JP2011109272A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気的な色ずれ補正を行う際、1画素単位の補正によりオフセットさせた境界に不自然な段差が生じていた。また1画素未満の補正を行うことで段差を解消するが、一方で平滑化による濃度ムラが発生していた。
【解決手段】電気的な色ずれ補正を行う際、描画コマンドを解析し描画オブジェクトごとに色ずれ補正を行い描画位置の特定を行う。そして、特定された描画位置にオブジェクトを描画して、オブジェクトごとに色ずれ補正のためのオフセットをする。
【選択図】図8

Description

本発明は、画像処理技術に関するものであり、特に、複数色の現像部を備え、各現像部にて形成された複数色の画像を順次転写する際の色ずれ補正に関するものである。
近年、電子写真方式のカラー画像形成装置において、画像形成の高速化のために、色材の数と同数の現像器及び感光体を備え、画像搬送ベルト上や記録媒体上に順次異なる色の画像を転写する方式のカラー画像形成装置が増えている。
この方式(タンデム方式)を使用することでスループットを大幅に短縮できるが、一方で偏向走査装置のレンズの不均一性や取り付け位置精度、偏向走査装置自体の画像形成装置本体への組み付け位置精度などに起因した問題も生じている。すなわち、走査線に傾きや曲がりが生じ、その程度が色毎に異なることで、各色の転写紙上での位置ずれによる色ずれという問題が発生し、この結果、高品位なカラー画像を得ることは困難なものとなっている。
色ずれへの対処方法として、例えば、特許文献1には、偏向走査装置の組立工程で光学センサを用いて走査線の曲がりの大きさを測定し、レンズを機械的に回転させて走査線の曲がりを調整した後、固定する方法が記載されている。
特許文献2には、偏向走査装置を画像形成装置本体へ組み付ける工程で光学センサを用いて走査線の傾きの大きさを測定し、偏向走査装置を機械的に傾かせて走査線の傾きを調整した上で装置本体へ組み付ける方法が記載されている。
ここで、光学系の光路を補正するためには、光源やf−θレンズを含む補正光学系または光路内のミラー等を機械的に動作させ、テストトナー像の位置を合わせ込む必要がある。そのため、特許文献1及び2に記載された方法では、高精度な可動部材が必要となり、高コスト化を招くことになる。
更に、光学系の光路補正は、完了までに時間がかかるため、頻繁に補正を行うことは不可能なものであるが、光路長のずれは機械の昇温などにより影響を受けて変化する。そのため、ある時点で補正をおこなっても機械の昇温の影響を除去することはできないため、光学系の光路を補正することで色ずれを防止するのは困難である。
一方、特許文献3には、光学センサを用いて走査線の傾きと曲がりの大きさを測定し、それらを相殺するようにビットマップ画像データを補正し、その補正した画像を形成する方法が記載されている。この方法は画像データを処理することで電気的に補正をするため、機械的な調整部材や組立時の調整工程が不要となる点において、特許文献1及び2に記載されている方法より安価に色ずれへ対処することができる。
この電気的な色ずれ補正は、1画素単位の補正と1画素未満の補正に分かれる。1画素単位の補正は傾きと曲がりの補正量に応じて画素を1画素単位で副走査方向へオフセットさせる。また1画素未満の補正は副走査方向の前後の画素の階調値を補正する。この1画素未満の補正を実施することにより、1画素単位の補正により生じるオフセットさせた境界における不自然な段差を解消し、画像の平滑化を図ることができる。
特開2002−116394号公報 特開2003−241131号公報 特開2004−170755号公報
しかしながら前述の電気的な色ずれ補正の弊害の一つに1画素未満の補正に伴う細密画像の濃度ムラというものが挙げられる。
図1は細密画像の濃度ムラを説明する図であり、同図において入力画像101は一定の階調値を持つ細線である。入力画像101に対して色ずれ補正を行った画像102を実際に形成すると、入力画像101が一定の画像階調値を持つ画像であるにもかかわらず、色ずれ補正後の出力画像は不均一な濃度の細線画像となる。これは、一般的に電子写真方式の画像形成装置は、画像階調値と実際の画像濃度値の比例関係を保った上で孤立画素を形成することが不得意であることに起因している。こうした細線で構成される細密画像においては、この影響が濃度ムラとして顕著にあらわれる。
細密画像の濃度ムラへの対応策の1つは、細密画像に対して1画素未満の補正を行わないことが上げられる。具体的には、画像を二値化し、二値化した画像を、予め記憶している平滑化判定用パターンと比較し、このパターンに当てはまる場合には1画素未満の補正を行わず、当てはまらない場合には1画素未満の補正を行うというものである。
ただし、1画素未満の補正を行わない場合、上述したように1画素単位の補正により生じるオフセットさせた境界における不自然な段差が発生してしまう。特に細密画像である小ポイント文字において、このオフセットによる段差は目立つものとなっていた。
本発明は上記の問題を鑑みてなされたものであり、描画コマンドを解析し描画オブジェクトごとに色ずれ補正に伴う描画位置を特定する。描画オブジェクトごとに色ずれ補正のためのオフセットを行うことにより、描画オブジェクト内において段差を生じさせず、濃度ムラのない電気的な色ずれ補正が可能となる画像形成装置の提供が目的である。
本発明の画像形成装置は、複数のオブジェクトを含む描画コマンドを受信し前記オブジェクトの描画位置についての位置情報を取得する描画コマンド解析手段と、画像形成に用いられる色の色ずれ量と、前記オブジェクトの位置情報と、に基づいて前記オブジェクトに関する色ずれ補正量を演算する色ずれ補正量演算手段と、前記演算された色ずれ補正量を用いて前記オブジェクトの描画位置を補正する描画位置補正手段と、前記補正された描画位置に前記オブジェクトを展開する展開手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、電気的な色ずれ補正を行う際、描画オブジェクトごとに色ずれ補正のためのオフセットを行うことにより、描画オブジェクト内において段差を生じさせず、濃度ムラのない電気的な色ずれ補正が可能となる。
