JP4645474B2 - 画像処理装置、画像処理方法、画像形成装置および印刷物 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像形成装置および印刷物 Download PDF

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Description

本発明は、画像を形成するに際して多値の画像情報を2値の画像情報に変換処理する画像処理装置等に関する。
従来より、電子写真方式やインクジェット方式等を用いた複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、入力された多値の画像データを2値の画像データに変換して中間調を表現する画像処理が一般的に行なわれている。多値の画像データを2値の画像データに変換する画像処理方法としては、入力された多値の画像データに対応した大きさの網点(着色ドット)を形成し、その着色ドットの大きさによって擬似的に中間調画像の濃度を再現する2値化処理(網点処理)が知られている。
例えば、電子写真方式によりカラー画像を形成するカラー画像形成装置においては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の4色のトナー像を、記録媒体である用紙の上に順次重ね刷りすることによってカラー画像を作成している。その際に、各色トナー像の濃淡は、上記した2値化処理を用いて、多数の微小な網点の集合として再現される。
ここで、電子写真方式を用いたカラー複写機を例として、従来の2値化処理を具体的に説明する。図13は、(A)が従来の2値化処理の一例を概略的に示した図であり、(B)がこの2値化処理で生成される網点ドット(網点画像)の一例を示した図である。図13(A)に示したように、画像形成に際して、まず、カラー原稿における画像濃度が所定サイズの画素単位毎に検出され、画像濃度を表す所定ビットの多値データ(図13では、一例として4ビット16階調での濃度レベル“8”とした)が入力画像信号として生成される。続いて、この入力画像信号(多値データ)は、比較器において所定のスクリーンパターンデータ(閾値マトリクスの各閾値データ)と比較される。それにより、カラー原稿における画素毎の多値データは、2値化されて2値化記録信号が生成される。
生成された2値化記録信号は、露光装置に出力される。そして、露光装置では、2値化記録信号に基づいて露光ビーム(例えば、レーザビーム)がON/OFF制御されて、像担持体(例えば、感光体ドラム)上を走査露光する。それにより、像担持体上には露光ビームのON/OFFに応じた静電潜像が形成され、これが各色トナーにより現像されて、各色トナー像が形成される。この各色トナー像は、用紙上に転写・定着され、カラー画像が形成される。その際に、用紙上のカラー画像は、図13(B)に示したように、それぞれの画像濃度に対応したサイズを持った網点ドットにより画像濃度が表現される。
ところで、電子写真方式の画像形成装置において網点ドットを用いた場合には、用紙上に各色トナー像が転写された際に、一般に、1〜2個、平均1.5個程度のトナーが積層されている。そのため、定着が行なわれる時点では、トナー像の層厚は10数μm程度で形成されている。このようなトナー量は、最大濃度を再現する必要から定められるものである。ところが、このように設定されたトナー量は、中間調を再現する網点ドットにおいては、トナー過多となる傾向がある。特に、ハイライト部分(低濃度域)では網点サイズが小さくなるので、トナー過多となる傾向が強くなる。
そのため、転写時に、中間調の画像濃度領域において像乱れ等の画質劣化が生じ易くなるという問題がある。すなわち、転写に際しては、トナー層が厚くなるほどトナーが飛び散り易くなるため、像乱れ等の画質劣化が生じ易い。特に、カラー画像を再現する場合には、各色トナー像の多重転写が行なわれるため、転写での画像劣化が生じ易くなる。したがって、かかる観点からは、トナー像は、薄層に形成することが好ましいが、その一方で、トナー像の薄層化は最大濃度の低下を招くこととなる。
また、トナー過多となることにより、中間調の画像濃度領域において色再現が不充分となるという問題もある。すなわち、各色トナー像が転写された際の層厚10数μmのトナー像は、定着により数μm程度の層厚に圧縮されることとなる。ところが、トナーによる色再現は、用紙上に定着されたトナーが所定波長の光を吸収することによって生じる。そのため、この光吸収効率を高めるには、トナー層を薄層に形成することが必要であるが、上述のように、中間調再現のための網点ドットにおいて、トナー層は過剰に厚くなることから、色再現性が不充分となり易い。
さらには、中間調の画像濃度領域でのトナー過多は、現像工程においてトナーを不要に消費してしまうという問題も引き起こす。
そこで、2値化処理を行なうに際しては、最大濃度を確保しつつ、中間調の画像濃度領域でのトナー過多を抑制することが必要となる。
ここで、中間調の画像濃度領域でのトナー過多を抑制する従来技術として、入力カラー画像信号の一部を所定の周期で間引くことにより、入力カラー画像信号の濃度を下げる低濃度変換処理を行なうとともに、入力カラー画像信号の濃度レベルの大きさを1画素毎に判別して、入力カラー画像信号の濃度レベルが所定のレベルより小さいことが判別された場合には、画像信号を間引く位置であっても間引き処理を禁止するという技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
また、印刷に用いる印刷網点であって、網点を構成する基本単位または最小単位が中空構造を有する印刷網点についての技術が存在する(例えば、特許文献2参照)。
特許3347411号公報(第3−5頁) 特開2005−26987号公報(第4−5頁)
しかしながら、上記した特許文献1に記載された技術では、トナー消費を抑えることは可能であるが、入力カラー画像信号の一部を所定の周期で間引くことから、画像濃度や色調の再現性を損なうという課題が存在する。
また、上記した特許文献2に記載された技術では、中空構造とすることにより、ハイライト部分(低濃度域)において画像の途切れが生じ、画像再現性が乏しくなるという課題がある。これに対して、特許文献2には、面積率に応じた複数の網点マトリックスを用意し、面積率により網点マトリックスを選択して、特定濃度域だけを中空構造とすることが記載されている。ところが、このような方法においても、網点マトリックスが切り替えられる濃度領域境界では、網点構造の不連続による階調性のギャップが生じるため、画像階調性が損なわれるという問題が発生する。
このように、上記したような従来技術では、中間調の画像濃度領域でのトナー過多を抑制することは可能であるが、画像品質を劣化させるという課題があった。
そこで本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、最大濃度を高いレベルに維持しつつ、中間調の画像濃度領域でのトナー過多を抑制可能な2値化処理を実現することにある。
かかる目的のもと、本発明の画像処理装置は、多値画像データを2値化して擬似的に中間調を再現する出力画像データを生成する画像処理装置であって、多値画像データを入力する入力部と、入力部から入力された多値画像データに応じて所定の角度方向に優先的に大きさが拡大される、中空構造の網点パターンを形成する出力画像データを生成する2値化処理部とを備えたことを特徴としている。
ここでの「中空構造」とは、画素ドットが形成されない場合に加えて、外郭部よりも低濃度の画素ドットが形成される場合も含む。以下、同様である。
ここで、2値化処理部は、多値画像データのデータ値が所定の範囲内にある場合に、略線状構造(以下、ラインスクリーン構造とも記す)の網点パターンを形成する出力画像データを生成することを特徴とすることができる。また、入力部は、色成分毎の多値画像データを入力し、2値化処理部は、色成分毎に異なる角度方向に優先的に拡大される網点パターンを形成する出力画像データを生成することを特徴とすることもできる。さらに、2値化処理部は、網点パターンの内部に形成される中空部の大きさが、多値画像データのデータ値が所定の範囲に達するまでは拡大し、その所定の範囲を超える領域では縮小する出力画像データを生成することを特徴とすることもできる。
また、2値化処理部は、入力部から入力された多値画像データのデータ値に応じて所定の角度方向に優先的に大きさが拡大される、画素ドットの集合を形成する第1の画像データを生成する第1の画像データ生成部と、第1の画像データにより形成される画素ドットの集合の内部にて、入力部から入力された多値画像データのデータ値に応じて所定の角度方向に優先的に大きさが拡大縮小される、非画素ドットの集合を形成する第2の画像データを生成する第2の画像データ生成部と、第1の画像データ生成部により生成された第1の画像データと、第2の画像データ生成部により生成された第2の画像データとに基づいて、出力画像データを生成する演算処理部とを含むことを特徴とすることができる。
特に、第2の画像データ生成部は、入力部から入力された多値画像データのデータ値が所定値以上の範囲にて、第2の画像データを生成することを特徴とすることができる。また、第2の画像データ生成部は、非画素ドットの集合が画素ドットの輪郭部と重ならないように、第2の画像データを生成することを特徴とすることもできる。
