JP2003048034A - 潤滑剤吹付装置付鍛造プレスおよび潤滑剤吹付装置付鍛造プレスにおける潤滑剤吹付方法 - Google Patents

潤滑剤吹付装置付鍛造プレスおよび潤滑剤吹付装置付鍛造プレスにおける潤滑剤吹付方法

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JP2003048034A JP2001233406A JP2001233406A JP2003048034A JP 2003048034 A JP2003048034 A JP 2003048034A JP 2001233406 A JP2001233406 A JP 2001233406A JP 2001233406 A JP2001233406 A JP 2001233406A JP 2003048034 A JP2003048034 A JP 2003048034A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成型する金型に合わせて最適な状態で、金型に
確実に潤滑剤を吹付けることができ、成形された鍛造製
品の品質が低下することを防ぐことができる潤滑剤吹付
装置付鍛造プレスおよび潤滑剤吹付装置付鍛造プレスに
おける潤滑剤吹付方法を提供する。 【解決手段】固定型と移動型とからなる金型2 ,3に鍛
造素材Bを供給搬出するための自動送り装置10と、金
型2 ,3の表面に潤滑剤を吹付けるための潤滑剤吹付装
置20を備えた鍛造プレスであって、潤滑剤吹付装置2
0が、金型2 ,3の表面に向けて潤滑剤を噴射するノズ
ル22と、ノズル22を、移動型と自動送り装置10の
フィードバー12との間から、金型2 ,3間に挿入離脱
させるアーム21と、移動型を固定型に接近離間させる
方向において、ノズル22と一対の金型2 ,3との相対
的な位置を調整するノズル移動装置25とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潤滑剤吹付装置付
鍛造プレスおよび潤滑剤吹付装置付鍛造プレスにおける
潤滑剤吹付方法に関する。鍛造プレスでは、一対の金型
によって鍛造素材を挟んで加圧し、一対の金型に形成さ
れている形穴の形状に鍛造素材を成形する。このとき、
鍛造素材と金型との間に発生する摩擦力を小さくして金
型の変形を防ぎ型寿命を延ばしたり、鍛造素材の型穴内
での流れや、鍛造品の寸法精度および表面粗さを良好に
するために、金型の表面には潤滑剤が塗布されている。
本発明は、金型の表面に潤滑剤を塗布することができる
潤滑剤吹付装置付鍛造プレスおよび潤滑剤吹付装置付鍛
造プレスにおける潤滑剤吹付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は自動送り装置110が設けられた
鍛造プレス100の概略説明図である。同図に示すよう
に、鍛造プレス100は、上ダイホルダー104と下ダ
イホルダー105を備えており、上ダイホルダー104
の下面および下ダイホルダー105の上面に上下一対の
上型102、下型103がそれぞれ取り付けられてい
る。また、図4において、符号110は成形前の鍛造素
材Bを上型102と下型103の間に供給したり、成形
された鍛造素材Bを次工程に搬送するための自動送り装
置であり、符号111は鍛造素材Bを支持するためのフ
ィンガーであり、符号112は鍛造素材Bを支持したフ
ィンガー111を上下および前後(図4では紙面に垂直
な方向)に移動させるためのフィードバーである。さら
に、符号120は上下一対の上型102、下型103の
表面に、潤滑剤を吹き付けるための潤滑剤吹付け装置で
あり、この潤滑剤吹付装置120は上下一対の上型10
2、下型103に向けて進退可能なアーム121と、ア
ーム121の先端に設けられたノズル部122とを備え
ている。このため、自動送り装置110によって鍛造素
材Bを上型102と下型103の間に供給し、その後、
上ダイホルダー104を下降させて、上型102と下型
103を接近させれば、上型102と下型103の間に
鍛造素材Bを挟んで加圧することができるので、上型1
02および下型103に設けられた型穴の形状に鍛造素
材Bを成形することができる。ついで、上ダイホルダー
104を上昇させて上型102と下型103を離間させ
た後、自動送り装置110のフィンガー111によって
