JP4581268B2 - 車両の制動制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の制動制御装置に関し、特に、ブレーキペダルの操作とは無関係に手動ブレーキ操作部材の操作に応じて自動液圧発生装置を制御しホイールシリンダに対しブレーキ液圧を供給する車両の制動制御装置に係る。
【0002】
【従来の技術】
近時、ブレーキペダルの操作とは無関係に手動ブレーキ操作部材の操作に応じて車両に制動力を付与する制動制御装置が注目されている。例えば、渋滞走行時には、自動変速機を備えた車両であっても、アクセルペダルとブレーキペダルを交互に操作する必要があり煩雑である。これを回避するため、手動ブレーキ操作部材として、ステアリング近傍にブレーキレバーを配置し、これを手動操作することが提案されている。これにより、ブレーキペダルを操作することなく車両に対し制動力を付与することができ、更には、自動変速機装着車両におけるクリープを利用すれば、ブレーキレバー操作のみで渋滞時における走行と停止の繰り返しに対応することができる。
【0003】
例えば、特開昭61−191462号公報には、手動スイッチの操作力の強弱に応じて制動力を変化させることができる車両ブレーキ装置が提案されている。
同公報においては、手動スイッチの検知結果に基づきバキュームブースタのコントロールチャンバ内の気圧を変化させることにより制動力を調整することが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
然し乍ら、上記の公報に記載のような手動スイッチの操作に応じて制動力を調整することは容易ではなく、運転者の手動スイッチの操作によって制動作動にバラツキが生じ、同乗者に違和感を与えることになる。また、操作によってはバキュームブースタ作動時の騒音が大となるので、手動スイッチの操作には相当の熟練を要する。
【0005】
ところで、ブレーキペダルの操作とは無関係にバキュームブースタを駆動するため、ブースタ駆動装置を備えたものが知られており、このブースタ駆動装置を手動ブレーキ操作部材の操作に応じて制御することによって、ブレーキペダルを操作することなく車両に対し制動力を付与することができる。そして、このブースタ駆動装置を駆動する手段として、リニアソレノイドを用いたものが知られており、種々の制動制御が可能となっている。
【0006】
バキュームブースタは従来から知られており、種々の構成のものが用いられている。一般的なバキュームブースタは、可動壁により定圧室と変圧室が形成され、可動壁はパワーピストンと一体的に連結され、定圧室は常時エンジンの吸気管に連通し負圧が導入されるように構成されている。パワーピストン内には、定圧室と変圧室との間の連通を断続するバキュームバルブと、変圧室と大気との間の連通を断続するエアバルブが設けられている。そして、パワーピストンは、リアクションディスク及び出力ロッドを介してマスタシリンダに連結されている。このように構成されたバキュームブースタの内部に、バキュームブースタを自動的に駆動し得るブースタ駆動装置が設けられる。
【0007】
このようなバキュームブースタにおいて、例えば手動スイッチの操作により、ブースタ駆動装置のリニアソレノイドに通電して駆動するように構成した場合には、バキュームブースタを構成するエアバルブが急激に開弁して大気が変圧室に導入されるので、大きな作動音を発生し、同時にバルブ作動がリアクションディスクを介して車体に伝達されて振動音を発生する。これらの音は、NV(即ち、騒音・振動)性能上、看過できない騒音となるので、その発生自体を極力抑えることが要請される。これを解決するには、リニアソレノイドへの通電を緩やかにすればよいが、例えば手動スイッチの操作によって制御することは至難であり、手動スイッチが操作されると過大な電流が一挙に供給され急激な制動作動となる。
【0008】
そこで、本発明は、手動ブレーキ操作部材の操作に応じて自動液圧発生装置を制御しホイールシリンダに対しブレーキ液圧を供給する車両の制動制御装置において、手動ブレーキ操作部材の操作に応じて適切に制動力を付与すると共に、操作時の自動液圧発生装置の作動に起因する騒音を極力抑える制動制御装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明は請求項1に記載のように、車両の各車輪に装着するホイールシリンダと、ブレーキペダルの操作とは無関係にブレーキ液圧を発生する自動液圧発生装置と、前記ブレーキペダルの操作とは無関係に手動ブレーキ操作部材の操作に応じて前記自動液圧発生装置を制御し前記ホイールシリンダに対しブレーキ液圧を供給する制御手段とを備えた車両の制動制御装置において、前記制御手段は、前記自動液圧発生装置から前記ホイールシリンダに供給されるブレーキ液圧の、前記手動ブレーキ操作部材の操作に対する変化量における上限変化量を、前記車両と前方車両との間の車間距離が長いほど小さく設定すると共に、前記ブレーキ液圧の変化量を前記上限変化量以下に制限する構成としたものである。前記制御手段は、請求項2に記載のように、前記自動液圧発生装置から前記ホイールシリンダに供給されるブレーキ液圧の、前記手動ブレーキ操作部材の操作に対する変化量における上限変化量を、前記車両の変速位置がギヤ比の大きいものであるほど大きく設定すると共に、前記ブレーキ液圧の変化量を前記上限変化量以下に制限するように構成してもよい。
