JP4582037B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロール状媒体を両端で支持するロール状媒体支持装置及びそのロール状媒体支持装置を備えた記録装置に関する。
記録装置の1つであるプリンタには、ロール状に巻回された用紙に記録することができる機能を有するものがある。このようなプリンタは、ロール軸が貫装されたロール紙をロール紙ホルダにセットし、このロール紙を紙送りローラにより引き出して搬送し、記録ヘッドにより記録するようになっている。このロール軸の軸芯部にはトルクリミッタが備えられており、ロール紙にバックテンションを付与するようになっている(特許文献1参照)。
特開2005−96987号公報
上述したプリンタでは、ロール紙を巻戻してロール紙の弛みを取る必要があるので、トルクリミッタのトルク伝達を遮断するための1ウエイクラッチを設ける必要がある。従って、ロール紙ホルダの構造が複雑となりコスト高になるおそれがある。
本発明は、上記のような課題に鑑みなされたものであり、その目的は、簡易な構造で低コストなロール状媒体支持装置及びそのロール状媒体支持装置を備えた記録装置を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明のロール状媒体支持装置では、ロール状媒体を支持するロール軸の正回転によりバックテンションを付与し、逆回転によりバックテンションの付与を解除するバックテンション付与機構を備えたロール状媒体支持装置であって、前記バックテンション付与機構は、前記ロール軸に挿入されて径方向の拡縮により当該ロール軸に対し滑りトルクもしくは締りトルクを発生するバネクラッチを有し、前記ロール状媒体の引出し方向は前記バネクラッチの滑りトルクによりトルク伝達し、前記ロール状媒体の巻戻し方向は前記バネクラッチの締りトルクによりトルク伝達を遮断することを特徴としている。これにより、従来の1ウエイクラッチが不要となるので、簡易な構造で低コストなロール状媒体支持装置とすることができる。
また、前記バックテンション付与機構は、前記ロール軸に連結される第1の歯車機構と、前記バネクラッチに連結される第2の歯車機構と、前記第1の歯車機構と前記第2の歯車機構との連結される歯車を切替える歯車切替機構とを備え、前記ロール軸の正逆回転により前記第1の歯車機構と前記第2の歯車機構とを連結・連結解除してバックテンションを付与することを特徴としている。これにより、バネクラッチにより伝達されるトルクを変更することができるので、使用するロール状媒体に対応したバックテンションを簡易に付与することができる。また、前記バネクラッチは、一端が前記第2の歯車機構に係止され、他端が前記第2の歯車機構の軸に嵌入されている軸受に係止されていることを特徴としている。これにより、バネクラッチが径方向に広がるときは第2の歯車機構と軸受に滑りトルクが働き、径方向に縮むときは第2の歯車機構と軸受に締りトルクが働く。
また、前記第2の歯車機構は、複合歯車を含むことを特徴としている。これにより、バネクラッチにより伝達されるトルクの伝達比及びトルク値を簡易に切替えることができる。また、前記第1の歯車機構は、遊星歯車を含むことを特徴としている。これにより、バネクラッチのトルクの伝達・遮断を簡易に切替えることができる。上記目的達成のため、本発明の記録装置では、ロール状の被記録媒体を搬送しつつ記録する記録装置であって、上記各ロール状媒体支持装置を備えたことを特徴としている。これにより、上記各作用効果を奏する記録装置を提供することができる。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の記録装置の実施形態の1つであるインクジェット式プリンタの構成例を示す斜視図、図2は、その主要部の内部構成例を示す斜視図、図3は、本発明のロール状媒体支持装置の実施形態を示す斜視図である。このインクジェット式プリンタ100は、例えばJIS規格のA1判やJIS規格のB1判といった比較的大型のサイズのロール紙(ロール状媒体)にまで記録できる大型のプリンタである。
このインクジェット式プリンタ100は、図1に示すように、ロール紙がセットされる給紙部110、記録・搬送部120、排紙部130、脚部140がこの順で上部から配設された構成となっている。即ち、最上部に配置された給紙部110から給紙されるロール紙は、下部にて傾斜して配置された記録・搬送部120及び排紙部130の間を斜め下方に向かって搬送されて、最下部に配置された脚部140の間に配置される図示しない排紙受けに排紙されるようになっている。記録・搬送部120と排紙部130は本体として一体化されており、給紙部110及び脚部140とそれぞれ分離可能に構成されている。
