JP5436238B2 - 用紙供給機構 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙を供給する用紙供給機構に関する。
プリンタなどに設けられ、印画紙などの用紙を供給する用紙供給機構に関して、従来から様々な技術が提案されている。用紙供給機構は、印画紙の供給に関して複数の動作モードを有しており、その中から実行すべき動作モードを選択的に切り替えている。特許文献1には、連結する歯車を切り替えることにより、実行すべき動作モードを選択的に切り替える用紙供給機構が記載されている。
特開2007−261085号公報
さて、複数の動作モードには、作業者が手動によって用紙を搬送するモードがある。このモードでは、用紙供給機構の駆動源が停止されるので、作業者は、負荷を受けながら用紙の搬送作業を行わなければならず、手動による搬送作業が困難となっている。
そこで、本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、駆動源が停止していても、用紙の搬送作業を行う際の負荷を低減し、用紙を容易に搬送することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明に係る用紙供給機構は、駆動源と、用紙がロール状に巻回されてなる用紙ロールを支持し、当該用紙ロールと一体となって回転するペーパーフランジユニットと、前記ペーパーフランジユニットとの間で回転を伝達するフランジ駆動歯車と、前記フランジ駆動歯車と噛合可能な第1アイドラー歯車を有するアイドラーユニットと、前記駆動源と前記第1アイドラー歯車との間において一定のトルクを伝達するトルクリミッタとを備える。そして、前記アイドラーユニットは、当該第1アイドラー歯車が前記フランジ駆動歯車と噛合する状態、及び、当該第1アイドラー歯車が前記フランジ駆動歯車から切り離れる状態を選択的に切り替える。前記用紙供給機構は、前記用紙ロールから引き出された用紙を搬送するローディングローラーと、前記フランジ駆動歯車と同一の回転軸を有し、前記ローディングローラーとの間で回転を伝達するローラー駆動用中継歯車とをさらに備える。前記アイドラーユニットは、前記フランジ駆動歯車及び前記ローラー駆動用中継歯車と同時に噛合可能な第2アイドラー歯車をさらに有し、前記第1アイドラー歯車が前記フランジ駆動歯車と噛合する状態、前記第2アイドラー歯車が前記フランジ駆動歯車及び前記ローラー駆動用中継歯車と同時に噛合する状態、及び、前記第1アイドラー歯車、前記第2アイドラー歯車、前記フランジ駆動歯車及び前記ローラー駆動用中継歯車が互いに切り離れる状態を選択的に切り替える。前記トルクリミッタは、前記駆動源と前記第2アイドラー歯車との間において一定のトルクを伝達する。

本発明によれば、第1アイドラー歯車を、フランジ駆動歯車から切離すことにより、駆動手段停止時にペーパーフランジユニットの回転を妨げる負荷トルクを低減することができる。したがって、印画紙を容易に搬送することができる。
実施の形態に係る用紙供給機構の構成を示す斜視図である。 実施の形態に係る用紙供給機構の構成を示す斜視図である。 実施の形態に係る用紙供給機構の構成を示す図である。 実施の形態に係る用紙供給機構の構成を示す斜視図である。 実施の形態に係る用紙供給機構の構成を示す斜視図である。 実施の形態に係る用紙供給機構の構成を示す斜視図である。 実施の形態に係る用紙供給機構の構成を示す斜視図である。 実施の形態に係る用紙供給機構の構成を示す斜視図である。 実施の形態に係る用紙供給機構の構成を示す斜視図である。 実施の形態に係る用紙供給機構の構成を示す斜視図である。 実施の形態に係る用紙供給機構の構成を示す斜視図である。
<実施の形態1>
本発明の実施の形態に係る用紙供給機構は、用紙、例えば、印画紙の供給などを行う。本実施の形態では、互いに異なる複数の色パネルを持つインクシートを用いて、カラー画像を印画紙に印画する熱転写型のカラープリンタ(以下、略して「プリンタ」と呼ぶ)に、用紙供給機構が設けられているものとして説明する。
図1は用紙供給機構の構成を示す斜視図である。以下の説明において、帯形状の印画紙1を中空ロール状に巻回したものを、「ペーパーロール2」と呼ぶ。図1に示すように、用紙供給機構は、ペーパーフランジユニット3と、フランジ駆動歯車4と、当該フランジ駆動歯車4を含む複数の歯車を回転可能に軸支するブラケット23とを備える。なお、以下の図においては、歯車の歯を示す代わりに、歯車の歯先を通る円(以下、「歯先円」と呼ぶ)が図示されている。
ペーパーフランジユニット3は、円柱状の部材であり、ペーパーロール2の中心の空洞に挿入された状態で、ペーパーロール2を支持する。ペーパーフランジユニット3の円柱の中心には、プリンタに固定された回転軸が設けられており、挿入されたペーパーロール2と一体となって当該回転軸の周りに回転可能となっている。ペーパーロール2が挿入されたペーパーフランジユニット3において、ペーパーロール2からはみ出る部分、つまり、フランジには、フランジ駆動歯車4と噛み合う歯が設けられている。
フランジ駆動歯車4は、歯先円の直径が大きい歯車4aと、歯先円の直径が小さい歯車4bとから構成されている。歯車4a及び歯車4bは互いに固定されており、一体化されている。フランジ駆動歯車4の歯車4aは、ペーパーフランジユニット3と常に噛み合った状態で配置されており、ペーパーフランジユニット3との間で回転を伝達する。
