JP2023021756A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】再搬送経路でシートを停止させることなく、シート間距離を一定に保つことができる画像形成装置を提供する。【解決手段】制御部は、先行シートの表面及び裏面と、先行シートよりも後にシートカセットから給送される後続シートの表面及び裏面に対して画像形成部で画像を形成する両面印刷時において、第2再搬送ローラの搬送速度を第1速度とする通常制御と、第2再搬送ローラの搬送速度を第1速度よりも遅い第2速度とする減速制御とを実行可能である。ステップS18からステップS25に示すように、制御部は、通常制御中において先行シートが再搬送経路に位置し、後続シートが給送経路に供給されるとき、第2再搬送ローラにより搬送される先行シートの前端と後続シートの後端とのシート間距離が所定距離となるように、減速制御を実行する。【選択図】図4
Description
本発明は、画像形成装置に関する。
従来からシートに両面印刷可能な画像形成装置においては、シートの搬送制御として、21搬送制御、2413搬送制御、2416搬送制御、2461搬送制御などが用いられている。例えば、2461搬送制御においては、1枚目のシートの裏面(2頁目)→2枚目のシートの裏面(4頁目)→3枚目のシートの裏面(6頁目)→1枚目のシートの表面(1頁目)の順に印刷が行われる(特許文献1参照)。
特許文献1の構成によれば、先行するシートが再搬送経路を通過中に、シートカセットからシートを供給する際、先行するシートを再搬送経路で停止させ、シートカセットからシートの供給が完了してから停止していたシートの搬送を再開している。これにより、シートカセットから供給されるシートの後端と再搬送経路を通過中のシートの前端とのシート間距離を一定に保っている。
しかしながら、再搬送経路でシートを停止させるために再搬送ローラを停止させると、シートはすぐに停止せずに再搬送ローラとの間でスリップして停止する。このとき、シートに再搬送ローラのスリップ痕が付くおそれがある。
本発明は、再搬送経路でシートを停止させることなく、シート間距離を一定に保つことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成部を有する装置本体と、前記画像形成部に供給するシートを支持するシートトレイと、制御部と、を備える。前記装置本体は、前記シートトレイから前記画像形成部へシートを給送するための給送経路と、前記画像形成部で一面に画像が形成されたシートを前記給送経路へ再搬送するための再搬送経路と、前記再搬送経路に配置された再搬送ローラと、を有する。前記制御部は、先行シートの表面及び裏面と、前記先行シートよりも後に前記シートトレイから給送される後続シートの表面及び裏面に対して前記画像形成部で画像を形成する両面印刷時において、前記再搬送ローラの搬送速度を第1速度とする通常制御と、前記再搬送ローラの搬送速度を前記第1速度よりも遅い第2速度とする減速制御とを実行可能である。前記制御部は、前記通常制御中において前記先行シートが前記再搬送経路に位置し、前記後続シートが前記給送経路に供給されるとき、前記再搬送ローラにより搬送される前記先行シートの前端と前記後続シートの後端とのシート間距離が所定距離となるように、前記減速制御を実行する。
上記の構成によれば、再搬送ローラの搬送速度を減速させることにより、再搬送経路でシートを停止させることなく、シート間距離を一定に保つことができる。その結果、シートに再搬送ローラのスリップ痕が付くことを抑制できる。
上記の画像形成装置において、前記装置本体は、前記再搬送経路における前記再搬送ローラのシート搬送方向上流に、シートを検知する第1センサを有し、前記制御部は、前記第1センサが前記先行シートを検知してから所定時間後に前記減速制御を実行するようにしてもよい。
上記の構成によれば、再搬送ローラの直前に第1センサを配置することにより、再搬送経路におけるシートの位置を高精度で検出することができる。
上記の画像形成装置において、前記装置本体は、前記シートトレイから前記給送経路に給送されるシートを検知する第2センサを有し、前記制御部は、前記減速制御の開始から前記第2センサが前記後続シートの後端を検知するまでの時間が長いほど、前記減速制御を終了するタイミングを遅くするようにしてもよい。
上記の構成によれば、給送経路に第2センサを配置することにより、減速制御の終了のタイミングを高精度で制御することができる。
上記の画像形成装置において、前記減速制御を終了するタイミングをTm、前記減速制御を終了する理論的なタイミングをTt、前記減速制御を開始したタイミングをT1、前記第2センサが前記後続シートの後端を検知したタイミングをT2、前記減速制御の開始から前記第2センサが前記後続シートの後端を検知するまでの理論的な時間をTb、前記第1速度をV1、前記第2速度をV2、とすると、
Tm=Tt+{(T2-T1)-Tb}×V2/(V1-V2)で算出することができる。
Tm=Tt+{(T2-T1)-Tb}×V2/(V1-V2)で算出することができる。
上記の構成によれば、減速制御を終了するタイミングTmを算出式から算出することができる。
上記の画像形成装置において、前記装置本体は、駆動モータと、前記駆動モータの駆動力を前記再搬送ローラへ伝達する駆動力伝達部と、を有し、前記駆動力伝達部は、前記再搬送ローラを前記第1速度で駆動する第1伝達機構と、前記再搬送ローラを前記第2速度で駆動する第2伝達機構と、を有していてもよい。
上記の構成によれば、通常制御時は第1伝達機構、減速制御時は第2伝達機構を用いることで、駆動モータの回転速度を変える必要がない。
