JP4575570B2 - ウェーハ保持具、ウェーハ保持装置及び熱処理炉 - Google Patents

ウェーハ保持具、ウェーハ保持装置及び熱処理炉 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリコンウェーハの熱処理、特にSIMOX(Separation by IMplanted OXygen)ウェーハやアニールウェーハの作製等の高温熱処理に適した、ウェーハ保持具、ウェーハ保持装置及び熱処理炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、シリコンウェーハの大口径化に伴い、シリコンウェーハの熱処理装置には、縦型熱処理炉が用いられるようになっている。この縦型熱処理炉内には縦型ボートが設置されており、この縦型ボートには複数本の垂直に延びた支柱が設けられ、支柱内側の側面に複数設けられた支持溝にウェーハを搭載して、熱処理が行われる。ところが、このような支持方法では、ウェーハの最外周部にウェーハ支持部が設けられることになり、かつ支持部付近にウェーハの自重が集中するために、SIMOXウェーハやアニールウェーハの作製等で行われる高温熱処理において、ウェーハ支持部付近に大きな曲げ応力が発生し、この応力が当該熱処理温度でのシリコンウェーハの降伏応力を超えてしまうと、熱処理中に、ウェーハ内部にスリップ転位と言う欠陥が発生する問題があった。
【0003】
この問題を回避するために、従来は、図8に示すように、ボート1の複数の支柱2の支持溝3にウェーハ支持板6を載せ、その上にウェーハを載せて、熱処理を行うことで支持面積を増大させ、スリップの発生を抑制する方法が用いられてきている。さらに、この支持板に凹状に切り欠き7を形成することで、真空チャックによりウェーハ裏面を吸着、搬送する方式のウェーハ搬送装置を適用することが可能であり、高速搬入出による高生産性が実現されている。
【0004】
しかし、この技術でも、スリップを十分抑制するには至っていない。前記技術では、ウェーハ支持板の形状は、その中心に対して対称でなく、かつ、支持板自身が支柱2によって非対称に支持されているため、ウェーハ支持板が熱処理中に変形する。一方、ウェーハ支持板とシリコンウェーハの接触面積が増大したことにより、ウェーハ支持板とシリコンウェーハと間の摩擦力が増大する。このため、ウェーハ支持板の熱変形による応力が、シリコンウェーハに伝わりやすくなり、スリップが容易に発生してしまう。
【0005】
この問題を回避するために、特開2000−91406号公報には、図9に示すように、切り欠きの無いウェーハ支持板11に、ウェーハの受け部材となるシリコン球12を3個載せ、このシリコン球によってシリコンウェーハ10を3点支持する支持具が提案されている。この方法では、ウェーハ支持板に切り欠きが無いために、ウェーハ支持板の熱変形が比較的少ない。さらに、シリコン球とシリコンウェーハとが溶着しない非酸化性雰囲気熱処理においては、点支持によってウェーハ支持板とウェーハの摩擦力を緩和できる。このため、ウェーハ支持板の熱変形に起因するスリップを抑制できる。
【0006】
しかし、この技術でも、SIMOXアニールで用いられる酸化性雰囲気での熱処理においては、シリコン球がシリコンウェーハと溶着してしまうため、ウェーハ支持板の熱変形によるスリップを十分抑制するには至っていない。また、ウェーハ支持板に切り欠きが無いため、ウェーハ搬送装置が大型化し、搬送動作に必要な空間がウェーハ支持板の上下に広がってしまう。さらに、搬送動作も複雑となるため、搬送時間が従来よりも長くなる。このため、バッチ当たりの熱処理炉の生産性が低下する。さらに大きな問題は、この技術では、支持部にウェーハ自重の1/3の荷重が集中して加わるため、ウェーハ自重による応力によって、ウェーハ支持部にスリップが発生してしまうことである。このように、ウェーハの自重を3箇所のみのウェーハ支持部に分配する上記方法では、シリコンウェーハの大口径化に伴って、ウェーハの自重が増大し続けている中で、今後、スリップ発生の問題がますます深刻化してくることは明白である。
【0007】
一方、ウェーハ支持板を用いずにスリップ発生を防止する方法も提案されている。例えば、特開平11−40569号公報のように、ボートにウェーハ1枚当たり4箇所のウェーハ支持部を設けた方法である。この場合、ウェーハ支持部が4箇所あるため、3箇所の同様な形状のウェーハ支持部でウェーハを支持する場合に比べ、各ウェーハ支持部でシリコンウェーハの自重によって発生する応力が小さくなることは明白である。
