JP2005101161A - 熱処理用支持具、熱処理装置、熱処理方法、基板の製造方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

熱処理用支持具、熱処理装置、熱処理方法、基板の製造方法及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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智志 谷山
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Abstract

【課題】本発明の目的は、熱処理中に発生する基板のスリップ転位欠陥、基板裏面傷の発生を抑制し、高品質な半導体装置(デバイス)や基板を製造することができる熱処理用支持具、熱処理装置、熱処理方法、基板の製造方法及び半導体装置の製造方法を提供することを目的としている。
【解決手段】基板68を支持する熱処理用支持具30において、前記支持具30の基板68と接触する支持部58を一部が切り欠かれたリング状部材で構成し、基板68のエッジから5mm以下の領域の2/3以上の部分を支持するようにした。
【選択図】 図5

Description

本発明は、半導体ウェハやガラス基板等を熱処理するための熱処理用支持具、熱処理装置、熱処理方法、半導体ウェハやガラス基板の製造方法及び半導体装置の製造方法に関する。
例えば縦型バッチ式熱処理炉を用いて、複数のシリコンウェハ等の基板を熱処理する場合、炭化珪素製の支持具(ボート)が用いられている。この支持具には、例えば3点で基板を支持する支持溝が設けられている(特許文献1参照)。
特開2002−75979号公報
この場合、基板と支持具との接触面積が小さく、また基板自重に対する荷重分散が適当でないために局所的な荷重が発生し、基板自重応力を緩和できず、特に1000°C程度以上の温度で熱処理すると、支持溝付近で、基板にスリップ転位欠陥が発生し、これがスリップラインになるという問題があった。スリップラインが発生すると、基板の平坦度が劣化する。これらのため、LSI製造工程における重要な工程の一つであるリソグラフィ工程で、マスク合わせずれ(焦点ずれ又は変形によるマスク合わせずれ)が生じ、所望パターンを有するLSIの製造が困難であるという問題が発生していた。また、支持具の鋭角部分が基板裏面に局所的に接触したり、支持具の基板との接触部の表面粗度が粗い場合、基板加熱時の基板変形、延び、及び、熱による基板軟化により基板裏面傷が発生するという問題があった。
本発明の目的は、熱処理中に発生する基板のスリップ転位欠陥、基板裏面傷の発生を抑制し、高品質な半導体装置(デバイス)や基板を製造することができる熱処理用支持具、熱処理装置、熱処理方法、基板の製造方法及び半導体装置の製造方法を提供することを目的としている。
本発明の第1の特徴とするところは、基板を支持する熱処理用支持具であって、前記支持具の基板と接触する支持部は一部が切り欠かれたリング状部材からなり、基板のエッジから5mm以下の領域の2/3以上の部分を支持するよう構成されていることを特徴とする熱処理用支持具にある。
本発明の第2の特徴とするところは、第1の特徴において、前記支持部にはテーパ面が設けられ、このテーパ面で基板を支持することを特徴とする熱処理用支持具にある。
本発明の第3の特徴とするところは、第2の特徴において、前記支持部に設けられたテーパ面のエッジ部がR形状となっていることを特徴とする熱処理用支持具にある。
本発明の第4の特徴とするところは、第1の特徴において、前記支持部の基板との接触面には表面粗さが0.1μm以下の鏡面加工が施されていることを特徴とする熱処理用支持具にある。
本発明の第5の特徴とするところは、第1の特徴において、前記支持具の材質は、SiC、表面にCVD−SiCコートを施したSiC、Siのいずれかであることを特徴とする熱処理用支持具にある。
本発明の第6の特徴とするところは、第1の特徴において、前記支持具は、複数枚の基板を略水平状態で隙間をもって複数段に支持するよう構成されていることを特徴とする熱処理用支持具にある。
本発明の第7の特徴とするところは、第1の特徴において、前記支持具は1200℃以上の熱処理に用いられることを特徴とする熱処理用支持具にある。
