JP4572867B2 - 画像処理装置、画像処理方法および画像形成装置 - Google Patents
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例えば、電子写真方式によりカラー画像を形成するカラー画像形成装置においては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の4色のトナー像を、記録媒体である用紙の上に順次重ね刷りすることによってカラー画像を作成している。その際に、各色トナー像の濃淡は、上記した2値化処理を用いて、多数の微小な網点の集合として再現される。
さらには、中間調の画像濃度領域でのトナー過多は、現像工程においてトナーを不要に消費してしまうという問題も引き起こす。
そこで、2値化処理を行なうに際しては、充分な最大濃度を確保しつつ、中間調の画像濃度領域でのトナー過多を抑制することが必要となる。
しかしながら、網点を中空構造とすると、ハイライト部分(低濃度域)において画像の途切れが生じ易い。そのために、中空構造の網点は、低濃度域において出力画像濃度の立ち上がりが小さいという特性を有している。また、中空構造の網点は高い光吸収効率を有するので、中間濃度域においては、網点ドットの大きさの変化に対して、出力画像濃度の変化率が高くなる。すなわち、僅かな網点ドットの大きさの変化でも、画像濃度が敏感に変動する。そのため、入力画像信号に対する出力画像濃度の変化率が高い、所謂ガンマ(γ)の立った画像が形成され易い。そのような点が要因となって、網点を中空構造とした場合には、入力画像信号に応じて出力画像濃度が単調増加する領域が狭くなり、実効的な階調数が減少するといった問題があった。
また、他の目的は、中間調を再現する実効的な階調数を大きく設定できる2値化処理を実現することにある。
ここでの「中空構造」とは、網点内部に無出力の空隙ドットが形成される場合に加えて、網点内部に外郭部よりも低濃度の空隙ドットが形成される場合をも含む。以下、同様である。
ここで、処理ステップは、目標とする濃度階調性を再現するドット数の画素ドットを形成するように、入力部から入力された多値画像データを補正し、補正された多値画像データに応じて画素ドットの数を設定することを特徴とすることができる。また、処理ステップは、画素ドットの数を目標とする濃度階調性を再現可能なドット数に設定し、空隙ドットの数を多値画像データに応じて設定する閾値マトリクスを用いて多値画像データから出力画像データを生成することを特徴とすることができる。
[実施の形態1]
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置1の全体構成を示す図である。図1に示す画像形成装置1は、画像データが入力される入力部の一例であって、入力された画像データに対してマッピング処理等の画像処理を行なう色分解信号生成部10、色分解信号生成部10により画像処理された画像データに対して階調補正処理を行なう補正手段の一例としての階調変換部20、色分解信号生成部10により画像処理された画像データに基づいて、スクリーン処理に際して使用する閾値マトリクスを生成する閾値出力部30、スクリーン処理により多値の画像データを2値の画像データに変換する2値化処理部60、2値化処理部60で生成された2値の画像データを記憶する2値データ記憶部70、記録材である用紙上に画像を印刷する画像印刷部(画像形成部)としてのマーキングエンジン部40、装置全体の動作を制御する制御部80、マーキングエンジン部40に対して中間転写ベルト50上に基準パッチを形成するための信号を出力するパッチ信号発生部90を含んで構成されている。ここで、色分解信号生成部10、階調変換部20、閾値出力部30、2値化処理部60、2値データ記憶部70は、多値の画像データを2値の画像データに変換する2値化処理を実行する画像処理部(画像処理装置)100を構成する。
なお、色分解信号生成部10においては、上記したマッピング処理に加えて、下地除去処理、変倍処理、コントラスト調整(濃度調整)処理、色補正処理、フィルタ処理等の所定の画像処理(前処理)が同時に施される。
ここで、階調変換部20が実行する階調補正処理の手順について説明する。図2は、階調変換部20が実行する階調補正処理の手順の一例を示したフローチャートである。図2に示したように、まず、階調変換部20は、パッチ信号発生部90に対して基準パッチデータの発生を要求する。これにより、パッチ信号発生部90はマーキングエンジン部40に基準パッチデータを出力し、マーキングエンジン部40での画像形成プロセスにより、中間転写ベルト50上に各色(Y,M,C,K)毎の基準パッチが形成される(S101)。具体的には、階調変換部20は、マーキングエンジン部40内の各画像形成ユニット46および各レーザ露光装置45に対して、例えば画像面積率(Cin:Input Coverage)0%,10%,20%,30%,40%,54%,60%,66%,80%および100%の10個の各色基準パッチデータの発生を順次要求し、これらの基準パッチを中間転写ベルト50上に形成する。
