JP2008021824A - ボートトレイ及びウェーハ用熱処理炉 - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送ハンドの可動域を確保しつつ短い間隔で配置することができるボートトレイ、及びこのボートトレイを備えたウェーハ用熱処理炉を提供する。
【解決手段】ウェーハ用熱処理炉内に設置されるボートトレイ1において、ウェーハを支持するボートトレイ本体2を設け、このボートトレイ本体2に切込3を形成する。切込3は、その内部にボートトレイ本体2の中心Cが位置するか、又は前記中心を挟むように形成し、この切込3の内部をウェーハを搬送する搬送ハンドが通過できるようにする。
【選択図】図1
【解決手段】ウェーハ用熱処理炉内に設置されるボートトレイ1において、ウェーハを支持するボートトレイ本体2を設け、このボートトレイ本体2に切込3を形成する。切込3は、その内部にボートトレイ本体2の中心Cが位置するか、又は前記中心を挟むように形成し、この切込3の内部をウェーハを搬送する搬送ハンドが通過できるようにする。
【選択図】図1
Description
本発明は、ボートトレイ及びウェーハ用熱処理炉に関し、特に、ウェーハ用熱処理炉内に設置されウェーハを支持するボートトレイ、及びこのボートトレイが設置されたウェーハ用熱処理炉に関する。
従来より、シリコンウェーハなどの半導体ウェーハに対して熱処理を施す際には、熱処理炉の内部に複数枚のボートトレイを相互に離隔して垂直方向に配列し、各ボートトレイにウェーハを1枚ずつ載置していた。これにより、ウェーハの表面に他のウェーハ又は支持体を接触させてウェーハの表面に傷を付けたり汚染したりすることなく、熱処理炉内に複数枚のウェーハを多段にセットして、1回のバッチで複数枚のウェーハを処理することができる。
しかしながら、この従来の技術には以下に示すような問題点がある。すなわち、ウェーハの処理効率を向上させるために、熱処理炉内になるべく多くのウェーハをセットしようとすると、必然的にボートトレイ間の間隔が小さくなる。そうすると、ウェーハを熱処理炉内に出し入れする際に、ウェーハを搬送するための搬送ハンドの可動域が狭くなり、搬送ハンドの取り回しが困難になる。特に、ウェーハが大きく変形した場合、例えば、ウェーハが薄くて自重で撓んだ場合、及び成膜などによりウェーハに反りが発生した場合には、熱処理炉内において搬送ハンドを取り回すことが不可能になり、ウェーハをボートトレイ上にセットすることができなくなる(例えば、特許文献1参照。)。
本発明の目的は、搬送ハンドの可動域を確保しつつ短い間隔で配置することができるボートトレイ、及びこのボートトレイを備えたウェーハ用熱処理炉を提供することである。
本発明の一態様によれば、ウェーハ用熱処理炉内に設置されるボートトレイであって、ウェーハを支持可能とされ、切込が設けられたボートトレイ本体を備えたことを特徴とするボートトレイが提供される。
本発明の他の一態様によれば、チャンバと、前記チャンバ内に設置された前記ボートトレイと、を備えたことを特徴とするウェーハ用熱処理炉が提供される。
本発明によれば、搬送ハンドの可動域を確保しつつ短い間隔で配置することができるボートトレイ、及びこのボートトレイを備えたウェーハ用熱処理炉を実現することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。
本実施形態に係るボートトレイは、ウェーハ用熱処理炉内に設置され、シリコンウェーハなどのウェーハを支持するトレイである。
図1は、本実施形態に係るボートトレイを例示する斜視図であり、
図2は、本実施形態に係るボートトレイが多段に配置されたボートを例示する斜視図であり、
図3は、図2に示すボートが設けられたウェーハ用熱処理炉を例示する断面図である。
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。
本実施形態に係るボートトレイは、ウェーハ用熱処理炉内に設置され、シリコンウェーハなどのウェーハを支持するトレイである。
図1は、本実施形態に係るボートトレイを例示する斜視図であり、
図2は、本実施形態に係るボートトレイが多段に配置されたボートを例示する斜視図であり、