本発明の第8の特徴とするところは、基板を熱処理する反応炉と、反応炉内で基板を支持する支持具とを有し、前記支持具の基板と接触する支持部は一部が切り欠かれたリング状部材からなり、基板のエッジから5mm以下の領域の2/3以上の部分を支持するよう構成されていることを特徴とする熱処理装置にある。
本発明の第9の特徴とするところは、基板を処理室に搬入する工程と、一部が切り欠かれたリング状部材からなり、基板のエッジから5mm以下の領域の2/3以上の部分を支持するよう構成されている支持部により基板を支持する工程と、基板を前記支持部により支持した状態で熱処理する工程と、熱処理後の基板を処理室より搬出する工程と、を有することを特徴とする熱処理方法にある。
本発明の第10の特徴とするところは、基板を処理室に搬入する工程と、一部が切り欠かれたリング状部材からなり、基板のエッジから5mm以下の領域の2/3以上の部分を支持するよう構成されている支持部により基板を支持する工程と、基板を前記支持部により支持した状態で熱処理する工程と、熱処理後の基板を処理室より搬出する工程と、を有することを特徴とする基板の製造方法にある。
本発明の第11の特徴とするところは、基板を処理室に搬入する工程と、一部が切り欠かれたリング状部材からなり、基板のエッジから5mm以下の領域の2/3以上の部分を支持するよう構成されている支持部により基板を支持する工程と、基板を前記支持部により支持した状態で熱処理する工程と、熱処理後の基板を処理室より搬出する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法にある。
本発明によれば、基板をリング状の部材からなる支持部にて、基板エッジから5mm以下の領域(デバイス作製領域外)の、2/3以上の部分を保持するようにしたので、基板の自重及び熱処理時の基板変形による擦れが生じたとしても、基板に裏面傷やスリップの発生が抑制され、又、仮に発生したとしてもデバイスの品質には関係ないため、製品歩留まりを向上させることができる。また、支持具を、基板エッジから5mm以下の領域の、2/3以上の部分を支持する略リング状の支持部を10mmピッチ以下で、50溝以上設けた一体型のボートとして構成したので、ボートの全長を短くすることができ、また、基板保持枚数(一度に処理する基板の処理枚数)を増やすことも可能となる。また、支柱と支持部(リング状部材)とが一体型のため、例えば3本支柱の多溝ボートにリング状部材を載せる構成よりも安価に製作可能であり、また支柱と支持部との擦れによるパーティクルも発生することはない。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に、本発明の実施形態に係る熱処理装置10を示す。この熱処理装置10は、例えば縦型であり、主要部が配置された筺体12を有する。この筺体12には、ポッドステージ14が接続されており、このポッドステージ14にポッド16が搬送される。ポッド16は、例えば25枚の基板が収納され、図示しない蓋が閉じられた状態でポッドステージ14にセットされる。
筺体12内において、ポッドステージ14に対向する位置には、ポッド搬送装置18が配置されている。また、このポッド搬送装置18の近傍には、ポッド棚20、ポッドオープナ22及び基板枚数検知器24が配置されている。ポッド搬送装置18は、ポッドステージ14とポッド棚20とポッドオープナ22との間でポッド16を搬送する。ポッドオープナ22は、ポッド16の蓋を開けるものであり、この蓋が開けられたポッド16内の基板枚数が基板枚数検知器24により検知される。
さらに、筺体12内には、基板移載機26、ノッチアライナ28及び支持具30(ボート)が配置されている。基板移載機26には基板を保持し搬送する基板保持プレート(ツイーザ)32が設けられ(図1では5枚)、基板移載機26はこの基板保持プレート32を動かすことにより、ポッドオープナ22の位置に置かれたポッド、ノッチアライナ28及び支持具30間で基板を搬送する。ノッチアライナ28は、基板に形成されたノッチまたはオリフラを検出して基板のノッチまたはオリフラを一定の位置に揃えるものである。