また、本発明を画像処理方法として捉え、本発明の画像処理方法は、多値画像データを2値化して擬似的に中間調を再現する出力画像データを生成する画像処理方法であって、多値画像データを入力する入力ステップと、入力された多値画像データに応じて所定の角度方向に優先的に大きさが拡大される、中空構造の網点パターンを形成する出力画像データを生成する処理ステップと、出力画像データを出力する出力ステップとを含むことを特徴としている。
ここで、処理ステップは、入力された多値画像データのデータ値に応じて大きさが所定の角度方向に優先的に拡大される、画素ドットの集合を形成する第1の画像データを生成し、画素ドットの集合の内部にて、入力された多値画像データのデータ値に応じて所定の角度方向に優先的に大きさが拡大縮小される非画素ドットの集合を形成する第2の画像データを生成し、生成された第1の画像データと第2の画像データとに基づいて、中空構造の網点パターンを形成する出力画像データを生成することを特徴としている。
また、本発明を画像形成装置として捉え、本発明の画像形成装置は、多値画像データを2値化して擬似的に中間調を再現する画像形成装置であって、多値画像データを入力する入力部と、入力部から入力された多値画像データのデータ値に応じて所定の角度方向に優先的に大きさが拡大される、中空構造の網点パターンを形成する出力画像データを生成する2値化処理部と、2値化処理部により生成された出力画像データに基づいて中間調画像を形成する画像形成部とを備えたことを特徴としている。
ここで、2値化処理部は、多値画像データのデータ値が所定の範囲内にある場合に、略線状構造の網点パターンを形成する出力画像データを生成することを特徴とすることができる。特に、入力部は、色成分毎の多値画像データを入力し、2値化処理部は、色成分毎に異なるスクリーン角を持った略線状構造の網点パターンを形成する出力画像データを生成することを特徴とすることができる。
また、2値化処理部は、入力部から入力された多値画像データのデータ値に応じて所定の角度方向に優先的に大きさが拡大される、画素ドットの集合を形成する第1の画像データを生成する第1の画像データ生成部と、第1の画像データにより形成される画素ドットの集合の内部にて、入力部から入力された多値画像データのデータ値に応じて所定の角度方向に優先的に大きさが拡大縮小される非画素ドットの集合を形成する第2の画像データを生成する第2の画像データ生成部と、第1の画像データ生成部により生成された第1の画像データと、第2の画像データ生成部により生成された第2の画像データとに基づいて出力画像データを生成する演算処理部とを含むことを特徴とすることもできる。特に、画像形成部は、着色剤を記録媒体上に塗付することで中間調画像を形成するとともに、第2の画像データ生成部により生成された第2の画像データに基づいて、当該着色剤の塗付量を制御することを特徴とすることができる。また、画像形成部は、着色剤を記録媒体上に塗付することで中間調画像を形成するとともに、第2の画像データ生成部により生成された第2の画像データに基づいて、着色剤の塗付を禁止することを特徴とすることもできる。
また、本発明を印刷物として捉え、本発明の印刷物は、網点により擬似的に中間調画像が再現された印刷物であって、画像の濃度に応じて所定の角度方向に優先的に大きさが拡大される中空構造の網点により画像が形成されたことを特徴としている。
ここで、網点の内部に形成される中空部は、網点の外郭部を形成する領域よりも濃度が低く形成されたことを特徴とすることができる。
本発明によれば、画像濃度再現性および色再現性に富んだ高品質な画像を形成することが可能となる。また、トナーの消費を抑制することも可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置1の全体構成を示す図である。図1に示す画像形成装置1は、画像データが入力される入力部の一例であって、入力された画像データに対してマッピング処理等の画像処理を行なう色分解信号生成部10、スクリーン処理により多値の画像データを2値の画像データに変換する2値化処理部20、2値化処理部20で生成された2値の画像データを記憶する2値データ記憶部30、記録材である用紙上に画像を印刷する画像印刷部(画像形成部)としてのマーキングエンジン部40、装置全体の動作を制御する制御部60を含んで構成されている。ここで、色分解信号生成部10と2値化処理部20と2値データ記憶部30とは、多値の画像データを2値の画像データに変換する2値化処理を実行する画像処理部(画像処理装置)100を構成する。
色分解信号生成部10は、ネットワーク等を介して接続されたパーソナルコンピュータ(PC)3やスキャナ等の画像読取装置4等から、所定ビット(例えば、8〜10ビット)からなる例えばR(赤),G(緑),B(青)等の色成分毎の画像データDin_R,Din_G,Din_B(単に、「Din」とも記す)が入力される。そして、色分解信号生成部10は、取得した色成分毎の画像データDin_R,Din_G,Din_Bから、マーキングエンジン部40での処理に用いられる、例えばトナー色に対応したC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック)等の各色成分毎の画像データDMV_C,DMV_M,DMV_Y,DMV_K(単に、「DMV」とも記す)を生成する。すなわち、所定ビットの多値のRGB表色系の画像データDin_R,Din_G,Din_Bを、同じく所定ビットの多値のCMYK表色系の画像データDMV_C,DMV_M,DMV_Y,DMV_Kに変換するマッピング処理を行なう。
なお、色分解信号生成部10においては、上記したマッピング処理に加えて、下地除去処理、変倍処理、コントラスト調整(濃度調整)処理、色補正処理、フィルタ処理、TRC(Tone Reproduction Control)補正処理(「階調補正処理」とも呼ばれる)等の所定の画像処理(前処理)が同時に施される。
2値化処理部20は、色分解信号生成部10から入力された色成分毎の多値の画像データDMV_C,DMV_M,DMV_Y,DMV_Kの各々に対して、スクリーン処理を行なうことにより、2値化データ(1ビットの画像データ)を生成する。すなわち、濃度階調を有する多値画像情報である画像データDMV_C,DMV_M,DMV_Y,DMV_Kを、網点と呼ばれる着色ドットの大きさによって擬似的に中間調画像の濃度を表わす2値化記録信号Doutを生成する。
2値データ記憶部30は、2値化処理部20で生成された2値化記録信号Doutを記憶する。
マーキングエンジン部40は、2値データ記憶部30から2値化記録信号Doutを読み出し、2値化記録信号Doutを用いて用紙上に画像を印刷する。マーキングエンジン部40は、例えばトナーを色材に使用した電子写真方式を利用した方式や、インクを色材に使用するインクジェット方式を利用した方式、さらには刷版製作を行ない、その版を用いてインクを記録紙に転写する製版印刷方式(たとえばリソグラフィ方式)を利用したもの等といった様々な方式が使用される。本実施の形態の画像形成装置1では、電子写真方式を利用した構成を用いた場合を例として示している。
ここで、本実施の形態で用いられる電子写真方式のマーキングエンジン部40について説明する。図1に示したように、本実施の形態のマーキングエンジン部40には、一定の間隔を置いて並列的に配置される4つの画像形成ユニット46Y,46M,46C,46Kが備えられている。画像形成ユニット46Y,46M,46C,46Kは、静電潜像を形成してトナー像を担持する感光体ドラム41、感光体ドラム41の表面を所定電位で一様に帯電する帯電ロール42、感光体ドラム41上に形成された静電潜像を現像する現像器43、転写後の感光体ドラム41表面を清掃するドラムクリーナ44を含んで構成されている。また、画像形成ユニット46Y,46M,46C,46Kそれぞれに対応して、感光体ドラム41を露光するレーザ露光装置45Y,45M,45C,45Kが設けられている。
ここで、各画像形成ユニット46Y,46M,46C,46Kは、現像器43に収納されたトナーを除いて、略同様に構成されている。そして、画像形成ユニット46Y,46M,46C,46Kは、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
また、マーキングエンジン部40は、各画像形成ユニット46Y,46M,46C,46Kの感光体ドラム41にて形成された各色のトナー像が多重転写される中間転写ベルト50、各画像形成ユニット46Y,46M,46C,46Kの各色トナー像を一次転写部T1にて中間転写ベルト50に順次転写(一次転写)させる一次転写ロール47、中間転写ベルト50上に転写された重畳トナー像を二次転写部T2にて記録材(記録紙)である用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写ロール48、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置54を備えている。