【0008】
しかしながら、この方法では、ウェーハ支持部の高さが4箇所とも30μm以内の精度でそろっていることが必要であるため、この寸法精度を有するボートの製造が極めて困難、かつ高価になってしまうと言う問題がある。さらに、ボートにウェーハ1枚当たり5箇所以上のウェーハ支持部を設けようとすると、この寸法精度を有するボートの製造は、さらに困難となるため、ウェーハ支持部の個数を簡易に増やすことができないと言う問題がある。なお、同様の問題は、前記の特開2000−91406号公報の方法において、ウェーハ支持板に載せるシリコン球の数を4個以上とした場合にも、やはり生ずることは言うまでもない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
シリコンウェーハの熱処理、特にSIMOXウェーハやアニールウェーハの作製等の高温熱処理において、生産性を損なわずに、かつ、廉価なウェーハ保持具を用いてスリップの発生を十分に抑制することは、シリコンウェーハの製造歩留を向上させるための観点から、解決しなければならない重要な課題である。そして、その実現には、以下の要件を満足したウェーハ保持具が必要である。
【0010】
すなわち、(1)工業的に実現可能な、かつ安価な保持具の製造を可能とするため、30μmを越える寸法誤差を許容できる保持具構造であること、(2)ウェーハの自重による応力の発生を抑制するため、ウェーハを4箇所以上のウェーハ支持部で支持できる構造であること、(3)ウェーハ支持板の熱変形による応力を緩和するために、ウェーハを点支持する構造であること、(4)高生産性を維持するために、ウェーハ保持具には凹状に切り欠きが形成され、真空チャックによりウェーハ裏面を吸着、搬送する方式のウェーハ搬送装置を適用することが可能であること、(5)保持具がシリコンウェーハと熱処理中に溶着しない材料により構成されていること、等を満たしていなければならない。また、さらには前記要件を満足したウェーハ保持具が組み込まれた、ウェーハ保持装置及び熱処理炉が必要である。
【0011】
しかしながら、既に述べたように、従来技術では、上記課題を解決するには至っていないのが現状である。
【0012】
本発明は、以上に述べた課題を解決し、シリコンウェーハの高温熱処理に適したウェーハ保持具、ウェーハ保持装置及び熱処理炉を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本願発明者らは、シリコンウェーハの熱処理、特にSIMOXウェーハやアニールウェーハの作製等の高温熱処理に適した、前記(1)〜(5)の要件を満足するシリコンウェーハの保持方法について、これまでに鋭意検討を重ねてきた。
【0014】
本発明者らは、上記検討の第一段階として、まず(1)〜(4)の要件を満足するウェーハの保持具の構造につき鋭意検討を重ね、この結果、切り欠きを形成した板状のウェーハ支持板上に、ウェーハ支持部を有する複数のウェーハ受け部材を載せ、さらに受け部材の内のいくつかを、その上部に複数の凸部形状のウェーハ支持部を有する構成とし、かつウェーハ保持具に対する可動性も有する構造とすれば、前記(1)〜(4)の要件に適したウェーハ保持具を実現できるとの構想を得るに至った。本発明によるウェーハ保持具の最大の特徴は、上部に複数の凸部形状のウェーハ支持部を有する受け部材が、ウェーハ保持具に対して可動性を有する可動受け部材である点である。受け部材の可動性により、複数の凸部形状のウェーハ支持部が、それぞれウェーハ裏面に倣って位置変化するため、保持具と受け部材に30μmを越える寸法誤差があって、支持部の高さが一意にそろっていない場合にも、自己整合的に、4箇所以上のウェーハ支持部でウェーハを支持することが可能となる。
【0015】
本発明者らは、さらに前記のウェーハ保持具を実際に作製し、これ用いてシリコンウェーハの高温熱処理を行い、ウェーハの自重に起因するスリップ発生、及びウェーハ支持板の熱変形起因のスリップ発生を抑制できることを見いだした。
【0016】
本発明者らは、さらに、前記(5)の要件を満足するウェーハ保持具の材質についても検討を重ね、シリコンウェーハと保持具との溶着を防止することのできるウェーハ保持具の材質を見いだした。
【0017】
