JP4579456B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、特にシートに転写したトナー画像をシートに定着させる定着手段の下流側に設けられたシート搬送手段のシート搬送速度制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置においては、画像形成部により形成されたトナー画像をシートに転写した後、このトナー画像を定着手段によりシートに定着し、さらにこの後、このシートを反転部により反転させて排出したり、再度画像形成部に反転して搬送し、表裏両面に画像を形成した後、排出するようにしたものがある。
【0003】
図7は、このような画像形成装置における画像形成部、定着手段及び反転部近傍の拡大図である。
【0004】
同図において、101a、101bは給紙トレイであり、この給紙トレイ101a,101bに収納されたシートSは、ピックアップローラ140、分離ローラ対141、搬送ローラ143,144及びレジストローラ対145を経て所定のタイミングで、画像形成部102の感光体ドラム146及び転写装置150とにより構成される転写部に搬送され、この転写部において感光体ドラム上に形成されたトナー画像が転写される。
【0005】
そして、このようにトナー画像が転写されたシートSは、この後、搬送部103により定着手段104に搬送され、この定着手段104にてトナー画像が熱定着される。
【0006】
ところで、このようにトナー画像が定着された後、シートSは、そのまま排紙される場合は、搬送路105a,105c,105fを経て装置本体から排出される。また、反転排出される場合は、搬送路105a,105bを経て一旦、反転通路105dに進入し、この後、反転通路105d、反転排出通路105e,105fを経て反転した状態で装置本体から排出される。
【0007】
さらに裏面にも画像を形成する場合は、搬送路105a,105bを経て反転通路105dに進入し、この後、反転通路105d、再搬送通路105gを経て画像形成部102へ再搬送されるようになっている。
【0008】
なお、同図において、123は反転部105(反転通路105d)に設けられた正逆転可能な反転ローラ対であり、反転排出時や両面画像形成時のシートSの反転動作は、この反転ローラ対123の正逆回転により行われる。また、121は定着手段104と反転ローラ対123との間に設けられた搬送ローラ対、122は搬送通路105fに設けられた排紙ローラである。
【0009】
ところで、近年、画像形成装置に求められる高速化、高生産性のため、反転ローラ対123の搬送速度はより高速化する傾向にある。ここで、定着手段104の搬送速度は制約が多く高速化や加減速が困難であるため、反転ローラ対123はシートSが定着手段104を抜けるまでは定着手段104と同速度でシートSを搬送し、シートSが定着手段104を抜けてから加速してシートSを高速で引込むようにしている。さらに、このようにシートSを高速で搬送した後、シートSが所定の位置に到達した際に停止し、この後、高速で反転搬送を行うようにしている。
【0010】
なお、このような加減速や反転制御を行うためには、シートSの位置制御の精度が求められるため、反転ローラ対123の駆動手段としてはステッピングモータを使用するのが一般的である。
【0011】
次に、このような従来の画像形成装置における反転シーケンスについて詳細に説明する。
【0012】
定着手段104と反転ローラ対123との間にある搬送ローラ対121は、シートSが抜けるまでは、定着手段104と略同等の搬送速度で回転している。また、反転ローラ対123は、定着手段104の搬送速度と略同等の搬送速度VLで回転し、シートSを待ち受けている。
【0013】
そして、定着手段104及び搬送ローラ対121により搬送されたシートSが反転ローラ対123に到達し、反転ローラ対123の直下流に設けられた検知手段124によってシートSの先端が検知されると、不図示の制御装置は、まずこの検知手段124からの検知信号と、不図示の操作部により入力されたシートサイズ(シート搬送方向長さ)とにより、シートSの後端が搬送ローラ対121を抜けるタイミングを判断する。
【0014】
次に、シートSの後端が搬送ローラ対121を抜け、例えば同図に示す所定距離Lまで搬送されると、反転ローラ対123の搬送速度を加速し、搬送速度VLよりも高速の搬送速度VHでシートを搬送し、この後、シートSが所定位置に到達したとき、反転ローラ対123を停止させる。なお、同図においてAで示す位置は、反転排出時におけるシート後端の停止位置であり、Bで示す位置は、両面反転時におけるシート後端の停止位置を示している。
【0015】
次に、シートSの後端が、このような位置に到達して停止した後、今度は反転ローラ対123を逆方向に回転させる。これにより、シートSは反転排出通路105e,105f、或いは再搬送通路105gに送り出される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来の画像形成装置において、下記のような問題が生じていた。
