JP4577980B2 - 実装基板 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、実装基板に関し、特に、半導体素子を有する半導体装置が外部回路基板の両面に実装された実装基板に関するものである。
【0002】
【従来技術】
近年、半導体素子の高速化および高集積化、ならびに携帯機器の急速な普及に伴い、電子機器の小型、軽量化の要求が高まっており、半導体素子や電子部品の高密度実装技術の開発が進められているが、電子機器の内部の実装面積は限られており、伝送速度に関する考慮から半導体素子同士を近接して設置することが要求され、よりコンパクトな実装技術が必要となっている。
【0003】
近年、高密度実装に対応した配線基板として、配線基板の下面にハンダや導電性接着剤からなる接合剤を格子状に配置したボールグリッドアレイパッケージ(BGA)や、BGAをより小型化したチップスケールパッケージ(CSP)が用いられている。
【0004】
そして、これらのBGAやCSPには、図7(a)に示すようなフェイスアップ型半導体装置61や、図7(b)に示すようなフェイスダウン型半導体装置63が知られており、半導体素子65の放熱方式や、接地電源線の強化等による配線設計のちがいによって区別して用いられている。
【0005】
このフェイスアップ型半導体装置61は、一般に図7(a)に示すように、半導体素子65の搭載面と反対側の配線基板67の面に接合剤69が設けられており、これらの接合剤69を介してフェイスアップ型半導体装置61が外部回路基板71に接合されている。一方、フェイスダウン型半導体装置63は、一般に図7(b)に示すように、半導体素子65の搭載面と同じ側の配線基板67の面に接合剤69が設けられており、これらの接合剤69を介して配線基板67が外部回路基板71に接合されている。これらの半導体装置61、63は、表面実装が可能で、伝送速度および放熱性も良好である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来、外部回路基板71の片側だけに半導体装置61、63を実装していたので、実装密度に限界があった。そこで、外部回路基板71への実装密度を向上するには、半導体装置61、63を外部回路基板71の両面に実装することが考えられる。
【0007】
このように、外部回路基板71の両面に表面実装型の半導体装置61、63を実装すると、半導体装置61、63や電子部品の実装密度を高めることができるとともに、従来の片面にのみ実装した場合よりも、半導体装置61、63間の配線長を短縮できることから、半導体素子65の駆動回路から発信される伝送速度の高速化を図ることができる。
【0008】
しかしながら、BGAやCSPに半導体素子65を搭載した半導体装置61、63を、ガラス−エポキシ樹脂複合材料やガラス−ポリイミド樹脂複合材料などの有機樹脂を含む外部回路基板71の両側に単に実装しただけでは、使用環境、半導体素子65の駆動と停止に伴う発熱、冷却の繰返しによって、外部回路基板71と半導体装置61、63との接続性が損なわれ、従来の片面実装型の実装基板に比べて、長期にわたり安定な接続を維持できないという問題がある。
【0009】
これは主として半導体装置61、63を構成する配線基板67と外部回路基板71との熱膨張係数差に起因する熱応力が接合剤69に繰り返し作用することにより、接合剤69が疲労し、最終的にクラックが発生するためと考えられる。
【0010】
しかるに、半導体装置61、63が外部回路基板71の片面にのみ実装される方式であれば、実装基板の剛性はさほど高くないため、配線基板67の反りによって熱膨張差を緩和することができるが、両面に半導体装置61、63を積層した実装基板では、実装基板全体の剛性が高いため、反りによって熱膨張差を緩和することができず、熱応力による接合剤69の熱疲労破壊が発生しやすいという問題があった。
【0011】