図3は、図2に示すボートが設けられたウェーハ用熱処理炉を例示する断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るボートトレイ1においては、円板状のボートトレイ本体2が設けられている。ボートトレイ本体2には、1ヶ所の切込3が形成されている。切込3の形状は、例えば、その奥行きが幅よりも長い長方形であり、その内部にボートトレイ本体2の中心Cが位置するように形成されている。また、ボートトレイ本体2の外周部の上面には、4本のピン4が相互に離隔して配置されている。ピン4は、ボートトレイ本体2の上面から上方に起立しており、その形状は、下部が円柱状であり上部が半球状であり、4本のピン4の上端部の高さは相互に等しい。ボートトレイ本体2及びピン4は耐熱性が高い材料により形成されており、例えば、石英又はセラミックスにより形成されている。
図2及び図3に示すように、ボートトレイ1はウェーハ用熱処理炉11に多段に配設されて使用される。すなわち、ウェーハ用熱処理炉11においては、チャンバ12が設けられており、チャンバ12の内部にはボート13が設けられており、ボート13には複数枚のボートトレイ1が配設されている。なお、図3においては、図を簡略化するために、チャンバ12内に1組のボート13のみが設けられており、ボート13には4枚のボートトレイ1のみが設けられている例を示しているが、本実施形態はこれに限定されず、チャンバ12内には複数組のボートが設けられていてもよく、各ボートには5枚以上のボートトレイが設けられていてもよい。
ボート13においては、垂直に延びる例えば3本の支柱14が設けられており、各支柱14の側面には、複数本の溝15が形成されている。溝15は、支柱14の軸方向に直交する方向に延びており、支柱14の軸方向に沿って例えば等間隔に配置されている。そして、ボートトレイ本体2の外周部における3ヶ所の部分が支柱14の溝15に嵌合されている。これにより、ボートトレイ1は3本の支柱14によって水平に支持されている。
ボート13に固定された複数枚のボートトレイ1は、切込3が同一の方向を向くように設置されている。そして、3本の支柱14は、ボートトレイ本体2の中心Cから見て、切込3の両側及び後ろ側に配置されており、切込3の開口側には配置されていない。これにより、ウェーハを、支柱14に遮られることなく、切込3が開口している側からボートトレイ1の直上域まで搬入することができる。
次に、本実施形態の動作について説明する。
図4は、本実施形態に係るボートトレイにウェーハをセットする動作を例示する斜視図である。
図4に示すように、ボートトレイ1にウェーハ101をセットする際には、ウェーハ用熱処理炉11の外部において、搬送ハンド102の先端部にウェーハ101を載せる。搬送ハンド102は、ウェーハ101を単に載せるものであってもよく、ウェーハ101を裏面から吸着することによりウェーハ101を保持するものであってもよい。次に、搬送ハンド102を水平に移動させ、ウェーハ101を目的とするボートトレイ1の直上域、例えば、このボートトレイ1とそれより1つ上のボートトレイ1との間の領域まで搬送する。次に、搬送ハンド102を下降させることにより、ウェーハ101の下面をボートトレイ1のピン4の上端に当接させて、ウェーハ101をボートトレイ1上に載置する。これにより、ボートトレイ1のボートトレイ本体2は、4本のピン4を介して、ウェーハ101を支持する。その後、搬送ハンド102を更に下降させ、ウェーハ101から離隔させた後、水平に移動させ、ウェーハ用熱処理炉11の外部に引き出す。
図4は、本実施形態に係るボートトレイにウェーハをセットする動作を例示する斜視図である。
図4に示すように、ボートトレイ1にウェーハ101をセットする際には、ウェーハ用熱処理炉11の外部において、搬送ハンド102の先端部にウェーハ101を載せる。搬送ハンド102は、ウェーハ101を単に載せるものであってもよく、ウェーハ101を裏面から吸着することによりウェーハ101を保持するものであってもよい。次に、搬送ハンド102を水平に移動させ、ウェーハ101を目的とするボートトレイ1の直上域、例えば、このボートトレイ1とそれより1つ上のボートトレイ1との間の領域まで搬送する。次に、搬送ハンド102を下降させることにより、ウェーハ101の下面をボートトレイ1のピン4の上端に当接させて、ウェーハ101をボートトレイ1上に載置する。これにより、ボートトレイ1のボートトレイ本体2は、4本のピン4を介して、ウェーハ101を支持する。その後、搬送ハンド102を更に下降させ、ウェーハ101から離隔させた後、水平に移動させ、ウェーハ用熱処理炉11の外部に引き出す。