【0017】
即ち、近年の画像形成装置は、更なる高速化及び高生産性が要求されているが、定着手段104を含む画像形成部102での搬送速度の増加には限界がある。
このため、反転ローラ対123の搬送速度はより高速化が要求されるが、このような高速化の要求に伴い、その加減速時の加速度はより大きくなる。
【0018】
言い換えれば、既述した搬送速度VHはより高速となり、これに伴い定着手段104を含む画像形成部102における搬送速度VLとの差は大きくなり、この結果、搬送速度VLから搬送速度VHへの加速に要する時間はより短縮化が求められるため、加減速時に発生する加速度は増大する。
【0019】
そして、このように加速度が増大すると、反転ローラ対123の駆動手段であるステッピングモータへの負荷は大きくなる。ここで、ステッピングモータへの負荷トルクは、このような速度差のある制御を行う際、この加減速時の慣性負荷に寄与するところが大きく、加速度の増大は、この負荷トルクの増大に顕著に影響を与える。
【0020】
そして、このような負荷トルクの増大は、ステッピングモータの大型化を招くだけでなく、コストアップ、使用電流値の増加による消費電力の増大、モータの自己昇温に起因する種々の問題など、そのマイナス要因は多い。
【0021】
また、既述したようにシートSの後端が搬送ローラ対121を通過した後に反転ローラ対123を加速していたのでは、搬送速度VHで搬送される距離が短く、特に搬送ローラ対121から反転排出時の停止位置Aまでは短いため、充分に加速することができない。
【0022】
そこで、例えば搬送ローラ対121の駆動列にワンウェイクラッチを連結して搬送方向への自由度を与えることにより、反転ローラ対123でシートSを引抜くことができるようにすれば、シートSの後端が定着手段104を通過した直後に、反転ローラ対123を搬送速度VLから搬送速度VHへ加速することが可能となる。
【0023】
しかしながら、近年、画像形成装置に要求されるシートのサイズは多種多様であり、サイズによってはシートの搬送方向長さが定着手段104から反転ローラ対123までの距離より短いものも存在する。
【0024】
そして、このようなシートSを使用する場合、反転ローラ対123にシート先端が到達した時点で、既にシート後端は定着手段104を通過しているため、既述したようなシートSの後端位置を基準として搬送速度の加速を開始するシーケンスと整合性がとれない。
【0025】
このため、反転ローラ対123の搬送速度を最初から高速である搬送速度VHでシートSを受け入れる手法を採択することも従来行われてきた。しかしながら、この場合には、シートSの先端が反転ローラ対123に突入する際の搬送抵抗による負荷変動だけでなく、シートSの先端が反転ローラ対123へ突入すると同時に搬送ローラ対121の慣性モーメントが、反転ローラ対123の駆動手段であるステッピングモータへの慣性増として実質0時間で加えられることにより発生する慣性負荷も、負荷トルクとして加えられる。
【0026】
ここで、搬送速度VLとVHの差が大きくない場合には、この慣性負荷は小さく許容される程度であるが、既述したように搬送速度VHのさらなる高速化の要求に対しては、結果として負荷トルクの増大となり、この結果、ステッピングモータの大型化、コストアップ、消費電力の増加及び昇温問題等を招くこととなる。
【0027】
そこで、本発明はこのような現状に鑑みてなされたものであり、反転ローラ対(シート搬送手段)を駆動するステッピングモータの大型化、コストアップ、消費電力の増加及び昇温問題を抑制しつつ、高生産性の達成を可能とする画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明は、画像形成部と、前記画像形成部において形成したトナー画像をシートに転写した後、前記トナー画像をシートに定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、前記定着手段の下流で、かつ該定着手段から、前記トナー画像が転写されるシートのうち搬送方向長さが最小のシートの搬送方向長さよりも離れた位置に設けられたシート搬送手段と、前記シートの搬送方向長さを入力する入力手段と、前記定着手段を通過したシートを検知する検知手段と、前記シート搬送手段のシート搬送速度を、前記定着手段のシート搬送速度又は該定着手段のシート搬送速度よりも高速のシート搬送速度となるよう制御する速度制御手段と、を備え、前記速度制御手段は、前記入力手段から入力される前記シートの搬送方向長さが前記定着手段と前記シート搬送手段との間の距離よりも長い場合には前記検知手段から検知信号に基づいて前記シートの後端が前記定着手段を抜けたと判断した後、前記シート搬送手段の搬送速度を高速とし、前記入力手段から入力される前記シートの搬送方向長さが前記定着手段とシート搬送手段との間の距離よりも短い場合には前記検知手段からの検知信号に基づいて前記シートの先端が前記シート搬送手段に到達したと判断した後、前記シート搬送手段の搬送速度を高速とするよう制御することを特徴とするものである。