上記の検討を組み合わせた結果、本発明者らは、シリコンウェーハの高温熱処理において、廉価かつ高生産性を維持したまま、ウェーハにスリップが発生することを防止できるシリコンウェーハの保持具を完成するに至った。
【0018】
本発明は、上面にウェーハを載せる板状の保持具であって、該保持具上にウェーハ支持部を有する3個以上のウェーハ受け部材が配置され、かつ該受け部材の内少なくとも1個がその上部に複数の凸部形状のウェーハ支持部を有すると共に、保持具に対し可動である構造を有してなる可動受け部材からなり、ウェーハを少なくとも4箇所のウェーハ支持部で支持してなることを特徴とするウェーハ保持具である。
【0019】
さらに、前記複数の凸部を上部に有する可動受け部材は、板状部材と、該板状部材の下部略中央部で前記保持具と点接触又は線接触をする支持部と、該板状部材上部に凸状のウェーハ支持部を前記保持具と接触する支持部の両側に備えた構造であることが望ましい。
【0020】
あるいは、前記複数の凸部を上部に有する可動受け部材は、板状部材と、該板状部材の下部略中央部で前記保持具と点接触をする支持部と、該板状部材の上部に凸状のウェーハ支持部を3箇所備えた構造であることが望ましい。
【0021】
また、本発明は、上面にウェーハを載せる板状の保持具であって、該保持具上に3個以上の受け部材が配置され、かつ、該受け部材の内少なくとも1個は、上部に平面を有し、下部略中央部で前記保持具と点接触又は線接触をする支持部を有する可動受け部材であり、さらに該可動受け部材上部の平面上には、板状部材と該板状部材の下部略中央部で前記保持具と点接触又は線接触をする支持部と該板状部材上部に複数の凸状ウェーハ支持部を備えた可動受け部材が1個以上配置されてなることを特徴とするウェーハ保持具である。
【0022】
ここで、上記の何れかに記載のウェーハ受け部材のウェーハ支持部は、ウェーハを点支持する構造であることが望ましい。
【0023】
さらに好ましくは、前記ウェーハを点支持する構造が、曲率半径が100mm以下の球面加工形状であることが望ましい。
【0024】
また、上記の何れかに記載のウェーハ受け部材の材質は、SiC、Si34、SiO2又はSiから選ばれる1種、又はこれらの組み合わせであることが望ましい。
【0025】
また、上記の何れかに記載のウェーハ受け部材のウェーハ支持部の材質は、SiC及び/又はSi34であることが望ましい。
【0026】
さらに、上記の何れかに記載の保持具は、切り欠きのある円板形状であることが望ましい。
【0027】
さらに、本発明は、複数のウェーハを支持、載置するウェーハ保持装置であって、該保持装置の複数本略平行に配された支柱に形成された複数の保持具用凹溝に、上記の何れかに記載のウェーハ保持具を水平に挿入・保持してなるウェーハ保持装置である。
【0028】
さらに、本発明は、上記記載のウェーハ保持装置を備えてなる熱処理炉である。
【0029】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を添付図面に基づき説明する。
【0030】
本発明に係わるウェーハ保持具は、板状の保持具であって、例えば図1乃至図4に示すように、円板形状のウェーハ支持板21である。このウェーハ支持板21は、通常SiC、SiO2又はSiによって形成される。ウェーハ支持板21には、真空チャックによりウェーハ裏面を吸着、搬送する方式のウェーハ搬送装置の適用が可能となるよう、真空チャックの挿入位置に切り欠き22が形成されていることが望ましい。
【0031】
このウェーハ支持板21の上に、図1乃至図4に示すように、上部にウェーハ支持部を有する3個以上のウェーハ受け部材31、35、41、51が配置される。前記3個以上の受け部材の少なくとも1個は、例えば図5乃至図6に示すように、その上部に複数の凸部形状のウェーハ支持部32を有すると共に、保持具に対し可動性を有する可動受け部材とする。あるいは、前記3個以上受け部材の内少なくとも1個は、例えば図7に示すように、その上部に平面を有し、保持具に対し可動性を有する可動受け部材51、61であると共に、さらに前記可動受け部材上部の平面上に、複数の凸部形状のウェーハ支持部を有すると共に、保持具に対し可動性を有する可動受け部材31、41が1個以上配置されているようにする。
【0032】
なお、ウェーハ支持板21は、その上部に3個以上の受け部材を配置できる部位を有し、かつ切り欠き22を有していれば、必要に応じ、円板形状以外の形状としても良い。
【0033】