図2は、理解を容易にするために、用紙供給機構のうち一部の部品を非表示にしたものである。図2に示すように、用紙供給機構は、ローラー駆動用中継歯車5と、ローラー駆動歯車6と、ローディングローラー7と、ピンチローラー8と、モーター14とを備える。
ローラー駆動用中継歯車5及びフランジ駆動歯車4は、互いに同一の回転軸を有し、その回転軸の軸方向において互いに異なる位置に設けられている。フランジ駆動歯車4及びローラー駆動用中継歯車5のそれぞれは、互いに独立して回転するようにブラケット23により軸支されている。ローラー駆動用中継歯車5及びフランジ駆動歯車4の歯車4bは、歯先円の直径が互いに同一となっている。
ローラー駆動歯車6は、ローラー駆動用中継歯車5と常に噛み合った状態で回転するようにブラケット23により軸支されている。ローラー駆動歯車6は、ローラー駆動用中継歯車5との間で回転を伝達する。ローディングローラー7及びローラー駆動歯車6は、互いに同一の回転軸を有し、その回転軸の軸方向において互いに異なる位置に設けられている。ローディングローラー7は、ペーパーロール2から引き出された印画紙1を搬送する。本実施の形態に係る用紙供給機構には、ローラー駆動歯車6とローディングローラー7との間において一定のトルクを伝達するトルクリミッタ(図示しない)が設けられている。以下、このトルクリミッタを「ローラートルクリミッタ」と呼ぶ。なお、ローラートルクリミッタは、一般的なトルクリミッタと同様、一方から他方に一定トルクを伝達し、仮に一方の回転が禁止されている場合には、他方に対して負荷トルクを与える。このローラートルクリミッタの機能により、ローラー駆動歯車6は、ローディングローラー7との間において一定のトルクを伝達する。
ピンチローラー8は、圧着機構(図示せず)により、印画紙1を介してローディングローラー7と圧着する。このピンチローラー8は、回転自在になっており、印画紙1の移動に応じて回転する。
モーター14は、用紙供給機構の駆動源であり、正逆両方向に回転可能である。このモーター14は、ブラケット23により支持される。
図3は、用紙供給機構周辺のプリンタの構成を示す図である。本実施の形態に係るプリンタ内には、印画紙挿入口51、先端検出手段52、グリップローラー53、及び、印画部(図示しない)が設けられている。
印画紙挿入口51は、ペーパーロール2から引き出された印画紙1が挿入される挿入口であり、ペーパーフランジユニット3に支持されたペーパーロール2の近傍に設けられている。ペーパーロール2から引き出された印画紙1は、印画紙挿入口51を通って印画紙挿入口51よりも奥に供給される。以下、この方向を、「供給方向」と呼ぶ。供給方向において、印画紙挿入口51の後には、ローディングローラー7及びピンチローラー8が配置されている。先端検知手段52は、印画紙1の先端を検知するものであり、印画紙1の供給方向において、ローディングローラー7及びピンチローラー8の直後に設けられている。グリップローラー53は、モーター14とは別の駆動源によって印画紙1を搬送するものであり、印画紙1の供給方向において、先端検知手段52の後に設けられている。印画紙挿入口51からグリップローラー53までには、印画紙1を案内する紙ガイド54が設けられている。印画部は、印画紙1を印画するものであり、印画紙1の供給方向において、グリップローラー53の後に設けられている。
また、プリンタには、ペーパーフランジユニット3を露出したり覆ったりするためのカバー55が設けられている。つまり、本実施の形態では、用紙供給機構は、ペーパーフランジユニット3を覆うカバー55を有するプリンタに設けられている。このカバー55は、ペーパーロール2の交換時に開閉される。
図4は、用紙供給機構が備える、図2に示されるアイドラーユニット9を示す斜視図である。このアイドラーユニット9は、少なくともフランジ駆動歯車4と、後述するアイドラー中継歯車13との間においてトルクを伝達できる状態と、トルクを伝達できない状態(以下、「アイドル状態」と呼ぶこともある)とを選択的に切り替える。このアイドラーユニット9は、アイドラー幅狭歯車10と、アイドラー幅狭歯車10よりも歯幅(回転軸方向の歯の幅)が広いアイドラー幅広歯車11と、これら歯車を軸支するアイドラー歯車軸支部12とから構成されている。
アイドラー幅狭歯車10は、ローラー駆動用中継歯車5とは噛合せずに、フランジ駆動歯車4の歯車4bと噛合することが可能となっている。一方、アイドラー幅広歯車11は、フランジ駆動歯車4の歯車4b及びローラー駆動用中継歯車5の両方に同時に噛合することが可能となっている。
アイドラー歯車軸支部12は、一辺が内側に湾曲している略三角形の板状部材12aと、当該湾曲している辺と対向する頂点の位置において板状部材12aと垂直に設けられた回動軸12bとから構成されている。そして、アイドラー歯車軸支部12は、残りの2つの頂点の位置において、アイドラー幅狭歯車10及びアイドラー幅広歯車11をそれぞれ軸支している。
図5〜7は、フランジ駆動歯車4、ローラー駆動用中継歯車5、アイドラーユニット9の位置関係を示す図である。アイドラーユニット9の回動軸12bは、アイドラー幅狭歯車10がフランジ駆動歯車4と対向するとともに、アイドラー幅広歯車11がフランジ駆動歯車4及びローラー駆動用中継歯車5の両者と対向するように、ブラケット23により保持されている。
このアイドラーユニット9は回動軸12bを中心に一定範囲内を回動可能となっている。