細密画像の濃度ムラを説明する図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における構成を説明するブロック図である。 タンデム方式のカラー画像形成装置の断面図である。 色ずれ検知の一例を示す図である。 主走査線における色ずれを説明する図である。 プロファイル情報の一例を示す図である。 印刷データのデータ構成例を示した図である。 第1実施形態に係る画像生成部の構成を示すブロック図である。 第1実施形態のレンダリング処理フローを示した図である。 本発明の実施形態のオブジェクト単位の色ずれ補正の例を示した図である。 第2実施形態に係る画像形成装置を説明するブロック図である。 第2実施形態に係る画像生成部の構成を示すブロック図である。 第1実施形態のレンダリング処理フローを示した図である。 描画オブジェクトの再構成の処理例を示した図である。 従来の1画素単位の色ずれ補正の例を示した図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
なお本発明にかかる実施の形態として以下に色材がCMYKであるカラーレーザプリンタに適用する場合を説明するが、本発明の趣旨はこれに限られるものでない。本発明の主旨を逸脱しない範囲で、任意のカラーデジタル電子写真複写機やカラーファクシミリ装置などトナーを用いた電子写真方式の画像形成装置に適用することは可能である。
<実施形態1>
図に従って本発明の一実施形態を説明していく。
図2は、本発明の実施形態1に係る画像形成装置において、静電潜像作成に関係する構成を説明するブロック図である。画像形成装置は画像処理部201と画像形成部202により構成される。全般的な処理を説明すると、画像処理部201でビットマップ画像データを生成しハーフトーン処理後、そのデータに基づき画像形成部202にて記録媒体上への画像形成が行なわれる。
図3は、電子写真方式のカラー画像形成装置の一例である中間転写体308を採用したタンデム方式のカラー画像形成装置の断面図である。図3を用いて、電子写真方式のカラー画像形成装置における画像形成部202の動作を説明する。画像形成部202は、画像処理部201より出力される露光時間に応じて露光光を駆動し静電潜像を形成し、この静電潜像を現像して単色トナー像を形成する。そして、この単色トナー像を重ね合わせて多色トナー像を形成し、この多色トナー像を記録媒体300へ転写したのちにその記録媒体上の多色トナー像を定着させる。帯電ユニットは、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のステーション毎に感光体302Y、302M、302C、302Kを帯電させるための4個の注入帯電器303Y、303M、303C、303Kを備える。各注入帯電器にはスリーブ303YS、303MS、303CS、303KSが設けられている。
感光体302Y、302M、302C、302Kは、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布して構成し、図示しない駆動モータの駆動力が伝達されて回転可能である。駆動モータは感光体302Y、302M、302C、302Kを画像形成動作に応じて反時計周り方向に回転させることが可能である。
露光ユニットは、感光体302Y、302M、302C、302Kへスキャナ部304Y、304M、304C、304Kより露光光を照射し、感光体の表面を選択的に露光することにより、静電潜像を形成するように構成されている。
現像ユニットは、静電潜像を可視化するために、ステーション毎にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像を行う4個の現像器306Y、306M、306C、306Kを備える構成である。そして、各現像器には、スリーブ306YS、306MS、306CS、306KSが設けられている。尚、各々の現像器306Y、306M、306C、306Kは脱着が可能である。
転写ユニットは、感光体302から中間転写体308へ単色トナー像を転写するために、中間転写体308を時計周り方向に回転させる。そして、感光体302Y、302M、302C、302Kとその対向に位置する一次転写ローラ307Y、307M、307C、307Kの回転に伴って、単色トナー像を転写する。
一次転写ローラ307に適当なバイアス電圧を印加すると共に感光体302の回転速度と中間転写体308の回転速度に差をつけることにより、効率良く単色トナー像を中間転写体308上に転写する(これを一次転写という。)。
更に転写ユニットは、ステーション毎に単色トナー像を中間転写体308上に重ね合わせ、重ね合わせた多色トナー像を中間転写体308の回転に伴い、二次転写ローラ309まで搬送する。更に記録媒体300を給紙トレイ301aまたは301bから二次転写ローラ309へ狭持搬送し、記録媒体300に中間転写体308上の多色トナー像を転写する。この二次転写ローラ309に適当なバイアス電圧を印加して、静電的にトナー像を転写する(これを二次転写という。)。二次転写ローラ309は、記録媒体300上に多色トナー像を転写している間、309aの位置で記録媒体300に当接し、処理後は309bの位置に離間する。