さらに、ウェーハ支持板21上の可動受け部材配置部位には、可動受け部材の位置決め等を目的として、必要に応じ、可動受け部材の可動性を損なわない範囲で穴あけ加工やざぐり加工を施しても良い。
【0034】
このように、3個以上の受け部材を上面に載せたウェーハ支持板21は、半導体熱処理炉に設けられた、複数のウェーハを支持、載置するためのウェーハ保持装置に挿入され、水平に保持される。
【0035】
このウェーハ保持装置は、例えば図9に示すような、鉛直方向に延びた3本乃至4本の支柱2を有する縦型ボート1であり、この場合、ウェーハ支持板21は、保持具用溝3に挿入される。縦型ボートは、通常SiC、SiO2又はSiによって形成される。
【0036】
3個以上の受け部材を載せたウェーハ支持板21がウェーハ保持装置に水平に保持された後、真空チャックを有するウェーハ搬送装置によって、ウェーハ10が、その裏面を吸着され、切り欠き22の開口方向からウェーハ支持板21の上部に水平に搬入される。ウェーハ10が、ウェーハ10の中心とウェーハ支持板21の略中心が鉛直方向に並ぶ位置まで水平に搬入されると、真空チャックが垂直方向に下降する。これに伴ってウェーハ10も垂直方向に下降し、ここで真空チャックによるウェーハ吸着が解除されることにより、受け部材を介してウェーハ支持板21上にウェーハ10が支持される。
【0037】
真空チャックは、その後切り欠き22の開口部から外部に引き出され、次の搬送動作に移る。このような搬送動作は、従来技術であるボートによるシリコンウェーハの直接支持でも採用されている方法である。この方式は、特開2000−91406号公報に記載されているような、昇降ピンと自動搬送用チャックとの組み合わせで搬送を行う方式と比較して、保持具用溝3の間隔を小さく取ることが可能であり、生産性を損ねることがない。また、搬送機構も単純であるため、高速搬送が可能であると同時に、搬送装置が大型化しにくい。
【0038】
ウェーハ10が、上記の手順に従って、複数の受け部材を介してウェーハ支持板21上に支持された後、例えば縦型ボート1であるウェーハ保持装置は、熱処理炉内に設置された熱処理用チューブ内に導入され、引き続き、所定の熱処理が実施される。熱処理の条件は処理目的により様々であるが、その多くは縦型ボート1を炉内に導入する際の待機時炉内温度が600〜1000℃の範囲であり、そこから0.1〜20℃/min程度の昇温速度にて炉内温度を上げ、600〜1400℃の範囲で所定時間熱処理を行い、さらに0.1〜20℃/min程度の降温速度にて待機時炉内温度に戻す処理となる。この際、炉内の雰囲気は、一般に、窒素、アルゴン、水素、酸素、HCl等やこれらの混合体である。
【0039】
なお、ウェーハの熱処理には、縦型熱処理炉による処理の他に、ウェーハを炉内に導入後、急速に昇降温を行うRapid Thermal Annealing/Oxidation (RTA/RTO)処理があり、本発明に記載のウェーハ保持具は、このRTA/RTO処理にも利用可能であることは言うまでもない。
【0040】
熱処理を終えたウェーハは、縦型ボート1と共に熱処理用チューブから排出される。その後、真空チャックを有するウェーハ搬送装置が、上記に述べたウェーハ搬入手順の逆動作を行うことによって、ウェーハ10は、ウェーハ支持板21の上部からウェーハ支持板21に形成された切り欠き22の方向に水平に搬出される。
【0041】
以下、図1乃至図8に示す本発明の実施形態を用い、本発明に係わるウェーハ保持具によるウェーハ支持動作とその効果をさらに詳述する。
【0042】
図1に示す本発明の実施形態では、ウェーハ支持板21の上に、上部に2箇所の凸部形状のウェーハ支持部32が形成された可動受け部材31が1個、上部に1箇所のウェーハ支持部32が形成された固定受け部材35が2個の、計3個の受け部材が配置されている。図1及び図5に示すように、可動受け部材の望ましい構造の一つは、可動受け部材が、板状部材と、板状部材の下部略中央部に前記保持具と点接触又は線接触をする支持部と、該板状部材上部に凸状のウェーハ支持部を、ウェーハ支持板と接触する支持部の両側に備えた構造である。
【0043】
可動受け部材31は、上記に述べたウェーハ搬入動作においては、ウェーハの自重をウェーハ支持部32に受けることにより、支持部34を支点として天秤に似た動作を行う。この結果、可動受け部材31上に形成された2箇所のウェーハ支持部32は、図1に示した4箇所のウェーハ支持部32がすべてウェーハ裏面に接触することのできる配置まで各々移動し、そこで静止する。