【0010】
更に、前記制御手段は、請求項3に記載のように、前記自動液圧発生装置から前記ホイールシリンダに供給されるブレーキ液圧の上限値を、前記車両と前方の車両との間の車間距離が長いほど小さく設定すると共に、前記ブレーキ液圧を前記上限値以下に制限するように構成するとよい。あるいは、前記制御手段は、請求項4に記載のように、前記自動液圧発生装置から前記ホイールシリンダに供給されるブレーキ液圧の上限値を、前記車両の変速位置がギヤ比の大きいものであるほど大きく設定すると共に、前記ブレーキ液圧を前記上限値以下に制限するように構成してもよい。
【0011】
前記自動液圧発生装置は、請求項5に記載のように、少なくとも前記ブレーキペダルの操作に応じて作動するバキュームブースタと、前記手動ブレーキ操作部材の操作に応じた目標電流に基づきリニアソレノイドを駆動制御して前記バキュームブースタを駆動するブースタ駆動装置とを備えたものとし、前記制御手段は、前記リニアソレノイドの目標電流の、前記手動ブレーキ操作部材の操作に対する電流変化量における上限電流変化量を、前記車両と前方車両との間の車間距離が長いほど小さくして、前記ブレーキ液圧の変化量の制限を行うように構成するとよい。あるいは、前記制御手段は、請求項6に記載のように、前記リニアソレノイドの目標電流の、前記手動ブレーキ操作部材の操作に対する電流変化量における上限電流変化量を、前記車両の変速位置がギヤ比の大きいものであるほど大きくして、前記ブレーキ液圧の変化量の制限を行うように構成してもよい。
【0012】
更に、前記自動液圧発生装置は、請求項7に記載のように、少なくとも前記ブレーキペダルの操作に応じて作動するバキュームブースタと、前記手動ブレーキ操作部材の操作に応じた目標電流に基づきリニアソレノイドを駆動制御して前記バキュームブースタを駆動するブースタ駆動装置とを備えたものとし、前記制御手段は、前記リニアソレノイドの目標電流の上限電流値を、前記車両と前方車両との間の車間距離が長いほど小さくして、前記ブレーキ液圧の変化量の制限を行うように構成するとよい。あるいは、前記制御手段は、請求項8に記載のように、前記リニアソレノイドの目標電流の上限電流値を、前記車両の変速位置がギヤ比の大きいものであるほど大きくして、前記ブレーキ液圧の変化量の制限を行うように構成してもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の望ましい実施形態を図面を参照して説明する。先ず、図1に示すように、ブレーキペダルBPの操作に応じてバキュームブースタVBを介してマスタシリンダMCが倍力駆動され、マスタリザーバLRS内のブレーキ液が昇圧されて車輪FR,RL側及び車輪FL,RR側の二つのブレーキ液圧系統にマスタシリンダ液圧が出力されるように構成されており、所謂X配管が構成されている。本実施形態においては、本発明の手動ブレーキ操作部材として、手動ブレーキレバーLVがステアリングハンドル(図示せず)近傍に設けられており、後述するようにブレーキペダルBPの操作とは無関係に手動ブレーキレバーLVの操作に応じてバキュームブースタVBが駆動されるように構成されている。マスタシリンダMCは二つの圧力室を有するタンデム型のマスタシリンダで、一方の圧力室は車輪FR,RL側のブレーキ液圧系統に連通接続され、他方の圧力室は車輪FL,RR側のブレーキ液圧系統に連通接続されている。尚、バキュームブースタVBについては図2を参照して後述する。
【0014】
本実施形態の車輪FR,RL側のブレーキ液圧系統においては、一方の圧力室は主液圧路MF及びその分岐液圧路MFr,MFlを介して夫々ホイールシリンダWfr,Wrlに接続されている。分岐液圧路MFr,MFlには夫々、常開型の2ポート2位置電磁開閉弁PC1及びPC2(以下、単に電磁弁PC1,PC2という)が介装されている。また、ホイールシリンダWfr,Wrlに連通接続される排出側の分岐液圧路RFr,RFlに、夫々常閉型の2ポート2位置電磁開閉弁PC5,PC6(以下、単に電磁弁PC5,PC6という)が介装されており、分岐液圧路RFr,RFlが合流した排出液圧路RFは補助リザーバRS1に接続されている。