従って、本発明は、外部回路基板の両面に半導体装置を実装しても、外部回路基板との電気的接続性に優れ、信頼性の高い実装基板を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の実装基板では、配線基板に半導体素子を搭載してなる半導体装置を、外部回路基板の対向する主面に、それぞれ接合剤により実装してなるとともに、前記外部回路基板の一方主面に実装された半導体装置がフェイスアップ型半導体装置とされ、他方主面に実装された半導体装置がフェイスダウン型半導体装置とされており、前記フェイスアップ型半導体装置を構成する前記配線基板の熱膨張係数をα1、前記フェイスダウン型半導体装置を構成する前記配線基板の熱膨張係数をα2としたとき、α2>α1の関係を満足することを特徴とするものである。
【0013】
一般に、配線基板の半導体素子側の面が、半導体素子を固着していない面よりも熱膨張が小さいため、フェイスアップ型半導体装置は外部回路基板に対して凸状に変形し、一方、フェイスダウン型半導体装置は外部回路基板に対して凹状に変形することにより、外部回路基板の両面に対向して実装された半導体装置を同じ方向に反り変形させることができる。
【0014】
これにより、フェイスアップ型半導体装置やフェイスダウン型半導体装置と、外部回路基板との間に形成された接合剤に発生する応力を低減でき、ハンダ等の接合剤の疲労断線を抑え、接続信頼性を飛躍的に向上できる。
【0015】
本発明の実装基板では、フェイスアップ型半導体装置を構成する配線基板の熱膨張係数をα1、フェイスダウン型半導体装置を構成する配線基板の熱膨張係数をα2としたとき、α2>α1の関係を満足する。
【0016】
このようにすることによって、外部回路基板に対して凹変形するフェイスダウン型半導体装置の熱膨張が、外部回路基板に対して凸変形するフェイスアップ型半導体装置の熱膨張よりも大きくなり、フェイスダウン型半導体装置の反り形状がフェイスアップ型半導体装置の反り形状に追従しやすくなるため、外部回路基板と半導体装置を接続している接合剤の熱膨張差による歪や応力を、さらに小さくすることができ、外部回路基板と半導体装置を接続している接合剤の接続信頼性をさらに向上できる。
【0017】
本発明の実装基板では、外部回路基板の熱膨張係数をα0としたときに、α2>α0>α1の関係を満足することが望ましい。
【0018】
外部回路基板の熱膨張係数をフェイスダウン型半導体装置とフェイスアップ型半導体装置との中間の値とすることにより、外部回路基板を含めてフェイスダウン型半導体装置の反り形状が、さらにフェイスアップ型半導体装置の反り形状に追従しやすくなるため、接合剤の接続信頼性をさらに向上できる。
【0019】
本発明の実装基板では、フェイスアップ型半導体装置の、外部回路基板と反対側の位置に放熱体を設けるとともに、フェイスアップ型半導体装置を構成する配線基板の熱膨張係数をα1、外部回路基板の熱膨張係数をα0、および放熱体の熱膨張係数をα3としたときに、α0>α1>α3の関係を満足することが望ましい。
【0020】
このような構成を採用することにより、放熱体により半導体装置からの放熱性を向上できるとともに、外部回路基板、フェイスアップ型半導体装置、放熱体の熱膨張係数を、上記の順になるように小さくしたので、実装基板が放熱体を含めても、これら放熱体、半導体装置および外部回路基板の反り形状をさらに近づけることができ、接合剤の接続信頼性を向上できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(構造)
本発明の実装基板の一形態について、図1の概略断面図をもとに詳細に説明する。
【0022】
本発明の実装基板は、外部回路基板3の対向する主面に、フェイスアップ型半導体装置5とフェイスダウン型半導体装置7が、複数の接合剤9を介して接合されている。
【0023】
フェイスアップ型半導体装置5は、配線基板11の上面に半導体素子13が搭載され、この半導体素子13を気密封止するための蓋体17が配線基板11の上面に設けられている。また、配線基板11の下面には複数の接合剤9が形成されている。
【0024】
一方、フェイスダウン型半導体装置7は、配線基板18の上面中央部にキャビティ部21が形成され、半導体素子13が収容されている。そして、配線基板18の下面にはCuを含む材料からなる放熱板23が接合されている。
【0025】