定着ユニットは、記録媒体300に転写された多色トナー像を記録媒体300に溶融定着させるために、記録媒体300を加熱する定着ローラ312と記録媒体300を定着ローラ312に圧接させるための加圧ローラ313を備えている。定着ローラ312と加圧ローラ313は中空状に形成され、内部にそれぞれヒータ314、315が内蔵されている。定着装置311は、多色トナー像を保持した記録媒体300を定着ローラ312と加圧ローラ313により搬送するとともに、熱および圧力を加え、トナーを記録媒体300に定着させる。
トナー定着後の記録媒体300は、その後図示しない排出ローラによって図示しない排紙トレイに排出して画像形成動作を終了する。
クリーニングユニット310は、中間転写体308上に残ったトナーをクリーニングするものであり、中間転写体308上に形成された4色の多色トナー像を記録媒体300に転写した後に残った廃トナーは、クリーナ容器に蓄えられる。
色ずれ検知センサ320は、中間転写体308へ対向する位置に配置されている。中間転写体308上に色ずれ検知用パッチを形成し、パッチの検知タイミングから各色の色ずれの量を判定することが可能である。
図4は色ずれ検知の一例を示す図である。中間転写体308の上方において、走査方向(主走査方向)に4個の色ずれ検知センサ320a、320b、320c、320dが設けられている。中間転写体308が搬送方向に移動して、中間転写体308上に形成されたCMYK各色の色ずれ検知用パッチ401が各センサの下方を通過する。各検知用センサ320は、下方を通過する各検知用パッチ401を検知することが可能な構成になっている。
図4に示すように、検知用センサ320が走査方向の左、中央1、中央2、右の4箇所で色ずれを検知することにより、不図示のCPUの制御の下、走査線の傾き及び湾曲の大きさを求めることができる。装置の構成によっては、左右2箇所のみに色ずれ検知センサ320を備えるカラー画像形成装置も有り、その場合は傾きの大きさのみを求めることが可能である。
図5は主走査線における色ずれを説明する図である。図中501は理想的な走査線を示し、感光体302の回転方向に対して垂直に走査がおこなわれる。図中502は感光体302の位置精度や径のずれ、および各色のスキャナ部304における光学系の位置精度に起因する、傾きおよび湾曲が発生した実際の走査線である。
このような走査線の傾きおよび湾曲の大きさがC、M、Y、Kの画像ステーション毎に異なるため、中間転写体308上に全色のトナー像を転写した画像において色ずれが発生する。主走査方向(X方向)はレーザスキャン方向に対応し、副走査方向(Y方向)は、記録媒体の搬送方向に対応する。
画像形成領域の走査開始位置となるポイントAを基準点(Pa)とする。理想的な走査線501と実際の走査線502との副走査方向(Y方向)のずれ量(m1、m2、m3)を主走査方向に分割した複数のポイント(B、C、D)で測定し、対応する走査線502上の点をPb、Pc、Pdとする。
主走査方向(X方向)を領域1(ポイントPa−Pb間)、領域2(Pb−Pc間)、領域3(Pc−Pd間)に分割し、各ポイント間を結ぶ直線をLab、Lbc、Lcdとする。領域1における副走査方向(Y方向)のずれ量の増分はm1、領域2におけるずれ量の増分はm2−m1、そして、領域3におけるずれ量の増分はm3−m2となる。そして、各領域の領域長がそれぞれL1、L2、L3である場合、各領域の増分と領域長とにより、直線Lab、Lbc、Lcdの傾きを求めることができる。
ずれ量の増分が正の値である場合、対応する領域における走査線は右上がりの傾き(+)を示し、ずれ量の増分が負の値である場合、対応する領域における走査線は右下がりの傾き(−)を示すことになる。
次に、図2のカラー画像形成装置における画像処理部201の処理について説明する。
図2において、画像生成部203は、不図示のコンピュータ装置等から受信する印刷データより、印刷処理が可能なビットマップ画像データを生成する。ここで印刷データは、PDL(Page Description Language)と呼ばれるページ画像データを作成するためのプリンタ記述言語が一般的であり、通常、文字やグラフィックスまたはイメージ等のデータの描画コマンドが含まれている。このような印刷データを解析しレンダリング処理することでビットマップ画像データを生成する。
ここで本実施の形態では、画像生成部203において描画コマンドの解析を行い、それぞれの描画オブジェクトの位置情報をもとに色ずれ補正量演算部207の演算結果に基づいて、走査線の傾き、及び湾曲による色ずれを補正する。
この際、受信する印刷データがRGB色空間画像データであり、画像形成部202への入力がCMYKの4色の色剤に対応する画像データである場合、画像生成部203は色変換処理も同時に実行する。すなわちRGB色空間画像データをルックアップテーブル等の参照によりCMYK色空間画像データに変換する色変換処理を実行する。この色変換処理された画像データに対し、画像生成部203はCMYK各色の画像データに対して色ずれ補正をすることになる。
また、画像生成部203においてビットマップ画像データが生成される際に、同時に各画素がどのような画像特性に属するのかを示す属性情報が生成される。ここで属性情報とは、それぞれの画像特性に応じたデータの種類を特定するための情報をいう。
例えば、文字データ若しくはその画像特性を持ったデータからなるテキスト属性、または、自然画像若しくはその画像特性を持ったデータからなるイメージ属性が挙げられる。また、ドローデータもしくはその画像特性を持ったデータからなるグラフィック属性といった属性情報が挙げられる。ビットマップ画像データの各画素に対し属性情報を付加することで、それぞれの属性の画像特性に適した画像処理が実行可能となる。
本実施の形態では、CMYK各色の画像データに対して色ずれ補正を行っているため、属性情報もCMYK各色に対応する画像データに対して生成される。
画像生成部203における色ずれ補正処理の詳細は後述する。