上記の画像形成装置において、前記駆動力伝達部は、前記第1伝達機構と前記第2伝達機構とを切り替える電磁クラッチを有していてもよい。
上記の構成によれば、電磁クラッチを用いることにより、駆動力伝達部を小型化できる。
上記の画像形成装置において、前記装置本体は、前記再搬送経路における前記再搬送ローラのシート搬送方向上流に配置され、前記再搬送ローラと同速度で駆動される搬送ローラを有していてもよい。
上記の構成によれば、短いシートでも搬送することができる。
上記の画像形成装置において、前記制御部は、前記両面印刷において、第1シートの裏面、第2シートの裏面、第3シートの裏面、前記第1シートの表面、第4シートの裏面の順に前記画像形成部で画像を形成し、前記先行シートは、前記第2シートであり、前記後続シートは、前記第4シートであってもよい。
上記の構成によれば、2461搬送制御に適用することができる。
上記の画像形成装置において、前記制御部は、前記通常制御中において前記第1シートが前記再搬送経路に位置し、前記第3シートが前記給送経路に供給されるとき、前記再搬送ローラにより搬送される前記第1シートの前端と前記第3シートの後端とのシート間距離が前記所定距離となるように、前記減速制御を実行するようにしてもよい。
上記の構成によれば、上記の減速制御を第1シートと第3シートとのシート間距離を一定に保つためにも利用できる。
本発明によれば、画像形成装置における両面印刷時に、再搬送経路でシートを停止させることなく、シート間距離を一定に保つことができる。
以下の説明では、図1における左側及び右側を、それぞれ画像形成装置1の前側及び後側と規定し、紙面手前側及び紙面奥側を、それぞれ画像形成装置1の右側及び左側と規定する。また、図1における上側及び下側を、それぞれ画像形成装置1の上側及び下側と規定する。
[画像形成装置の全体構成]
図1は、一実施形態の排出ユニットが装着された画像形成装置の中央断面図である。画像形成装置1は、電子写真方式により用紙やOHPシート等のシートSに複数色の現像剤像の重ね合わせによる画像を形成するカラーレーザプリンタである。但し、画像形成装置1は、単色の現像剤像による画像をシートに形成するモノクロレーザプリンタに構成することも可能である。また、画像形成装置1は、インクジェットプリンタに構成することも可能である。
図1は、一実施形態の排出ユニットが装着された画像形成装置の中央断面図である。画像形成装置1は、電子写真方式により用紙やOHPシート等のシートSに複数色の現像剤像の重ね合わせによる画像を形成するカラーレーザプリンタである。但し、画像形成装置1は、単色の現像剤像による画像をシートに形成するモノクロレーザプリンタに構成することも可能である。また、画像形成装置1は、インクジェットプリンタに構成することも可能である。
画像形成装置1は、装置本体2と、シートSを供給する給送部3と、搬送されるシートSに画像を形成する画像形成部5と、画像形成部5から搬送されるシートSを搬送する搬送部7とを備えている。装置本体2は、略直方体形状に形成される箱体であり、給送部3、画像形成部5、および搬送部7を収容している。装置本体2の上面23には、前側から後側へ向かって下り傾斜するように凹む排出トレイ23aが形成されている。画像形成部5は装置本体2に含まれる。
給送部3は、シートカセット31と、第1給送ローラ32と、一対の第1搬送ローラ34と、一対のレジストローラ35とを備えている。装置本体2内には、シートカセット31から画像形成部5へシートSを給送するための給送経路P0が構成されている。
シートカセット31は、複数枚のシートSを積層状態で支持している。シートカセット31は、画像形成部5に給送されるシートを支持するシートトレイの一例である。シートカセット31に支持されるシートSは、第1給送ローラ32により1枚ずつ給送経路P0に送り出される。給送経路P0に送り出されたシートSは、第1搬送ローラ34およびレジストローラ35により画像形成部5に向けて搬送される。
また、装置本体2は前面に開口する開口部2Aと、開口部2Aを開閉可能なフロントカバー29とを備えている。開口部2Aは、フロントカバー29を開いた状態では開放され、フロントカバー29を閉じた状態では閉塞される。
給送部3は、第2給送ローラ38を備えている。フロントカバー29が開かれた状態においてフロントカバー29上に載置されたシートSは、第2給送ローラ38によって給送経路P0に送り出される。給送経路P0に送り出されたシートSは、レジストローラ35により画像形成部5に向けて搬送される。開かれた状態のフロントカバー29は、画像形成部5に給送されるシートを支持するシートトレイの一例である。
画像形成部5は、前後方向に並設される4つのドラムユニット51を備えている。各ドラムユニット51は、ブラック、イエロー、マゼンタ、およびシアンの各色に対応して設けられている。各ドラムユニット51は感光ドラム51aおよび現像ローラ51bを備えている。
また、画像形成部5は、スキャナユニット52および定着ユニット6を備えている。スキャナユニット52は、装置本体2内の上部に設けられ、画像データに基づくレーザ光が、ポリゴンミラー、レンズ、反射鏡などを通って、各色に対応する感光ドラム51aの表面上に高速走査にて照射される。定着ユニット6は、シートSの搬送方向における最も下流側の感光ドラム51aよりもさらに下流側に配置されている。
画像形成部5におけるドラムユニット51の下方には転写ベルト40が配置されている。転写ベルト40は、駆動ローラ41aと駆動ローラ41aの後方に配置される従動ローラ41bとの間に掛け渡されている。転写ベルト40を挟んだ各感光ドラム51aに対向する位置には、それぞれ転写ローラ42が配置されている。