アイドラーユニット9が回動可能範囲の一端にあるときには、アイドラー幅狭歯車10がローラー駆動用中継歯車5と噛み合わずに、フランジ駆動歯車4の歯車4bと噛み合う状態となる(図5)。このときには、アイドラー幅広歯車11は、フランジ駆動歯車4の歯車4b及びローラー駆動用中継歯車5のいずれとも切り離された状態となる。
一方、アイドラーユニット9が回動可能範囲の他端にあるときには、アイドラー幅広歯車11がフランジ駆動歯車4の歯車4b及びローラー駆動用中継歯車5の両者と同時に噛み合う状態となる(図6)。このときには、アイドラー幅狭歯車10は、フランジ駆動歯車4の歯車4bと切り離された状態となる。
アイドラーユニット9が回動可能範囲の一端と他端との間にあるときには、アイドラー幅狭歯車10がフランジ駆動歯車4から切り離れ、かつ、アイドラー幅広歯車11がフランジ駆動歯車4及びローラー駆動用中継歯車5のいずれからも切り離れる状態となる(図7)。つまり、図7に示される状態では、アイドラー幅狭歯車10、アイドラー幅広歯車11、フランジ駆動歯車4及びローラー駆動用中継歯車5が互いに切り離れる。以下、図7に示される状態を「中立状態」と呼ぶこともある。本実施の形態において、この中立状態と、上述のアイドル状態とは同一である。
用紙供給機構は、以上のようなアイドラーユニット9の回動範囲における位置を変更することにより、図5〜図7にそれぞれ示す3つ状態を選択的に切り替えることができる。
図5〜図7に示されるように、用紙供給機構は、アイドラー中継歯車13を備える。このアイドラー中継歯車13は、アイドラーユニット9の中心軸12bの周りに回転する。アイドラー中継歯車13は、アイドラー幅狭歯車10、及び、アイドラー幅広歯車11の両方に常に噛み合っており、例えば、アイドラー中継歯車13が、モーター14からのトルクを受けると、アイドラー幅狭歯車10及びアイドラー幅広歯車11に回転を伝達する。
ここで、アイドラー幅広歯車11は負荷トルクが多少大きくなっている。つまり、アイドラー幅広歯車11は多少回転しにくくなっている。そのため、アイドラー中継歯車13が、モーター14のトルクを受けて回転する場合には、アイドラーユニット9は、アイドラー中継歯車13の回転方向と同じ方向に回動する。
なお、ここでは、アイドラー幅広歯車11の負荷トルクが多少大きいとしているが、その代わりに、アイドラー幅狭歯車10の負荷トルクが多少大きいものとしてもよい。あるいは、アイドラー中継歯車13の貫通穴の内壁が中心軸12bによって擦られるようにすることにより、中心軸12bがアイドラー中継歯車13の回転方向に引きずられて回動するものであってもよい。これらの場合であっても、アイドラー中継歯車13が、モーター14のトルクを受けて回転する場合には、アイドラーユニット9は、アイドラー中継歯車13の回転方向と同じ方向に回動することになる。
図8は、用紙供給機構の構成の一部を示す斜視図である。図に示されるように、用紙供給機構は、ウォーム15と、ウォームホイール16と、フランジトルクリミッタ17とを備える。
ウォーム15は、ねじ歯車であって、モーター14により回転される回転軸に一体的に設けられており、当該回転軸を中心に回転する。ウォームホイール16は、はすは歯車であって、アイドラー中継歯車13と同一の回転軸を有し、当該回転軸の軸方向において互いに異なる位置に設けられている。このウォームホイール16も、アイドラー中継歯車13と同様に、ブラケット23により軸支されている。
ウォームホイール16は、ウォーム15と噛み合うことによりウォームギアを形成している。このウォームギアは、一般的なウォームギアと同様、ウォーム15がトルクを受けた場合には、ウォーム15及びウォームホイール16はいずれも回転するが、ウォームホイール16がトルクを受けてもウォーム15及びウォームホイール16はいずれも回転しないという、セルフロックと呼ばれる機能を有している。
フランジトルクリミッタ17は、その中心軸が、ウォームホイール16及びアイドラー中継歯車13の回転軸と同一直線上に位置するように、ブラケット23により支持されている。このフランジトルクリミッタ17は、ウォームホイール16とアイドラー中継歯車13との間において一定のトルクを伝達する。
ここで、ウォームホイール16は、モーター14とフランジトルクリミッタ17とを連結する歯車の一つであり、アイドラー中継歯車13は、フランジトルクリミッタ17とアイドラー幅狭歯車10とを連結する歯車であるから、フランジトルクリミッタ17は、モーター14とアイドラー幅狭歯車10との間において一定のトルクを伝達することになる。同様に、アイドラー中継歯車13は、フランジトルクリミッタ17とアイドラー幅広歯車11とを連結する歯車であるから、フランジトルクリミッタ17は、モーター14とアイドラー幅広歯車11との間において一定のトルクを伝達することになる。
なお、フランジトルクリミッタ17は、一般的なトルクリミッタと同様、仮に一方の回転が禁止されている場合には、他方に対して負荷トルクを与える。また、このフランジトルクリミッタ17は、ローラートルクリミッタよりも多少滑りにくいものとなっている。
図9は、用紙供給機構の構成の一部を示す斜視図である。図に示されるように、用紙供給機構は、中継連結歯車18と、連結レバー19とを備える。