2値データ記憶部30から読み出された2値化記録信号Doutは、マーキングエンジン部40の各レーザ露光装置45Y,45M,45C,45Kに供給される。各レーザ露光装置45Y,45M,45C,45Kは、2値データ記憶部30から得られた2値化記録信号Doutに基づいて変調されたレーザ光を生成する。そして、例えばイエロー(Y)の画像形成ユニット46Yでは、帯電ロール42により所定電位で一様に帯電された感光体ドラム41の表面が、レーザ露光装置45Yにより生成されたレーザ光で走査露光されて、感光体ドラム41上に静電潜像が形成される。形成された静電潜像は現像器43により現像され、感光体ドラム41上にはYのトナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット46M,46C,46Kにおいても、M、C、Kの各色トナー像が形成される。
各画像形成ユニット46Y,46M,46C,46Kで形成された各色トナー像は、図1の矢印A方向に回動する中間転写ベルト50上に、一次転写ロール47により順次静電吸引され、中間転写ベルト50上に重畳されたトナー像が形成される。重畳トナー像は、中間転写ベルト50の移動に伴って二次転写ロール48が配設された二次転写部T2に搬送される。重畳トナー像が二次転写部T2に搬送されると、トナー像が二次転写部T2に搬送されるタイミングに合わせて用紙Pが用紙カセット53から二次転写部T2に供給される。そして、二次転写部T2にて二次転写ロール48により形成される転写電界により、重畳トナー像は搬送されてきた用紙P上に一括して静電転写される。
その後、重畳トナー像が静電転写された用紙Pは、中間転写ベルト50から剥離され、搬送ベルト51,52により定着装置54まで搬送される。定着装置54に搬送された用紙P上の未定着トナー像は、定着装置54によって熱および圧力による定着処理を受けることで用紙P上に定着される。そして定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置の排出部に設けられた排紙載置部(不図示)に搬送される。
続いて、本実施の形態の画像形成装置1に設けられる2値化処理部20について説明する。
本実施の形態の2値化処理部20では、色分解信号生成部10から入力された色成分毎の濃度階調を有する多値画像データDMVから、網点と呼ばれる着色ドットの大きさによって擬似的に中間調画像の濃度を表わす2値化記録信号Doutを生成する。その際に、本実施の形態の2値化記録信号Doutは、中間濃度域(中間調域)において、内部に空隙を持った中空構造(リング状)の網点を形成するように生成される。
ここで、図2は、中間濃度域で形成される網点の一例を示した図である。図2に示したように、中間濃度域で形成される網点は、網点の外郭を構成する外郭ドット(出力ドット)の中に、空隙を形成する白ドット(無出力ドット)が配置された構成を有してしる。特に、本実施の形態の2値化処理部20において中間濃度域で形成される網点は、一定の角度方向、例えばスクリーン角θ方向に沿って延びた(すなわち、画素ドットがスクリーン角θ方向に拡大する)形状で構成されている。なお、図2では、一例として6ビット64階調を表現する網点を示した。
また、図3は、本実施の形態の2値化処理部20により2値化記録信号Doutが生成される際において、上記した空隙(図2参照)を形成するために使用される閾値データの特性を説明する図である。本実施の形態では、図3(A)に示したように、所定の濃度領域(中間濃度域)における網点内に、一定の面積(例えば、b0)の空隙が形成されるような空隙サイズプロファイルを設定する閾値データを用いることができる。また、図3(B)に示したように、所定の濃度領域(中間濃度域)における網点内に、濃度に応じて可変する面積の空隙が形成されるような空隙サイズプロファイルを設定する閾値データを用いることができる。
ここで、図3(A)、(B)における第1濃度C1,C3は、低濃度側からの空隙形成開始点を与える濃度であり、第2濃度C2,C4は高濃度側からの空隙形成開始点を与える濃度である。また、図3(B)における濃度Ccntは、空隙数(無出力ドット数)の最大値を与える濃度、換言すれば、空隙数が増加から減少に転じる濃度であって遷移点濃度Ccntと称する。特に、遷移点濃度Ccntは、入力画像を表わす多値画像データDMVの強度(入力画像の濃度に対応)を低強度側から推移させたときに、後段の図4に示した第1比較処理部211が出力する網点を表わす2値化データのすべてが出力ドットとなる最初の値として設定される。
ここでは、遷移点濃度Ccntを一点の濃度値として説明しているが、空隙数の最大値を取る領域を、ある所定の濃度範囲にまたがって設定することも可能であり、かかる設定も本発明の実施の形態に含まれる。
なお、低濃度側からの空隙形成開始点を与える第1濃度C1,C3を設定するのは、黒ドット(出力ドット)の集合で形成される網点の外郭をすべて黒ドットに維持しながら、その内部に白ドット(無出力ドット)を配置するためには必然的なものと考えてよい。一方、高濃度側からの空隙形成開始点を与える第2濃度C2,C4に関しては、中間濃度域(中間調域)でのみ網点内に白ドットを配置するためのものであり、本願発明においては必須のものではない。すなわち、画像濃度が低濃度側の空隙形成開始点を与える第1濃度C1,C3を超えて、最大濃度Cmaxまでの範囲を着色ドット内部に白ドットを配置する処理対象の濃度範囲としてもよい。
次に、図4は、本実施の形態の2値化処理部20の構成を示したブロック図である。図4に示したように、本実施の形態の2値化処理部20は、単位網点領域(図2参照)における画素マトリクスの各座標値に対応する閾値を閾値マトリクスとして記憶する閾値マトリクス記憶部29、処理の対象となる色分解信号生成部10から入力された色成分毎の多値画像データDMVと閾値マトリクス記憶部29に記憶された閾値マトリクスとを参照して、2値化のための比較処理を行なう比較処理部21、比較処理部21から出力された2値データを論理演算処理する2値演算処理部25を含んで構成されている。
閾値マトリクス記憶部29は、網点(図2参照)を形成するための基本となるプロファイルデータを記憶する網点プロファイル記憶部291、入力画像の濃度に対応する空隙サイズ、すなわち、空隙を発生させる入力画像の濃度を規定するプロファイルデータ空隙プロファイル記憶部292を備えている。
網点プロファイル記憶部291は、入力画像の濃度に対応する網点サイズ、すなわち、網点を発生させる入力画像の濃度を規定するプロファイルデータであって、網点形成処理において使用する網点形成用の閾値データの集合からなる網点サイズプロファイルを与える第1閾値マトリクスMTX1を記憶している。基本的には、従来の網点成長に類似したドットパターンを出力することができるように設定されるが、入力画像の濃度が“0”から遷移点濃度Ccntに達するまで、単位網点領域内で、漸次出力ドットの数が一定の角度方向(例えばスクリーン角θ方向)に優先的に増加するように設定され、遷移点濃度Ccnt以上の濃度領域では、単位網点領域内の全体ドットが出力ドットとなるように設定される点が異なる。
ここで、「優先的」とは、入力画像の濃度が“0”から遷移点濃度Ccntに達するまで、単位網点領域内で、漸次出力ドットの数が増加するが、その増加量が一定の角度方向(例えばスクリーン角θ方向)において多く、例えば一定の角度方向と直交する方向には増加量が少ないことを意味する。
空隙プロファイル記憶部292は、本実施の形態の空隙形成処理において使用する空隙形成用の閾値データの集合からなる空隙サイズプロファイルを与える第2閾値マトリクスMTX2および第3閾値マトリクスMTX3を記憶している。
空隙プロファイル記憶部292に記憶される第2閾値マトリクスMTX2は、主に、色分解信号生成部10からの多値画像データDMVに関する中間濃度域の低濃度側における空隙サイズを規定している。また、第3閾値マトリクスMTX3は、主に、多値画像データDMVに関する中間濃度域の高濃度側における空隙サイズを規定している。そして、第2閾値マトリクスMTX2により規定される空隙サイズと、第3閾値マトリクスMTX3により規定される空隙サイズとの合成によって、多値画像データDMVに関する中間濃度域全体における空隙サイズを規定するように構成されている。ここでの空隙は、網点プロファイル記憶部291(第1閾値マトリクスMTX1)での場合と同様に、空隙を形成するドット(白ドット)の数が漸次一定の角度方向(例えばスクリーン角θ方向)に優先的に増加(拡大)または減少(縮小)するように構成される。なお、ここでの“合成”とは、比較処理部21および2値演算処理部25による第2閾値マトリクスMTX2および第3閾値マトリクスMTX3を参照した比較処理結果の論理合成を意味する。
本実施の形態の空隙プロファイル記憶部292に記憶された第2閾値マトリクスMTX2および第3閾値マトリクスMTX3は、上記した図2および図3に示したように、空隙サイズプロファイルの特性として、入力濃度が所定濃度を超えたときに網点をなす網点ドット(以下、「黒ドット」、「出力ドット」または「画素ドット」とも記す)の一部を白ドット(以下、「無出力ドット」または「非画素ドット」とも記す)にして空隙を形成するように構成されている。それにより、網点部分の全体の着色剤(本実施の形態では、トナー)の量を低下させることを可能とするものである。