【0030】
また本発明は、前記定着手段と前記シート搬送手段との間に中間シート搬送手段を設け、前記中間シート搬送手段を、シート搬送方向への回転に自由度を与えることができるようワンウェイクラッチを介して駆動することを特徴とするものである。
【0031】
また本発明は、前記検知手段は、前記シートの後端が前記定着手段を通過した後に前記シートの先端を検知することができる位置に配されていることを特徴とするものである。
【0032】
また本発明は、前記シート搬送手段は、前記シートを反転して排出、或は前記シートを再度、前記画像形成部に搬送する反転部に正逆転可能に設けられたものであることを特徴とするものである。
【0033】
また本発明は、前記シート搬送手段はステッピングモータにより駆動されることを特徴とするものである。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0035】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す要部拡大図である。
【0036】
同図において、50は画像形成装置、1a、1bはシート収納部である給紙トレイである。また、2は画像形成部であり、給紙トレイ1a,1bに収納されたシートSはピックアップローラ40、分離ローラ対41、搬送ローラ43,44及びレジストローラ対45を経て所定のタイミングで、画像形成部2の感光体ドラム46及び転写装置47とにより構成される転写部に搬送され、この転写部において感光体ドラム上に形成されたトナー画像が転写される。そして、このようにトナー画像が転写されたシートSは、この後、搬送ベルト3により定着手段4に搬送され、この定着手段4にてトナー画像が熱定着される。
【0037】
ところで、このようにトナー画像が定着された後、シートSは、そのまま排紙される場合は、搬送路5a,5c,5fを経て装置本体から排出される。また、反転排出される場合は、搬送路5a,5bを経て一旦、反転通路5dに進入し、この後、反転通路5d、反転排出通路5e,5fを経て反転した状態で装置本体から排出される。
【0038】
また、両面コピー(両面画像形成)の場合は、搬送路5a,5bを経て反転通路5dに進入し、この後、反転通路5d、再搬送通路5gを経て反転された状態で再び画像形成部2に搬送されるようになっている。そして、このように画像形成部2に搬送されたシートSは、トナー画像が転写された後、搬送ベルト3、定着手段4を通った後、搬送路5a,5c,5fを通過してストレート排紙されるようになっている。
【0039】
なお、同図において、23は反転部5(反転通路5d)に設けられた正逆転可能なシート搬送手段である反転ローラ対であり、反転排出時や両面画像形成時のシートの反転動作は、この反転ローラ対23の正逆回転により行われる。また、21は定着手段4と反転ローラ対23との間に設けられた中間シート搬送手段である搬送ローラ対、22は搬送通路5fに設けられた排紙ローラである。
【0040】
ここで、反転ローラ対23は、不図示のステッピングモータにより駆動されており、正逆回転及び搬送速度は可変となっている。また、搬送ローラ対21は、定着手段4と同じ一定の搬送速度で回転している。なお、この搬送ローラ対21の駆動列には不図示のワンウェイクラッチが連結されており、これにより搬送ローラ対21には搬送方向への自由度が与えられている。
【0041】
また、同図において、24は反転ローラ対23の下流に設けられた検知手段であり、この検知手段24により定着手段4を通過した後、反転ローラ対23を通過したシートSを検知するようにしている。なお、本実施の形態において、この検知手段24は図示しないが、反転通路5d上に突出し、反転通路5d外に回動中心を持つフラッグをシート先端の接触により回動させ、このフラッグに具備された遮蔽板が不図示のフォトインタラプタの発受光部を遮蔽するのを感知する構成のものである。
【0042】
次に、このように構成された画像形成装置50の反転排出時及び両面画像形成時のシート反転動作について詳細に説明する。
【0043】
定着手段4を経たシートSは、搬送ローラ対21を経て、定着手段4の搬送速度と略同等の搬送速度VLで回転する反転ローラ対23に到達する。なお、このように反転ローラ対23にシートSが突入した際には、ローラニップ部の搬送抵抗は負荷トルクとして反転ローラ対23の駆動手段であるステッピングモータに伝達されるが、このときの反転ローラ対23の搬送速度は定着手段4と略同等の搬送速度VLであるため、速度変動による搬送ローラ対21に関わる慣性負荷としての負荷トルクの発生は微小である。したがって、ステッピングモータの負荷トルクは最小限に抑えられる。
【0044】
この後、シートSの先端は反転ローラ対23を通過し、反転ローラ対23の下流に設けられた検知手段24により検知される。そして、この検知手段24からの検知信号は、図2に示すように装置本体に設けられた速度制御手段である制御装置60に入力される。
【0045】
