JP4572867B2 - 画像処理装置、画像処理方法および画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像を形成するに際して多値の画像情報を2値の画像情報に変換処理する画像処理装置等に関する。
従来より、電子写真方式やインクジェット方式等を用いた複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、入力された多値の画像データを2値の画像データに変換して中間調を表現する画像処理が一般的に行なわれている。多値の画像データを2値の画像データに変換する画像処理方法としては、入力された多値の画像データに対応した大きさの網点(着色ドット)を形成し、その着色ドットの大きさによって擬似的に中間調画像の濃度を再現する2値化処理(網点処理)が知られている。
例えば、電子写真方式によりカラー画像を形成するカラー画像形成装置においては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の4色のトナー像を、記録媒体である用紙の上に順次重ね刷りすることによってカラー画像を作成している。その際に、各色トナー像の濃淡は、上記した2値化処理を用いて、多数の微小な網点の集合として再現される。
ここで、電子写真方式を用いたカラー複写機を例として、従来の2値化処理を具体的に説明する。図15は、(A)が従来の2値化処理の一例を概略的に示した図であり、(B)がこの2値化処理で生成される網点ドット(網点画像)の一例を示した図である。図15(A)に示したように、画像形成に際して、まず、カラー原稿における画像濃度が所定サイズの画素単位毎に検出され、画像濃度を表す所定ビットの多値データ(図15では、一例として4ビット16階調での濃度レベル“8”とした)が入力画像信号として生成される。続いて、この入力画像信号(多値データ)は、比較器において所定のスクリーンパターンデータ(閾値マトリクスの各閾値データ)と比較される。それにより、カラー原稿における画素毎の多値データは、2値化されて2値化記録信号が生成される。
生成された2値化記録信号は、露光装置に出力される。そして、露光装置では、2値化記録信号に基づいて露光ビーム(例えば、レーザビーム)がON/OFF制御されて、像担持体(例えば、感光体ドラム)上を走査露光する。それにより、像担持体上には露光ビームのON/OFFに応じた静電潜像が形成され、これが各色トナーにより現像されて、各色トナー像が形成される。この各色トナー像は、用紙上に転写・定着され、カラー画像が形成される。その際に、用紙上のカラー画像は、図15(B)に示したように、それぞれの画像濃度に対応したサイズを持った網点ドットにより画像濃度が表現される。
ところで、電子写真方式の画像形成装置において網点ドットを用いた場合には、用紙上に各色トナー像が転写された際に、通常1〜2個、平均1.5個程度のトナーが積層される。そのため、定着が行なわれる時点においては、トナー像の層厚は10数μm程度で形成されている。このようなトナー量は、充分な最大濃度を得る必要から定められるものである。ところが、このように設定されたトナー量は、中間調を再現する網点ドットとしては、トナー過多となる傾向が強い。
そのため、転写時に、中間調の画像濃度領域において像乱れ等の画質劣化が生じ易くなるという問題がある。すなわち、転写に際しては、トナー層が厚くなるほどトナーが飛び散り易くなるため、像乱れ等の画質劣化が生じ易い。特に、カラー画像を再現する場合には、各色トナー像の多重転写が行なわれるため、転写での画像劣化が生じ易くなる。したがって、かかる観点からは、トナー像は、薄層に形成することが好ましい。
また、中間調の画像濃度領域において色再現が不充分となるという問題もある。すなわち、各色トナー像が転写された際の層厚10数μmのトナー像は、定着により数μm程度の層厚に圧縮されることとなる。ところが、トナーによる色再現は、用紙上に定着されたトナーが所定波長の光を吸収することによって生じる。そのため、この光吸収効率を高めるには、トナー層を薄層に形成することが必要であるが、上述のように、中間調再現のための網点ドットにおいて、トナー層は過剰に厚くなることから、色再現性が不充分となり易い。
さらには、中間調の画像濃度領域でのトナー過多は、現像工程においてトナーを不要に消費してしまうという問題も引き起こす。
そこで、2値化処理を行なうに際しては、充分な最大濃度を確保しつつ、中間調の画像濃度領域でのトナー過多を抑制することが必要となる。
ここで、中間調の画像濃度領域でのトナー過多を抑制する従来技術としては、網点を構成する基本単位または最小単位を中空構造に形成して印刷を行なう技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−26987号公報(第4−5頁)
上記した特許文献1に記載された技術のように、網点を中空構造とすることにより、充分な最大濃度を確保しつつ、中間調の画像濃度領域でのトナー過多を抑制することが可能となる。
しかしながら、網点を中空構造とすると、ハイライト部分(低濃度域)において画像の途切れが生じ易い。そのために、中空構造の網点は、低濃度域において出力画像濃度の立ち上がりが小さいという特性を有している。また、中空構造の網点は高い光吸収効率を有するので、中間濃度域においては、網点ドットの大きさの変化に対して、出力画像濃度の変化率が高くなる。すなわち、僅かな網点ドットの大きさの変化でも、画像濃度が敏感に変動する。そのため、入力画像信号に対する出力画像濃度の変化率が高い、所謂ガンマ(γ)の立った画像が形成され易い。そのような点が要因となって、網点を中空構造とした場合には、入力画像信号に応じて出力画像濃度が単調増加する領域が狭くなり、実効的な階調数が減少するといった問題があった。
そこで本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、最大濃度を高いレベルに維持しつつ、中間調の画像濃度領域でのトナー過多の発生を抑制可能な2値化処理を実現することにある。
また、他の目的は、中間調を再現する実効的な階調数を大きく設定できる2値化処理を実現することにある。
かかる目的のもと、本発明の画像処理装置は、所定の濃度階調数からなる多値画像データを2値化して擬似的に中間調を再現するための出力画像データを生成する画像処理装置であって、多値画像データを入力する入力部と、入力部から入力された多値画像データに基づいて、基本単位または最小単位が画素ドットと空隙ドットとから構成される中空構造の網点を形成する出力画像データを生成する画像処理部とを備え、画像処理部は、画素ドットの数が目標とする濃度階調性を再現可能なドット数に設定され、空隙ドットの数が多値画像データに応じて設定された網点を形成する出力画像データを生成することを特徴としている。
ここでの「中空構造」とは、網点内部に無出力の空隙ドットが形成される場合に加えて、網点内部に外郭部よりも低濃度の空隙ドットが形成される場合をも含む。以下、同様である。