また、空隙形成開始点の濃度をある程度高めに設定して、入力濃度が所定濃度を超えるまでは空隙を形成しないようにすることで、集積(クラスター化)した微小な網点内に空隙を形成しないような特性を設定している。それにより、ドットサイズが小さいハイライト部で空隙を発生させた場合に生じる網点の再現性の悪化を抑制することが可能となる。
特に、図2に示したように、単位網点領域内において、網点の輪郭、すなわち網点の外郭形成に寄与する縦・横・斜めの最外周部の出力ドット(以下、外郭ドットとも記す)をそのまま出力ドットに維持しつつ、その外郭ドットの内部の一部のドットを無出力ドットにすることで空隙を形成している。それにより、網点の輪郭部分の着色剤の量を所定量に維持しながら、その内部の着色剤の量を所定量よりも適度に低下させることができるようなものとすることができる。そのため、少ない着色剤量で、効果的に着色剤の光吸収効率を高められるので、色再現性および濃度再現性を向上させることが可能となる。
また、外郭ドットの内部に複数の無出力ドットを形成する場合に、外郭ドット内で無出力ドットを孤立させると、網点内部で間引く無出力ドットが散在し、網点の着色剤を薄層化する効果が薄れる可能性がある。さらに、無出力ドットの塊の中に出力ドットが存在すると、出力ドットが散在することとなって、効率的な光吸収を行なうことが難しい。そのため、形成される空隙は、複数の無出力ドットを孤立させずに、一塊の集合として形成するのが好ましい。さらに、輪郭を維持するという観点から、無出力ドットの塊の形状は、網点の外郭形状と相似形となるように設定されるのが好ましい。
加えて、本実施の形態の2値化処理部20において形成される網点は、スクリーン角θ方向に沿って延びた形状で形成される。すなわち、網点プロファイル記憶部291に記憶されている第1閾値マトリクスMTX1と、空隙プロファイル記憶部292に記憶される第2閾値マトリクスMTX2および第3閾値マトリクスMTX3には、図2に示したように、形成される網点における外郭ドット(出力ドット)および空隙を形成する白ドット(無出力ドット)が一定の角度方向、例えばスクリーン角θ方向に沿って延びた形状となるような閾値マトリクスが設定されている。そのため、本実施の形態の2値化処理部20では、特に中間濃度域において、網点が一定の角度(スクリーン角θ)方向にライン状に連なったラインスクリーン(略線状構造)が形成されることとなる。
本実施の形態のマーキングエンジン部40のように、画像印刷部として電子写真方式を用いた場合には、電子写真プロセス各部を駆動する駆動系の外乱や、レーザ露光装置45Y,45M,45C,45K(図1参照)が受ける振動等により、形成される画像には、「バンディング」と呼ばれる副走査方向の濃度ムラが発生し易い。これに対して、本実施の形態の2値化処理部20では、特にバンディングが目立つ低濃度域から中間濃度域において、各網点ドットが副走査方向に連なったラインスクリーンで表現されることとなる。そのため、本実施の形態では、かかる濃度域でのバンディングの発生は抑制され、濃度ムラが殆ど目立たない高品質が画像の形成が可能となる。
さらに、第1閾値マトリクスMTX1、第2閾値マトリクスMTX2および第3閾値マトリクスMTX3に設定される閾値マトリクスは、色成分(Y,M,C,K)毎に異なる閾値マトリクスにより構成することもできる。例えば、色分解信号生成部10からの色成分毎の多値の画像データDMV_C,DMV_M,DMV_Y,DMV_Kの各々について、2値化処理部20において形成される網点が、それぞれ異なるスクリーン角を持ったラインスクリーンで形成されるように構成することもできる。具体的には、各色成分(Y,M,C,K)の網点がそれぞれスクリーン角θ_C,θ_M,θ_Y,θ_Kを持ったラインスクリーンで表現されるように構成することもできる。
同様に、各色成分(Y,M,C,K)の網点がそれぞれ異なる所定の密度(線数)を持ったラインスクリーンで形成されるように構成することもできる。
このように、第1閾値マトリクスMTX1、第2閾値マトリクスMTX2および第3閾値マトリクスMTX3に設定される閾値マトリクスを構成することで、マーキングエンジン部40で各色トナー像が重ね合わされる際に、上記したマーキングエンジン部40での振動外乱等により、各色トナー像がすべて一定方向にズレることが無い。そのため、カラー画像における色再現性の低下を抑制することも可能となる。
このように、本実施の形態で生成される網点においては、外郭ドット(出力ドット)の集合は、濃度に応じてスクリーン角θ方向に出力ドットを増加させて、濃度に応じたサイズの略平行四辺形状で形成される。また、その略平行四辺形状の網点内部の出力ドットは、同様の略平行四辺形状の空隙により間引かれる。すなわち、無出力ドットの集合が略平行四辺形状を呈するように無出力ドットの数を網点の中心から漸次増加させる。そして、最終結果物である“空隙を持つ網点”の全体は、略平行四辺形状の略リング状の輪郭を形成する出力ドットで構成される。
その場合に、空隙プロファイル記憶部292は、例えば、図3(A)に示す空隙サイズ固定方式、または図3(B)に示す空隙サイズ可変方式の何れか一方または双方に応じたプロファイルデータを記憶することができる。なお、図3(A)における空隙サイズb0の値は一例であって、この空隙サイズb0の値を種々変えた複数のプロファイルを用意してもよい。同様に、図3(B)における特性線は一例であって、この特性線の変化特性(最大値を含む)を種々変えた複数のプロファイルを用意してもよい。すなわち、入力画像濃度と空隙サイズとの間に一定の対応関係が設定されていれば、如何なる空隙プロファイルも用いることが可能である。
また、これらの各プロファイルを複数記憶する場合には、閾値マトリクス記憶部29に設定された閾値マトリクスを切り替えるプロファイル切替指令部70を設ける。その場合には、不図示の操作パネルによりユーザからの指示信号を受け付け、プロファイル切替指令部70により用途に応じて何れか1つの空隙プロファイルを選択して使用するように構成する。このように、使用する空隙プロファイルを変更することによって、容易に、異なる特性の空隙を持つ網点画像を生成することができる。
ここで、空隙サイズ固定方式とは、多値画像データDMVの濃度値の中間濃度域の一定範囲(第1濃度C1〜第2濃度C2)で、網点内のほぼ中心に一定サイズb0の空隙を形成する方式である。一方、空隙サイズ可変方式とは、多値画像データDMVの濃度値の中間濃度域の一定範囲(第1濃度C3〜第2濃度C4)で、空隙サイズが漸次大きくなり最大値に達した後には漸次小さくなるように、図3(B)中に実線で示すような空隙サイズを濃度に応じて動的に(ほぼ連続的に)変化させる方式である。
空隙サイズ固定方式を用いる場合には、中間濃度域の一定範囲(第1濃度C1〜第2濃度C2)に対して1種類の空隙サイズb0を指定するだけでよいので簡単なプロファイル構成となる。その一方で、その発生メカニズムは定かではないが、空隙発生位置に疑似輪郭が生じる場合がある。その場合には、濃度毎に異なる空隙サイズを指定する空隙サイズ可変方式を採用することにより、かかる疑似輪郭の問題を解消することができる。
また、比較的小さな網点内に比較的大きな(ただし、網点よりは小さい)空隙を形成し、網点内部において間引く白ドットが過多となると、網点部分の着色剤を薄層化する働きが強くなり過ぎる傾向が生じる。そこで、低濃度側からの空隙形成開始点を与える第1濃度C1,C3以上であって遷移点濃度Ccnt以下の濃度範囲での空隙サイズの変化特性に関して、立ち上がり時には空隙サイズを緩やかに増加させるのが効果的である。
なお、図3(B)にて実線で示した空隙サイズの変化特性では、その特性線を略連続的に変化するように滑らかな曲線で表現しているが、網点内に空隙を形成するに際して、所定サイズの単位網点領域内の座標位置にドットを打つか打たないかにより空隙サイズが定まるので、実際には、段階的に変化する特性を有することになる。
また、図3(B)にて破線で示したように、空隙サイズ固定方式と空隙サイズ可変方式の中間的な方式として、多値画像データDMVの濃度値の中間濃度域の一定範囲で、空隙サイズが漸次大きくなり最大値に達した後には漸次小さくなるように、空隙サイズを濃度に応じて数段階に変化させる方式を用いることもできる。
次に、比較処理部21は、色分解信号生成部10から入力された色成分毎の多値画像データDMVと網点プロファイル記憶部291に記憶されている第1閾値マトリクスMTX1とを比較して2値データDo1を生成する第1比較処理部211、多値画像データDMVと空隙プロファイル記憶部292に記憶されている第2閾値マトリクスMTX2とを比較して2値データDo2を生成する第2比較処理部212、多値画像データDMVと空隙プロファイル記憶部292に記憶されている第3閾値マトリクスMTX3とを比較して2値データDo3を生成する第2比較処理部212を備えている。
2値演算処理部25は、第2比較処理部212から出力された2値データDo2と、第3比較処理部213から出力された2値データDo3との間で所定の論理演算、具体的には差分処理を行なう第1の2値演算処理部251、第1比較処理部211から出力された2値データDo1を第1ビットマップデータBM1として取り扱うとともに、第1の2値演算処理部251から出力された論理演算結果を第2ビットマップデータBM2として取り扱い、第1ビットマップデータBM1と第2ビットマップデータBM2との間で所定の論理演算、具体的には差分処理を行なって2値化記録信号Doutを生成する第2の2値演算処理部252を備えている。