ここで、この制御装置60には画像形成動作を開始する前に入力手段である操作パネル61を介してシートサイズ(シートの搬送方向長さ)に関する情報が入力されており、制御装置60は、この情報から給紙トレイ1a,1bに収納されたシートSが、定着手段4から反転ローラ対23までの距離より長い搬送方向長さを有したシートか否かを判断する。そして、このように検知手段24からの検知信号が入力されると、シートSの搬送方向長さに応じて反転ローラ対23の加速、停止動作を制御するようにしている。
【0046】
例えば、シートSの搬送方向長さが、定着手段4から反転ローラ対23までの距離より長い場合は、検知手段24からの検知信号が入力された後、操作パネル61からのシートSの搬送方向長さ情報に基づき、図3又は図4に示すように、シートSの後端部が定着手段4から所定距離L1だけ搬送されるまで反転ローラ対23を定着手段4の搬送速度と略同等である搬送速度VLで駆動する。
【0047】
そして、シートSの後端部が、定着手段4から所定距離L1だけ搬送されると、反転ローラ対23の搬送速度を搬送速度VLより高速である搬送速度VHまで加速するようステッピングモータを制御する。なお、このように反転ローラ対23の搬送速度を高速にした場合でも、搬送ローラ対21はワンウェイクラッチにより搬送方向に自由度が与えられているため、加速時にはシートSを介し反転ローラ対23に連動して回転加速する。
【0048】
このため、反転ローラ対23の駆動手段であるステッピングモータには、搬送ローラ対21に関わる慣性負荷が加えられることになるが、加速に要する時間を適切に設定することにより、発生負荷トルクを適正な値に抑え込むことができる。これにより、ステッピングモータの大型化を招くのを防ぐことができ、これに伴いコストアップ、使用電流値の増加による消費電力の増大、モータの自己昇温等を防ぐことができる。
【0049】
一方、このように加速した搬送速度VHでシートSを搬送し、この後、シートSが、反転排出時には図3及び図4においてAで示す位置に、また両面画像形成時には同図においてBに示す位置に到達すると、ステッピングモータを停止して反転ローラ対23を停止させる。
【0050】
さらに、このように反転ローラ対23を停止させた後、反転ローラ対23を逆方向へ回転させる。その結果シートSは、反転排出時は反転搬送路5e,5fを経て装置外に排出され、両面画像形成時は再搬送通路5gを経て再度画像形成部2に搬送され、二面目(裏面)に対して画像形成が行われる。
【0051】
このように、シートSの後端部が定着手段4から所定距離L1だけ搬送された際に、反転ローラ対23の搬送速度を搬送速度VLより高速である搬送速度VHまで加速してシートSを搬送するようにすることにより、画像形成装置50の高生産性を達成することが可能となる。
【0052】
一方、シートSの搬送方向長さが、定着手段4から反転ローラ対23までの距離よりも短い場合は、検知手段24からの検知信号が入力された後、操作パネル61からのシートSの搬送方向長さ情報に基づき、図5又は図6に示すように、シートSの先端部が、反転ローラ対23から所定距離L2だけ搬送されるまで、反転ローラ対23を定着手段4の搬送速度と略同等である搬送速度VLで駆動する。
【0053】
ここで、この所定距離L2は、ステッピングモータに発生する、シートSの反転ローラ対突入時における負荷変動に起因する振動(回転ムラ)が収束する時間より決定される。なお、この収束時間は、駆動系列の構成や負荷変動の絶対量、モータの性能などによって異なる。
【0054】
そして、シートSを所定距離L2だけ搬送した後、反転ローラ対23はステッピングモータにより、搬送速度VLより高速である搬送速度VHまで加速される。ここで、このように反転ローラ対23の搬送速度をVHとする際、シートSは搬送ローラ対21を既に通過しているので、ステッピングモータには搬送ローラ対21に関わる慣性負荷が加えられることはなく、このため負荷トルクが小となり、より容易に搬送速度を加速することができる。
【0055】
一方、このように加速した搬送速度VHでシートSを搬送し、この後、シートSが、反転排出時には図5及び図6においてAで示す位置に、また両面画像形成時には同図においてBに示す位置に到達すると、ステッピングモータを停止して反転ローラ対23を停止させる。
【0056】
さらに、このように反転ローラ対23を停止させた後、反転ローラ対23を逆方向へ回転させる。その結果シートSは、反転排出時は反転搬送路5e,5fを経て装置外に排出され、両面画像形成時は再搬送通路5gを経て再度画像形成部2に搬送され、二面目(裏面)に対して画像形成が行われる。
【0057】
このように、シートSの搬送方向長さに応じて反転ローラ対23に対する搬送速度の加速開始タイミングの基準を使いわけることにより、即ちシートSの先端位置を基準にする場合と、後端位置を基準にする場合に使いわけることにより、言い換えれば搬送速度を高速とするタイミングを変更することにより、ステッピングモータへ過剰な負荷トルクを発生させることなく、高速高効率のシート反転動作が可能となる。
【0058】
