる。
【0006】
【実施例】図1は本考案の無落雪屋根のパラペット構造
の一実施例を示す斜視図、図2は図1の無落雪屋根のパ
ラペット構造の縦断面図、図3は図2の要部の拡大縦断
面図である。図中、1は建物で11はその外壁、12は
外壁11の上縁部に配設された桁材、13は外壁11の
上縁部、15は上桁材12に突設された受け部、2はパ
ラペット、3は屋根である。
【0007】本実施例の建物の外壁11を構成する壁パ
ネルはその上縁部13が桁材12で結合されている。こ
の桁材12の上面16に前記各壁パネルと外面をほぼ同
面にしてパラペット2が立設されている。そして、これ
ら外壁11とパラペット2の外面には一括してサイディ
ング材14が張り付けられている。これで外壁11とパ
ラペット2の外面側接合部に水が浸入する恐れはない。
又屋根3は、外壁11上でかつ相対向するパラペット2
1,22から夫々屋根パネル31,31…を建物の中央
部に向かって緩い下り勾配に敷設したもので、前記中央
部には谷樋4が形成される。
【0008】すなわち、図2,図3に示す如く、屋根パ
ネル31,31…の一端が受け部15上に載置され他端
側に谷樋4が形成される。通常前記桁材12を幅の広い
ものにして内周側に受け部15を突設する。そしてこの
受け部15に屋根3の一端が載置されるのである。屋根
3は、前記のように建物の中央部に向かって緩い下り勾
配としているため、その一端の外周面と前記パラペット
2の内面との間に、上向きにやや広がった狭い縦向きの
所謂楔状の隙間5ができる。この隙間5に断面が楔状の
板材を挿入し、更にコーキング剤を充填して、シールす
る。シール作業は縦向きの隙間5に対して行うため、楽
な姿勢で実施でき、確認も容易である。しかもシール箇
所は対向するパラペット21,22側のみだけであり、
容易、確実、かつ迅速に行える。
【0009】そしてパラペット2の内面に貼設された雨
仕舞鉄板17と屋根葺材32とを連続して接続する。以
上の結果、この無落雪屋根構造は、雨仕舞鉄板17と屋
根材32間の連続性がなくなりパラペット2と屋根3と
の間に雨水が浸入しても隙間には入らずよって、凍結等
による隙間の拡大事態に至らず、雨水浸入による建物の
耐久性低下が防がれる。しかもこの部分からの外気侵入
及び屋内暖気の放出もなく、屋内の暖房状態を乱さな
い。
【0010】
【考案の効果】本考案に係る無落雪屋根のパラペット構
造によれば、パラペットと屋根との間における隙間処理
が完全となるのでパラペットと屋根との仕切部分での雨
仕舞不良による経年的な建物の耐久性低下を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す無落雪屋根構造の斜視
図である。
【図2】図1の無落雪屋根構造の縦断面図である。
【図3】図2の無落雪屋根構造の要部の拡大縦断面図で
ある。
【符号の説明】
2(21,22) パラペット 3 屋根 4 谷樋 5 隙間 11 外壁 12 桁材 13 上縁部 15 受け部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の外壁上にパラペットを立設すると
    ともに、該外壁上でかつ相対向するパラペットから建物
    の中央部に向って夫々屋根パネルを下り勾配に配置し
    て、該中央部には前記パラペットと平行に谷樋を形成す
    る無落雪屋根において、 前記パラペットの内面と屋根パネルの外周面とに形成さ
    れる楔状の隙間内に楔状断面の板材を挿入するとともに
    コーキング材充填してパラペットと屋根パネル間をシー
    ルしてなることを特徴とする無落雪屋根の構造。
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JPH04132111U JPH04132111U (ja) 1992-12-07
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