【0044】
以上の動作により、保持具と受け部材が30μmを越える寸法誤差をもっており、ウェーハ支持部の高さが一意にそろっていない場合にも、図1の例では、自己整合的に、4箇所のウェーハ支持部でウェーハ10を支持することが可能である。
【0045】
さらに、ウェーハ支持板21の上に載せる可動受け部材の個数を図1の例よりも増やすことで、より多くのウェーハ支持部でウェーハを支持することが可能である。例えば、図2に示す本発明の実施形態では、ウェーハ支持板21の上には3個の可動受け部材31が載せられている。この場合、ウェーハが搬入されると、3個の可動受け部材31のそれぞれが、図1に示す本発明の実施形態と同様の天秤様動作を行う結果、保持具と受け部材に寸法誤差がある場合でも、自己整合的に、6箇所のウェーハ支持部でウェーハ10を保持することが可能である。
【0046】
このように、本発明では、寸法誤差の大きな、安価なウェーハ支持板や受け部材を用いた場合にも、4箇所以上のウェーハ支持部によって、ウェーハを支持することが容易に可能である。従って、ウェーハの自重によって支持部に発生する応力を、従来技術に比べて緩和することが可能となり、このためウェーハの自重によるスリップ発生を抑制できる。
【0047】
なお、ウェーハ支持板には、4個以上の受け部材を載せても良い。この場合には、ウェーハ支持板上に配置される4個以上の受け部材の内、固定受け部材の数を2個以下とし、残りの受け部材を、上面に複数の凸状のウェーハ支持部32を有する可動受け部材とする。すると、受け部材の寸法誤差により、4個以上の受け部材の中から、少なくとも3個の受け部材が選ばれてウェーハ支持に供される。ここで、ウェーハ支持板に載せる固定受け部材の数を2個以下とすれば、前記ウェーハ支持に供される少なくとも3個の受け部材の中には、可動受け部材が必ず1個以上含まれるため、図1や図2に示した本発明の実施形態と同様、4箇所以上のウェーハ支持部によって、ウェーハを支持することができる。
【0048】
図3には、可動受け部材の望ましい他の構造を用いた、本発明の別の実施形態を示す。図3に示すように、可動受け部材の望ましい他の構造は、可動受け部材が板状部材と、その下部略中央部に前記保持具と点接触をする支持部と、該板状部材の上部に凸状のウェーハ支持部を3箇所備えた構造である。
【0049】
可動受け部材41は、上記に述べたウェーハ搬入動作においては、ウェーハの自重をウェーハ支持部32に受けることにより、支持部44を支点として、ウェーハ支持板21に対して微小に傾く。この結果、図3に示す本発明の実施形態では、ウェーハ支持部32は、図3に示す9箇所のウェーハ支持部32がすべてウェーハ裏面に接触することのできる配置までおのおの移動し、そこで静止する。以上の動作により、図3の例では、ウェーハ支持板21や可動受け部材41に寸法誤差がある場合にも、自己整合的に、9箇所の支持部でウェーハ10を支持することが可能である。このため、ウェーハの自重によって支持部に発生する応力を、図1及び図2に示す実施形態に比べて、さらに緩和することが可能となる。
【0050】
図1又は図2においては、可動受け部材31の代わりに、図5に示す可動受け部材36及び38のように、板状部材33の下部略中央部にざぐり加工を施し、該ざぐりを錐形状、球状又は碁石型形状の支持部37又は39で支持する方式の可動受け部材を用いても良い。また、図3においては、可動受け部材41の代わりに、図6に示す可動受け部材46のように、板状部材43の下部中央部における支持部47の曲率が、可動受け部材41よりも小さな可動受け部材を用いても良い。
【0051】
また、可動受け部材41の代わりに、図6に示す可動受け部材55のように、板状部材43の下部中央部にざぐり加工を施し、該ざぐりを錐形状、球状又は碁石型形状の支持部37で支持する方式の受け部材を用いても良い。さらに、図5に示す可動受け部材36又は図6に示す可動受け部材55においては、錐形状の支持部37がウェーハ支持板21に一体形成されていても良い。このように、可動受け部材の支持部は、受け部材の可動性を損なわなければ、その形状や構成に特に制約はない。
【0052】
さらに、図3において、可動受け部材41の代わりに、可動受け部材56のように、板状部材57が支持部47とウェーハ支持部32を結ぶ複数の腕からなる外周形状を有する受け部材56を用いても良い。このように、可動受け部材の板状部材も、受け部材の可動性を損なわなければ、その形状に特に制約はない。
