JP4573354B2 - 固形化粧料製品の製造方法及びその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、型内に充填され成形された口紅等の固形化粧料を剥離し容器装着部に装着する場合に用いられる固形化粧料製品の製造方法及びその装置に関する。
従来の固形化粧料製品の製造方法としては、例えば金型内に充填され成形された固形化粧料を軸線方向に沿って摺動させて金型から剥離する剥離工程、及び、剥離した金型内の固形化粧料を軸線方向に沿って摺動させて容器装着部に装着する容器装着工程を、エアーにより連続的・一体的にを行うものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−354号公報
ところで、固形化粧料の剥離をエアーにより行うには、成形された金型内の固形化粧料の外周部が金型の内周部に相当な付着力で固着していることから、固形化粧料の外周部が金型の内周部から確実に剥離されるように、相当な高圧力でエアーを作用させる必要がある。これに対し、固形化粧料の容器装着部への装着をエアーにより適切に行うには、固形化粧料の剥離の場合に比してかなりの低圧力でエアーを作用させる必要がある。なぜなら、固形化粧料の容器装着部への装着を固形化粧料の剥離の場合と同程度のエアー圧力で行った場合には、固形化粧料の基端部が相当に速い摺動速度で容器装着部に衝突してしまい、この衝突時の衝撃により固形化粧料の基端部の潰れや容器装着部からのはみ出し、固形化粧料の短尺化を生じさせるからである。
しかしながら、従来の固形化粧料製品の製造方法では、かかる固形化粧料の剥離及び固形化粧料の容器装着部への装着を連続的・一体的に行うこととしているため、固形化粧料の剥離と固形化粧料の容器装着部への装着との間でエアー圧力・摺動速度の調整を的確に行うことは事実上相当に困難である。
そこで、本発明の課題は、固形化粧料の剥離及び固形化粧料の容器装着部への装着を順次エアーにより行う場合において、固形化粧料の基端部の潰れや容器装着部からのはみ出し、固形化粧料の短尺化を生じさせないように、固形化粧料の容器装着部への装着を適切なエアー圧力・摺動速度で行うことができる固形化粧料製品の製造方法及びその装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る固形化粧料製品の製造方法は、型内に充填され成形された固形化粧料をエアーにより軸線方向に摺動させて型から剥離する剥離工程を行い、続いて剥離し移動した固形化粧料をエアーにより軸線方向に摺動させて容器装着部に装着する容器装着工程を行う固形化粧料製品の製造方法であって、剥離工程は、成形された固形化粧料の基端部に対向して緩衝受止部材を配置した上で、この緩衝受止部材に向けて固形化粧料を摺動させて行うものであり、容器装着工程は、移動した固形化粧料の基端部に対向して緩衝受止部材に換えて容器装着部を配置した上で、固形化粧料を静止状態から容器装着部に向けて摺動させて行うものであることを特徴としている。
このような固形化粧料製品の製造方法によれば、固形化粧料の剥離及び固形化粧料の容器装着部への装着を順次エアーにより行う場合において、あらかじめ配置した緩衝受止部材に向けて成形された型における固形化粧料を軸線方向に摺動させて剥離し得ることとなるため、剥離に伴い固形化粧料が勢い余って相当に速い速度で軸線方向に沿って摺動したとしても、固形化粧料を緩衝受止部材によって緩衝しながら受け止めることが可能となり、その結果、固形化粧料の容器装着部への装着を行う前に、固形化粧料を緩衝しながら静止させることが可能となる。
それゆえ、このような固形化粧料製品の製造方法によれば、型における固形化粧料を剥離により摺動自在とし、かつ、緩衝受止部材により一旦静止状態とした上で、改めてエアーにより軸線方向に摺動させて固形化粧料の容器装着部への装着を行うことが可能となるため、固形化粧料の容器装着部への装着を適切なエアー圧力・摺動速度で行うことが可能となり、これにより、固形化粧料の基端部が相当に速い摺動速度で容器装着部に衝突し、この衝突時の衝撃により固形化粧料の基端部の潰れや容器装着部からのはみ出し、固形化粧料の短尺化を生じさせるという事態を確実に回避することが可能となる。