鍛造素材Bを支持し、フィードバー112を前進させれ
ば、鍛造素材Bを次工程に搬送することができる。そし
て、自動送り装置110によって鍛造素材Bを搬送して
いる間に、潤滑剤吹付装置120のノズル部122を前
進させてアーム121を上型102と鍛造素材Bの上端
との間に位置させれば、ノズル部122によって上型1
02および下型103の型穴に潤滑剤を吹付けることが
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の鍛造
プレス100 では、ノズル部122 は、上型102 と下型103
に向かって水平には移動できるが、その高さは一定とさ
れている。したがって、多種類の鍛造製品を生産する鍛
造プレス100 では、下型103 から離間させたときに、フ
ィードバー112 のリフト量がもっとも大きくなる鍛造素
材Bを成型するときでも、アーム121 がフィードバー11
2 に当たらないようにノズル部122 の高さを設定しなけ
ればならない。すると、図5に示すように、ノズル部12
2 と上型102 との間の距離が短くなり、上型102 では潤
滑剤を吹付けることができる範囲が狭くなってしまう。
すると、偏平な薄物製品を成型する金型の場合、上型10
2 における型穴の面積が広いので、上型102 の型穴全面
に潤滑剤を吹付けることができない。このため、上型10
2 と下型103 の間に鍛造素材Bを挟んで加圧したとき
に、型穴内での鍛造素材Bの流れが悪くなったり、鍛造
素材Bの表面粗さが低下してしまうという問題がある。
【0004】本発明はかかる事情に鑑み、成型する金型
に合わせて最適な状態で、金型に確実に潤滑剤を吹付け
ることができ、成形された鍛造製品の品質が低下するこ
とを防ぐことができる潤滑剤吹付装置付鍛造プレスおよ
び潤滑剤吹付装置付鍛造プレスにおける潤滑剤吹付方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の潤滑剤吹付装
置付鍛造プレスは、固定型と移動型とからなる鍛造素材
を挟んで成型するための一対の金型と、該一対の金型に
鍛造素材を供給搬出するための自動送り装置と、前記一
対の金型の表面に潤滑剤を吹付けるための潤滑剤吹付装
置を備えた鍛造プレスであって、前記自動送り装置が、
前記鍛造素材を支持するための一対のフィンガーと、該
一対のフィンガーによって支持された鍛造素材を、前記
一対の金型に搬入搬出するためのフィードバーとからな
り、前記潤滑剤吹付装置が、前記一対の金型の表面に向
けて潤滑剤を噴射するノズルと、該ノズルを、前記移動
型と前記フィードバーとの間から、前記一対の金型間に
挿入離脱させるアームと、前記移動型を前記固定型に接
近離間させる方向において、前記ノズルと前記一対の金
型との相対的な位置を調整するノズル移動装置とからな
ることを特徴とする。請求項2の潤滑剤吹付装置付鍛造
プレスは、請求項1記載の発明において、前記自動送り
装置によって前記鍛造素材を前記一対の金型に搬入する
ときに、前記ノズル移動装置が、前記自動送り装置のフ
ィードバーが前記鍛造素材を前記固定型に接近させる動
作に合わせて、前記潤滑剤吹付装置のノズルを前記固定
型に接近させることを特徴とする。請求項3の潤滑剤吹
付装置付鍛造プレスにおける潤滑剤吹付方法は、固定型
と移動型とからなる鍛造素材を挟んで成型するための一
対の金型と、該一対の金型に鍛造素材を供給搬出するた
めの自動送り装置と、前記一対の金型の表面に潤滑剤を
吹付けるための潤滑剤吹付装置を備えた鍛造プレスであ
って、前記潤滑剤吹付装置のノズルが潤滑剤を前記一対
の金型に吹き付ける前に、前記移動型を前記固定型に接
近離間させる方向において、前記ノズルと前記一対の金
型との相対的な位置を調整することを特徴とする。請求
項4の潤滑剤吹付装置付鍛造プレスにおける潤滑剤吹付
方法は、請求項3記載の発明において、前記自動送り装
置によって前記鍛造素材を前記一対の金型に搬入すると
きに、前記自動送り装置のフィードバーが前記鍛造素材
を前記固定型に接近させる動作に合わせて、前記潤滑剤
吹付装置のノズルを前記固定型に接近させ、その途中で
前記潤滑剤吹付装置のノズルから潤滑剤を噴射させるこ
とを特徴とする。
【0006】請求項1の発明によれば、ノズル移動装置
によって、ノズルを一対の金型の両方の型穴全面に潤滑