ハーフトーン処理部204は入力される画素データの階調数を削減する処理を実行する。通常、画像形成部202には2、4、16階調など、低階調データのみ入力可能であることが多い。従って、少ない階調数しか再現できない画像形成部202においても安定した中間調表現を可能とするようにハーフトーン処理部204による階調数の削減処理を行う。ハーフトーン処理部の具体的な構成としては、スクリーン処理によるもの、あるいは誤差拡散処理によるものがある。スクリーン処理は、所定の複数のディザマトリクスおよび入力される画像データ用いて、N値化するものである。ここで、Nは入力される画像データよりも少ない階調数を示す。また、誤差拡散処理は、入力画像データを所定の閾値と比較することにより、N値化を行い、その際の入力画像データと閾値との差分を以降にN値化処理する周囲画素に対して拡散させる処理である。なおハーフトーン処理部204は、属性情報を基に属性ごとに異なったハーフトーン処理を施すことが可能である。この場合、ハーフトーン処理部204は、イメージ属性である自然画像に対しては階調性を優先するハーフトーン処理を適用することができる。またテキスト属性である文字、およびグラフィック属性であるラインには解像度を優先するハーフトーン処理を適用することができる。
ハーフトーン処理部204はビットマップメモリ205に色毎にハーフトーン処理後のビットマップ画像データを蓄積する。ビットマップメモリ205は、印刷処理を行うビットマップ画像データを一旦格納するものであり、1ページ分のイメージデータを格納するページメモリ、または、複数ライン分のデータを記憶するバンドメモリにより構成することが可能である。
ビットマップメモリに蓄積されたビットマップ画像データは、パルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)部206において、画像形成部202におけるスキャナ部304へ入力可能な露光時間へ変換される。
図7はプリンタに送られる印刷データのデータ構成例を示した図である。
図7は出力ページ数がMページの出力データの印刷データを示しており、ジョブヘッダ701、データ部702、終了ヘッダ部703からなる。またジョブヘッダ701はジョブ開始情報704とともに、そのジョブID705等の情報を含んでいる。データ部702には出力の際の解像度706や出力用紙サイズ707といった情報とともにそれぞれのページの開始命令708、文字データ709、イメージデータ710といった描画オブジェクトを含んでいる。また終了ヘッダにはこのジョブのジョブ終了情報711が含まれている。これら印刷データを画像生成部203が解析処理することによりビットマップ画像データへと変換される。
なおイメージデータは図中のように位置情報712、イメージサイズ713、圧縮形式714、イメージコード715から成り、また文字データは位置情報716、文字ピッチ情報717、文字コード718から成り立っている。従って印刷データを解析することでそれぞれの描画オブジェクトに関して、ビットマップ画像データ中のどこに描画されるべきかについての位置情報を取得することが可能である。
次に本実施の形態における色ずれの補正方法の詳細を説明する。
図2において、208は画像形成部202に搭載された色ずれ量記憶部であり、色毎に上述した領域(図5の領域1、領域2、領域3)ごとの色ずれプロファイル情報209C、209M、209Y、209Kを格納する。
複数のポイント(B、C、D)で測定した実際の主走査線502と、理想的な主走査線501との副走査方向のずれ量が色ずれプロファイル情報となる。図6は、色ずれ量記憶部208に記憶されるプロファイル情報の一例を示す図である。尚、プロファイルの形式はこれに限ることはなく、走査線の傾きおよび湾曲の特性が分かるものであれば良い。
色ずれ量記憶部208に記憶される色ずれプロファイル情報209の取得方法は、いくつかの方法が考えられる。例えば、前述した色ずれ検知センサ320a、320b、320c、320dを用いて、中間転写体308上に形成した色ずれ用検知パッチ401の検出結果から、傾きを求めることが可能である。また、画像形成装置の製造工程において、上記ずれ量を測定し取得する方法もある。あるいは予め用意された色ずれ測定用チャートを画像形成装置で出力し、イメージスキャナなどで出力画像を電子情報化し、その電子化された情報からプロファイル情報を取得する方法等でもプロファイル情報の取得は可能である。
図2の色ずれ補正量演算部207は、色ずれ量記憶部208に記憶された色ずれプロファイル情報209及びエンジンプロファイル情報210に基づき、描画されるオブジェクトについてそれぞれの色ずれを相殺する補正量を算出して、画像生成部203へ出力する。
ここで、エンジンプロファイル情報210は、用紙サイズに対応した基準点からのオフセット量情報、各色のビームの走査方向情報、記録媒体搬送速度により構成される。例えば、走査方向が異なる場合には、走査方向に応じて補正量に符号をつける必要がある。また、記録媒体搬送速度(印刷速度)が異なる場合も、色ずれ補正量演算部207はエンジンプロファイル情報210により、印刷速度に応じて補正量を制御することが可能である。例えば、画像形成スピードが通常の1/2倍速の場合、走査スピードは変えず、走査動作2回のうち1回分の走査で画像出力を行い、残り1回分では画像出力を行わないように、補正量を1倍速の時の1/2にすることが可能である。
色ずれ補正量演算部207による演算の具体的な内容を以下に示す。
ここでそれぞれの描画オブジェクトの主走査方向における位置情報は、画像生成部203での印刷データの解析により、それぞれイメージデータ位置情報712、文字データ位置情報716として取得可能である。