【0053】
さらに、ウェーハ支持板21に載せられた可動受け部材31、36、38、41、46、55、56の上部に存在するウェーハ支持部32の個数は、可動受け部材1個当たり4個以上であっても良い。この場合には、寸法誤差によって、4個以上のウェーハ支持部32の中から、2個乃至3個のウェーハ支持部32が選ばれてウェーハ支持に供される。従って、図1や図2に示した本発明の実施形態と同様、4箇所以上のウェーハ支持部によってウェーハを支持することができる。
【0054】
図4には、可動受け部材の望ましいさらに他の構造を用いた、本発明の別の実施形態を示す。
【0055】
図4に示す本発明の実施形態では、ウェーハ支持板21の上には3個の可動受け部材51が載せられている。これは、上部に平面を有し、下部略中央部に前記保持具と点接触又は線接触をする支持部を有する可動受け部材の形状であれば良く、さらに該可動受け部材の上部の平面上に、例えば図5乃至図6に示したような、複数のウェーハ支持部を有する可動受け部材が、1個以上配置された構成である。このような構造の他の一例としては、図7に示す可動受け部材61のような構造が挙げられる。
【0056】
図4の場合、可動受け部材51の上には3個の可動受け部材41が載せられている。この可動受け部材41は、上述したウェーハ搬入動作において、ウェーハの自重をウェーハ支持部32に受けることにより、支持部44を支点として、可動受け部材51の上部の平面53に対して微小に傾く。さらに、可動受け部材51自身も、支持部54を支点としてウェーハ支持板21に対して微小に傾く。この結果、図4に示す本発明の実施形態では、各々のウェーハ支持部32は、図4に示す27箇所のウェーハ支持部32がすべてウェーハ裏面に接触することのできる配置まで自己整合的に移動し、そこで静止する。
【0057】
以上の動作により、図4に示す本発明の実施形態では、ウェーハ支持板21や可動受け部材51に寸法誤差がある場合にも、自己整合的に27箇所のウェーハ支持部でウェーハ10を支持することが可能である。このため、ウェーハの自重によって支持部に発生する応力を、図1乃至図3に示す本発明の実施形態に比べて、さらに緩和することが可能となる。
【0058】
可動受け部材51の上には、可動受け部材41ではなく、例えば図5乃図6に示す各種の可動受け部材を載せても良く、さらにこれらを混載してもよい。また、可動受け部材51の上には、例えば図5乃図6に示す各種の可動受け部材を1個以上と、図1に示す固定受け部材35とを混載しても良い。
【0059】
さらに、図1乃至図7に示した各種の可動受け部材を、ウェーハ支持板21上に混載しても良いことは、言うまでもない。ただし、この際には、混載する各種の可動受け部材におけるウェーハ支持部の高さの設計値を、すべて同一にしておくことが望ましい。
【0060】
ウェーハ支持板21に載せられ、かつ、ウェーハ10の支持に供される3個の受け部材の配置は、ウェーハ10の中心から延びる垂線が、前記3個の受け部材の形作る3角形の内部を通過するような3点の位置に配置されることが望ましい。より望ましくは、前記3個の受け部材が、上記配置であって、かつ、ウェーハ支持板21の中心からウェーハ10の半径の70%程度離れた位置に配置すると良い。
【0061】
受け部材の上部に形成された複数のウェーハ支持部32同士の間隔は、受け部材の加工を容易にするため、5mm以上離すと良い。また、前記間隔の上限値に特に規定はなく、受け部材3個をウェーハ支持板21上に重なることなく配置できる間隔以下であれば良い。
【0062】
受け部材の上部に形成された複数のウェーハ支持部32は、ウェーハを点支持する構造であることが望ましい。仮に、ウェーハ支持部32先端の曲率半径が極めて大きい場合、ウェーハと受け部材上の間に生ずる摩擦力が増大し、シリコンウェーハをウェーハ支持板に載せて熱処理炉で加熱すると、ウェーハ支持板の熱変形により発生する応力を、ウェーハの支持点において緩和することが困難になることがある。この結果、ウェーハ内にスリップが発生するおそれがある。しかし、ウェーハを点支持する構造とすれば、上記応力は緩和され、スリップ発生には至らない。
【0063】
さらに望ましくは、受け部材の上部に形成された複数のウェーハ支持部32は、その先端が曲率半径100mm以下の球面加工となっていることが望ましい。
【0064】