剤を吹き付けることができる位置まで移動させれば、ど
のような金型であっても、金型の型穴全面に潤滑剤を確
実に吹き付けることができる。したがって、型穴内での
鍛造素材の流れを安定させることができるし、鍛造素材
の表面粗さを良好に保つことができる。請求項2の発明
によれば、フィードバーが固定型に接近する動作に合わ
せてノズルを固定型に向けて移動させるので、リフト量
の大きい鍛造素材を成型する金型であっても、ノズルが
一対の金型の両方の型穴全面に潤滑剤を吹き付けること
ができる位置まで移動したときにノズルから金型に潤滑
剤を噴射すれば、金型の型穴全面に潤滑剤を確実に吹き
付けることができる。したがって、型穴内での鍛造素材
の流れを安定させることができるし、鍛造素材の表面粗
さを良好に保つことができる。請求項3の発明によれ
ば、ノズルを一対の金型の両方の型穴全面に潤滑剤を吹
き付けることができる位置まで移動させれば、どのよう
な金型であっても、金型の型穴全面に潤滑剤を確実に吹
き付けることができる。したがって、型穴内での鍛造素
材の流れを安定させることができるし、鍛造素材の表面
粗さを良好に保つことができる。請求項4の発明によれ
ば、フィードバーが固定型に接近する動作に合わせてノ
ズルを固定型に向けて移動させるので、リフト量の大き
い鍛造素材を成型する金型であっても、ノズルが一対の
金型の両方の型穴全面に潤滑剤を吹き付けることができ
る位置まで移動したときにノズルから金型に潤滑剤を噴
射すれば、金型の型穴全面に潤滑剤を確実に吹き付ける
ことができる。したがって、型穴内での鍛造素材の流れ
を安定させることができるし、鍛造素材の表面粗さを良
好に保つことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本実施形態の潤滑剤吹付装置
付鍛造プレス1の概略説明図である。同図に示すよう
に、本実施形態の潤滑剤吹付装置付鍛造プレス1は、上
下一対の金型2 ,3、自動送り装置10および潤滑剤吹
付装置20を備えており、上型2を下型3に接近離間さ
せる方向において、潤滑剤吹付装置20のノズル22と
上下一対の金型2 ,3との相対的な位置を調整すること
ができるようにしたことが特徴である。
【0008】まず、上下一対の金型2 ,3を説明する。
図1において、符号4および符号5は、それぞれ上ダイ
ホルダーおよび下ダイホルダーを示している。この上ダ
イホルダー4と下ダイホルダー5の間には、複数の金型
2 ,3が設けられている。各金型2 ,3のうち、上型2
は上ダイホルダー4の下端に取り付けられており、下型
3は下ダイホルダー5の上端に取り付けられている。こ
のため、上下一対の金型2 ,3間に鍛造素材Bを配置し
て、上ダイホルダー4を下降させれば、上型2が下型3
に接近し、上型2と下型3の間に鍛造素材Bを挟んで加
圧することができるので、鍛造素材Bを成形することが
できる。しかも、上ダイホルダー4と下ダイホルダー5
の間には、複数の金型2 ,3が設けられているので、複
数の工程を同時に行うことができる。上記の上型2およ
び下型3が、それぞれ特許請求の範囲にいう移動型およ
び固定型である。
【0009】つぎに、自動送り装置10を説明する。図
1に示すように、上ダイホルダー4と下ダイホルダー5
の間において、上下一対の金型2 ,3の両側方には、左
右一対のフィードバー12 ,12が設けられている。こ
の左右一対のフィードバー12 ,12は、上下および前
後(図1では紙面に垂直)に移動可能に設けられてい
る。この左右一対のフィードバー12 ,12には、複数
組の左右一対のフィンガー11 ,11が、互いに対向す
るように取り付けられている。この複数組の左右一対の
フィンガー11 ,11は、複数の金型2 ,3に取り付け
られた鍛造素材Bに対して、それぞれ接近離間自在に設
けられている。
【0010】このため、鍛造が終了して、上型2が上ダ
イホルダー4とともに上方に移動した後で、左右一対の
フィンガー11 ,11を成型された鍛造素材Bに接近さ
せれば、左右一対のフィンガー11 ,11によって鍛造
素材Bを支持することができる。そして、左右一対のフ
ィンガー11 ,11によって鍛造素材Bを支持した状態
で左右一対のフィードバー12 ,12を上方に移動させ
れば、鍛造素材Bが下型3から離間され、その状態で、
左右一対のフィードバー12 ,12を前進させれば、鍛