【0015】
更に、電磁弁PC1,PC2と並列に夫々逆止弁CV1,CV2が介装されている。逆止弁CV1,CV2は、マスタシリンダMC方向へのブレーキ液の流れを許容しホイールシリンダWfr,Wrl方向へのブレーキ液の流れを制限するもので、これらの逆止弁CV1,CV2を介してホイールシリンダWfr,Wrl内のブレーキ液がマスタシリンダMCひいてはマスタリザーバLRSに戻されるように構成されている。而して、ブレーキペダルBPが解放されたときに、ホイールシリンダWfr,Wrl内の液圧はマスタシリンダMC側の液圧低下に迅速に追従し得る。
【0016】
車輪FR,RL側のブレーキ液圧系統においては、電磁弁PC1,PC2の上流側で分岐液圧路MFr,MFlに連通接続する液圧路MFpに、液圧ポンプHP1が介装され、その吸込側には逆止弁CV5を介して補助リザーバRS1が接続されている。液圧ポンプHP1は、液圧ポンプHP2と共に一つの電動モータMによって駆動され、吸込側からブレーキ液を導入し所定の圧力に昇圧して吐出側から出力するように構成されている。補助リザーバRS1は、マスタシリンダMCのマスタリザーバLRSとは独立して設けられるもので、アキュムレータということもでき、ピストンとスプリングを備え、種々の制御に必要な容量のブレーキ液を貯蔵し得るように構成されている。
【0017】
液圧ポンプHP1の吐出側は、逆止弁CV6及びダンパDP1を介して夫々電磁弁PC1,PC2に接続されている。逆止弁CV5は補助リザーバRS1へのブレーキ液の流れを阻止し、逆方向の流れを許容するものである。また、逆止弁CV6は液圧ポンプHP1を介して吐出されるブレーキ液の流れを一定方向に規制するもので、通常は液圧ポンプHP1内に一体的に構成されている。尚、液圧ポンプHP1の吐出側にダンパDP1が配設され、後輪側のホイールシリンダWrlに至る液圧路にプロポーショニングバルブPV1が介装されている。
【0018】
車輪FL,RR側のブレーキ液圧系統においても同様に、常開型の2ポート2位置電磁開閉弁PC3,PC4、常閉型の2ポート2位置電磁開閉弁PC7,PC8、逆止弁CV3,CV4,CV7,CV8、補助リザーバRS2、ダンパDP2及びプロポーショニングバルブPV2が設けられており、液圧ポンプHP2は電動モータMによって液圧ポンプHP1と共に駆動される。
【0019】
而して、上記の電磁弁PC1乃至PC8が電子制御装置ECUによって駆動制御され、トラクション制御、制動操舵制御等の各種制御が行なわれる。例えば、車輪FRのホイールシリンダWfrの液圧制御に関し、増圧モード(及び、通常のブレーキ作動時)では開閉弁PC1が開位置とされると共に開閉弁PC5が閉位置とされ、減圧モードでは開閉弁PC1が閉位置とされると共に開閉弁PC5が開位置とされ、保持モードでは開閉弁PC1及びPC5が共に閉位置とされる。
【0020】
本実施形態の電子制御装置ECUは、図示は省略するが、バスを介して相互に接続されたプロセシングユニット、メモリROM,RAM、入力ポート及び出力ポート等から成るマイクロコンピュータを備えている。そして、手動ブレーキレバーLVの操作量を検出するセンサをはじめ、車輪速度センサ、ブレーキスイッチ、前輪舵角センサ、ヨーレイトセンサ、横加速度センサ、スロットルセンサ等(何れも図示省略)の出力信号が増幅回路を介して夫々入力ポートからプロセシングユニットに入力されるように構成されている。また、出力ポートからは駆動回路を介して制御信号が出力されるように構成されている。
【0021】
電子制御装置ECUにおいては、図3乃至図6に示したフローチャートを含む種々の処理に供するプログラムをメモリROMに記憶し、プロセシングユニットは図示しないイグニッションスイッチが閉成されている間当該プログラムを実行し、当該プログラムの実行に必要な変数データをメモリRAMに一時的に記憶する。尚、スロットル制御等の各制御毎に、もしくは関連する制御を適宜組合せて複数のマイクロコンピュータを構成し、相互間を電気的に接続することとしてもよい。
【0022】
次に、バキュームブースタVBは図2に示すように構成され、その内部には、少くともブレーキペダル非操作時にバキュームブースタVBを自動的に駆動するブースタ駆動装置BDが設けられている。バキュームブースタVBの基本構成は従来と同様であり、可動壁B1により定圧室B2と変圧室B3が形成されており、可動壁B1はパワーピストンB4と一体的に連結されている。定圧室B2は常時エンジンの吸気管(図1にEGで示す)に連通し負圧が導入されるように構成されている。パワーピストンB4は、後述する固定コアD2及びリアクションディスクB9を介して出力ロッドB10に力伝達可能に連結され、出力ロッドB10はマスタシリンダMCに連結されている。
