JP2000141430A - ゴルフボールの離型方法 - Google Patents

ゴルフボールの離型方法

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JP2000141430A
JP2000141430A JP31768298A JP31768298A JP2000141430A JP 2000141430 A JP2000141430 A JP 2000141430A JP 31768298 A JP31768298 A JP 31768298A JP 31768298 A JP31768298 A JP 31768298A JP 2000141430 A JP2000141430 A JP 2000141430A
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molding
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Takehiko Yamaguchi
武彦 山口
Keisuke Ihara
敬介 井原
Michio Inoue
道夫 井上
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Bridgestone Sports Co Ltd
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Bridgestone Sports Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 内部に球状キャビティを形成し、このキ
ャビティをほぼ2等分する位置に割面を有する割型を具
備する金型を使用して上記キャビティ内で形成したゴル
フボール成形物を離型する方法において、上記一方の割
型を割面に対し垂直方向に成形物から引き離すと共に、
この割型の引き離し方向と逆方向でかつ相対的に引き離
し速度と同じ又は遅い速度で引き離した割型から離型さ
れた成形物表面を押圧することにより、他方の割型に成
形物を残すことを特徴とするゴルフボールの離型方法を
提供する。 【効果】 本発明のゴルフボールの離型方法は、成形物
に対して、成形物を傷つけることなく、迅速かつ簡単に
任意の割型に成形物を残して離型することができ、取り
出し作業の自動化に好適に対応し得るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ツーピース,スリ
ーピース以上の多層構造ゴルフボール、糸巻きゴルフボ
ールの射出成形金型、圧縮成形金型などの各種ゴルフボ
ール用成形金型にて得られた成形物を傷つけることな
く、迅速かつ簡単に任意の割型に成形物を残して離型す
ることができ、取り出し作業の自動化に好適に対応し得
るゴルフボールの離型方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフボールの射出成形物を得る場合、
通常、例えば、図2に示すような内部に球状キャビティ
Cを形成し、このキャビティCの赤道に相当する位置に
割面Pを有する上型1と下型2を具備した金型Mを使用
する。この金型MはキャビティCの周面区域に形成され
たランナー3、及びこのランナー3と連結し、キャビテ
ィCに開口するゲート4とを具備する。また、上型1と
下型2は、夫々型の内外を連通し、キャビティ内に開口
するサポートピン孔5と、該サポートピン孔5に挿通さ
れ進退可能に設けられたサポートピン6とを複数本(図
示の例では上下各4本)有する。
【0003】図2に示された金型Mを用いて球状の被成
形物(図示の例では弾性コア8)にカバー材樹脂を射出
するに当っては、まず、弾性コア8をキャビティCの中
心部になるように上・下型1,2に夫々設けたサポート
ピン6の先端で支持する。次いで、配備したコア8と、
キャビティを構成する割型内面9(以下、成形面とい
う)との間にできた空所に樹脂供給源(図示せず)より
高温・高圧の樹脂をランナー3、ゲート4を通じて導入
するものである。
【0004】ここで、コア8を支持するサポートピン6
は、樹脂の導入状態に応じてキャビティ内から後退し、
射出終了直前又は射出終了とほぼ同時にその先端がキャ
ビティCの成形面のレベルに位置するように設けられて
いる(図3参照)。
【0005】また、射出成形によって得られたゴルフボ
ール成形物mは、ゲート4並びにランナー3内に残った
樹脂と一体化しているため、キャビティC内の球形ボー
ルの部分B’(以下、ボール部という。)と、ランナー
・ゲートに残った樹脂がそのまま硬化(以下、夫々ラン
ナー部3’、ゲート部4’という)してボールの赤道上
に連結した形状になっている。
【0006】この場合、離型作業は、上記金型Mを開型
(上型1と下型2とを開くこと)することによって行わ