ここで、画像処理部は、目標とする濃度階調性を再現するドット数の画素ドットを形成するように、入力部から入力された多値画像データを補正し、補正された多値画像データに応じて画素ドットの数を設定することを特徴とすることができる。また、画像処理部は、入力部から入力された多値画像データに対応した空隙ドット数を設定する空隙プロファイルを保持し、空隙プロファイルの特性を変更することにより空隙ドットの数を調整することを特徴とすることもできる。さらに、画像処理部は、入力部から入力された多値画像データのデータ値が所定値以上の範囲にて、空隙ドットを形成することを特徴とすることができる。また、画像処理部は、画素ドットの数を目標とする濃度階調性を再現可能なドット数に設定し、空隙ドットの数を多値画像データに応じて設定する閾値マトリクスを保持し、閾値マトリクスを用いて多値画像データから出力画像データを生成することを特徴とすることもできる。
また、本発明の画像処理装置は、所定の濃度階調数からなる多値画像データを2値化して擬似的に中間調を再現するための出力画像データを生成する画像処理装置であって、多値画像データを入力する入力部と、入力部から入力された多値画像データに基づいて、基本単位または最小単位が画素ドットと空隙ドットとから構成される中空構造の網点を形成する出力画像データを生成する画像処理部とを備え、画像処理部は、入力された多値画像データに対して濃度補正を施す補正手段を有し、入力された多値画像データに応じて空隙ドットの大きさを設定するとともに、補正手段によって濃度補正が施された多値画像データに応じて画素ドットの数を設定することを特徴としている。
また、本発明を画像処理方法として捉え、本発明の画像処理方法は、所定の濃度階調数からなる多値画像データから、基本単位または最小単位が画素ドットと空隙ドットとから構成される中空構造の網点を形成する出力画像データを生成する画像処理方法であって、多値画像データを入力する入力ステップと、入力された多値画像データから、画素ドットの数が目標とする濃度階調性を再現可能なドット数に設定され、空隙ドットの数が多値画像データに応じて設定された網点を形成する出力画像データを生成する処理ステップと、出力画像データを出力する出力ステップとを含むことを特徴としている。
ここで、処理ステップは、目標とする濃度階調性を再現するドット数の画素ドットを形成するように、入力部から入力された多値画像データを補正し、補正された多値画像データに応じて画素ドットの数を設定することを特徴とすることができる。また、処理ステップは、画素ドットの数を目標とする濃度階調性を再現可能なドット数に設定し、空隙ドットの数を多値画像データに応じて設定する閾値マトリクスを用いて多値画像データから出力画像データを生成することを特徴とすることができる。
また、本発明を画像形成装置として捉え、本発明の画像形成装置は、所定の濃度階調数からなる多値画像データを2値化して擬似的に中間調を再現する画像形成装置であって、多値画像データを入力する入力部と、入力部から入力された多値画像データに基づいて、基本単位または最小単位が画素ドットと空隙ドットとから構成される中空構造の網点を形成する出力画像データを生成する画像処理部と、画像処理部により生成された出力画像データに基づいて中間調画像を形成する画像形成部とを備え、画像処理部は、画素ドットの数と空隙ドットの数とが、濃度階調数を維持しつつ目標とする濃度階調性を再現するドット数にそれぞれ設定された網点を形成する出力画像データを生成することを特徴としている。
ここで、画像処理部は、目標とする濃度階調性を再現するドット数の画素ドットを形成するように、入力部から入力された多値画像データを補正し、補正された多値画像データに応じて画素ドットの数を設定し、入力された多値画像データに応じて空隙ドットの数を設定することを特徴とすることができる。また、画像処理部は、画素ドットの数を目標とする濃度階調性を再現可能なドット数に設定し、空隙ドットの数を多値画像データに応じて設定する閾値マトリクスを用いて、入力された多値画像データから出力画像データを生成することを特徴とすることができる。さらに、画像形成部は、着色剤を記録媒体上に塗付することで中間調画像を形成するとともに、画像処理部により生成された出力画像データに基づいて、空隙ドットでの着色剤の塗付量を制御するか、または着色剤の塗付を禁止することを特徴とすることができる。
本発明によれば、画像濃度再現性および色再現性に優れた画像を形成することができる。また、トナーの消費を抑制することも可能となる。さらには、階調再現性に富んだ画像を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[実施の形態1]
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置1の全体構成を示す図である。図1に示す画像形成装置1は、画像データが入力される入力部の一例であって、入力された画像データに対してマッピング処理等の画像処理を行なう色分解信号生成部10、色分解信号生成部10により画像処理された画像データに対して階調補正処理を行なう補正手段の一例としての階調変換部20、色分解信号生成部10により画像処理された画像データに基づいて、スクリーン処理に際して使用する閾値マトリクスを生成する閾値出力部30、スクリーン処理により多値の画像データを2値の画像データに変換する2値化処理部60、2値化処理部60で生成された2値の画像データを記憶する2値データ記憶部70、記録材である用紙上に画像を印刷する画像印刷部(画像形成部)としてのマーキングエンジン部40、装置全体の動作を制御する制御部80、マーキングエンジン部40に対して中間転写ベルト50上に基準パッチを形成するための信号を出力するパッチ信号発生部90を含んで構成されている。ここで、色分解信号生成部10、階調変換部20、閾値出力部30、2値化処理部60、2値データ記憶部70は、多値の画像データを2値の画像データに変換する2値化処理を実行する画像処理部(画像処理装置)100を構成する。
色分解信号生成部10は、ネットワーク等を介して接続されたパーソナルコンピュータ(PC)3やスキャナ等の画像読取装置4等から、所定ビット(例えば、8〜10ビット)からなる例えばR(赤),G(緑),B(青)等の色成分毎の画像データDin_R,Din_G,Din_B(単に、「Din」とも記す)が入力される。そして、色分解信号生成部10は、取得した色成分毎の画像データDin_R,Din_G,Din_Bから、マーキングエンジン部40での処理に用いられる、例えばトナー色に対応したC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック)等の各色成分毎の画像データDMV_C,DMV_M,DMV_Y,DMV_K(単に、「DMV」とも記す)を生成する。すなわち、所定ビットの多値のRGB表色系の画像データDin_R,Din_G,Din_Bを、同じく所定ビットの多値のCMYK表色系の画像データDMV_C,DMV_M,DMV_Y,DMV_Kに変換するマッピング処理を行なう。
なお、色分解信号生成部10においては、上記したマッピング処理に加えて、下地除去処理、変倍処理、コントラスト調整(濃度調整)処理、色補正処理、フィルタ処理等の所定の画像処理(前処理)が同時に施される。
階調変換部20は、マーキングエンジン部40において画像の階調性が忠実に再現されるように、色分解信号生成部10にて生成された画像データDMVに対して階調補正処理(TRC:Tone Reproduction Curve)を行なう。