【0023】
パワーピストンB4内には、定圧室B2と変圧室B3との間の連通を断続するバキュームバルブV1と、変圧室B3と大気との間の連通を断続するエアバルブV2とから成る弁機構B5が設けられている。バキュームバルブV1は、パワーピストンB4に形成された環状弁座V11と、この環状弁座V11に着脱可能な弾性弁体V12とを備える。エアバルブV2は、弾性弁体V12に装着された弾性弁座V21と、この弾性弁座V21に着脱可能な弁体V22とを備える。弁体V22は、ブレーキペダルBPに連動可能な入力ロッドB6に連結され、スプリングB7の付勢力により弾性弁座V21に着座する方向に付勢される。また、スプリングB8の付勢力により、バキュームバルブV1の弾性弁体V12は環状弁座V11に着座する方向に付勢されると共に、エアバルブV2の弾性弁座V21は弁体22に着座する方向に付勢されている。
【0024】
而して、ブレーキペダルBP(図1)の操作に応じて弁機構B5のバキュームバルブV1及びエアバルブV2が開閉し、定圧室B2と変圧室B3との間にブレーキペダルBPの操作力に応じた差圧が生じ、その結果、ブレーキペダルBPの操作に応じて増幅された出力がマスタシリンダMCに伝達される。
【0025】
ブースタ駆動装置BDはリニアソレノイドD1、固定コアD2及び可動コアD3を有し、リニアソレノイドD1は、通電時に可動コアD3を固定コアD2に向けて吸引するもので、図1に示す電子制御装置ECUに電気的に接続されている。固定コアD2は、パワーピストンB4とリアクションディスクB9の間に配設され、パワーピストンB4からリアクションディスクB9へ力伝達可能となっている。可動コアD3は、リニアソレノイドD1内で固定コアD2と対向するように配置され、固定コアD2との間に磁気ギャップD4が形成されている。可動コアD3は、エアバルブV2の弁体V22に係合しており、可動コアD3が固定コアD2に対し磁気ギャップD4を減少させる方向に相対移動すると、エアバルブV2の弁体V22が一体的に移動するように構成されている。そして、ブースタ駆動装置BDは、変圧室B3を大気に連通する駆動位置、及びこの駆動位置を解除する解除位置を、ブレーキペダルBPの操作とは無関係に切換え得るように構成されている。尚、解除位置では、バキュームブースタVBはブレーキペダル操作に応じて弁機構B5によって駆動される。
【0026】
入力ロッドB6は、第1入力ロッドB61と第2入力ロッドB62とから構成されている。第1入力ロッドB61は、ブレーキペダルBPに一体的に連結されている。第2入力ロッドB62は、第1入力ロッドB61に対し相対移動可能で、パワーピストンB4によってキー部材B11を介して出力ロッドB10側に力伝達可能に構成されている。従って、第2入力ロッドB62のみが前進駆動されると第1入力ロッドB61は残置され、これらの第1及び第2入力ロッドB61,B62によって所謂ペダル残置機構が構成されている。
【0027】
而して、バキュームブースタVB、ブースタ駆動装置BD及びマスタシリンダMCによって自動液圧発生装置が構成されており、この自動液圧発生装置を手動ブレーキレバーLVの操作に応じて制御することによって、ブレーキペダルBPを操作することなく自動加圧制御を行い、車両に対し制動力を付与することができる。また、自動液圧発生装置を車両の運転状態に応じて制御することによって、制御対象車輪に対し自動加圧制御(例えばトラクション制御や制動操舵制御)を行なうことができる。以下、これらの制御におけるバキュームブースタVB等の作動について説明する。
【0028】
電子制御装置ECUにより自動加圧制御が開始されると、リニアソレノイドD1が通電され、可動コアD3が磁気ギャップD4側に移動し、エアバルブV2の弁体V22がスプリングB7の付勢力に抗して可動コアD3と一体的に移動する。その結果、スプリングB8によりバキュームバルブV1の弾性弁体V12が環状弁座V11に着座し、変圧室B3と定圧室B2との連通状態が遮断される。その後、エアバルブV2の弁体V22が更に移動するため、弁体V22が弾性弁座V21から離脱し、変圧室B3に大気が導入される。これにより、変圧室B3及び定圧室B2間に差圧が発生し、パワーピストンB4、固定コアD2、リアクションディスクB9及び出力ロッドB10がマスタシリンダMC(図1)側に前進し、その結果、マスタシリンダMCから自動的にブレーキ液圧が出力される。
【0029】
そして、パワーピストンB4がキー部材B11に係合した後、キー部材B11に係合する第2入力ロッドB62がパワーピストンB4と一体的に前進する。このとき、第1入力ロッドB61にはパワーピストンB4の前進力が伝達されないため、初期位置に維持される。つまり、ブースタ駆動装置BDによりバキュームブースタVBが自動的に駆動されている間に、ブレーキペダルBPは初期位置に維持される。