れるが、上述したように、ボール部分以外の成形部分が
赤道面上(割面上)に形成されている上、もともとゴル
フボール成形材料は割型との付着力が高いこともあっ
て、開型作業により成形物はいずれか一方の割型に残る
のが一般的である。
【0007】このため、ゴルフボールの離型作業は、ま
ず成形物が付着していないほうの割型を引き離し、次い
で、成形物を他方の割型から離型する作業が通常行なわ
れている。
【0008】しかしながら、このような離型作業は、作
業者にとって容易ではない。即ち、成形物が下型2に付
着しているときは、成形物を下から上方向に向かって引
き離し、逆に上型1に付着した場合には、成形物を上か
ら下方向に向かって引き離す必要があるからである。ま
た、ゴルフボールの離型作業において、金型Mを開型し
たとき、定まった方向の割型に成形物が残らないと、取
り出し作業を能率よく行なうことができず、自動化にも
良好に対応し得ない。更に、ゴルフボールの表面構造
は、ボール性能を特定する上で重要な役割を果たすもの
であるが、無理やり成形物を割型から取り出そうとする
と、表面が傷ついてボール性能の劣化等を招くという問
題もある。
【0009】そこで、成形物を一方の割型に確実に残す
ための方法がいくつか提案されている。例えば、図3の
Aで示される部分を拡大した図4のように、ランナー3
の所定位置(図示の例では、割面に対して90°の位
置)に下型ランナー3と連結する略円錐筒状の空所(ア
ンダーカット)Uを設け、成形時にランナー3と連結し
たくびれ部Kを形成し、開型の際に成形物が下型から比
較的離れ難くなるようにしたものである。
【0010】しかしながら、この方法は、成形物mのラ
ンナー部3’を下型に残すことはできても、ゲート部
4’の径が著しく細いため、ボール部B’が上型1に強
固に付着している場合には引き離す際にゲート部4’が
折れてしまい、ボール部B’が上型1に付着したまま分
離してしまうことがある。このような場合には、両方の
割型から成形物を取り出さねばならず、更に面倒である
ことは云うに及ばない。
【0011】一方、図示しないが、ゴルフボールの他の
成形方法として知られる圧縮成形においては、成形物を
特定した側に残すための金型として、斜め割モールド等
が提案されている(特開昭54−41977号公報)
が、作業性が悪いのと、金型Mの加工が困難であるため
ほとんど実用化されていない。このため開型時に、成形
物を特定側に残すことは困難視されている。
【0012】本発明は、上記問題に鑑みなされたもの
で、ゴルフボールの成形金型として知られる射出成形金
型、圧縮成形金型などで成形された成形物を傷つけるこ
となく、迅速かつ簡単に任意の割型に成形物を残して離
型することができ、取り出し作業の自動化に好適に対応
し得るゴルフボールの離型方法を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、下記のゴルフボールの離型方法を提供す
る。 請求項1:内部に球状キャビティを形成し、このキャビ
ティをほぼ2等分する位置に割面を有する割型を具備す
る金型を使用して上記キャビティ内で形成したゴルフボ
ール成形物を離型する方法において、上記一方の割型を
割面に対し垂直方向に成形物から引き離すと共に、この
割型の引き離し方向と逆方向でかつ相対的に引き離し速
度と同じ又は遅い速度で引き離した割型から離型された
成形物表面を押圧することにより、他方の割型に成形物
を残すことを特徴とするゴルフボールの離型方法。 請求項2:上記一方の割型が、割型内外を連通しキャビ
ティに開口するピン孔と、このピン孔に進退可能に挿通
されたピンとを具備し、該割型を割面に対し垂直方向に
成形物から引き離すと共に、上記ピンの突き出し及び/
又は上記ピン孔とピンとの間隙からエアブローを行うこ
とにより成形物表面を押圧するようにした請求項1記載
のゴルフボールの離型方法。 請求項3:上記ピンの先端が金型の成形面と一致する形
状である請求項2記載のゴルフボールの離型方法。 請求項4:上記一方の割型が、割型内外を連通しキャビ
ティに開口する連通孔を有し、該割型を割面に対し垂直
方向に成形物から引き離すと共に、上記連通孔からエア
ブローを行うことにより成形物表面を押圧するようにし
た請求項2又は3記載のゴルフボールの離型方法。 請求項5:割型の引き離しを開始した後に、ピンの突き
出し及び/又はエアブローを開始するようにした請求項
2乃至4のいずれか1項記載のゴルフボールの離型方
法。 請求項6:ピンの突き出しとエアブローとを開始時間を
変えて行なうようにした請求項5記載のゴルフボールの
離型方法。 請求項7:エアブローを開始した後にピンの突き出しを
行なうようにした請求項6記載のゴルフボールの離型方
法。
【0014】即ち、本発明者は、射出成形、圧縮成形等
の従来より公知のゴルフボール成形金型にて成形物を製