中継連結歯車18は、フランジ駆動歯車4及びローラー駆動用中継歯車5の両者と同時に噛合して両者を連結するための歯車である。連結レバー19の一端には、中継連結歯車18が設けられており、他端には、中継連結歯車18の回転軸と平行に延在する円筒部材19aが設けられている。そして、連結レバー19は、その中心において、ブラケット23に設けられた円柱形状の支軸23aに通されている。これにより、連結レバー19は、当該支軸23aを中心に回動可能となるように、ブラケット23に保持されている。円筒部材19aの一部は、その延在方向に突出するボス部19bが設けられている。
連結レバー19が、支軸23aを軸として、図9に示される矢印が示す回動方向Aに回動していくと、中継連結歯車18が、フランジ駆動歯車4及びローラー駆動用中継歯車5の両者と同時に噛合する状態(以下、「中継連結状態」と呼ぶ)となる。一方、連結レバー19が、その状態から、支軸23aを軸として、図9に示される矢印が示す、回動方向Aと反対の回動方向Bに回動していくと、中継連結歯車18が、フランジ駆動歯車4及びローラー駆動用中継歯車5から同時に切り離れる状態(以下、「中継切離し状態」と呼ぶ)となる。このように、連結レバー19は、支軸23aを中心とする回動の方向に応じて、中継連結状態、及び、中継切離し状態を選択的に切り替えることができる。
図10及び図11は、用紙供給機構の構成の一部を示す斜視図である。図に示すように、用紙供給機構は、第1弾性体たる歯車連結ばね20と、解除レバー21と、第2弾性体たる解除ばね22とを備える。
歯車連結ばね20は、ねじりばねであり、連結レバー19の円筒部材19aを回動方向Aに付勢する。つまり、歯車連結ばね20は、連結レバー19を介して、中継連結歯車18をフランジ駆動歯車4及びローラー駆動用中継歯車5に向けて弾性的に付勢する。
解除レバー21は、扇形状の板部材であり、その中心角を成す頂点を中心において、ブラケット23の支軸23aに通されている。これにより、解除レバー21は、当該支軸23aを中心に回動可能となるように、ブラケット23に保持されている。解除レバー21には、ブラケット23と対向する面と反対面上において、当該反対面から突出するボス部21aと、係合部21b,21cとが形成されている。
解除ばね22は、ねじりばねであり、解除ばね22の一端22aの一部は、解除レバー21の係合部21bと係合しており、それよりも先の部分は、連結レバー19のボス部19bと当接している。一方、解除ばね22の他端22bは解除レバー21の係合部21cと係合している。解除レバー21は、この解除ばね22により、連結レバー19を回動方向Bに弾性的に付勢することが可能となっている。
解除レバー21のボス部21aは、図3に示すカバー55が開いた状態にあるときには、カバー55から離れており、カバー55が閉じた状態にあるときには、カバー55と当接する。このときにボス部21aと当接するカバー55の部分を、以下「カバー当接部」と呼ぶ。
図10は、カバー55が開いているときの用紙供給機構の状態を示している。カバー55が開いているときには、歯車連結ばね20による付勢により、中継連結歯車18は、フランジ駆動歯車4及びローラー駆動用中継歯車5と弾性的に噛み合っている。また、このときには、歯車連結ばね20が、連結レバー19の円筒部材19aを介して、解除ばね22及び解除レバー21を回動方向Aに付勢する。その結果、中継連結歯車18がフランジ駆動歯車4及びローラー駆動用中継歯車5と弾性的に噛み合って、連結レバー19の回動方向Aへの回動が停止するまで、解除ばね22及び解除レバー21も回動方向Aに回動する。そして、連結レバー19の回動方向Aへの回動が停止すると、解除ばね22及び解除レバー21の回動方向Aへの回動も停止する。
カバー55が開いた状態(図10)から閉じた状態となる際、カバー当接部は、主に方向Cに向けて解除レバー21のボス部21aを強制的に押動する。そうすると、解除レバー21が回動方向Bに回動するとともに、解除ばね22も回動方向Bに回動する。このとき、回動方向Bに回動する解除ばね22の一端22aが、連結レバー19のボス部19bを回動方向Bに付勢する。
ここで、解除ばね22は、歯車連結ばね20よりも硬い素材で形成されており、歯車連結ばね20よりも強いバネ定数を有している。そのため、解除レバー21が回動方向Bに回動すると、歯車連結ばね20が解除ばね22よりも大きく弾性変形することになる。その結果、解除レバー21が回動方向Bに回動すると、連結レバー19のボス部19bが回動方向Bに回動し、歯車連結ばね20が、フランジ駆動歯車4及びローラー駆動用中継歯車5から切り離される。
次に、上述した各構成の動作について詳細に説明する。モーター14が回転している場合には、上述のような歯車の連結により、ウォーム15、ウォームホイール16及びアイドラー中継歯車13が回転する。この際、上述したように、アイドラーユニット9は、アイドラー中継歯車13の回転方向と同じ方向に回動する。
図5に示すように、モーター14が駆動して、アイドラー中継歯車13がフランジトルクリミッタ17から一定のトルクを受けて方向R1に回転すると、アイドラーユニット9も方向R1に回動し、アイドラー幅狭歯車10がフランジ駆動歯車4と噛み合う。この状態で、アイドラー中継歯車13が一定のトルクを受けて方向R1にさらに回転すると、その回転が、アイドラー幅狭歯車10及びフランジ駆動歯車4を介して、ペーパーフランジユニット3に伝達される。このとき、ペーパーフランジユニット3は、図1に示すように、印画紙1が巻き取られる方向R2に回転する。