フェイスアップ型半導体装置5やフェイスダウン型半導体装置7(以後、半導体装置5、7とする)を構成している配線基板11、18は、絶縁基板25の内部に導体層27が形成され、また、その上面あるいは下面には複数の接続パッド29が形成され、導体層27と接続パッド29とはビアホール導体31を介して接続されている。さらに、配線基板11に搭載された半導体素子13とキャビティ21内の接続パッド29とはワイヤ33によって接続されている。
【0026】
(材料および製法)
本発明の実装基板において、半導体装置5、7を構成する絶縁基板25の材質としては、アルミナ、ムライト等のセラミックス、あるいは低温焼成のガラスセラミックスなどの電気絶縁材料のいずれであっても良いが、半導体装置5、7が実装された構造においては、部品相互の熱膨張差を緩和し、発生する応力を低減する上で絶縁基板25がガラスセラミック焼結体からなることが望ましく、これらの材料を用いて構成された配線基板11、18の熱膨張係数は6〜15×10-6(/℃)の範囲であることが望ましい。
【0027】
尚、一般に、配線基板11、18に半導体素子13を搭載している半導体装置5、7では、半導体素子13のサイズに比べて、配線基板11、18のサイズが大きく、それらの面積比率が大きくなっているために、半導体装置5、7の熱膨張係数は主に配線基板11の熱膨張係数で決定される。
【0028】
また、接合剤9はハンダを含有する金属材料が主に用いられ、配線基板11、18の表面に形成された接続パッド29とは、金、錫、ニッケルのうち少なくとも1種を含有する金属層を介して接続されている。
【0029】
また、外部回路基板3は、いわゆるプリント基板からなり、ガラス・エポキシ樹脂、ガラス・ポリイミド樹脂複合材料、およびアラミド繊維などの有機樹脂を含む材料からなる絶縁体の表面および内部に、Cu、Au、Al、Ni、Sn−Pbなどの金属からなる配線導体が被着形成されたものであり、熱膨張係数は12〜25×10-6(/℃)の範囲が望ましい。
【0030】
また、外部回路基板3の厚みは、配線基板11の熱膨張によって反り変形し、応力を低減できるとともに、破壊しない程度の機械的強度を保持するために、0.5〜2mmの範囲が望ましい。また、このプリント基板はフェイスダウン型半導体装置7用の配線基板18の材料として用いることができる。
【0031】
そして、実装面の平坦性を保持したり、実装操作での変形を防止するために、外部回路基板3のヤング率は、10〜30GPaが望ましい。
【0032】
(作用)
本発明の実装基板では、外部回路基板3の対向する主面に外部回路基板3の一方主面にフェイスアップ型半導体装置5を、他方主面にフェイスダウン型半導体装置7を接合剤9を介して外部回路基板3に接合したので、図2に示すように、外部回路基板3とともに、その上面に設けられたフェイスアップ型半導体装置5が外部回路基板3に対して凸状に変形するとともに、フェイスダウン型半導体装置7もフェイスアップ型半導体装置5に追従して凹状に変形しやすくなり、これらの半導体装置5、7と外部回路基板3との間の接合剤9に作用する歪みや応力を低減でき、ハンダ等の接合剤の疲労断線を抑え、接続信頼性を飛躍的に向上できる。
【0033】
また、フェイスアップ型半導体装置5を構成している配線基板11の上面に設けられている蓋体17の熱膨張係数を配線基板11と同じかそれ以下とすることにより、外部回路基板3側に凸状に変形し易くなり蓋体17の影響を軽減することができる。
【0034】
一方、フェイスダウン型半導体装置7を構成している配線基板18の外部回路基板3の反対側に設けられている放熱板23の熱膨張係数を配線基板18と同じかもしくはそれ以上とすることにより、外部回路基板3側に対して凹状に変形し易くなり放熱板23の影響を抑えることができる。
【0035】
また、半導体装置5、7と外部回路基板3を接続している接合剤9は、その高さ方向に応力緩和する作用を有するように略柱状に形成されることが望ましい。
【0036】
また、接合剤9は、配線基板11面に格子状に形成することにより、接合剤9に発生する応力を分散し、且つ低減することができる。
【0037】
また、外部回路基板3の両面に対向して実装される半導体装置5、7のサイズは、面積比が同じか、もしくは10%以内であれば、両面の半導体装置5、7の反り変形の度合を近づけることができ接合剤9に発生する歪みや応力を低くすることができる。
【0038】