描画オブジェクトの主走査方向の位置情報をx(dot)、副走査方向の色ずれ補正量をΔy(dot)とした場合、図5における、基準点からの各領域1、2、3における色ずれ補正量Δyは以下の演算式により求めることができる。ここで画像形成の解像度706をr(dpi*(mm)/(inch))とし、式中「*」は乗算を示すものとする。
領域1: Δy1 = x*(m1/L1) ・・・式(1)
領域2: Δy2 = m1/r+(x-(L1/r))*((m2-m1)/(L2-L1)) ・・・式(2)
領域3: Δy3 = m2/r+(x-(L2/r))*((m3-m2)/(L3-L2)) ・・・式(3)
L1、L2、L3は領域1、領域2、領域3の領域長さ(単位mm)を示し、m1、m2、m3は各領域1、領域2、領域3の右端の点(Pb、Pc、Pd)における理想的な走査線501と、実際の走査線502とのずれ量である。
色ずれ補正量演算部207が算出した各オブジェクトの補正量に基づき、画像生成部203は、各描画オブジェクトの位置情報の補正を行う。
図8は本実施形態に係る画像生成部203の構成を示すブロック図である。
図中801は描画コマンド解析部であり、図7で示されたような印刷データを解析し、印刷データ内にあるすべての描画オブジェクトの位置情報を解析し、補正前の位置情報(座標データ)を取得する。描画コマンド解析部801は各オブジェクトの主走査方向の描画開始の座標データを色ずれ補正量演算部207に送る。
座標変換部804は、主走査方向および副走査方向の位置情報と、色ずれ補正量演算部207より得られる補正量Δyに基づき、描画オブジェクトの位置情報の補正を行う。具体的には、CMYKそれぞれについて補正量Δyの整数部分の補正処理、つまり1画素単位でのオブジェクトの描画開始位置を変更する。
ビットマップデータ生成部803は、座標変換部804で補正された位置情報を基に、色変換処理部802での色変換処理された各描画オブジェクトのレンダリング処理(展開処理)を行う。この際、CMYK対応する画像データとともに各プレーンに対応する属性情報を生成する。これら生成された画像データ及び属性情報はハーフトーン処理部204へ入力される。
図9は画像生成部203におけるレンダリング処理フローを示した図である。
描画コマンド解析部801において印刷データの解析を行い(S901)、描画コマンド内に含まれる各描画オブジェクトについてその位置情報(S902)を取得する。次に色ずれ補正量演算部207にて、位置情報を基に色ずれ補正量の演算を行う(S903)。この演算は式(1)〜(3)で示されたもので行われる。色変換処理部802にて描画オブジェクトをCMYK色空間に色変換した後(S904)、座標変換部804にて取得した色ずれ補正量を基に各描画オブジェクトについて、CMYKに対応する画像データの位置情報の補正を行う(S905:描画位置補正処理)。ビットマップデータ生成部803は補正された位置情報を基に描画オブジェクトのビットマップ化処理を行う(S906)。
図10及び図15を用いて本発明の実施形態の効果の例を説明する。ここでは「ABCD」という文字列の描画を例としてあげている。
描画オブジェクトとして小ポイント文字を想定した場合、濃度ムラの回避のために1画素未満の補正を行なわない方が好ましい。しかしながら1画素未満の補正を行わない場合、従来の画素ごとにオフセットする補正では、文字のあるところで不自然な段差が発生する可能性があった。
図15は従来法による1画素単位の色ずれ補正を行った例を示す。
従来法ではレンダリング後のビットマップ画像データの各画素について色ずれ補正量を演算していた。そのため、印刷データによってはオフセットの位置に小ポイントの文字が描画され段差が発生することになる。
本発明の実施形態での補正の例を図10に示す。本発明の実施形態においては印刷データ内に描画オブジェクトに関してその描画位置をオフセットする。本例では、「AB」に関しては描画位置に対して「CD」の描画位置がオフセットされ補正されることになる。従って1画素未満の補正を行わずとも不自然な段差がでないものとなる。なお図10では単色のみ適用した例を示しているが、CMYKの色毎に同様の処理を適用することができる。
以上のように本実施形態によれば、電気的な色ずれ補正を行う際、描画コマンドを解析し描画オブジェクトごとに色ずれ補正に伴う描画位置を特定する。描画オブジェクトごとに色ずれ補正のためのオフセットを行うことにより段差を伴わず、濃度ムラのない電気的な色ずれ補正が可能となる。
なお、上記実施形態においては、画像形成装置においてPDLデータを受信して解析することによってオブジェクトの位置情報などを抽出する例について説明した。しかしながら、画像形成装置にて原稿をスキャナで読み取って得られた画像データを解析することで、前述の描画コマンドと同様の情報を取得し、これを解析してオブジェクトやオブジェクトの位置情報などを抽出してもよい。
<実施形態2>
上述した本発明の第1実施形態では、描画オブジェクトごとに色ずれ補正を行い描画オブジェクトごとオフセットを行うことで、描画される画像データの段差を回避していた。しかしながら描画オブジェクト単位で色ずれ補正を行う場合、走査線の傾きと曲がりの程度によっては同一オブジェクト内で色ずれが発生する可能性がある。特に描画オブジェクトが主走査方向にサイズが大きなものである場合、本現象が発生する可能性が高い。
本発明の第2実施形態は上記問題を踏まえたものであり、描画オブジェクト内で1画素単位の色ずれ補正、すなわちオフセットが発生するかについて、描画オブジェクトの幅を基に判断する。更にオフセットが発生する場合、描画オブジェクトの特徴及び描画オブジェクト内での補正量の差分を基に、描画オブジェクト内でオフセットさせるかを判断する。
図11は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置を説明するブロック図である。