逆に、図6に示すように、モーター14が駆動して、アイドラー中継歯車13がフランジトルクリミッタ17から一定のトルクを受けて方向F1に回転すると、アイドラーユニット9は方向F1に回動し、アイドラー幅広歯車11が、フランジ駆動歯車4及びローラー駆動用中継歯車5の両者と同時に噛み合う。この状態で、アイドラー中継歯車13が一定のトルクを受けて方向F1にさらに回転すると、その回転が、アイドラー幅広歯車11及びフランジ駆動歯車4を介して、ペーパーフランジユニット3に伝達される。このとき、ペーパーフランジユニット3は、印画紙1が引き出される方向F2に回転する。また、アイドラー中継歯車13が受けたトルクが、アイドラー幅広歯車11、ローラー駆動用中継歯車5及びローラー駆動歯車6を介して、ローディングローラー7に伝達される。このとき、ローディングローラー7は、印画紙1がグリップローラー53に向けて供給される方向F3に回転する。
以上のように、モーター14が正逆回転方向のいずれか一方に回転し続けるときには、アイドラーユニット9のアイドラー幅狭歯車10及びアイドラー幅広歯車11のいずれか一方の歯車が、対応する歯車と噛み合っている状態となっている。この状態にあるときに、モーター14が逆方向に回転すると、それらの噛み合いが外れて中立状態となり、さらに当該逆方向に回転すると、他方の歯車が対応する歯車と噛み合って連結する。なお、アイドラーユニット9が中立状態にあるときに、モーター14の回転を停止させると、アイドラーユニット9の回動は停止し、中立状態が維持される。
アイドラーユニット9が中立状態となる直後では、カバー55は閉じられている。このときには、ローラー駆動用中継歯車5は、アイドラー幅広歯車11から切り離されており、ローラー駆動用中継歯車5は、中継連結歯車18からも切り離される。
このときに、作業者の作業によって、カバー55が閉じた状態から開いた状態になると、図10に示される、主に方向Cに向かう力が解除され、それに伴って、解除ばね22が連結レバー19を回動方向Bに押圧する力が解除される。一方、歯車連結ばね20は、連結レバー19を回動方向Aに付勢しているため、連結レバー19は回動方向Aに回動し、それとともに解除レバー21及び解除ばね22も回動方向Aに回動する。そして、解除レバー21が回動方向Aに回動することにより、連結レバー19と一体的に設けられた中継連結歯車18は、フランジ駆動歯車4及びローラー駆動用中継歯車5と噛み合うことになる。
ここで、仮に、中継連結歯車18とフランジ駆動歯車4及びローラー駆動用中継歯車5との間で、歯先同士が衝突しているにもかかわらず、中継連結歯車18をフランジ駆動歯車4及びローラー駆動用中継歯車5に向けて強制的に移動させて歯車同士を噛み合わせようとすると、歯先の破損などが生じると考えられる。それに対し、本実施の形態では、歯車連結ばね20によって、中継連結歯車18がフランジ駆動歯車4及びローラー駆動用中継歯車5に対して弾性的に押付けるものとなっている。したがって、中継連結歯車18がフランジ駆動歯車4及びローラー駆動用中継歯車5と噛み合っていなくても、中継連結歯車18がそれらに向けて移動するのを抑制することができる。そして、どちらかの歯車が少し回転すると、これら歯車は自然に噛み合うことができる。よって、これら歯車の歯先の破損などが生じるのを抑制することができる。
上述の動作によって、中継連結歯車18が、フランジ駆動歯車4及びローラー駆動用中継歯車5と噛合すると、ペーパーフランジユニット3は、フランジ駆動歯車4、中継連結歯車18、ローラー駆動用中継歯車5、ローラー駆動歯車6を順に介して、ローディングローラー7と連結される。このときに、手動により、ペーパーフランジユニット3が印画紙1の供給方向に回転されると、その回転に連動して、ローディングローラー7も印画紙1の供給方向に回転する。
カバー55が開いた状態から閉じた状態になると、カバー当接部は、解除レバー21のボス部21aを主に方向Cに向けて強制的に押動する。そのため、解除レバー21は解除ばね22と一体となって回動方向Bに回動し、解除ばね22と当接する連結レバー19も回動方向Bに回動する。その結果、連結レバー19と一体的に設けられた中継連結歯車18はフランジ駆動歯車4及びローラー駆動用中継歯車5から切り離される。
以上のように、連結レバー19は、プリンタにおけるカバー55の開閉動作に連動して、中継連結状態及び中継切離し状態を選択的に切替える。
なお、本実施の形態では、連結レバー19の回動方向Bへの回動は、連結レバー19のボス部19bがブラケット23の側壁23bと当接することにより停止するものとなっている。ここで、カバー55と解除レバー21のボス部21aとの相対位置が組立て寸法、あるいは、部品寸法がある程度ずれると、解除レバー21が、回動方向Bの方向において奥に回動し過ぎることがある。このときに、仮に、解除ばね22によってではなく、変形不可能な部材によって、連結レバー19が回動方向Bに強制的に回動されると、連結レバー19等が損傷する可能性がある。それに対し、本実施の形態では、解除レバー21は、解除ばね22を介して連結レバー19を回動させるため、連結レバー19を回動方向Bに強制的に回動する力を解除ばね22により吸収することができる。よって、連結レバー19が損傷するのを抑制することができる。
<プリンタの動作>