造し、上記金型を開型してゴルフボール成形物を取り出
す際に、割型を割面に対し垂直方向に成形物から引き離
すと共に、この引き離し方向と逆方向でかつ相対的に引
き離し速度と同じ又は遅い速度で引き離した割型から離
型された成形物表面を押圧し、一方の割型を開型すると
共に他方の割型に成形物を残すことにより、任意の方向
に成形品を残した離型作業を簡単に行なうことができ
て、取り出し作業の自動化に好適に対応し得ることを知
見した。
【0015】特に、この場合、上記一方の割型が、割型
内外を連通しキャビティに開口するピン孔と、このピン
孔に進退可能に挿通されたピンとを具備させるか、或い
は連通孔を形成し、該割型を割面に対し垂直方向に成形
物から引き離すと共に、上記ピンの突き出し及び/又は
上記ピン孔とピンとの間隙又は連通孔からエアブローを
行うようにすれば、成形物表面を傷つけることなく、良
好に離型作業を行なうことができることを見出し、本発
明をなすに至ったものである。
【0016】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、本発明につき図
面を参照して更に詳しく説明するが、金型の構造につい
て従来例で説明したものと同様の箇所については、同一
の参照符号を付して、その説明を省略する。
【0017】本発明の離型方法は、成形物を離型するた
めの方法であり、例えば、図2、3に示される射出成形
金型で製造されたゴルフボール成形物を離型する方法と
して好適に採用し得るものである。
【0018】ここで、本発明で開型する金型は、キャビ
ティをほぼ2等分する位置に割面を有する割型を具備し
ていれば、射出成形金型でも、圧縮成形金型でもよい。
【0019】このような金型としては、通常、割型内外
を連通し、キャビティに開口するピン孔と、このピン孔
に進退可能に挿通され、コアを支持するサポートピンと
を有する金型を用いることができる。この場合、図2の
射出成形金型は、上・下型に夫々4本ずつのサポートピ
ンが設けられているが、サポートピンの本数は、特に制
限されるものではなく、公知の金型に具備された本数で
あってもよい。
【0020】また、割型も上・下型2つ割タイプのもの
に制限されず、左右2つ割タイプ、3つ以上の複数の割
型を組み合わせたもの等を挙げることができる。
【0021】更に、図2の例では、進退可能に設けたピ
ンとして被成形物(図示の例では弾性コア8)を支える
サポートピン6を用いたが、射出成形金型の場合、進退
可能なピンとしては、サポートピンに限られるものでは
なく、上述したように成形物を押圧可能に設けることが
できればよく、成形物の押圧を専用に行うピンとして新
たに具備した金型を使用してもよい。
【0022】また、図2の射出成形金型は、キャビティ
Cの両極位置にキャビティC内のガスを排出するための
ベント孔a及びベントピンb(進退せず)より成るベン
ト手段7が設けられているが、このベント手段7は必須
ではなく、金型の種類に応じて設けることができる。
【0023】本発明の離型方法は、上記割型を具備した
金型で、上記キャビティ内で形成した成形物を離型する
際、上記一方の割型を割面に対し垂直方向に成形物から
引き離すと共に、この割型の引き離し方向と逆方向でか
つ相対的に引き離し速度と同じ又は遅い速度で割型から
引き離した割型から離型された成形物表面を押圧するこ
とにより、他方の割型に成形物を残すものである。この
場合、押圧手段としては、成形物から引き離す一方の割
型に、割型内外を連通し開口するピン孔と、このピン孔
に進退可能に挿通されたピンとを設け、このピンの突き
出しや上記ピン孔とピンとの間隙からエアブローを行な
う方法が有効である。なお、このピン孔及びピンとして
は、上記サポートピン挿入用のピン孔及びサポートピン
を利用することができるが、これとは別個に成形物押圧
を専用に行なうピン孔及びピンを設けてもよい。更に、
押圧手段としては、上記一方の割型に、その内外を連通
してキャビティに開口する連通孔を設け、この連通孔か
らエアブローを行なうことも有効である。この連通孔と
しても、上記ベント孔を利用することができるが、ベン
ト孔とは別個に設けることもできる。
【0024】このように、本発明において、押圧力を加
える押圧手段としては、ピンを突き出す方法、エアブロ
ーを加える方法などを有効に採用することができるが、
ピンを突き出す方法としては、サポートピンを用いる場
合、射出終了時に成形物と接触したサポートピン6の先
端にて割型を引き離す方向とは逆方向に突き出せばよ
く、例えば、ピンを具備した割型を引き離す際に、ピン
6の先端がボール部B’に接触している場合は、ピンを
射出終了時の接触状態のまま保持し、上型だけを引き離
すようにすればよい。
【0025】即ち、図1を参照して説明すると、射出成
形後(図3)に上型1を割面Pに対して垂直方向に開型