画像形成部5においては、図示しない帯電器によって一様に帯電された感光ドラム51aが、それぞれスキャナユニット52によって選択的に露光される。この露光により、感光ドラム51aの表面から電荷が選択的に除去され、感光ドラム51aの表面に静電潜像が形成される。
現像ローラ51bには現像バイアスが印加されており、感光ドラム51aに形成された静電潜像が現像ローラ51bに対向すると、静電潜像と現像ローラ51bとの間の電位差により、現像ローラ51bから静電潜像にトナーが供給される。これによって、感光ドラム51aの表面にトナー像が形成される。
画像形成部5へ向けて搬送されたシートSが転写ベルト40上に搬送されると、転写ベルト40により搬送されて、転写ベルト40と各感光ドラム51aとの間を順次通過する。そして、感光ドラム51aの表面上のトナー像は、シートSと対向したときに、転写ローラ42に印加された転写バイアスによってシートSに転写される。
トナー像が転写されたシートSは定着ユニット6に搬送される。定着ユニット6は、シートSを加熱する加熱ローラ61と、加熱ローラ61と対向して配置される加圧ローラ62とを備えている。定着ユニット6に搬送されたシートSは、互いに圧接した加熱ローラ61と加圧ローラ62との間を通過することによりトナー像が熱定着される。
トナー像が熱定着されたシートSは、搬送部7により画像形成部5の下流側へ搬送される。搬送部7は、搬送経路P1と、排出経路P2と、再搬送経路P3とを有している。搬送経路P1は、画像形成部5から搬送されてくるシートSが搬送される経路である。排出経路P2は、搬送経路P1から分岐し、シートSが排出トレイ23aへ搬送される経路である。再搬送経路P3は、搬送経路P1から分岐し、シートSが一時的に搬送される第1経路P31と、排出経路P2および第1経路P31から分岐し、シートSが画像形成部5へ搬送される第2経路P32とを有している。
搬送経路P1における定着ユニット6よりもシート搬送方向の下流側にはシートを搬送する一対の定着後ローラ71が設けられている。排出経路P2におけるシート搬送方向の下流側端部には、シートSを搬送する一対の排出ローラ73が設けられ、排出経路P2における排出ローラ73よりもシート搬送方向の上流側には、シートSを搬送する一対の中間排出ローラ72が設けられている。
再搬送経路P3において、第1経路P31にはシートSを搬送する一対の反転ローラ74が設けられ、第2経路P32における第1経路P31側の端部にはシートSを搬送する一対の中間反転ローラ75が設けられている。第2経路P32における中間反転ローラ75よりもシート搬送方向の下流側には、シートSを搬送する一対の第1再搬送ローラ76aおよび一対の第2再搬送ローラ76bが設けられている。搬送ローラの一例としての第1再搬送ローラ76aは、再搬送ローラの一例としての第2再搬送ローラ76bよりもシート搬送方向上流に配置され、第2再搬送ローラ76bと同速度で駆動される。第1再搬送ローラ76aを設けることにより、短いシートでも搬送することができる。
搬送経路P1と排出経路P2および第1経路P31との分岐部Psにはフラッパ79が設けられている。フラッパ79は、搬送経路P1を搬送されるシートSを排出経路P2に案内する第1位置と、搬送経路P1を搬送されるシートSを第1経路P31に案内する第2位置とに切替可能に構成されている。装置本体2にはソレノイド78が設けられている。ソレノイド78は、フラッパ79を第1位置と第2位置とに切替可能に構成されている。
装置本体2は、駆動モータの一例としての第1モータ81、第2モータ82、および第3モータ83を有している。第1モータ81は、第1給送ローラ32、定着後ローラ71、第1再搬送ローラ76a、および第2再搬送ローラ76bを駆動する。
第1モータ81と第1給送ローラ32との間には第1電磁クラッチ84が介装されており、第1電磁クラッチ84により第1モータ81からの駆動力の第1給送ローラ32に対する伝達および遮断が切替可能となっている。第1モータ81と第1再搬送ローラ76aおよび第2再搬送ローラ76bとの間には、第2電磁クラッチ85が介装されており、第2電磁クラッチ85により第1モータ81の駆動力を第1再搬送ローラ76aおよび第2再搬送ローラ76bへ伝達する伝達機構が切替可能となっている。
第2モータ82は、排出ローラ73および中間排出ローラ72を駆動する。排出ローラ73および中間排出ローラ72は、第2モータ82によって回転方向を正回転方向および逆回転方向へ切替可能に構成されている。排出ローラ73および中間排出ローラ72は、正回転方向に回転しているときにはシートSを排出トレイ23aに向けて搬送し、逆回転方向へ回転しているときには、シートSを第2経路P32に向けて搬送することが可能である。これにより、排出経路P2における搬送方向が反転可能に構成されている。排出経路P2においてシートSを反転させるときには、シートSの先端部が一時的に排出トレイ23a上に突出する。
第3モータ83は、反転ローラ74および中間反転ローラ75を駆動する。反転ローラ74および中間反転ローラ75は、第3モータ83によって回転方向を正回転方向および逆回転方向へ切替可能に構成されている。反転ローラ74は、正回転方向に回転しているときにシートSを搬送経路P1から離れる方向に搬送し、逆回転方向へ回転しているときにシートSを第2経路P32へ向けて搬送するように構成されている。
これにより、第1経路P31における搬送方向が反転可能に構成されている。装置本体2は上面23において、第1経路P31を搬送されるシートSが通過可能な上面開口部23bを有している。第1経路P31においてシートSを反転させるときには、シートSの先端部が一時的に上面開口部23bを通じて上面23よりも上方に突出する。中間反転ローラ75は、逆回転方向へ回転しているときに第2経路P32においてシートSを画像形成部5側へ向けて搬送するように構成されている。