一方、ウェーハ101をウェーハ用熱処理炉11から取り出すときは、取り出そうとするウェーハ101の直下に搬送ハンド102を挿入し、搬送ハンド102を上昇させることにより、搬送ハンド102をウェーハ101の下面に当接させ、ウェーハ101をボートトレイ1から僅かに持ち上げる。その後、搬送ハンド102をウェーハ101ごとウェーハ用熱処理炉11から引き出す。
そして、上述のウェーハのセット及び取出しのための一連の動作において、搬送ハンド102をボートトレイ1間の領域において取り回すときは、搬送ハンド102にボートトレイ1の切込3内を通過させてもよい。
そして、上述のウェーハのセット及び取出しのための一連の動作において、搬送ハンド102をボートトレイ1間の領域において取り回すときは、搬送ハンド102にボートトレイ1の切込3内を通過させてもよい。
ウェーハ用熱処理炉11は、例えば、ウェーハの最表面に形成した不純物拡散層をアルミニウム電極と接続するための熱処理を行う炉である。ウェーハ用熱処理炉11においては、例えば、チャンバ12の内部に窒素ガス(N2ガス)又はフォーミングガス(N2−H2ガス)が導入された状態で、加熱処理を行う。また、ガス交換時には、チャンバ12の内部が真空に排気される。なお、ウェーハ用熱処理炉11はこれに限定されず、例えば、大気炉又は真空炉であってもよい。
次に、本実施形態の効果を、比較例と比較して説明する。
図5は、本比較例におけるボートを示す斜視図であり、
図6(a)及び(b)は、ボートにウェーハをセットした状態を例示する模式的断面図であり、(a)は本実施形態のボートを示し、(b)は本比較例のボートを示す。
図5は、本比較例におけるボートを示す斜視図であり、
図6(a)及び(b)は、ボートにウェーハをセットした状態を例示する模式的断面図であり、(a)は本実施形態のボートを示し、(b)は本比較例のボートを示す。
図5に示すように、比較例におけるボート213においては、支柱14に複数枚のボートトレイ201が支持されている。ボートトレイ201においては、円板状のボートトレイ本体202が設けられている。このボートトレイ本体202には切込は形成されていない。
図6(a)及び(b)においては、ウェーハに反りが発生している場合を示している。ウェーハ101aは、比較的小さい反りが発生したウェーハであり、ウェーハ101bは、比較的大きい反りが発生したウェーハである。図6(a)に示すように、本実施形態においては、搬送ハンド102の垂直方向の可動範囲L1は、搬送対象とするウェーハからその1つ下方のウェーハまでの距離となり、搬送ハンド102の厚さよりも十分に大きい。このため、反りが大きいウェーハ101bをセットする場合においても、搬送ハンド102をボートトレイ101の切込3内に進入させることができるため、ウェーハ101bの搬入及び搬出動作を実行することができる。
これに対して、図6(b)に示すように、比較例においては、搬送ハンド102の垂直方向の可動範囲L2は、搬送対象とするウェーハからその下方のボートトレイ201までの距離となり、図6(a)に示す可動範囲L1よりも小さい。このため、反りが小さいウェーハ101aをセットする場合には、搬送ハンド102をなんとかウェーハ101aとボートトレイ201との間に進入させることができるものの、反りが大きいウェーハ101bをセットする場合には、可動範囲L2が搬送ハンド102の厚さよりも小さくなってしまい、搬送ハンド102をウェーハ101bとボートトレイ201との間に進入させることができず、ウェーハ101bの搬入及び搬出動作を行うことができない。
このように、本実施形態によれば、ボートトレイ本体2に切込3を形成することにより、この切込3が搬送ハンドの「逃げ」として機能する。これにより、搬送ハンドの可動域を確保しつつ、ボートトレイ1を短い間隔で配置することができる。
また、本実施形態によれば、ボートトレイ1にピン4が設けられているため、ウェーハ101をボートトレイ1にセットする際に、ウェーハ101が必ずピン4に接触することになる。このため、ウェーハ101におけるボートトレイ1に接触する領域を制御することができる。例えば、ウェーハ101におけるボートトレイ1に接触する領域として、ウェーハ101における素子が形成されていない領域を選ぶことができる。これにより、ウェーハ101における素子形成領域がボートトレイ1と接触することによって、この素子形成領域に傷が付くことを防止でき、不良の発生を抑制することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図7は、本実施形態におけるボートを例示する斜視図であり、