【0030】
更に、例えばトラクション制御時には、例えば車輪FRの加速スリップ状態に応じて電磁開閉弁PC1,PC5の断続制御により、ホイールシリンダWfrに対し、急増圧、パルス増圧、パルス減圧及び保持の何れかの液圧制御モードが設定される。これにより、車輪FRに制動トルクが付与されて回転駆動力が制限され、加速スリップが防止され、適切にトラクション制御を行なうことができる。
また、車輪FLに対しても同様に加速スリップ防止制御が行なわれる。
【0031】
図3は、手動ブレーキレバーLVの操作に応じてバキュームブースタVBを制御する場合(以下、手動ブレーキ制御という)を含め種々の自動加圧制御を行なう場合の処理を示すもので、イグニッションスイッチ(図示せず)が閉成されると、所定の演算周期(例えば6ms)で実行される。図3において、先ずステップ101にてマイクロコンピュータCMPが初期化され、各種の演算値がクリアされる。次にステップ102において、車輪速度センサ(図示せず)の検出信号に基づき車輪速度Vw**(**は車輪FL,FR,RL,RR を代表して表す)が演算される。この車輪速度Vw**に基づき、ステップ103にて車輪速度Vw**が微分されて車輪加速度DVw**が演算されると共に、例えばMIN〔Vw**〕に従って推定車体速度Vsoが演算される(尚、MINは最小値を求める関数である)。
【0032】
続いてステップ104に進み、手動ブレーキ制御を行ない得る状態か否かについての判定、即ち許可判定が行なわれる。次に、ステップ105において、手動ブレーキ制御の終了条件が判定され、ステップ106においてブースタソレノイドの目標電流が設定される(これらのステップ104乃至106については図4乃至図6を参照して後述する)。そして、ステップ107において各車輪のホイールシリンダに対する液圧モードが設定されるが、手動ブレーキ制御では全車輪が対象となり通常ブレーキ時の増圧モードと同様の状態であり、個別の車輪のホイールシリンダに対する液圧モードは設定されないので、これについては説明を省略する。而して、ステップ108に進み、ステップ106で設定された目標電流に基づきブースタソレノイド信号が出力される。更に、ステップ107にて液圧モードが設定されたときには、ステップ109において、その液圧モードに基づき制御ソレノイド信号(開閉弁PC1乃至PC8を制御する信号)が出力され、ホイールシリンダ液圧が制御される。
【0033】
図4は、図3のステップ104で実行される手動ブレーキ制御の許可判定の処理を示すもので、先ずステップ201においてブレーキペダルBPの操作状態が判定される。ブレーキスイッチ(図示せず)がオフでブレーキペダルBPが操作されていなければ、ステップ202に進み、アクセルペダル(図示せず)が操作されたか否かが判定される。ステップ202においてアクセルペダルが操作されていないと判定されるとステップ203に進み、手動ブレーキレバーLVの操作状態が判定される。手動ブレーキレバーLVが操作されておれば、ステップ204にて手動ブレーキ制御を許可する制御フラグFbがセット(1)される。従って、ブレーキペダルBPが操作されたとき、アクセルペダル(図示せず)が操作されたとき、及び手動ブレーキレバーLVが操作されていないときには、ステップ205において制御フラグFbがリセット(0)され、手動ブレーキ制御は行なわれない。
【0034】
図5は、図3のステップ105で実行される手動ブレーキ制御の終了判定の処理を示すもので、ステップ301において制御フラグFbの状態が判定され、制御フラグFbがセットされていない場合には、更にステップ302において手動ブレーキレバーLVの操作状態が判定される。(制御フラグFbがセットされていない状態で)手動ブレーキレバーLVが操作中であればステップ303に進み、終了特定制御フラグFeがセット(1)される。制御フラグFbがセット(1)されている場合、あるいは手動ブレーキレバーLVが操作されていない場合には、ステップ304にて終了特定制御フラグFeがリセット(0)される。
【0035】
図6は、図3のステップ106で実行される目標電流設定の処理を示すもので、ステップ401において制御フラグFbの状態が判定され、制御フラグFbがセットされている場合には、ステップ402に進み、リニアソレノイドD1の駆動電流の変化量ΔItが演算される。即ち、今回のリニアソレノイドD1の駆動電流It(n)と前回のリニアソレノイドD1の駆動電流It(n-1)との差が演算され、変化量ΔItとされる。続いて、ステップ403に進み、変化量ΔItに対し上限が設定され、図7を参照して後述するように上限変化量ΔItmaxが設定される。