図2に、本発明の実施形態に係る反応炉40を示す。この反応炉40は、反応管42を有し、この反応管42内に支持具30が挿入される。支持具30は、複数枚の基板68を略水平状態で隙間(基板ピッチ間隔)をもって複数段に支持するように構成されている。反応管42の下方は、支持具30を挿入するために開放され、この開放部分はシールキャップ44により密閉されるようにしてある。また、反応管42の周囲は、均熱管46により覆われ、さらに均熱管46の周囲にヒータ48が配置されている。熱電対50は、反応管42と均熱管46との間に配置され、反応炉40内の温度をモニタできるようにしてある。そして、反応管42には、処理ガスを導入する導入管52と、処理ガスを排気する排気管54とが接続されている。
次に上述したように構成された熱処理装置10の作用について説明する。
まず、ポッドステージ14に複数枚の基板68を収容したポッド16がセットされると、ポッド搬送装置18によりポッド16をポッドステージ14からポッド棚20へ搬送し、このポッド棚20にストックする。次に、ポッド搬送装置18により、このポッド棚20にストックされたポッド16をポッドオープナ22に搬送してセットし、このポッドオープナ22によりポッド16の蓋を開き、基板枚数検知器24によりポッド16に収容されている基板68の枚数を検知する。
次に、基板移載機26により、ポッドオープナ22の位置にあるポッド16から基板68を取り出し、ノッチアライナ28に移載する。このノッチアライナ28においては、基板68を回転させながら、ノッチを検出し、検出した情報に基づいて複数枚の基板68のノッチを同じ位置に整列させる。次に、基板移載機26により、ノッチアライナ28から基板68を取り出し、支持具30に移載する。
このようにして、1バッチ分の基板68を支持具30に移載すると、例えば700°C程度の温度に設定された反応炉40内に複数枚の基板68を装填した支持具30を装入し、シールキャップ44により反応管42内を密閉する。次に、炉内温度を熱処理温度まで昇温させて、導入管52から処理ガスを導入する。処理ガスには、窒素、アルゴン、水素、酸素等が含まれる。基板68を熱処理する際、基板68は例えば1000°C程度以上の温度、例えば1200℃に加熱される。なお、この間、熱電対50により反応管42内の温度をモニタしながら、予め設定された昇温、熱処理プログラムに従って基板68の熱処理を実施する。
基板68の熱処理が終了すると、例えば炉内温度を700°C程度の温度に降温した後、支持具30を反応炉40からアンロードし、支持具30に支持された全ての基板68が冷えるまで、支持具30を所定位置で待機させる。なお、炉内温度降温の際も、熱電対50により反応管42内の温度をモニタしながら、予め設定された降温プログラムに従って降温を実施する。次に、待機させた支持具30の基板68が所定温度まで冷却されると、基板移載機26により、支持具30から基板68を取り出し、ポッドオープナ22にセットされている空のポッド16に搬送して収容する。次に、ポッド搬送装置18により、基板68が収容されたポッド16をポッド棚20に搬送し、さらにポッドステージ14に搬送して完了する。
次に図3乃至図5を用いて、本発明の実施形態に係る支持具としてのボート30について詳述する。
図3(a)は支持具の正面図、図3(b)は支持具の側面図、図3(c)は支持具の背面図、図4(a)は支持部の横断面図、図4(b)は支持部の縦断面図、図4(c)は支持部の部分拡大図である。また、図5は基板移載時の支持部と移載機の基板支持プレートとの位置関係を示す図である。
支持具30は、本体部56と、本体部56から延出するよう設けられ基板68と接触する支持部58とから主に構成されている。支持部58は複数個(50個以上)10mmピッチ以下で設けられ、本体部56より支持具正面側と内側に向かってそれぞれが平行となるように延出しており、支持具正面側では肋骨型となっている。支持部58は本体部56と一体で構成されている。支持具30(本体部56および支持部58)は、炭化珪素(SiC)、表面にCVD−SiCコートが施された炭化珪素(SiC)、シリコン(Si)からなる群より選択された少なくとも1種類の材料からなるが、1000℃以上、特に1200℃以上の温度帯では炭化珪素(SiC)が好ましい。図3に示すように、本体部56はリング状の上部板60、同じくリング状の下部板62、及び該上部板60と下部板62とを接続する複数(ここでは2本)の支柱64を有する。支柱64は、円筒状部材の表面の一部(正面側)とその反対側(背面側)の一部を部分的に切り欠くことにより構成されており、その断面は略円弧状に構成される。図中75aが正面側の切り欠き部であり、75bが背面側の切り欠き部となっている。