給紙部110は、図1に示すように、本体120、130の上部後方に突き出るように設けられている。そして、給紙部110の内部には、図2に示すように、1本のロール紙がセット可能なロール紙ホルダ(ロール状媒体支持装置)111が設けられ、給紙部110の前面には、図1及び図2に示すように、跳ね上げ式の開閉可能なロール紙カバー112が取り付けられている。
ロール紙ホルダ111は、図3に示すように、固定フランジ受け113、可動フランジ受け114、ガイドレール115及びテンション調整機構(バックテンション付与機構)116を備えている。固定フランジ受け113は、給紙部110の一方の側壁側に固定して配設されており、ロール紙Rの一端に嵌め込まれたフランジ117を回転可能に軸支持する。可動フランジ受け114は、給紙部110の他方の側壁側に可動自在に配設されており、ロール紙Rの他端に嵌め込まれたフランジ117を回転可能に軸支持する。
ガイドレール115は、固定フランジ受け113と可動フランジ受け114の間に配設されており、可動フランジ受け114のスライドを案内する。そして、ロール紙Rは両端のフランジ117が固定フランジ受け113と可動フランジ受け114に嵌め込まれて支持されるようになっている。可動フランジ受け114は、ガイドレール115に沿ってスライド自在であるので、図示一点鎖線で示すサイズが異なるロール紙Rであっても支持することができる。尚、テンション調整機構116の詳細については後述する。
ロール紙カバー112は、図1及び図2に示すように、全体が回動可能に支持されており、ユーザが下部を持って持ち上げ、あるいは押し下げることにより開閉するようになっている。ユーザは、ロール紙カバー112の開閉を容易に行うことができ、ロール紙Rの交換作業時間等を短縮させることができる。また、ロール紙カバー112は、ロール紙ホルダ111を覆うように取り付けられているため、ロール紙ホルダ111に保持されているロール紙Rの汚染を防止することができると共に、ユーザの安全を確保することができる。
記録・搬送部120は、図2に示すように、記録ヘッド121を搭載したキャリッジ122、記録ヘッド121と記録を実行するための図示しない制御部とを電気的に接続するフレキシブルフラットケーブル(以下、FFCという)123、記録ヘッド121とインクが入ったインクカートリッジ10とを繋ぐインクチューブ124等を備えている。更に、記録・搬送部120は、対向配置された接触・離間可能な図示しない紙送りローラ及び従動ローラ、キャリッジ122に搭載された記録ヘッド121と対向配置された図示しないプラテン等を備えている。そして、記録・搬送部120の上面及び前面には、図1及び図2に示すように、上蓋125及び前蓋126が記録ヘッド121やキャリッジ122等を覆うように取り付けられている。
記録ヘッド121は、ブラックインクを吐出するブラックインク用記録ヘッドと、ライトイエロー、イエロー、ライトシアン、シアン、ライトマゼンタ、マゼンタ等の各色のインクを吐出する複数のカラーインク用記録ヘッドとを備えている。そして、記録ヘッド121は、圧力発生室とそれに繋がるノズル開口が設けられており、圧力発生室内にインクを貯留して所定圧で加圧することにより、ノズル開口からロール紙に向けてコントロールされた大きさのインク滴を吐出するようになっている。キャリッジ122は、図2に示すように、主走査方向に設けられているレール127にコロを介して吊り下げられ、キャリッジベルト128に連結されており、図示しないキャリッジ駆動装置によってキャリッジベルト128が作動すると、キャリッジベルト128の動きに連行され、レール127に案内されて往復移動するようになっている。
FFC123は、図2に示すように、一端が制御部のコネクタに接続され、他端が記録ヘッド121のコネクタに接続されており、記録信号を制御部から記録ヘッド121に送るようになっている。インクチューブ124は、上記各色のインク用が配設されており、図示しないインク加圧供給手段を介して各一端が対応する各色のインクカートリッジ10につながれ、各他端が対応する各色の記録ヘッド121につながれている。前蓋126は、図1及び図2に示すように、下部が回動可能に支持されており、ユーザが上部を持って押し下げ、あるいは押し上げることにより開閉するようになっている。