再搬送経路P3の第2経路P32における第1再搬送ローラ76aと第2再搬送ローラ76bとの間にはシートSを検知する第1センサ91が設けられている。つまり、第1センサ91は、第2再搬送ローラ76bのシート搬送方向上流に位置している。第2再搬送ローラ76bの直前に第1センサ91を配置することにより、第2経路P32におけるシートSの位置を高精度で検出することができる。
給送経路P0のシート搬送方向上流側端部にはシートカセット31から給送経路P0に給送されるシートSを検知する第2センサ92が設けられている。給送経路P0におけるレジストローラ35と画像形成部5との間にはシートSを検知する第3センサ93が設けられている。第2経路P32における中間反転ローラ75と第1再搬送ローラ76aとの間にはシートSを検知する第4センサ94が設けられている。搬送経路P1における定着ユニット6と定着後ローラ71との間にはシートSを検知する第5センサ95が設けられている。シートカセット31には、シートカセット31に支持されるシートSの有無を検知する第6センサ96が設けられている。
装置本体2の上面23には、複数段の排出トレイ(図示せず)を有した排出ユニット100が着脱可能に装着されている。排出ユニット100はシートSが搬送される排出ユニット経路P4を有している。画像形成装置1においては、シートSを排出経路P2を介して排出ユニット経路P4に搬送することが可能に構成されている。排出ユニット100は、装置本体2に対して着脱可能なオプション装置である。
また、第1経路P31を搬送経路P1から離れる方向へ搬送されるシートSは、装置本体2の上面23における上面開口部23bを通じて上面23よりも上方へ突出することが可能である。上面23から上方へ突出するまで搬送されたシートSは、反転ローラ74の回転が正回転方向から逆回転方向に切り替えられることにより搬送方向が反転され、第2経路P32側へ向けて搬送される。
装置本体2の上面23において、排出ユニット100は排出トレイ23aと上面開口部23bとの間に配置されている。排出トレイ23aは排出ユニット100の前方に配置され、上面開口部23bは排出ユニット100の後方に配置されている。従って、第1経路P31を搬送されるシートSは、排出トレイ23aの後側において、上面開口部23bを通じて装置本体2の上面23から上方へ突出する。つまり、第1経路P31は、排出ユニット100を挟んで排出トレイ23aとは反対側に配置された経路である。
このように、第1経路P31から上面23よりも上方へ突出するシートSは排出ユニット100の後方において上方へ突出することとなる。従って、第1経路P31においてシートSを反転させるときに第1経路P31から一時的に突出したシートSは、排出ユニット100に隠れて排出ユニット100よりも前方の排出トレイ23a側のユーザーから視認しにくくなる。これにより、突出したシートSがユーザーにより取り除かれることを抑制可能となっている。
また、分岐部Psから下流端P31dまでの第1経路P31の長さは、分岐部Psから下流端P2dまでの排出経路P2の長さよりも長く形成されている。なお、下流端P31dは、第1経路P31における反転ローラ74が正回転方向に回転しているときのシート搬送方向の下流側端部に位置しており、下流端P2dは、排出経路P2における排出ローラ73が正回転方向に回転しているときのシート搬送方向の下流側端部に位置している。
従って、第1経路P31においてシートSを反転させるときに第1経路P31から突出するシートSの突出長さは、排出経路P2においてシートSを反転させるときに排出経路P2から突出するシートSの突出長さよりも短くなるため、第1経路P31から突出するシートSが排出トレイ23aに排出されたシートSに接触することを、抑制することが可能となっている。
図2に示すように、画像形成装置1においては、排出ユニット100を装着しない場合に、装置本体2の上面23に上面開口部23bを塞ぐカバー101を装着することができる。このように上面23にカバー101を装着した場合、第1経路P31はカバー101の内部にも連続して形成されており、第1経路P31の下流端P31dは、カバー101の前端部かつ排出経路P2の下流端P2dよりも上方に位置している。
つまり、第1経路P31は、搬送経路P1から搬送されてくるシートSを排出トレイ23aの上方に案内する経路であり、第1経路P31の下流端P31dから装置本体2の外部に突出したシートSは、排出経路P2から排出トレイ23aに排出されたシートSよりも上方に位置する。
従って、装置本体2の上面23にカバー101を装着した場合、第1経路P31の下流端P31dから装置本体2の外部に突出したシートSは、排出経路P2の下流端P2dから排出トレイ23aに排出されるシートSよりも上方に位置することとなり、第1経路P31から突出するシートSが排出トレイ23aに既に排出されたシートSに接触することを抑制することが可能である。
また、装置本体2の上面23にカバー101を装着した場合においても、分岐部Psから下流端P31dまでの第1経路P31の長さは、分岐部Psから下流端P2dまでの排出経路P2の長さよりも長く形成されている。従って、第1経路P31から突出するシートSが排出トレイ23aに排出されたシートSに接触することを、さらに抑制することが可能となっている。