印画紙1の供給方向においてグリップローラー53の後に設けられている、上述の印画部は、互いに対向するように設けられたサーマルヘッド(図示せず)及びプラテンローラー(図示せず)から構成されている。以下、このプリンタで行われる主な動作モードについて説明する。
本実施の形態に係るプリンタは、印画紙1への印画を開始する前の準備動作として、グリップローラー53を用いて、印画紙1の先端を、サーマルヘッドとプラテンローラーとの間の位置(印画位置)よりも規定長さだけ供給方向の下流側に位置させる。
この準備動作が行われた後、プリンタは印画動作を行う。具体的には、プリンタは、サーマルヘッドとプラテンローラーとの間にインクシート及び印画紙1を挟んで圧力を加えながら、サーマルヘッドを発熱させることにより、当該インクシートの一の色材を印画紙1に付着させる。それとともに、プリンタは、印画紙1を供給方向と逆方向(以下、「巻取方向」と呼ぶ)に搬送する。これにより、印画紙1は一の色材で印画される。以下、準備動作後において印画動作を行う動作モードを「印画モード」と呼ぶ。なお、印画モードにおける巻取りの際には、ペーパーロール2が適正なトルクで回転される必要がある。
プリンタは、一の色材による印画モードの後、グリップローラー53を回転させることにより、印画紙1の先端が印画モード直前にあった位置と同じ位置に配置されるように、印画紙1を供給する動作を行う。以下、この動作モードを「スイングバックモード」と呼ぶ。
プリンタは、印画モード及びスイングバックモードを交互に行うことにより、インクシートの複数の色材を順次、印画紙1に付着させる。これにより、印画紙1には、カラー画像、文字等が印画され、その後枚葉にカットされてプリンタから排出される。なお、スイングバックモードの際には、ペーパーロール2に適正なブレーキトルク(負荷トルク)が与えられる必要がある。
印画された印画紙1がプリンタから何枚も排出されると、ペーパーロール2の印画紙1が少なくなる。この場合には、プリンタ内に支持されているペーパーロール2が、以下の動作により、新品のペーパーロール2に交換される。
まず、プリンタ内の機構部は、プリンタにおいてボタン操作が行われた場合などに、ペーパーフランジユニット3を回転させて、印画紙1をペーパーロール2に巻いていく。この動作は、グリップローラー53近傍に位置していた印画紙1の先端がペーパーロール2に近くの位置に達するまで行われる。これにより、プリンタ内に支持されているペーパーロール2を容易に取り出すことができるようになる。以下、この動作モードを「オートアンローディングモード」と呼ぶ。その後、作業者は、カバー55を開けて、プリンタ内に支持されているペーパーロール2をプリンタから取り出す。
次に、作業者は、新品のペーパーロール2をプリンタ内においてセットし、その印画紙1をペーパーロール2から引き出す。作業者は、印画紙1の先端を、図3に示される印画紙挿入口51、ローディングローラー7及びピンチローラー8に通してから、手動でその先端を先端検知手段52まで位置するように供給する。以下、この動作モードを「手動ローディングモード」と呼ぶ。その後、作業者は、カバー55を閉じる。このように、カバー55は、手動ローディングモードが行われるときのみ開かれる。
以上の手動ローディングモードが行われた後、プリンタ内の機構部は、印画紙1の先端を、供給方向において、先端検知手段52よりも後のグリップローラー53に到達させるように、ローディングローラー7を回転させることにより印画紙1を供給する。以下、この動作モードを「オートローディングモード」と呼ぶ。
<用紙供給機構の動作>
次に、各モードでの用紙供給機構に関する動作について具体的に説明する。まず、印画モードについて説明する。この印画モードでは、グリップローラー53が、巻取方向に印画紙1を搬送する。それとともに、アイドラー中継歯車13がモーター14のトルクを受けて方向R1に回転する。そのため、ペーパーフランジユニット3が方向R2に回転する(図1)。これにより、グリップローラー53からの印画紙1がペーパーロール2に巻き取られる。この巻取りの際のトルクは、フランジトルクリミッタ17によって一定トルクとなっている。こうして、印画モードでは、ペーパーロール2が適正なトルクで回転される。
なお、印画モードでは、アイドラー中継歯車13が方向R1に回転することから、ローラー駆動用中継歯車5は、アイドラー幅狭歯車10及びアイドラー幅広歯車11のいずれとも連結されていない(図4)。また、印画モードでは、カバー55が閉じているため、ローラー駆動用中継歯車5は、中継連結歯車18と連結されていない。つまり、印画モードでは、ローラー駆動用中継歯車5は、アイドラー幅狭歯車10、アイドラー幅広歯車11及び中継連結歯車18のいずれとも連結されていない。したがって、印画モードでは、ローラー駆動用中継歯車5は自由に回転することができるため、ローラートルクリミッタは機能しない。よって、ローディングローラー7は、印画紙1に合わせて連れ回りするだけとなるため、印画モードでは、ローディングローラー7が印画紙1の搬送に与える影響が抑制される。
次にスイングバックモードについて説明する。このスイングバックモードでは、印画モードにおいてモーター14の回転が停止される。スイングバックモードは、印画モード後に行われるため、モーター14が停止されると、各歯車の連結は印画モードの連結と同一のまま保たれる。
このスイングバックモードでは、グリップローラー53が、印画モードとは逆の搬送方向、つまり、印画紙1の供給方向に印画紙1を搬送する。これにより、印画紙1が、グリップローラー53によってペーパーロール2から引き出され、それに伴って、ペーパーフランジユニット3が、方向R2と逆の方向F2に回転する。