一方、このような固形化粧料製品の製造方法を具現化する装置発明は、固形化粧料を成形するとともに、成形された固形化粧料をエアーにより軸線方向に摺動させて容器装着部に装着することを可能とする型と、成形された固形化粧料を摺動させて型から剥離し、剥離し移動した固形化粧料を軸線方向に摺動させて容器装着部に装着するためのエアーを吹き込むエアー吹込手段と、成形された固形化粧料の基端部に対向して配置されることにより剥離に伴いエアーにより軸線方向に摺動してくる固形化粧料を緩衝しつつ受け止める緩衝受止部材と、成形された固形化粧料をエアー吹込手段から吹き込まれたエアーにより型から剥離する際に緩衝受止部材を固形化粧料の基端部に対向して配置し、剥離し移動した固形化粧料をエアー吹込手段から吹き込まれたエアーにより容器装着部に装着する際に容器装着部を固形化粧料の基端部に対向して配置する対向部材配置手段とを備えたことを特徴としている。
このような固形化粧料製品の製造装置によれば、適宜タイミングで緩衝受止部材を固形化粧料の基端部に対向して配置し容器装着部を固形化粧料の基端部に対向して配置する対向部材配置手段を備えたため、固形化粧料の剥離及び固形化粧料の容器装着部への装着を順次エアーにより行う場合において、あらかじめ配置した緩衝受止部材に向けて成形された型における固形化粧料を軸線方向に摺動させて剥離することが可能となり、剥離に伴い固形化粧料が勢い余って相当に速い速度で軸線方向に沿って摺動したとしても、固形化粧料を緩衝受止部材によって緩衝しながら受け止められることになり、その結果、容器装着部への装着を行うに当たって、固形化粧料を緩衝しながら静止させることが可能となる。
よって、このような固形化粧料製品の製造装置によれば、型における固形化粧料を剥離により摺動自在とし、かつ、緩衝受止部材により一旦静止状態とした上で、改めてエアーにより軸線方向に摺動させて固形化粧料の容器装着部への装着を行うことができるため、固形化粧料の容器装着部への装着を適切なエアー圧力・摺動速度で行うことが可能となり、その結果、固形化粧料の基端部が相当に速い摺動速度で容器装着部に衝突し、この衝突時の衝撃により固形化粧料の基端部の潰れや容器装着部からのはみ出し、固形化粧料の短尺化を生じさせるという事態が確実に回避されることとなる。
本発明に係る固形化粧料製品の製造方法及びその装置によれば、固形化粧料の剥離及び固形化粧料の容器への装着を順次エアーにより行う場合において、固形化粧料の基端部の潰れや容器装着部からのはみ出し、固形化粧料の短尺化を生じないこととなる。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る固形化粧料製品の製造装置の全体構成及び同製造装置を用いて行う固形化粧料製品の製造方法の一段階を説明する縦断面図、図2は同製造装置の全体構成及び同製造方法の一段階を説明する縦断面図、図3は同製造装置を用いて行う固形化粧料製品の製造方法の一段階を説明する縦断面図、図4は同製造方法の一段階を説明する縦断面図、図5は同製造方法の一段階を説明する縦断面図、図6は同製造方法の一段階を説明する縦断面図、図7は同製造方法の一段階を説明する縦断面図、図8は同製造方法の一段階を説明する縦断面図である。
本実施の形態において、固形化粧料製品の製造装置は、例えば成形された型における固形化粧料としての棒状化粧料たる口紅を剥離し容器装着部に装着する場合に用いられるものとして構成されている。
そして、この固形化粧料製品の製造装置は、図1及び図2に示すように、型たる金型1と、エアー吹込手段2と、緩衝受止部材たるスポンジ3と、対向部材配置手段4とを備えたものとして構成されている。
以下、これらの各構成要素についてさらに詳細に説明する。
(1)金型1
金型1は、溶融化粧料が充填され固化されることにより口紅101を成形する役割を果たすものとして構成されている(図2参照)。
加えて、金型1は、図1〜図3及び図6〜図8に示すように、成形された口紅101をエアーにより軸線方向に摺動させて剥離し、剥離し移動した口紅101をエアーにより軸線方向に摺動させて容器102の先端に開設された挿入口を通じて容器102内に組み込まれた容器装着部たる芯チャック102aに装着することを可能とする構造を有している。
具体的には、金型1は、図2〜図8に示すように、口紅101の外形形状に対応したキャビティ11、成形された口紅101をキャビティ11外に排出するための口紅排出口12及びこの口紅排出口12に対しキャビティ11内における口紅101を挟んで対向する部位に設けられキャビティ11内にエアーを吹き込むためのエアー吹込孔13を備えた各個をその口紅排出口12を対向部材配置手段4側に向けて横に連続して配置してなるものとして構成されている。