紙送りローラは、1本の長尺のローラとして形成されており、両端がサイドフレームに軸受を介して軸支持されており、紙送りモータからプーリ及びベルトを介して伝達される駆動力により正逆回転駆動するようになっている。従動ローラは、複数個の短尺のローラとして形成されており、紙送りローラの上方で軸方向に複数並設された従動ローラ支持部材に回動自在に軸支持されている。プラテンは、記録可能な最大用紙幅より若干大きい長さの矩形平板状に形成されて紙送りローラの搬送下流側の直近に配設されている。
排紙部130は、図1及び図2に示すように、ロール紙を副走査方向に搬送する経路の一部を成す排紙ガイド131と、ロール紙を副走査方向に搬送する図示しない排紙ローラを備えている。脚部140は、図1及び図2に示すように、移動用のコロ141を有する2本の支持柱142と、これらの支持柱142の間に掛け渡されている補強棒143を備えている。そして、支持柱142の上部に給紙部110及び本体120、130が載置されネジ止め固定されるようになっている。
更に、本体120、130の前面側から見て左側には、図1及び図2に示すように、各色のインクカートリッジ10を収納保持するホルダ本体151とその前面を覆うカバー152を有するインクカートリッジホルダ150が配設されている。また、本体120、130の前面側から見て右側上部には、図1及び図2に示すように、ユーザが記録制御等を操作するための操作パネル160が配設されている。この操作パネル160は、図示しない制御部と電気的に接続された液晶画面と各種ボタンが配設されており、ユーザが液晶画面を見て確認しながらボタン操作できるようになっている。
図4(A)、(B)、(C)は、上記テンション調整機構116を示す三面図である。このテンション調整機構116は、遊星歯車機構(第1の歯車機構)61、複合歯車機構(第2の歯車機構)62、歯車切替機構63及びバネクラッチ64を備えており、固定フランジ受け113のフレーム118に配設されている。遊星歯車機構61は、フランジ117に嵌め込まれるロール軸119に嵌入された太陽歯車11と、この太陽歯車11と噛合う遊星歯車12と、太陽歯車11の軸11aと遊星歯車12の軸12aを連結するリンク13を備えている。複合歯車機構62は、遊星歯車12と別々に噛合う同軸配置された2つのトルク伝達歯車(複合歯車)21、22を備えている。歯車切替機構63は、トルク伝達歯車21、22と同軸配置されており、カム部31とこのカム部31に一体形成されたレバー部32を備えている。バネクラッチ64は、トルク伝達歯車21、22と同軸配置されている。
図5(A)、(B)及び図6は、複合歯車機構62、歯車切替機構63及びバネクラッチ64の詳細を示す側面図、平面図及びA−A線断面図である。トルク伝達歯車21は、トルク伝達歯車22よりも大径であってトルク伝達歯車22と一体化されている。そして、トルク伝達歯車21、22は、ロール軸119と平行となるようにフレーム118に支持されている軸(ロール軸)23に、軸受24を介して回転自在かつ軸方向に移動自在に挿入されている。カム部31は、扇状に形成されて軸23に回転自在に挿入され、レバー部32は、ユーザがカム部31を回転させる際の取っ手となるようにカム部31から略L字状に突出した形状に形成されている。
バネクラッチ64は、捩りコイルバネであり、軸受24とトルク伝達歯車21、22のボス22aに跨って挿入されて、一端が軸受24に係止され、他端がトルク伝達歯車21、22に係止されている。従って、このバネクラッチ64は、径方向に広がる方向には軸受24とトルク伝達歯車21、22のボス22aに対し滑りトルクが働き、径方向に縮む方向には軸受24とトルク伝達歯車21、22のボス22aに対し締りトルクが働く。そこで、トルク伝達歯車21、22を介して伝達される回転方向が、ロール紙の引出し方向のときは、バネクラッチ64の滑りトルクによりトルク伝達されるようにし、ロール紙の巻戻し方向のときは、バネクラッチ64の締りトルクによりトルク伝達が遮断されるようにする。
これにより、バネクラッチ64自体にトルクリミッタの機能と1ウエイクラッチの機能を併せ持たせることができるので、ロール紙にバックテンションを与える構造が簡素になり、コストを削減することができる。伝達するトルクは、バネクラッチ64の線径、有効巻数、軸受24とトルク伝達歯車21、22のボス22aの径及びバネクラッチ64の内径と軸受24とトルク伝達歯車21、22のボス22aの径との締り代により調整することができる。尚、軸受24の先端と軸23の先端との間には、圧縮コイルバネ25が介在されており、トルク伝達歯車21、22とバネクラッチ64と軸受24が、カム部31側の軸方向に押圧されている。