ここで、ペーパーフランジユニット3が回転しても、力の釣り合いから、アイドラーユニット9のアイドラー幅狭歯車10とフランジ駆動歯車4との噛み合いは外れることは無い。そのため、ペーパーフランジユニット3の回転は、各歯車の連結を介して、図6に示されるウォームホイール16に伝達されることになるが、ウォームホイール16の回転は、セルフロックによって禁止されている。したがって、ウォームホイール16の回転が禁止された状態で、アイドラー中継歯車13が回転することになる。このとき、フランジトルクリミッタ17は、一定の負荷トルクをアイドラー中継歯車13に与える。そうすると、一定の負荷トルクが、アイドラー中継歯車13から、各歯車の連結を介して、ペーパーフランジユニット3に与えられることになる。その結果、グリップローラー53により印画紙1が用紙供給機構から印画部に向けて搬送される際には、一定範囲の張力が印画紙1に与えられることになる。こうして、スイングバックモードでは、ペーパーロール2に適正なブレーキトルク(負荷トルク)が与えられる。
なお、スイングバックモードでは、印画モードと同様、ローラー駆動用中継歯車5は、アイドラー幅狭歯車10、アイドラー幅広歯車11及び中継連結歯車18のいずれとも連結していない。したがって、スイングバックモードでは、ローディングローラー7は、印画紙1に合わせて連れ回りするだけとなっているため、ローディングローラー7が印画紙1の搬送に与える影響が抑制される。
次にオートアンローディングモードについて説明する。このオートアンローディングモードでは、印画モードと同様、アイドラー中継歯車13がモーター14のトルクを受けて方向R1に回転し、ペーパーフランジユニット3が方向R2に回転する。これにより、グリップローラー53からの印画紙1がペーパーロール2に巻き取られる。
なお、オートアンローディングモードでも、印画モードと同様、ローラー駆動用中継歯車5は、アイドラー幅狭歯車10、アイドラー幅広歯車11及び中継連結歯車18のいずれとも連結していない。したがって、オートアンローディングモードでは、ローディングローラー7は、印画紙1に合わせて連れ回りするだけとなっているため、ローディングローラー7が印画紙1の搬送に与える影響が抑制される。
次に、オートアンローディングモードの後に行われる手動ローディングモードについて説明する。この手動ローディングモードでは、まず、モーター14の駆動により、アイドラーユニット9が中立状態となる。
その後、作業者により以下の作業が行われる。まず、作業者によりカバー55が開いた状態にされる。これにより、中継連結歯車18が、フランジ駆動歯車4及びローラー駆動用中継歯車5の両者と同時に噛み合い、ペーパーフランジユニット3及びローディングローラー7は互いに連結される。
その後、作業者は、プリンタ内に支持されているペーパーロール2を、新品のペーパーロール2に交換し、新品のペーパーロール2から引き出された印画紙1の先端を印画紙挿入口51に挿入する。印画紙1はロール状に巻かれているので、この作業は、ペーパーロール2から印画紙1を引き出しながら行われることになる。この際、アイドラーユニット9は中立状態にあり、ペーパーフランジユニット3からローディングローラー7までの連結にはフランジトルクリミッタ17が含まれていないので、フランジトルクリミッタ17の負荷がかかることなく軽い力で回転させることができる。
印画紙1の先端を印画紙挿入口51に挿入した後に、ペーパーフランジユニット3を回転させると、印画紙挿入口51に挿入された印画紙1はさらに奥に押し入れられる。上述の歯車の連結により、ペーパーフランジユニット3の回転に連動してローディングローラー7は回転するため、印画紙1先端をローディングローラー7とピンチローラー8との間に挟む作業、及び、印画紙1をさらに奥に搬送する作業を容易化することができる。
ここで、ローディングローラー7による印画紙1の送り量は、ペーパーフランジユニット3による印画紙1の送り量よりも大きくなっている。そのため、印画紙1がローディングローラー7に挟まれた後は、ローディングローラー7とペーパーフランジユニット3との間にある印画紙1が、これらにより引っ張られることになる。この際、ローラートルクリミッタは、ローディングローラー7が印画紙1を引っ張り過ぎないように働く。したがって、手動ローディングモードでは、印画紙1が弛んだり破れたりするのが抑制される。
その後、印画紙1の先端が先端検知手段に到達し、先端検知手段が当該先端を検知すると、プリンタは、通知手段(図示しない)により、印画紙1の手動による搬送を完了するように作業者に通知する。作業者はそこで作業を終了し、カバー55を閉じる。
次に、手動ローディングモードの後に、プリンタ内の機構部により行われるオートローディングモードについて説明する。このオートローディングモードでは、カバー55が閉じた状態となっているため、ローラー駆動用中継歯車5は、中継連結歯車18と連結されていない。
このモードでは、アイドラー中継歯車13がモーター14のトルクを受けて方向F1に回転する。そのため、ペーパーフランジユニット3が方向F2に回転するとともに、ローディングローラー7が方向F3に回転する(図1)。これにより、印画紙1の先端がグリップローラー53まで搬送される。この後、印画紙1はグリップローラー53にて精密に搬送され、印画の準備を行う。