受け部材はシリコンウェーハに直接接触するため、以下の条件を満たす材料から構成されていることが望ましい。すなわち、(a)材料の融点がSi融点(1410℃)以上であること、(b)1410℃以下の温度でシリコンウェーハを支えるのに十分な機械的強度を持つこと、(c)シリコンウェーハへの汚染をさけるため、汚染レベルの低い固体材料であること、等を満たす材料から構成されていることが望ましい。このような要件を満たす材質としては、例えば、SiC、Si34、SiO2、Siがあげられる。このように、受け部材に用いられる材料は、SiC、Si34、SiO2、Siから選ばれる1種、又はこれらの組み合わせであることが望ましい。
【0065】
可動受け部材の上部に形成された複数のウェーハ支持部32に用いられる材料は、前述の条件を満たすだけでなく、受け部材とシリコンウェーハの溶着を防ぐために、高温での酸化雰囲気中におかれても、酸化物形成等の変質が少ない材料から構成されていることが望ましい。このような要件を満たす材質としては、例えば、SiC、Si34があげられる。このように、可動受け部材の上部に形成された複数のウェーハ支持部32に用いられる材料は、SiC及び/又はSi34であることが望ましい。
【0066】
【実施例】
次に、本発明のウェーハ保持具、ウェーハ保持装置及び熱処理炉が、所望の効果を奏するかを実験により確認した。実験には、図3乃至図8に記載の、可動受け部材31、36、38、41、46、51、55、56、61及び固定受け部材35を用いた。
【0067】
上記各種の可動受け部材を作製する際は、その上部に形成された複数のウェーハ支持部32同士の間隔を5〜40mmの範囲内とした。上記各種の可動受け部材をウェーハ支持板21に搭載する際には、可動受け部材を、ウェーハ支持板21の中心からウェーハ10の半径の約70%離れた位置に配置した。また、この際、可動受け部材の形作る多角形が正多角形となるように配置した。ただし、正多角形の頂点がウェーハ支持板21に形成された切り欠き22と重なってしまう場合には、当該受け部材の位置を切り欠き22を外すようにずらした。ウェーハ支持板21上に可動受け部材を配置した後、ウェーハ支持板21を縦型ボートに搭載し、さらにその縦型ボートを縦型熱処理炉に搭載した。
【0068】
さらに実験には、8インチシリコンウェーハ(直径200mm)、12インチシリコンウェーハ(直径300mm)を用いた。該各種シリコンウェーハに対して、縦型熱処理炉に1200℃で12時間Ar100%雰囲気中で処理した場合、及び1390℃で12時間ドライ酸化処理した場合のスリップ発生状況を調べた。
【0069】
さらに、本発明の比較例として、図9に示した特開2000−91406号公報記載の治具を用いて、上記と同じ熱処理を行い、そのスリップ発生状況を、本発明の実施例と比較した。この際、シリコン球12の直径は3mm、またウェーハ支持板11に載せるシリコン球12の数は3〜5個とした。さらに、シリコン球を、ウェーハ支持板11の中心からウェーハ10の半径の約70%離れた位置であって、さらにシリコン球の形作る多角形が正多角形となる位置に配置して、熱処理を行った。
【0070】
スリップの発生状況は、X線トポグラフィーにより確認した。その他実験の詳細条件については、表1に示した。なお、表1中で、○はスリップの発生がないこと、△は軽度のスリップ発生があること、×は重度のスリップ発生があることを示す。
【0071】
表1に示すように、本発明の実施例は、1200℃Ar雰囲気中では、全水準で○を示しているのに対し、比較例は△か×であった。さらに、本発明の実施例の中で、ウェーハ支持部の曲率半径が100mm以下、かつ、ウェーハ支持部の材質がSiC、Si34の水準は、1390℃の酸化雰囲気でも、殆どの水準が○で、極一部が△を示しているのに対し、比較例は全水準で×であった。
従って、特開2000−91406号公報記載の従来技術に比べ、本発明のウェーハ保持具、ウェーハ保持装置及び熱処理炉は、スリップ発生に対し明らかな改善効果が認められた。
【0072】
【表1】
Figure 0004575570
【0073】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明によれば、シリコンウェーハの熱処理、特にSIMOXウェーハやアニールウェーハの作製等の高温熱処理に適した、工業的に実現可能な、かつ高価でないウェーハ保持具であって、さらにシリコンウェーハのスリップ発生を防止することができるウェーハ保持具を提供することができる。
【0074】