図11において画像処理部1101は、画像生成部1102及び平滑化処理部1103を除く他の処理部に関して第1実施形態の画像処理部201と同様であるため詳細な説明は省く。
本発明の第2実施形態における画像生成部1102の処理について説明する。
画像生成部1102は本発明の第1実施形態と同様に不図示のコンピュータ装置等から受信する印刷データを解析しレンダリング処理することで、印刷処理が可能なビットマップ画像データを生成する。ここで印刷データは図7で示した構成例のものと同様とする。
本発明の第2実施形態では画像生成部1102は描画オブジェクトの位置情報とともに、描画オブジェクトの描画幅に基づいて描画オブジェクト内の走査線の傾き、及び湾曲による色ずれを補正する。
ここでそれぞれの描画オブジェクトの主走査方向における位置情報は、画像生成部1102での印刷データの解析により、それぞれイメージデータ位置情報712、文字データ位置情報716として取得可能である。また描画オブジェクトの描画幅はイメージサイズ713、文字ピッチ情報717より取得可能である。
図12は本実施形態に係る画像生成部203の構成を示すブロック図である。
図中1201は描画コマンド解析部であり、図7で示されたような印刷データを解析し、印刷データ内にあるすべての描画オブジェクトを解析し、補正前の位置情報及び描画幅を取得する。描画コマンド解析部1201は色ずれ補正量演算部207に対し、描画オブジェクトの描画開始位置情報とともに描画終了位置情報を両方送信する。ここで描画開始位置情報は、描画オブジェクトの位置情報と同等であり、また描画終了位置情報は描画開始位置情報に描画幅を加算したものとなる。なお、描画開始位置情報ではなく描画終了位置情報を用いて描画オブジェクトの色ずれ補正量を演算することもできる。
描画開始位置情報及び、描画終了位置情報に関して色ずれ補正量演算部207はそれぞれの補正量をCMYK色毎に算出する。なお色ずれの原因は走査線の傾きとともに曲がりのものもある。つまり描画開始位置の補正量と描画終了位置の補正量の絶対値が同じものでも、オブジェクト内で走査線が曲がっている可能性がある。従って、描画終了位置の補正量は、描画開始位置に対して、上への補正量と下への補正量で定義された相対量で表現されることが望ましい。
描画オブジェクト再構成部1203は、描画終了位置での補正量の算出結果から、描画オブジェクト内で1画素以上の色ずれが発生するか否かを判断する。更に描画オブジェクト内で1画素以上の色ずれが発生すると判断された場合、描画オブジェクトの特徴及び描画オブジェクト内の補正量の差分より、描画オブジェクト内でオフセットするかしないかの判定をする。
まず、オブジェクト内での補正量に差分がない場合、第1実施形態で示したように座標変換部1205にてオブジェクトごとの位置情報の補正をする。また補正量に差分があっても、その補正量がある閾値thより小さい場合は、色ずれの影響がほとんどないため、やはり第1実施形態で示したように座標変換部1205にてオブジェクトごとの位置情報の補正をする。一方、オブジェクト内の補正量の差分がある閾値th以上の場合、オブジェクト内でのオフセットによる1画素単位の補正が必要になる。なお、閾値thは、解像度などのエンジン特性に応じて決定される値である。
ここで描画オブジェクトがイメージデータの場合、オフセットによる弊害、すなわち段差はそれほど目立たない。従って、イメージデータの場合、オブジェクトごとの位置情報の補正とともにオブジェクト内でのオフセットによる1画素単位の補正を行う。
一方、文字データやグラフィックスデータの場合、オフセットによる段差が目立つことがある。従って、オブジェクトごとの位置情報の補正とともにオブジェクト内でのオフセットによる1画素単位の補正を行い、更に1画素未満の補正処理も画像の特性に応じて行う必要がある。ここで1画素未満の補正処理、すなわち平滑化処理が必要と判断された場合、平滑化処理部1103で平滑化処理が行えるよう属性信号を生成することになる。属性信号は、オブジェクト内のどの画素に対して平滑化処理を行うかを示す信号である。平滑化処理は前後の画素などの周囲の画素を用いて行われるため、平滑化処理の対象となる画素を平滑化処理部1103に示すために属性信号が用いられる。
描画オブジェクト再構成部1203にて、描画オブジェクトを再構成することで描画オブジェクト内でのオフセット処理は実現される。すなわち、オフセットの影響を考慮した新規オブジェクトを作成することになる。なお描画オブジェクト内のオフセットの位置は描画開始位置を基準として、従来の同様の方法で算出が可能である。オフセットの位置にあわせ描画オブジェクトを変形させることで再構成が可能となる。
色変換処理部1204は描画オブジェクトに対して色変換処理を行い、ビットマップデータ生成部1204は、位置情報が補正され再構成された描画オブジェクトを基に、各描画オブジェクトのレンダリング処理を行う。この際、CMYK対応する画像データとともに各プレーンに対応する属性情報を生成する。また平滑化処理が必要とされる画素については、平滑化処理に対応する属性情報(属性信号)もあわせて作成する。これら生成された画像データ及び属性情報はハーフトーン処理部204へ入力される。
ハーフトーン処理部204は第1実施形態と同様に入力される画素データの階調数を削減する処理を実行し、ビットマップメモリ205に色毎にハーフトーン処理後のビットマップ画像データを蓄積する。平滑化処理部1103は、ビットマップメモリに蓄積されたビットマップ画像データに対し、画像生成部1102で生成された属性信号を基に1画素未満の色ずれ補正処理、すなわち平滑化処理を実施する。なお、平滑化処理の方法に関しては従来より実施されるオフセット位置周辺画素の階調変換で良い。
平滑化処理部1103で処理されたビットマップ画像データはパルス幅変調(PWM: Pulse Width Modulation)部206において、画像形成部202におけるスキャナ部304へ入力可能な露光時間へ変換される。