2値演算処理部25により生成された2値化記録信号Doutは、一旦2値データ記憶部30に保持される。そして、マーキングエンジン部40にて画像記録処理に使用される。具体的には、マーキングエンジン部40は、第2の2値演算処理部252で生成された外郭ドットの内部の一部が事実上の無出力ドットにされた2値化データである2値化記録信号Doutに基づいて、画像印刷を行なう。
続いて、本実施の形態の2値化処理部20における2値化処理(網点処理)について説明する。なお、本実施の形態の網点処理では、空隙プロファイル記憶部291には、図3(B)に示した空隙サイズ可変方式の空隙サイズプロファイルデータが記憶されているものとする。
ここで、図5は、本実施の形態の2値化処理部20による網点処理の手順の概要を示したフローチャートである。また、図6は、本実施の形態の2値化処理部20での網点処理によるリング状網点の生成過程を示した図である。図6(A)は、第1比較処理部211から出力される2値データDo1、すなわち第1ビットマップデータBM1の一例を示している。図6(B)は、第2比較処理部212から出力される2値データDo2の一例を示している。図6(C)は、第3比較処理部213から出力される2値データDo3の一例を示している。図6(D)は、第1の2値演算処理部251から出力される第2ビットマップデータBM2の一例を示している。図6(E)は、第2の2値演算処理部252から出力される2値化記録信号Doutの一例を示している。
始めに、本実施の形態の2値化処理部20における網点処理の前提として、各機能部で行なわれる処理について整理しておく。まず、第1比較処理部211は、色分解信号生成部10から入力された色成分毎の多値画像データDMVと、網点プロファイル記憶部291に記憶されている第1閾値マトリクスMTX1とを比較する。ここで、第1閾値マトリクスMTX1は、上述したように、遷移点濃度Ccntに達するまでは、入力画像情報(多値画像データDMV)の濃度に応じて一定の角度方向(例えば、スクリーン角θ方向)に沿って網点の大きさが成長するような網点ドットパターンを出力するように設定されている。そして、第1比較処理部211は、このような網点ドットパターンを2値データDo1、すなわち第1ビットマップデータ (第1の画像データ) BM1として出力する(図6(A)参照)。したがって、網点プロファイル記憶部291と第1比較処理部211とは、第1の画像データ生成部として機能する。
第2比較処理部212は、色分解信号生成部10から入力された色成分毎の多値画像データDMVと、空隙プロファイル記憶部292に記憶されている第2閾値マトリクスMTX2とを比較する。ここで、第2閾値マトリクスMTX2は、上述したように、多値画像データDMVが低濃度側の空隙形成開始点を与える濃度(第1濃度)C3から遷移点濃度Ccntまでの濃度範囲においては、2値データDo1(=第1ビットマップデータBM1)のドットの外郭ドット(輪郭)を維持しつつ、入力画像情報(多値画像データDMV)の濃度に応じて、第1閾値マトリクスMTX1による網点ドットパターンドットでの成長方向と略同じ角度方向(例えば、スクリーン角θ方向)に沿って、白ドットの大きさが成長するような空隙パターンを出力するように設定されている。さらに、遷移点濃度Ccnt以上の濃度範囲では、遷移点濃度Ccntでの空隙パターンを維持するように設定されている。そして、第2比較処理部212は、このような空隙ドットパターンを2値データDo2として出力する(図6(B)参照)。
第3の比較処理部213は、色分解信号生成部10から入力された色成分毎の多値画像データDMVと、空隙プロファイル記憶部292に記憶されている第3閾値マトリクスMTX3とを比較する。ここで、第3の閾値マトリクスMTX3は、多値画像データDMVが空隙数の最大値を与える濃度(遷移点濃度)Ccntを超える濃度範囲において、2値データDo2のドットの内部を、第1閾値マトリクスMTX1による網点ドットパターンでのドット成長方向と略同じ角度方向(例えば、スクリーン角θ方向)側から内側に埋めるようなパターンでドットが成長するように設定されている。そして、第3の比較処理部213は、このようなドットパターンを2値データDo3として出力する(図6(C)参照)。
第1の2値演算処理部251は、第2比較処理部212から出力された2値データDo2と、第3比較処理部213から出力された2値データDo3との間で、“Do2−Do3”なる2値論理演算(論理減算処理)を行なうことで、図6(D)に示した第2ビットマップデータBM2(=Do2−Do3:第2の画像データ)を生成する。したがって、空隙プロファイル記憶部292と第2比較処理部212と第3比較処理部213とは、第2の画像データ生成部として機能する。
第2の2値演算処理部252は、第1比較処理部211から出力された第1ビットマップデータBM1と、第1の2値演算処理部251から出力された第2ビットマップデータBM2との間で、“BM1−BM2”なる2値論理演算(論理減算処理)を行なうことで、図6(E)に示した2値化記録信号Doutを生成する。したがって、第2の2値演算処理部252は、演算処理部として機能する。
引き続いて、図5を用いて、本実施の形態の2値化処理部20における網点処理の手順を説明する。まず、第1比較処理部211は、色分解信号生成部10から色成分毎の多値画像データDMVを取得する(S101)。そして、多値画像データDMVと、網点プロファイル記憶部291に記憶されている第1閾値マトリクスMTX1とを比較し、図6(A)に示した第1ビットマップデータBM1を生成する(S102)。
第2比較処理部212は、色分解信号生成部10から色成分毎の多値画像データDMVを取得して(S101)、取得された多値画像データDMVが第1濃度C3(低濃度側の空隙形成開始点を与える濃度)以上か否かを判断する(S103)。多値画像データDMVが第1濃度C3未満の場合には、第2ビットマップデータBM2の出力をすべてOFF(白ドット/無出力ドット)とする(S104)。
次に、取得された多値画像データDMVが第1濃度C3以上の場合に、多値画像データDMVが遷移点濃度Ccnt(空隙数の最大値を与える濃度)以上か否かを判断する(S105)。多値画像データDMVが第1濃度C3以上で、かつ遷移点濃度Ccnt未満の場合には、第1濃度C3を超えた濃度値に応じてドットをON(黒ドット/出力ドット)とする第2ビットマップデータBM2を生成する(S106)。
次に、取得された多値画像データDMVが遷移点濃度Ccnt以上の場合に、多値画像データDMVが第2濃度C4(高濃度側の空隙形成開始点を与える濃度)以上か否かを判断する(S107)。第1ビットマップデータBM1の信号がすべてON(黒ドット/出力ドット)となる遷移点濃度Ccnt以上で、かつ第2濃度C4未満の場合には、遷移点濃度Ccntを超えた濃度値に応じて第2ビットマップデータBM2のON(黒ドット/出力ドット)の画素を、順にOFF(白ドット/無出力ドット)に変換する(S108)。この場合の画素を順にOFFする方向も、スクリーン角θ方向に設定すること好ましい。
さらに、多値画像データDMVが第2濃度C4を超える場合には、第2ビットマップデータBM2の出力をすべてオフ(ゼロ→白ドット/無出力ドット)とする(S109)。
このように処理することで、第1の2値演算処理部251の出力結果である第2ビットマップデータBM2としては、図6(D)に示すように、多値画像データDMVの濃度値の中間濃度域の一定範囲(第1濃度C3〜第2濃度C4)で、黒ドットが一定の角度方向(例えば、スクリーン角θ方向)に沿って漸次増加する。そして、遷移点濃度Ccntにて最大値に達した後には、黒ドットが一定の角度方向(例えば、スクリーン角θ方向)に沿って漸次減少するように網点画像が生成される。それにより、後段の第2の2値演算処理部252での処理により、空隙(無出力ドット)に対応する網点を濃度に応じて動的に変化させることができる。
つまり、第2比較処理部212と第3比較処理部213と第1の2値演算処理部251とにおいては、第1濃度C3から第2濃度C4までの濃度領域での多値画像データDMVの強度(入力画像の濃度に相当)に動的に対応して、複数の出力ドットの集合で表わされる無出力ドットを2値化データとして、第2ビットマップデータBM2を生成している。
特に、本実施の形態では、空隙サイズ可変方式を採用しつつ、中間濃度域でのみ空隙を網点内に形成するため、第1ビットマップデータBM1がすべて“1”となる遷移点濃度Ccntで無出力ドットの数が最大となるようにし、遷移点濃度Ccntの前後、すなわち第1濃度C3から遷移点濃度Ccntまでの濃度範囲、および遷移点濃度Ccntから第2濃度C4までの濃度範囲では、無出力ドットの数が最大値から漸次減少するようにすることで、無出力ドットの数を入力画像濃度に動的に対応させている。