ここで、階調変換部20が実行する階調補正処理の手順について説明する。図2は、階調変換部20が実行する階調補正処理の手順の一例を示したフローチャートである。図2に示したように、まず、階調変換部20は、パッチ信号発生部90に対して基準パッチデータの発生を要求する。これにより、パッチ信号発生部90はマーキングエンジン部40に基準パッチデータを出力し、マーキングエンジン部40での画像形成プロセスにより、中間転写ベルト50上に各色(Y,M,C,K)毎の基準パッチが形成される(S101)。具体的には、階調変換部20は、マーキングエンジン部40内の各画像形成ユニット46および各レーザ露光装置45に対して、例えば画像面積率(Cin:Input Coverage)0%,10%,20%,30%,40%,54%,60%,66%,80%および100%の10個の各色基準パッチデータの発生を順次要求し、これらの基準パッチを中間転写ベルト50上に形成する。
そして、中間転写ベルト50上に形成されたこれら各色(Y,M,C,K)毎の基準パッチの出力画像濃度Dが濃度検出センサ49により測定される(S102)。なお、本実施の形態において画像データDMVは8bitのデジタル信号として処理しているので、入力画像信号(画像データDMV)の階調数は0〜255の256階調に設定されている。すなわち、例えば、Cin=20%に対応した階調数は51、Cin=60%に対応した階調数は154である。
次に、階調変換部20は、濃度検出センサ49で測定した10個の基準パッチの出力画像濃度Dを予め定めておいた目標とする各画像面積率Cinにおける基準濃度Dと比較し、これらの濃度差△RADC(=D−D)に基づいて入力画像信号の補正階調数△LUTを演算する(S103)。
具体的には、各色毎に、上記した濃度差△RADCと、入力画像信号の補正階調数△LUTとの間の関係を予め求めておく。ここでは、濃度差△RADCと入力画像信号の補正階調数△LUTとの間には、例えばブラック(K)に関して、図3に示したような関係があるとする。そして、階調変換部20は、各色毎にこの図3で示されるような関係を数式化して保持している。したがって、階調変換部20は、この数式に上記した濃度差△RADCを当てはめることにより、各色基準パッチを形成した各画像面積率に関する補正階調数△LUTを演算することができる。例えばブラック(K)に関して、Cin=60%(階調数154)の基準パッチを像担持体上に形成した場合に、ΔRADC=−10であったとすると、図3から△LUT=−5と演算することができる。そして、入力画像信号の階調数を154−5=149に補正すれば、Cin=60%における階調補正された画像データDMV(画像データDMV−TRC)が得られる。
図4は、補正階調数△LUTの果たす効果を説明する図である。図4は、一例としてブラック(K)に関しての濃度特性を示しており、図4中の実線は濃度検出センサ49で測定した基準パッチの出力画像濃度Dに基づく出力画像濃度(D)曲線(ガンマ特性ともいう)を示し、破線は予め定められた目標とする基準濃度(D)曲線を示している。図4に示したように、例えば、入力画像信号Cin=60%(階調数154)において、補正階調数△LUT=−5だけ補正して階調数149とする階調補正処理を行なうことにより、Cin=60%(階調数154)が入力された際の画像濃度を基準濃度Dに一致させることができる。一般に、Cin=X%(階調数Z)において、Z+△LUTをCin=X%における階調数に補正する階調補正処理を行なうことで、Cin=X%が入力された際の画像濃度を基準濃度Dに一致させることができる。
引き続いて、ステップ103にて演算された補正階調数△LUTを補正前の入力画像信号(階調数)に対応付けるとともに、基準パッチを形成していない階調数(画像面積率Cin)ついては補間値を演算して、入力画像信号(階調数)の全域に亘る補正階調数△LUTデータを生成する。そして、階調変換部20は、すべての色成分(Y,M,C,K)に関するこの補正階調数△LUTデータを階調補正用LUT(Look Up Table)に保持する(S104)。
そして、階調変換部20は、かかる階調補正用LUTを用いて、色分解信号生成部10にて生成された画像データDMVに対する階調補正処理を実行する(S105)。
このようにして、階調変換部20は、色分解信号生成部10にて生成された画像データDMVに対して階調補正処理を行ない、階調補正処理された画像データDMV−TRCを生成する。生成された画像データDMV−TRCは、2値化処理部60に出力される。
なお、階調変換部20における階調補正処理は、上記した方法に限らず、ガンマ特性を目標とする特性に近づける様々な方法を用いることができる。
次に、閾値出力部30は、色分解信号生成部10にて生成された画像データDMVから、中間濃度域(中間調域)において内部に空隙を持った中空構造(リング状)の網点を形成するための閾値マトリクスを生成する。
ここで、本実施の形態の画像処理部100にて形成される中空構造(リング状)の網点について説明しておく。図5は、(A)に中間濃度域で形成される網点の一例を示し、(B)に本実施の形態の画像処理部100により生成される網点画像の一例を画像面積率Cin(12.5%,25%, 50%, 75%,100%)毎に示した。また、比較のために、(C)に従来の2値化処理により生成される網点画像の一例を同様に示した。図5に示したように、本実施の形態の画像処理部100が中間濃度域において形成する網点は、網点の外郭を構成する外郭ドット(画素ドット)の中に、空隙を形成する白ドット(空隙ドット)が配置された構成を有している。図5(A)では、一例として6ビット64階調を表現する網点を示した。
なお、「中空構造」とは、網点内部に無出力の空隙ドットが形成される場合に加えて、網点内部に外郭部よりも低濃度の空隙ドットが形成される場合をも含む。以下、同様である。
本実施の形態の閾値出力部30の構成を説明する。図6は、閾値出力部30の構成を示したブロック図である。図6に示したように、本実施の形態の閾値出力部30は、色分解信号生成部10にて生成された画像データDMVに基づいて、網点内部に形成する空隙サイズを設定するための空隙サイズ対応閾値b(空隙の大小に対応する値)を生成する空隙サイズ対応閾値生成部301、所定の閾値マトリクスMTXを保持し、かかる閾値マトリクスMTXを参照して座標値に対応した閾値thを出力する閾値保持部302、空隙サイズ対応閾値生成部301にて出力された空隙サイズ対応閾値bと、閾値保持部302から出力された閾値thとを比較して、2値化処理部60にてスクリーン処理を行なう際に用いる閾値th_outを生成する閾値変換部303を含んで構成されている。
空隙サイズ対応閾値生成部301は、所定の濃度領域(中間調域)における網点内に、濃度に応じて可変する面積の空隙を形成するための空隙サイズ対応閾値bを生成する。
ここで、図7は、空隙サイズ対応閾値生成部301にて生成される、濃度に応じて可変する空隙サイズ対応閾値bを設定する空隙プロファイルの一例を示した図である。図7に示したように、空隙サイズ対応閾値生成部301では、低濃度側の第1濃度C1から空隙の形成を開始し、高濃度側の第2濃度C2において空隙の形成を終了する。したがって、空隙サイズ対応閾値生成部301は、第1濃度(空隙形成開始濃度)C1と第2濃度(空隙形成終了濃度)C2との間の濃度域において、可変する空隙サイズ対応閾値bを生成する。