図13は画像生成部203におけるレンダリング処理フローを示した図である。
描画コマンド解析部1201において印刷データの解析を行い(S1301)、描画コマンド内に含まれる各描画オブジェクトについてその位置情報及び描画幅情報(S1302)を取得する。次に色ずれ補正量演算部207にて、位置情報及び描画幅情報を基に色ずれ補正量の演算を行う(S1303)。この演算は式(1)〜(3)で示されたもので行われる。色変換処理部が1202は描画オブジェクトをCMYK色空間に色変換した後(S1304)、描画オブジェクト再構成部1203は色ずれ補正量演算部207での補正量を基に描画オブジェクト内で補正が必要か判定する(S1305)。ここでオブジェクト内での1画素単位の補正が発生しない場合(S1305 No)、座標変換部1205でオブジェクト単位での位置情報の補正を行う(S1311)。一方、オブジェクト内で1画素単位の補正が発生する場合(S1305 Yes)、その描画オブジェクトがイメージデータか否かの判定をする(S1306)。描画オブジェクトがイメージデータである場合(S1306 Yes)、描画オブジェクト再構成部1203はイメージデータの描画オブジェクト内でオフセットをする(1画素単位での補正をする)ために描画オブジェクトの再構成を行う(S1308)。描画オブジェクトがイメージデータでない場合(S1306 No)、オブジェクト内の補正量がある閾値より小さいか否かを判定する(S1307)。オブジェクト内の補正量がある閾値より小さい場合(S1307 Yes)、描画オブジェクト内でのオフセットを行わず、座標変換部1205にてオブジェクト単位での位置情報の補正を行う(S1311)。またオブジェクト内の補正量がある閾値以上の場合(S1307 No)、描画オブジェクト変換部1203にて描画オブジェクト内でオフセットをするために描画オブジェクトの再構成を行う(S1309)。また補間(平滑化)のための属性情報の生成を行う(S1310)。
ビットマップデータ生成部1204は位置情報の補正を行った描画オブジェクトに関してS1312にてビットマップ化処理を行う。
なお上記では画像の属性すなわちイメージデータか否かに応じて描画オブジェクト描画オブジェクト内のオフセットを行なうか否かを第1の判定基準としたが、他の判定基準を設けても良い。例えば、描画オブジェクトごとのオフセットは背景が白部分について効果が高いため、背景が白い場合は、描画オブジェクトごとのオフセットを行うとしても良い。
図14に本発明の第2実施形態で実施される描画オブジェクトの再構成の処理例を示す。
1401はグラフィックスデータの描画オブジェクトである。長方形内部が斜め線のパターンで塗られており、描画の書き出し位置は(x1,y1)となっている。またこの描画オブジェクトでは2つの矢印が示す位置で、1画素単位の色ずれ補正が必要である。1402は再構成された描画オブジェクトである。色ずれ補正のオフセットのため、長方形であった形が平行四辺形の描画オブジェクトとして再構成されている。1403は1402の描画オブジェクトを位置情報を補正した後にレンダリング処理した結果である。必要に応じて、オフセットされたエッジ部分に関しては平滑化処理のための属性情報を追加しても良い。
ここで、1402のように描画オブジェクトを再構成せず、1401の描画オブジェクトをそのままレンダリングし、色ずれ補正のためのオフセットを行ったものが1404である。描画オブジェクト内のオフセットの影響で内部のパターンにずれが生じている。本実施形態ではこのような弊害を防ぐため描画オブジェクトの再構成を行う必要がある。
以上のように本発明の第2実施形態によれば、描画オブジェクト内で1画素単位の色ずれ補正が必要か描画オブジェクトの幅を基に判断する。ここで1画素単位の色ずれ補正が必要となる場合、描画オブジェクトの特徴及び描画オブジェクト内での補正量の差分を基に描画オブジェクト内でオフセットさせるかを判断することで、段差を最小限に抑えた電気的な色ずれ補正が可能となる。
<実施形態3>
上述した本発明の第1及び第2実施形態では、色ずれ補正に伴う処理を画像形成装置で行っていた。一方で画像形成装置に通信可能に接続されたコンピュータ装置(画像処理装置)等で、レンダリング処理、ハーフトーン処理を行い、ハーフトーン処理後の印刷データを画像形成装置に送信し、印刷処理を行うシステムも近年多く見られる。本発明の第3実施形態ではホストコンピュータでの画像形成処理における色ずれ補正処理について述べる。
上記のようなホストコンピュータ上の画像形成処理において色ずれ補正処理を行う場合、ホストコンピュータ上に第1及び第2実施形態で詳細を説明した画像処理部201、及び1101と同等の処理を行えば良い。
ホストコンピュータ上で動作するアプリケーションを用いることで、ページレイアウト文書やワードプロセッサ文書、またはグラフィック文書などが作成される。これらのアプリケーションで作成されたデジタル文書データを印刷する際、アプリケーションよりプリンタドライバへデジタル文書に基づいた描画命令が渡される。この描画命令に対し、プリンタドライバで第1及び第2実施形態で説明した描画オブジェクトごとの色ずれ補正処理が適用することでホストコンピュータ上の画像形成処理でも、画像形成装置と同等の色ずれ補正処理が可能となる。
なおこの際、画像形成装置は画像形成装置に接続されたホストコンピュータに対し色ずれプロファイル情報209を渡す必要がある。
以上のように本発明の第3実施形態ではアプリケーションから渡される描画命令をプリンタドライバが解析し、描画オブジェクトごとに色ずれ補正に伴う描画位置を特定する。描画オブジェクトごと色ずれ補正のためのオフセットを行うことにより段差を伴わず、濃度ムラのない電気的な色ずれ補正がホストコンピュータによる印刷処理でも可能となる。