さらに、本発明によれば、前記ウェーハ保持具を搭載することにより、高生産性を維持したまま、シリコンウェーハのスリップ発生を防止できるウェーハ保持装置及び熱処理炉を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施形態のウェーハ保持具の斜視図
【図2】本発明第二実施形態のウェーハ保持具の斜視図。
【図3】本発明第三実施形態のウェーハ保持具の斜視図。
【図4】本発明第四実施形態のウェーハ保持具の斜視図。
【図5】本発明第一及び第二実施形態の可動受け部材の斜視図、及びC−D線断面図、E−F線断面図及びG−H線断面図。
【図6】本発明第三実施形態の可動受け部材の斜視図及び側面図。
【図7】本発明第四実施形態の可動受け部材の斜視図及び側面図。
【図8】ウェーハ保持具が搭載された縦型ボートの斜視図。
【図9】従来技術のウェーハ保持具の斜視図及びA−B線断面図。
【符号の説明】
1 ボート
2 ボート支柱
3 支持溝
6、11、21 ウェーハ支持板
7、22 切り欠き
12 シリコン球
10 シリコンウェーハ
31、36、38、41、46、51、55、56、61 可動受け部材
32 凸部形状のウェーハ支持部
33、43、57 板状部材
34、37、39、44、47、54、64 ウェーハ支持板と点接触又は線接触する支持部
35 固定受け部材
53 可動受け部材上部の平面

Claims (11)

  1. 上面にウェーハを載せる板状の保持具であって、該保持具上にウェーハ支持部を有する3個以上のウェーハ受け部材が配置され、かつ該受け部材の内少なくとも1個がその上部に複数の凸部形状のウェーハ支持部を有すると共に、保持具に対し可動である構造を有してなる可動受け部材からなり、ウェーハを少なくとも4箇所のウェーハ支持部で支持してなることを特徴とするウェーハ保持具。
  2. 前記複数の凸部を上部に有する可動受け部材が、板状部材と、該板状部材の下部略中央部で前記保持具と点接触又は線接触をする支持部と、該板状部材上部に凸状のウェーハ支持部を前記保持具と接触する支持部の両側に備えた構造であることを特徴とする請求項1記載のウェーハ保持具。
  3. 前記複数の凸部を上部に有する可動受け部材が、板状部材と、該板状部材の下部略中央部で前記保持具と点接触をする支持部と、該板状部材の上部に凸状のウェーハ支持部を3箇所備えた構造であることを特徴とする請求項1記載のウェーハ保持具。
  4. 上面にウェーハを載せる板状の保持具であって、該保持具上に3個以上の受け部材が配置され、かつ、該受け部材の内少なくとも1個は、上部に平面を有し、下部略中央部で前記保持具と点接触又は線接触をする支持部を有する可動受け部材であり、さらに該可動受け部材上部の平面上には、板状部材と該板状部材の下部略中央部で前記保持具と点接触又は線接触をする支持部と該板状部材上部に複数の凸状ウェーハ支持部を備えた可動受け部材が1個以上配置されてなることを特徴とするウェーハ保持具。
  5. 前記ウェーハ受け部材のウェーハ支持部が、ウェーハを点支持する構造であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のウェーハ保持具。
  6. 前記ウェーハを点支持する構造が、曲率半径が100mm以下の球面加工形状であることを特徴とする請求項5記載のウェーハ保持具。
  7. 前記ウェーハ受け部材の材質が、SiC、Si34、SiO2又はSiから選ばれる1種、又はこれらの組み合わせであることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のウェーハ保持具。
  8. 前記ウェーハ受け部材のウェーハ支持部の材質が、SiC及び/又はSi34であることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のウェーハ保持具。
  9. 前記保持具が、切り欠きのある円板形状である請求項1〜8の何れかに記載のウェーハ保持具。
  10. 複数のウェーハを支持、載置するウェーハ保持装置であって、該保持装置の複数本略平行に配された支柱に形成された複数の保持具用凹溝に、請求項1〜9の何れかに記載のウェーハ保持具を水平に挿入・保持してなることを特徴とするウェーハ保持装置。
  11. 請求項10記載のウェーハ保持装置を備えてなることを特徴とする熱処理炉。
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