また、濃度Ccntは、空隙を形成するドット数(空隙ドット数)の最大値を与える濃度(遷移点濃度)である。すなわち、空隙サイズ対応閾値生成部301では、第1濃度C1から遷移点濃度Ccntまでの濃度域では、空隙サイズ対応閾値bは濃度に応じて増加し、遷移点濃度Ccntから第2濃度C2までの濃度域では、空隙サイズ対応閾値bは濃度に応じて減少するように、空隙プロファイルが設定されている。
なお、空隙形成開始濃度を与える第1濃度C1を設定するのは、着色ドット(画素ドット)の集合で形成される網点の外郭をすべて黒ドットに維持しながら、その内部に空隙(空隙ドット)を配置するためである。一方、空隙形成終了濃度を与える第2濃度C2に関しては、中間濃度域(中間調域)でのみ網点内に白ドットを配置するためのものであり、必須のものではない。すなわち、画像濃度が空隙形成開始濃度を与える第1濃度C1を超えて、最大濃度Cmaxまでの範囲を着色ドット内部に空隙(空隙ドット)を配置する処理対象の濃度範囲としてもよい。
また、図7の空隙プロファイルは一例であって、この空隙プロファイルの変化特性(最大値を含む)を種々変えた複数のプロファイルを用いてもよい。すなわち、入力画像濃度と空隙サイズとの間に一定の対応関係が設定されていれば、如何なる空隙プロファイルも用いることが可能である。例えば、図7にて破線で示したように、中間濃度域の一定範囲で、空隙サイズが漸次大きくなり最大値に達した後には漸次小さくなるように、空隙サイズを濃度に応じて数段階に変化させる空隙プロファイルを用いることもできる。
閾値保持部302は、入力画像の濃度に対応する網点サイズ、すなわち、網点を発生させる入力画像の濃度を規定するプロファイルデータであって、網点形成処理において使用する網点形成用の閾値データの集合からなる網点サイズプロファイルを与える閾値マトリクスMTXを保持している。基本的には、従来の網点成長に類似したドットパターンを出力することができるように設定される。そして、各座標に対応した閾値thを出力する。
図8は、閾値保持部302に保持される閾値マトリクスMTXの一例を示した図である。閾値保持部302は、図8に示した閾値マトリクスMTXに基づいて各座標に対応した閾値thを出力する。
閾値変換部303は、空隙サイズ対応閾値生成部301にて出力された空隙サイズ対応閾値bと、閾値保持部302から出力された閾値thとに基づいて、2値化処理部60にてスクリーン処理を行なう際に用いる閾値th_outを生成する。そして、生成された閾値th_outを2値化処理部60に出力する。
すなわち、閾値変換部303は、図9(閾値変換部303での処理フローチャート)に示した処理を行なうことで、閾値th_outを生成する。図9に示したように、閾値変換部303は、まず、th−bの演算を行なう(S201)。そして、th−b≧0を満たすか否かを判断する(S202)。th−b≧0であれば、変換処理中の画素をth_out=th−bに設定する(S203)。一方、th−b<0であれば、変換処理中の画素をth_out=th_maxに設定する(S204)。ステップ204におけるth_maxは、かかる画素(座標)では着色ドットが形成され難くするために、例えば図8に示した閾値マトリクスMTXでの最大値=254に設定される。
そして、閾値変換部303において、色成分毎に、それぞれの画素毎の閾値th_outが生成される。そして、色成分毎に、各座標毎の閾値th_outで構成される閾値マトリクスMTX_outとして2値化処理部60に出力される(S205)。
2値化処理部60は、階調変換部20にて階調補正処理された色成分毎の画像データDMV−TRCを、閾値変換部303にて生成された色成分毎の閾値マトリクスMTX_outを用いて、それぞれの画素毎の閾値th_outと比較する。そして、網点と呼ばれる着色ドットの大きさによって擬似的に中間調画像の濃度を表わす2値化記録信号Doutを生成する。
図10は、階調変換部20から出力された画像データDMV−TRCの濃度(階調数)が100である場合であって、その場合に閾値出力部30から出力される閾値マトリクスMTX_outが空隙サイズ対応閾値b=20で構成されたとした場合に形成される中空構造の網点(ドーナツスクリーンともいう)の一例を示した図である。2値化処理部60では、図10でのハッチ部で示した座標位置でのドットにおいて、外郭ドットを形成する例えば“1”の信号、ハッチ部の内部の白部で示した座標位置でのドットにおいて、空隙を形成する例えば“0”の信号からなる2値化記録信号Doutが生成される。
2値データ記憶部70は、2値化処理部60で生成された2値化記録信号Doutを記憶する。
ここで、画像処理部100において実行される網点処理の手順を示しておく。図11は、画像処理部100での網点処理の手順を示したフローチャートである。図11に示したように、画像処理部100では、まず、色分解信号生成部10において、マッピング処理等が行なわれた画像データDMNを生成する(S301)。次に、階調変換部20において、画像データDMNを階調補正して、画像データDMN_TRCを生成する(S302)。一方、閾値出力部30において、色分解信号生成部10にて生成された画像データDMNに対応する空隙サイズ対応閾値bを用いて、閾値マトリクスMTX_outを生成する(S303)。
引き続いて、2値化処理部60において、階調変換部20にて生成された画像データDMN−TRCと、閾値出力部30にて生成された閾値マトリクスMTX_outとを比較して、2値化記録信号Doutを生成する(S304)。そして、生成された2値化記録信号Doutを2値化記録信号Doutに記憶する(S305)。
画像処理部100では、図11に示したフローにより、中空構造の網点を形成する2値化記録信号Doutが生成される。
次に、マーキングエンジン部40は、2値データ記憶部70から2値化記録信号Doutを読み出し、外郭ドットの内部の一部が事実上の空隙ドットにされた2値化データである2値化記録信号Doutを用いて用紙上に画像を印刷する。マーキングエンジン部40は、例えばトナーを色材に使用した電子写真方式を利用した方式や、インクを色材に使用するインクジェット方式を利用した方式、さらには刷版製作を行ない、その版を用いてインクを記録紙に転写する製版印刷方式(たとえばリソグラフィ方式)を利用したもの等といった様々な方式が使用される。本実施の形態の画像形成装置1では、電子写真方式を利用した構成を用いた場合を例として示している。
ここでの“事実上の空隙ドット”とは、画素ドットが形成されない白ドットで構成される場合や、外郭ドットよりも低濃度の画素ドットが形成される場合を含めたものである。低濃度の画素ドットは、次に示したレーザ露光装置45Y,45M,45C,45Kでのレーザ強度を調整することで得られる。
ここで、本実施の形態で用いられる電子写真方式のマーキングエンジン部40について説明する。図1に示したように、本実施の形態のマーキングエンジン部40には、一定の間隔を置いて並列的に配置される4つの画像形成ユニット46Y,46M,46C,46Kが備えられている。画像形成ユニット46Y,46M,46C,46K(以下、単に“46”とも記す)は、静電潜像を形成してトナー像を担持する感光体ドラム41、感光体ドラム41の表面を所定電位で一様に帯電する帯電ロール42、感光体ドラム41上に形成された静電潜像を現像する現像器43、転写後の感光体ドラム41表面を清掃するドラムクリーナ44を含んで構成されている。また、各画像形成ユニット46のそれぞれに対応して、感光体ドラム41を露光するレーザ露光装置45Y,45M,45C,45K(以下、単に“45”とも記す)が設けられている。