さらに、配線基板11の主面ならびにキャビティ21内に実装される半導体素子13のサイズは主面の面積比で50%以内であることが、半導体素子13の熱膨張の影響を軽減できる。
【0039】
また、フェイスアップ型半導体装置5を構成する配線基板11の熱膨張係数をα1、フェイスダウン型半導体装置7を構成する配線基板18の熱膨張係数をα2としたとき、α2>α1の関係を満足する。
【0040】
フェイスダウン型半導体装置7の熱膨張係数α2が、フェイスアップ型半導体装置5の熱膨張係数α1よりも大きければ、フェイスダウン型半導体装置7の反り形状がフェイスアップ型半導体装置5の反り形状に追従しやすくなるため、外部回路基板3と半導体装置5、7を接続している接合剤9の熱膨張差による歪や応力を、さらに小さくすることができ、外部回路基板3と半導体装置5、7を接続している接合剤9の接続信頼性をさらに向上できる。特に、フェイスダウン型半導体装置7の熱膨張係数が、フェイスアップ型半導体装置5の熱膨張係数よりも2×10-6(/℃)以上大きいことが、特に望ましい。
【0041】
また、外部回路基板の熱膨張係数をα0としたときに、α2>α0>α1の関係を満足することが望ましい。
【0042】
外部回路基板3として、例えば、熱膨張係数が12〜25×10-6(/℃)のプリント基板を用いた場合に、フェイスアップ型半導体装置5として、熱膨張係数が外部回路基板3よりも小さいセラミック製の配線基板11やガラスセラミックス製の配線基板11を用い、対向するフェイスダウン型半導体装置7の配線基板18として、ガラス繊維やアラミド繊維にエポキシ樹脂やポリイミド樹脂などの熱硬化性樹脂を含浸して作製した熱膨張係数が外部回路基板3よりも大きいプリント基板を用いることにより、実装基板を構成する配線基板11と外部回路基板3の熱膨張係数をフェイスダウン型半導体装置7>外部回路基板3>フェイスアップ型半導体装置5の順に小さくすることができ、外部回路基板3の両面に設けた半導体装置5、7の反りを外部回路基板3とともに追従させることができる。
【0043】
図3は、本発明の他の実装基板を示すもので、フェイスアップ型半導体装置5の蓋体17には半導体素子13から発生する熱を放熱するために放熱体19が設けられている。
【0044】
この放熱体19はコバールやAlSiCからなる比較的熱膨張係数の小さい材料が好適に用いられ、その熱膨張係数は5〜15×10-6(/℃)の範囲であり、用いられる配線基板11、18の熱膨張係数やヤング率に応じて変更することができる。
【0045】
以上のように構成された実装基板では、フェイスアップ型半導体装置5と外部回路基板3との熱膨張係数差に起因した反り(撓み)変形を阻害しないためには、フェイスアップ型半導体装置5の放熱体19の熱膨張係数は、同配線基板11の熱膨張係数よりも小さい方がより好適であり、フェイスアップ型半導体装置5を構成する配線基板11の熱膨張係数をα1、外部回路基板3の熱膨張係数をα0、および放熱体19の熱膨張係数をα3としたときに、α0>α1>α3の関係を満足することが望ましい。
【0046】
例えば、熱膨張係数が外部回路基板3よりも小さいセラミック製の配線基板11からなるフェイスアップ型半導体装置5の上面側に、例えば、熱膨張係数がこのフェイスアップ型半導体装置5を構成している配線基板11よりも小さいコバールやAlSiC等からなる放熱体19を接合することにより実装基板1を構成する配線基板11と外部回路基板3の熱膨張係数を、外部回路基板3>フェイスアップ型半導体装置5>放熱体19の順に小さくすることができるため、放熱体19を含めても外部回路基板3とその両面に設けられた半導体装置5、7の反り変形をさらに追従させることができる。
【0047】
また、半導体素子13の上面に放熱体19を設置することで、半導体装置5、の放熱性を高め、温度変化を小さくできるため、半導体装置5、7を構成する配線基板18の熱膨張を抑制し、半導体装置5、7と外部回路基板3とを接合している接合剤9の歪を小さくすることができ、接合剤9の断線を防止し、接続信頼性をさらに高めることができる。この放熱体19は半導体装置5、7の両方、もしくは片方に設けることができる。
【0048】