図8は、このボートにウェーハをセットする動作を例示する斜視図である。
なお、図7及び図8において、前述の図1乃至図4に示す構成要素と同様な構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。これは、後述する各実施形態においても同様である。
図7は、本実施形態におけるボートを例示する斜視図であり、
図8は、このボートにウェーハをセットする動作を例示する斜視図である。
なお、図7及び図8において、前述の図1乃至図4に示す構成要素と同様な構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。これは、後述する各実施形態においても同様である。
図7に示すように、本実施形態におけるボート13aにおいては、3本の支柱14に複数枚のボートトレイ1aが多段に配設されている。各ボートトレイ1aにおいては、ボートトレイ本体2が設けられており、このボートトレイ本体2には切込3が形成されている。ただし、ボートトレイ1aにはピン4(図1参照)は設けられていない。本実施形態における上記以外の構成は、前述の第1の実施形態と同様である。
図8に示すように、ボート13aにウェーハ101をセットするときは、ウェーハ101を保持した搬送ハンド102を上方から切込3内に進入させることにより、ウェーハ101をボートトレイ本体2上に載置する。一方、ウェーハ101をボート13aから搬出するときは、搬送ハンド102を切込3内で上昇させることにより、搬送ハンド102をウェーハ101に下方から当接させる。
本実施形態によれば、ボートトレイ本体2に切込3が形成されているため、ピンを設けることなく、ウェーハ101をボート13aにセットすることができる。本実施形態においては、ピンを設けないことにより、ボートトレイ1a間の間隔を短くすることができ、ウェーハ用熱処理炉内により多くのウェーハをセットすることができる。本実施形態における上記以外の動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図9は、本実施形態に係るボートトレイを例示する斜視図である。
図9に示すように、本実施形態に係るボートトレイ1bにおいては、5本以上、例えば13本のピン4が設けられている。これらの13本のピン4は、ボートトレイ本体2における切込3以外の部分の外周部に、ボートトレイ本体2の外縁に沿って1列に配列されている。
図9は、本実施形態に係るボートトレイを例示する斜視図である。
図9に示すように、本実施形態に係るボートトレイ1bにおいては、5本以上、例えば13本のピン4が設けられている。これらの13本のピン4は、ボートトレイ本体2における切込3以外の部分の外周部に、ボートトレイ本体2の外縁に沿って1列に配列されている。
本実施形態によれば、多数のピン4を設けることにより、ウェーハにどのような反りが発生していても、いずれかのピン4をウェーハに接触させることができる。これにより、ウェーハに不規則な反りが発生していても、ウェーハがボートトレイ本体2に接触することなく、ピン4のみにより支持されることができる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
なお、ピン4の数は4本及び13本には限定されない、ウェーハに発生している反りが小さい場合には、ピン4の数が3本以上であれば、ウェーハをピン4のみによって支持することができる。
なお、ピン4の数は4本及び13本には限定されない、ウェーハに発生している反りが小さい場合には、ピン4の数が3本以上であれば、ウェーハをピン4のみによって支持することができる。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図10は、本実施形態に係るボートトレイを例示する斜視図である。
図10に示すように、本実施形態に係るボートトレイ1cにおいては、ボートトレイ本体2上に、ウェーハを支持する支持部材として、ピン4(図9参照)の替わりに曲線状のレール5が設けられている。レール5は、ボートトレイ本体2の外縁に沿って湾曲しながら延びており、切込3の上方には設けられていない。従って、レール5の形状は円環の一部をなす形状である。本実施形態によっても、前述の第3の実施形態と同様な効果を得ることができる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