ここで、各画像形成ユニット46は、現像器43に収納されたトナーを除いて、略同様に構成されている。そして、画像形成ユニット46Y,46M,46C,46Kは、それぞれがイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)のトナー像を形成する。
また、マーキングエンジン部40は、各画像形成ユニット46の感光体ドラム41にて形成された各色のトナー像が多重転写される中間転写ベルト50、各画像形成ユニット46の各色トナー像を一次転写部T1にて中間転写ベルト50に順次転写(一次転写)させる一次転写ロール47、中間転写ベルト50上に転写された重畳トナー像を二次転写部T2にて記録材(記録紙)である用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写ロール48、中間転写ベルト50に形成されたパッチ画像の濃度を検出する濃度検出センサ49、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置54を備えている。
2値データ記憶部70から読み出された2値化記録信号Doutは、マーキングエンジン部40の各レーザ露光装置45に供給される。各レーザ露光装置45は、2値データ記憶部70から得られた2値化記録信号Doutに基づいて変調されたレーザ光を生成する。そして、例えばイエロー(Y)の画像形成ユニット46Yでは、帯電ロール42により所定電位で一様に帯電された感光体ドラム41の表面が、レーザ露光装置45Yにより生成されたレーザ光で走査露光されて、感光体ドラム41上に静電潜像が形成される。形成された静電潜像は現像器43により現像され、感光体ドラム41上にはYのトナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット46M,46C,46Kにおいても、M,C,Kの各色トナー像が形成される。
各画像形成ユニット46で形成された各色トナー像は、図1の矢印A方向に回動する中間転写ベルト50上に、一次転写ロール47により順次静電吸引され、中間転写ベルト50上に重畳されたトナー像が形成される。重畳トナー像は、中間転写ベルト50の移動に伴って二次転写ロール48が配設された二次転写部T2に搬送される。重畳トナー像が二次転写部T2に搬送されると、トナー像が二次転写部T2に搬送されるタイミングに合わせて用紙Pが用紙カセット53から二次転写部T2に供給される。そして、二次転写部T2にて二次転写ロール48により形成される転写電界により、重畳トナー像は搬送されてきた用紙P上に一括して静電転写される。
その後、重畳トナー像が静電転写された用紙Pは、中間転写ベルト50から剥離され、搬送ベルト51,52により定着装置54まで搬送される。定着装置54に搬送された用紙P上の未定着トナー像は、定着装置54によって熱および圧力による定着処理を受けることで用紙P上に定着される。そして定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置1の排出部に設けられた排紙載置部(不図示)に搬送される。
ところで、このように構成された本実施の形態の画像形成装置1においては、上述したように、本実施の形態の画像処理部100にて、図5(A),(B)に示したように、単位網点領域内において、網点の輪郭、すなわち網点の外郭形成に寄与する縦・横・斜めの最外周部(外郭部)の着色ドットをそのまま画素ドットに維持しつつ、その着色ドットの内部の一部のドットを空隙ドットにすることで空隙を形成している。それにより、網点の輪郭部分の着色剤の量を所定量に維持しながら、その内部の着色剤の量を所定量よりも適度に低下させることができる。そのため、少ない着色剤量で、効果的に着色剤の光吸収効率を高められるので、色再現性および濃度再現性を向上させることが可能となる。さらには、トナーの消費量の削減を図ることも可能となる。
特に、本実施の形態の画像形成装置1では、画像処理部100において、閾値出力部30での色成分毎の閾値マトリクスMTX_outの生成に際して、色分解信号生成部10にて生成された画像データDMVに基づいて、網点内部に形成する空隙サイズを設定するための空隙サイズ対応閾値bを定めている点に特徴を有している。
すなわち、階調変換部20において階調補正処理される前の画像データDMVであって、色分解信号生成部10にて生成された画像データDMVそのものを用いて、空隙サイズ対応閾値bを定めている。そして、上記した図9の処理フローにより、このような空隙サイズ対応閾値bを用いて、色成分毎に画素毎の閾値th_outを演算して、閾値マトリクスMTX_outを生成している。
それにより、本実施の形態の画像処理部100では、階調変換部20にて階調補正処理された色成分毎の画像データDMV−TRCが、階調変換部20において階調補正処理される前の画像データDMVに基づいて生成された色成分毎の閾値マトリクスMTX_outにより、2値化記録信号Doutに変換される。
このように、本実施の形態の画像形成装置1では、2値化処理部60での網点処理に際して、色分解信号生成部10にて生成された画像データDMVに基づいて空隙サイズが設定された閾値マトリクスMTX_outを用いることで、マーキングエンジン部40にて印刷される画像の階調性をより高精細に再現することが可能となる。そのため、出力画像の濃度/色再現性のさらなる向上を図ることができる。
本実施の形態の画像形成装置1のように、中空構造の網点を用いて2値化処理を行なう場合には、上記したように、少ない着色剤量で、効果的に着色剤の光吸収効率を高められるので、色再現性および濃度再現性を向上させることが可能となる。ところが、そのような作用は、僅かな網点ドットの大きさの変化に対して、画像濃度が敏感に変動する特性を生むこととなる。そのため、特に中間調域において、入力画像信号に対する出力画像濃度の変化率が高い、所謂ガンマ(γ)の立った画像が形成される。
上記した図4を参照して、中空構造の網点によるガンマ特性を具体的に説明する。まず、低濃度域では、濃度形成に寄与し難い微小サイズの網点が形成されるために、濃度の立ち上がりが小さい。ところが、低濃度域から次第に濃度が高くなるに連れて、中空構造の網点の特質である高い光吸収効率が寄与し始めるために、ガンマは急激に立つ傾向が顕著に現れることとなる(中間調域)。そして、高濃度域では、比較的低い入力画像信号(画像面積率Cin)でも濃度が100%に近い値に飽和する。このようなガンマ特性から、中空構造の網点を用いた場合には、階調表現域である中間調域が比較的狭い範囲となる傾向が発生する。
そこで、本実施の形態の画像処理部100では階調変換部20を配設して、全体の濃度域でのガンマが基準濃度曲線に近づくように、階調補正処理(TRC:Tone Reproduction Curve)を行なっている。それにより、マーキングエンジン部40にて印刷される画像の階調性において所望の特性が得られるように設定している。