【0036】
次に、ステップ404に進み、今回の駆動電流It(n)が演算される。即ち、変化量ΔItと上限変化量ΔItmaxの最小値〔MIN(ΔIt,ΔItmax)〕が、前回の駆動電流It(n-1)に加算されて今回の駆動電流It(n)とされる。従って、駆動電流It(n)の変化量は上限変化量ΔItmaxを超えることはない。続いてステップ405に進み、図8を参照して後述するように上限値Itmaxが設定される。
そして、ステップ406に進み、今回の駆動電流It(n)と上限値Itmaxの最小値〔MIN(It(n),Itmax)〕が今回の駆動電流It(n)とされる。従って、駆動電流It(n)は上限値Itmaxを超えることはない。
【0037】
一方、ステップ401において制御フラグFbがセットされていないと判定された場合には、ステップ407に進み、終了特定制御フラグFeの状態が判定される。終了特定制御フラグFeがセットされている場合にはステップ408に進み、終了特定制御が行なわれ、前回の駆動電流It(n-1)から所定値Xが減算されて今回の駆動電流It(n)とされる。終了特定制御フラグFeがセットされていなければステップ409に進み、今回の駆動電流It(n)が0とされる。
【0038】
図7は、図6のステップ403で行なわれる上限変化量ΔItmaxの設定処理を示すもので、上限変化量ΔItmaxは車速、変速位置、及び車間距離に基づいて設定される。先ず、ステップ501において上限変化量ΔItmax(v) が車速の増加に比例して増加するように設定される。このときの車速としては、図3のステップ103で演算される推定車体速度Vsoが用いられる。次に、ステップ502において、自動変速機(図示せず)の変速位置に応じて上限変化量ΔItmax(s) が変化するように設定される。具体的には、図7のステップ502に示すマップに基づき、変速位置(シフト位置)がオーバドライブ(OD)、ドライブレンジ(D)、セカンドレンジ(2nd)、ローレンジ(L)というように相対的に小さいギヤ比の変速位置から相対的に大きいギヤ比の変速位置に至るまでに上限変化量ΔItmax(s) が順次増加するように設定される。
【0039】
更に、ステップ503において、当該車両とその前方の車両との間の車間距離(d)に逆比例するように上限変化量ΔItmax(d) が設定される。即ち、車間距離(d)が長くなるほど、上限変化量ΔItmax(d) が小さくなるように設定される。そして、ステップ504に進み、上記のように設定された上限変化量ΔItmax(v), ΔItmax(s), ΔItmax(d) の最大値(ステップ504におけるMAXは最大値を求める関数を表す)が上限変化量ΔItmaxとして設定される。
【0040】
図8は、図6のステップ405で行なわれる上限値Itmaxの設定処理を示すもので、上限値Itmaxも車速、変速位置、及び車間距離に基づいて設定される。先ず、ステップ601において車速(推定車体速度Vso)の増加に比例して増加するように上限値Itmax(v) が設定される。次に、ステップ602において、変速位置がオーバドライブ(OD)、ドライブレンジ(D)、セカンドレンジ(2nd)、ローレンジ(L)というように相対的に小さいギヤ比の変速位置から相対的に大きいギヤ比の変速位置に至るまでに上限値Itmax(s) が順次増加するように設定される。更に、ステップ603において、当該車両とその前方の車両との間の車間距離(d)に逆比例するように(車間距離(d)が長くなるほど、上限値Itmax(d) が小さくなるように)、設定される。そして、ステップ604に進み、上記のように設定された上限値Itmax(v), Itmax(s), Itmax(d) の最大値が上限値Itmaxとして設定される。
【0041】
上記の実施形態によれば、手動ブレーキレバーLVの操作に応じて所定の上限変化量ΔItmax以下の変化量でブースタ駆動装置BDの駆動電流が制御されてバキュームブースタVBが駆動され、その結果、図9に実線で示すように所定の勾配で出力マスタシリンダ液圧が上昇する。また、ブースタ駆動装置BDの駆動電流は上限値Itmax以下に抑えられ、その結果、出力マスタシリンダ液圧は上限値Pmとなった時点で一定とされる。
【0042】