この後、第2の2値演算処理部252は、第1比較処理部211から出力された第1ビットマップデータBM1(=2値データDo1)と、第1の2値演算処理部251から出力された第2ビットマップデータBM2との間で、“BM1−BM2=Do1−(Do2−Do3)”なる2値論理演算(論理減算処理)を実行することで、図6(E)に示した2値化記録信号Doutを生成する(S110)。
図6(E)に示したように、第2の2値演算処理部252から出力される2値化記録信号Doutは、中間濃度域で網点ドットの内部に空隙を持つ2値データとなる。すなわち、2値化処理部20は、網点を表わす電子データである2値化記録信号Dout上で、外郭ドットの内部の一部のドットを無出力ドットにしている。
なお、空隙サイズ固定方式を用いる場合には、本実施の形態のステップ105での遷移点濃度Ccntに関する判定処理と、その判定結果に応じた処理は必要ない。すなわち、色分解信号生成部10から取得された色成分毎の多値画像データDMVが第1濃度C1(図3(A)参照)未満の場合には、第2ビットマップデータBM2の出力をすべてOFF(白ドット/無出力ドット)とする。また、多値画像データDMVが第1濃度C1以上で、かつ第2濃度C2未満の場合には、空隙サイズb0に相当する数のドットをON(黒ドット/出力ドット)とする第2ビットマップデータBM2を生成する。さらに、多値画像データDMVが第2濃度C2を超えると、第2ビットマップデータBM2の出力をすべてOFF(白ドット/無出力ドット)とする。
ここで、図7(A)に、本実施の形態の2値化処理部20での網点処理により生成された網点画像の一例を示し、図7(B)に、従来の2値化処理により生成される網点画像の一例を示した。
以上説明したように、本実施の形態の2値化処理部20による網点処理を行なうことにより、一定の角度方向(例えば、スクリーン角θ方向)に沿った形状の網点の輪郭形状を維持しながら、網点内部に同様形状の空隙を持つ2値化記録信号Doutを確実に生成することができる。そのため、その網点内部のデータ上の空隙により、出力画像においては、網点内部領域の着色剤(本実施の形態ではトナー)の塗付を無くすか、または着色剤の層厚を薄く形成することができる。それにより、着色剤の転写性を向上させることができるので、高品質の画像を提供することが可能となる。また、光吸収に寄与する着色剤量の割合を増加させることができるので、色再現性および濃度再現性を維持しつつ、着色材の消費量を低減することもできる。
加えて、本実施の形態の2値化処理部20では、形成される網点における外郭ドット(出力ドット)および空隙を形成する白ドット(無出力ドット)が一定の角度方向、例えばスクリーン角θ方向に沿って延びた形状となるような閾値マトリクスが設定されている。そのため、特に中間濃度域において、網点が一定の角度(スクリーン角θ)方向にライン状に連なったラインスクリーンが形成されることとなる。
本実施の形態のマーキングエンジン部40のように、画像印刷部として電子写真方式を用いた場合には、電子写真プロセス各部を駆動する駆動系の外乱や、レーザ露光装置45Y,45M,45C,45K(図1参照)が受ける振動等により、形成される画像には、「バンディング」と呼ばれる副走査方向の濃度ムラが発生し易い。ところが、本実施の形態の2値化処理部20では、特にバンディングが目立つ低濃度域から中間濃度域において、各網点ドットが副走査方向に連なったラインスクリーンで表現されることとなる。そのため、かかる濃度域でのバンディングの発生は抑制され、濃度ムラが殆ど目立たない高品質な画像の形成が可能となる。
特に、色分解信号生成部10からの色成分毎の多値の画像データDMV_C,DMV_M,DMV_Y,DMV_Kの各々について、2値化処理部20において形成される網点が、それぞれ異なる所定の角度のラインスクリーンで形成されるように構成することもできる。具体的には、各色成分(Y,M,C,K)の網点がそれぞれスクリーン角θ_C,θ_M,θ_Y,θ_Kを持ったラインスクリーンで表現されるように構成することもできる。同様に、各色成分(Y,M,C,K)の網点がそれぞれ異なる所定の密度(線数)を持ったラインスクリーンで形成されるように構成することもできる。
このように構成することで、マーキングエンジン部40で各色トナー像が重ね合わされる際に、上記したマーキングエンジン部40での振動外乱等により、各色トナー像がすべて一定方向にズレることが無い。そのため、カラー画像における色再現性の低下を抑制することも可能となる。
また、網点内部に形成される空隙を構成する画素の数および配列を調整できるので、網点周縁部において空隙が形成されることがないように設定可能である。そのため、網点のサイズが小さくなることを抑え、良好な濃度再現性を実現できる。
さらに、入力濃度が第1濃度C3を超えた場合において、網点内部の着色剤の量を低下させるように設定しているので、図6(E)から容易に理解できるように、集積(クラスター化)した微小な網点に関しては、その内部のドットを間引かないように設定できる。そのため、着色画素エリアが小さくなりすぎて網点部分のドット再現が不安定になることを抑制できる。すなわち、ハイライト領域の色再現性および濃度再現性を維持しながら、トナー消費量を削減することができる。特に、濃度毎に空隙サイズの最適化を図る空隙サイズ可変方式を採用すれば、空隙発生位置での疑似輪郭の発生を抑制しながら、画質維持やトナー消費低減効果の向上を図ることができる。
また、網点画像と空隙を表わす画像の2つを先ず生成し、これら2つの画像を論理合成することで網点内に空隙を形成し、網点内部の着色材の量を低下させるようにしており、デジタル信号処理で比較的簡単に空隙を網点内に形成できる利点がある。
さらには、入力画像の濃度に対応する空隙サイズを規定するプロファイルデータ(すなわち閾値データ)を空隙プロファイル記憶部292に記憶しておき、その閾値データと多値画像データDMVを比較して空隙を生成しているので、1つの処理装置において、プロファイルを変更することが可能である。そのため、容易に異なる特性の空隙を持つ網点画像を生成することができ、空隙サイズや空隙発生濃度が変更されても、2値化処理のパラメータを設計し直す必要がない。よって、空隙生成のパラメータ設計を効率的に行なうこともできる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、一定の角度方向(例えば、スクリーン角θ方向)に沿って延びた形状の網点であって、輪郭形状を維持しながら内部に同様形状の空隙(白ドット)が形成された網点により、中間調再現を行なう場合を示した。本実施の形態では、空隙(白ドット)に代えて、外郭ドットを形成する際の記録エネルギよりも低い記録エネルギにより形成されたドットが配置された網点により、中間調再現を行なう場合を示す。なお、実施の形態1と同様の構成については、詳細な説明を省略する。
図8は、本実施の形態が適用される画像形成装置2の全体構成を示す図である。図8に示す画像形成装置2は、図4に示した実施の形態1の画像形成装置1との構成上の相違点として、画像処理部100において、2値化処理部90の構成が異なるとともに、2値データ記憶部30の後段に変調制御部80が配設されている。
図9は、本実施の形態の2値化処理部90の構成を示したブロック図である。図9に示したように、本実施の形態の2値化処理部90は、実施の形態1での2値化処理部20との構成上の相違点として、第2の2値演算処理部252を備えていない構成を有している。そのため、本実施の形態の2値化処理部90では、第1比較処理部211で生成された2値データDo1、すなわち第1ビットマップデータBM1と、第1の2値演算処理部251で生成された第2ビットマップデータBM2(=Do2−Do3)とをそのまま出力する。出力された第1ビットマップデータBM1と第2ビットマップデータBM2とは、各々が2値データ記憶部30に記憶される。
また、本実施の形態の変調制御部80は、2値データ記憶部30に記憶された第1ビットマップデータBM1と第2ビットマップデータBM2とに基づいて、マーキングエンジン部40のレーザ露光装置45Y,45M,45C,45Kでのレーザ光のON/OFFとレーザ出力値(レーザ強度)とを制御する出力変調信号DEXを生成する。
ここで、図10は、本実施の形態の変調制御部80の構成を示したブロック図である。図10に示したように、変調制御部80は、第1ビットマップデータBM1からレーザ光のON/OFF制御信号を生成するON/OFF制御信号生成部81、第2ビットマップデータBM2からレーザ強度の変調のための出力変調制御信号を生成する出力変調制御信号生成部82を含んで構成されている。すなわち、出力変調信号DEXには、レーザ光のON/OFF制御信号と出力変調制御信号生成部82とが含まれている。
なお、マーキングエンジン部40としてインクジェット方式が用いられた場合には、出力変調信号DEXは、出射させるインク量を制御するインク量調整信号として用いられることとなる。
続いて、本実施の形態の画像処理部100における2値化処理(網点処理)について説明する。