なお、これまでの説明において、検知手段24を反転ローラ対23の下流側に設けた場合について述べてきたが、本発明はこれに限らず、搬送方向長さが定着手段4から反転ローラ対23までの距離よりも短いシートSが定着装置4を通過した後に、このシートの先端を検知できるならば、検知手段24の設置位置は、既述した実施の形態の位置に限られるものではない。
【0059】
また、これまでの説明において、シートサイズ(シートの搬送方向長さ)に関する情報を操作パネル61を介して入力する場合について述べてきたが、本発明はこれに限らず、例えば給紙トレイが装着された際、給紙トレイに設けられたサイド規制板及び後端規制板の位置からシートサイズを検知して制御装置に自動的に入力するようにしても良い。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のように、シートの搬送方向長さに応じてシート搬送手段の搬送速度を高速とするタイミングを変更することにより、ステッピングモータの大型化、コストアップ、消費電力の増加及び昇温問題を抑制しつつ、高生産性の達成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す要部拡大図。
【図2】上記画像形成装置の制御の一部を示すブロック図。
【図3】上記画像形成装置の定着手段から反転ローラ対までの距離よりも搬送方向長さが長いシートの加速開始時の位置を示す図。
【図4】上記搬送方向長さが定着手段から反転ローラ対までの距離よりも長いシートの加速開始時の位置を示す他の図。
【図5】上記搬送方向長さが定着手段から反転ローラ対までの距離よりも短いシートの加速開始時の位置を示す図。
【図6】上記搬送方向長さが定着手段から反転ローラ対までの距離よりも短いシートの加速開始時の位置を示す他の図。
【図7】従来の画像形成装置の構成を示す要部拡大図。
【符号の説明】
2 画像形成部
4 定着手段
5 反転部
5d 反転通路
21 搬送ローラ対
23 反転ローラ対
24 検知手段
50 画像形成装置
60 制御装置
61 操作パネル
S シート

Claims (7)

  1. 画像形成部と、前記画像形成部において形成したトナー画像をシートに転写した後、前記トナー画像をシートに定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、
    前記定着手段の下流で、かつ該定着手段から、前記トナー画像が転写されるシートのうち搬送方向長さが最小のシートの搬送方向長さよりも離れた位置に設けられたシート搬送手段と、
    前記シートの搬送方向長さを入力する入力手段と、
    前記定着手段を通過したシートを検知する検知手段と、
    前記シート搬送手段のシート搬送速度を、前記定着手段のシート搬送速度又は該定着手段のシート搬送速度よりも高速のシート搬送速度となるよう制御する速度制御手段と、
    を備え、
    前記速度制御手段は、前記入力手段から入力される前記シートの搬送方向長さが前記定着手段と前記シート搬送手段との間の距離よりも長い場合には前記検知手段から検知信号に基づいて前記シートの後端が前記定着手段を抜けたと判断した後、前記シート搬送手段の搬送速度を高速とし、前記入力手段から入力される前記シートの搬送方向長さが前記定着手段とシート搬送手段との間の距離よりも短い場合には前記検知手段からの検知信号に基づいて前記シートの先端が前記シート搬送手段に到達したと判断した後、前記シート搬送手段の搬送速度を高速とするよう制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記定着手段と前記シート搬送手段との間に中間シート搬送手段を設け、前記中間シート搬送手段を、シート搬送方向への回転に自由度を与えることができるようワンウェイクラッチを介して駆動することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記検知手段は、前記シートの後端が前記定着手段を通過した後に前記シートの先端を検知することができる位置に配されていることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記シート搬送手段は、前記シートを反転して排出、或は前記シートを再度、前記画像形成部に搬送する反転部に正逆転可能に設けられたものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記シート搬送手段はステッピングモータにより駆動されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記入力手段は、操作部から入力することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記入力手段は、サイズ検知手段を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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