図7(A)、(B)は、歯車切替機構63の更に詳細を示す斜視図及び平面図である。カム部31の外周部には、第1のカム31aが一体形成され、カム部31の内周側側面には、第2のカム31bが一体形成されている。第1のカム31aは、円弧部31aaとこの円弧部31aaの両側に形成された傾斜部31ab、31acを備えている。この第1のカム31aは、リンク13に設けられている図4(A)に示すボス14に当接して遊星歯車12とトルク伝達歯車21、22との噛合いを解除する機能を有している。第2のカム31bは、円弧面31baとこの円弧面31baの片側に形成された傾斜面31bbを備えている。この第2のカム31bは、軸受24から軸方向に延びる図5(A)に示すカムピン24aと常に接触して押圧し、トルク伝達歯車21、22とバネクラッチ64と軸受24を軸方向に移動させる機能を有している。以上のような構成において、その動作を図を参照して説明する。
図8(A)、(B)〜図10(A)、(B)は、テンション調整機構116の動作を説明する側面図及び下面図である。図8は、ロール紙の搬送待機のときとロール紙の巻き戻しのときの状態を示す。図9は、ロール紙の搬送時にトルク伝達歯車21によるバックテンションが掛かったときの状態を示す。図10は、ロール紙の搬送時にトルク伝達歯車22によるバックテンションが掛かったときの状態を示す。
ロール紙の搬送待機のときは、図8(A)に示すように、遊星歯車12はトルク伝達歯車21、22から離間して噛み合っていない。そして、レバー部32は図8(A)に示す左側に位置しており、軸受24のカムピン24aがカム部31の円弧面31baと当接している。従って、トルク伝達歯車21、22は、図8(B)に示すように、軸23の先端側、即ちレバー部32から離間する方向に移動している。このとき、遊星歯車12はトルク伝達歯車21と噛合い可能となっている。
ロール紙の搬送時にトルク伝達歯車21によるバックテンションを掛けるときは、図8の状態のままでロール紙の搬送を開始する。ここで、遊星歯車12には、自転トルクが公転トルクよりも大きくなるように、リンク13との間に図示しないバネが配設されている。従って、ロール紙の搬送を開始すると、リンク13が図9(A)に示す右方向に旋回するので、遊星歯車12はトルク伝達歯車21と噛合う。そして、バネクラッチ64により伝達されるトルクはトルク伝達歯車21から遊星歯車12を介して太陽歯車11に伝達される。よって、トルク伝達歯車21、遊星歯車12及び太陽歯車11の歯数によって定まるバックテンションがロール紙に掛かることになる。
ロール紙の搬送時にトルク伝達歯車22によるバックテンションに切替えるときは、図9の状態のままでレバー部32を図10(A)に示す右側の位置に回転させる。このとき、リンク13に設けられているボス14は、第1のカム31aの傾斜部31abを通って円弧部31aaに達するので、遊星歯車12はトルク伝達歯車21から離れて噛合いが解除される。従って、リンク13に設けられているボス14は、第1のカム31aの円弧部31aaを通り過ぎたときは傾斜部31acには沿わずに傾斜部31acから離間した状態となる。
一方、軸受24のカムピン24aは第2のカム31bの円弧面31baから傾斜面31bbを通ってカム部31の内周側側面に達する。従って、トルク伝達歯車21、22は、図10(B)に示すように、軸23の後端側、即ちレバー部32に接近する方向に移動する。このとき、遊星歯車12はトルク伝達歯車22と噛合い可能となっている。そして、ロール紙は搬送された状態にあるので、リンク13は図10(A)に示す右方向に旋回し、遊星歯車12はトルク伝達歯車22と噛合う。
そして、バネクラッチ64により伝達されるトルクはトルク伝達歯車22から遊星歯車12を介して太陽歯車11に伝達される。よって、トルク伝達歯車22、遊星歯車12及び太陽歯車11の歯数によって定まるバックテンション、即ち図9に示すときのバックテンションより小さいバックテンションがロール紙に掛かることになる。尚、ロール紙の搬送時にトルク伝達歯車22によるバックテンションからトルク伝達歯車21によるバックテンションに切替えるときは、上記動作の逆動作となる。
ロール紙を巻き戻すと、遊星歯車12の自転トルクが公転トルクよりも大きいために、図8(A)に示すように、遊星歯車12はトルク伝達歯車21、22から離間して噛み合っていない。従って、バネクラッチ64によるトルクは遮断されるので、低負荷でロール紙を巻き戻すことができる。尚、上述した実施形態では、複合歯車機構62は2連のトルク伝達歯車21、22を備えたものとしたが、これに限定されるものではなく、任意の複数連のトルク伝達歯車を備えたものとしても良い。