ここで、図11は、本実施の形態の画像処理部100による網点処理の手順の概要を示したフローチャートである。また、図12は、本実施の形態の画像処理部100での網点処理によるリング状網点の生成過程を示した図である。図12(A)は、2値化処理部90の第1比較処理部211から出力される2値データDo1、すなわち第1ビットマップデータBM1の一例を示している。図12(B)は、2値化処理部90の第2比較処理部212から出力される2値データDo2の一例を示している。図12(C)は、2値化処理部90の第3比較処理部213から出力される2値データDo3の一例を示している。図12(D)は、第1の2値演算処理部251から出力される第2ビットマップデータBM2の一例を示している。
まず、第1比較処理部211は、色分解信号生成部10から色成分毎の多値画像データDMVを取得する(S201)。そして、多値画像データDMVと、網点プロファイル記憶部291に記憶されている第1閾値マトリクスMTX1とを比較し、図12(A)に示した第1ビットマップデータBM1を生成する(S202)。
生成された第1ビットマップデータBM1は、一旦2値データ記憶部30に格納された後、変調制御部80のON/OFF制御信号生成部81に出力される。そして、ON/OFF制御信号生成部81は、第1ビットマップデータBM1からレーザ光のON/OFFを制御するON/OFF制御信号を生成する(S210)。
また、第2比較処理部212と第3比較処理部213と第1の2値演算処理部251とにおいては、実施の形態1と同様の手順に従って、取得された多値画像データDMVの濃度に応じた大きさの空隙に対応する網点ドットを形成する第2ビットマップデータBM2を生成する(S201〜S209)。
そして、生成された第2ビットマップデータBM2は、一旦2値データ記憶部30に格納された後、変調制御部80の出力変調制御信号生成部82に出力される。そして、出力変調制御信号生成部82は、第2ビットマップデータBM2からレーザ強度の変調のための出力変調制御信号を生成する(S211)。
さらに、変調制御部80は、ON/OFF制御信号と出力変調制御信号とを出力変調信号DEXとして、マーキングエンジン部40に出力する(S212)。
ここで、ステップ210で生成されたON/OFF制御信号は、図12(A)の第1ビットマップデータBM1においてハッチングで示された画素ドット位置では、レーザをONする信号(“1”)となる。また、図12(A)の第1ビットマップデータBM1において白く示された画素ドット位置では、レーザをOFFする信号(“0”)となる。そして、マーキングエンジン部40のレーザ露光装置45Y,45M,45C,45Kは、ON/OFF制御信号に従って、レーザのON/OFFを行なう。
また、ステップ211で生成された出力調整制御信号は、図12(D)の第2ビットマップデータBM2において白く示された画素ドット位置では、レーザの出力強度を100%とする信号(“0”)となる。また、図12(D)の第1ビットマップデータBM1においてハッチングで示された画素ドット位置では、レーザの出力強度を例えば50%とする信号(“1”)となる。そして、マーキングエンジン部40のレーザ露光装置45Y,45M,45C,45Kは、出力調整制御信号に従って、レーザの出力強度の調整を行なう。
このようにして、第2ビットマップデータBM2(=出力調整制御信号)が“1”のドットは、小さなレーザ出力強度で露光することとなるので、実質的に無出力ドットとすることができる。なお、実施の形態1でのレーザが出力されない真の無出力ドットと、本実施の形態の実質的な無出力ドットとにより、網点内に「中空構造」が形成される。
また、第2ビットマップデータBM2(=出力調整制御信号)は、実施の形態1における2値化処理と同様の処理により求められるので、これを第1ビットマップデータBM1(=ON/OFF制御信号)がONのときにのみ露光を行なうようにすれば、結果的には、実施の形態1での図6(E)に示したような、中間濃度域で網点ドットの内部に空隙を持つ網点パターンを得ることができる。
よって、実質的には、実施の形態1と同様の網点出力画像を得ることができ、網点画像の内部のレーザ出力(露光量)を低減することで、出力画像においては、網点内部の着色剤を無くすか、または着色剤の層厚を薄くすることができる。これにより、着色剤の転写性をよくすることができ、画質を向上させることができる。また、光吸収に寄与する着色材量の割合を増加させることができるので、着色材の消費量を低減することもできる。
加えて、本実施の形態の画像処理部100において形成される網点は、スクリーン角θ方向に沿って延びた形状で形成される。すなわち、2値化処理部90の網点プロファイル記憶部291に記憶されている第1閾値マトリクスMTX1と、空隙プロファイル記憶部292に記憶される第2閾値マトリクスMTX2および第3閾値マトリクスMTX3には、図2に示したように、形成される網点における外郭ドット(出力ドット)および空隙を形成する白ドット(無出力ドット)が一定の角度方向、例えばスクリーン角θ方向に沿って延びた形状となるような閾値マトリクスが設定されている。そのため、本実施の形態の画像処理部100においても、特に中間濃度域において、網点が一定の角度(スクリーン角θ)方向にライン状に連なったラインスクリーンが形成されることとなる。
本実施の形態のマーキングエンジン部40のように、画像印刷部として電子写真方式を用いた場合には、電子写真プロセス各部を駆動する駆動系の外乱や、レーザ露光装置45Y,45M,45C,45K(図1参照)が受ける振動等により、形成される画像には、「バンディング」と呼ばれる副走査方向の濃度ムラが発生し易い。これに対して、本実施の形態の画像処理部100では、特にバンディングが目立つ低濃度域から中間濃度域において、各網点ドットが副走査方向に連なったラインスクリーンで表現されることとなる。そのため、かかる濃度域でのバンディングの発生は抑制され、濃度ムラが殆ど目立たない高品質が画像の形成が可能となる。
また、本実施の形態の画像処理部100では、第2ビットマップデータBM2(=出力変調制御信号)が“1(図12(D)におけるハッチングドット部分)”の場合のレーザ出力(露光量)を調整することができるので、変調制御部80を配設する必要があるものの、空隙の濃度を自由に調整することができる利点がある。それにより、網点内の着色剤を薄層化する際に、網点内部に間引く画素の数を同じにしつつ、薄層化の程度を調整することが可能となる。
なお、上記した実施の形態1および実施の形態2では、図6(D)や図12(D)に示す空隙を表わすドットパターンを生成する際に、主に低濃度側における空隙サイズを規定する第2閾値マトリクスMTX2と高濃度側における空隙サイズを規定する第3閾値マトリクスMTX3とを用意し、両者の合成によって多値画像データDMVの中間濃度域全体における空隙サイズを規定するように構成した。
しかし、本発明はこれに限定されず、予め、多値画像データDMVの中間濃度域全体における空隙サイズを規定する図6(D)や図12(D)の網点パターンを与える空隙閾値マトリクス(例えば、1つの座標に低濃度側と高濃度側の2つの閾値を設定する)を空隙プロファイル記憶部292に用意すること可能である。そして、この空隙閾値マトリクスを使って第1の2値演算処理部251にて2値化処理を実行するように構成してもよい。このような構成により、使用する閾値マトリクス数を少なくすることができるので、装置の低廉化を図ることができる。
また、実施の形態1および実施の形態2で説明した網点処理は、ハードウェア処理回路により構成する場合に限らず、その機能を実現するプログラムコードに基づいて電子計算機(コンピュータ)を用いてソフトウェア的に実現することも可能である。
この場合には、記録媒体(HDD等)やインターネット等のネットワークを介して、かかる網点処理を実行させるプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ(組込マイコン等)や、CPU(Central Processing Unit )、論理回路、記憶装置等の機能を1つのチップ上に搭載して所望のシステムを実現するSOC(System On a Chip:システムオンチップ)、各種のプログラムをインストールすることで各種の機能を実行することが可能な汎用のパーソナルコンピュータ等に、インストールされることにより実現される。
本発明が適用される画像形成装置の全体構成を示す図である。 6ビット64階調を表現する網点の一例を示した図である。 2値化処理部にて空隙を形成するために使用される閾値データの特性を説明する図である。 2値化処理部の構成を示したブロック図である。 2値化処理部による網点処理の手順の概要を示したフローチャートである。 2値化処理部での網点処理によるリング状網点の生成過程を示した図である。 2値化処理部での網点処理により生成される網点画像と従来の2値化処理により生成される網点画像とを示した図である。 本発明が適用される他の画像形成装置の全体構成を示す図である。 2値化処理部の構成を示したブロック図である。 変調制御部の構成を示したブロック図である。 画像処理部による網点処理の手順の概要を示したフローチャートである。 画像処理部での網点処理によるリング状網点の生成過程を示した図である。 (A)が従来の2値化処理の一例を概略的に示した図であり、(B)がこの2値化処理で生成される網点ドットの一例を示した図である。
符号の説明