図4に示すように支持部58は、基板68と同心円状のリング状(円環状)部材からなる。このリング状の支持部58は上述のように一部が切り欠かれている。具体的には支持具30の正面側(基板移載機26側)と背面側が切り欠かれ、正面側に第1の切り欠き部75aが、背面側に第2の切欠き部75bが設けられている。この切り欠きは、図5に示すように支持具30への基板移載時に、基板移載機26の基板保持プレート(基板搬送治具)32が通れるだけのスペースを確保するために設けられている。すなわち基板68を基板移載機26の基板保持プレート32から支持部58に移載する際に、基板保持プレート32が支持部58に干渉せずに通過できるようにするために設けられている。切り欠き部75a、75bにより切り欠かれることにより2つとなった支持部58および支柱64はそれぞれ線対称に構成されている。
この支持部58の上面が基板載置面77となり、この基板載置面77に基板68の下面が接触して基板68を載置支持する。このとき、支持部58は基板のエッジから5mm以下の領域を支持する。なお、第1の切り欠き部75aと、第2の切欠き部75bの部分では支持部58と基板68は接触しないため、支持部58は基板外周の2/3程度の部分を支持することとなる。なお、図4(a)中12a、12bの角度は60℃以上とし、基板外周の2/3以上を支持することで基板の自重を外周で均等に受けることが可能となる。よって、支持部58は、基板のエッジから5mm以下の領域の、2/3以上の部分を支持するのが好ましい。この支持具30により、複数枚の基板は略水平状態で隙間をもって複数段に支持されることとなる。
基板68を3点の支持片(溝)で直接接触支持させた場合、炭化珪素製の支持片はシリコンの基板68より硬いため、基板68の自重及び熱処理時の基板変形による擦れ、又は、基板移載機構26により基板68を移載したとき生じる基板68と支持片との擦れ等により基板68の裏面には数μm程度の裏面傷が生じる場合がある。また基板68の自重に対する荷重分散が適当でないために局所的な荷重が発生した場合など、基板68にスリップが発生する場合がある。この裏面傷、スリップがデバイスの作製領域にある場合、デバイスの歩留りが悪化することが考えられる。よって、本発明における支持部58は、リング状の部材として構成して基板68を支持することにより基板にかかる荷重を分散させて、基板に局所的な荷重がかかるのを防止し、基板68にスリップが発生するのを防止するようにしている。また、支持部58をリング形状とすることで支持部58自体の剛性を向上させ、支持部58の平面度を確保している。これにより、支持部58の変形による基板への局所荷重の発生と、支持部58の基板68との接触部の形状による局所荷重の発生とを防止するようにしている。
また、支持部58は、支持部58の基板載置面77と基板裏面との接触部分がデバイス作製領域に入らないように、基板外縁部(エッジ)から5mm以内、好ましくは基板エッジから1.5〜3.0mm程度の非デバイス作製領域において基板を保持するように構成されている。つまり、この支持部58は、基板68のエッジからデバイス作製領域に至るまでの領域に対応する裏面部分においてのみ基板68と接触するよう構成されており、本実施形態では、支持部58は、基板68のエッジから5mm以内、好ましくは基板エッジから1.5〜3mm程度の領域においてのみ基板68と接触するよう構成されている。これにより、仮に、支持部58と基板68との接触により基板裏面に傷が発生したとしても、非デバイス領域に傷が発生するだけであり、デバイス作製領域には傷が発生しないのでデバイスの品質上問題ない。