図10は、本実施形態に係るボートトレイを例示する斜視図である。
図10に示すように、本実施形態に係るボートトレイ1cにおいては、ボートトレイ本体2上に、ウェーハを支持する支持部材として、ピン4(図9参照)の替わりに曲線状のレール5が設けられている。レール5は、ボートトレイ本体2の外縁に沿って湾曲しながら延びており、切込3の上方には設けられていない。従って、レール5の形状は円環の一部をなす形状である。本実施形態によっても、前述の第3の実施形態と同様な効果を得ることができる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図11は、本実施形態に係るボートトレイを例示する斜視図である。
図11に示すように、本実施形態に係るボートトレイ1dにおいては、円板状のボートトレイ本体2に、2ヶ所の切込3dが形成されている。各切込3dの形状は、その奥行きがその幅よりも長い長方形である。そして、2ヶ所の切込3dは、ボートトレイ本体2における同じ側から、ボートトレイ本体2の中心Cを挟むように、相互に平行に形成されている。
図11は、本実施形態に係るボートトレイを例示する斜視図である。
図11に示すように、本実施形態に係るボートトレイ1dにおいては、円板状のボートトレイ本体2に、2ヶ所の切込3dが形成されている。各切込3dの形状は、その奥行きがその幅よりも長い長方形である。そして、2ヶ所の切込3dは、ボートトレイ本体2における同じ側から、ボートトレイ本体2の中心Cを挟むように、相互に平行に形成されている。
また、本実施形態においては、搬送ハンドとして、先端が2本の枝部103aに分かれた搬送ハンド103を使用する。これにより、搬送ハンド103の枝部103aが、ボートトレイ本体2に形成された切込3d内を通過することができる。本実施形態によっても、前述の第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
本実施形態において示したように、切込の形状は、切込内を搬送ハンドの先端部分が通過できるように、搬送ハンドの形状に合わせて設定されていればよい。ただし、搬送ハンドがウェーハを安定して保持するためには、切込がその内部にボートトレイ本体の中心を含むように形成されているか、又は、切込がボートトレイ本体の中心を挟むように形成されていることが好ましい。これにより、搬送ハンドがウェーハの重心を支持することが容易になる。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
図12は、本実施形態に係るボートトレイを例示する斜視図である。
図12に示すように、本実施形態に係るボートトレイ1eにおいては、円環板状のボートトレイ本体6が設けられている。ボートトレイ本体6の上面及び下面は平坦である。ボートトレイ本体6によって囲まれる領域7には、ボートトレイ本体6の中心Cが含まれている。また、ボートトレイ本体6の一部には、切込8が形成されている。
図12は、本実施形態に係るボートトレイを例示する斜視図である。
図12に示すように、本実施形態に係るボートトレイ1eにおいては、円環板状のボートトレイ本体6が設けられている。ボートトレイ本体6の上面及び下面は平坦である。ボートトレイ本体6によって囲まれる領域7には、ボートトレイ本体6の中心Cが含まれている。また、ボートトレイ本体6の一部には、切込8が形成されている。
本実施形態においては、ウェーハを搬送する搬送ハンド(図示せず)が、領域7及び切込8の内部を通過する。これにより、ウェーハをボートトレイ本体6上に載置する。本実施形態によれば、円環形状のボートトレイを使用することにより、その内側に搬送ハンドが通過可能な円状の領域7を設けることができ、先端部が大きな搬送ハンドを使用することができる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。
図13は、本実施形態に係るボートトレイを例示する斜視図である。
図13に示すように、本実施形態に係るボートトレイ1fにおいては、円環状のボートトレイ本体6上に、例えば4本のピン4が設けられている。これにより、ウェーハをボートトレイ1fにセットする際に、ウェーハが必ずピン4に接触することになるため、ウェーハにおけるボートトレイ1fに接触する領域を限定することができる。例えば、ウェーハにおける素子が形成されていない領域を、ピン4に接触させることができる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第6の実施形態と同様である。