このような金型1は、これらの図に示すように、平面方向移動装置5の上に載置されている。ここで、平面方向移動装置5は、図1〜図8に示すように、下側に配設された固定架台51と、上部に金型1が固定されており、固定架台51の上で軸線方向に沿った平面方向移動たるスライド移動を行う板状の平面方向移動体52とを備えている。
このような平面方向移動装置5により、口紅101が芯チャック102aに装着された後、平面方向移動体52を芯チャック102a側に対し反対側である軸線方向に沿った平面方向にキャビティ11内にエアーを吹き込みながら移動させることにより、成形された口紅101を芯チャック102aへの装着を保持しながら口紅排出口12を通じてキャビティ11外に排出することが可能となっている(図6〜図8参照)。
なお、この平面方向移動装置5には、エアー圧力を直線運動に変換することにより軸線方向に沿ったスライド移動を具体化するエアーシリンダの他、このエアーシリンダによる軸線方向に沿ったスライド移動にガタツキを生じないようにする直送案内機器等の機械要素を含む。
(2)エアー吹込手段2
エアー吹込手段2は、図1〜図3及び図6〜図8に示すように、金型1内に充填され成形された口紅101(成形された金型1における口紅101)を軸線方向に摺動させて金型1から剥離し、剥離し移動した金型1における口紅101を軸線方向に摺動させて芯チャック102aに装着することを可能とするエアーを吹き込む役割を果たすものとして構成されている。
具体的には、このエアー吹込手段2は、図1〜図8に示すように、圧縮されたエアーを供給するためのコンプレッサー(図示外)と、コンプレッサーから供給されたエアーを各個のキャビティ11内に向けて搬送するためのエアー搬送管21と、各エアー搬送管21及び各エアー吹込孔13をエアー搬送管21によるエアーの搬送方向を変えながら接続するとともに接続箇所における気密状態を確保するエアー継手22とを備えたものとして構成されている。
(3)スポンジ3
スポンジ3は、図1〜図3に示すように、成形された金型1内の(金型1における)口紅101の基端部に対向して配置されることにより、剥離に伴い相当に速い速度で軸線方向に摺動してくる口紅101を緩衝しながら受け止めて静止させる役割を果たすものとして構成されている。
したがって、このような役割を果たすものであれば、本発明においてスポンジ3の代わりに繊維質のもの、毛状のものその他の緩衝受止部材を用いても差し支えない。
具体的には、スポンジ3は、金型1各個に対応し得るよう手前側から奥行側に向けて延びる板状又は棒状に形成されており、金型1に対向するスポンジ用架台42の側部に対し接着剤その他の固定手段を介して固定されている(図1〜図8参照)。
(4)対向部材配置手段4
対向部材配置手段4は、図8及び図1に示すように、成形された金型1内の(金型1における)口紅101をエアー吹込手段2から吹き込まれたエアーにより金型1から剥離する際に、スポンジ3を口紅101の基端部に対向して配置する役割を果たすものとして構成されている。
加えて、対向部材配置手段4は、図4及び図5に示すように、剥離し移動した金型1内の(金型1における)口紅101をエアー吹込手段2から吹き込まれたエアーにより容器102内に組み込まれた芯チャック102aに装着する際に、芯チャック102aを口紅101の基端部に対向して配置する役割をも果たすものとして構成されている。
具体的には、対向部材配置手段4は、図2〜図8に示すように、下側に配設され、スポンジ3が口紅101の基端部に対向する位置と芯チャック102aが口紅101の基端部に対向する位置との間で高さ方向移動たるスライド移動が可能である高さ方向移動体41と、スポンジ3が金型1に対向するスポンジ用架台42の側部に対し接着剤その他の固定手段を介して固定され、高さ方向移動体41の上部に対し固定されたスポンジ用架台42と、上部に対し容器ホルダー44が着脱可能に固定され、スポンジ用架台42の上部に対し固定された容器ホルダー用架台43と、容器ホルダー用架台43に固定されるべき容器ホルダー44と、金型1が平面方向移動体52に固定されたこと及び容器ホルダー44が容器ホルダー用架台43に固定されたことを検知するためのセンサ(図示外)と、センサによる検知に基づいて高さ方向移動体41の移動タイミングを制御するタイミング制御手段(図示外)と備えたものとして構成されている。