ところが、図4に示したように、出力画像濃度曲線と基準濃度曲線とが交差する点Pよりも濃度が低い領域(低濃度レンジ)では、出力画像濃度曲線が基準濃度曲線よりも下に位置する。すなわち、この低濃度レンジでは、出力画像濃度は基準濃度よりも小さい。その一方で、点Pよりも濃度が高い領域(高濃度レンジ)では、出力画像濃度曲線が基準濃度曲線よりも上に位置する。すなわち、この高濃度レンジでは、出力画像濃度は基準濃度よりも大きい。
そのために、階調変換部20での階調補正処理においては、低濃度レンジでは、出力画像濃度は基準濃度以下であることから、補正階調数△LUTは0以上の値を持つ。したがって、入力画像信号の階調数ZはZ+△LUTの階調補正処理を受けることから、低濃度レンジにおいては、階調変換部20にて階調補正処理された色成分毎の画像データDMV−TRCの階調数ZTRCは、色分解信号生成部10にて生成された画像データDMVの階調数Z以上になる。すなわち、ZTRC=Z+△LUT(△LUT≧0)に変換される。
これに対して、高濃度レンジでは、出力画像濃度は基準濃度以上であることから、補正階調数△LUTは0以下の値を持つ。したがって、高濃度レンジにおいては、階調変換部20にて階調補正処理された色成分毎の画像データDMV−TRCの階調数ZTRCは、色分解信号生成部10にて生成された画像データDMVの階調数Z以下になる。すなわち、ZTRC=Z+△LUT(△LUT≦0)に変換される。
このようなことから、階調変換部20での階調補正処理により、階調数Z〜階調数Zの階調数レンジを持った入力画像信号は、階調数ZTRC(≧Z)〜階調数ZTRC(≦Z)の狭い階調数レンジに変換されることとなる。そのために、色分解信号生成部10にて生成された、階調数Zが近接する異なる複数の画像データDMVが、階調補正処理によって、同じ階調数ZTRCの画像データDMV−TRCに変換される場合が発生する。
そこで、本実施の形態の画像処理部100では、閾値出力部30において、色成分毎の閾値マトリクスMTX_outを生成するに際して、階調変換部20において階調補正処理される前の画像データDMVを用いて、空隙サイズ対応閾値bを定め、色成分毎に画素毎の閾値th_outを演算して、閾値マトリクスMTX_outを生成している。そして、2値化処理部60での網点処理に際しては、かかる色分解信号生成部10にて生成された画像データDMVに基づいて空隙サイズが設定された閾値マトリクスMTX_outを用いている。
それにより、色分解信号生成部10にて生成された、階調数Zが近接する異なる複数の画像データDMVが、階調補正処理によって、同じ階調数ZTRCの画像データDMV−TRCに変換された場合でも、色分解信号生成部10にて異なる階調数Zとして生成された画像データDMVであれば、空隙サイズの異なる閾値マトリクスMTX_outが用いられることとなる。そのため、階調補正処理にて同じ階調数ZTRCの画像データDMV−TRCが2値化処理された2値化記録信号Doutであっても、階調補正処理前の色分解信号生成部10での画像データDMVとして異なる階調数Zを有していれば、その画像データDMVの階調数Zに応じた空隙サイズを有する網点を形成する2値化記録信号Doutを生成することが可能となる。
したがって、本実施の形態の画像処理部100では、階調補正処理にて同じ階調数ZTRCの画像データDMV−TRCとして生成され、かかる画像データDMV−TRCが2値化処理部60にて2値化処理されることで生成された2値化記録信号Doutは、階調補正処理前の色分解信号生成部10での画像データDMVの階調数Zに応じた空隙サイズを有する異なる網点を形成する。それにより、階調変換部20での階調補正処理により、入力画像信号が狭い階調数レンジに変換される場合でも、色分解信号生成部10での画像データDMVの階調数Zが維持されるので、高精細な階調ステップで画像表現が可能となる。その結果、本実施の形態の画像形成装置1においては、印刷される画像の階調性を所望の特性に設定することができると同時に、画像の階調性をより高精細に再現することを可能としている。
図12は、階調補正処理にて生成された画像データDMV−TRCの階調数ZTRCが同じであっても、階調補正処理前の画像データDMVが異なる階調数Zを有している場合には、階調数Zに応じた空隙サイズを有する異なる網点が形成される様子を概略的に説明する図である。図12(A)は、階調補正処理前の画像データDMVが階調数d,d+1,d−1であり、これらが階調補正処理にて同じ階調数Dの画像データDMV−TRCが生成された場合を示し、図12(B)は、階調補正処理された階調数Dの画像データDMV−TRCであって、階調補正処理前の画像データDMVの階調数がd,d+1,d−1である画像データDMV−TRCにより形成される中空構造の網点の例を示している。
図12(B)に示した中空構造の網点では、階調変換部20での階調補正処理により、入力画像信号が同じ階調数D(画素ドット数が同じ20)の画像データDMV−TRCに変換されているが、画像データDMVの階調数d,d+1,d−1に対応して、空隙サイズが異なる(それぞれ空隙ドット数が4,5,3)空隙が形成されている。通常、階調数D(画素ドット数)が同じであっても、空隙サイズが大きく、それに従って外郭ドットの広がりの大きい網点のほうが、空隙サイズが小さく、それに従って外郭ドットの広がりの小さな網点よりも濃い濃度を再現できる。それにより、上記した閾値変換部303で形成される閾値マトリクスMTX_outを用いれば、階調数D(画素ドット数)が同じ網点でも、空隙サイズの大小(例えば、空隙ドット数が4,5,3)に応じて異なる濃度を表現可能である。
そのため、階調変換部20での階調補正処理により、入力画像信号が同じ階調数Dの画像データDMV−TRCに変換される場合でも、色分解信号生成部10での画像データDMVの階調数d−1〜d〜d+1を維持することができるので、高精細な階調ステップでの画像階調表現が可能となる。
さらに、上述したような構成の画像処理部100により2値化処理を行なって、中空構造の網点による階調再現を行なうのに際して、閾値出力部30に設けられた空隙サイズ対応閾値生成部301にて、空隙サイズ対応閾値bを生成する際に用いる空隙プロファイル(図7参照)の設定を変えることにより、入力画像信号に対する出力画像濃度の変化率(ガンマ)を細かく調整することも可能である。
例えば、階調変換部20での階調補正処理(TRC)により、入力画像信号に対する出力画像濃度の変化率が不連続的に大きくなった濃度領域(ガンマが立った濃度領域)においては、空隙サイズが細かく変化するような空隙プロファイルを用いることにより、かかる濃度領域での階調再現をさらに細かく設定することが可能となる。
また、マーキングエンジン部40に配設された画像形成ユニット46における感光体ドラム41や現像剤の特性や経時変化、環境条件等に合わせて、所望の階調性(ガンマ特性)を得ることができるように、階調変換部20での階調補正処理(TRC)を補足する微調整手段として、空隙プロファイルを変化させて用いることも有効である。
空隙プロファイルを変化させる構成としては、空隙サイズ対応閾値生成部301に複数の空隙プロファイルを記憶しておき、ガンマ特性に対応して最適なものを選択する構成を用いることができる。また、空隙サイズ対応閾値生成部301において、状況に応じて濃度に対応する空隙サイズ対応閾値bを変化させることで、ガンマ特性に対応して最適な空隙プロファイルを生成するように構成することもできる。