また、この基板外縁部から5mm以下の領域の基板裏面傷を効果的に抑制するために、図4(c)に示すように支持部58の基板載置面77に、全周にわたりリング中心方向に向かってθ=2〜10°のテーパー角度を有するテーパ面77aとなるよう加工を施し、このテーパー面77aで基板68を支持するようにし、支持部58と基板68との接触面積を減少させるようにしている。この角度θは基板が熱変形した時に基板と支持部58との接触面が増加しない程度の角度となっている。またスリップは基板裏面の傷の深さを浅くすることでも抑制できるので、支持部58の基板載置面77(テーパ面77a)の摩擦抵抗を減らす為に、基板載置面77に表面粗度(Ra)が0.1μm以下、好ましくは0.03μm以下となるような鏡面加工を施している。なお、ここでRaとは算術平均粗さをいう(JIS B 601参照)。また、基板載置面77(テーパ面77a)のエッジ部77bにはRまたは面取り加工が施され、支持部58が鋭角で基板68と接触するのを防止している。
図6に支持部58の溝カッター100による加工状況を示す。円板状の溝カッター100が溝切り方向(図中矢印方向)に進む際、支持部58の溝カッター100と対向する部分である斜線部101が鋭角となっていると、鋭角部が破損する可能性がある。そこで、溝加工を行う前に支持部58正面側の鋭角部(斜線部)101を無くし、溝カッター100と対向する部分に鋭角部がない形状の支持部に対して溝加工を行うようにしている。
図7に支持部58の溝カッター100による加工改善で考えられる形状を示す。溝切りで支持部58背面側の102部の加工を実施する際、加工の面積、加工円周距離が長くなるため、溝切り用の潤滑材が十分に溝部に入らず、加工抵抗が上がり、破損の原因となることも考えられる。そこで、支持部58の背面側である103方向からも潤滑材を入れることができるように、支持部58の背面側を正面側と同様、側面(側壁)部がない形状とするようにしてもよい。
図8に、図7の支持部58をさらに改善した形状の支持部58を示す。図8においては、図7の支持部58の正面側と背面側の側面(側壁)のない部分、すなわち支柱64以外の部分の面積を最小とした形状としている。これにより支持部58の軽量化が図れ、支持具30全体の軽量化も図れる。
本実施形態によれば、支持具を、基板エッジから5mm以下の領域の、2/3以上の部分を支持する略リング状の支持部を10mmピッチ以下で、50溝以上設けた一体型のボートとして構成したので、ボートの全長を短くすることができ、また、基板保持枚数(一度に処理する基板の処理枚数)を増やすことも可能となる。また、支柱と支持部(リング状部材)とが一体型のため、例えば3本支柱の多溝ボートにリング状部材を載せる構成よりも安価に製作可能であり、また支柱と支持部との擦れによるパーティクルも発生することはない。
なお、上記実施形態及び実施例の説明にあっては、熱処理装置として、複数の基板を熱処理するバッチ式のものを用いたが、これに限定するものではなく、枚葉式のものであってもよい。
本発明の熱処理装置は、基板の製造工程にも適用することができる。
SOI(Silicon On Insulator)ウエハの一種であるSIMOX(Separation by Implanted Oxygen)ウエハの製造工程の一工程に本発明の熱処理装置を適用する例について説明する。
まずイオン注入装置等により単結晶シリコンウエハ内へ酸素イオンをイオン注入する。その後、酸素イオンが注入されたウエハを上記実施形態の熱処理装置を用いて、例えばAr、O2雰囲気のもと、1300°C〜1400°C、例えば1350°C以上の高温でアニールする。これらの処理により、ウエハ内部にSiO2層が形成された(SiO2層が埋め込まれた)SIMOXウエハが作製される。
また、SIMOXウエハの他、水素アニールウエハの製造工程の一工程に本発明の熱処理装置を適用することも可能である。この場合、ウエハを本発明の熱処理装置を用いて、水素雰囲気中で1200°C程度以上の高温でアニールすることとなる。これによりIC(集積回路)が作られるウエハ表面層の結晶欠陥を低減することができ、結晶の完全性を高めることができる。
また、この他、エピタキシャルウエハの製造工程の一工程に本発明の熱処理装置を適用することも可能である。
以上のような基板の製造工程の一工程として行う高温アニール処理を行う場合であっても、本発明の熱処理装置を用いることにより、基板のスリップの発生を防止することができる。
本発明の熱処理装置は、半導体装置の製造工程にも適用することも可能である。
特に、比較的高い温度で行う熱処理工程、例えば、ウェット酸化、ドライ酸化、水素燃焼酸化(パイロジェニック酸化)、HCl酸化等の熱酸化工程や、硼素(B)、リン(P)、砒素(As)、アンチモン(Sb)等の不純物(ドーパント)を半導体薄膜に拡散する熱拡散工程等に適用するのが好ましい。