<その他の実施例>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (12)

  1. 複数のオブジェクトを含む描画コマンドを受信し前記オブジェクトの描画位置についての位置情報を取得する描画コマンド解析手段と、
    画像形成に用いられる色の色ずれ量と、前記オブジェクトの位置情報と、に基づいて前記オブジェクトに関する色ずれ補正量を演算する色ずれ補正量演算手段と、
    前記演算された色ずれ補正量を用いて前記オブジェクトの描画位置を補正する描画位置補正手段と、
    前記補正された描画位置に前記オブジェクトを展開する展開手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記描画コマンド解析手段は、オブジェクトの描画開始位置およびオブジェクトの描画終了位置を含むオブジェクトの位置情報を取得し、
    前記色ずれ補正量演算手段は、前記位置情報として前記オブジェクトの描画開始位置および描画終了位置のいずれか1つを用いてオブジェクト単位の色ずれ補正量を演算し、かつ前記位置情報として前記オブジェクトの描画開始位置および描画終了位置の両方を用いてオブジェクト内の色ずれ補正量を演算し、
    前記オブジェクト内の色ずれ補正量に基づいて該オブジェクトを再構成するオブジェクト再構成手段をさらに有し、
    前記展開手段は、前記再構成したオブジェクトを前記補正された描画位置に展開することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記描画コマンド解析手段は、前記描画コマンドの解析処理によって前記オブジェクトの属性を取得し、
    前記取得したオブジェクトの属性に基づいて、前記オブジェクト再構成手段においてオブジェクトの再構成を行なうか否かを判定する判定手段をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記判定手段は、前記オブジェクトの属性がイメージである場合、前記オブジェクトの再構成を行うと判定することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記判定手段は、オブジェクトの属性がサイズの小さな文字である場合、前記オブジェクトの再構成を行わないと判定することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記判定手段は、前記演算されたオブジェクト内の色ずれ補正量が所定の閾値より小さい場合、前記オブジェクトの再構成を行わないと判定することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  7. 前記展開手段によって前記再構成したオブジェクトを展開した後に、前記再構成したオブジェクト内の平滑化処理を行う平滑化手段をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  8. 画像形成装置と通信可能な画像処理装置であって、
    複数のオブジェクトを含む描画コマンドを生成し前記オブジェクトの描画位置についての位置情報を取得する手段と、
    前記画像形成装置における画像形成に用いられる色の色ずれ量と、前記オブジェクトの位置情報と、に基づいて前記オブジェクトに関する色ずれ補正量を演算する手段と、
    前記演算された色ずれ補正量を用いて前記オブジェクトの描画位置を補正する手段と、
    前記補正された描画位置に前記オブジェクトを展開する手段と、
    前記展開する手段によって展開されて生成されたビットマップ画像データを前記画像形成装置に出力する手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  9. 複数のオブジェクトを含む描画コマンドを受信し前記オブジェクトの描画位置についての位置情報を取得する描画コマンド解析ステップと、
    画像形成に用いられる色の色ずれ量と、前記オブジェクトの位置情報と、に基づいて前記オブジェクトに関する色ずれ補正量を演算する色ずれ補正量演算ステップと、
    前記演算された色ずれ補正量を用いて前記オブジェクトの描画位置を補正する描画位置補正ステップと、
    前記補正された描画位置に前記オブジェクトを展開する展開ステップと
    を備えることを特徴とする画像形成方法。
  10. 請求項9に記載の画像形成方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  11. 画像形成装置と通信可能な画像処理装置の制御方法であって、
    複数のオブジェクトを含む描画コマンドを生成し前記オブジェクトの描画位置についての位置情報を取得するステップと、
    前記画像形成装置における画像形成に用いられる色の色ずれ量と、前記オブジェクトの位置情報と、に基づいて前記オブジェクトに関する色ずれ補正量を演算するステップと、
    前記演算された色ずれ補正量を用いて前記オブジェクトの描画位置を補正するステップと、
    前記補正された描画位置に前記オブジェクトを展開するステップと、
    前記展開するステップによって展開されて生成されたビットマップ画像データを前記画像形成装置に出力するステップと
    を備えることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  12. 請求項11に記載の画像処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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