而して、上限変化量ΔItmax及び上限値Itmaxが設定されていない状態で手動ブレーキレバーLVが操作されると、図9に破線で示すように、出力マスタシリンダ液圧が急激に上昇し、上限値Pmを超えて大きなブレーキ液圧がホイールシリンダに付与されることになるのに対し、本実施形態によれば上記のように緩やかに上昇し、上限値Pmを超えることがないので、手動ブレーキレバーLVの操作に応じて適切に制動力が付与され、その間のバキュームブースタVBの作動に伴う騒音は破線の場合に比し大幅に低減される。尚、手動ブレーキレバーLVによる変化量の調整は極めて困難であるので上限変化量ΔItmaxの設定は必須であるが、上限値Itmaxの設定は省略することとしてもよい。しかし、本実施形態のように上限変化量ΔItmaxに加え上限値Itmaxも設定することとすれば、手動ブレーキレバーLVの操作に慣れていない場合でも、不測の制動力が付加されることを確実に回避することができる。
【0043】
尚、上記の実施形態では、自動液圧発生装置が、バキュームブースタVBとブースタ駆動装置BDとマスタシリンダMCによって構成されているが、例えば液圧ポンプにより、マスタリザーバLRS又はマスタシリンダMCから吸入し、昇圧したブレーキ液をホイールシリンダに供給する構成としてもよい。
【0044】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成されているので以下の効果を奏する。即ち、請求項1に記載の車両の制動制御装置においては、自動液圧発生装置からホイールシリンダに供給されるブレーキ液圧の、手動ブレーキ操作部材の操作に対する変化量における上限変化量を、車両と前方車両との間の車間距離が長いほど小さく設定すると共に、自動液圧発生装置からホイールシリンダに供給されるブレーキ液圧の変化量を、上限変化量以下に制限することとしているので、自動液圧発生装置の作動に起因する騒音の発生を抑えながら、手動ブレーキ操作部材の操作時に、車両の状態に応じた適切な制動力を付与することができる。
【0045】
また、請求項2に記載の車両の制動制御装置においては、自動液圧発生装置からホイールシリンダに供給されるブレーキ液圧の、手動ブレーキ操作部材の操作に対する変化量における上限変化量を、車両の変速位置がギヤ比の大きいものであるほど大きく設定すると共に、ブレーキ液圧の変化量を上限変化量以下に制限することとしているので、自動液圧発生装置の作動に起因する騒音の発生を抑えながら、手動ブレーキ操作部材の操作時に、車両の状態に応じた適切な制動力を付与することができる。
【0046】
更に、請求項3及び4に記載のように構成すれば、手動ブレーキ操作部材の操作に応じて一層適切に制動力を付与することができると共に、自動液圧発生装置の作動に起因する騒音を低減することができる。
【0047】
前記自動液圧発生装置は、請求項5及び6に記載のように構成し、リニアソレノイドの目標電流の、手動ブレーキ操作部材の操作に対する電流変化量における上限電流変化量を、車両と前方車両との間の車間距離が長いほど小さくして、ブレーキ液圧の変化量の制限を行うこととし、あるいは、リニアソレノイドの目標電流の、手動ブレーキ操作部材の操作に対する電流変化量における上限電流変化量を、車両と前方車両との間の車間距離が長いほど小さくして、ブレーキ液圧の変化量の制限を行うこととすれば、手動ブレーキ操作部材の操作時に、車両の状態に応じた適切な制動力を付与することができると共に、バキュームブースタの作動に起因する騒音を低減することができる。
【0048】
更に、請求項7及び8に記載のように、リニアソレノイドの目標電流の上限電流値を、車両と前方車両との間の車間距離が長いほど小さくして、ブレーキ液圧の変化量の制限を行うこととし、あるいは、リニアソレノイドの目標電流の上限電流値を、車両の変速位置がギヤ比の大きいものであるほど大きくして、ブレーキ液圧の変化量の制限を行うこととすれば、手動ブレーキ操作部材の操作時に、車両の状態に応じた適切な制動力を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における車両の制動制御装置を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に供するバキュームブースタの一部の断面図である。
【図3】本発明の一実施形態における手動ブレーキ制御を含む自動加圧制御の全体を示すフローチャートである。
【図4】図3における手動ブレーキ制御の許可判定の処理を示すフローチャートである。
【図5】図3における手動ブレーキ制御の終了判定の処理を示すフローチャートである。
【図6】図3における手動ブレーキ制御の目標電流設定の処理を示すフローチャートである。
【図7】図4における上限変化量設定の処理を示すフローチャートである。
【図8】図4における上限値設定の処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態における手動ブレーキ制御時の出力マスタシリンダ液圧の特性の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
BP ブレーキペダル, MC マスタシリンダ,