なお、この対向部材配置手段4には、エアー圧力を直線運動に変換することにより垂直方向に沿ったスライド移動を具体化するエアーシリンダの他、このエアーシリンダによる垂直方向に沿ったスライド移動にガタツキを生じないようにする直送案内機器等の機械要素をも含む。
次に、このような固形化粧料製品の製造装置を用いて行う固形化粧料製品の製造方法は、剥離工程と、これに続いて行われる容器装着工程とを含むものとして構成されている。
以下、これらの各工程についてさらに詳細に説明する。
(1)剥離工程
剥離工程は、図1〜図3に示すように、成形された金型1内の(金型1における)口紅101をエアーにより軸線方向に摺動させることにより剥離するというものである。
すなわち、先ず、センサによって金型1が平面方向移動体52に固定されたこと及び容器ホルダー44が容器ホルダー用架台43に固定されたことを検知されると、高さ方向移動体41は、タイミング制御手段によってスポンジ3が口紅101の基端部に対向する位置に位置するように高さ方向の移動を開始する(図1参照)。
高さ方向移動体41の高さ方向の移動によってスポンジ3が口紅101の基端部に対向する位置に位置すると、高さ方向移動体41は、タイミング制御手段によって高さ方向の移動を停止し、これにより、スポンジ3は、成形された金型1内の(金型1における)口紅101の基端部に対向して配置されることとなる(図2参照)。
そして、成形された金型1内の(金型1における)口紅101の基端部に対向してスポンジ3が配置されると、エアー吹込手段2は、タイミング制御手段によって圧縮されたエアーをエアー吹込孔13を通じて容器102内に吹き込む(図3参照)。
これにより、成形された金型1内の(金型1における)口紅101は、キャビティ11の内面から剥離することとなるが、通常、剥離に伴い固形化粧料が勢い余って高さ方向移動装置側に向かって相当に速い速度で軸線方向に沿って摺動する(同図参照)。
しかし、口紅101は、スポンジ3によって緩衝しながら受け止められることとなり、その結果、口紅101を芯チャック102aに装着するに先立って、口紅101を緩衝しながら静止させることが可能となる(同図参照)。
(2)容器装着工程
容器装着工程は、図4〜図8に示すように、剥離工程に続いて行われる工程であって、剥離し移動した金型1内の(金型1における)口紅101をエアーにより軸線方向に摺動させて芯チャック102aに装着するというものである。
すなわち、剥離し移動した金型1内の(金型1における)口紅101がスポンジ3によって緩衝されながら受け止められ、一旦静止状態におかれると、平面方向移動体52は、タイミング制御手段によって口紅101の基端部がスポンジ3から離間する位置に位置するように平面方向の移動を行う(図4参照)。
続いて、口紅101の基端部がスポンジ3から離間する位置に位置すると、高さ方向移動体41は、タイミング制御手段によって芯チャック102aが口紅101の基端部に対向する位置に位置するように高さ方向の移動を再開する(図5参照)。
そして、高さ方向移動体41の高さ方向の移動によって芯チャック102aが口紅101の基端部に対応する高さに位置すると、高さ方向移動体41は、タイミング制御手段によって高さ方向の移動を停止する。加えて、平面方向移動体52は、タイミング制御手段によって平面方向の移動によって芯チャック102aが口紅101の基端部に対向する位置に位置するように平面方向の移動を行う(図6参照)。
これにより、芯チャック102aは、スポンジ3に換えて、剥離し移動した金型1内の(金型1における)口紅101の基端部に対向して配置されることとなる(同図参照)。
そして、剥離し移動した金型1内の(金型1における)口紅101の基端部に対向して芯チャック102aが配置されると、エアー吹込手段2は、タイミング制御手段によって圧縮されたエアーをエアー吹込孔13を通じて容器102内に吹き込む(同図参照)。
これにより、剥離し移動した金型1内の(金型1における)口紅101は、キャビティ11の内面に沿って芯チャック102aに向かって摺動することとなるが、金型1内の(金型1における)口紅101を剥離により摺動自在となっており、しかも、スポンジ3により一旦静止状態とされているため、改めてエアーにより軸線方向に摺動させて口紅101を芯チャック102aに装着させることが可能となる(図7参照)。
すなわち、口紅101の芯チャック102aへの装着は、適切なエアー圧力・摺動速度で行われることとなり、その結果、口紅101の基端部が相当に速い摺動速度で芯チャック102aに衝突し、この衝突時の衝撃により口紅101の基端部の潰れや芯チャック102aからのはみ出し、口紅101の短尺化を生じさせるという事態が確実に回避されることとなる(同図参照)。