そして、中間転写ベルト50上に形成されたこれら各色(Y,M,C,K)毎の基準パッチの出力画像濃度Dが濃度検出センサ49により測定される(S102)。なお、本実施の形態において画像データDMVは8bitのデジタル信号として処理しているので、入力画像信号(画像データDMV)の階調数は0〜255の256階調に設定されている。すなわち、例えば、Cin=20%に対応した階調数は51、Cin=60%に対応した階調数は154である。
具体的には、各色毎に、上記した濃度差△RADCと、入力画像信号の補正階調数△LUTとの間の関係を予め求めておく。ここでは、濃度差△RADCと入力画像信号の補正階調数△LUTとの間には、例えばブラック(K)に関して、図3に示したような関係があるとする。そして、階調変換部20は、各色毎にこの図3で示されるような関係を数式化して保持している。したがって、階調変換部20は、この数式に上記した濃度差△RADCを当てはめることにより、各色基準パッチを形成した各画像面積率に関する補正階調数△LUTを演算することができる。例えばブラック(K)に関して、Cin=60%(階調数154)の基準パッチを像担持体上に形成した場合に、ΔRADC=−10であったとすると、図3から△LUT=−5と演算することができる。そして、入力画像信号の階調数を154−5=149に補正すれば、Cin=60%における階調補正された画像データDMV(画像データDMV−TRC)が得られる。
そして、階調変換部20は、かかる階調補正用LUTを用いて、色分解信号生成部10にて生成された画像データDMVに対する階調補正処理を実行する(S105)。
なお、階調変換部20における階調補正処理は、上記した方法に限らず、ガンマ特性を目標とする特性に近づける様々な方法を用いることができる。
ここで、本実施の形態の画像処理部100にて形成される中空構造(リング状)の網点について説明しておく。図5は、(A)に中間濃度域で形成される網点の一例を示し、(B)に本実施の形態の画像処理部100により生成される網点画像の一例を画像面積率Cin(12.5%,25%, 50%, 75%,100%)毎に示した。また、比較のために、(C)に従来の2値化処理により生成される網点画像の一例を同様に示した。図5に示したように、本実施の形態の画像処理部100が中間濃度域において形成する網点は、網点の外郭を構成する外郭ドット(画素ドット)の中に、空隙を形成する白ドット(空隙ドット)が配置された構成を有している。図5(A)では、一例として6ビット64階調を表現する網点を示した。
なお、「中空構造」とは、網点内部に無出力の空隙ドットが形成される場合に加えて、網点内部に外郭部よりも低濃度の空隙ドットが形成される場合をも含む。以下、同様である。
ここで、図7は、空隙サイズ対応閾値生成部301にて生成される、濃度に応じて可変する空隙サイズ対応閾値bを設定する空隙プロファイルの一例を示した図である。図7に示したように、空隙サイズ対応閾値生成部301では、低濃度側の第1濃度C1から空隙の形成を開始し、高濃度側の第2濃度C2において空隙の形成を終了する。したがって、空隙サイズ対応閾値生成部301は、第1濃度(空隙形成開始濃度)C1と第2濃度(空隙形成終了濃度)C2との間の濃度域において、可変する空隙サイズ対応閾値bを生成する。
また、濃度Ccntは、空隙を形成するドット数(空隙ドット数)の最大値を与える濃度(遷移点濃度)である。すなわち、空隙サイズ対応閾値生成部301では、第1濃度C1から遷移点濃度Ccntまでの濃度域では、空隙サイズ対応閾値bは濃度に応じて増加し、遷移点濃度Ccntから第2濃度C2までの濃度域では、空隙サイズ対応閾値bは濃度に応じて減少するように、空隙プロファイルが設定されている。
また、図7の空隙プロファイルは一例であって、この空隙プロファイルの変化特性(最大値を含む)を種々変えた複数のプロファイルを用いてもよい。すなわち、入力画像濃度と空隙サイズとの間に一定の対応関係が設定されていれば、如何なる空隙プロファイルも用いることが可能である。例えば、図7にて破線で示したように、中間濃度域の一定範囲で、空隙サイズが漸次大きくなり最大値に達した後には漸次小さくなるように、空隙サイズを濃度に応じて数段階に変化させる空隙プロファイルを用いることもできる。