図3に示すように、画像形成装置1はCPU(Central Processing Unit)で構成される制御部9を備えている。制御部9には、ソレノイド78、第1モータ81、第2モータ82、第3モータ83、第1電磁クラッチ84、および第2電磁クラッチ85が接続されている。また、制御部9には、第1センサ91、第2センサ92、第3センサ93、第4センサ94、第5センサ95および第6センサ96が接続されている。
制御部9は、ソレノイド78を制御することにより、フラッパ79を第1位置と第2位置とに切り替えることが可能である。制御部9は、フラッパ79を第1位置と第2位置とに切り替えることで、シートSを排出経路P2に搬送する場合にフラッパ79を第1位置とし、シートSを第1経路P31に搬送する場合にフラッパ79を第2位置とすることが可能である。このように、制御部9がフラッパ79を第1位置または第2位置に切り替えることで、適切なタイミングでシートSの搬送先を排出経路P2と第1経路P31とに切り替えることが可能となっている。
制御部9は、第1モータ81を制御することにより、定着後ローラ71の回転および停止を切り替えることが可能である。制御部9は、第1モータ81および第1電磁クラッチ84を制御することにより、第1給送ローラ32の回転および停止を切り替えることが可能である。制御部9は、第1モータ81および第2電磁クラッチ85を制御することにより、第1再搬送ローラ76aおよび第2再搬送ローラ76bの搬送速度を切り替えることが可能である。
第1再搬送ローラ76aおよび第2再搬送ローラ76bの搬送速度を切り替えるための構成として本実施形態では、第1モータ81の駆動力を第1再搬送ローラ76aおよび第2再搬送ローラ76bへ伝達する駆動力伝達部86を備えている。駆動力伝達部86は、第2電磁クラッチ85を含み、第2電磁クラッチ85がオン状態のときに第1モータ81と繋がる第1伝達機構86aと、第2電磁クラッチ85がオフ状態のときに第1モータ81と繋がる第2伝達機構86bとを有している。
第1伝達機構86aは、所定の回転数で駆動する第1モータ81の駆動力を、第1再搬送ローラ76aおよび第2再搬送ローラ76bの搬送速度が通常の第1速度V1となるように伝達するギヤ列である。第2伝達機構86bは、所定の回転数で駆動する第1モータ81の駆動力を、第1再搬送ローラ76aおよび第2再搬送ローラ76bの搬送速度が第1速度V1よりも遅い第2速度V2となるように伝達するギヤ列である。
制御部9は、第2電磁クラッチ85をオン状態とする通常制御と、第2電磁クラッチ85をオフ状態とする減速制御とを実行可能である。このように、駆動力伝達部86を設けることにより、第1モータ81の回転速度を変えることなく第1再搬送ローラ76aおよび第2再搬送ローラ76bの搬送速度切り替えることができる。また、第2電磁クラッチ85を用いることにより、駆動力伝達部86を小型化できる。
なお、第1再搬送ローラ76aおよび第2再搬送ローラ76bの搬送速度を切り替える構成は、駆動力伝達部86に限定されることはなく、例えば、第1再搬送ローラ76aおよび第2再搬送ローラ76bを第2速度V2で駆動する別の駆動モータを設けてもよい。
制御部9は、第2モータ82を制御することにより、排出ローラ73および中間排出ローラ72の回転方向の切り替え、ならびに回転および停止を切り替えることが可能である。制御部9は、第3モータ83を制御することにより、反転ローラ74および中間反転ローラ75の回転方向の切り替え、ならびに回転および停止を切り替えることが可能である。
このように構成される画像形成装置1においては、シートSの両面に画像を形成する両面印刷を行う場合、搬送されるシートSの紙間を短縮可能な印刷順序でシートSに印刷を行う搬送制御を制御部9によって実行することで、印刷速度の向上を図っている。例えば、制御部9は、1枚目の第1シートの裏面(2頁目)→2枚目の第2シートの裏面(4頁目)→3枚目の第3シートの裏面(6頁目)→第1シートの表面(1頁目)→4枚目の第4シートの裏面(8頁目)の順に印刷が行われる2461搬送制御を実行可能に構成されている。
制御部9により2461搬送制御を行う場合、複数のシートSに対して最速で印刷を行うために、画像形成部5により第1シートの裏面(2頁目)および第2シートの裏面(4頁目)に対する印刷が終了したときに排出経路P2を用いてシートSを反転して画像形成部5へ再搬送する高速搬送制御を実行し、第3シートの裏面(6頁目)および第4シートの裏面(8頁目)に対する印刷が終了したときに第1経路P31を用いてシートSを反転させて画像形成部5へ再搬送するように構成している。
また、裏面(4頁目)の印刷がなされる第2シートの給送が給送ミスなどにより遅延して、裏面(4頁目)の印刷が終了した第2シートがフラッパ79の手前に到達したときに、第1経路P31が空き状態となっていた場合には、第2シートを第1経路P31に搬送して反転させ、画像形成部5へ再搬送する搬送切替制御を実行するように構成している。
また、通常制御中において先行する第2シートが第2経路P32に位置し、後続の第4シートが給送経路P0に供給されるとき、第2再搬送ローラ76bにより搬送される第2シートの前端と第4シートの後端とのシート間距離が所定距離(設計値)となるように、減速制御を実行するように構成している。
[通常制御および減速制御]
次に、制御部9により実行される両面印刷時におけるシートSの搬送制御、特に2461搬送制御を行う場合の通常制御および減速制御について説明する。図4に搬送制御のフローチャートを示す。
次に、制御部9により実行される両面印刷時におけるシートSの搬送制御、特に2461搬送制御を行う場合の通常制御および減速制御について説明する。図4に搬送制御のフローチャートを示す。