1,2…画像形成装置、10…色分解信号生成部、20,90…2値化処理部、21…比較処理部、25…2値演算処理部、29…閾値マトリクス記憶部、30…2値データ記憶部、40…マーキングエンジン部、45Y,45M,45C,45K…レーザ露光装置、60…制御部、70…プロファイル切替指令部、80…変調制御部、100…画像処理部(画像処理装置)、211…第1比較処理部、212…第2比較処理部、213…第3比較処理部、251…第1の2値演算処理部、252…第2の2値演算処理部、291…網点プロファイル記憶部、292…空隙プロファイル記憶部

Claims (17)

  1. 多値画像データを2値化して擬似的に中間調を再現する出力画像データを生成する画像処理装置であって、
    多値画像データを入力する入力部と、
    前記入力部から入力された前記多値画像データに応じて所定のスクリーン角方向への画素ドット数の増加量が当該スクリーン角方向と直交する角度方向への当該画素ドット数の増加量よりも多く設定された中空構造の網点パターンを形成する前記出力画像データを生成する2値化処理部と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記2値化処理部は、前記多値画像データのデータ値が所定の範囲内にある場合に、前記中空構造の網点パターンを形成する前記出力画像データを生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記入力部は、色成分毎の前記多値画像データを入力し、前記2値化処理部は、当該色成分毎に異なる前記スクリーン角方向を設定し、当該色成分毎に設定された当該スクリーン角方向への画素ドット数の増加量が当該スクリーン角方向と直交する角度方向への当該画素ドット数の増加量よりも多く設定された前記中空構造の前記網点パターンを形成する前記出力画像データを生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記2値化処理部は、前記網点パターンの内部に形成される中空部の大きさが、前記多値画像データのデータ値が所定の範囲に達するまでは拡大し、当該所定範囲を超える領域では縮小する前記出力画像データを生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記2値化処理部は、
    前記入力部から入力された多値画像データのデータ値に応じて前記スクリーン角方向への画素ドット数の増加量が当該スクリーン角方向と直交する角度方向への当該画素ドット数の増加量よりも多く設定された画素ドットの集合を形成する第1の画像データを生成する第1の画像データ生成部と、
    前記第1の画像データにより形成される前記画素ドットの集合の内部にて、前記入力部から入力された多値画像データのデータ値に応じて前記スクリーン角方向への画素ドット数の増加量が当該スクリーン角方向と直交する角度方向への当該画素ドット数の増加量よりも少なく設定されたか又は多く設定された非画素ドットの集合を形成する第2の画像データを生成する第2の画像データ生成部と、
    前記第1の画像データ生成部により生成された前記第1の画像データから前記第2の画像データ生成部により生成された前記第2の画像データを減算する2値論理演算を行うことで、前記出力画像データを生成する演算処理部とを含むことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記第2の画像データ生成部は、前記入力部から入力された多値画像データのデータ値が所定値以上の範囲にて、前記第2の画像データを生成することを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 前記第2の画像データ生成部は、前記非画素ドットの集合が前記画素ドットの輪郭部と重ならないように、前記第2の画像データを生成することを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  8. 多値画像データを2値化して擬似的に中間調を再現する出力画像データを生成する画像処理方法であって、
    多値画像データを入力する入力ステップと、
    入力された前記多値画像データに応じて所定のスクリーン角方向への画素ドット数の増加量が当該スクリーン角方向と直交する角度方向への当該画素ドット数の増加量よりも多く設定された中空構造の網点パターンを形成する前記出力画像データを生成する処理ステップと、
    前記出力画像データを出力する出力ステップとを含むことを特徴とする画像処理方法。
  9. 前記処理ステップは、
    入力された前記多値画像データのデータ値に応じて前記スクリーン角方向への画素ドット数の増加量が当該スクリーン角方向と直交する角度方向への当該画素ドット数の増加量よりも多く設定された画素ドットの集合を形成する第1の画像データを生成し、
    前記画素ドットの集合の内部にて、入力された前記多値画像データのデータ値に応じて前記スクリーン角方向への画素ドット数の増加量が当該スクリーン角方向と直交する角度方向への当該画素ドット数の増加量よりも少なく設定されたか又は多く設定された非画素ドットの集合を形成する第2の画像データを生成し、
    生成された前記第1の画像データから前記第2の画像データを減算する2値論理演算を行うことで、中空構造の網点パターンを形成する前記出力画像データを生成することを特徴とする請求項8記載の画像処理方法。
  10. 多値画像データを2値化して擬似的に中間調を再現する画像形成装置であって、
    多値画像データを入力する入力部と、
    前記入力部から入力された多値画像データのデータ値に応じて所定のスクリーン角方向への画素ドット数の増加量が当該スクリーン角方向と直交する角度方向への当該画素ドット数の増加量よりも多く設定された中空構造の網点パターンを形成する出力画像データを生成する2値化処理部と、
    前記2値化処理部により生成された前記出力画像データに基づいて中間調画像を形成する画像形成部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 前記2値化処理部は、前記多値画像データのデータ値が所定の範囲内にある場合に、前記中空構造の網点パターンを形成する前記出力画像データを生成することを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  12. 前記入力部は、色成分毎の前記多値画像データを入力し、前記2値化処理部は、当該色成分毎に異なる前記スクリーン角方向を設定し、当該色成分毎に設定された当該スクリーン角方向への画素ドット数の増加量が当該スクリーン角方向と直交する角度方向への当該画素ドット数の増加量よりも多く設定された前記中空構造の前記網点パターンを形成する前記出力画像データを生成することを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
  13. 前記2値化処理部は、
    前記入力部から入力された前記多値画像データのデータ値に応じて前記スクリーン角方向への画素ドット数の増加量が当該スクリーン角方向と直交する角度方向への当該画素ドット数の増加量よりも多く設定された画素ドットの集合を形成する第1の画像データを生成する第1の画像データ生成部と、
    前記第1の画像データにより形成される前記画素ドットの集合の内部にて、前記入力部から入力された前記多値画像データのデータ値に応じて前記スクリーン角方向への画素ドット数の増加量が当該スクリーン角方向と直交する角度方向への当該画素ドット数の増加量よりも少なく設定されたか又は多く設定された非画素ドットの集合を形成する第2の画像データを生成する第2の画像データ生成部と、
    前記第1の画像データ生成部により生成された前記第1の画像データから前記第2の画像データ生成部により生成された前記第2の画像データを減算する2値論理演算を行うことで、前記出力画像データを生成する演算処理部とを含むことを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  14. 前記画像形成部は、着色剤を記録媒体上に塗付することで前記中間調画像を形成するとともに、前記第2の画像データ生成部により生成された第2の画像データに基づいて、当該着色剤の塗付量を制御することを特徴とする請求項13記載の画像形成装置。
  15. 前記画像形成部は、着色剤を記録媒体上に塗付することで前記中間調画像を形成するとともに、前記第2の画像データ生成部により生成された第2の画像データに基づいて、当該着色剤の塗付を禁止することを特徴とする請求項13記載の画像形成装置。
  16. 網点により擬似的に中間調画像が再現された印刷物であって、
    画像の濃度に応じて所定のスクリーン角方向への画素ドット数の増加量が当該スクリーン角方向と直交する角度方向への当該画素ドット数の増加量よりも多く設定された中空構造の網点により当該画像が形成されたことを特徴とする印刷物。
  17. 前記網点の内部に形成される中空部は、当該網点の外郭部を形成する領域よりも濃度が低く形成されたことを特徴とする請求項16記載の印刷物。
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