図8は、閾値保持部302に保持される閾値マトリクスMTXの一例を示した図である。閾値保持部302は、図8に示した閾値マトリクスMTXに基づいて各座標に対応した閾値thを出力する。
すなわち、閾値変換部303は、図9(閾値変換部303での処理フローチャート)に示した処理を行なうことで、閾値th_outを生成する。図9に示したように、閾値変換部303は、まず、th−bの演算を行なう(S201)。そして、th−b≧0を満たすか否かを判断する(S202)。th−b≧0であれば、変換処理中の画素をth_out=th−bに設定する(S203)。一方、th−b<0であれば、変換処理中の画素をth_out=th_maxに設定する(S204)。ステップ204におけるth_maxは、かかる画素(座標)では着色ドットが形成され難くするために、例えば図8に示した閾値マトリクスMTXでの最大値=254に設定される。
そして、閾値変換部303において、色成分毎に、それぞれの画素毎の閾値th_outが生成される。そして、色成分毎に、各座標毎の閾値th_outで構成される閾値マトリクスMTX_outとして2値化処理部60に出力される(S205)。
図10は、階調変換部20から出力された画像データDMV−TRCの濃度(階調数)が100である場合であって、その場合に閾値出力部30から出力される閾値マトリクスMTX_outが空隙サイズ対応閾値b=20で構成されたとした場合に形成される中空構造の網点(ドーナツスクリーンともいう)の一例を示した図である。2値化処理部60では、図10でのハッチ部で示した座標位置でのドットにおいて、外郭ドットを形成する例えば“1”の信号、ハッチ部の内部の白部で示した座標位置でのドットにおいて、空隙を形成する例えば“0”の信号からなる2値化記録信号Doutが生成される。
2値データ記憶部70は、2値化処理部60で生成された2値化記録信号Doutを記憶する。
引き続いて、2値化処理部60において、階調変換部20にて生成された画像データDMN−TRCと、閾値出力部30にて生成された閾値マトリクスMTX_outとを比較して、2値化記録信号Doutを生成する(S304)。そして、生成された2値化記録信号Doutを2値化記録信号Doutに記憶する(S305)。
画像処理部100では、図11に示したフローにより、中空構造の網点を形成する2値化記録信号Doutが生成される。
ここでの“事実上の空隙ドット”とは、画素ドットが形成されない白ドットで構成される場合や、外郭ドットよりも低濃度の画素ドットが形成される場合を含めたものである。低濃度の画素ドットは、次に示したレーザ露光装置45Y,45M,45C,45Kでのレーザ強度を調整することで得られる。
ここで、各画像形成ユニット46は、現像器43に収納されたトナーを除いて、略同様に構成されている。そして、画像形成ユニット46Y,46M,46C,46Kは、それぞれがイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)のトナー像を形成する。
その後、重畳トナー像が静電転写された用紙Pは、中間転写ベルト50から剥離され、搬送ベルト51,52により定着装置54まで搬送される。定着装置54に搬送された用紙P上の未定着トナー像は、定着装置54によって熱および圧力による定着処理を受けることで用紙P上に定着される。そして定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置1の排出部に設けられた排紙載置部(不図示)に搬送される。
すなわち、階調変換部20において階調補正処理される前の画像データDMVであって、色分解信号生成部10にて生成された画像データDMVそのものを用いて、空隙サイズ対応閾値bを定めている。そして、上記した図9の処理フローにより、このような空隙サイズ対応閾値bを用いて、色成分毎に画素毎の閾値th_outを演算して、閾値マトリクスMTX_outを生成している。
それにより、本実施の形態の画像処理部100では、階調変換部20にて階調補正処理された色成分毎の画像データDMV−TRCが、階調変換部20において階調補正処理される前の画像データDMVに基づいて生成された色成分毎の閾値マトリクスMTX_outにより、2値化記録信号Doutに変換される。
上記した図4を参照して、中空構造の網点によるガンマ特性を具体的に説明する。まず、低濃度域では、濃度形成に寄与し難い微小サイズの網点が形成されるために、濃度の立ち上がりが小さい。ところが、低濃度域から次第に濃度が高くなるに連れて、中空構造の網点の特質である高い光吸収効率が寄与し始めるために、ガンマは急激に立つ傾向が顕著に現れることとなる(中間調域)。そして、高濃度域では、比較的低い入力画像信号(画像面積率Cin)でも濃度が100%に近い値に飽和する。このようなガンマ特性から、中空構造の網点を用いた場合には、階調表現域である中間調域が比較的狭い範囲となる傾向が発生する。