なお、以下の説明においては、裏面に2頁目の印刷がなされる第1シートを第1シートS1-2と記載し、表面に1頁目の印刷がなされる第1シートを第1シートS1-1と記載する。また、裏面に4頁目の印刷がなされる第2シートを第2シートS2-2と記載し、表面に3頁目の印刷がなされる第2シートを第2シートS2-1と記載する。さらに、裏面に6頁目の印刷がなされる第3シートを第3シートS3-2と記載し、表面に5頁目の印刷がなされる第3シートを第3シートS3-1と記載する。さらに、裏面に8頁目の印刷がなされる第4シートを第4シートS4-2と記載する。
なお、裏面に印刷がなされる各シートは、搬送方向が反転された時点で表面に印刷がなされるシートに切り替わる。第2シートS2-1は先行シートの一例であり、第4シートS4-2は後続シートの一例である。
搬送制御は、制御部9に印刷指示が入力されることにより開始される。搬送制御が開始されると、制御部9は、シートカセット31に支持されている第1シートS1-2を給送させる(S10)。図5に示すように、第1シートS1-2は、画像形成部5にて画像形成がなされた後に搬送経路P1に搬送される。
第1シートS1-2が図5の位置にあるとき、制御部9は、シートカセット31に支持されている第2シートS2-2を給送させる(S11)。この場合、制御部9による第2シートS2-2の給送は、第1シートS1-1と第2シートS2-2とのシート間距離が、第1シートS1-1の後端がフラッパ79を通過したときに、第2シートS2-2の前端が加熱ローラ61および加圧ローラ62によりニップされるようになる距離だけ開くタイミングで行われる。
図6に示すように、第1シートS1-2は、分岐部Psを通じて排出経路P2に搬送される。制御部9は、排出経路P2を搬送される第1シートS1-2が反転位置に到達すると、第2モータ82の駆動を制御して、排出ローラ73および中間排出ローラ72の回転を正回転方向から逆回転方向に切り替え、第1シートS1-2の搬送方向を反転させる(ステップS12)。この場合、例えば制御部9は、第5センサ95がオフしてから第1シートS1-2が反転位置に到達するまでの時間を予め設定しておき、第5センサ95がオフしてから当該時間が経過すると、第1シートS1-2の搬送方向を反転させる。
図7に示すように、搬送方向を反転された第1シートS1-1は第2経路P32へ向けて搬送され、第1シートS1-1の前端が中間反転ローラ75の位置に到達すると、第1シートS1-1は中間反転ローラ75により第2経路P32を搬送される。図8に示すように、第1シートS1-1の後端がフラッパ79を通過した後に、第2シートS2-2が分岐部Psを通じて排出経路P2に搬送される。
第2シートS2-2が図8の位置にあるとき、制御部9は、シートカセット31に支持されている第3シートS3-2を給送させる(S13)。この場合、制御部9による第3シートS3-2の給送は、第2シートS2-1と第3シートS3-2とのシート間距離が、第2シートS2-1の後端がフラッパ79を通過したときに、第3シートS3-2の前端が加熱ローラ61および加圧ローラ62によりニップされるようになる距離だけ開くタイミングで行われる。
図9に示すように、制御部9は、排出経路P2を搬送される第2シートS2-2が反転位置に到達すると、第2シートS2-2の搬送方向を反転させる(ステップS14)。図10に示すように、搬送方向を反転された第2シートS2-1は第2経路P32へ向けて搬送され、第2シートS2-1の前端が中間反転ローラ75の位置に到達すると、第2シートS2-1は中間反転ローラ75により第2経路P32を搬送される。
第1シートS1-1が図10の位置にあるとき、制御部9は、第3シートS3-2の給送が遅延しているか否かを判定する(ステップS15)。第1シートS1-1の前端と第3シートS3-2の後端とのシート間距離が所定距離未満の場合、制御部9は第3シートS3-2の給送が遅延していると判定し(ステップS15:Y)、通常制御を終了して減速制御を実行する(ステップS16)。減速制御により、第1シートS1-1および第2シートS2-1が減速される。第2シートS2-1の減速は第2モータ82及び第3モータ83を減速することにより行われる。
制御部9は、第1シートS1-1の前端と第3シートS3-2の後端とのシート間距離が所定距離となるタイミングで減速制御から通常制御に戻し(ステップS17)、ステップS18へ進む。このタイミングは後述するステップS22およびステップS24と同様の方法で算出されるため、ここでは説明を省略する。このように、第3シートS3-2の給送が遅延している場合に減速制御を実行することにより、第2経路P32で第1シートS1-1を停止させることなく、第1シートS1-1と第3シートS3-2とのシート間距離を一定に保つことができる。
一方、ステップS15において第1シートS1-1の前端と第3シートS3-2の後端とのシート間距離が所定距離の場合、制御部9は第3シートS3-2の給送が遅延していないと判定し(ステップS15:N)、ステップS18へ進む。
図11に示すように、第2シートS2-1の前端が第1センサ91を通過すると、制御部9は、第1センサ91が第2シートS2-1を検知してから所定時間経過したか否かを判定する(ステップS18)。つまり、制御部9は、第2シートS2-1により第1センサ91がオンになってから所定時間経過したか否かを判定する。所定時間は、第2シートS2-1が第2再搬送ローラ76bにニップされる位置に到達するまでの時間であり、予め設定されている。
第1センサ91が第2シートS2-1を検知してから所定時間経過すると(ステップS18:Y)、制御部9は通常制御を終了して減速制御を実行する(ステップS19)。減速制御により、第2シートS2-1が減速される。図12に示すように、第2シートS2-1が減速されている状態において、制御部9は、第1シートS1-1と第2シートS2-1の間に、シートカセット31に支持されている第4シートS4-2を給送させる(S20)。