以上のように、本実施形態のロール紙ホルダ111によれば、ロール紙の引出し方向はバネクラッチ64の滑りトルクによりトルク伝達し、ロール紙の巻戻し方向はバネクラッチ64の締りトルクによりトルク伝達を遮断するので、従来の1ウエイクラッチが不要となり、簡易な構造で低コストなロール紙ホルダ111とすることができる。また、バネクラッチ64により伝達されるトルクを歯車切替機構63により変更することができるので、使用するロール紙に対応したバックテンションを簡易に付与することができる。また、複合歯車機構62は、トルク伝達歯車21、22を含んでいるので、バネクラッチ64により伝達されるトルクの伝達比及びトルク値を簡易に切替えることができる。また、遊星歯車機構61は、太陽歯車11と噛合う遊星歯車12を含んでいるので、バネクラッチ64のトルクの伝達・遮断を簡易に切替えることができる。
ロール状媒体を使用する記録装置であれば、例えばファクシミリ装置、コピー装置等であっても適用可能である。
本発明の記録装置の実施形態の1つであるインクジェット式プリンタの構成例を示す斜視図である。 図1のインクジェット式プリンタの主要部の内部構成例を示す斜視図である。 本発明のロール状媒体支持装置の実施形態を示す斜視図である。 図3のロール状媒体支持装置のテンション調整機構を示す三面図である。 図4のテンション調整機構の複合歯車機構、歯車切替機構及びバネクラッチの詳細を示す側面図、平面図である。 図5のA−A線断面図である。 図5の歯車切替機構の更に詳細を示す斜視図及び平面図である。 図4のテンション調整機構の動作を説明する第1の側面図及び下面図である。 図4のテンション調整機構の動作を説明する第2の側面図及び下面図である。 図4のテンション調整機構の動作を説明する第3の側面図及び下面図である。
符号の説明
11 太陽歯車、12 遊星歯車、13 リンク、14 ボス、21、22 トルク伝達歯車、22a ボス、23 軸、24 軸受、25 圧縮コイルバネ、31カム部、32 レバー部、61 遊星歯車機構、62 複合歯車機構、63 歯車切替機構、64 バネクラッチ、100 インクジェット式プリンタ、110 給紙部、111 ロール紙ホルダ、116 テンション調整機構、120 記録・搬送部、130 排紙部、140 脚部、150 インクカートリッジホルダ

Claims (3)

  1. ロール状媒体を支持するロール軸の正回転によりバックテンションを付与し、逆回転によりバックテンションの付与を解除するバックテンション付与機構を備え、
    前記バックテンション付与機構は、前記ロール軸に挿入されて径方向の拡縮により当該ロール軸に対し滑りトルクまたは締りトルクを発生するバネクラッチを有し、前記ロール状媒体の引出し方向は前記バネクラッチの滑りトルクによりトルク伝達し、前記引出し方向とは異なる巻戻し方向は前記バネクラッチの締りトルクによりトルク伝達を遮断することを特徴とするロール状媒体支持装置を含む記録装置であって、
    前記バックテンション付与機構は、前記ロール軸に連結される第1の歯車機構と、前記バネクラッチに連結される第2の歯車機構と、前記第1の歯車機構と前記第2の歯車機構との連結される歯車を切替える歯車切替機構とを備え、前記ロール軸の正逆回転により前記第1の歯車機構と前記第2の歯車機構とを連結・連結解除してバックテンションを付与し、
    前記バネクラッチは、一端が前記第2の歯車機構に係止され、他端が前記第2の歯車機構の軸に嵌入される歯車切替部の軸受に係止し、
    前記歯車切替部はレバー部とカム部を含み、当該カム部は第1のカムと第2のカムを含み、
    前記第1のカムは、円弧部と当該円弧部の両側に形成された傾斜部を備えることで、前記第1の歯車機構と前記第2の歯車機構との噛合いを解除する機能を有し、
    前記第2のカムは、前記軸受から軸方向に延びるカムピンと常に接触して押圧し、前記バネクラッチと前記軸受を軸方向に移動させる機能を有し、
    前記レバー部を一の方向に回転させることで、前記第1の歯車機構のボスが前記第1のカムの円弧部を通り過ぎることで傾斜部から離間した状態になり、前記第1の歯車機構と前記第2の歯車機構との噛合いを解除し、
    前記レバー部を前記一の方向とは異なる他の方向に回転させることで、前記第2のカムの円弧面から傾斜面を通って前記第2のカムの内周側側面に達することで前記第1の歯車は前記第2の歯車機構との噛合う、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 前記第2の歯車機構は、複合歯車を含むことを特徴とする請求項に記載の記録装置
  3. 前記第1の歯車機構は、遊星歯車を含むことを特徴とする請求項1または2の何れか一項に記載の記録装置
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