すると共に、上型1より離型する成形物の表面を押圧手
段(図示の例ではサポートピン6の先端による押圧)で
上型1の引き離し速度に応じて調整された方向・速度に
て押圧することにより、成形物を他の割型に残すもので
ある。
【0026】従って、ゴルフボール成形物が、中央に位
置するボール部B’と、その赤道面に放射状に伸びるゲ
ート4内で硬化したゲート部4’、このゲート部4’に
連結すると共にランナー内で硬化した土星の環状に連な
るランナー部3’とを有する複雑な形状であったり、表
面に設計されたディンプルが形成されている場合でも、
引き離した割型によって成形物表面が傷つくことがなく
良好な成形面が得られる。しかも、所望の位置に成形物
を残すことができるので、成形物が残った他の割型の取
り外し作業の自動化に好適に対応するものである。
【0027】圧縮成形金型の脱型ピンを使用する場合
も、射出成形金型と同様にして脱型ピンにて突き出しを
行なうことができる。従って、脱型ピンは、成形物を金
型から取り出す際に、静止した割型から突き出して使用
するのではなく、一方の割型を開型しながら、開型速度
に応じて該割型が具備したピンにて突き出しを行なうよ
うにすればよい。
【0028】また、上述したように、成形物の押圧に使
用するピンはサポートピンや脱型ピンに限られるもので
はなく、上述したように、例えば、成形物を押圧する専
用のピンを設けたり、割型がもともと具備している通常
は動かさないピンを、進退可能に設けて利用することも
できる。このような例としては、ガス抜きに設けたベン
ト手段7のベントピンbを成形物表面まで届く長さと
し、かつ進退可能に設けて、上記サポートピンと同様の
押圧を行なうようにしたり、ランナーに到達するように
内外を連通する孔を設け、この孔から進退可能なランナ
ー押圧ピンを複数本(通常3〜8本、特に4本)設けて
ランナー部を押圧するようにすることなどを挙げること
ができる。
【0029】なお、上記ピンの突き出し速さは、相対的
に引き離す割型の速度と同じか又は引き離し速度より遅
くすることを要し、引き離す割型速度より相対的に速い
と、成形物を損傷するおそれがある。
【0030】本発明において、上記ピンの先端は、形状
が割型の成形面と一体化する形状であることが好まし
く、特にカバー層を形成する金型である場合には、ゴル
フボール表面のディンプル又は土手部に対応する凸凹状
に調整されたものであることが好ましい。
【0031】次に、エアブローによる方法は、引き離さ
れる割型に設けた孔から成形物表面に対して行なうこと
が一般的であり、例えば、射出成形金型に対して行なう
のであれば、サポートピン孔とサポートピンとの間隙や
ベントピン孔とベントピンとの間隙を通じて、また、圧
縮成形金型に対して行なう場合は、脱型ピン孔と脱型ピ
ンとの間隙を通じて夫々行なうことができる。更に、こ
れらの割型にエアブロー専用の割型内外を連通する連通
孔を設けてここからエアブローを行なってもよい。
【0032】この場合、エアブローのための流路は上記
ピン孔とピンとの隙間を用いる必要はなく、引き離す割
型にエアブロー専用の流路が形成されている場合には、
この流路から行なってよいことは勿論である。
【0033】上記エアブローは、エア圧力源(図示せ
ず)から供給されるエア圧を用いてもよい。この場合、
ピン孔とピンとの隙間の合計は割面側から見た平面とす
ると、0.1〜3.0mm2、特に0.5〜1.5mm2
であることが好ましく、またエアブローの圧力は、夫々
の箇所において引き離す割型の速度と同じか又は引き離
し速度より遅くするものであるが、特に、キャビティ開
口位置において4〜20kg/cm2、特に8〜10k
g/cm2であることが好ましい。
【0034】本発明の離型方法は、上記成形物を押圧す
るのに際し、上述したピンの突き出しとエアブローとを
それぞれ単独で行なっても、これらを併用することも可
能であるが、これら操作を併用することが好ましい。従
って、例えば割型の引き離しを行なった後又は同時に、
エアブローを行い、次いでピンの突き出しを行ったり、
これとは順序を逆にして、ピンの突き出し後、エアブロ
ーを行なったり、更に、割型の引き離しと同時に両者に
よる押圧を開始してもよい。
【0035】特に、本発明においては、引き離しを開始
した後に、エアブロー、ピンの突き出しの順に開始する
ことが好ましい。
【0036】上記割型の引き離し操作、ピン突き出し、
及びエアブローは、それぞれ適宜な手段を用いて独立し
て働くように制御されることが好ましい。その理由は、
例えば、割型引き離し開始後にピン突き出しを開始した
り、エアブロー後にピンの突き出しを行なうことにより
ピン突き出し圧力を低減することができ、それによって
成形物を傷つけることなく成形時間全体の短縮ができる
からであり、また装置(金型)によって或いは成形材料
によって割型の引き離し速度、ピン突き出し速度が異な