造素材Bを次工程に送ることができる。
【0011】つぎに、潤滑剤吹付装置20を説明する。
図1において、符号21は潤滑剤吹付装置20のアーム
を示している。このアーム21は、その基端部側を、支
持フレーム23の軸受23b によって水平かつその軸方向
そって前進後退自在に持されている。また、支持フレー
ム23には、アーム21を進退させるためのアーム進退
手段31が設けられている。このアーム支持手段31
は、一端が前記アーム21に取り付けられ、他端部にネ
ジ孔が形成された進退部材31c と、アーム21と平行に
設けられ、進退部材31c のネジ孔に螺合したネジ軸31b
と、このネジ軸31b の一端に主軸が取り付けられたサー
ボモータ31a とから構成されている。このため、サーボ
モータ31a を駆動させれば、ネジ軸31b が回転し、保持
部材31c がネジ軸に沿って前進後退するので、アーム2
1が、その軸方向に沿って前進後退させることができ
る。
【0012】前記アーム21の先端には、前記複数の金
型2 ,3に対応するように分岐してノズル22が設けら
れている。このノズル22は、その上方および下方に、
潤滑剤を同時に噴霧することができるものである。各ノ
ズル22の配置は、例えば4工程金型では各工程の金型
2 ,3に対応してノズル22が設けられ、5工程金型で
は中間の3つの金型2 ,の各々に対応してノズル22が
設けられている。このため、上下一対の金型2 ,3が離
間しているときに、アーム21を前進させれば、上型2
とフィードバー12の間から、アーム21の先端に設け
られたノズル22を上下一対の金型2 ,3間に挿入する
ことができる。そして、ノズル22を、上下一対の金型
2 ,3間に挿入した状態で、ノズル22から潤滑剤を噴
霧すれば、潤滑剤を上下一対の金型2 ,3の表面に吹き
付けることができる。なお、金型2 ,3の数とノズル2
2配置については上記の配置に限定されず、種々の配置
を取ることができる。、
【0013】また、前記アーム21を支持する支持フレ
ーム23は、サーボモータ25a 、ネジ軸25b および移動
部材25c からなるノズル移動装置25によって支持され
ている。。図1に示すように、前記支持フレーム23の
下端には、移動部材25c が取り付けられている。この移
動部材25c には、図示しないネジ孔が形成されており、
このネジ孔には、鉛直に配設されたネジ軸25b が螺合し
ている。このネジ軸25b の一端には、サーボモータ25a
の主軸が取り付けられている。このため、サーボモータ
25a を正転逆転させれば、ネジ軸25b が回転し、ネジ軸
25b に沿って移動部材25c が昇降するので、前記支持フ
レーム23を水平に昇降させことができる。つまり、支
持フレーム23によって水平に支持されたアーム21
を、水平に保ったままで、上下に昇降させることができ
る。したがって、上型2を下型3に接近離間させる方向
において、アーム21の先端に取り付けられたノズル2
2と、上下一対の金型2 ,3との相対的な位置を調整す
ることができる。
【0014】上記のごとき構成であるので、本実施形態
の潤滑剤吹付装置付鍛造プレス1は、ノズル移動装置2
5によって、ノズル22を、上下一対の金型2 ,3の両
方の型穴全面に潤滑剤を吹き付けることができる位置ま
で移動させれば、どのような金型であっても、上下一対
の金型2 ,3の型穴全面に潤滑剤を確実に吹き付けるこ
とができる。したがって、型穴内での鍛造素材Bの流れ
を安定させることができるし、鍛造素材Bの表面粗さを
良好に保つことができる。
【0015】なお、図3に示すように、支持フレーム2
3の後端を、床面に設置されたベースフレームBの上端
に上下に揺動自在に取り付けて、ノズル移動装置25に
よって支持フレーム23の先端のみを上下に揺動させる
構造としてもよい。この場合、アーム21や支持フレー
ム23、アーム進退手段31の荷重を、ノズル移動装置
25だけでなくベースフレームBにも支持させることが
できるので、ノズル移動装置25のコンパクトにするこ
とができる。
【0016】さらになお、アーム21を上下一対の金型
2 ,3に向けて前進後退させる機構は、上記の構造に限
定されず、アーム21を、その軸方向に沿って進退させ
ることができるものであれば、どのような装置を用いて
もよい。さらになお、ノズル移動装置25は上記の構造