図12に示すように、第3シートS3-2は、分岐部Psを通じて第1経路P31に搬送される。図13に示すように、制御部9は、第1経路P31を搬送される第3シートS3-2が反転位置に到達すると、第3モータ83の駆動を制御して、反転ローラ74の回転を正回転方向から逆回転方向に切り替え、第3シートS3-2の搬送方向を反転させる(ステップS21)。この場合、例えば制御部9は、第5センサ95がオフしてから第3シートS3-2が反転位置に到達するまでの時間を予め設定しておき、第5センサ95がオフしてから当該時間が経過すると、第3シートS3-2の搬送方向を反転させる。
図14に示すように、搬送方向を反転された第3シートS3-1は第2経路P32へ向けて搬送され、第3シートS3-1の前端が中間反転ローラ75の位置に到達すると、第3シートS3-1は中間反転ローラ75により第2経路P32を搬送される。図14に示すように、第3シートS3-1がフラッパ79を通過中に、第1シートS1-1が分岐部Psを通じて排出経路P2に搬送される。
ステップS21からステップS22に進み、制御部9は、第2センサ92が第4シートS4-2の後端を検知したか否かを判定する。図14に示すように、第4シートS4-2の後端が第2センサ92を通過すると、第2センサ92がオンからオフになり、制御部9は、第2センサ92が第4シートS4-2の後端を検知したと判定する(ステップS22:Y)。これは、第4シートS4-2の後端が給送経路P0に給送されたことを意味する。
第4シートS4-2の後端が給送経路P0に給送されると、制御部9は、減速制御を終了するタイミングTmを算出する(ステップS23)。具体的には、下記の式を用いて算出する。
Tm=Tt+{(T2-T1)-Tb}×V2/(V1-V2)
Tt:減速制御を終了する理論(設計)的なタイミング
T1:減速制御を開始したタイミング
T2:第2センサ92が第4シートS4-2の後端を検知したタイミング
Tb:減速制御の開始から第2センサ92が第4シートS4-2の後端を検知するまでの理論(設計)的な時間
V1:第1速度
V2:第2速度
Tm=Tt+{(T2-T1)-Tb}×V2/(V1-V2)
Tt:減速制御を終了する理論(設計)的なタイミング
T1:減速制御を開始したタイミング
T2:第2センサ92が第4シートS4-2の後端を検知したタイミング
Tb:減速制御の開始から第2センサ92が第4シートS4-2の後端を検知するまでの理論(設計)的な時間
V1:第1速度
V2:第2速度
上記の式で表されるように、減速制御の開始から第2センサ92が第4シートS4-2の後端を検知するまでの時間(T2-T1)が長いほど、減速制御を終了するタイミングTmは遅くなる。ステップS18、S19、S22~S25により、通常制御中において第2シートS2-1が第2経路P32に位置し、第4シートS4-2が給送経路P0に供給されるとき、第2再搬送ローラ76bにより搬送される第2シートS2-1の前端と第4シートS4-2の後端とのシート間距離が所定距離となるように、減速制御が実行される。
よって、第1再搬送ローラ76aおよび第2再搬送ローラ76bの搬送速度を減速させることにより、第2経路P32で第2シートS2-1を停止させることなく、シート間距離を一定に保つことができる。その結果、第2シートS2-1に第1再搬送ローラ76aおよび第2再搬送ローラ76bのスリップ痕が付くことを抑制できる。また、給送経路P0に第2センサ92を配置することにより、第4シートS4-2の後端の位置を高精度で検知することができ、よって減速制御の終了のタイミングTmを高精度に算出することができる。
ステップS23からステップS24へ進み、制御部9は、減速制御の終了のタイミングTmであるか否かを判定する。減速制御の終了のタイミングTmになると(ステップS24:Y)、制御部9は、減速制御から通常制御に戻す(ステップS25)。通常制御に戻った後は、図15に示すように、第2シートS2-1および第4シートS4-2は所定のシート間距離を保って搬送される。
なお、上記の実施形態において、シートSを反転させる経路には特に限定はなく、例えば、排出経路P2と第1経路P31とを交互に用いるようにしてもよい。
上記の実施形態においては、シートカセット31に支持されたシートSに対して両面印刷を行うときの搬送制御について説明したが、本実施形態に係るシートSの搬送制御は、フロントカバー29などの他のシートトレイに支持されるシートSに対して両面印刷を行うときの搬送制御にも適用することが可能である。
上記の実施形態においては、減速制御を2461搬送制御に適用した例について説明したが、先行シートと後続シートが存在する両面印刷時であれば搬送制御の形態には特に限定はなく、例えば2416搬送制御にも適用することができる。
1 画像形成装置
2 装置本体
5 画像形成部
31 シートカセット(シートトレイ)
76a 第1再搬送ローラ(搬送ローラ)
76b 第2再搬送ローラ(再搬送ローラ)
81 第1モータ(駆動モータ)
85 第2電磁クラッチ(電磁クラッチ)
86 駆動力伝達部
86a 第1伝達機構
86b 第2伝達機構
91 第1センサ
92 第2センサ
P0 給送経路
P3 再搬送経路
S シート
2 装置本体
5 画像形成部
31 シートカセット(シートトレイ)
76a 第1再搬送ローラ(搬送ローラ)
76b 第2再搬送ローラ(再搬送ローラ)
81 第1モータ(駆動モータ)
85 第2電磁クラッチ(電磁クラッチ)
86 駆動力伝達部
86a 第1伝達機構
86b 第2伝達機構
91 第1センサ
92 第2センサ
P0 給送経路