ところが、図4に示したように、出力画像濃度曲線と基準濃度曲線とが交差する点Pよりも濃度が低い領域(低濃度レンジ)では、出力画像濃度曲線が基準濃度曲線よりも下に位置する。すなわち、この低濃度レンジでは、出力画像濃度は基準濃度よりも小さい。その一方で、点Pよりも濃度が高い領域(高濃度レンジ)では、出力画像濃度曲線が基準濃度曲線よりも上に位置する。すなわち、この高濃度レンジでは、出力画像濃度は基準濃度よりも大きい。
これに対して、高濃度レンジでは、出力画像濃度は基準濃度以上であることから、補正階調数△LUTは0以下の値を持つ。したがって、高濃度レンジにおいては、階調変換部20にて階調補正処理された色成分毎の画像データDMV−TRCの階調数ZHTRCは、色分解信号生成部10にて生成された画像データDMVの階調数ZH以下になる。すなわち、ZHTRC=ZH+△LUT(△LUT≦0)に変換される。
このようなことから、階調変換部20での階調補正処理により、階調数ZL〜階調数ZHの階調数レンジを持った入力画像信号は、階調数ZLTRC(≧ZL)〜階調数ZHTRC(≦ZH)の狭い階調数レンジに変換されることとなる。そのために、色分解信号生成部10にて生成された、階調数Zが近接する異なる複数の画像データDMVが、階調補正処理によって、同じ階調数ZTRCの画像データDMV−TRCに変換される場合が発生する。
それにより、色分解信号生成部10にて生成された、階調数Zが近接する異なる複数の画像データDMVが、階調補正処理によって、同じ階調数ZTRCの画像データDMV−TRCに変換された場合でも、色分解信号生成部10にて異なる階調数Zとして生成された画像データDMVであれば、空隙サイズの異なる閾値マトリクスMTX_outが用いられることとなる。そのため、階調補正処理にて同じ階調数ZTRCの画像データDMV−TRCが2値化処理された2値化記録信号Doutであっても、階調補正処理前の色分解信号生成部10での画像データDMVとして異なる階調数Zを有していれば、その画像データDMVの階調数Zに応じた空隙サイズを有する網点を形成する2値化記録信号Doutを生成することが可能となる。
そのため、階調変換部20での階調補正処理により、入力画像信号が同じ階調数Dの画像データDMV−TRCに変換される場合でも、色分解信号生成部10での画像データDMVの階調数d−1〜d〜d+1を維持することができるので、高精細な階調ステップでの画像階調表現が可能となる。
例えば、階調変換部20での階調補正処理(TRC)により、入力画像信号に対する出力画像濃度の変化率が不連続的に大きくなった濃度領域(ガンマが立った濃度領域)においては、空隙サイズが細かく変化するような空隙プロファイルを用いることにより、かかる濃度領域での階調再現をさらに細かく設定することが可能となる。
また、マーキングエンジン部40に配設された画像形成ユニット46における感光体ドラム41や現像剤の特性や経時変化、環境条件等に合わせて、所望の階調性(ガンマ特性)を得ることができるように、階調変換部20での階調補正処理(TRC)を補足する微調整手段として、空隙プロファイルを変化させて用いることも有効である。
その場合には、例えば、パッチ信号発生部90により中間転写ベルト50上に各色(Y,M,C,K)毎の基準パッチを形成し、濃度検出センサ49により測定されたこれら各色(Y,M,C,K)毎の基準パッチの出力画像濃度に基づいて、最適な空隙プロファイルを選択したり、空隙プロファイルを生成することとなる。
実施の形態1では、階調変換部20にて階調補正処理された色成分毎の画像データDMV−TRCを、階調変換部20において階調補正処理される前の画像データDMVに基づいて生成された空隙が形成される色成分毎の閾値マトリクスMTX_outにより、2値化記録信号Doutに変換する場合を示した。本実施の形態では、階調補正処理を実行するのに代えて、入力画像信号に対する出力画像濃度の変化率を所望値に設定可能な色成分毎の閾値マトリクスMTX_outにより、2値化記録信号Doutを生成する場合を示す。なお、実施の形態1と同様の構成については、詳細な説明を省略する。
なお、空隙サイズ対応閾値生成部301、閾値保持部302および閾値変換部303は、実施の形態1におけるものを同様の構成および機能を有している。