以上説明したように、本実施の形態に係る固形化粧料製品の製造装置によれば、適宜タイミングでスポンジ3を口紅101の基端部に対向して配置し芯チャック102aを口紅101の基端部に対向して配置する対向部材配置手段4を備えたため、口紅101の剥離及び口紅101の芯チャック102aへの装着を順次エアーにより行う場合において、あらかじめ配置したスポンジ3に向けて成形された金型1内の(金型1における)口紅101を軸線方向に摺動させて剥離することが可能となり、剥離に伴い口紅101が勢い余って相当に速い速度で軸線方向に沿って摺動したとしても、口紅101をスポンジ3によって緩衝しながら受け止められることが可能となっており、その結果、芯チャック102aへの装着を行うに当たって、口紅101を緩衝しながら静止させることが可能となっている。
すなわち、このような固形化粧料製品の製造装置によれば、金型1内の(金型1における)口紅101を剥離により摺動自在とし、かつ、スポンジ3により一旦静止状態とした上で、改めてエアーにより軸線方向に摺動させて口紅101の芯チャック102aへの装着を行うことが可能となっているため、口紅101の芯チャック102aへの装着を適切なエアー圧力・摺動速度で行うことが可能となっており、その結果、口紅101の基端部が相当に速い摺動速度で芯チャック102aに衝突し、この衝突時の衝撃により口紅101の基端部の潰れや芯チャック102aからのはみ出し、口紅101の短尺化を生じさせるという事態が確実に回避されることが可能となっている。
本発明の一実施の形態に係る固形化粧料製品の製造装置の全体構成及び同製造装置を用いて行う固形化粧料製品の製造方法の一段階を説明する縦断面図である。 同製造装置の全体構成及び同製造方法の一段階を説明する縦断面図である。 同製造方法の一段階を説明する縦断面図である。 同製造方法の一段階を説明する縦断面図である。 同製造方法の一段階を説明する縦断面図である。 同製造方法の一段階を説明する縦断面図である。 同製造方法の一段階を説明する縦断面図である。 同製造方法の一段階を説明する縦断面図である。
符号の説明
1 金型
2 エアー吹込手段
3 スポンジ
4 対向部材配置手段
5 平面方向移動装置
11 キャビティ
12 口紅排出口
13 エアー吹込孔
21 エアー搬送管
22 エアー継手
41 高さ方向移動体
42 スポンジ用架台
43 容器ホルダー用架台
44 容器ホルダー
51 固定架台
52 平面方向移動体
101 口紅
102 容器
102a 芯チャック

Claims (2)

  1. 型内に充填され成形された固形化粧料をエアーにより軸線方向に摺動させて該型から剥離する剥離工程を行い、続いて剥離し移動した固形化粧料をエアーにより軸線方向に摺動させて容器装着部に装着する容器装着工程を行う固形化粧料製品の製造方法であって、
    前記剥離工程は、前記成形された固形化粧料の基端部に対向して緩衝受止部材を配置した上で、この緩衝受止部材に向けて該固形化粧料を摺動させて行うものであり、
    前記容器装着工程は、前記移動した固形化粧料の基端部に対向して前記緩衝受止部材に換えて容器装着部を配置した上で、該固形化粧料を静止状態から該容器装着部に向けて摺動させて行うものであることを特徴とする固形化粧料製品の製造方法。
  2. 固形化粧料を成形するとともに、成形された固形化粧料をエアーにより軸線方向に摺動させて容器装着部に装着することを可能とする型と、
    成形された固形化粧料を摺動させて前記型から剥離し、剥離し移動した固形化粧料を軸線方向に摺動させて容器装着部に装着するためのエアーを吹き込むエアー吹込手段と、
    成形された固形化粧料の基端部に対向して配置されることにより剥離に伴いエアーにより軸線方向に摺動してくる固形化粧料を緩衝しつつ受け止める緩衝受止部材と、
    成形された固形化粧料を前記エアー吹込手段から吹き込まれたエアーにより前記型から剥離する際に前記緩衝受止部材を該固形化粧料の基端部に対向して配置し、剥離し移動した固形化粧料を前記エアー吹込手段から吹き込まれたエアーにより容器装着部に装着する際に当該容器装着部を該固形化粧料の基端部に対向して配置する対向部材配置手段とを備えたことを特徴とする固形化粧料製品の製造装置。
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