P3 再搬送経路
S シート
Claims (9)
- シートに画像を形成する画像形成部を有する装置本体と、
前記画像形成部に供給するシートを支持するシートトレイと、
制御部と、を備え、
前記装置本体は、前記シートトレイから前記画像形成部へシートを給送するための給送経路と、前記画像形成部で一面に画像が形成されたシートを前記給送経路へ再搬送するための再搬送経路と、前記再搬送経路に配置された再搬送ローラと、を有し、
前記制御部は、先行シートの表面及び裏面と、前記先行シートよりも後に前記シートトレイから給送される後続シートの表面及び裏面に対して前記画像形成部で画像を形成する両面印刷時において、
前記再搬送ローラの搬送速度を第1速度とする通常制御と、
前記再搬送ローラの搬送速度を前記第1速度よりも遅い第2速度とする減速制御とを実行可能であり、
前記通常制御中において前記先行シートが前記再搬送経路に位置し、前記後続シートが前記給送経路に供給されるとき、前記再搬送ローラにより搬送される前記先行シートの前端と前記後続シートの後端とのシート間距離が所定距離となるように、前記減速制御を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 前記装置本体は、前記再搬送経路における前記再搬送ローラのシート搬送方向上流に、シートを検知する第1センサを有し、
前記制御部は、前記第1センサが前記先行シートを検知してから所定時間後に前記減速制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記装置本体は、前記シートトレイから前記給送経路に給送されるシートを検知する第2センサを有し、
前記制御部は、前記減速制御の開始から前記第2センサが前記後続シートの後端を検知するまでの時間が長いほど、前記減速制御を終了するタイミングを遅くすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記減速制御を終了するタイミングをTm、
前記減速制御を終了する理論的なタイミングをTt、
前記減速制御を開始したタイミングをT1、
前記第2センサが前記後続シートの後端を検知したタイミングをT2、
前記減速制御の開始から前記第2センサが前記後続シートの後端を検知するまでの理論的な時間をTb、
前記第1速度をV1、
前記第2速度をV2、とすると、
Tm=Tt+{(T2-T1)-Tb}×V2/(V1-V2)であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記装置本体は、
駆動モータと、
前記駆動モータの駆動力を前記再搬送ローラへ伝達する駆動力伝達部と、を有し、
前記駆動力伝達部は、
前記再搬送ローラを前記第1速度で駆動する第1伝達機構と、
前記再搬送ローラを前記第2速度で駆動する第2伝達機構と、を有することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の画像形成装置。 - 前記駆動力伝達部は、前記第1伝達機構と前記第2伝達機構とを切り替える電磁クラッチを有することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記装置本体は、前記再搬送経路における前記再搬送ローラのシート搬送方向上流に配置され、前記再搬送ローラと同速度で駆動される搬送ローラを有することを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記両面印刷において、第1シートの裏面、第2シートの裏面、第3シートの裏面、前記第1シートの表面、第4シートの裏面の順に前記画像形成部で画像を形成し、
前記先行シートは、前記第2シートであり、前記後続シートは、前記第4シートであることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記通常制御中において前記第1シートが前記再搬送経路に位置し、前記第3シートが前記給送経路に供給されるとき、前記再搬送ローラにより搬送される前記第1シートの前端と前記第3シートの後端とのシート間距離が前記所定距離となるように、前記減速制御を実行することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021126820A JP2023021756A (ja) | 2021-08-02 | 2021-08-02 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021126820A JP2023021756A (ja) | 2021-08-02 | 2021-08-02 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023021756A true JP2023021756A (ja) | 2023-02-14 |
Family
ID=85201439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021126820A Pending JP2023021756A (ja) | 2021-08-02 | 2021-08-02 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2023021756A (ja) |
-
2021
- 2021-08-02 JP JP2021126820A patent/JP2023021756A/ja active Pending
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