閾値変換部303は、空隙サイズ対応閾値生成部301にて出力された空隙サイズ対応閾値bと、閾値補正部351から出力された閾値th_modとに基づいて、2値化処理部60にてスクリーン処理を行なう際に用いる閾値th_outを生成する。そして、生成された閾値th_outを閾値マトリクスMTX_outとして2値化処理部60に出力する。
2値化処理部60は、色分解信号生成部10で生成された色成分毎の画像データDMVと、可変閾値出力部35にて生成された閾値マトリクスMTX_outとを比較して、2値化記録信号Doutを生成する。
そのため、所望の画像階調性が得られると同時に、画像データDMVを用いるので画像データDMVの有する階調数をそのまま維持することができる。それにより、高精細な階調ステップでの画像階調表現が可能となる。それにより、マーキングエンジン部40にて印刷される画像の階調性をより高精細に再現することが可能となる結果、出力画像の濃度/色再現性のさらなる向上を図ることができる。
Claims (3)
- 所定の濃度階調数からなる多値画像データを2値化して擬似的に中間調を再現するための出力画像データを生成する画像処理装置であって、
多値画像データに対して濃度補正を施す補正手段と、
網点を形成するための第1の閾値マトリクスと多値画像データの値に対応した空隙を形成する閾値とに基づき、当該多値画像データの値に対応した空隙をもつ中空構造の網点を形成するための第2の閾値マトリクスを生成して出力する閾値出力部と、
入力された多値画像データと、前記閾値出力部から出力された前記第2の閾値マトリクスとに基づき、中空構造の網点を表す2値データを前記出力画像データとして生成する2値化処理部とを備え、
前記閾値出力部は、前記補正手段による濃度補正前の前記多値画像データの値に対応した空隙をもつ中空構造の網点を形成するための前記第2の閾値マトリクスを生成し、
前記2値化処理部は、前記補正手段による濃度補正後の前記多値画像データの入力を受け付けるとともに、入力された濃度補正後の当該多値画像データと、当該補正手段による濃度補正前の当該多値画像データの値に対応した空隙をもつ中空構造の網点を形成するための前記第2の閾値マトリクスとに基づき、前記2値データを生成することを特徴とする画像処理装置。 - 所定の濃度階調数からなる多値画像データから、基本単位または最小単位が画素ドットと空隙ドットとから構成される中空構造の網点を形成する出力画像データを生成する画像処理方法であって、
多値画像データに対して濃度補正を施すステップと、
網点を形成するための第1の閾値マトリクスと多値画像データの値に対応した空隙を形成する閾値とに基づき、濃度補正前の当該多値画像データの値に対応した空隙をもつ中空構造の網点を形成するための第2の閾値マトリクスを生成して出力するステップと、
濃度補正後の前記多値画像データの入力を受け付けるとともに、入力された濃度補正後の当該多値画像データと前記第2の閾値マトリクスとに基づき、中空構造の網点を表す2値データを前記出力画像データとして生成するステップと、
前記出力画像データを出力する出力ステップと
を含むことを特徴とする画像処理方法。 - 所定の濃度階調数からなる多値画像データを2値化して擬似的に中間調を再現する画像形成装置であって、
多値画像データを入力する入力部と、
前記入力部から入力された前記多値画像データに基づいて、基本単位または最小単位が画素ドットと空隙ドットとから構成される中空構造の網点を形成する出力画像データを生成する画像処理部と、
前記画像処理部により生成された前記出力画像データに基づいて中間調画像を形成する画像形成部とを備え、
前記画像処理部は、
前記多値画像データに対して濃度補正を施す補正手段と、
網点を形成するための第1の閾値マトリクスと多値画像データの値に対応した空隙を形成する閾値とに基づき、当該多値画像データの値に対応した空隙をもつ中空構造の網点を形成するための第2の閾値マトリクスを生成して出力する閾値出力部と、
入力された多値画像データと、前記閾値出力部から出力された前記第2の閾値マトリクスとに基づき、前記中空構造の網点を表す2値データを前記出力画像データとして生成する2値化処理部とを有し、
前記閾値出力部は、前記補正手段による濃度補正前の前記多値画像データの値に対応した空隙をもつ中空構造の網点を形成するための前記第2の閾値マトリクスを生成し、
前記2値化処理部は、前記補正手段による濃度補正後の前記多値画像データの入力を受け付けるとともに、入力された濃度補正後の当該多値画像データと、当該補正手段による濃度補正前の当該多値画像データの値に対応した空隙をもつ中空構造の網点を形成するための前記第2の閾値マトリクスとに基づき、前記2値データを生成することを特徴とする画像形成装置。
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