なお、このオートローディングモードにおいても、手動ローディングモードと同様、ローディングローラー7による印画紙1の送り量は、ペーパーフランジユニット3による印画紙1の送り量よりも大きくなっている。ローラートルクリミッタは、ローディングローラー7が印画紙1を引っ張り過ぎないように働くため、印画紙1が弛んだり破れたりするのが抑制される。
以上のような本実施の形態に係る用紙供給機構によれば、アイドラー幅狭歯車10及びアイドラー幅広歯車11をフランジ駆動歯車4から切離すことにより、モーター14停止時にペーパーフランジユニット3の回転を妨げる負荷トルクを低減することができる。したがって、手動ローディングモードにおいて、印画紙1を容易に搬送することができる。
また、本実施の形態に係る用紙供給機構によれば、ローディングローラー7を必要に応じて動作させることができる。特に、ローディングローラー7は、手動ローディングモード及びオートローディングモードにおいて駆動トルクを与える一方で、それ以外のモードでは連れ回りするだけとなるので、ローラートルクリミッタの寿命が長くなる。換言すれば、ローラートルクリミッタに安価なトルクリミッタを用いることができる。
また、カバー55を開閉すれば、その開閉動作に連動して連結レバー19が切り替わるため、連結レバー19に対して特別な切り替え作業を行う必要がなく、能率的である。
また、以上のような複数種類の動作モードを実現するためには、例えば、ワンウェイクラッチなど高価な部材を用いたり、複雑な機構になったりしがちであるが、本実施の形態によれば、その機構を少なく安価な部品により実現することができる。したがって、組み立てが容易となり、かつ、安価に製作することができる。
1 印画紙、2 ペーパーロール、3 ペーパーフランジユニット、4 フランジ駆動歯車、5 ローラー駆動用中継歯車、7 ローディングローラー、9 アイドラーユニット、10 アイドラー幅狭歯車、11 アイドラー幅広歯車、14 モーター、17 フランジトルクリミッタ、18 中継連結歯車、19 連結レバー、20 歯車連結ばね、21 解除レバー、22 解除ばね、55 カバー。

Claims (4)

  1. 駆動源と、
    用紙がロール状に巻回されてなる用紙ロールを支持し、当該用紙ロールと一体となって回転するペーパーフランジユニットと、
    前記ペーパーフランジユニットとの間で回転を伝達するフランジ駆動歯車と、
    前記フランジ駆動歯車と噛合可能な第1アイドラー歯車を有するアイドラーユニットと、
    前記駆動源と前記第1アイドラー歯車との間において一定のトルクを伝達するトルクリミッタと
    を備え、
    前記アイドラーユニットは、当該第1アイドラー歯車が前記フランジ駆動歯車と噛合する状態、及び、当該第1アイドラー歯車が前記フランジ駆動歯車から切り離れる状態を選択的に切り替え
    前記用紙ロールから引き出された用紙を搬送するローディングローラーと、
    前記フランジ駆動歯車と同一の回転軸を有し、前記ローディングローラーとの間で回転を伝達するローラー駆動用中継歯車と
    をさらに備え、
    前記アイドラーユニットは、
    前記フランジ駆動歯車及び前記ローラー駆動用中継歯車と同時に噛合可能な第2アイドラー歯車をさらに有し、前記第1アイドラー歯車が前記フランジ駆動歯車と噛合する状態、前記第2アイドラー歯車が前記フランジ駆動歯車及び前記ローラー駆動用中継歯車と同時に噛合する状態、及び、前記第1アイドラー歯車、前記第2アイドラー歯車、前記フランジ駆動歯車及び前記ローラー駆動用中継歯車が互いに切り離れる状態を選択的に切り替え、
    前記トルクリミッタは、
    前記駆動源と前記第2アイドラー歯車との間において一定のトルクを伝達する、用紙供給機構。
  2. 請求項1に記載の用紙供給機構であって、
    前記フランジ駆動歯車及び前記ローラー駆動用中継歯車と同時に噛合可能な中継連結歯車と、
    前記中継連結歯車が前記フランジ駆動歯車及び前記ローラー駆動用中継歯車と同時に噛合する中継連結状態、及び、前記中継連結歯車が前記フランジ駆動歯車及び前記ローラー駆動用中継歯車から同時に切り離れる中継切離し状態を選択的に切り替える連結レバーと、
    前記連結レバーが、前記中継切離し状態から前記中継連結状態に切り替える際に、前記中継連結歯車を前記フランジ駆動歯車及び前記ローラー駆動用中継歯車に向けて弾性的に付勢する第1弾性体と
    をさらに備える、用紙供給機構。
  3. 請求項2に記載の用紙供給機構であって、
    前記用紙供給機構は、前記ペーパーフランジユニットを覆うカバーを有するプリンタに設けられ、
    前記連結レバーは、前記プリンタにおける前記カバーの開閉動作に連動して、前記中継連結状態及び前記中継切離し状態を選択的に切替える、用紙供給機構。
  4. 請求項2または請求項3に記載の用紙供給機構であって、
    前記連結レバーは、所定の回動軸の周りに回動可能となっており、所定の回動方向に応じて前記中継連結状態から前記中継切離し状態に切り替え、
    第2弾性体と、
    前記第2弾性体により、前記連結レバーを前記所定の回動方向に弾性的に付勢することが可能な解除レバーと
    をさらに備える、用紙供給機構。
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