尚、本発明は、上記例に限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲で変更可能である。例えば、フェイスダウン型半導体装置7に用いられる配線基板18として、図1に示したような貫通していないキャビティ部21を有する非貫通型の配線基板18の他に、図4に示すように、貫通されたキャビティ21を有する貫通型の配線基板41があり、配線遅延等対策のための接地電源線強化を重視する場合に非中貫型配線基板が、一方、配線基板18の放熱性を重視する場合には貫通型の配線基板41が好適に用いられる。
【0049】
また、接合剤9に関し、図5(a)、(b)、(c)に示すように配列された複数の接合剤9からなる接合剤群15の外周部に、配線基板11、18内の導体層27と接合していない、いわば機械的に接合するための補助接合剤39を設けてもよく、その大きさ(面積)、間隔および配列は任意に変えることができる。
【0050】
また、これらの接合剤9や補助接合剤39がハンダペーストで形成される際に、溶融したハンダが、表面張力によって上下のパッドの位置を補正するセルフアライメント効果をより高めることができる。
【0051】
また、補助接合剤39が半導体装置5、7と外部回路基板3との間でスペーサの役割を担い、接合剤9に加えて接続部の面積を大きくでき、そして、ハンダボール自身が半導体装置5、7や外部回路基板3の変形による圧縮応力を緩和することができる。
【0052】
さらに、この補助接合剤39は電気的な導通を有していないため、たとえ熱疲労によって破壊してもパッケージの信頼性には影響しない。
【0053】
また、半導体素子13を実装する他の方法として、図6に示すように、その一方主面に形成された端子部と配線基板11に形成された接続パッドとの間にハンダバンプ51を形成して接続され、さらに、半導体素子13と配線基板11との間に有機樹脂を含有するアンダーフィル充填剤53を流し込んで封止するフリップチップ方式の接合法を用いることもできる。
【0054】
【実施例】
表1に示す3種類の絶縁材料を用いて、フェイスアップ型半導体装置5用及びフェイスダウン型半導体装置7用の配線基板11、18を作製した。また、この配線基板11、18の切出片を用いて、超音波法によりヤング率を、熱機械分析法により熱膨張係数を温度−50〜150℃の範囲で測定した。
【0055】
半導体素子13の載置方法は、いずれもフリップチップ方式を用いた。パッケージサイズは17mm×17mm×1.0mm、半導体素子13サイズは11mm×11mm×0.27mmである。底面には、接合剤9を形成するための256個の接続パッド29を設けた。
【0056】
そして上記配線基板11の接続パッド29にハンダ(Sn63%−Pb37%)ペーストをスクリーン印刷により塗布し、ハンダボール搭載後に加熱溶融してハンダの層を形成させた。
【0057】
一方、外部回路基板3として、ガラス−エポキシ樹脂からなる絶縁材料の両面に銅箔からなる接続パッド29を形成し、熱膨張係数が14×10-6/℃のプリント基板を準備した。
【0058】
そして、この外部回路基板3の片面の接続パッド29にハンダ(Sn63%−Pb37%)ペーストをスクリーン印刷により塗布した後、上記の配線基板11の接続パッド29とこの外部回路基板3の接続パッド29とを位置合わせし、加熱溶融させて実装した。その後、外部回路基板3の反対面の接続パッド29にハンダペーストをスクリーン印刷により塗布し、配線基板11のランドを位置合わせし、加熱溶融させて図1に示す実装基板を作製した。
【0059】
次に、上記のようにして作製した実装基板を、−40℃と125℃の各温度になるように到達した恒温槽に試験サンプルを投入し、25分/25分の保持を1サイクルとして最高2000サイクルまで繰り返し行った。
【0060】
そして、100サイクル終了毎に外部回路基板3と配線基板11、18との電気抵抗を測定し、電気抵抗に+20%以上の変化が現れるまでのサイクル数を評価し、表2に示した。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
表1、2より明らかなように、外部回路基板3の両面に対向して、フェイスアップ型半導体装置5とフェイスダウン型半導体装置7を実装した本発明の実装基板では、1000サイクルを超えても抵抗変化は全く認められず、極めて安定で良好な電気的接続状態を維持できた。これに対して、フェイスアップ型半導体装置5を外部回路基板3の両面に実装して作製した実装基板(試料No.1)では、500サイクルの早い段階から抵抗変化が検出され、実装信頼性が低いことがわかった。