このような半導体デバイスの製造工程の一工程としての熱処理工程を行う場合においても、本発明の熱処理装置を用いることにより、スリップの発生を防止することができる。
本発明の実施形態に係る熱処理装置を示す概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る反応炉を示す概略断面図である。 本発明の実施形態に係る支持具を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。 本発明の実施形態に係る支持部を示す図であり、(a)は横断面図、(b)は縦断面図、(c)は部分拡大図である。 本発明の実施形態に係る基板移載時の支持部と移載機のプレートの位置関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る支持部の溝カッターによる加工状況を示す図である。 本発明の実施形態に係る支持部の溝カッターによる加工改善で考えられる形状を示す図である。 本発明の実施形態に係る支持部の面積を最小とした形状を示す図である。
符号の説明
10 熱処理装置
30 支持具
32 基板移載機の基板支持プレート
56 本体部
58 支持部
64 支柱
68 基板
75a 正面側切り欠き部
75b 背面側切り欠き部
77 基板載置面
77a テーパ面
77b エッジ部

Claims (11)

  1. 基板を支持する熱処理用支持具であって、前記支持具の基板と接触する支持部は一部が切り欠かれたリング状部材からなり、基板のエッジから5mm以下の領域の2/3以上の部分を支持するよう構成されていることを特徴とする熱処理用支持具。
  2. 前記支持部にはテーパ面が設けられ、このテーパ面で基板を支持することを特徴とする請求項1記載の熱処理用支持具。
  3. 前記支持部に設けられたテーパ面のエッジ部がR形状となっていることを特徴とする請求項2記載の熱処理用支持具。
  4. 前記支持部の基板との接触面には表面粗さが0.1μm以下の鏡面加工が施されていることを特徴とする請求項1記載の熱処理用支持具。
  5. 前記支持具の材質は、SiC、表面にCVD−SiCコートを施したSiC、Siのいずれかであることを特徴とする請求項1記載の熱処理用支持具。
  6. 前記支持具は、複数枚の基板を略水平状態で隙間をもって複数段に支持するよう構成されていることを特徴とする請求項1記載の熱処理用支持具。
  7. 前記支持具は1200℃以上の熱処理に用いられることを特徴とする請求項1記載の熱処理用支持具。
  8. 基板を熱処理する反応炉と、反応炉内で基板を支持する支持具とを有し、前記支持具の基板と接触する支持部は一部が切り欠かれたリング状部材からなり、基板のエッジから5mm以下の領域の2/3以上の部分を支持するよう構成されていることを特徴とする熱処理装置。
  9. 基板を処理室に搬入する工程と、
    一部が切り欠かれたリング状部材からなり、基板のエッジから5mm以下の領域の2/3以上の部分を支持するよう構成されている支持部により基板を支持する工程と、
    基板を前記支持部により支持した状態で熱処理する工程と、
    熱処理後の基板を処理室より搬出する工程と、
    を有することを特徴とする熱処理方法。
  10. 基板を処理室に搬入する工程と、
    一部が切り欠かれたリング状部材からなり、基板のエッジから5mm以下の領域の2/3以上の部分を支持するよう構成されている支持部により基板を支持する工程と、
    基板を前記支持部により支持した状態で熱処理する工程と、
    熱処理後の基板を処理室より搬出する工程と、
    を有することを特徴とする基板の製造方法。
  11. 基板を処理室に搬入する工程と、
    一部が切り欠かれたリング状部材からなり、基板のエッジから5mm以下の領域の2/3以上の部分を支持するよう構成されている支持部により基板を支持する工程と、
    基板を前記支持部により支持した状態で熱処理する工程と、
    熱処理後の基板を処理室より搬出する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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