その場合には、例えば、パッチ信号発生部90により中間転写ベルト50上に各色(Y,M,C,K)毎の基準パッチを形成し、濃度検出センサ49により測定されたこれら各色(Y,M,C,K)毎の基準パッチの出力画像濃度に基づいて、最適な空隙プロファイルを選択したり、空隙プロファイルを生成することとなる。
以上説明したように、本実施の形態の画像処理部100による網点処理(2値化処理)を行なうことにより、網点の輪郭形状を維持しながら、網点内部に空隙を持つ2値化記録信号Doutを生成することができる。そのため、その網点内部のデータ上の空隙により、出力画像においては、網点内部領域の着色剤(本実施の形態ではトナー)の塗付を無くすか、または着色剤の層厚を薄く形成することができる。それにより、着色剤の転写性を向上させることができるので、高品質の画像を提供することが可能となる。また、光吸収に寄与する着色剤量の割合を増加させることができる。その結果、色再現性および濃度再現性を維持しつつ、着色材の消費量を低減することもできる。
加えて、本実施の形態の画像処理部100では、階調変換部20にて階調補正処理された色成分毎の画像データDMV−TRCを、階調変換部20において階調補正処理される前の画像データDMVに基づいて生成された色成分毎の閾値マトリクスMTX_outにより、2値化記録信号Doutに変換している。そのため、画像処理部100での網点処理に際して、階調変換部20での階調補正処理を行なっても、色分解信号生成部10で生成された画像データDMVの階調数を維持することができるので、高精細な階調ステップでの画像階調表現が可能となる。それにより、マーキングエンジン部40にて印刷される画像の階調性をより高精細に再現することが可能となる。その結果、出力画像の濃度/色再現性のさらなる向上を図ることができる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、階調変換部20にて階調補正処理された色成分毎の画像データDMV−TRCを、階調変換部20において階調補正処理される前の画像データDMVに基づいて生成された空隙が形成される色成分毎の閾値マトリクスMTX_outにより、2値化記録信号Doutに変換する場合を示した。本実施の形態では、階調補正処理を実行するのに代えて、入力画像信号に対する出力画像濃度の変化率を所望値に設定可能な色成分毎の閾値マトリクスMTX_outにより、2値化記録信号Doutを生成する場合を示す。なお、実施の形態1と同様の構成については、詳細な説明を省略する。
図13は、本実施の形態が適用される画像形成装置2の全体構成を示す図である。図13に示す画像形成装置2は、図1に示した実施の形態1の画像形成装置1とは、画像処理部110の構成が相違している。すなわち、本実施の形態の画像処理部110では、実施の形態1の階調変換部20を配設しないとともに、閾値出力部30に代えて、閾値マトリクスMTXの構成を変化させて出力することが可能な可変閾値出力部35を配設している。したがって、色分解信号生成部10で生成された画像データDMVは、そのまま2値化処理部60に入力される。また、2値化処理部60には、可変閾値出力部35にて生成された閾値マトリクスMTXが入力される。
ここで、本実施の形態の可変閾値出力部35の構成を説明する。図14は、本実施の形態の可変閾値出力部35の構成を示したブロック図である。図14に示したように、本実施の形態の可変閾値出力部35は、色分解信号生成部10にて生成された画像データDMVに基づいて、網点内部に形成する空隙サイズを設定するための空隙サイズ対応閾値b(空隙の大小に対応する値)を生成する空隙サイズ対応閾値生成部301、所定の閾値マトリクスMTXを保持し、かかる閾値マトリクスMTXを参照して座標値に対応した閾値thを出力する閾値保持部302、閾値保持部302に保持する閾値マトリクスMTXの各座標値に対応する閾値thを補正して、補正された閾値th_modを出力する閾値補正部351、空隙サイズ対応閾値生成部301にて出力された空隙サイズ対応閾値bと、閾値補正部351から出力された閾値th_modとを比較して、2値化処理部60にてスクリーン処理を行なう際に用いる閾値th_outを生成する閾値変換部303を含んで構成されている。
なお、空隙サイズ対応閾値生成部301、閾値保持部302および閾値変換部303は、実施の形態1におけるものを同様の構成および機能を有している。
続いて、本実施の形態の閾値補正部351の機能について説明する。本実施の形態の閾値補正部351は、図4に示した出力画像濃度(D)曲線(ガンマ特性)が予め定められた目標とする基準濃度(D)曲線(破線)に近づくように、閾値保持部302に保持する閾値マトリクスMTXの各座標値に対応する閾値thを補正する機能を有している。
ここで、実施の形態1における図4に示したように、中空構造の網点により画像を形成した場合には、低濃度域では、濃度形成に寄与し難い微小サイズの網点が形成されるために、濃度の立ち上がりが小さい。また、低濃度域から次第に濃度が高くなるに連れて、中空構造の網点の特質である高い光吸収効率が寄与し始めるために、ガンマは急激に立つ傾向が顕著に現れることとなる(中間調域)。そして、高濃度域では、比較的低い入力画像信号(画像面積率Cin)でも濃度が100%に近い値に飽和する。そのため、中空構造の網点を用いた場合には、階調表現域である中間調域においてガンマが立った特性を有し、出力画像濃度(D)曲線(ガンマ特性)と基準濃度(D)曲線との乖離が大きい。
そこで、本実施の形態の閾値補正部351では、出力画像濃度(D)曲線(ガンマ特性)を基準濃度(D)曲線に近づけるように、閾値マトリクスMTXの閾値thを補正する。すなわち、出力画像濃度(D)が基準濃度(D)よりも小さい領域(低濃度レンジ)では、出力画像濃度(D)を高く出力させるため、外郭ドットの広がりを広げるように閾値マトリクスMTXの閾値thを補正する。一方、出力画像濃度(D)が基準濃度(D)よりも大きい領域(高濃度レンジ)では、出力画像濃度(D)を低く出力させるため、外郭ドットの広がりを狭めるように閾値マトリクスMTXの閾値thを補正する。
この場合には、出力画像濃度(D)と基準濃度(D)との濃度差△RADC(D−D)と、その濃度差△RADCを補償するための閾値補正値△thとの関係を予め求めておく。そして、閾値補正部351において、濃度差△RADCと閾値補正値△thとの間の対応関係を閾値補正テーブルとして保持しておき、閾値補正テーブルにより閾値マトリクスMTXの閾値thを補正する。このようにして、濃度差△RADCに対応して補正された閾値th_modを生成する。
閾値変換部303は、空隙サイズ対応閾値生成部301にて出力された空隙サイズ対応閾値bと、閾値補正部351から出力された閾値th_modとに基づいて、2値化処理部60にてスクリーン処理を行なう際に用いる閾値th_outを生成する。そして、生成された閾値th_outを閾値マトリクスMTX_outとして2値化処理部60に出力する。
2値化処理部60は、色分解信号生成部10で生成された色成分毎の画像データDMVと、可変閾値出力部35にて生成された閾値マトリクスMTX_outとを比較して、2値化記録信号Doutを生成する。