【0064】
さらに、フェイスダウン型半導体装置7を構成する配線基板18の熱膨張係数をフェイスアップ型半導体装置5を構成する配線基板11の熱膨張係数よりも大きくした試料No.3、No.4およびNo.5では、1500サイクルを超えても抵抗変化は全く認められなかった。特に、α2>α0>α1の試料No.5では、特に疲労寿命が長くなった。
【0065】
また、フェイスアップ型半導体装置5の上部にコバール(熱膨張係数5×10-6(/℃)製の放熱体19を設けて作製した実装基板の試料No.7では、抵抗変化の寿命が1500〜1700サイクルとなり、一方、放熱体にAlSiC(熱膨張係数10×10-6(/℃)を用いた試料No.6の1100〜1200サイクルよりも疲労寿命が長かった。
【0066】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の実装基板は、外部回路基板の一方主面にフェイスアップ型半導体装置を実装し、一方、他方主面に対向してフェイスダウン型半導体装置を実装することにより、半導体装置の半導体素子側の面が、半導体素子を固着していない面よりも熱膨張が小さいため、フェイスアップ型半導体装置は外部回路基板に対して凸状に変形し、一方、フェイスダウン型半導体装置は外部回路基板に対して凹状に変形し、これにより、外部回路基板の両面に対向して実装されたこれらの半導体装置が同じ方向に反り変形させることができる。
【0067】
このため、半導体装置と外部回路基板との間に形成された接合剤に発生する応力を低減でき、接合剤におけるハンダの疲労断線を抑え、接続信頼性を飛躍的に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実装基板を示す概略断面図である。
【図2】本発明の実装基板が反り変形した状態を示す模式図である。
【図3】本発明の蓋体の上部に放熱体を設けた実装基板を示す概略断面図である。
【図4】キャビティ部を中貫した配線基板で構成されたフェイスダウン型半導体装置を示す概略断面図である。
【図5】接合剤および補助接合剤の配置例を示す図である。
【図6】半導体素子をフリップチップ接合した半導体装置を外部回路基板の両面に設けた本発明の実装基板を示す概略断面図である。
【図7】(a)は外部回路基板の片面にフェイスアップ型半導体装置を実装した実装基板、(b)はフェイスダウン型半導体装置を実装した実装基板の概略断面図である。
【符号の説明】
3、71 外部回路基板
5、61 フェイスアップ型半導体装置
7、63 フェイスダウン型半導体装置
9、69 接合剤
11、18、41、67 配線基板
13、65 半導体素子
15 接合剤群
17 蓋体
19 放熱体
21 キャビティ
23 放熱板
25 絶縁基板
27 導体層
29 接続パッド
31 ビアホール導体
33 ワイヤ
39 補助接合剤
Claims (3)
- 配線基板に半導体素子を搭載してなる半導体装置を、外部回路基板の対向する主面に、それぞれ接合剤により実装してなるとともに、前記外部回路基板の一方主面に実装された半導体装置がフェイスアップ型半導体装置とされ、他方主面に実装された半導体装置がフェイスダウン型半導体装置とされており、前記フェイスアップ型半導体装置を構成する前記配線基板の熱膨張係数をα1、前記フェイスダウン型半導体装置を構成する前記配線基板の熱膨張係数をα2としたとき、α2>α1の関係を満足することを特徴とする実装基板。
- 前記外部回路基板の熱膨張係数をα0としたときに、α2>α0>α1の関係を満足することを特徴とする請求項1記載の実装基板。
- 前記フェイスアップ型半導体装置の、前記外部回路基板と反対側の位置に放熱体を設けるとともに、前記フェイスアップ型半導体装置を構成する前記配線基板の熱膨張係数をα1、前記外部回路基板の熱膨張係数をα0、および前記放熱体の熱膨張係数をα3としたときに、α0>α1>α3の関係を満足することを特徴とする請求項1または2記載の実装基板。
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