に限定されず、支持フレーム23を上下に昇降させるこ
とができるものであれば、どのような装置を用いてもよ
い。
【0017】つぎに、本実施形態の潤滑剤吹付装置付鍛
造プレス1の作用と効果を説明する。本実施形態の潤滑
剤吹付装置付鍛造プレス1は、複数の工程を同時に行う
ために、複数の金型2 ,3を備えているが、全ての金型
2 ,3では型打ちを行わず、隣接する金型2 ,3のう
ち、いずれか一方のみが型打ちを行う状態で鍛造作業が
行うことがある。例えば、4工程の型打ちを同時に行う
場合では、第一工程の金型によって型打ちが行われてい
るときは、第三工程では型打ちを行うが、第二、第四工
程では型打ちをしないように、自動送り装置10によっ
て鍛造素材Bを一個飛ばしで搬送している。
【0018】図1に示すように、鍛造が終了すると、上
型2が、上ダイホルダー4とともに上昇し、上下一対の
金型2 ,3が離間する。
【0019】ついで、左右一対のフィンガー11 ,11
を、図示しない鍛造素材Bに接近させれば、左右一対の
フィンガー11 ,11によって成型された鍛造素材Bを
支持することができる。そして、左右一対のフィンガー
11 ,11によって鍛造素材Bを支持した状態で左右一
対のフィードバー12 ,12を上方に移動させれば、鍛
造素材Bを下型3から離間させることができる。そし
て、左右一対のフィードバー12 ,12を前進させれ
ば、成型された鍛造素材Bが図示しない次工程の金型2
,3まで移動される。
【0020】ついで、ノズル移動装置25によって支持
フレーム23とともにアーム21を昇降させて、上下一
対の金型2 ,3の両方の型穴全面に潤滑剤を吹き付ける
ことができる高さ、例えば上型2の移動方向における上
下一対の金型2 ,3の中間と同じ高さまでノズル22を
移動させる。そして、アーム進退手段31によってアー
ム21を前進させて、フィードバー12と上型2との間
から、ノズル22を上下一対の金型2 ,3の間に挿入
し、ノズル22から潤滑剤を噴霧すれば、上下一対の金
型2 ,3の型穴全面に潤滑剤を確実に吹き付けることが
できる。
【0021】もし、鍛造素材Bが、等速ジョイントやピ
ニオンシャフト等のように、本体部より下方に伸びた長
尺な軸部を有するような鍛造品(軸物製品)である場
合、以下のようにしてノズル22が潤滑剤を噴霧する位
置を調整する。
【0022】図2は軸物製品を型打ちしたときにおける
における潤滑剤吹き付け作業の説明図である。なお、図
2では、型打が終了した金型2 ,3であって、今回は型
打を行わない、つまり鍛造素材Bが搬入されない金型2
,3を示している。まず、左右一対のフィンガー11 ,
11によって鍛造素材Bを支持した状態で左右一対のフ
ィードバー12 ,12を上方に移動させてから前進させ
る。すると、自動送り装置10によって、図示しない成
型された鍛造素材Bが次工程の金型まで移動される。つ
いで、ノズル移動装置25によって支持フレーム23と
ともにアーム21を上昇させてから、アーム進退手段3
1によってアーム21を前進させて、フィードバー12
と上型2との間にノズル22を挿入する(図2(A)) 。
やがて、フィードバー12が下降することによって、図
示しない次工程の金型の下型に鍛造素材Bが載せられる
が、このとき、フィードバー12が下降する動作、つま
り、フィードバー12が下型3に接近する動作に合わせ
てアーム21を下降させれば、ノズル22を下型3に接
近させことができ、上型2から離間させることができる
(図2(B) )。そして、ノズル22が、上下一対の金型
2 ,3の両方の型穴全面に潤滑剤を吹き付けることがで
きる高さまで下降したときに、ノズル22から潤滑剤を
噴射すれば、上下一対の金型2 ,3の型穴全面に潤滑剤
を確実に吹き付けることができる。
【0023】したがって、本実施形態の潤滑剤吹付装置
付鍛造プレス1によれば、成型する金型2,3に合わせ
て最適な状態で、金型2,3に確実に潤滑剤を吹付ける
ことができ、成形された鍛造製品の品質が低下すること
を防ぐことができるという効果を奏する。
【0024】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、どのような金
型であっても、金型の型穴全面に潤滑剤を確実に吹き付
けることができるので、型穴内での鍛造素材の流れを安