図13は、本実施形態に係るボートトレイを例示する斜視図である。
図13に示すように、本実施形態に係るボートトレイ1fにおいては、円環状のボートトレイ本体6上に、例えば4本のピン4が設けられている。これにより、ウェーハをボートトレイ1fにセットする際に、ウェーハが必ずピン4に接触することになるため、ウェーハにおけるボートトレイ1fに接触する領域を限定することができる。例えば、ウェーハにおける素子が形成されていない領域を、ピン4に接触させることができる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第6の実施形態と同様である。
次に、本発明の第8の実施形態について説明する。
図14は、本実施形態に係るボートトレイを例示する斜視図である。
図14に示すように、本実施形態に係るボートトレイ1gにおいては、円環状のボートトレイ本体6上に、5本以上、例えば13本のピン4が設けられている。これにより、ウェーハにどのような反りが発生していても、いずれかのピン4によりウェーハを支持することができる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第6の実施形態と同様である。
図14は、本実施形態に係るボートトレイを例示する斜視図である。
図14に示すように、本実施形態に係るボートトレイ1gにおいては、円環状のボートトレイ本体6上に、5本以上、例えば13本のピン4が設けられている。これにより、ウェーハにどのような反りが発生していても、いずれかのピン4によりウェーハを支持することができる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第6の実施形態と同様である。
次に、本発明の第9の実施形態について説明する。
図15は、本実施形態に係るボートトレイを例示する斜視図である。
図15に示すように、本実施形態に係るボートトレイ1hにおいては、円環状のボートトレイ本体6hが設けられている。ボートトレイ本体6hの上面には段差が形成されており、ボートトレイ本体6hの外周側部分6houtの上面は、内周側部分6hinの上面よりも高くなっている。一方、ボートトレイ本体6の下面には段差はなく、平坦である。従って、ボートトレイ本体6hにおける周回方向に直交する断面の形状はL字形である。また、ボートトレイ本体6hによって囲まれる領域7には、ボートトレイ本体6hの中心Cが含まれている。更に、ボートトレイ本体6hの一部には、切込8が形成されている。
図15は、本実施形態に係るボートトレイを例示する斜視図である。
図15に示すように、本実施形態に係るボートトレイ1hにおいては、円環状のボートトレイ本体6hが設けられている。ボートトレイ本体6hの上面には段差が形成されており、ボートトレイ本体6hの外周側部分6houtの上面は、内周側部分6hinの上面よりも高くなっている。一方、ボートトレイ本体6の下面には段差はなく、平坦である。従って、ボートトレイ本体6hにおける周回方向に直交する断面の形状はL字形である。また、ボートトレイ本体6hによって囲まれる領域7には、ボートトレイ本体6hの中心Cが含まれている。更に、ボートトレイ本体6hの一部には、切込8が形成されている。
本実施形態においては、ウェーハ(図示せず)は、ボートトレイ本体6hの内周側部分6hin上に載置される。このとき、ボートトレイ本体6hの外周側部分6houtがウェーハを囲み、ウェーハの水平方向の移動を規制する。これにより、ウェーハがずれることを防止でき、ウェーハにおける傷の発生及びウェーハの落下を防止し、歩留まりを向上させることができる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第6の実施形態と同様である。
なお、本実施形態においては、必ずしも外周側部分6houtの全体が内周側部分6hinよりも高くなっていなくてもよく、外周側部分6houtの少なくとも一部が内周側部分6hinよりも高い凸部となっていれば、ウェーハのずれを抑制することができる。また、このような凸部として、前述のピン4(図1等参照)を使用してもよい。これにより、凸部を容易に形成することができる。
次に、本発明の第10の実施形態について説明する。
図16は、本実施形態に係るウェーハ用熱処理炉を例示する断面図である。