VB バキュームブースタ, BD ブースタ駆動装置,
M 電動モータ, HP1,HP2 液圧ポンプ,
LRS マスタリザーバ, RS1,RS2 補助リザーバ,
Wfr,Wfl,Wrr,Wrl ホイールシリンダ, ECU 電子制御装置,
FR,FL,RR,RL 車輪, PC1〜PC8 電磁弁
Claims (8)
- 車両の各車輪に装着するホイールシリンダと、ブレーキペダルの操作とは無関係にブレーキ液圧を発生する自動液圧発生装置と、前記ブレーキペダルの操作とは無関係に手動ブレーキ操作部材の操作に応じて前記自動液圧発生装置を制御し前記ホイールシリンダに対しブレーキ液圧を供給する制御手段とを備えた車両の制動制御装置において、前記制御手段は、前記自動液圧発生装置から前記ホイールシリンダに供給されるブレーキ液圧の、前記手動ブレーキ操作部材の操作に対する変化量における上限変化量を、前記車両と前方車両との間の車間距離が長いほど小さく設定すると共に、前記ブレーキ液圧の変化量を前記上限変化量以下に制限することを特徴とする車両の制動制御装置。
- 車両の各車輪に装着するホイールシリンダと、ブレーキペダルの操作とは無関係にブレーキ液圧を発生する自動液圧発生装置と、前記ブレーキペダルの操作とは無関係に手動ブレーキ操作部材の操作に応じて前記自動液圧発生装置を制御し前記ホイールシリンダに対しブレーキ液圧を供給する制御手段とを備えた車両の制動制御装置において、前記制御手段は、前記自動液圧発生装置から前記ホイールシリンダに供給されるブレーキ液圧の、前記手動ブレーキ操作部材の操作に対する変化量における上限変化量を、前記車両の変速位置がギヤ比の大きいものであるほど大きく設定すると共に、前記ブレーキ液圧の変化量を前記上限変化量以下に制限することを特徴とする車両の制動制御装置。
- 前記制御手段は、前記自動液圧発生装置から前記ホイールシリンダに供給されるブレーキ液圧の上限値を、前記車両と前方の車両との間の車間距離が長いほど小さく設定すると共に、前記ブレーキ液圧を前記上限値以下に制限することを特徴とする請求項1又は2記載の車両の制動制御装置。
- 前記制御手段は、前記自動液圧発生装置から前記ホイールシリンダに供給されるブレーキ液圧の上限値を、前記車両の変速位置がギヤ比の大きいものであるほど大きく設定すると共に、前記ブレーキ液圧を前記上限値以下に制限することを特徴とする請求項1又は2記載の車両の制動制御装置。
- 前記自動液圧発生装置は、少なくとも前記ブレーキペダルの操作に応じて作動するバキュームブースタと、前記手動ブレーキ操作部材の操作に応じた目標電流に基づきリニアソレノイドを駆動制御して前記バキュームブースタを駆動するブースタ駆動装置とを備え、前記制御手段は、前記リニアソレノイドの目標電流の、前記手動ブレーキ操作部材の操作に対する電流変化量における上限電流変化量を、前記車両と前方車両との間の車間距離が長いほど小さくして、前記ブレーキ液圧の変化量の制限を行うことを特徴とする請求項1記載の車両の制動制御装置。
- 前記自動液圧発生装置は、少なくとも前記ブレーキペダルの操作に応じて作動するバキュームブースタと、前記手動ブレーキ操作部材の操作に応じた目標電流に基づきリニアソレノイドを駆動制御して前記バキュームブースタを駆動するブースタ駆動装置とを備え、前記制御手段は、前記リニアソレノイドの目標電流の、前記手動ブレーキ操作部材の操作に対する電流変化量における上限電流変化量を、前記車両の変速位置がギヤ比の大きいものであるほど大きくして、前記ブレーキ液圧の変化量の制限を行うことを特徴とする請求項2記載の車両の制動制御装置。
- 前記自動液圧発生装置は、少なくとも前記ブレーキペダルの操作に応じて作動するバキュームブースタと、前記手動ブレーキ操作部材の操作に応じた目標電流に基づきリニアソレノイドを駆動制御して前記バキュームブースタを駆動するブースタ駆動装置とを備え、前記制御手段は、前記リニアソレノイドの目標電流の上限電流値を、前記車両と前方車両との間の車間距離が長いほど小さくして、前記ブレーキ液圧の変化量の制限を行うことを特徴とする請求項3記載の車両の制動制御装置。
- 前記自動液圧発生装置は、少なくとも前記ブレーキペダルの操作に応じて作動するバキュームブースタと、前記手動ブレーキ操作部材の操作に応じた目標電流に基づきリニアソレノイドを駆動制御して前記バキュームブースタを駆動するブースタ駆動装置とを備え、前記制御手段は、前記リニアソレノイドの目標電流の上限電流値を、前記車両の変速位置がギヤ比の大きいものであるほど大きくして、前記ブレーキ液圧の変化量の制限を行うことを特徴とする請求項4記載の車両の制動制御装置。
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