定させることができるし、鍛造素材の表面粗さを良好に
保つことができる。請求項2の発明によれば、リフト量
の大きい鍛造素材を成型する金型であっても、金型の型
穴全面に潤滑剤を確実に吹き付けることができるので、
型穴内での鍛造素材の流れを安定させることができる
し、鍛造素材の表面粗さを良好に保つことができる。請
求項3の発明によれば、どのような金型であっても、金
型の型穴全面に潤滑剤を確実に吹き付けることができる
ので、型穴内での鍛造素材の流れを安定させることがで
きるし、鍛造素材の表面粗さを良好に保つことができ
る。請求項4の発明によれば、リフト量の大きい鍛造素
材を成型する金型であっても、金型の型穴全面に潤滑剤
を確実に吹き付けることができるので、型穴内での鍛造
素材の流れを安定させることができるし、鍛造素材の表
面粗さを良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の潤滑剤吹付装置付鍛造プレス1の
概略説明図である。
【図2】軸物製品を型打ちしたときにおけるにおける潤
滑剤吹き付け作業の説明図である。
【図3】他の実施形態の潤滑剤吹付装置付鍛造プレス1
の概略説明図である。
【図4】自動送り装置110 が設けられた鍛造プレス100
の概略説明図である。
【図5】従来の鍛造プレス100 における潤滑剤吹き付け
作業の説明図である。
【符号の説明】 1 潤滑剤吹付装置付鍛造プレス 2 上型 3 下型 10 自動送り装置 11 フィンガー 12 フィードバー 20 潤滑剤吹付装置 21 アーム 22 ノズル 25 ノズル移動装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定型と移動型とからなる鍛造素材を挟ん
    で成型するための一対の金型と、該一対の金型に鍛造素
    材を供給搬出するための自動送り装置と、前記一対の金
    型の表面に潤滑剤を吹付けるための潤滑剤吹付装置を備
    えた鍛造プレスであって、前記自動送り装置が、前記鍛
    造素材を支持するための一対のフィンガーと、該一対の
    フィンガーによって支持された鍛造素材を、前記一対の
    金型に搬入搬出するためのフィードバーとからなり、前
    記潤滑剤吹付装置が、前記一対の金型の表面に向けて潤
    滑剤を噴射するノズルと、該ノズルを、前記移動型と前
    記フィードバーとの間から、前記一対の金型間に挿入離
    脱させるアームと、前記移動型を前記固定型に接近離間
    させる方向において、前記ノズルと前記一対の金型との
    相対的な位置を調整するノズル移動装置とからなること
    を特徴とする潤滑剤吹付装置付鍛造プレス。
  2. 【請求項2】前記自動送り装置によって前記鍛造素材を
    前記一対の金型に搬入するときに、前記ノズル移動装置
    が、前記自動送り装置のフィードバーが前記鍛造素材を
    前記固定型に接近させる動作に合わせて、前記潤滑剤吹
    付装置のノズルを前記固定型に接近させることを特徴と
    する請求項1記載の潤滑剤吹付装置付鍛造プレス。
  3. 【請求項3】固定型と移動型とからなる鍛造素材を挟ん
    で成型するための一対の金型と、該一対の金型に鍛造素
    材を供給搬出するための自動送り装置と、前記一対の金
    型の表面に潤滑剤を吹付けるための潤滑剤吹付装置を備
    えた鍛造プレスであって、前記潤滑剤吹付装置のノズル
    が潤滑剤を前記一対の金型に吹き付ける前に、前記移動
    型を前記固定型に接近離間させる方向において、前記ノ
    ズルと前記一対の金型との相対的な位置を調整すること
    を特徴とする潤滑剤吹付装置付鍛造プレスにおける潤滑
    剤吹付方法。
  4. 【請求項4】前記自動送り装置によって前記鍛造素材を
    前記一対の金型に搬入するときに、前記自動送り装置の
    フィードバーが前記鍛造素材を前記固定型に接近させる
    動作に合わせて、前記潤滑剤吹付装置のノズルを前記固
    定型に接近させ、その途中で前記潤滑剤吹付装置のノズ
    ルから潤滑剤を噴射させることを特徴とする請求項3記
    載の潤滑剤吹付装置付鍛造プレスにおける潤滑剤吹付方
    法。
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