図16に示すように、本実施形態に係るウェーハ用熱処理炉11aにおいては、チャンバ12aの内部に支柱が設けられておらず、その替わりに、チャンバ12aの内壁に水平方向に延びる溝17が複数本形成されており、この溝17により、ボートトレイ1aを支持するようになっている。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態(例えば、図3参照)と同様である。
図16は、本実施形態に係るウェーハ用熱処理炉を例示する断面図である。
図16に示すように、本実施形態に係るウェーハ用熱処理炉11aにおいては、チャンバ12aの内部に支柱が設けられておらず、その替わりに、チャンバ12aの内壁に水平方向に延びる溝17が複数本形成されており、この溝17により、ボートトレイ1aを支持するようになっている。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態(例えば、図3参照)と同様である。
なお、本実施形態においては、ボートトレイとして、前述の第2の実施形態に係るボートトレイ1a(図7参照)を使用する例を示したが、本実施形態はこれに限定されず、前述の第1、第3〜第9に係るボートトレイ1、1b〜1hのいずれかを使用してもよい。同様に、前述の第1の実施形態に係るウェーハ用熱処理炉11(図3参照)においても、前述の第2〜第9に係るボートトレイ1a〜1hのいずれかを使用してもよい。
以上、第1〜第10の実施形態を参照して本発明の特徴を説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されず、例えば、上述のいずれかの実施形態に対して、当業者が適宜設計変更を加えたもの、及び、構成要素の追加又は削除を行ったものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。例えば、ボートトレイ本体の形状は円板状及び円環板状には限定されず、ウェーハを安定して支持できる形状であればよく、例えば、正方形の板状であってもよい。また、切込の形状も長方形には限定されず、半円形などの他の形状であってもよい。更に、切込により、ボートトレイ本体が複数の部分に分割されていてもよい。更にまた、上述の各実施形態においては、ボートに3本の支柱を設ける場合を説明したが、本発明はこれに限定されず、支柱の数は3本以上であればよく、例えば4本でも5本でも構わない。
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h ボートトレイ、2 ボートトレイ本体、3、3d 切込、4 ピン、5 レール、6、6h ボートトレイ本体、6hin 内周側部分、6hout 外周側部分、7 領域、8 切込、11、11a ウェーハ用熱処理炉、12 チャンバ、13、13a ボート、14 支柱、15 溝、17 溝、101、101a、101b ウェーハ、102、103 搬送ハンド、103a 枝部、201 ボートトレイ、202 ボートトレイ本体、213 ボート、C 中心、L1、L2 可動範囲
Claims (5)
- ウェーハ用熱処理炉内に設置されるボートトレイであって、
ウェーハを支持可能とされ、切込が設けられたボートトレイ本体を備えたことを特徴とするボートトレイ。 - 前記切込は、その内部を前記ウェーハを搬送する搬送ハンドが通過できるように形成されていることを特徴とする請求項1記載のボートトレイ。
- 前記切込は、その内部に前記ボートトレイ本体の中心が位置するか、又は前記中心を挟むように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のボートトレイ。
- 前記ボートトレイ本体の上面に取付けられ、前記ウェーハに接触する支持部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のボートトレイ。
- チャンバと、
前記チャンバ内に設置された請求項1〜4のいずれか1つに記載のボートトレイと、
を備えたことを特徴とするウェーハ用熱処理炉。
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-
2006
- 2006-07-13 JP JP2006192383A patent/JP2008021824A/ja active Pending
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