このように、本実施の形態の画像形成装置2においては、出力画像濃度(D)曲線(ガンマ特性)を基準濃度(D)曲線に近づけるように、閾値マトリクスMTXの閾値thを補正している。そして、色分解信号生成部10で生成された色成分毎の画像データDMVと、補正された閾値マトリクスMTX_outとを比較して2値化記録信号Doutを生成している。
そのため、所望の画像階調性が得られると同時に、画像データDMVを用いるので画像データDMVの有する階調数をそのまま維持することができる。それにより、高精細な階調ステップでの画像階調表現が可能となる。それにより、マーキングエンジン部40にて印刷される画像の階調性をより高精細に再現することが可能となる結果、出力画像の濃度/色再現性のさらなる向上を図ることができる。
また、実施の形態1と同様に、網点の輪郭形状を維持しながら、網点内部に空隙を持つ2値化記録信号Doutを生成することができる。そのため、その網点内部のデータ上の空隙により、出力画像においては、網点内部領域の着色剤(トナー)の塗付を無くすか、または着色剤の層厚を薄く形成することができる。それにより、着色剤の転写性を向上させることができるので、高品質の画像を提供することが可能となる。また、光吸収に寄与する着色剤量の割合を増加させることができる。その結果、色再現性および濃度再現性を維持しつつ、着色材の消費量を低減することもできる。
実施の形態1における画像形成装置の全体構成を示す図である。 階調変換部が実行する階調補正処理の手順の一例を示したフローチャートである。 濃度差△RADCと入力画像信号の補正階調数△LUTとの間の関係を示した図である。 補正階調数△LUTの果たす効果を説明する図である。 画像処理部にて形成される中空構造(リング状)の網点を説明する図である。 閾値出力部の構成を示したブロック図である。 空隙サイズ対応閾値生成部にて生成される空隙サイズ対応閾値bを設定する空隙プロファイルの一例を示した図である。 閾値出力部に保持される閾値マトリクスMTXの一例を示した図である。 閾値変換部にて閾値マトリクスMTX_outを生成する際に実行される処理を示したフローチャートである。 2値化処理部にて形成される中空構造の網点(ドーナッツスクリーン)の一例を示した図である。 画像処理部での網点処理の手順を示したフローチャートである。 階調補正処理前の画像データDMVが有する異なる階調数Zに応じた空隙サイズを有する網点が形成される様子を概略的に説明する図である。 実施の形態2における画像形成装置の全体構成を示す図である。 可変閾値出力部の構成を示したブロック図である。 (A)が従来の2値化処理の一例を概略的に示した図であり、(B)がこの2値化処理で生成される網点ドットの一例を示した図である。
符号の説明
1,2…画像形成装置、10…色分解信号生成部、20…階調変換部、30…閾値出力部、35…可変閾値出力部、40…マーキングエンジン部、45,45Y,45M,45C,45K…レーザ露光装置、60…2値化処理部、70…2値データ記憶部、80…制御部、90…パッチ信号発生部、100,110…画像処理部(画像処理装置)、301…空隙サイズ対応閾値生成部、302…閾値保持部、303…閾値変換部、351…閾値補正部

Claims (3)

  1. 所定の濃度階調数からなる多値画像データを2値化して擬似的に中間調を再現するための出力画像データを生成する画像処理装置であって、
    多値画像データに対して濃度補正を施す補正手段と、
    網点を形成するための第1の閾値マトリクスと多値画像データの値に対応した空隙を形成する閾値とに基づき、当該多値画像データの値に対応した空隙をもつ中空構造の網点を形成するための第2の閾値マトリクスを生成して出力する閾値出力部と、
    入力された多値画像データと、前記閾値出力部から出力された前記第2の閾値マトリクスとに基づき、中空構造の網点を表す2値データを前記出力画像データとして生成する2値化処理部とを備え、
    前記閾値出力部は、前記補正手段による濃度補正前の前記多値画像データの値に対応した空隙をもつ中空構造の網点を形成するための前記第2の閾値マトリクスを生成し、
    前記2値化処理部は、前記補正手段による濃度補正後の前記多値画像データの入力を受け付けるとともに、入力された濃度補正後の当該多値画像データと、当該補正手段による濃度補正前の当該多値画像データの値に対応した空隙をもつ中空構造の網点を形成するための前記第2の閾値マトリクスとに基づき、前記2値データを生成することを特徴とする画像処理装置。
  2. 所定の濃度階調数からなる多値画像データから、基本単位または最小単位が画素ドットと空隙ドットとから構成される中空構造の網点を形成する出力画像データを生成する画像処理方法であって、
    多値画像データに対して濃度補正を施すステップと、
    網点を形成するための第1の閾値マトリクスと多値画像データの値に対応した空隙を形成する閾値とに基づき、濃度補正前の当該多値画像データの値に対応した空隙をもつ中空構造の網点を形成するための第2の閾値マトリクスを生成して出力するステップと、
    濃度補正後の前記多値画像データの入力を受け付けるとともに、入力された濃度補正後の当該多値画像データと前記第2の閾値マトリクスとに基づき、中空構造の網点を表す2値データを前記出力画像データとして生成するステップと、
    前記出力画像データを出力する出力ステップと
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  3. 所定の濃度階調数からなる多値画像データを2値化して擬似的に中間調を再現する画像形成装置であって、
    多値画像データを入力する入力部と、
    前記入力部から入力された前記多値画像データに基づいて、基本単位または最小単位が画素ドットと空隙ドットとから構成される中空構造の網点を形成する出力画像データを生成する画像処理部と、
    前記画像処理部により生成された前記出力画像データに基づいて中間調画像を形成する画像形成部とを備え、
    前記画像処理部は、
    前記多値画像データに対して濃度補正を施す補正手段と、
    網点を形成するための第1の閾値マトリクスと多値画像データの値に対応した空隙を形成する閾値とに基づき、当該多値画像データの値に対応した空隙をもつ中空構造の網点を形成するための第2の閾値マトリクスを生成して出力する閾値出力部と、
    入力された多値画像データと、前記閾値出力部から出力された前記第2の閾値マトリクスとに基づき、前記中空構造の網点を表す2値データを前記出力画像データとして生成する2値化処理部とを有し、
    前記閾値出力部は、前記補正手段による濃度補正前の前記多値画像データの値に対応した空隙をもつ中空構造の網点を形成するための前記第2の閾値マトリクスを生成し、
    前記2値化処理部は、前記補正手段による濃度補正後の前記多値画像データの入力を受け付けるとともに、入力された濃度補正後の当該多値画像データと、当該補正手段による濃度補正前の当該多値画像データの値に対応した空隙をもつ中空構造の網点を形成するための前記第2の閾値マトリクスとに基づき、前記2値データを生成することを特徴とする画像形成装置。
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