るためである。
【0037】次に、本発明の実施例につき、図面を参照
して説明する。
【0038】即ち、図2に示される射出成形金型Mで、
弾性コア8をサポートピン6の先端で上・下より球状キ
ャビティCの中心に支持し、ランナー3,ゲート4を通
じて配備したコア8と成形面9との間にできた空所にカ
バー樹脂(アイオノマー樹脂)を導入し成形を行なっ
た。
【0039】そして、図3に示されるように、コア8を
支持するサポートピン6を、樹脂の射出終了とほぼ同時
にキャビティCの成形面のレベルに先端を位置させて成
形を終了した。
【0040】この場合、得られた成形物mは、中央に位
置するボール部B’とその周面に土星の環状に連なるラ
ンナー部3’がゲート部4’を介して連結したものであ
るが、これを離型するために、上型の引き離し速度40
mm/sで引き離しを開始した後、成形物に対しピン孔
5とピン6との隙間からエアブローを加えた。この場
合、エアブローはエア圧力源(図示せず)から、キャビ
ティ開口位置において8kg/cm2になるように供給
し、更にピン孔6とピン5との隙間の合計(4本分)を
割面側から見た平面は0.59mm2であった。
【0041】エアブローを開始した後、成形物と接触し
たピン6を突き出し速度20mm/sで突き出して離型
を行なった。
【0042】以上のように離型され所望の下型に残った
成形物は、成形物の表面形状が良好で、ゲート部、ラン
ナー部も良好に離型できた。
【0043】
【発明の効果】本発明のゴルフボールの離型方法は、成
形物を傷つけることなく、迅速かつ簡単に任意の割型に
成形物を残して離型することができ、取り出し作業の自
動化に好適に対応し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の離型方法を示す説明図である。
【図2】射出成形金型を示す断面図である。
【図3】同例における射出終了時を示す断面図である。
【図4】従来例のアンダーカットを示す説明図である。
【符号の説明】
M 金型 C キャビティ 1 上型 2 下型 3 ランナー 4 ゲート 5 ピン孔 6 ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 道夫 埼玉県秩父市大野原20番地 ブリヂストン スポーツ株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AG19 AH61 CA09 CA11 CB01 CK53 CK83 CM02 CM08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に球状キャビティを形成し、このキ
    ャビティをほぼ2等分する位置に割面を有する割型を具
    備する金型を使用して上記キャビティ内で形成したゴル
    フボール成形物を離型する方法において、上記一方の割
    型を割面に対し垂直方向に成形物から引き離すと共に、
    この割型の引き離し方向と逆方向でかつ相対的に引き離
    し速度と同じ又は遅い速度で引き離した割型から離型さ
    れた成形物表面を押圧することにより、他方の割型に成
    形物を残すことを特徴とするゴルフボールの離型方法。
  2. 【請求項2】 上記一方の割型が、割型内外を連通しキ
    ャビティに開口するピン孔と、このピン孔に進退可能に
    挿通されたピンとを具備し、該割型を割面に対し垂直方
    向に成形物から引き離すと共に、上記ピンの突き出し及
    び/又は上記ピン孔とピンとの間隙からエアブローを行
    うことにより成形物表面を押圧するようにした請求項1
    記載のゴルフボールの離型方法。
  3. 【請求項3】 上記ピンの先端が金型の成形面と一致す
    る形状である請求項2記載のゴルフボールの離型方法。
  4. 【請求項4】 上記一方の割型が、割型内外を連通しキ
    ャビティに開口する連通孔を有し、該割型を割面に対し
    垂直方向に成形物から引き離すと共に、上記連通孔から
    エアブローを行うことにより成形物表面を押圧するよう
    にした請求項2又は3記載のゴルフボールの離型方法。
  5. 【請求項5】 割型の引き離しを開始した後に、ピンの
    突き出し及び/又はエアブローを開始するようにした請
    求項2乃至4のいずれか1項記載のゴルフボールの離型
    方法。
  6. 【請求項6】 ピンの突き出しとエアブローとを開始時
    間を変えて行なうようにした請求項5項記載のゴルフボ
    ールの離型方法。
  7. 【請求項7】 エアブローを開始した後にピンの突き出
    しを行なうようにした請求項6記載のゴルフボールの離
    型方法。
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